Upload
others
View
1
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
「ABEイニシアティブ」の概要
1
2017年9月4日 JICA国内事業部大学連携課
奥本 恵世
TICAD V 官民連携協議会提言(2013年5月)
• アフリカにおいて、職業教育、高等教育を通じ、雇用に直結する人材を生み出す「出口のある」教育の拡充を支援すべき。
• アフリカ各国が日本の優れた技術、ひいては我が国企業の重要性に 対する認識を深めるため、日・アフリカ間の人的交流を促進し、特に我が国を訪れるアフリカ人を増加させるべき。
TICAD V 安倍総理スピーチ(2013年6月)
「アフリカから日本へ学びに来る若者のため、大学や大学院での教育に加え、日本企業でインターンとして働く機会を同時に提供するものです。規模は、5年で1,000人です。」
TICAD VI 安倍総理スピーチ(2016年8月) 「ABEイニシアティブに、今回、新機軸を入れます。育てたいのは、将来の職長、工場長。現場の指導者たちです。3年間で、約1,500人育成します。」 ※JICAでは1,500人のうち、600人を受入れる予定です。
2
TICADV支援策の産業人材育成3万人の一部として実施。 従来より実施されている実務者レベルの研修・プロジェクト等に加えて、
日本企業がアフリカで経済活動を進める際の水先案内人となる人材を育成。
1 ABEイニシアティブ実施背景
• 日本政府と産業界の共同プログラムとして、修士号取得と企業インターンを実施
• 長期留学により日本社会と文化に理解を持つ、アフリカの高度産業人材を育成
• アフリカ産業人材と日本企業との人脈形成 • 日本企業への就職も期待 • アフリカの産業人材育成機関の能力強化
アフリカでの日本企業の 活動支援へ
8月-10月 11月-翌年5月 9月(2週間) 9月-(1~2.5年間) 修了時(2週間~半年)
学習機会(修士課程)・ 企業インターンシップの提供
日本企業の進出・活動支援
大学 ・71大学 ・148研究科 ・年間855人 分の受入枠 企業 ・約450社の関心
アフリカ54か国 ・民間人材 ・政府人材 ・教育人材
計1000人
運営体制 1. 運営委員会(東京・年1回) :外務省、文部科学省、経済産業省、経団連、JICA 2. 国別運営委員会/選考委員会(現地・都度開催):日本大使館、JETRO、日本商工会議所、先方政府、JICA 3. 事務局 : JICA 4. 運営支援機関 : 日本国際協力センター(JICE)
3
英語による 本邦大学修士課程 ・経営学 ・農学 ・工学 等
来日プログラム ・ビジネスマナー ・日本文化理解 ・日本語講座
選考 ・英数試験 ・書類審査 ・TV面接
帰国
企業 見学
募集 帰国
修了時 インターン
夏期 インターン
来日
ネットワーキングフェア 交流会
※青:現地 緑:本邦 黄色:日本企業
2-1 ABEイニシアティブ:プログラム概要
4
応募者数 受入者数 内、日本企業推薦
4,044 821 142
受入実績(2014~2016合計)(第1~3バッチ)
国名 合計 国名 合計 国名 合計 国名 合計 国名 合計
アルジェリア 6 エジプト 53 レソト 1 ニジェール 2 スーダン 10
ベナン 3 赤道ギニア 1 リベリア 2 ナイジェリア 52 スワジランド 4
ボツワナ 7 エリトリア 2 マダガスカル 16 ルワンダ 26 タンザニア 73
ブルキナファソ 10 エチオピア 58 マラウィ 12 サントメ・プリンシペ 1 トーゴ 1
ブルンジ 4 ガボン 2 マリ 4 セネガル 30 チュニジア 3
カメルーン 13 ガンビア 6 モーリシャス 3 セーシェル 1 ウガンダ 15
コンゴ共和国 1 ガーナ 3 モロッコ 44 シエラレオネ 3 ザンビア 11
コンゴ民主共和国 10 ギニア 1 モザンビーク 73 ソマリア 2 ジンバブエ 3
コートジボワール 18 ギニアビサウ 1 モーリタニア 3 南アフリカ 82
ジブチ 1 ケニア 128 ナミビア 5 南スーダン 11
専攻分野 人数 割合
工学 250 30%
経済・経営 215 26%
農学 100 12%
ICT 78 10%
政治・公共政策 61 7%
理学 36 4%
医療・保健 14 2%
その他 67 8%
民間人材 政府人材 教育人材
347(42%) 372(45%) 102(12%)
【所属別内訳】
【国別内訳】
【専攻別内訳】
※ 受入実績のない国:アンゴラ・コモロ・チャド・カーボヴェルデ・中央アフリカ・リビア(6か国)
5
2-2 ABEイニシアティブ:インターンシップ実績
バッチ 対象者人数 夏期インターン 実施人数(述べ人数)
修了時インターン 実施人数
第1バッチ 156 193(65社) 75(49社)
第2バッチ 317 308(99社) ―
第3バッチ (予定)
348 346(114社) -
実施人数および受入企業数
実施期間
夏期:2週間~1か月 修了時:2週間~6か月
3%
29%
59%
7%
3%
7%
19%
10%
12%
3%
46%
6
2-2 ABEイニシアティブ:インターンシップ実績
実施企業内訳
インターン受入企業上位10社内訳
3 ABEイニシアティブ:民間企業との連携実績
