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我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向 -主要指標と調査データ- 第17.1版 平成29年6月 経済産業省 産業技術環境局 技術政策企画室

我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向 -主 …...5.1.1基礎研究費の対GDP比の推移(内外比較)----- 106 【参考】過去10年の大学や公的研究機関における研究活動の変化--

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我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向-主要指標と調査データ-

第17.1版

平成29年6月

経 済 産 業 省産業技術環境局技術政策企画室

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第1章 日本と海外主要国の研究開発活動

1.1 研究開発活動概観

1.1.1 研究費総額

1.1.1.1 日本の研究開発費総額の推移 ------------------- 1

1.1.1.2 主要国の研究開発費総額の推移 ----------------- 2

1.1.1.3 主要国の研究開発費総額対GDP比の推移 --------- 3

1.1.1.4 主要国の研究開発費の政府負担割合の推移 ------- 4

1.1.1.5 主要国の政府負担研究開発費の対GDP比率の推移 5

1.1.1.6 日本の研究者1人当たり研究費の推移 ------------ 6

1.1.1.7 主要国の研究者1人当たり研究費の推移 ---------- 7

1.1.2 研究主体別研究費

1.1.2.1 日本の研究主体別研究費の推移 ----------------- 8

1.1.2.2 主要国等の研究主体別研究費支出割合 ----------- 9

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ ------------------- 10

1.1.3 性格別研究費(基礎・応用・開発)

1.1.3.1 日本の性格別研究費 --------------------------- 15

1.1.3.2 主要国の性格別研究費 ------------------------- 16

1.1.4 分野(特定目的)別研究費

1.1.4.1 日本の分野別研究費(2015年度) --------------- 17

1.1.4.2 日本の組織別・分野別研究費の推移 -------------- 18

1.1.4.3 主要国の組織別・分野別研究費の推移 ------------ 19

1.1.5 科学技術関係予算

1.1.5.1 日本の科学技術関係予算の推移 ---------------- 21

1.1.5.2 府省別科学技術関係予算額 --------------------- 22

【参考】 平成29年度科学技術関係予算<府省別・機関別> ----- 23

1.1.5.3 科学技術関係予算対GDP比の推移 -------------- 24

【参考】 科学技術関係予算の分野別支出額 ------------------ 25

1.1.5.4 主要国の科学技術関係予算 --------------------- 26

1.1.5.5 主要国の分野別科学技術関係予算 --------------- 27

1.1.5.6 主要国の科学技術予算対GDP比の推移 ----------- 29

1.2 産業界の研究開発活動

1.2.1 産業界の研究開発費

1.2.1.1 日本の産業部門の研究費の推移 ----------------- 30

1.2.1.2 日本の産業部門の研究費対売上高比率の推移 ----- 31

1.2.2 産業界の研究開発費分析

1.2.2.1 日本の産業部門の性格別研究費比率の推移 ------- 32

1.2.2.2 日本の産業部門の企業規模別研究費の推移 ------- 33

1.2.2.3 日本の産業部門の分野別研究費の推移 ----------- 34

1.2.2.4 主要国の産業部門の研究費の推移 --------------- 35

1.2.2.5 主要国の産業部門の研究費対GDP比率の推移 ----- 36

1.2.3 企業の研究費の内訳

1.2.3.1 日本の主要企業の研究開発費、売上高、営業利益及び従業員数(2014年) --------------------------- 37

1.2.3.2 世界の主要企業の研究開発費、売上高、営業利益及び従業員数(2014年) --------------------------- 38

1.3 大学の研究開発活動

1.3.1 大学の性格別研究費(基礎・応用・開発)

1.3.1.1 日本の大学等の性格別研究費比率の推移 --------- 39

1.3.2 大学の分野(特定目的)別研究費

1.3.2.1 日本の大学等の分野別研究費の推移 ------------- 40

1.3.3 主要国の大学の研究費

1.3.3.1 主要国の大学等の研究費の推移 ----------------- 41

1.3.4 大学における民間企業との共同研究及び受託研究

1.3.4.1 日本の大学の民間企業との共同研究の現状 ------- 42

1.3.4.2 日本の大学の民間企業からの受託研究の現状 ------ 43

1.3.4.3 主要国における産業界から大学への研究費拠出 ---- 44

1.4 公的研究機関の研究開発活動

1.4.1 公的研究機関の研究開発費

1.4.1.1 日本の公的研究機関の支出源別研究費の推移 ----- 45

1.4.1.2 主要国の公的機関の研究費の推移 -------------- 46

1.4.2 公的研究機関の性格別研究費(基礎・応用・開発)

1.4.2.1 日本の公的機関の性格別研究費比率の推移 ------- 47

1.4.3 公的研究機関の分野(特定目的)別研究費

1.4.3.1 日本の公的機関の分野別研究費の推移 ---------- 48

1.5 各国における研究費の流れ ------------------------------- 49

我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向 -主要指標と調査データ- 第17.1版 目次

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第2章 日本と海外主要国の研究開発人材

2.1 日本と主要国の研究開発人材の全体像

2.1.1 研究者総数

2.1.1.1 日本の研究者総数の推移(実数)------------------ 50

2.1.1.2 主要国の研究者総数の推移(フルタイム換算) ------- 51

2.1.2 研究主体別研究者数

2.1.2.1 日本の研究主体別研究者数の推移(実数) --------- 52

2.1.2.2 主要国の研究主体別研究者数の推移(フルタイム換算) -- 53

2.1.2.3 主要国の研究者の組織別割合(フルタイム換算) ---- 55

2.2 産業部門の研究開発人材の状況

2.2.1 産業別研究者数

2.2.1.1 日本の産業別研究者数の推移(実数) ------------- 56

【参考】 日本の産業別研究者数と研究費の推移の比較 ------- 57

2.2.1.2 日本の研究者数及び従業者数に対する研究者比率推移 58

2.2.1.3 日本の産業別研究開発職の新規採用数の推移 ---- 59

2.2.2 企業の女性研究者等

2.2.2.1 日本の企業の女性研究者・博士の採用状況 -------- 60

2.2.2.2 日本の女性研究者数と研究者総数に占める割合の推移 61

2.2.2.3 主要国の女性研究者数と研究者総数に占める割合の推移 62

2.3 大学の研究開発人材の状況

2.3.1 大学の研究者数

2.3.1.1 日本の大学の専門別研究者数の推移 ------------ 63

2.3.1.2 日本の大学の研究関係従業者数の推移------------ 64

2.3.1.3 日本の大学等における専門別研究本務者数の構成比 65

2.3.2 高等教育人材

2.3.2.1 主要国の人口1000人当たりの学部及び大学院在籍者数 66

【参考】 主要国の高等教育を受けた人材の比率 --------------- 67

2.4 公的研究機関の研究開発人材の状況

2.4.1 公的研究機関の研究者数

2.4.1.1 日本の公的機関の専門別研究者数の推移 --------- 68

2.4.1.1 日本の公的機関の研究関係従事者数の推移 ------- 69

2.5 研究者の流動性

2.5.1 日本の各セクター間の研究者の移動の状況 ------------- 70

【参考】 論文執筆上の異分野研究者の参加状況 --------------- 71

第3章 研究開発成果

3.1 論文

3.1.1 日本と主要国の論文発表数及び論文発表比率の推移 ---- 72

3.1.2 日米欧亜の学術領域別論文の世界ランキング ----------- 73

3.1.3 日本と主要国の論文被引用数の国別比率の推移 -------- 77

3.1.4 主要国における論文共著形態別割合の推移 ------------- 80

3.2 特許

3.2.1 出願

3.2.1.1 日本の企業の研究費と特許出願件数の関係 ------- 81

3.2.1.2 主要国の出願人国籍別特許出願件数 ------------- 82

3.2.1.3 世界のPCT特許出願の動向 --------------------- 83

3.2.1.4 主要国における特許出願状況 ------------------- 84

3.2.1.5 日本の産業部門の業種別特許出願状況 ----------- 86

3.2.2 特許の活用状況、特許の有効性

3.2.2.1 日本の大学の特許収入 ------------------------- 87

3.2.2.2 日本の産業部門の業種別特許権所有件数及び利用率 88

3.2.2.3 日本の利用・未利用別 国内特許権所有件数 ------ 89

3.2.2.4 特許出願対象となりうる技術的情報を企業秘密として保持している日本企業の割合 ------------------- 90

3.2.3 企業の知的財産活動状況

3.2.3.1 日本の産業部門の業種別の知的財産活動費 ------- 91

3.2.3.2 日本の企業の知的財産活動実施率 --------------- 92

3.3 技術貿易

3.3.1 日本と主要国の技術貿易総額の推移 ------------------ 93

3.3.2 日本の技術貿易額の推移 ---------------------------- 94

3.3.3 日本の主要産業の技術貿易額の推移 ------------------ 95

3.3.4 日本の地域別技術貿易額の推移 ---------------------- 98

3.3.5 日本の主要産業の地域別技術貿易額の推移 ------------ 99

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第4章 競争力関連指標

4.1 WEFの競争力ランキング

4.1.1 WEF国際競争力ランキング(総合)の推移 -------------- 102

4.1.2 WEF国際競争力ランキング 「イノベーション」の推移 ----- 103

4.1.3 WEF国際競争力ランキングの推移:日本 ---------------- 104

4.2 全要素生産性

4.2.1 全要素生産性の国際比較 ---------------------------- 105

第5章 政策関連トピックス

5.1 基礎研究

5.1.1 基礎研究費の対GDP比の推移(内外比較)-------------- 106

【参考】 過去10年の大学や公的研究機関における研究活動の変化 -- 107

5.2 企業のオープンイノベーション

5.2.1 日本の企業の社外支出研究費及び割合 ---------------- 108

5.2.2 主要国の大学・公的研究機関における企業支出研究費割合の推移 --------------------------------------------

109

5.2.3 日本の企業における外部からの知識導入経験 ----------- 110

【参考】 日本の企業の研究開発における外部連携での獲得成果 -- 111

【参考】 日本の企業における外部組織との連携の現状と今後 ----- 112

5.3 企業の海外における研究開発活動

5.3.1 日本企業の海外現地法人における研究開発費の推移 ----- 113

5.4 大学発ベンチャー企業

5.4.1 大学発ベンチャー企業の設立数の推移(累計) ----------- 114

5.4.2 大学発ベンチャー企業総数の推移 --------------------- 115

5.4.3 大学発ベンチャーの事業ステージ ---------------------- 116

5.4.4 大学発ベンチャーの業種の推移 ----------------------- 117

5.5 産業界と教育機関の人材ミスマッチ

5.5.1 企業における事業の展開・成長に重要な専門分野 -------- 118

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「我が国の産業技術に関する研究開発活動の動向 -主要指標と調査データ-」は産業技術に関連する政策や研究開発に携わる皆様の業務の参考に資するため、政府、国際機関、調査研究機関等が作成・公表した日本及び主要国の産業技術に関する主なデータ類、調査結果を収集・整理し、まとめたものです。

今次のポイント

研究開発活動総額

• 政府・企業を含めた日本の研究開発費の総額は2015年度(平成29年度)は微減。(1.1.1.1.(P.1)) 世界主要国(OECD加盟国等)においては、第1位の米国が継続して伸びているほか中国の伸びが著しく、日本は2009年以降世界第3位となっている。(1.1.1.2.(P.2))

• GDPに対する比率では、全体的に緩やかな増加傾向にある中、韓国の伸びが著しい。日本は2010年に韓国に抜かれて世界第2位となっており、日韓とも2015年は比率が低下した。 (1.1.1.3.(P.3))

• 主要国の政府負担割合は、近年概ね緩やかに減少傾向であり、特に米国の低下率が著しい。日本は他の主要国に比べて比率が低い。(1.1.1.4.(P.4))

• 政府負担研究開発費の対GDP比率は、米国及び日本は近年低下傾向にあるが、韓国は上昇を続けている。(1.1.1.5.(P.5))

• 日本の研究費の研究主体別の使用割合は企業が全体の約7割、大学が約2割、公的機関が約7%を占めており、この比率はほぼ一定。(1.1.2.1.(P.8)) 支出割合でみると、企業の占める割合が75%を超えており、これは中国と同様だが、欧米各国に比べて非常に高い。(1.1.2.2.(P.9))

