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久保惣Eiホール ミュージアムコンサート
JR 和泉府中駅
和泉中央駅
岸和田和泉IC
和泉中央線
大阪外環状線(170号線)
40226
大阪・和泉泉南線
和泉市久保惣記念美術館
泉北1号線
泉北1号線
⬆春木北
←
北松尾小学校南1号
北松尾小学校南唐国南
唐国南1号
フタツ池→
→ →
← ←
バス停美術館前
N
桃山学院
大学
←
テクノステージ南
コンサートは、当日美術館に入館された方はどなたでも、ご自由にお聴きいただけます。 新館受付で、整理券(13時より配付)をお受け取り下さい。 なお、先着120名様で入場制限させて頂きます。(全席自由席)
お問合せ:和泉市久保惣記念美術館 ☎0725-54-0001 http://www.ikm-art.jp
※ 就学前のお子様はご遠慮ください。
泉北高速鉄道「和泉中央」駅よりバス約10分
2014年1月5日(日) 午後1:30開場 午後2:00開演久保惣Eiホール(美術館敷地内)
常設展 中国の動物表現−工芸の文様と近代絵画から− 会 期 2013年12月14日(土)〜12月23日(月・祝)
2014年1月5日(日)〜1月26日(日) 入館料 一般500円 高・大生300円 中学生以下無料
音の CRAYONMuseum NEW YEAR コンサート Vol.5
〜 Flute Soprano Piano Violin 〜
【Program】
クヴァンツ/トリオソナタ ハ短調より第一楽章
ドニゼッティ/歌劇「ドン・パスクワーレ」より
“騎士はあの眼差しを…私も魔の力を知る”
ショパン/バラード第1番
サンサーンス/ワルツカプリス作品52 第6番
エネスコ/カンタービレとプレスト
Program第Ⅰ部
第Ⅱ部
トリオソナタ ハ短調より第1楽章 ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツTrio Sonate in c-moll “Ⅰ” J.J.Quantz(1697~1773)
ピアノとバイオリンのためのソナタ ハ長調 KV296 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトSonata far Klavier und Violine in C-dur KV296 W.A.Mozart(1756~1791)
日本歌曲 山田耕筰(1886~1965)・鉦がなります・からたちの花・中国地方の子守唄
バラード第1番 ト短調 作品23番 フレデリック・フランソワ・ショパンBallade No.1 in g-moll op.23 F.F.Chopin(1810?~1849)
即興曲第15番“エディット・ピアフを讃えて” フランシス・ジャン・マルセル・プーランクImprovisation No.15“Hommageʼa Edith Piaf” F.J.M.Poulenc(1899~1963)
蜂すずめ『7つの歌曲』op.2より エルネスト・ショーソンLe Colibri E.Chausson(1855~1899)
「夜」8つの歌 op.10 リヒャルト・ゲオルク・シュトラウスDie Nacht from Acht Lieder R.G.Strauss(1864~1949)
サン=サーンスの<ワルツ形式の練習曲>によるカプリース ウジェーヌ・イザイCaprice dʼaprès lʼétude en fonne et Valse de Saint-Saëns E:Ysaye(1858~1931)
~ Pause ~
カンタービレとプレスト ジョルジュ・エネスコCantabile et Presto G.Enesco(1881~1955)
歌劇「ドン・パスクワーレ」より“騎士はあの眼差しを…私も魔の力を知る” ガエターノ・ドノゼッティ「Don Pasquale」“Quel guardo il cavaliere” G.Donizetti(1797~1848)
Program Note
<トリオソナタ ハ短調より第1楽章>クヴァンツは18世紀のヨーロッパを代表する名フルート奏者であり、フリードリッヒ大王のフルートの師としても有名です。作曲家としても活躍し、フルートソナタ、トリオソナタなど数多く残しています。このトリオソナタは、フルートとオーボエと通奏低音の為に作曲されましたが、二本のフルートまたはフルートとヴァイオリンとピアノでも演奏されます。本日はその中でも「天から降り注がれるような、優しくて穏やかに流れる」と表現されている1楽章をお届け致します。
<ピアノとバイオリンのためのソナタ ハ長調 KV296>1778年3月モーツァルト22歳の時にマンハイムで作曲された曲。同年の3月にパリに旅立ったという記録からマンハイム滞在時の終盤に書かれた曲だと考えられる。(一説によればモーツァルトのピアノ弟子であった少女に餞別として贈られたと伝えられている。)当時、マンハイムには最高峰の宮廷楽団がありオペラも盛んだった。1777年より母親と共に自身の就職先を探す旅(マンハイム=パリ旅行と呼ばれている)を送っており、1777年10月にはマンハイムに着くが、翌月には就職先が無いことを告げられ、12月には選帝侯と共に宮廷楽団も他の地に移る事となる。ただこの地には心を寄せていた少女“アロイジア・フォン・ウェーバー嬢”がいた。恋の熱は高く、2月には父親に「結婚を考えている」と手紙で報告する。結果は叱責の返事と共にパリ行きを命じられる事となり辛い別れを経験する事となる。曲は前後6曲のバイオリンソナタが2楽章編成で書かれているのに対して3楽章編成で構成され、はつらつとしたテーマがとても印象的であり、巧みな展開がとても興味深い作品となっている。
