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富士フイルムグループ 事業概要
本資料における業績予想及び将来の予測等に関する記述は、現時点で入手された情報に基づき判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれております。従いまして、実際の業績は、様々な要因によりこれらの業績予想とは異なることがありますことをご承知おきください。
2020年9月
富士フイルムグループの事業分野
イメージングソリューション
フォトイメージング69%
光学・電子映像31%
ヘルスケア
ディスプレイ材料
ソリューション&サービス
その他
2020年3月期
49%
8%29%
4%
3,326億円(14%)
10,242億円(44%)
ヘルスケア&マテリアルズソリューション
2
ドキュメントソリューション
グラフィックシステムインクジェット
記録メディア
産業機材・電子材料ファインケミカル
オフィスプロダクト&プリンター
プロダクションサービス
2020年3月期売上高
2兆3,151億円
21%
8%
4%
18%
55%
12%9,583億円
(42%)
高機能材料
デジタル化の波と経営改革
デジタル化により、2000年をピークに写真用フィルムの需要が激減
写真事業から生まれたコア技術●フィルムベースを作る
●感光乳剤を作る
●ベースに機能性材料を塗布する
マイクロメートル単位で材料を薄く均一に引き伸ばし、光学的にゆがみのないフィルムを作る
ナノレベルで機能性物質の設計を行う
2000年度
ピーク時
急速な下落
■2000年度総需を100とした場合の指数
1993年度 2010年度
100
80
60
40
20
0
3
写真事業で培った高度な技術を生かして事業の多角化を断行
カラーフィルムの断面図(現像後)
約20μm
●カメラで撮影する
何層も同時に、高速・均一に材料を塗布する
レンズ、ハードウェア、システムを高品質で設計・製造する
適切な画像のために化学反応を制御し、システムを構築する
●写真を現像・プリントする
デジタル化の波と経営改革
写真事業で培ったコア技術を応用し、
4
コア技術を応用し、幅広い事業を展開
ヘルスケア
X線画像診断システム(FCR・DR・X線フィルム)
内視鏡医用画像情報システム
超音波
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
5,041億円
メディカルシステム:診断
医薬品:治療 再生医療:治療
IVD(体外診断)
ライフサイエンス:予防
2020年3月期売上高
5
機能性化粧品
医薬品
医薬品:治療
人々の健康に関わる「診断」「治療」「予防」の幅広い領域にビジネスを拡大。
再生医療:治療
自家培養表皮 自家培養軟骨
バイオCDMO:治療
バイオ医薬品
サプリメント
ライフサイエンス:予防
ヘルスケア (メディカルシステム)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
6
成⾧分野である「医療IT」「内視鏡」「超音波」「IVD」を中心に事業成⾧を目指す。
ヘルスケア (メディカルシステム-医療IT)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
・当社が展開するPACS「SYNAPSE」シリーズは、ワールドワイドで5,500施設に展開(※)
今後も、継続的にAIアプリケーションをリリース予定。AIを活用した医用画像診断分野のマーケットリーダーを目指す。
7
・当社が展開するPACS「SYNAPSE」シリーズは、ワールドワイドで5,500施設に展開(※)
各エリアの有力病院で高い評価を受け、世界トップシェアを獲得(2018年、当社調べ)
(※)2019年4月時点
・AI技術を活用できるプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」の販売開始(2019年7月、日本国内)。AIアプリケーションの第一弾として、臓器自動抽出機能や、脊椎等の骨番号自動ラベリング機能等を搭載。・2020年6月に、新たなアプリケーションとして「肺結節検出機能」と「肺結節性状分析機能」を追加(日本国内)。
AI活用への取り組み
写真事業で培った画像処理技術や細径化技術を活かし、競争力のある高付加価値製品を投入
