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NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

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13th NECTJ JHL Annual Conference 2013 Presenter: Brooklyn Gakuen (Natsuko Garcia, Ayumi Ohashi, Yuri Yamasaki) 第13回NECTJ継承語研究大会 2013 プレゼンター:ブルックリン学園(ガルシア奈津子、大橋亜由美、山崎由理)

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Page 1: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

ブルックリン日本語学園の実践

マルチエイジ・マルチレベルで学び合う授業計画と教材開

ガルシア奈津子・大橋亜由美・山崎由理

Page 2: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

これまでの歩み

2006年 ブルックリンママの会

2011年  BJAFA    (Brooklyn Japanese Family Association) 日系人子育て支援

2011年  NPO   BJAFA         ブルックリン日系人家族会    

ブルックリン日本語学園 設立

Page 3: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

児童数の推移

111 クラス

222 クラス

262 クラス

61 クラス

222 クラス

423 クラス

111 クラス

202 クラス

403 クラス

252 クラス

151 クラス

31 クラ

51 クラス

Page 4: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

保護者の母語 2012-13

ベトナム語

Page 5: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

児童家庭の特徴

国際結婚、長期滞在/永住者家庭

生活言語は英語

母親の母語が日本語、父親の母語は英語中心に多様

日本語の接触量が少ない

Page 6: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

ブルックリン日本語学園が目指すもの

日本語や日本の文化を自分自身のポジティブなアイデンティティーとして身につける生涯にわたり日本語を学び続けたいという気持ち、日本文化への興味を育てる多文化、多言語の環境の中で広い視野に立った柔軟な考え方ができる

Page 7: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

カリキュラムの特徴①

統合カリキュラム

継承語/バイリンガル教育ー中島和子トロント大学名誉教授 のアドバイスにより学習知識を日本語と英語で共有、認知面、学力、知的発達を促すことをねらう

ニューヨークカリキュラム、文科省の指導要領、児童の発達のコンティニュウムを織り交ぜながら、テーマをもとに教科(理科、社会、算数)芸術(図画工作、音楽)言語(読む、書く、聞く、話す)表現活動(身体表現/ドラマ)日本の伝統文化を通して学ぶ

繋がりを持たせたカリキュラムで反復される語彙、表現を効果的に身につける

Page 8: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

テーマ

話す

聞く

書く

読む

ニューヨークカリキュラム

ランゲージアート、算数、理科、社会表現活動

日本語 コンティニュウムマルティレベル

カリキュラム

• 継承語の学習は現地校の学習 に役立つ•深い学びは転移する

指導要領

Page 9: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

カリキュラムの特徴②

自律した学習者を育てる 

子供の考えや、話し合いを重視し、自ら考え、感じ、主体的に活動、学習することができるカリキュラム 

五感を通した体験と言葉を結びつける、 模擬あそびを通して場面を通して言葉を身につける

実験を通して驚き、発見、理解ー生の声を言葉にする 

興味を育てる 調べ学習、プレゼンテーション、自らの考えを伝える力を養い、自分の学びかたを見つけ、学習が楽しくなる

Page 10: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

クラスの特徴 マルチエイジ・マルチレベル

互いに教え合い、学び合う学習者コミュニティーを形成し、日本語をコミュニケーションの手段として互いに交流をしながら日本語を育てていく マルチエイジクラス( Stone,1996)

一人一人のコンティニュウムに基き、様々な学びのスタイルを通して理解を深めることができる マルチレベル 

Page 11: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

家庭との連携を重視

交流を生む

オープンエンドの宿題→みんなちがう考え 面白い      繋がりのない反復練習、ドリルなどの宿題は日本語学習を孤立化させる✗

一緒に取り組む事の重要性 学校と家庭を繋ぎ、子ども達の興味をさらに深めるような学習を提案  →日本語で話し合いながら一緒に取り組む

マルチ言語のプレゼンテーション        マルチリンガル→母語を日本語としない家族も参加→自分の継承する言葉・文化に誇りを持つ

Page 12: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

       マルチエイジ

学習者コミュニティー

日本語を学習する仲間日本語継承者としてのアイデンティティーに

自信をもてる

      家庭に日本語を通しての交流の機会を生

自ら継続・継承

Page 13: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

カリキュラム作成から授業までの流れ

カリキュラム

テ|マ

マッピング

指導案作成

教材・活動

教材準備シュミレ|ション

授業

Page 14: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

指導案作成の留意点

学習活動のねらい 目的をはっきりさせ、それを達成するための活動を考える

繋がりのある授業

子ども達が主体的に学ぶ事ができる活動             自らやりたいスイッチを入れるような教材、授業計画が鍵         →話し合い、発表の機会                   →体験を通して学ぶ(マルチレベルでの理解)

学習者間で日本語を使い、学び合い教え合う交流活動

多くの本、文章、文字に触れる → 日本語の生きた表現、語彙を身につける→テーマに関する教材図書(日本語接触量,時間)