<日本歌曲>①鐘が鳴ります 北原白秋作詞(1885~1942) 日も暮れ、山寺の夕べの鐘も鳴っている。夕焼けの茜空、かやの木山の所で待っているのに約束の人は まだ来ない。晩秋の寒さの中で、待つ身のやるせなさが、五声音階を基調にせつなくうたわれた歌。
<バラード第1番 ト短調 作品23>ロマン派の作曲家フレデリック・ショパン(1810~1849)は生涯で4つのバラードを作曲しているが、この作品は初期の代表作のひとつ。「バラード」とは、「物語」を意味する言葉が起源になっているため、叙事詩のような壮大な曲想を持ち、大変にドラマチックで美しく、同時に技術的に困難なものとなっている。冒頭にユニゾンではじまる重々しい序奏に続く第1主題は移ろいやすく、愛情に満ちた第2主題、劇的なコーダとショパンのピアニズムが存分に発揮された名曲です。
Ⅰ Allegro vivace C dur Ⅱ Andante sostenuto F dur Ⅲ Allegro C dur
③中国地方の子守唄 日本古謡 岡山県の西南部、井原市高屋町が発祥の地とされ、この付近に伝わる古い子守歌を1938年に山田耕筰 が編作した。三節あるこのメロディーの伴奏型が、その節ごとに変わって作曲され、次第に音符が細 分化されていく。
②からたちの花 北原白秋作詞(1885~1942) 耕筰は幼い頃養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学び、自伝において、「工場でつらい目に 遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いた」と述懐している。白秋は柳川の矢追小学校へ通う途中 のからたちの垣根を思いながら作品を書いた。1925年(大正14年)雑誌「女性」に発表。
<即興曲第15番 エディット・ピアフを讃えて>この曲は、フランスの偉大なシャンソン歌手エディット・ピアフへのオマージュとして作曲されました。フランシス・プーランク(1899~1963)は、当時のパリの文化を牽引していたジャン・コクトーのサロンに出入りしており、コクトーとピアフは大親友だったためサロンでピアフの存在を知ったともいわれています。シャンソンのように旋回するようなメロディー、甘く切ない歌心のある胸に残る一曲です。
<フランスメロディーLe Colibri 蜂すずめ「7つの歌曲」Op.2より>フランスの作曲家 E.ショーソンが27歳の時に処女作に近い作品で、淡々とした静かな甘い旋律で、官能的な愛が歌われ、ショーソンの歌曲の中では今でもよく取り上げられる作品です。詩はルコント・ド・リールの作品で、リールの詩はドビュッシーの曲にも多く用いられています。
<ドイツリート 「夜」8つの歌Op.10>ドイツ後期ロマン派を代表する作曲家。交響詩とオペラの作曲で知られ、指揮者としても活躍した。
詩:ヘルマン・フォン・ギルム
森の中から夜がやって来た木々の間をこっそりと抜けてあたりの様子をうかがっているさあ、気をつけるんだ
この世のすべての光をすべての花々、すべての色を夜は消し去り、隠してしまう畑の麦束も
夜は好ましいものをすべて奪ってしまう川の流れから銀色の光を大聖堂の銅の屋根の金色の輝きを
茂みもすべて夜に奪われたしっかりと寄せあおう、心と心をああ夜をぼくは恐れるそれがぼくから君も奪いはしないかと
<サン=サーンスの“ワルツ形式の練習曲”によるカプリース>イザイはベルギー人の大バイオリニストで後に指揮者、作曲家、教師としても活躍した19世紀最後(サラサーテやヨアヒムの後の時代)を代表する巨匠である。その個性はパガニーニやリストに次ぐと言われ、ドビュッシー、ショーソン、フランク等、当時の作曲家達が作品を献呈している。イザイの作曲したソロバイオリンのための6つのソナタは今日のバイオリニストにとってとても重要な作品の1つとなっている。この曲はフランスの作曲家であるサン=サーンスのピアノの作品をイザイが編曲したもので変化に富み、とても華やかで情熱のこもった技巧的な作品となっている。
<カンタービレとプレスト>エネスコ(エネスクとも表記される)は、ルーマニア生まれのヴァイオリン奏者、作曲家、指揮者、教育者で、幼い頃から音楽に非凡な才能を見いだされ、ウィーンを経てパリで活躍しました。この曲の前半「カンタービレ」は故郷ルーマニアへの懐かしさが感じられるような、ゆっくりと優しい表現豊かなメロディーがつづられています。後半の「プレスト」は打って変わって大変気まぐれで技巧的な音楽です。ピアノの派手な間奏と相まって演奏効果をあげています。
<イタリアオペラ「ドン・パスクワーレ」より“騎士はあの眼差しを…私も魔の力を知る”>最晩年作曲の古典的オペラ・ブッファの影響を思わせる喜劇で、リリコ・レジェロソプラノがお金持ちで独身の老人ドン・パスクワーレを騙し結婚するも最後は老人の泣き寝入りに終わらず丸く収まります。♪エルネストの恋人でじゃじゃ馬の若い未亡人ノリーナは、尼僧帰りの生娘と偽り、自邸テラスで恋愛小説を拾い読みしロマンチックな気分になり、カヴァティーナ“Quel guardo il cavaliere”「熱いまなざしにその騎士は」を歌う。「私の方が恋愛♥上手よ!男を魅了する自身が有るわ!」恋愛テクニックを誇ります。