• 主要国のセクター間の資金の流れをみると、日本は企業等の研究開発費の自己負担率が99%近くとなっている一方、米国等では9割を下回っている。また、日本は外国からの資金の受入れがどのセクターも他国に比べて非常に少ない。

(1.1.2.3.(P.10-14))

• 研究費の性格(基礎・応用・開発)別割合をみると、日本は、米国や韓国と類似している。中国は基礎研究の比率が著しく低く、英国やフランスは応用研究の比率が高く開発研究の比率が低い。(1.1.3.2.(P.16))

科学技術予算

• 日本(全府省)の平成29年度科学技術関係予算は3兆4,868億円。(1.1.5.1.(P.21))

組織別・分野別研究開発費

• 日本の研究開発費の推移を分野別にみると、どの組織でも、これまで増加を続けていた1位のライフサイエンスが2015年度に初めて減少。2位の情報通信分野はどの組織でも近年概ね減少傾向 。(1.1.4.2.(P.18))

• ドイツの大学等及び公的研究機関は、ほぼ全ての分野で毎年大きく増加。韓国の公的機関は、総額では日本を大きく下回るが、工業技術分野の比率が非常に高く、額も毎年大きく増加して日本に近づいている。(1.1.4.3.(P.19-20))

産業部門の研究開発費

• 2015年度の日本の産業部門の研究開発費は、総額はほぼリーマンショック前の水準に回復。業種別では、輸送用機械器具製造業が大幅に増加する一方、2位の情報通信機械器具製造業が漸減、3位の医薬品製造業はわずかに減少したものの長期的には増加傾向。対売上高比率は近年ほぼ横ばい。(1.2.1.1.~2.(P.30-31))

• 応用研究の割合は一貫して減少。(1.2.2.1(P.32))

• 2014年の研究開発費の世界上位ランキング50社に日本8社がランクイン。上位には自動車・自動車部品や電機関係に加え、医薬品・バイオ関係も。(1.2.3.1.(P.37))

研究者

• 日本の研究者総数は、2015年度は産業部門の減少により大きく減少したものの長期的には増加傾向。主要国も増加傾向。(2.1.1.1.~2.(P.50-51))

• 日本の産業部門の研究者は、情報通信機械器具製造業及び輸送用機械器具製造業が最多、前者は一貫して減少、後者は2年連続増加。(2.2.1.1.~2.(P.56))

• 5年前と比べて、各セクターから大学等への研究者の移動が増加したほか、絶対数は少ないものの、大学等から産業部門への移動も増加。(2.5.1.(P.70))

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論文シェア

• 日本は被引用度の高い論文数のシェアが多くの分野で急速に低下。一方、米国は1位をほぼ維持、中国、韓国及びシンガポールは上昇傾向。(3.1.2.(P.73-76))

特許

• 日本特許庁への出願は居住者からのものが9割を占めており、中国・韓国・独も同様。一方、米国は非居住者からの出願が多い。(3.2.1.4.(P.84))

• 日本居住者からは近年日本特許庁への出願が減少し非居住国特許庁への出願が増加。外国出願が多いのは情報通信機械器具製造業。(3.2.1.4.~5.(P.85-86))

• 特許権の所有件数は輸送用機械製造業、電気機械製造業が40万件を超える。国内特許の利用率は減少しており、6割を超える業種もあるが、製造業で4割未満の業種もある。

(3.2.2.2.(P.88))

• 大企業でも、特許出願対象技術情報を企業秘密としている割合は低い。(3.2.2.4.(P.90))

技術貿易

• 主要国の技術貿易はいずれも増加傾向だが、米国が輸出・輸入とも圧倒的に多く、日本は比較的小規模(特に輸入)。

(3.3.1.(P.93))

• 日本の技術貿易は輸出:輸入とも増加、収支は一貫して黒字。親子会社間以外でも黒字が継続。(3.3.2.(P.94))

• 日本の技術貿易は北米向けが輸出・輸入とも最も多く、近年北米向け輸出が大きく伸び全体の黒字額を押し上げ(主に輸送用機械器具製造業)。(3.3.4.~5.(P.98-86))

• 医薬品製造業において、2015年度に欧州向け輸出が北米向けを抜いて最多に。また、輸入は近年北米からが急増。

(3.3.5.(P.101))

競争力

• 世界経済フォーラム(WEF)国際競争力ランキングは、イノベーション分野ではスイスが2年連続で1位となり、また米国等の順位が回復傾向となる一方、日本は5位から8位に大きく低下。細分類では順位を下げたものが多い。(4.1.2.~3.(P.103-104))

その他トピックス<基礎研究>

• 日本の基礎研究費の対GDP比率は0.4%前後でほぼ横ばい、韓国・フランス及び米国を下回る。(5.1.1.(P.106))

その他トピックス<企業のオープンイノベーション>

• 資本金100億円以上の企業は、社外支出研究費及びその割合が、それ以下の規模に比べて突出して大きい。

(5.2.1.(P.108))

その他トピックス<大学発ベンチャー企業>

• 大学発ベンチャー企業の平成27年度の設立数は95社、設立累計は2,400社を超える。(5.4.1.(P.114))

• 黒字化割合は60%弱。 依然として、ソフトウェア、バイオ・ヘルスケア関係が多い(3.3.4.~5.(P.98-86))

その他トピックス<企業における事業の展開・成長に重要な専門分野>

• 企業の技術者が業務で重要と考える専門分野と業務の新たな展開・成長に向けて望ましいと考える専門部分野とでは、機械、電機、情報、エネルギー、医療・バイオ等多くの分野でギャップが見られる。(5.5.1(p118~))

主要出典

総務省科学技術研究調査

http://www.stat.go.jp/data/kagaku/(総務省統計局ウェブサイト)

OECD科学技術データベース(英語)

http://www.oecd-ilibrary.org/science-and-technology/data/oecd-science-technology-and-r-d-statistics_strd-data-en

その他個別ページを参照

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1

1.1.1.1 日本の研究開発費総額の推移

・ 日本の研究開発費の総額は2007年度には19兆円近くまで達したが、リーマンショック後、2009年度に17兆円レベルに減少。その後は横ばいからやや上昇傾向で推移し、2014年には2007年度の水準まで回復したものの、2015年度は微減。

・ 対GDP(国内総生産)比率は、3%台後半で推移しているが、直近3年間は緩やかに減少している。

(出典)①研究開発費:総務省 科学技術研究調査/総括/第4表 研究主体,組織,支出源,支出別内部使用研究費(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/総額②GDP:内閣府 「国民経済計算(GDP統計) 国内総生産(支出側)及び各需要項目_名目値_名目年度」

を基に経済産業省作成。(注)研究開発費は左軸目盛、研究開発費対GDP比は右軸目盛。

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1.1.1.2 主要国の研究開発費総額の推移

・ 世界の研究開発費総額(OECD把握ベース)は伸びており、2015年には1兆7千億ドルに達している。・ 米国の研究費は、2008~10年にかけて一旦停滞したものの、継続して伸びている(2015年は約5,029億ドルで、2006年の約 1.4倍)。・ 全期間を通して、中国の研究費が大きく伸びており、2006年の約1056億ドルから2015年には4,088億ドルと、約3.9倍の伸びを見せてい

る。日本は2009年に中国に抜かれ、世界第3位となっている。・ 韓国は研究費の増加率が高く、10年前の2006年の約2倍となっている。ドイツもコンスタントに伸びている。

(出典)OECD  Main Science and Technology Indicators /Gross Domestic Expenditure on R&D (Current PPP $)(3 Feb 2016)(注1)各国の研究費(折れ線)は左軸、合計の研究費(縦棒グラフ)は右軸(注2)合計額は、OECD加盟国及びアルゼンチン、中国、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南ア、台湾の合計

5,029 

4,088

1,701

0

0.5

1

1.5

2

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

合計

米国

中国

日本

ドイツ

韓国

フランス

英国

(億ドル) (兆ドル)

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3

1.1.1.3 主要国の研究開発費総額対GDP比の推移

・ 主要国の研究開発費総額をGDP比でみると、全体的に増加傾向にある中、特に韓国の伸びが著しい。しかし、2015年は減少に転じた。・ 日本は2009~10年にかけて停滞、その後2014年まで増加傾向にあったが、2015年は減少。現在韓国に次ぎ世界第2位。・ 中国、台湾は伸び率が大きく、またコンスタントに伸びている。・ ドイツは2007~2012年は大きく伸びたものの、2013年は減少。以降増加に転じ、2015年は2012年の水準まで増加。・ フランス及び英国は横ばいの傾向で、OECD平均と比べても低い水準。

(出典)OECD  Main Science and Technology Indicators /GERD as a percentage of GDP (10 Feb 2017)(注)2017年2月10日現在、米国の2014データは未登録

4.294.23 

3.583.49 

3.06 2.87 2.87 

2.79 

2.40 2.23 2.07 

1.70 

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

4.5

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(%)

韓国

日本

台湾

ドイツ

米国

OECD

フランス

中国

英国

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4

1.1.1.4 主要国の研究開発費の政府負担割合の推移

・ 主要国の政府負担研究開発費は、全体的に減少傾向である。・ 日本を除く主要国における政府負担研究開発費割合は2割を超えている。フランスは3割を超えてトップである。

(出典)出典: OECD Main Science and Technology Indicators/Percentage of GERD financed by government (Feb. 2017)(注)2017年2月現在、2015年のフランス、ドイツ、OECDのデータは未登録

34.59 

28.85 

15.41 

23.66 

27.98 

24.04 

27.37 

21.26 21.07 

10

15

20

25

30

35

40

45

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(%)フランス

ドイツ

日本

韓国

英国

米国

OECD

中国

台湾

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5

1.1.1.5 主要国の政府負担研究開発費の対GDP比率の推移・ 主要国の政府負担研究開発費の対GDP比率は、概ね0.6%程度。・ 日本は減少傾向であり2015年は0.54%。・ 韓国の伸びが著しく2015年に1%に到達。2015年中国は減少傾向から増加に転じた。・ 近年、米国、台湾は減少、ドイツ、フランス、英国は横ばい。

(出典)出典: OECD Dataset: Main Science and Technology Indicators/Government‐financed GERD as a percentage of GDP (Feb 2017)(注1)2017年2月現在、2015年度のフランス、ドイツ、OECDのデータは未登録。(注2)上記出典(government‐financed GERD)の研究開発費は、研究開発を行う機関から報告されるデータに基づくものであり、国内で行われた研究開発のみを対象

としている。また、地方政府が資金提供する研究開発費を含んでいる。(注3)1.1.5.6 主要国の科学技術関係予算対GDP比の推移の計算に用いた研究開発費(出典OECD Science, Technology and R&D Statistics/ Main Science and 

Technology Indicators/ Total Government Budget Appropriations or Outlays for R&D – GBAORD (million current PPP$)(Feb 2015)は、資金提供する機関のデータに基づくものであり、国内で行われた研究開発費だけでなく、海外の研究開発に対する支払い、国際機関への支払いを含んでいる。なお、地方政府が資金提供する研究開発は含んでいない。

0.77 0.83 

0.54 

1.00 

0.48 

0.67 0.66 

0.44 

0.64 

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

1.2

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(%)

フランス

ドイツ

日本

韓国

英国

米国

OECD

中国

台湾

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1.1.1.6 日本の研究者1人当たり研究費の推移

6

日本の研究者1人当たりの研究費は、リーマンショック後大幅に減少し、回復傾向にあるが、リーマンショック直前の水準まで回復していない。(2015年度:2,236万円、2007年度:2,290万円)

19.0

19.5

20.0

20.5

21.0

21.5

22.0

22.5

23.0

23.5

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百万円)

(出典)①総務省科学技術研究調査(総括/第1表 研究主体,組織別研究関係従業者数(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/研究関係従業者数(人)/研究者)

②総務省科学技術研究調査(総括/第4表 研究主体,組織,支出源,支出別内部使用研究費(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/総額)を基に経済産業省作成。

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1.1.1.7 主要国の研究者1人当たり研究費の推移

7

(出典)OECD  Main Science and Technology Indicators (14  Feb 2017)研究費:GERD (Current PPP$)、研究者:Total Researchers (FTE)(注1)2017年2月14日現在、フランス、米国、OECDは、2015年の研究者数のデータが未登録(注2)中国の2009年以前のデータはOECD基準に合致していなかったため2009年以降の数値を記載