7
登録企業数は450社に増加 夏期インターン受入企業の増加 第1バッチ65社→第3バッチ114社 修了時インターン第1バッチ約半数の75名が実施 (※企業からのオファーがあった場合のみ対象) 東京でのネットワーキングフェア 参加企業数の増加 (2015年90社→2016年150社)
日本企業のアフリカとの関係強化 (アフリカでのビジネス展開に関心を持つ企業の増加)
8
●株式会社 愛亀(愛媛県 - 農業・建設業) ・モザンビーク研修員 ・愛媛大学農学研究科 修士課程修了 インターンシップ受入をきっかけに日本での採用を決定。 現在は、道路建設の現場で技術研修中。
●株式会社 ジー・イー・エス(大阪府 - 水質汚染処理機器 等) ・ケニア研修員 ・神戸情報大学院大学 グローバルICTコース 修士課程修了 インターンシップ受入時の真面目な働きぶりから日本での採用を決定。 日本で2~3年技術研修をし、将来はケニアで事業展開する 中心人物として期待。
事例①:日本での採用
日本企業のアフリカとの関係強化
3 ABEイニシアティブ:民間企業との連携実績
9
●大手食品会社 (東京 ) ・ケニア研修員(2名) ・岡山大学 環境生命科学研究科 修士課程修了 ・帯広畜産大学 畜産学研究科 修士課程修了 現地合弁会社での採用を前提として、 現在日本の工場で半年間のインターンシップを実施中(本年9月まで)。 帰国後は現地工場の生産管理者・商品開発責任者として採用予定。
●NEC Africa (Pty) Ltd.(ケニアナイロビ支店・製造) ・ケニア研修員 ・国際大学 国際経営学研究科 修士課程修了 担当者がケニアで行われた帰国報告会で面談し、 優秀な人材だと評価。 その後、社内で採用枠ができたため、現地採用を決定。 現場にてSite Engineer として活躍中。
事例②:現地での採用
3 ABEイニシアティブ:民間企業との連携実績
10
●株式会社 教育情報サービス(宮崎県 - 教育) ・ケニア研修員 ・宮崎大学工学研究科 修士課程修了 インターンシップを通じて同社のeラーニングツー
ルのケニア向けサービスの提案。帰国後、同社のケニアでの事業開始をコンサルタントとしてサポート中。 (JICA 中小企業海外展開支援事業を受託)
事例③:現地でのプロジェクトに参画
●株式会社 ラミーコーポレーション(大阪府 - 製造) ・ケニア研修員 ・足利工業大学工学研究科 修士課程修了 インターン終了後、研修員が帰国し、同社の販売代理店を起業。 (JICA 中小企業海外展開支援事業を受託)
3 ABEイニシアティブ:民間企業との連携実績
11
●音羽電気工業 株式会社 (兵庫県 - 避雷器製造) ・ルワンダ研修員 ・神戸情報大学院大学 グローバルICTコース 修士課程修了 インターンシップ実施中に、ルワンダの落雷被害の 甚大さを知り、現地の学校の落雷対策工事の支援を検討することとなった。 今後は卒業生を代理業者として現地事業を展開するとともに、自社の海外ビジネス展開の足掛かりとする。
事例③:現地でのプロジェクトに参画
(JICA 中小企業海外展開支援事業を受託)
3 ABEイニシアティブ:民間企業との連携実績
12
北海道大学 環境科学院 沼口賞(北海道大学の優秀修士論文賞)受賞 麗澤大学 経済研究科 廣池 千九郎賞受賞 総代として卒業 岡山大学 環境生命科学研究科 研究科長賞受賞 他 同志社大学 ビジネス研究科 優秀論文賞受賞 総代として卒業 他 ●博士課程進学(予定)者 (2017年7月現在) 第1バッチ5名(東京農工大学・京都大学・鳥取大学・筑波大学 等) 第2バッチ5名(筑波大学・関西学院大学・同志社大学・長崎大学 等)
4 優秀な研修員の輩出
推薦(応募時) ※原則インターン受入れ必須 交流会・ネットワーキングフェア等への参加 インターンシップ受入(夏期、修士課程修了時)
13
5 ABEイニシアティブ研修員との交流方法
プログラムへの様々な参画
企業登録
来日中・帰国後研修員に関する情報提供 セミナーや交流会に関するご案内 ご関心のあるアフリカ人材とのコネクション構築 インターンシップ受入れを通じて貴社への理解を促進
14
登録シート送付先: [email protected]
ABEポータルサイトから登録シートをダウンロード http://education-japan.org/africa/index.html#contents01
6 ABEイニシアティブ 企業登録方法
15
7 ABEイニシアティブ研修員ネットワーク
研修生が自発的に立ち上げたネットワーク 「KAKEHASHI AFRICA」もぜひご活用ください。
<KAKEHASHI AFRICA 問合せ先> E-mail: [email protected] URL: http://kakehashiafrica.com
16
JICAホームページ(ABEイニシアティブ) http://www.jica.go.jp/regions/africa/internship.html ABEインターンシップ YOUTUBE https://www.youtube.com/watch?v=i3XWlJqhE9s
本事業に対するお問合せは、 国内事業部ABEイニシアティブ代表アドレス([email protected])までお願いします。
参考情報