Page 15: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

年中

LA

・幾つかのアルファベットが認識できる・文字と音が一致する・話題になっている事柄について知っている事を発表する・走り書き 直線、波線、なぐり書きで考えを表現する・質問や指示に対して口頭で聞き返したり、質問する・いくつかの好きなお話を楽しんで聞く事ができる

算数

・1から 1 0まで数える事ができる・10までの数を、絵や図で表すことができる・教具を使って足し算や引き算をしてみる・算数に関連した語彙を理解する(初め、最後、大きい小さい、少ない、多い、一番多い、一番少ない)・分類する 丸、三角、四角、長方形、同じ大きさ、違う大きさ・時間の感覚 昼、夜 が、わかる・教具を使ってグラフをつくる・物の特徴を表現する事ができる 

理科社会

・自分の周りの環境について感覚(見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わう)を使って学習する事ができる・簡単な用具(はかり、虫眼鏡、顕微鏡)を使うことができる・植物,動物を観察して、様子を表現する事ができる・一定の期間の天気を表につけて,季節が変わる事を観察する・自分の健康に気をつける(手を洗う、歯を磨く、衛生に心がける)・一人一人が個性的である事の重要性を理解する・世界中にはいろいろな人がいると言う話を聞く・絵やブロックで建物を造って自分の家、教室、学校、近隣の様子を作る・公共の建物を実際に見学し、話を聞いて公共で働く人たちの仕事を理解する

表現活動

・ダンスの決まりに従って、グループでダンスクラスに参加する・体のいろいろな部分を理解したり、動かしたりする・空間、高さ、形を理解する・空想や音楽に合わせて体を動かす・音の高低、リズムをまねる事ができる・体のいろいろな部分を使って、一定のリズムを刻む事ができる(手を叩くのと、足をならすのを交互にする)・リズム楽器(ドラム、トライアングル、シェーカー)の使い方を知り使う事ができる・音の高低や、音の大きさと言った基本的な音楽用語を使う事ができる・感情の種類を知り、表現する・衣装、小道具を使って役になったり、場面を演じる事を楽しむ事ができる・人形を使って人形劇をすることができる・曲線や、直線を使って人間や動物を描く事ができる・平らな面に太い筆や、太いクレヨンを使って上手に描く事ができる

ニューヨークカリキュラム幼・年中

Page 16: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

発達に合わせた指導のねらい日本語コンティニュウム・指導要領

年中年長ー小1

小2ー小4

指導 ・五感を通しての体験を言葉・語彙・表現につなげる

・興味に繋げ学年相応の学習内容を理解する事をねらいとする ・現地校での学習知識に繋げる、知的好

奇心→理由づけ

話す ・聞く

・日本語で友だちと交流する・読み聞かせを聞き、理解して楽しむ事ができる・指示を聞いて理解する事ができる

・丁寧な言い方(敬体)で話す事ができる・聞いた内容について沿った質問をしたり、自分の考えを言う事ができる 

・自分の考えた事物の説明をしたり、説明を聞いて感想を述べたりする・尋ねたり応答したりする・グループで話し合って考えを一つにまとめる事ができる

読む・書く

・いくつかのひらがなの文字と音を認識する事ができる・漢字の成り立ちから漢字を見て意味を理解する事ができる・*マイ絵本を通して自分で読みたい気持ちを育てる・体を使ってのイメージ作りや手の動きの準備を十分させ 書きたい気持ちを育てる 

・文字認識から語彙のまとまりごとで読み、さらに文章を読む事ができるようなマルティレベル対応の文字指導語彙をつなげる助詞のはたらき、表記上のきまり(長音、撥音、促音)を動作を通して親しみながら身につける〖文〗登場人物、場面、出来事を挿絵と文から話の大体の内容をとらえる事ができる・詩を動作化して読む〖説〗写真、絵と文章を照応させながら文章の内容を理解し、問いと答えと言う形式に興味を持って読もうとしている・理由を表す言葉「〜からです」に、気がつく・敬体「〜です」で書かれた説明を理解する

〖文〗時、場所、登場人物、出来事に注意して、大まかな話の流れをとらえる事ができる登場人物の行動、会話から場面の様子を想像する事ができる

〖説〗写真と文を対応させながら手順、時間、事柄の順序に沿って説明文を読もうとしている・理由を説明する文、時間の順序を表す言葉を理解している

Page 17: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

社会

日本語テーマに関する言語領域(聞く、話す、読む、書く)のねらい語彙,漢字

理科

工作・実験宿題・発表

学習した事をもとに、さらにその学習を発展させる家庭での交流をねらいとしたオープンエンドの宿題

表現活動劇(ドラマ)身体表現学習した事を演じる事によってさらに理解を深める

算数

伝統文化昔話、民話、伝承遊び、伝統文化、日本の知恵、習慣

テーマ

Page 18: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

年中組での実践

Page 19: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

月 テーマ 内容

9月 たんけん、さがしてみよう・クラスの先生、友達,学校・色を探す ・秋を探す

10月       *本を楽しむ会

・形と大きさ ーいろいろな形、大きい小さい・でんしゃにのって

11月 劇遊び 「三びきのこぶた」・三びきのこぶた(かたい、やわらかい)七五三

12月

学習発表会なんでもかぞえちゃう数忍者       *学習発表会

・三びきのこぶた(ながい、みじかい)・1から10までのかず

1月        *書き初め

からだ!