・ 2014年~2015年の世界の主要国の研究者1人当たり研究費は、米国がトップとなっていると考えられる。続いてドイツが約31万6千ドル、日本は25万7千ドルで、いずれも昨年から微増。

・ 英国、フランスは横ばい。・ 韓国は減少の傾向。台湾は2009年から同程度の水準で増加。・ 中国は比較可能なデータが取られて以降、大きな伸びを見せ、2015年には約25万3千ドルと、日本に迫る水準となった。

22.3 

31.3 31.6 

25.0 25.7 

20.8 

16.0 

35.5 

25.3 

23.1 

25.9 

10

15

20

25

30

35

40

2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(万ドル)

フランス

ドイツ

日本

韓国

英国

米国

中国

台湾

OECD

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1.1.2.1 日本の研究主体別研究費の推移

8

・ 日本の研究費を研究主体別の使用状況からみると、企業が全体の約7割、大学が約2割、公的機関が約7%を占めており、この比率はほぼ一定。

・ 2015年度は、企業13.7兆円(前年度比0.7%増)、大学3.6兆円(1.4%減)、公的機関1.4兆円(同5.3%減)、非営利団体が0.2兆円(同0.8%減)。

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第4表 研究主体,組織,支出源,支出別内部使用研究費(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/総額)を基に経済産業省作成。

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

企業 13.3 13.8 13.6 12.0 12.0 12.3 12.2 12.7 13.6 13.7大学 3.4 3.4 3.4 3.5 3.4 3.5 3.6 3.7 3.7 3.6公的機関 1.4 1.4 1.4 1.5 1.4 1.3 1.4 1.5 1.5 1.4非営利団体 0.3 0.3 0.3 0.3 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

(兆円)

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9

1.1.2.2 主要国の研究主体別研究費支出割合・企業等についてみると、日本、中国及び台湾が75%を大きく超えているが、米国、英国、ドイツや韓国は70%前後かそれ未満。・公的機関等についてみると、日本、英国及び韓国が10%を下回っているが、米国、ドイツ、中国等は15%前後かそれ以上。・大学等についてみると、日本は欧米各国に比べて非常に低い。

(出典)OECDResearch and Development Statistics/Gross domestic expenditure on R-D by sector of performance and source of fundsを基に経済産業省作成。

(注) “Government”と“Private Non-Profit”を「公的機関等」としたが、ドイツは後者の分類がなく、他の分類に含まれるとしている。

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10

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ(日本:2014年)

・ 日本における産学官の資金の流れをみると、企業等の研究開発費は98.3%が自己負担となっている。公的研究機関については、大半が政府負担となっている。大学等の研究費については、半分以上が政府負担となっている。

・ 外国負担はいずれの組織でも1%未満と、国際的にみて非常に低い水準となっている。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics databaseを基に経済産業省作成。

注1:自然科学及び人文・社会科学の計。注2:推計値を含むため、国の予算額等とは一致しない。

注3:各組織における総使用額欄の( )内は、全組織の総使用額に対する割合。民間負担、外国負担、政府負担の各欄の( )内は、 研究費の支出先各組織の総使用額に対する割合。

注4:大学等への政府負担額には、大学への交付金を含む。

企業等

129,746

(77.8%)

公的研究機関

13,893

(8.3%)

大学等

20,988

(12.6%)

非営利団体

2,235 (1.3%)

127,600

(98.3%)

55

(0.0%)

164

(0.1%)

686

(0.5%)

1,240

(1.0%)

268

(1.9%) 43

(0.3%) 48

(0.3%)

22

(0.2%)

13,512

(97.3%)

536

(2.6%)9,144

(43.6%)190

(0.9%)

16

(0.1%)

11,102

(52.9%)

520

(23.3%) 8 (0.4%)821 (36.8%) 15 (0.7%)

870

(38.9%)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

128,924 9,250 1,224 166,861 739 26,724

企業等 大学等 非営利団体 総使用額 外国負担 政府負担

(単位:百万ドル(購買力平価換算))日本の民間負担 139,398

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11

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ(米国:2013年)

・ 米国における産学官の資金の流れをみると、企業等の研究開発費は約85%が自己負担となっている。公的研究機関については、ほぼ全額が政府負担である。大学等については、6割強が政府負担だが、8%弱を非営利団体、5%弱を企業等から受け入れている。

・ 外国からは、企業等において6%を受け入れているが、大学等や公的機関における受入れは少ない。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics databaseを基に経済産業省作成。

注1:自然科学及び人文・社会科学の計。

注2:各組織における総使用額欄の( )内は、全組織の総使用額に対する割合。民間負担、外国負担、政府負担の各欄の( )内は、 研究費の支出先各組織の総使用額に対する割合。

注3:政府負担額は、連邦政府負担額と州及び地方政府負担額の計。

注4:「公的研究機関」は、連邦政府の研究機関及び連邦政府出資研究開発センター。

注5:大学等から企業等又は非営利団体へ、外国から非営利団体への資金は何らかの別の項目に含まれる。

企業等

322,528

(70.6%)

公的研究機関

51,022

(11.2%)

大学等

64,680

(14.2%)

非営利団体

18,747 (4.1%)

273,363

(84.8%)

262

(0.1%)

19,347

(6.0%)

29,556

(9.2%)

180

(0.4%)

0

(0.0%)181

(0.4%)

0

(0.0%)

50,661

(99.3%)

3,104

(4.8%)

15,240

(23.6%)4,880

(7.5%)

995

(1.5%)

40,461

(62.6%)

1,444

(7.7%)

11,178 (59.6%)

6,125

(32.7%)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

278,091 15,240 16,501 456,977 20,342 126,803

企業等 大学等 非営利団体 総使用額 外国負担 政府負担

(単位:百万ドル(購買力平価換算))米国の民間負担 309,832

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12

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ(英国:2014年)

・ 英国における産学官の資金の流れをみると、企業等の研究開発費の自己負担は69.1%に止まっている。公的研究機関については、8割近くが政府負担だが、約10%を企業等から受け入れている。大学等についても、6割強が政府負担だが、15%近くを非営利団体から受け入れている。

・ 外国からは、企業等では2割以上、公的研究機関では8%弱、大学等では15%以上を受け入れている。

(出典)OECD Science, Technology and R&D Statistics databaseを基に経済産業省作成。

注1:自然科学及び人文・社会科学の計。

注2:各組織における総使用額欄の( )内は、全組織の総使用額に対する割合。民間負担、外国負担、政府負担の各欄の( )内は、 研究費の支出先各組織の総使用額に対する割合。

注3:各組織の範囲は以下のとおり。

(1)企業等:企業等(公営企業体を含む)(2)政府:中央及び地方政府(研究会議、高等教育資金

委員会を含む)

(3)公的研究機関:中央及び地方政府(政府研究機関、研究会議、省庁以外の公的機関含む)

(4)大学等:私立大学(英国には私立大学しかない)(5)非営利団体:慈善団体及び学会

注4:大学等から企業等への資金は何らかの別の項目に含まれる。

企業等

28,447

(64.4%)

公的研究機関

3,427

(7.8%)

大学等

11,542

(26.1%)

非営利団体

757 (1.7%)

19,661

(69.1%)

114

(0.4%)

6,130

(21.5%)

2,542

(8.9%)

367

(10.7%)23

(0.7%)83

(2.4%)

263

(7.7%)

2,690

(78.5%)

479

(4.1%)452

(3.9%)

1,545

(13.4%)

1,825

(15.8%)

7,242

(62.7%)

24

(3.1%) 79 (10.5%)270 (35.7%) 127 (16.8%)

257

(33.9%)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

20,531 554 2,012 44,174 8,345 12,731

企業等 大学等 非営利団体 総使用額 外国負担 政府負担

(単位:百万ドル(購買力平価換算))英国の民間負担 23,097

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13

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ(ドイツ:2013年)

・ ドイツにおける産学官の資金の流れをみると、企業等の研究開発費は91.4%が自己負担となっている。公的研究機関については、8割以上が政府負担だが、約10%を企業等から受け入れている。大学等についても、約8割が政府負担だが、15%近くを企業等から受け入れている。

・ 外国からは、企業等、公的研究機関、大学等のいずれにおいても5%前後を受け入れている。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics databaseを基に経済産業省作成。

注1:自然科学及び人文・社会科学の計。

注2:各組織における総使用額欄の( )内は、全組織の総使用額に対する割合。民間負担、外国負担、政府負担の各欄の( )内は、 研究費の支出先各組織の総使用額に対する割合。

注3:政府負担額は、連邦、州、地方政府研究機関の負担額の合計。

注4:「非営利団体」は、営利を目的としない民営の研究機関及び主として政府の助成により運営する研究機関(大規模研究機関、マックス・プランク学術振興会、フラウンホーファー応用研究促進協会及びその他の非営利民営機関)。

注5:使用側の「公的研究機関」には、「非営利団体」が含まれる。

企業等

68,914

(67.2%)

公的研究機関

15,260

(14.9%)

大学等

18,399

(17.9%)

62,985

(91.4%)

135

(0.2%)

3,478

(5.0%)

2,316

(3.4%)

1,572

(10.3%)

181

(1.2%)

817

(5.4%)

12,690

(83.2%)

2,568

(14.0%)

0

(0.0%)

993

(5.4%)

14,838

(80.6%)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

67,125 316 102,573 5,287 29,844

企業等 大学等 非営利団体 総使用額 外国負担 政府負担

(単位:百万ドル(購買力平価換算))ドイツの民間負担 67,441

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14

1.1.2.3 主要国の産学官の資金の流れ(フランス:2013年)

・ フランスにおける産学官の資金の流れをみると、企業等の研究開発費は82.2%が自己負担となっている。公的研究機関については、8割以上が政府負担だが、8%を企業等から受け入れている。大学等については、9割近くが政府負担であり、企業等からの受け入れはわずかとなっている。

・ 外国からは、企業等、公的研究機関、大学等において、ぞれぞれ、10%弱、7%弱、4%弱を受け入れている。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics databaseを基に経済産業省作成。

注:各組織における総使用額欄の( )内は、全組織の総使用額に対する割合。民間負担、外国負担、政府負担の各欄の( )内は、 研究費の支出先各組織の総使用額に対する割合。

企業等

37,503

(64.7%)

公的研究機関

7,554

(13.0%)

大学等

12,077

(20.8%)

非営利団体

853 (1.5%)

30,821

(82.2%)

22

(0.1%)

10

(0.00%)

3,615

(9.6%)

3,035

(8.1%)

604

(8.0%)

46

(0.6%)63

(0.8%)

502

(6.6%)

6,339

(83.9%)

336

(2.8%)482

(4.0%)

151

(1.2%)

443

(3.7%)

10,665

(88.3%)

146

(17.1%) 7 (0.9%)226 (26.6%) 91 (10.7%)

382

(44.8%)

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

31,907 558 450 57,987 4,651 20,421

企業等 大学等 非営利団体 総使用額 外国負担 政府負担

(単位:百万ドル(購買力平価換算))フランスの民間負担 32,915

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1.1.3.1 日本の性格別研究費

15

日本の組織別の性格別研究費割合の推移をみると、全体として、開発研究費が微増し、応用研究費が微減。

(出典)総務省 科学技術研究調査(総括/第3表 研究主体、組織、性格別内部使用研究費(企業、非営利団体・公的機関、大学等)/性格別内部使用研究費)を基に経済産業省作成。

(注)2000年度以前は非営利団体、公的機関という区分はなく、研究機関として計上

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1.1.3.2 主要国等の性格別研究費

16

(出典)OECD Research and Development Statistics/ R-D expenditure by sector of performance and type of R-D (current PPP$)

(注1)「その他」は、他に分類されない研究の費用が含まれている。

(注2)ドイツは基礎研究の額しか公表されていない。

・ 主要国等の性格別研究費をみると、米国、韓国は、基礎研究費が10~20%、応用研究費が20%前後、開発研究費が60%強と類似、 日本は米韓と似ているが、基礎研究費の比率が若干少ない。

・ 一方、フランスでは、基礎研究費が24.2%と主要国中では も高い。・ なお、中国は、基礎研究費が4.7%と著しく少なく、開発研究費が84.5%と突出。

(参考)ドイツは基礎研究の比率がフランスに次いで高いが、データが1993年のデータと古く、また応用研究及び開発研究の額が公表されていない。

(注2)

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1.1.4.1 日本の分野別研究費(2015年度)