-経鼻内視鏡-ダブルバルーン内視鏡-レーザー光源搭載の内視鏡システム
経鼻内視鏡
従来の内視鏡
経鼻内視鏡
鼻から通す極細の内視鏡で患者の身体への負担を軽減
ヘルスケア (メディカルシステム-内視鏡)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
ダブルバルーン内視鏡
8
粘膜
粘膜表層
血管
2種類のレーザー光 画像処理技術
当社の画像処理技術を組み合わせ病変部の視認性を向上BLI (Blue LASER Imaging)機能 LCI (Linked Color Imaging)機能
粘膜表層の微細血管や粘膜微細模様などを強調処理して表示。
赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微妙な色の違いを強調し、炎症診断をサポート
独自の画像処理技術を活かした差別化製品の拡販により売上成⾧を目指す
・2012年3月に携帯型超音波画像診断装置大手の米国ソノサイト社を買収。・POC*向けコンパクト型超音波画像診断装置の分野において高い開発力を持ち、幅広い製品を展開。
超音波画像診断装置市場 (IHS 2018年)
携帯型約1,100億円
高い画像処理技術 豊富なノウハウ・知識
ヘルスケア (メディカルシステム-超音波)
グループシナジー
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
年率5%で成⾧継続見込
9
グループシナジーを活かした新製品の開発両社の販路を生かしたワールドワイドでの拡販強化
高い画像処理技術アジアに販路あり
豊富なノウハウ・知識売上の半分を北米
が占める
タブレット型超音波画像診断装置「 SonoSite iViz 」
* Point Of Careの略。患者の目前や在宅で検査を行い、治療方針の判断・処置を行うこと。
約7,600億円
富士フイルムグループのグローバル販売体制を活用し、新興国市場等での販売拡大を推進することで、更なる売上成⾧を目指す。
・ 全体の需要が緩やかに減少する中、シェアアップを図る。新興国では出力フィルムの需要は堅調に推移。
・ FCR: Fuji Computed Radiography当社が世界で初めて開発し、1983年に発売。高いシェアを誇る。CRのメーカーは世界で4社のみ。
ヘルスケア (メディカルシステム-X線フィルム・X線画像診断機器)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
X線フィルム
X線画像診断機器
10
高いシェアを誇る。CRのメーカーは世界で4社のみ。・ DR : Digital Radiography
参入する競合他社が多数あり、競争が激化。独自の画像処理など差別性のある技術、特⾧ある機能を搭載した製品を発売。
CALNEO SmartCALNEO AQRO
DR回診車
DR カセッテ
DR マンモグラフィー
AMULET Innovality
X線画像診断機器では設計・部材調達見直しにより大幅にコスト削減を実現。収益性を向上
・診察室や病院のベッドサイドなど、より患者に近い場所で行われる検査(POCT)タイプのIVDシステムを免疫学POCT市場や生化学POCT市場に提供。
・2017年度、和光純薬の臨床検査薬事業が加わり、IVD製品群が拡充するとともに、国内ほぼすべての病院へのアクセスが可能に。
・動物ヘルスケアでは、「富士ドライケム」や動物ホルモン検査「イムノAU10」などのPOCTシステムや、動物検体受託検査など、幅広い分野に展開。
ヘルスケア (メディカルシステム-IVD(体外診断))
超高感度イムノクロマト法迅速診断システム 「IMMUNO AG」シリーズ
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
事業領域拡大とエリア拡大により、売上・利益を大幅に成⾧させる。11
「IMMUNO AG1」 「IMMUNO AG2」
超高感度イムノクロマト法迅速診断システム 「IMMUNO AG」シリーズ写真の現像で用いる銀塩増幅技術の応用により、検体中のウイルスや細菌に反応する抗体標識の周りに銀を結晶化させることで、一般的なイムノクロマト法診断薬に比べて、標識のサイズが直径約100倍となり、判定ラインの視認性を飛躍的に向上させる事に成功。発症初期などウイルス等が少ない段階における検出精度を大幅に向上。インフルエンザの他、アデノウィルス、RSウィルス、溶連菌、マイコプラズマなどの検査キットを発売中。
