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NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

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13th NECTJ JHL Annual Conference 2013 Presenter: Tomoko Ando 第13回NECTJ継承語研究大会 2013 プレゼンター:安藤智子

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Page 1: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

国語教科書を使用した継承語低学年の授業案作成

        ープロジェクト学習を中心に

教材:どうぶつ園のじゅうい(光村図書二年上)

プリンストン日本語学校 安東 智子Aug- 26 2013  NECTJ 大会

Page 2: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

クラスの人数、習熟度についてクラスの言語背景ークラス全体9人(7~8歳)   両親が二人共日本語を話す生徒は1人。   残り8人の生徒は、両親のどちらかが日本語以外   の言語を話す家庭。

生徒の習熟度ー生活言語を聞いて理解する事はほとんどの生徒が習得。アウトプット、学習言語の習得にはかなりの差があるクラス。

Page 3: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

わたしにとってのテンプレートとは?

1 クラス全員の到達目標が全員同じではないという事を常に授  業で忘れない為の何 か。2 第二言語教育、継承語教育、国語教育の共同作業をする場  合という枠組みの中での手引き書的な何か。  (教師の個性や、オリジナリティーを型にはめないレベルで)3 理論や学説を効果的な授業に反映させる為の何か。4 教授法を工夫する事で学習者の笑顔を少しでも増やす何か。 ( 言いたくなる、読みたくなる、書きたくなる授業)

Page 4: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

多様な背景で育つ継承語話者に、国語教科書をたねに日本語を教える時の指導案で意識すべき視点                                   1 目標設定が全員同じではない。( i +1にする方法)2 確実な音読、語彙、語用、文法、漢字の指導。  (習熟度の違いに対応し、難しすぎないしチャレンジもできる工夫をする)3 読解(国語的視点)とコミュニケーション(継承語の視点)5 C 3 P  のバランスの調節(その年のクラスのカラーに合わせる)  それぞれの視点での指導のオブジェクティブの設定4 生徒の変容、単元での習得を確認する評価ができるアクティビティー  の決定(習熟度別支援の仕方を多様化、文字のみの処理に偏らない工夫)5 単元の終了時のふりかえり方 生徒、教師それぞれの視点で  継承語は5つの C ができたか。国語では目標と評価の一体化等。

Page 5: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

継承語教育と、第二か国語教育

21世紀を生きる力• Critical thinkers?

• Problem solvers?

•Good communicators?

•Good collaborators?

• Information and technology literate?

• Flexible and adaptable?

• Innovative and creative?

•Globally competent?

• Financially literate?

Page 6: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

国語教育の教育理念

「生きる力」知・徳・体のバランスのとれた力変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切です。

基礎的・基本的な知識・技能の習得の重視思考力・判断力・表現力等の育成の重視

Page 7: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

オブジェクティブ作成時の目標、評価とアプローチ比較

国語教育目標、評価、指導の一体化

次の4つの総合評定相対評価から絶対評価へ

・関心、意欲、態度 25%・思考、判断     25%・表現、技能     25%・知識、理解     25%

    継承語、 JSL 教育            ACTFL

基本理念5つのC& 3つの P

1 Interpretive   作品の理解を促進できたか2 Interpersonal   話し合いはできたか3 Presentation   報告できたか4 Connection    他教科に関連付けて、知識           を広げられたか5 Comparison 多文化に触れ、アメリカで の生活と比較できたか6 Community   校内で発表できたか

国語教育も知る必要有り

Page 8: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

私のクラス  言語発達と認知度発達に差がある               by カミンズ         

認知力必要度 低

認知力必要度 高

場面支援度 低 

場面支援度 高

ほとんどBICSCALP わずか

BICS = basic interpersonal communicative skills

CALP = cognitive academic language proficiency

BICS と CALP

ほとんど CALPBICS わずか

すべて言葉での勝負が迫られる領域

読書、レポートを書く、口頭発表

理科の実験、視覚教材が多

い教科学習

サバイバル会話力

地図で道を聞く、指さして買い物

をする等

プリンストンコース低学年

国語の教科書を年齢相当の学年で使う事

は知的発達に適切

注目

Page 9: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

どうぶつ園のじゅうい 指導案 6時間使用予定

あくまでも案で、まだまだ今から進化させる予定のテンプレートですが

ご覧ください。

Page 10: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

1いろんなしごとを考える。グループで分かれてポスター作り

話し合い

しごと

人をたすけるしごと

人をたのしませるしごと目(テレビ、映画)耳(おんがく、お話)