17

日本全体の2015年度(平成27年度)の研究費を第3期科学技術基本計画(平成18年3月28日閣議決定)の重点推進4分野等の区分でみると、ライフサイエンスが も多く(約3兆円:全体の15%超)、次いで情報通信が多い(約2兆円:全体の約11%)。

(出典)総務省「平成28年(2016年)科学技術研究調査/①企業/第8表 産業,特定目的(8分野)別社内使用研究費(資本金1億円以上の企業)/研究費②大学等/第4表 組織,大学等の種類,学問,特定目的(8分野)別内部使用研究費(大学等)/研究費③非営利団体・公的機関/第5表 組織,研究者規模,特定目的(8分野)別内部使用研究費(非営利団体・公的機関)/研究費」を基に経済産業省作成。

(注1)企業:資本金1億円以上。(注2)重複計上あり。(注3)合計は8分野以外のものも含む。

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1.1.4.2 日本の組織別 分野別研究費の推移

18

・ 全セクターの合計額はここ数年微増から横ばい。分野別にみると、2009年度以降 多かつ毎年伸びてきたライフサイエンスが2015年度に初めて減少。ほぼ減少の一途をたどっている情報通信を除き、他の主要分野は概ね横ばい。

・ 研究費の大宗を占める企業の開発費の動きも上記と同様。・ 公的機関については、ライフサイエンス、エネルギー及び宇宙開発が大宗を占めており、ライフサイエンスとエネルギーは前年度から減少したが、

宇宙開発は増加。・ 大学については、ライフサイエンスが他の主要分野と比べ突出、情報通信が近年減少している一方、物質・材料が増加。

(出典)総務省科学技術研究調査を元に経済産業省作成。 (注1)重複計上あり。 (注2)公的機関及び大学等は縦軸のスケールが異なる。

63  70  77 72  74  73  77  82  85  85 95  103  102 97  96  100  98 

105 108  106 98  108  111 

104  104  104  100 110 

122  120 293  315  303 

268  242  256  245 238 

226  209 

256 269  274 

271  274  277  287 303 

316  303 

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百億円)

日本の分野別研究費の推移(全体)

77  86  90 83  83  85  82  90 

103  101269  292  279 

243  217  230  222  212 204  189

137 146  150 

139  146  144  152  165 172  165

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百億円)

日本の企業の分野別研究費の推移

21  19  18  20  22  18  24 20  19  21

26  25 26  27  23 

26 25 

27  28  25

28  29 28  29  28 

27  27 27 

29  26

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百億円)

日本の公的機関の分野別研究費の推移

10  10  11  12  11  12  12 13  12  13

14  15  14  15  15  15  14 14  13  13

83  87  90  97 93  99  103 

106  110  106

150

200

250

300

350

400

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百億円)

日本の大学等の分野別研究費の推移

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1.1.4.3 主要国の組織別 分野別研究費の推移(大学等)

19

・ ドイツは農業科学を除く全ての分野で金額が毎年大きく増加し、総額で日本に迫る勢いとなっている。金額及び構成比において、医療・保健と工業技術の分野では日本を下回るが、自然科学では日本を上回っている。

・ 英国は横ばいが続いていたが、直近3年間で自然科学等の研究費が増加した。医療・保健と工業技術の比率が日本よりも低く、自然科学の比率が高い。

・ 韓国は総額では日本を大きく下回るものの、工業技術分野の比率が4割を超えており、毎年増加している。

ドイツ

(出典)OECD Science and Technology Indicators/ Gross domestic expenditure on R-D by sector of performance and field of science(注1)金額は購買力平価換算米ドル (注2)英国及び韓国の縦軸スケールは日本及びドイツの半分 (注3)米国、フランス、中国はデータなし

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1.1.4.3 主要国の組織別 分野別研究費の推移(公的機関)

20

・ ドイツは農業科学を除く全ての分野で金額が毎年大きく増加し、総額では日本を超えている。金額及び構成比において、工業技術及び農業科学では日本を下回るが、自然科学と医療・保健では日本を大きく上回っている。

・ 英国は概ね横ばい傾向で、全ての分野で金額・構成比とも日本を下回る。工業技術及び農業科学の比率が日本よりも低く、自然科学及び医療・保健の比率が高い。

・ 韓国は総額では日本を大きく下回るものの、工業技術分野では比率が6割を大きく超え、額も毎年増加して日本に近づいている。

(出典)OECD Science and Technology Indicators/ Gross domestic expenditure on R-D by sector of performance and field of science(注1)金額は購買力平価換算米ドル (注2)韓国の縦軸スケールは日本及びドイツの半分、英国は1/4 (注3)米国、フランス、中国はデータなし

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21

1.1.5.1 日本の科学技術関係予算の推移・ 日本の科学技術関係予算の推移を見ると、補正予算、地方公共団体分等を除いた場合、平成29年度当初予算は前年度比0.3%増の3兆4,8

68億円。・ また、科学技術振興費についても、平成28年度は前年度比0.9%増の1兆3,045億円となり、ここ数年横ばいで推移してきた1兆3千億円台に

達した。

(出典)内閣府科学技術関係予算資料(平成29年1月時点)

(注)科学技術関係予算とは、国の予算(特別会計分を含む)のうち、科学技術振興費のほか、国立大学の運営費交付金・私学助成等のうち科学技術関係、科

学技術を用いた新たな事業化の取組、新技術の実社会での実証試験、既存技術の実社会での普及促進の取組等に必要な経費をいう。

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22

1.1.5.2 府省別科学技術関係予算額

(出典)内閣府 科学技術関係予算 平成29年度当初予算案及び平成28年度補正予算について(平成29年1月)注)平成28年度の予算額には、公共事業費の一部(平成25年度まで社会資本整備事業特別会計で計上)等が含まれていないため、前頁の記載された平成28年度予算額とは異なっている。

・ 全府省の平成29年度当初予算額は3兆4,868億円で、前年度比314億円(0.9%)増。・ 経済産業省の科学技術関係予算は一般会計、特別会計合わせて5,443億円で、前年比77億円(1.4%)増加。

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23

【参考】 平成29年度科学技術関係予算<府省別・機関別>

(出典)内閣府 科学技術関係予算 平成29年度当初予算案及び平成28年度補正予算について(平成29年1月)(※1) 資料作成時点で未確定である公共事業費の一部(平成25年度まで社会資本整備事業特別会計で計上)等を除いたほか、資料作成時点での各府省の速報値をとり

まとめたものであるため、その後の精査により変更があり得る。(※2) ( )内は平成28年度予算の数値である。(※3)大学等については、私立大学等経常費補助を運営費交付金に含む。

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24

1.1.5.3 科学技術関係予算対GDP比の推移

日本の科学技術関係予算対GDP比は、1%近くで推移している。

(出典)科学技術関係予算:内閣府ホームページGDP:内閣府 国民経済計算年次推計(2008SNA)を基に経済産業省作成。

(注)第16版までは1993SNAを使用していたため、GDP比率の値が異なる。

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25

(出典)内閣府科学技術関係予算資料http://www8.cao.go.jp/cstp/budget/h24yosan_bunya.pdf

注)平成24年度以降のデータは作成・公表されていない

【参考】 科学技術関係予算の分野別支出額

・ 科学技術基本計画の第3期と第4期を比較すると基盤研究/人材育成分野が伸長。

・ 他方、社会基盤分野(防災、国土の管理・保全、防衛技術等国民生活を支える基盤的な分野)が減少している。

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26

1.1.5.4 主要国の科学技術関係予算

・ 主要国では、米国の科学技術関係予算額が突出。

・ 日本は長らくOECD加盟国内で第2位を保ってきたが、2015年にドイツに抜かれ、第3位となった。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics/ Main Science and Technology Indicators/ Total Government Budget Appropriations or Outlays for R&D – GBAORD (million current PPP$)(2017年5月時点)を基に経済産業省作成

(注1)各国は左軸目盛、合計は右軸目盛。いずれも購買力平価換算(注2)合計はOECD加盟国及び非加盟でデータベースに登録されてい

る国等(アルゼンチン、ルーマニア、ロシア、台湾)(注3)韓国及び英国は2016年のデータなし

356.1 341.8 

1,489.99 

0

2000

4000

0

500

1,000

1,500

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

合計

(億ドル)各国

(億ドル)

合計

フランス

ドイツ

日本

韓国

英国

米国

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1.1.5.5 主要国の分野別科学技術関係予算(日・米・韓)

・ 日本のエネルギー分野は他分野に比べ突出しているものの、40億ドル台から30億ドル台に減少、次いで鉱工業生産、宇宙が続く。防衛関連は増減あるも横ばい。環境関連の予算は2013年まで増加傾向であったが、2014年は6億ドルに減少し、その後微増。

・ 米国は、防衛関連が2007~2011年にかけて800億ドルを突破していたが、近年は700億ドル弱で落ち着いている。次いで健康関連が300億ドル程度、宇宙探査関連が100億ドル程度であり、合計額は、主要国中でも突出して高い。

・ 韓国は、鉱工業関連技術が他分野を圧倒しており、継続的に伸びている。次いで高い水準の防衛関連予算は増加の傾向であったが、2014年は減少に転じた。近年、インフラと健康関連予算は減少傾向、宇宙関連予算は微増の傾向。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics/ Research and Development Statistics/ Government Budget Appropriations or Outlays for R&D (million current PPP$)(Feb 2017)

(注1)単位は億ドル(購買力平価換算)(注2)縦軸のスケールはそれぞれ異なる。(注3)2017年2月現在、韓国は2015年のデータなし

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1.1.5.5 主要国の分野別科学技術関係予算(独・英・仏)・ ドイツは鉱工業関連が他分野に比べ突出。2012年に落ち込み、2013年以降は40億ドル程度で横ばい。エネルギー関連と健康関連は増加傾

向から近年横ばい傾向に。防衛関連は減少傾向。欧州諸国の中では合計額が大きく、2015年には330億ドルとなった。・ 英国は、防衛関連が減り続け、2011年には大きく減少したものの、2014年は約25億ドルに増加。他方、健康関連は2009年には首位となり、

2014年には約32億ドルまで増加。・ フランスは、2010年以降防衛関連が激減している。鉱工業関連も2008年以降大幅に減少し、2014年は3億ドル。宇宙関連は2009~2011

年に増加し、2012年~2013年に10年前と同程度の水準に戻ったが、2014年は18億ドルを超えた。

(出典)OECDScience, Technology and R&D Statistics/ Research and Development Statistics/ Government Budget Appropriations or Outlays for R&D (million current PPP$)(Feb 2017)

(注1)単位は億ドル(購買力平価換算)(注2)2017年2月現在、英国は2015年のデータなし

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1.1.5.6 主要国の科学技術関係予算対GDP比の推移

・ 科学技術予算を経済規模と比べると、2009年以降の米国とフランスの減少傾向が目立つ。英国も減少傾向にある。・ ドイツは横ばい傾向、韓国は増加傾向が著しい。・ 日本は増減しているが近年減少傾向にあり、2015年は10年前とほぼ同水準まで減少。

(出典)①予算額:OECDScience, Technology and R&D Statistics/ Main 

Science and Technology Indicators/ Total Government Budget Appropriations or Outlays for R&D – GBAORD (million current PPP$)(Feb 2015)

②GDP: OECD Science, Technology and Patents/ Science Technology Indicators/ Economic Indicators for MSTI/ Gross Domestic Product (million current PPP$)(Feb 2015) を基に経済産業省作成

(注1)中国は予算額のデータなし。(注2)上記①の主要国の科学技術関係予算対GDP比の推移の計

算に用いた研究開発費は、資金提供する機関のデータに基づくものであり、国内で行われた研究開発費だけでなく、海外の研究開発に対する支払い、国際機関への支払いを含んでいる。なお、地方政府が資金提供する研究開発は含んでいない。

(注3)1.1.1.5主要国の政府負担研究開発費は、研究開発を行う機関から報告されるデータに基づくものであり、国内で行われた研究開発のみを対象としている。また、地方政府が資金提供する研究開発費を含んでいる。

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015フランス 0.94% 0.79% 0.73% 0.85% 0.90% 0.82% 0.82% 0.73% 0.71% 0.69% 0.65%