・ 事業会社をM&Aによりグループ会社化し、事業基盤を構築。・ 既存薬の販売、バイオ医薬品開発製造受託、新薬の研究開発を行う。
ヘルスケア (医薬品・バイオCDMO)
FUJIFILM DiosynthBiotechnologies
富士フイルムのコア技術
独自のナノ合成技術
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
富士フイルム富山化学
低分子医薬品の開発・生産
12
富士フイルム和光純薬富士フイルム和光純薬
低分子医薬品CDMO培地、試薬等の開発・製造・販売
バイオ医薬品のCDMO*
協和キリン富士フイルムバイオロジクス
バイオシミラー医薬品の開発・生産・販売
独自のナノ
テクノロジー
合成技術
設計技術
画像診断
技術高品質・生産技術
コラーゲン
活用技術
解析技術放射性医薬品の開発・生産・販売
富士フイルムバイオサイエンス
&エンジニアリング研究所
*CDMO:開発・製造受託組織 (Contract Development & Manufacturing Organization)
ヘルスケア (医薬品-ドラッグ・デリバリー・システム(DDS))
• 必要な量の薬物を必要な部位に必要なタイミングに送達するドラッグ・デリバリー・システム(DDS)の技術開発を推進。
• 既存薬のみならず、次世代医薬品の核酸医薬品や遺伝子治療薬への応用展開も目指して、DDSの研究開発に取り組む。
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
<DDS技術>◇ナノ分散技術
当社独自のナノ化技術・分散技術の応用
13
※1 イーライリリー社が開発した抗がん剤で、肺がん、膵がん等に使用。
※2 英国グラクソ・スミスクライン社が開発した抗がん剤で、現在は、スイスのノバルティス社が販売。卵巣がん、小細胞肺がん、子宮頚がんなどに使用。
※3 免疫細胞の働きを弱める機構(免疫チェックポイント)を阻害することで、活性化された免疫細胞が、がん細胞を攻撃して効果を示す薬剤の総称で、悪性黒色腫、肺がん、胃がん、腎がんなどに幅広く用いられる。現在、免疫チェックポイント阻害剤には、抗PD-1抗体や抗CTLA-4抗体などがある
当社独自のナノ化技術・分散技術の応用⇒経皮薬のアルコールフリー化・経口薬の吸収性向上などへ新たに展開
◇リポソーム薬剤を独自技術のリポソーム内に封入し、効率的に患部へ供給⇒ゲムシタビン※1のリポソーム製剤「FF-10832」(2018年5月)、及びトポテカン※2の
リポソーム製剤「FF-10850」(2019年11月)の臨床試験を米国で開始。⇒商業生産に対応したリポソーム製剤工場が稼働(2020年2月、富山)⇒「FF-10832」と米メルク社の抗PD-1抗体「キイトルーダ®」(免疫チェックポイント阻害剤*3、
一般名:ペムブロリズマブ)の併用療法を評価する臨床試験の実施に関する契約を締結。進行性固形がんを対象に、「FF-10832」と「キイトルーダ®」の併用療法を評価する臨床試験を2020年度中に米国で開始予定。
ヘルスケア (医薬品)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
開発番号 薬効・適応症 剤形 地域 開発段階
T-705抗新型コロナウイルス(COVID-19)薬
経口
日本 PhⅢ
米国 PhⅡ
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)治療薬 日本 PhⅢ
T-817MAアルツハイマー型認知症治療薬
経口
米国 PhⅡ
日本 PhⅡ
欧州 PhⅡ
脳卒中後のリハビリテーション効果促進薬 日本 PhⅡ
14
脳卒中後のリハビリテーション効果促進薬 日本 PhⅡ
T-4288 新規フルオロケトライド系抗菌薬 経口 日本 承認申請中
FF-10501 骨髄異形成症候群治療薬 経口日本 PhⅠ
米国 PhⅡ
FF-10502 進行・再発固形がん治療薬 注射 米国 PhⅡ
FF-21101 進行・再発固形がん治療薬(Armed抗体) 注射
米国 PhI/Ⅱa
日本 PhⅠ
F-1311 前立腺がん診断薬(放射性医薬品) 注射 日本 PhⅡ
FF-10101 急性骨髄性白血病治療薬 経口 米国 PhⅠ