おしょうがつ・じゅんばんにならんだ カレンダー・どんなかお 目

2月 ・どんなかお 耳、鼻、口

3月・からだのはたらき 口(食べる、うんち)・からだのはたらき 手、足

4月

いきている!せいちょう      *おみせやさん

*おみせやさん

・きもち・春、花、種、

5月 ・虫の成長・自分の成長

6月    *プレゼンテーション

・はじめてできたこと・大きくなったらなにになる

年中クラス・年間カリキュラム

Page 20: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

テーマ 教材

たんけん

「おはよう」至光社、「せんせい」福音館、「あおくんときいろちゃん」 至光社、「ぼくのくれよん」講談社、「あかいはっぱきいろいはっぱ」福音館、「かたちーぞうこさんのまるさんかくしかく」コクヨ S& T 、「でんしゃにのって」アリス館、「でんしゃでいこう でんしゃでかえろう」ひさかたチャイルド、「おおきなおおきなおいも」福音館、「ねずみくんのチョッキ」ポプラ社、「おおきいちいさい」福音館、「せんをひく」福音館、「三びきのこぶた」「三びきのくま」(1 4冊)

数忍者「あたまのうえにりんごがいくつ」ペンギン社、「11ぴきのねこ」こぐま社、「おせちのおしょうがつ」世界文化社、「げつようびはなにたべる」偕成社、(4冊)

からだ

「くまさんくまさんなにみているの?」偕成社、「しろくまくんなにがきこえる?」偕成社、「できるかなーあたまからつまさきまで」偕成社、「かぐかぐ」「かむかむ」 PHP研究所、、「はははのななし」、「てとてとてとて」福音館書店、「このあしだれのあし」鈴木出版、「あしのうらのはなし」福音館書店、「にじいろのさかな しましまをたすける」講談社(11冊)

せいちょう

「14ひきのぴくにっく」童心社、「ぐりとぐらとすみれちゃん」福音館。「たんぽぽのわたげ」チャイルド本社、「とことこてんとうむし」チャイルド本社、「はらぺこあおむし」偕成社、「きいろいのはちょうちょ」偕成社、「おおきくなるっていうことは」童心社、「はけたよはけたよ」偕成社、「もう おおきいの」福音館、「おおきくなったらなにになる」評論社、「にじをつくったのはだあれ?」世界文化社、「杉山きょうだいのしゃぼんだまとあそぼう」福音館書店、「あいうえおのほん」プリ K クラス (13冊) 41冊

年中クラス 教材リスト

Page 21: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen
Page 22: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

年中クラス繋がりを持たせた授業の組み立て

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Page 25: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

PreK スーパー

食材をおかいもの

はさみで切っておなべで煮ます

お皿に盛りつけ出来上がり

♩カレーライスの歌

さわる絵本  「て」の字を見つけて丸をつけます。 さわった感触と語彙を結びつける事ができます 自分の作った絵本は何度もくり返し読みたくなるので、家に帰って、何度も復習する効果を想定しています。

読み聞かせ教材

Page 26: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

書く活動

*にんじゃが「お」のおしろにしのびこむ

*「め」の目をなぞる他にもひらがなが

かくれているのを見つけて喜ぶ子ども

*外で、体を使ってチョークで大きな文字を書くと

書く事もたのしくなる

*ゲームにつなげて「た」「ね」の文字の書かれた

○に移動するゲーム文字の認識に

つなげる

Page 27: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

読む活動

「おおきくなったらなにになる」自分の顔のシールを貼って、

自分だけの本をつくると自ら読みたくなる

「きいろいのは ちょうちょ」面白いトリックがあるので誰かに読みたくなる

漢字は成り立ちでおぼえるから分かりやすい

漢字がわかると「すごーい」って言われるから大好き!

「あいうえおの本」歌っておぼえたから、よめる

わたしが「あ・い・う・え・お」って言っているよ!

Page 28: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

話す活動

みんなが、ちがう答えだから宿題発表もおもしろい!

お天気アナウンサー←自分で考えたてんとう虫

アナウンサーになりきるための

マイクやテレビの枠プレゼンテーションの

指し棒は大切な小道具

真剣に聞いてくれる聴衆者は話す事に大きな意味を与える

カナダのはたの

メープルリーフです

Page 29: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Brooklyn Gakuen

聞く活動

2 -4年生との本読み聞かせ交流

読み聞かせ