ドイツ 0.75% 0.74% 0.74% 0.77% 0.88% 0.89% 0.88% 0.87% 0.90% 0.87% 0.87%

日本 0.71% 0.71% 0.68% 0.71% 0.76% 0.74% 0.78% 0.78% 0.75% 0.75% 0.70%

韓国 0.85% 0.92% 0.94% 1.00% 1.10% 1.08% 1.12% 1.16% 1.20% 1.20% 1.21%

英国 0.62% 0.62% 0.61% 0.59% 0.62% 0.59% 0.56% 0.54% 0.57% 0.56% 0.54%

米国 1.00% 0.98% 0.98% 0.98% 1.14% 1.00% 0.93% 0.89% 0.79% 0.78% 0.77%

0.65%

0.87%

0.71%0.70%

1.21%

0.54%

0.77%

0.40%

0.60%

0.80%

1.00%

1.20%

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30

1.2.1.1 日本の産業部門の研究費の推移

・ 産業部門の研究費の総額は、ここ数年微増傾向にあり、ほぼリーマンショック前の水準に回復した。・ 業種別にみると、輸送用機械器具製造業が圧倒的に多く(2015年度:3兆円弱)、リーマンショック前の水準を大幅に超えて増加している一方、2位

の情報通信機械器具製造業(同1.5兆円強)は漸減傾向にある。また、3位の医薬品製造業(同1.5兆円弱)も、2015年度は前年度からわずかに減少したが、長期的には増加傾向にある。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第1表 産業、資本金階級別研究関係従業者数、社内使用研究費、受入研究費及び社外支出研究費(企業)/社内使用研究費/総額)を基に経済産業省作成。

(注)「全産業」は主要産業以外の業種も含む。

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31

1.2.1.2 日本の産業部門の研究費対売上高比率の推移

・ 日本の全産業(金融業,保険業を除く)の研究費の売上高に占める平均比率は近年ほぼ横ばい(2015年度3.5%)。・ も比率が高いのは医薬品製造業(同11.9%)であり、次いで業務用機械器具製造業(9.0%)、情報通信機械器具製造業 (6.3%)、電気

機械器具製造業の順(6.0%)となっている。・ 金額ベース(1.2.1.1参照)で 多かつ増加傾向にある輸送用機械器具製造業の増加傾向は緩やかであり、金額ベースで2位かつ漸減傾向

にある情報通信機械器具製造業はさほど大きく変化していない。

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/第1表 産業,資本金階級別研究関係従業者数,社内使用研究費,受入研究費及び社外支出研究費(企業)/研究を行っている企業の総売上高に対する社内使用研究費比率 (%))を基に経済産業省作成。

(注)「全産業」は主要産業以外の業種を含む。

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1.2.2.1 日本の産業部門の性格別研究費比率の推移

32

日本の産業部門の性格別研究費割合の推移をみると、 応用研究費が減少し、開発研究費が増加傾向。

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第3表 研究主体、組織、性格別内部使用研究費(企業、非営利団体・公的機関、大学等)/性格別内部使用研究費)を基に経済産業省作成。

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33

1.2.2.2 日本の産業部門の企業規模別研究費の推移

日本の産業部門の研究費を資本金階級別に見ると、資本金100億円以上の大企業が大宗(7割程度)を占めるなど、傾向に大きな変化はみられない。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第1表 産業,資本金階級別研究関係従業者数,社内使用研究費,受入研究費及び社外支出研究費(企業)/社内使用研究費/総額)を基に経済産業省作成。

(注)図中の数値は資本金階級別の研究費(単位:兆円)及び資本金100億円以上の企業が占める割合(単位:%)。

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1.2.2.3 日本の産業部門の分野別研究費の推移

34

・ 総額では微増だが、主要分野のうち も研究費が多い情報通信分野は2007年度以降減少傾向。2015年度は2兆円を割り込み、2007年度の7割弱。

・ 他の主要分野も昨年より減少したが、エネルギー分野は増加、物質・材料分野は横ばい。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第8表 産業,特定目的(8分野)別社内使用研究費(資本金1億円以上の企業)/研究費)を基に経済産業省作成。(注1)企業:資本金1億円以上。(注2)重複計上あり。(注3)合計は8分野以外のものも含む。

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1.2.2.4 主要国の産業部門の研究費の推移

・ 産業部門の研究費は、リーマンショック時に一次停滞したものの、全体的に伸び傾向。・ 日本は米国に次いで世界第2位を維持していきたが、2009年に中国に抜かれている。・ 米国の研究費は中国と並んで伸び幅が大きい。・ 中国はここ10年継続的に大幅に研究費を伸ばしており、米国に迫る勢い。

35

(出典)OECDScienceand Technology Indicators /Business Enterprise Expenditure on R&B BERD (Current PPP $)(注2)合計はOECD全加盟国に非加盟国のアルゼンチン、中国、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南アフリカ、台湾を加えた額(注3)2017年2月現在、2014年は南アフリカ、2015年は米国、アルゼンチン、シンガポール、南アフリカのデータなし

2015

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36

1.2.2.5 主要国の産業部門の研究費対GDP比率の推移

・ 主要国中、特に韓国はここ10年以上、産業部門の研究費の対GDP比率の伸びが際立っていたが、2015年は減少。中国、台湾は大幅な増加を続けている。

・ 日本は近年回復基調にあり2014年にリーマンショック直前の2008年の水準を上回ったものの、2015年は減少。・ 米国、ドイツ及び英国は変動はあるものの、緩やかな増加傾向。フランスは横ばい。

(出典)OECDScienceand Technology Indicators 産業部門の研究費:Business Enterprise Expenditure on R&B BERD (Current PPP $) (Feb 2017)

3.28 

2.72 2.74 

2.38 

1.95 

1.99 

1.59 1.45 

1.12 

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015

(%)

韓国

日本

台湾

ドイツ

米国

中国

フランス

英国

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37

(出典)欧州委員会 The 2015 EU Industrial R&D Investment Scoreboardに経済産業省加筆

1.2.3.1 日本の主要企業の研究開発費、売上高、営業利益及び従業員数(2014年)

・ 日本の主要企業を2014年の研究開発費の多い順にみると、自動車・自動車部品や電機関係に加え、医薬品・バイオ関係も上位に入っている。・ 世界ランキング上位50社に日本の8社がランクインしている。

世界50位以内

世界100位以内

世界150位以内

世界200位以内

国内順位

国際順位

社   名 業種分類 研究開発費 売上高研究開発費

対売上高比率営業利益

従業員数(人)

1 9 TOYOTA  (トヨタ) Automobiles & Parts 6,858.4 185,940.4 3.7% 18,779.1 344,1092 20 HONDA (ホンダ) Automobiles & Parts 4,576.6 90,996.0 5.0% 4,578.5 5,3623 34 NISSAN  (日産) Automobiles & Parts 3,455.7 77,662.8 4.4% 3,915.2 149,3884 37 SONY (ソニー) Leisure Goods 3,170.1 56,092.9 5.7% 441.2 131,7005 38 PANASONIC (パナソニック) Leisure Goods 3,121.8 52,673.5 5.9% 2,607.5 254,0846 43 DENSO (デンソー) Automobiles & Parts 2,699.4 29,424.5 9.2% 2,433.4 146,7147 45 TAKEDA (武田薬品) Pharmaceuticals & Biotechnology 2,608.7 12,137.9 21.5% 585.3 31,3288 47 TOSHIBA (東芝) General Industrials 2,407.9 45,442.3 5.3% 1,163.7 198,741

9 51 HITACHI (日立製作所) Electronic & Electrical Equipment 2,285.9 66,737.2 3.4% 4,378.6 336,67010 58 CANON (キヤノン) Technology Hardware & Equipment 2,109.5 25,447.4 8.3% 2,481.7 191,88911 72 NTT Fixed Line Telecommunications 1,595.9 75,751.9 2.1% 7,404.7 241,59312 82 ASTELLAS PHARMA (アステラス製薬) Pharmaceuticals & Biotechnology 1,410.5 8,515.5 16.6% 1,406.1 17,11313 84 FUJITSU (富士通) Software & Computer Services 1,384.1 32,452.0 4.3% 1,228.9 158,84614 92 DAIICHI SANKYO (第一三共) Pharmaceuticals & Biotechnology 1,301.7 6,276.9 20.7% 501.8 16,42815 95 MITSUBISHI ELECTRIC (三菱電機) Electronic & Electrical Equipment 1,226.4 29,515.0 4.2% 2,168.4 129,24916 99 OTSUKA (大塚製薬) Pharmaceuticals & Biotechnology 1,180.1 8,358.7 14.1% 1,305.1 29,48217 112 FUJIFILM  (富士フイルム) Electronic & Electrical Equipment 1,100.2 17,018.0 6.5% 1,177.0 79,23518 120 AISIN SEIKI (アイシン精機) Automobiles & Parts 1,018.2 20,236.2 5.0% 1,131.7 94,74819 121 SUMITOMO CHEMICAL (住友化学) Chemicals 1,009.9 16,226.6 6.2% 642.4 31,03920 124 MITSUBISHI HEAVY (三菱重工) General Industrials 993.9 27,255.6 3.6% 2,021.9 81,84521 126 SHARP (シャープ) Electronic & Electrical Equipment 962.9 19,022.8 5.1% -1,038.3 49,09622 137 NEC  Software & Computer Services 916.3 20,041.9 4.6% 815.2 98,88223 138 MITSUBISHI CHEMICAL (三菱ケミカル)Chemicals 902.7 24,962.8 3.6% 918.3 68,26324 140 EISAI (エーザイ) Pharmaceuticals & Biotechnology 900.6 3,744.6 24.1% 194.0 3,51425 147 SUZUKI  (スズキ) Automobiles & Parts 859.5 20,587.7 4.2% 1,218.4 57,409

26 160 MAZDA  (マツダ) Automobiles & Parts 739.9 20,713.6 3.6% 1,368.2 44,03527 161 CENTRAL JAPAN RAILWAY (JR東海) Travel & Leisure 733.1 11,417.4 6.4% 3,458.7 28,74128 163 SUMITOMO ELECTRIC (住友電工) Electronic & Electrical Equipment 721.0 19,272.4 3.7% 863.9 240,79829 172 RICOH (リコー) Technology Hardware & Equipment 671.0 15,238.3 4.4% 790.4 109,95130 177 BRIDGESTONE (ブリヂストン) Automobiles & Parts 642.8 25,083.5 2.6% 3,263.8 144,63231 180 RENESAS (ルネサスエレクトロニクス) Electronic & Electrical Equipment 621.9 5,401.0 11.5% 705.0 21,08332 193 YAMAHA (ヤマハ) Automobiles & Parts 576.9 10,385.9 5.6% 594.8 52,662

33 197FUJI HEAVY INDUSTRIES (富士重工(現スバル))

Automobiles & Parts 570.3 19,648.6 2.9% 2,888.3 29,774

34 205 ISUZU S Industrial Engineering 529.9 12,831.7 4.1% 1,162.6 30,86435 212 ASAHI KASEI Chemicals 515.7 13,561.9 3.8% 1,069.7 30,31336 213 KONICA MINOLTA Technology Hardware & Equipment 513.9 6,846.2 7.5% 500.8 41,60537 215 OLYMPUS Health Care Equipment & Services 505.9 5,220.7 9.7% 620.2 31,54038 223 TOKYO ELECTRON Technology Hardware & Equipment 487.1 4,186.0 11.6% 584.5 10,844

日本の研究開発費上位                                                                    (単位:百万ユーロ)

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38

(出典)欧州委員会The 2015 EU Industrial R&D Investment Scoreboardに経済産業省加筆

1.2.3.2 世界の主要企業の研究開発費、売上高、営業利益及び従業員数(2014年)・ 世界の2014年の研究開発費上位50社は、米国が21社と4割近くを占め、次いで日本及びドイツが8社ずつランクインしているが、ドイツの方が

より上位にランクインしている企業が多い。・ 日本以外のアジアからは、韓国のサムスン電子(世界第2位)、中国のファーウェイ(世界第15位)が上位にランクインしている。・ 世界的にも、上位は自動車、電機、医薬品・バイオ関係の企業が多い。

国際順位

社   名 国名 業種分類 研究開発費 売上高研究開発費

対売上高比率営業利益

従業員数(人)