F-1515 神経内分泌腫瘍治療薬(放射性医薬品) 注射 日本 PhⅠ/Ⅱ
FF-10832 進行性固形がん治療薬(ゲムシタビンリポソーム) 注射 米国 PhⅠ
FF-10850 進行性固形がん治療薬(トポテカンリポソーム) 注射 米国 PhⅠ
F-1614 難治性褐色細胞腫治療薬(放射性医薬品) 注射 日本 PhⅡ
バイオ
ヘルスケア (バイオCDMO)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
①培養技術・業界トップの抗体産生技術・業界トップレベルの微生物培養技術・遺伝子治療用ヒト細胞などの
先進培養技術・グループ内の培地製造会社の活用
②最先端、且つ多様な製造設備
・世界トップレベルの封じ込めが可能なモバイルクリーンルーム・最新鋭のプロセス開発設備と業界最短の開発期間・機動性に優れるシングルユースの培養タンク・大型培養タンクの獲得により大量生産にも対応
15
シングルユースの培養タンク
③富士フイルムが培った高度な技術生産条件を固定した上で、製品の品質を一定に保つ
生産および品質管理技術など
当社の強みは、業界トップレベルの培養技術、先進設備、さらに写真フィルムなどの
製造で培った高度な生産/解析/エンジニアリング技術などを保有し、融合できること
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 201920142011 20192012 2013 2015 2016 2017 2018
<バイオCDMO事業の売上推移>市場成⾧率年率8%*を大きく上回る成⾧*当社調べ
FDBD買収効果
ヘルスケア (バイオCDMO)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
16
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 201920142011
MSD Biologics/Diosynth
(現:FUJIFILM Diosynth
Biotechnologies)
高成⾧が期待されるバイオ医薬品の分野に参入
KalonBiotherapeutics
(現:FUJIFILM Diosynth
Biotechnologies)
バイオCDMO事業拡大ワクチン製造にも対応
M&AM&A
2019
Biogen(Denmark)
Manufacturing(FDBD: 8月買収完了)
大量生産ニーズにも対応事業成⾧を更に加速
M&A
2012 2013 2015 2016 2017 2018
累計300億円以上の設備投資を実施
<主な投資内容>FDBT(米テキサス)cGMP対応生産棟新設(FY17稼働開始)2000ℓタンクx6基新設(FY17~順次稼働開始)FDBK(英)生産プロセス開発施設の拡張、
最新鋭設備の導入(FY17稼働開始)
設備投資
買収によりバイオCDMO業界の黎明期に参入。
市場成⾧を見越した積極投資・能力増強により事業を拡大
ヘルスケア (再生医療)
培地培地//サイトカインサイトカイン
足場材足場材(リコンビナントペプチド)(リコンビナントペプチド)
細胞細胞再生医療における3大要素を保有
富士フイルム富士フイルム
FUJIFILMFUJIFILM Cellular DynamicsCellular Dynamics
ジャパンジャパン・ティッシュ・エンジニアリング・ティッシュ・エンジニアリング
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
17
リーディングカンパニーとして、再生医療の産業化に貢献
•細胞治療パイプラインの早期実用化(GvHD、がん、加齢黄斑変性など)•グループの基盤技術を生かしたCDMOビジネスの拡大•iPS細胞による創薬支援事業の拡大
培地培地//サイトカインサイトカイン富士フイルム和光純薬富士フイルム和光純薬
FUJIFILMFUJIFILM IrvineIrvine ScientificScientific
・ 写真ビジネスで培った技術を活かし、2006年に機能性化粧品・サプリメントのビジネスに参入・ 「アスタリフト」シリーズや、20~30代向けの「ルナメア」シリーズなど、ラインアップを拡充。・ 「アスタリフト」はスキンケアに加えて、ベースメイク、インナーケア、ヘアケアを含めた
「トータルエイジングケアブランド」として展開・ 2019年に男性化粧品市場へ参入、「アスタリフト メン」を発売