口(あじ)人をあんしんさせるしごと

ものをつくるしご

とどうぶつをたすけるしごと

その他

Page 11: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

授業で作った仕事ポスターの写真

Page 12: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

2 場面理解  

朝見回りがおわって お昼前 夕方 一日の

終わり

いのししに赤ちゃんがいるかどうか

しらべる、どうやって

さるにおくすりをのませるため

のさくせん

ペンギンがボールペンのみこんだ、どうして?

教師が作ったサンプルを提示

1  いのししになったつもり                     でじゅういさんへお礼のお手紙。2 様子を表す劇作り3 場面がわかる言葉入り紙芝居

生徒が左の三つのアクティビティーを選んで場面を選んで作成する。

それを発表する事で、他の生徒への場面理解も促す。

Page 13: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

あらすじプリントの写真

Page 14: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

   理解した内容を絵にして発表

Page 15: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

3 どうぶつ園の動物と、野生 ( しぜん)のどうぶつのちがい。

まず、単元の中に出てくるいのしし、さる、ぺんぎんがしぜんの中ではどこにすんでいるのかわかる地図を見る。(生息地)

ほっきょくぐまーーー       ほっきょくペンギンーなんきょく

ごはんを、だれが食べさせてくれるか?びょうきになったらだれがたすけてくれるか?

Page 16: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

4 ゲストスピーカー(かんごしさんのしごと)

びょうきの人が熱があったり、せきをしたらお医者さんに報告

いのししに赤ちゃんいますか?ペンギンがボールペンのみこみました。

と報告

気がついたか?

Page 17: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

5 してみたいしごと。なりきり作文を書き、発表。        

準備1いろいろな仕事について考えたポスターを見て、なってみたい仕事をかんがえてみる。

準備2いろいろな仕事のはたらく場所、誰、何のためのしごとか、なってみたいか考えるプリントを用意する。

プリント1:仕事についてプリント2:型付作文プリ

ント

プリント2の反省:型を与える必要性がない生徒には、四角がないものでチャレンジさ

せてよかったのでは?

プリント1反省;ブランクシートも渡して、仕事も自分

で選ばせるべきだった?

Page 18: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

なりきり作文となりたい仕事選びのプリント

Page 19: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

結果の検証☆ 授業はうまくできたか? (当初の目標は達成できたか?) 全員が、それぞれの習熟度で学ぶ事ができた。   (生徒は?教師は?) 生徒は、与えられた活動を全員自分のペースでこなしていた。教師は、生徒の評価を詳細に把握する事ができた。(テストでは把握できない内容理解を絵で描き、紙芝居にする事で小さい内容理解の誤差を発見できた。)

☆ テンプレートは目的にあっていたか?習熟度別の対応する方法を書く欄がある事で、全員の到達度がちがう事を意識する事ができた。学習指導要領は、カバーすべき語彙や、語用を記載してあり有用な手引き書。ふりかえりで、5 C 、3 P の活動をメモする事で次の単元で違うパターンを別の活動にできる。

☆ 今後の課題 (今回作ったテンプレートを使って、授業案を作りながら内容の微調整)学習ストラテジーのバランスも加味したテンプレートにしたい。記憶、認知、補償、社会的、情意的、メタ認知のバランスを意識できるテンプレート

Page 20: NECTJ JHL Annual Conference 2013 Tomoko Ando

今、思いつかれなくても後でお気づきの点などありましたら、下記のメールアドレスへ!

[email protected] です。

どうぞよろしくお願いします。