1 VOLKSWAGEN (フォルクスワーゲン) ドイツ Automobiles & Parts 13,120.0 202,458.0 6.5% 12,139.0 592,586

2 SAMSUNG (サムスン電子) 韓国 Electronic & Electrical Equipment 12,187.0 154,500.7 7.9% 18,750.1

3 MICROSOFT (マイクロソフト) 米国 Software & Computer Services 9,921.7 77,077.6 12.9% 23,053.3 118,000

4 INTEL (インテル) 米国 Technology Hardware & Equipment 9,502.5 46,017.6 20.6% 12,738.6 106,700

5 NOVARTIS (ノバルティス) スイス Pharmaceuticals & Biotechnology 8,217.6 49,084.1 16.7% 8,842.8 133,413

6 GOOGLE (グーグル) 米国 Software & Computer Services 8,098.2 54,362.1 14.9% 13,587.0 53,600

7 ROCHE (ロシュ) スイス Pharmaceuticals & Biotechnology 7,422.1 39,523.1 18.8% 11,733.2 88,509

8 JOHNSON & JOHNSON (ジョンソン&ジョンソン) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 6,996.1 61,223.1 11.4% 17,937.6 126,500

9 TOYOTA (トヨタ) 日本 Automobiles & Parts 6,858.4 185,940.4 3.7% 18,779.1 344,109

10 PFIZER (ファイザー) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 6,844.6 40,857.4 16.8% 11,689.3 78,300

11 GENERAL MOTORS (ゼネラルモーターズ) 米国 Automobiles & Parts 6,095.0 128,431.7 4.7% 1,260.2 216,000

12 MERCK US (メルク) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 6,056.3 34,788.7 17.4% 6,492.0 70,000

13 FORD (フォード) 米国 Automobiles & Parts 5,683.2 118,669.7 4.8% 2,833.4 187,000

14 DAIMLER (ダイムラー) ドイツ Automobiles & Parts 5,650.0 129,872.0 4.4% 10,342.0 279,972

15 HUAWEI (ファーウェイ) 中国 Financial Services 5,441.2 38,793.1 14.0% 4,604.2

16 CISCO SYSTEMS (シスコシステムズ) 米国 Technology Hardware & Equipment 5,112.4 40,491.7 12.6% 9,269.4 71,833

17 ROBERT BOSCH (ロベルト ボッシュ) ドイツ Automobiles & Parts 5,042.0 48,951.0 10.3% 3,032.0 286,084

18 APPLE (アップル) 米国 Technology Hardware & Equipment 4,975.7 150,560.0 3.3% 43,244.4 92,600

19 SANOFI (サノフィ) フランス Pharmaceuticals & Biotechnology 4,812.0 33,770.0 14.2% 6,446.0 113,496

20 HONDA (ホンダ) 日本 Automobiles & Parts 4,576.6 90,996.0 5.0% 4,578.5 5,362

21 BMW  ドイツ Automobiles & Parts 4,566.0 80,401.0 5.7% 9,290.0 105,743

22 ORACLE (オラクル) 米国 Software & Computer Services 4,549.9 31,485.0 14.5% 11,769.2 132,000

23 QUALCOMM (クアルコム) 米国 Technology Hardware & Equipment 4,511.2 21,816.1 20.7% 6,322.4 31,300

24 SIEMENS (ジーメンス) ドイツ Electronic & Electrical Equipment 4,377.0 71,920.0 6.1% 6,373.0 344,400

25 IBM 米国 Software & Computer Services 4,335.7 76,429.4 5.7% 17,341.2 379,592

26 ASTRAZENECA (アストラゼネカ) 英国 Pharmaceuticals & Biotechnology 4,164.4 21,493.3 19.4% 1,760.2 57,500

27 GLAXOSMITHKLINE (グラクソスミスクライン) 英国 Pharmaceuticals & Biotechnology 4,002.0 29,575.6 13.5% 4,601.0 98,702

28 ERICSSON (エリクソン) スウェーデン Technology Hardware & Equipment 3,856.7 24,271.6 15.9% 1,802.9 118,055

29 BAYER (バイエル) ドイツ Pharmaceuticals & Biotechnology 3,689.0 42,239.0 8.7% 5,571.0 118,900

30 FIAT CHRYSLER (フィアット クライスラー) オランダ Automobiles & Parts 3,665.0 96,090.0 3.8% 3,343.0 228,690

31 AIRBUS (エアバス) オランダ Aerospace & Defence 3,616.0 60,713.0 6.0% 3,903.0 138,622

32 AMGEN (アムジェン) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 3,498.9 16,525.0 21.2% 5,409.8 17,900

33 GENERAL ELECTRIC (ゼネラルエレクトリック) 米国 General Industrials 3,486.5 122,386.1 2.8% 15,084.4 305,000

34 NISSAN  (日産) 日本 Automobiles & Parts 3,455.7 77,662.8 4.4% 3,915.2 149,388

35 BRISTOL-MYERS SQUIBB (ブリストル-マイヤーズ スクイブ)

米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 3,426.4 13,078.8 26.2% 2,492.4 25,000

36 ELI LILLY (イーライリリー) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 3,249.5 16,156.5 20.1% 2,190.8 39,135

37 SONY (ソニー) 日本 Leisure Goods 3,170.1 56,092.9 5.7% 441.2 131,700

38 PANASONIC (パナソニック) 日本 Leisure Goods 3,121.8 52,673.5 5.9% 2,607.5 254,084

39 EMC 米国 Technology Hardware & Equipment 2,915.7 20,130.1 14.5% 3,521.9 70,000

40 HEWLETT-PACKARD (ヒューレット-パッカード) 米国 Technology Hardware & Equipment 2,839.1 91,799.6 3.1% 7,260.5 302,000

41 NOKIA (ノキア) フィンランド Technology Hardware & Equipment 2,718.0 15,190.0 17.9% -343.0 61,656

42 ABBVIE (アッヴィ) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 2,715.6 16,440.2 16.5% 2,809.5 26,000

43 DENSO (デンソー) 日本 Automobiles & Parts 2,699.4 29,424.5 9.2% 2,433.4 146,714

44 BOEHRINGER INGELHEIM (ベーリンガー インゲルハイム) ドイツ Pharmaceuticals & Biotechnology 2,654.0 13,317.0 19.9% 1,606.0 47,743

45 TAKEDA (武田薬品) 日本 Pharmaceuticals & Biotechnology 2,608.7 12,137.9 21.5% 585.3 31,328

46 LG 韓国 Leisure Goods 2,596.9 44,236.5 5.9% 1,370.1

47 TOSHIBA (東芝) 日本 General Industrials 2,407.9 45,442.3 5.3% 1,163.7 198,741

48 GILEAD SCIENCES (ギリアド・サイエンシズ) 米国 Pharmaceuticals & Biotechnology 2,350.7 20,500.8 11.5% 12,573.1 7,000

49 TATA S (タタ) インド Automobiles & Parts 2,345.5 33,909.7 6.9% 3,143.6 73,485

50 SAP ドイツ Software & Computer Services 2,307.0 17,560.0 13.1% 4,331.0 74,406

世界の研究開発費上位50社                                                                                       (単位:百万ユーロ)

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1.3.1.1 日本の大学等の性格別研究費比率の推移

39

日本の大学等の性格別研究費割合の推移をみると、1995年度から2015年度の間ではほとんど変化がなく、基礎研究費が55%程度、応用研究費が36%程度、開発研究費が9%程度となっている。

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第3表 研究主体、組織、性格別内部使用研究費(企業、非営利団体・公的機関、大学等)/性格別内部使用研究費)を基に経済産業省作成。

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1.3.2.1 日本の大学等の分野別研究費の推移

40

・ 日本の大学等の分野別研究費の推移をみると、他の主要分野と比べライフサイエンス分野の研究費だけが突出しており、かつ増加傾向にある。同分野の研究費は2012年度に1兆円を突破。

・ 情報通信分野が減少する一方で物質・材料分野が増加し、2015年度に両者がほぼ同額となった。エネルギー分野も長期的には増加傾向。

(出典)総務省科学技術研究調査(大学等/第4表 組織,大学等の種類,学問,特定目的(8分野)別内部使用研究費/研究費)を基に経済産業省作成。(注1)重複計上あり。(注2)合計は8分野以外のものも含む。

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41

1.3.3.1 主要国の大学等の研究費の推移の推移

・ 米国の大学部門の研究費は600億ドル超と、他国の2倍以上であるが、近年頭打ち傾向。・ 主要国は微増傾向の国が多いが、中でも英国は伸び率が他国より大きい。・ 中国の大学部門の研究費は継続的に伸びている。特に2007年以降の伸び幅が大きく、2011年には我が国を上回った。

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators /Higher Education Expenditure on R&D (Current PPP $) (Feb 2016)(注1)各国は左軸目盛、合計は右軸目盛(注2)米国は2014年のデータなし。2013年はその他複数国のデータなし。(注3)合計は、OECD加盟国とアルゼンチン、中国、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南アフリカ、台湾の合計額

0

500

1000

1500

2000

2500

0

200

400

600

800

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014

合計

米国

中国

日本

ドイツ

フランス

英国

韓国

(億ドル) (億ドル)

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1.3.4.1 日本の大学の民間企業との共同研究の現状

42

日本の大学等の共同研究実施件数は増加傾向にあるものの、1件当たりの研究費受入額は、2015年度は前年度より2.8%増加したがこの数年ほぼ横ばいで推移しており、海外と比較して少額にとどまる。

民間企業との共同研究実施件数及び1件当たりの研究費受入額の推移 民間企業との共同研究の受入額規模別実施件数内訳

1件当たり平均200万円海外大学では1000万円以上が一般的

2,254  2,264 

1,993  2,021  2,051  2,018 

2,182  2,182 2,244 

13,790 

14,974  14,779 15,544 

16,302 16,925 

17,881 

19,070 

20,821 

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

1,800

1,900

2,000

2,100

2,200

2,300

2,400

2,500

2007年度2008年度2009年度2010年度2011年度2012年度2013年度2014年度2015年度

実施件数(

件)

研究費受入額(千円)

1件当たりの研究費受入額 実施件数

停滞

(出典)文部科学省「平成27年度大学等における産学連携等実施状況について」(平成29年1月)を基に経済産業省作成。

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1.3.4.2 日本の大学の民間企業からの受託研究の現状

43

・ 日本の大学の民間企業からの受託実施件数及び研究費受入額(総額)の推移をみると、実施件数は平成23年度以降増加を続けているが、研究

費受入額は平成27年度に再び減少。・ また、1件当たりの研究費受入額についても、同様に平成27年度に減少。

(出典)文部科学省「平成27年度 大学等における産学連携等実施状況について」(平成29年1月)を基に経済産業省作成。

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産業界の研究費に占める大学への拠出割合 大学の財源に占める産業界からの拠出割合

44

1.3.4.3 主要国における産業界から大学への研究費拠出

日本における産業界から大学への研究費拠出の割合は、産業界側からみても、大学側からみても、海外主要国と比較して低い。

出典:OECD Research and Development Statistics/Gross domestic expenditure on R-D by sector of performance and source of funds

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1.4.1.1 日本の公的研究機関の支出源別研究費の推移

・ 日本の公的機関の研究費は、2013年度以降減少を続けている。・ 国及び地方公共団体からの資金が太宗を占めるが、近年、民間からの資金もわずかに増えている。

45

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第4表 研究主体,組織,支出源,支出別内部使用研究費(企業等,非営利団体・公的機関,大学等)/支出源別内部使用研究費)を基に経済産業省作成。

2.9 

3.6 

3.4 

3.8 

115

120

125

130

135

140

145

150

155

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(百億円)

国・地方公共団体

民間

外国

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1.4.1.2 主要国の公的機関の研究費の推移

46

・ 世界の公的機関の研究開発費合計額(OECD把握ベース)は伸び続けている。・ 中国は公的機関の研究費が2013年には米国を超え、2015年は660.7億ドル。・ 米国は2011年以降減少傾向であったが、2013年以降増加に転じた。・ フランスは近年微増の傾向にあるが、英国は微減の傾向。・ ドイツと韓国は、伸び幅は米中に及ばないながら増加の傾向。・ 日本は2013年以降減少傾向。

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators /Government Intramural Expenditure on R&D (Current PPP $) (Feb 2017)(注1)各国は左軸目盛、合計は右軸目盛(注2)2014及び2015年は、合計額中複数国のデータなし。(注3)合計は、OECD加盟国とアルゼンチン、中国、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南アフリカ、台湾の合計額

660.7 

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

1800

2000

0

100

200

300

400

500

600

700

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(億ドル)(億ドル)