ヘルスケア (ライフサイエンス)
ルナメアシリーズ
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
アスタリフトシリーズ
18
独自技術を駆使し、サイエンスに裏付けられた商品を提供することで他社との差別化をはかる
サプリメント
写真プリントの抗酸化技術を応用
フィルムの主原料は肌と同じコラーゲン
酸化制御なし
感光・発色に活用したナノテクノロジーを駆使
従来のナノテク 新ナノテク
■写真技術と化粧品・サプリメントのつながり
ヘルスケア (ライフサイエンス)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
19
酸 化コラーゲン ナノテクノロジー
25年後
酸化制御あり
写真の色あせフィルムの主原料 感光・発色に活用
シミや老化の原因 成分の浸透・吸収真皮の約70%を構成
コラーゲン
偏光板保護フィルム
補償フィルム
カラーフィルター
液晶層
偏光板
ガラス基板
ディスプレイ前面
PVA (ヨウ素ドープ延伸PVA)
ガラス基板
液晶セル
ガラス基板
当社の製品当社の製品
WV/VA/IPS用film
高機能材料(ディスプレイ材料)
プレーンタック
■液晶ディスプレイに使用されている当社製品
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
855億円2020年3月期売上高
20
液晶層
TFT
補償フィルム
偏光板保護フィルム
偏光板
液晶セル
ガラス基板
プレーンタック
WV/VA/IPS用film
■液晶方式の違いTNモード VAモード IPSモード
コントラスト ○ ◎ △
視野角 ×→○(WV使用) ×→○(位相差フィルム使用) ○→◎(Z-TAC使用)
光利用効率 ◎ ○ ○
製造コスト 低 中間 高
⇒各モードの弱点を補償、もしくは品質向上のために「補償フィルム」が使われる
バックライト
PVA
高機能材料(ディスプレイ材料)
・ TNモードの視野角を広げるための補償フィルム。当社がシェア100%。WVフィルム
プレーンタック ・ 偏光板保護フィルム。液晶方式の違いに関わらず使用される。
VA用フィルム ・ VAモードの偏光板において、視野角やコントラストなどを向上させる機能を持つフィルム。
IPS用フィルム(Z-TAC)
・ IPSモードの偏光板において斜め方向から画面を見た際の色味変化を抑える機能を持つフィルム。
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
21
■アプリ別 パネル出荷面積割合イメージと使用されるフィルムの種類
プレーンタックWV
(TN)VA
Z-TAC(IPS)
テレビ ● ● ●
モニター ● ● 一部採用 ●
ノートPC ● 一部採用 一部採用
中・小型(タブレットPC/スマートフォン)
● 一部採用 ●
(2019年1-12月、当社調べ)
TV用
・ TVの大型化により液晶パネル需要は面積ベースで緩やかに成⾧。・ プレーンタック、IPS用フィルムおよびVA用フィルムの更なる拡販を推進。・ 当社100%シェアのWVフィルムは引き続き安定供給。
高機能材料(ディスプレイ材料)
中・小型ディスプレイ用
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
22
・ 液晶パネル向けには、スマートフォンやタブレットPC向けに超薄手プレーンタック、IPS用フィルムを拡販。
・ 有機ELパネル向けには、タッチセンサー用の材料や円偏光板用の各フィルムといった新製品を拡販。
液晶パネル向けの既存フィルムにより安定的な収益を確保し、
有機ELパネル向け等の新製品の拡販で売上成⾧
高機能材料(産業機材・電子材料・ファインケミカル)
産業機材
・非破壊検査機材(工業用X線フィルム、デジタルX線画像検査システム)・ミクロフィルター・プレスケール(圧力測定フィルム)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
1,779億円2020年3月期売上高
23
・ エクスクリア(タッチパネル用センサーフィルム)ベースとなる透明なPETフィルムの上に銀でパターニングを行うことで、高い透明性と屈曲性を両立。低抵抗で、中大型のタッチパネルにも対応。製造工程も簡素化できる。