合計

フランス

ドイツ

日本

韓国

英国

米国

中国

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1.4.2.1 日本の公的機関の性格別研究費比率の推移

日本の公的機関の性格別研究費割合の推移をみると、2001年度の独立行政法人制度のスタート以降、2010年度までは基礎研究費が減少してきたが、ここ5年で微増に転じた。当該5年度間で開発研究費が減少し、その分応用研究費が増加。

47

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第3表 研究主体、組織、性格別内部使用研究費(企業、非営利団体・公的機関、大学等)/性格別内部使用研究費)を基に経済産業省作成。

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1.4.3.1 日本の公的機関の分野別研究費の推移

48

・ 日本の公的機関の分野別研究費の推移を見ると、ライフサイエンス、エネルギー及び宇宙開発の各分野が研究費の大宗を占めており、いずれも増加傾向。

・ 海洋開発、環境、情報通信及び物質・材料の各分野についても、2014年度に比べ増加している。

0

20

40

60

80

100

120

140

160

0

5

10

15

20

25

30

35

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(合計、百億円)

(分野別研究費、百億円)

合計

ライフサイエンス

エネルギー

宇宙開発

海洋開発

環境

情報通信

物質・材料

ナノテクノロジー

(出典)総務省科学技術研究調査(非営利団体・公的機関/第7表 組織,研究者規模,特定目的(8分野)別内部使用研究費(非営利団体・公的機関))を基に経済産業省作成。

(注1)重複計上あり。(注2)合計は8分野以外のものも含む。

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1.5.各国における研究費の流れ

49

・ 日本の研究開発費の流れをみると、政府→企業、企業→公的機関、企業→大学は、各国に比べて非常に少なく、政府→公的機関は、米国及びドイツと同程度。

・ また、英国は、外国から企業、大学に極めて多額の研究資金が流入しており、ドイツ、及び米国においても、日本よりも多い。

日本(OECD推計)(2014年) 米国(2013年)

英国(2013年) ドイツ(2013年)

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「科学技術指標2016」 調査資料‐251(2016年8月)

企業 77.3% 企業 77.8%

政府 16.0% 公的機関 8.3%

大学 5.5% 大学 12.6%

非営利団体 0.7%

外国 0.4%

非営利団体 1.3%

企業 46.2%企業 63.9%

政府 29.1%公的機関 7.9%

大学 26.4%

非営利団体 4.7%

外国 18.7% 非営利団体 1.8%

大学 1.3%

50.6%

41.5%

52.9%

19.6%

21.2%

57.1%

62.9%

企業 60.9%

政府 27.7%

非営利団体 3.6%

外国 4.5%

大学 3.3%

23.3%

40.0%

31.9%

企業 70.6%

公的機関 11.2%

大学 14.2%

非営利団体 4.1%

62.6%

企業 65.4%

政府 29.1%

非営利団体 0.3%

外国 5.2%

企業 65.4%

公的機関・非営利団体14.9%

大学 17.9%

42.5%

7.8%

49.7%

80.6%

14.0%

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50

2.1.1.1 日本の研究者総数の推移(実数)

・ 日本の研究者数は、直近の2015年度は前年に比べて大きく減少したものの、長期的には増加傾向。・ 変動の大部分は企業におけるもの。

80

81

82

83

84

85

86

87

2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

(万人)

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第1表 研究主体,組織別研究関係従業者数(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/研究関係従業者数/研究者)を基に経済産業省作成。

2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度

企業 48.1 48.3 48.4 49.3 49.0 49.1 49.1 48.1 48.5 50.6 48.6

大学 29.5 30.1 30.2 30.6 30.9 31.2 31.4 31.5 31.8 32.2 32.2

公的機関 3.4 3.4 3.3 3.2 3.3 3.2 3.2 3.2 3.1 3.0 3.0

非営利団体 0.9 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.7 0.7 0.8 0.9 0.9

合計 82.0 82.7 82.7 83.9 84.0 84.3 84.4 83.6 84.2 86.7 84.7

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2.1.1.2 主要国の研究者総数の推移(フルタイム換算)

51

・ 世界の研究者の総数(OECD把握ベース)(左図)は増加傾向にあり、主要国全てで増えている。特に、中国は伸び幅が大きく、2015年時点で約161.9万人と、米国(2014年時点で135.2万人)を上回る水準となっている。

・ 世界の主要国の労働人口千人当たり研究者数(右図)の推移をみると、日本と英国は横ばいの状況。韓国は2005年の7.9人から 2015年には13.7人となり、2008年から日本を上回っている。

・ ドイツ、フランスも労働人口千人当たりの研究者数は一貫して堅調に増加している。

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators /Total  Researchers (FTE) (06Mar 2017)(注1)各国は左軸目盛、合計は右軸目盛(注2)2017年3月6日現在、フランス及び米国は2015年のデータなし。2014年及び2015年は

合計額中のその他複数国のデータなし。(注3)合計は、OECD加盟国とアルゼンチン、中国、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南ア

フリカ、台湾の合計額(注4)2008年以前のデータはOECD基準に合致しておらず、2009年に系列変更あり(注5)中国の2008年以前のデータはOECD基準に合致しておらず、2009年に系列変更あり

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators /Total  Researchers  per thousand total employment (06 Mar 2016)

(注)2017年3月6日現在、フランス、米国及び中国は2015年のデータなし。

13.7 

0

2

4

6

8

10

12

14

16

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(人)主要国の労働人口千人当たりの研究者数の推移

161.9 

135.2 

0

100

200

300

400

500

600

700

0

25

50

75

100

125

150

175

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(万人)(万人)主要国の研究者数の推移

合計

中国

米国

日本

ドイツ

韓国

フランス

英国

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2.1.2.1 日本の研究主体別研究者数の推移(実数)

・ 日本の研究者数を研究主体別にみると、企業が約50万人(6割弱)と も多く、次いで大学が30万人強(4割弱)、公的機関と非営利団体が合わせて約3万人(5%弱)となっている。

・ 企業及び非営利団体は、年ごとの変動はあるものの直近は10年前と大きく変わっていないが、大学は緩やかに増加、公的機関は緩やかに減少を続けている。

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第1表 研究主体,組織別研究関係従業者数(企業,非営利団体・公的機関,大学等)/研究関係従業者数/研究者)を基に経済産業省作成。

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2.1.2.2 主要国の研究主体別研究者数の推移(フルタイム換算)

・ 日本の研究者は70万人弱で推移しており、うち企業部門の研究者が50万人弱と突出して多い。大学は2008年に一旦減少したが、以降横ばい。

・ 韓国は企業の研究者が10年前に比べて2倍以上に増加し、このため総数も顕著に増加している。・ 中国も同様に企業部門の研究者数が増加しており、伸び率は小さいものの大学、公的機関も増加している。

(出典)OECD Main Science and Technology  Indicators/ 合計:Total Researchers (FTE)/ 企業:Business Enterprise Researchers (FTE)/ 大学:Higher Education Researchers (FTE)/ 公的機関:Government  Researchers (FTE)

(注1)平成29年2月末時点で米国の2015年のデータなし。(注2)米国は大学及び公的機関の研究者数のデータなし。(注3)中国は2008年以前のデータはOECD基準に合致しておらず、

2009年に系列変更あり。

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54

2.1.2.2 主要国の研究主体別研究者数の推移(フルタイム換算)

・ フランスは、企業部門の研究者数が継続的に増加していたが、2014年に減少。大学部門及び公的機関は、ほぼ横ばい。・ ドイツは、研究者総数が35.7万人超と欧州内では一番多い。10年前と比べて も増加率が大きいのは大学部門で、1.5倍以上に増えてい

る。・ 英国の研究者総数は25万人前後で増減し、2015年は約29万人。他国と異なり、大学部門の研究者数が も多い。企業の研究者は、2010年

以降増加し、2015年には11万人を超えた。

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators/ 合計:Total Researchers (FTE)/ 企業:Business Enterprise Researchers (FTE)/ 大学:Higher Education Researchers (FTE)/ 公的機関:Government Researchers (FTE)

(注1)フランスは平成29年2月末時点で2015年のデータなし。(注2)企業、大学、公的機関は左側軸目盛、合計は右軸目盛

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(出典)OECD Main Science and Technology Indicators (Mar 2017)/企業等:Business Enterprise Researchers (FTE)/ 大学等:Higher Education Researchers (FTE)/ 公的機関等:Government Researchers (FTE)をそれぞれ各国の合計:Total Researchers (FTE)で除して割合を算出。米国は、文部科学省「科学技術要覧平成28年版(2016)」のデータを用い、経済産業省が作成

2.1.2.3 主要国の研究者の組織別割合(フルタイム換算)・ 主要国の研究者の組織別割合をみると、大学等に在籍する研究者は、日本(28.2%)とドイツ(28.6%)が割合として近い。一方、英国は約

6%と突出して多い。・ 公的機関等に在籍する研究者は、日本、米国及び英国は2~5%であるのに対し、中国及びドイツは約14~19%と突出して多い。・ 企業等に在籍する研究者は、日本、米国及び韓国が70%を越えるのに対し、英国は約38%と非常に少ない。※ 米国のデータは古い(1999年)ことに注意。フランスは2014年のデータ。

(備考)グラフ左側の数字はフルタイム委換算(FTE)の合計人数を表している。

60.5% 27.5% 10.6%フランス(2014年度)

26.7万人

56.5% 28.6% 14.9%ドイツ(2015年度)

35.8万人

38.2% 58.3% 2.6%英国(2015年度)

28.9万人

62.7% 18.5% 18.9%中国(2015年度)

161.9万人

79.7% 11.5% 7.4%韓国(2015年度)

35.6万人

81.6% 14.7% 3.7%米国(1999年度)

96.4万人

73.4% 28.2% 4.6%日本(2015年度)

66.2万人

企業等 大学等 公的機関

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2.2.1.1 日本の産業別研究者数の推移(実数)

56

・ 日本の産業部門の研究者を産業別にみると、2015年度は情報通信機械器具製造業及び輸送用機械器具製造業が も多く(約7万8千人)、前者は2011年以降一貫して減少傾向であるのに対し、後者は2014年度以降は増加傾向。

・ その他全般的にほぼ横ばい、又は微減の業種が多いが、電子部品・デバイス・電子回路製造業は近年の減少率が比較的高い。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第1表 産業,資本金階級別研究関係従業者数,社内使用研究費,受入研究費及び社外支出研究費(企業)/社内使用研究費/総額/支出額)を基に経済産業省作成。

(注)「全産業」は主要産業以外の業種を含む。

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【参考】 日本の産業別研究者数と研究費の推移の比較

57

日本の主要産業の研究者数と研究費の推移を比較すると、輸送用機械器具製造業、情報通信機械器具製造業など、大きく動いている業種において、両者の増減傾向は必ずしも一致しないことがわかる。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第1表 産業,資本金階級別研究関係従業者数,社内使用研究費,受入研究費及び社外支出研究費(企業)/社内使用研究費/総額/支出額)を基に経済産業省作成。

(注)「全産業」は主要産業以外の業種を含む。

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58

2.2.1.2 日本の研究者数及び従業者数に対する研究者比率の推移

・ 研究者数は、全産業及び医薬品製造業においてほぼ横ばいで推移。輸送用機械器具製造業は過去10年で緩やかに増加。一方、情報通信機械器具製造業は、前年度と比べ大幅に(11%)減少。

・ 従業者数に対する研究者の比率は、全産業、情報通信機械器具製造業及び医薬品製造業においては前年度より減少したが、輸送用機械器具製造業においては、ほぼ横ばい。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第1表 産業、資本金階級別研究関係従業者数、社内使用研究費、受入研究費及び社外支出研究費/研究を行っている企業/従業者総数/研究関係従業者数/研究者)を基に経済産業省作成。

(注1)従業者数は研究を行っている企業について集計したもの。(注2)本グラフは、実数(head‐counts)の数字を基にしている。

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2.2.1.3 日本の産業別研究開発職の新規採用数の推移

日本の研究開発職の新規採用数は、全体としても、また業種別にも近年概ね回復傾向にあるものの、全体としても、また、上位業種においても、輸送用機械器具製造業、情報サービス業等の一部業種を除き、リーマンショック前の水準には至っていないところが多い。

(出典)総務省科学技術研究調査 (分析表/第11表 研究主体,産業(細分類),資本金階級,組織,大学等の種類,学問別採用・転入,転出研究者数/採用・転入研究者数(人)/新規採用者)を基に経済産業省作成。