当社技術を生かした高付加価値で利益率の高い製品を拡販
・ ガス分離膜
電子材料
半導体を製造する際に使用される各種材料を提供
多数の層の中に無数の配線が組み込まれている
配線
半導体チップ 断面図G B
R G
イメージセンサー
イメージセンサーは赤(R)、緑(G)、青(B)
の3色で構成される
高機能材料(産業機材・電子材料・ファインケミカル)
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
24
幅広い製品ポートフォリオと安定供給を強みに、先端製品を提供し売上拡大
配線
フォトレジスト
微細な回路パターンの製造に不可欠な製品。基板となるウェハーに配線を埋め込む溝を形成する際に使用される。
CMPスラリー
金属や絶縁膜などの部材が混在する半導体基板面をミクロン単位で均一、平滑にする研磨
剤。
カラーレジスト
イメージセンサーに使用されているマイクロカラーフィルターを製造するための着色感光材料。
イメージセンサー
ファインケミカル
高機能化成品や、研究開発などに用いる試薬のビジネス拡大を図る。
高機能材料(産業機材・電子材料・ファインケミカル)
新薬などの先端技術・製品の研究開発や、水質・土壌の環境分析などに用いられている。少量多品種に対応した製品開発力や生産体制、日本全国を網羅した強靭な販売網などを
試薬
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
25
富士フイルム和光純薬の持つ先進の技術開発をベースに顧客ニーズに応える高機能・高品質な試薬・化成品・臨床検査薬を提供
発力や生産体制、日本全国を網羅した強靭な販売網などを活かしてビジネスを拡大。
試薬製造で培った化学合成技術を活かし、紙オムツなどに使用される高い吸水性樹脂の製造に必要なアゾ重合開始剤など、競争力の高い製品を開発し、ビジネス展開。
化成品
記録メディア
・ 1959年に日本初の業務用ビデオテープを開発して以来、世界中のテープドライブメーカーに対して高性能で信頼性が高い製品を提供。
419億円
データストレージ用磁気テープ 業務用ビデオテープ
当社独自技術に基づく「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を採用したデータストレージ用磁気テープが、市場から高い評価を獲得。
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
2020年3月期売上高
26
・ 大容量・ ⾧期保存に最適・ トータルコストが安い・ 保存信頼性が高い・ 省エネルギー
世の中全体におけるデータ量の飛躍的増加、クラウドの普及に伴い、磁気テープが見直されており、今後もデータアーカイブ分野での一層の活用が期待される。
放送局向けを中心に販売得。
当社独自技術に基づく「バリウムフェライト磁性体」を採用した製品を武器に、拡販を強化
データアーカイブサービス
グラフィックシステム/インクジェット
■オフセット印刷用材料・機器
・製版材料・刷版材料(PS版、CTP(Computer to Plate)版等)
■インクジェットデジタルプレス・「Jet Press」シリーズ・ワイドフォーマット
インクジェットプリンター
■産業用インクジェットヘッド/インク
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
Jet Press 750S
2,136億円2020年3月期売上高
27
CTP版で安定した収益を確保し、成⾧の見込まれるインクジェットデジタルプレスや産業用インクジェットプリンター向けヘッドに注力
・高い生産性・新聞・出版物などの大量印刷向き・現在主流であるCTP版において、当社は世界No.1シェアを獲得
・薬品を使った現像が不要な無処理CTPなど環境対応品の販売を拡大
・少量多品種向けオンデマンド印刷で、ニーズの多様化に伴い今後の成⾧が期待されている分野
・パッケージ印刷などの商業印刷向き・Jet Press 750Sは、オフセット印刷同等の高画質、高い環境性を実現
・2006年に産業用インクジェットプリンター用ヘッドのトップメーカー米Dimatix社を買収
・建材・セラミックなど様々な用途に使用される産業用インクジェットプリンター向けヘッド及びインク
Jet Press 750S
ドキュメント9,583億円
ドキュメント ソリューション
・ドキュメント ソリューションは、富士ゼロックス(FX)が担当する事業セグメント・2019年11月、米国ゼロックス(XC)からFX株式25%を取得し、FXを完全子会社化。さらに、新たな協業関係の枠組みに合意し、①XCへの製品供給を中⾧期的に継続するとともに、②ワールドワイドでOEM供給の拡大が可能に
・2020年1月、XCとの技術/ブランドライセンスや販売テリトリー(FX販売テリトリー:アジア・パシフィック地域)などを規定した技術契約(Technology Agreement)を、2021年3月31日をもって終了することを発表。富士フイルムブランドでのグローバル事業展開が可能に
・2021年4月以降、FXは「富士フイルム ビジネス イノベーション」に社名変更
2020年3月期売上高
・2021年4月以降、FXは「富士フイルム ビジネス イノベーション」に社名変更
グローバル市場に対する事業展開強化
新たな成⾧に向けたスピーディな判断
富士フイルムグループとしてのシナジーの追求
蓄積してきた技術/ビジネス基盤の維持、更なる成⾧
28
ドキュメント
ドキュメント ソリューション
OEMによるグローバル市場での機会獲得機器OEM供給Xerography部材販売提携
Documentにとらわれない新たな成⾧領域への進出 革新的な新商品の市場導入 富士フイルムの販売網活用によりグローバル市場展開
新たな成⾧機会
29
デバイス領域アジアパシフィック市場での更なる成⾧実現
ソリューション領域他社との提携/M&Aを含めお客様業務の効率化を実現する
デジタルプラットフォームを展開自治体・ヘルスケア・金融・教育等の業種向け提供価値強化
富士フイルムとのシナジー
富士フイルムの販売網活用によりグローバル市場展開
既存ビジネスの成⾧/体質改善
オフィス向けのデジタル複合機、プリンター、消耗品の提供、およびクラウド・モバイルを活用したドキュメントに関わるソリューションを提供。
ドキュメント
オフィスプロダクト&プリンター
ドキュメント ソリューション
プロダクションサービス 高速デジタルカラー複合機
30
商業印刷分野で、高速・高画質のデジタル印刷システムの提供やデジタル化を支援する印刷ソリューションを提供。
プロダクションサービス
働き方やビジネス変革のカギとなるドキュメントおよび業務プロセスのデジタル化の促進による経営課題の解決を支援。
ソリューション&サービスカラー・オンデマンド・パブリッシング機 「Iridesse™ Production Press」
高速デジタルカラー複合機「 ApeosPort-VII C / DocuCentre-VII C 」シリーズ
フォトイメージング
イメージング ソリューション
2,289億円
インスタントカメラ “チェキ” プリンティングビジネス高付加価値製品のラインアップ拡充、
新たな楽しみ方の提案でプリント需要を拡大。
フォトブック・WALL DECORなどの付加価値プリントの販売促進により
収益を拡大。
2020年3月期売上高
31
競争優位性の高い独自製品で安定的な収益を生み出すとともに、写真文化の発展に貢献
フォトブック WALL DECOR
光学・電子映像
イメージング ソリューション
・ フルサイズの1.7倍の大型センサー搭載の超高画質「GFXシリーズ」と、小型・軽量・高画質の「Xシリーズ」の2本柱で、特徴あるミラーレスカメラのラインアップを確立。
・ キーデバイスであるセンサー・画像処理エンジン・レンズを全て自社開発し、独自の色再現技術で卓越した写真画質を実現。
1,037億円
電子映像
高画質
GFXシリーズ
2020年3月期売上高
32
小型軽量と高画質を両立したミラーレスカメラ・交換レンズのラインアップを更に充実させ、レンズ交換式カメラ市場でのシェア拡大を目指す
小型軽量
フルサイズミラーレス Xシリーズ
重
エントリーミラーレス
従来の一眼レフ
GFXシリーズ Xシリーズ
イメージング ソリューション
光学・電子映像
光学デバイス
監視・工業検査用レンズ放送・シネマ用レンズ
光学デバイス
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FUJINONの高い光学技術、精密加工・組立技術を武器に、4K・8K対応の放送用レンズ等、高付加価値な成⾧分野に注力
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