(注1)「全産業」は主要産業以外の業種を含む。(注2)本グラフは実数(head‐counts)の人数を表している。

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0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

1億~10億未満

(N=514)10億~100億未満

(N=418)100億以上

(N=196)全企業

(N=1128)

資本金階級別 学歴別研究開発者採用数

採用した研究開発者

うち、学士号取得者

うち、修士号取得者

うち、博士号取得者

うち、採用時点でポストドクター

だった者うち、女性研究開発者

2.2.2.1 日本の企業の女性研究者・博士の採用状況

日本の企業の研究開発者の採用状況をみると、全企業の1社あたりの平均は5.1人。学歴別の内訳を見ると、修士号取得者が3.2人で も多く、次いで学士号取得者(1.3人)、博士号取得者(0.3人)となっている。女性は平均で0.7人採用されている。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」 NISTEP REPORT No.168(2016年5月)より経済産業省作成。

(注)研究開発者を1人以上採用した資本金1億円以上の企業を集計対象としている。

(2015年度調査結果)

60

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2.2.2.2 日本の女性研究者数と研究者総数に占める割合の推移

61

日本の女性研究者数と研究者総数に占める女性研究者数の割合の推移をみると、いずれも緩やかに増加しているが、2015年度の女性研究者数は13.8万人、研究者総数に占める女性研究者数の割合は15.3%に止まっている。

(出典)総務省科学技術研究調査(総括/第1表 研究主体、組織別研究関係従業者数(企業、非営利団体・公的機関、大学等)/研究関係従業者数(実数)(人))を基に経済産業省作成。(注1)2000年度以前は、研究機関として計上しているため、非営利団体、公的機関という区分はなく、該当データが存在しない。(注2)2000年度以前は本務研究者のみ計上。(注3)組織別及び合計の研究者数は左軸目盛、全体割合は右軸目盛。

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2.2.2.3 主要国の女性研究者数と研究者総数に占める割合の推移

62

・ 主要国の女性研究者数(実数)は年々増加傾向である。

・ 日本の2015年の女性研究者数は13.8万人、研究者総数に占める女性研究者数の割合は15.3%となっており、数、割合とも緩やかに増加しているが、特に研究者総数に占める割合は、諸外国に比べてとても低い。

左図)出典:OECD Main Science and Technology Indicators/Woman researchers (headcount)(注)フランスは2015年のデータ未登録。ドイツは2010年、2012年、2014、2015年のデータ未登録。英国は2015年のデータ未登録。米国はデータの登録なし。右図)出典:OECD Main Science and Technology Indicators/Women researchers as a percentage of total researchers (headcount)(注)フランスは2015年のデータ未登録。ドイツは2010年、2012年、2014年、2015年のデータ未登録。英国は2015年のデータ未登録。米国はデータの登録なし。

13.84 

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(万人)

主要国の女性研究者数(実数)

の推移

15.25 

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

(%)

主要国の女性研究者の総数に占める割合

の推移

英国

ドイツ

フランス

韓国

日本

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63

2.3.1.1 日本の大学の専門別研究者数の推移

・ 日本の大学の研究者数の推移を専門分野ごとにみると、自然科学関係は全体として緩やかに増加している。・ 理学及び保健分野は概ね増加傾向であるのに対し、工学分野は2010年度から減少に転じており、農学分野は横ばいとなっている。

(出典)総務省科学技術研究調査(大学等/第2表 組織,大学等の種類,学問,専門別研究本務者数)を基に経済産業省作成。

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64

2.3.1.2 日本の大学の研究関係従業者数の推移

・ 日本の大学の研究関係従業者数の推移をみると、全体の8割以上を占める研究者の人数は増加しているものの、構成比率は2012年度以降ほぼ横ばいとなっている。

・ 技能者や研究事務その他の関係者も増加又は横ばいとなっているが、研究補助者はここ4年間連続して減少している。

(出典)総務省科学技術研究調査(大学等/第1表 組織、大学等の種類、学問別研究関係従業者数、内部使用研究費、受入研究費及び外部支出研究費)を基に経済産業省作成。

2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度研究関係従業者数 364.2 369.7 375.2 380.0 384.4 388.8 393.1 393.6研究者 305.8 309.0 312.1 313.9 315.2 317.7 321.6 322.1 構成比 84.0% 83.6% 83.2% 82.6% 82.0% 81.7% 81.8% 81.8% 対前年増減 - 1.0% 1.0% 0.6% 0.4% 0.8% 1.2% 0.2%研究補助者 11.7 12.6 13.3 14.0 15.5 15.2 15.0 14.7 構成比 3.2% 3.4% 3.5% 3.7% 4.0% 3.9% 3.8% 3.7% 対前年増減 - 7.6% 5.3% 5.2% 10.8% -2.2% -1.1% -1.8%技能者 12.6 12.9 12.9 13.0 13.0 13.2 13.1 13.1 構成比 3.5% 3.5% 3.5% 3.4% 3.4% 3.4% 3.3% 3.3% 対前年増減 - 2.3% 0.6% 0.1% 0.7% 1.3% -1.0% 0.2%研究事務その他の関係者 34.1 35.2 36.8 39.2 40.6 42.8 43.5 43.7 構成比 9.4% 9.5% 9.8% 10.3% 10.6% 11.0% 11.1% 11.1% 対前年増減 - 3.4% 4.5% 6.5% 3.6% 5.4% 1.5% 0.5%

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65

2.3.1.3 日本の大学等における専門別研究本務者数の構成比

・ 日本の大学等における専門別研究本務者数の構成比の推移をみると、保健分野が全体の50%以上を占めており、2004年度以降さらに拡大している。

・ それ以外の分野については、生物と情報科学を除き、ここ数年横ばいか減少しているところがほとんどとなっている。

出典:総務省科学技術研究調査(大学等/第2表 組織、大学等の種類、学問、専門別研究本務者数)を基に経済産業省作成。(注1)専門分野のうち、鉱山・金属は2000年度まで、材料は2001年以降、情報科学は2011年以降の分類。(注2)「研究本務者数」とは、内部で研究を主とする者をいう。(注3)図中の数値は専門別研究本務者数の構成比(単位:%)。

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66

2.3.2.1 主要国の人口1000人当たりの学部及び大学院在籍者数

・ 人口1000人あたりの大学在籍者数は、韓国が65.0人と突出しており、次いで米国(40.6人)、フランス(36.9人)。・ 人口1000人あたりの大学院在籍者数は、ドイツが12.02人と突出しており、次いでフランス(9.07人)、韓国(6.56人)。・ 日本は大学、大学院在籍者とも人口あたりの数は主要国中では少なく、特に大学院在籍者数は、中国に並ぶ低水準。

(出典)文部科学省「諸外国の教育統計」平成28年(2016年)版(注)日本は2015年、米国は2012年、英国は2013年、フランス、ドイツ及び中国は2013年、韓国は2014年のデータ。

23.3 

40.6 

27.3 

36.9

32.4 

19.5 

65.0 

1.96 5.22  4.76 

9.07 12.02 

1.32 

6.56 

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

日本 米国 英国 フランス ドイツ 中国 韓国

大学在籍者

大学院在籍者

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67

【参考】 主要国の高等教育を受けた人材の比率(2013年)

若年労働者層(25~34歳)に絞って、高等教育(大学卒業程度)を受けた人材の比率をみると、日本は58.7%となっており、韓国に次ぐ高水準。

(出典)JETRO Talk to JETRO First  (2013年10月)を参照し、経済産業省作成

63.8%

58.7%

46.9% 46.8%43.1% 43.0%

27.7%

韓国 日本 英国 ノルウェイ 米国 フランス ドイツ

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68

2.4.1.1 日本の公的機関の専門別研究者数の推移

・ 日本の公的機関の自然科学分野の研究者数は、緩やかに減少傾向。・ 自然科学のうち、特に工学、農学分野の研究者数が減少傾向であるのに対し、保健分野の研究者数は近年増加。

(出典)総務省科学技術研究調査(非営利団体・公的機関/第3表 組織,学問,専門別研究者数/公的機関)を基に経済産業省作成。

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69

2.4.1.2 日本の公的機関の研究関係従業者数の推移

(出典)総務省科学技術研究調査(非営利団体・公的機関/第1表 組織、学問別研究関係従業者数、内部使用研究費、受入研究費及び外部支出研究費/公的機関)を基に経済産業省作成。

・ 日本の公的機関の研究関係従業者数の推移をみると、年によって変動があり、直近の2015年度は前年度からやや大きく減少。・ 直近は、特に技能者及び「研究事務その他の関係者」が減少しているが、いずれも5年前に比べれば増加している。・ 一方、研究者は近年継続して減少傾向にある。

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2.5.1 日本の各セクター間の研究者の移動の状況

70

平成26 (2014)年度末時点→平成27 (2015)年度末時点

・ 研究者の移動は、新規採用を除くと、産業部門内部が も多く、次いで、大学等内部が多い。・ 5年前と比較すると、産業部門内部、大学等内部、各セクターから大学等への移動数が増加しているほか、絶対数は少ないものの、大学等から産

業部門への移動数が倍増している。

(出典)総務省科学技術研究調査を基に経済産業省作成。(注1)平成27年度、28年度調査における「会社」を「企業」とみなして作成した。(注2)転入・転出者数の集計に基づく各組織の研究者数の増減は、各組織の年度末研究者数の比較に基づく研究者数の増減とは一致しない。(注3)図中の数値のうち円内は各セクターの年度末研究者数、矢印は各セクター間の研究者の移動(単位:人)。

平成21 (2009)年度末時点→平成22 (2010)年度末時点

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71

【参考】 論文執筆上の異分野研究者の参加状況

・ 米国は、日本と比べより多くの専門分野の研究者で研究チームを構成する傾向。特に、トップ1%論文ではより多くの専門分野をカバーしている割合が高くなっている。

・ 日本は、異分野融合的な研究が遅れていると考えられる。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「日本の科学研究力の現状と課題」NISTEP ブックレット‐1(ver.3)(2014年12月)

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3.1.1 日本と主要国の論文発表数及び論文発表比率の推移

72

・ 日本は被引用度の高い論文数のシェアが2000年以降急速に低下しており、国際的に見た基礎研究力の弱体化が懸念される。

・ 被引用度の高い論文の数も、海外主要国では増加しているのに対し、日本だけが低迷しており、世界における質の高い論文生産活動への貢献が低下していると考えられる。

全分野でのTop10%補正論文数シェア(3年移動平均%)

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学技術指標2016」調査資料-251(2016年8月)

(注)分数カウントによる

全分野でのTop1%補正論文数シェア(3年移動平均%)

全分野での国別Top10%補正論文数の推移(3年移動平均)

日本

全分野での国別Top1%補正論文数の推移(3年移動平均)

日本

(出典) 上記「科学技術指標2016」のデータを用いて、文部科学省科学技術・学術政策研究所 「科学研究のベンチマーキング2012」 (2013年3月)のグラフを参考に、経済産業省作成 (注)分数カウントによる

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3.1.2 日米欧亜の学術領域別論文の世界ランキング(日本)

73

日本の学術領域別論文の世界ランキング

・ 日本の各学術領域論文に係る世界ランキングをみると、全論文、被引用度の高い論文でのランキングがいずれも低下。・ 化学や材料科学は他の分野に比べて比較的下げ幅が小さいが、工学や計算機・数学、基礎生命科学など、分野によっては大きく下げているもの

もあり、世界における質の高い論文生産への関与が低下している。

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注し作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文のArticle, Letter, Note, Reviewの引用数を対象とした整数カウ

ントにより分析。(注2)3年移動平均値。(注3)「All」は全論文中の日本の論文数、「TOP1%」は被引用数ランキング上位1%の論文数、「TOP10%」は被引用数ランキング上位10%の論文数。(注4)ランキングの表現方法については、文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学研究のベンチマーキング2015」調査資料‐239(2015年8月)を参考にしている。ただし、分析方法や分野分類が異なるので、両者の結果は比較できない。

ALL TOP1%

TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10%

123456789

1011121314151617181920

工学 環境・地球科学 臨床医学 基礎生命科学

順位全体 化学 材料科学 物理学 計算機・数学

2003‐2005年 2013‐2015年

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3.1.2 日米欧亜の学術領域別論文の世界ランキング(米国)

74

米国の学術領域別論文の世界ランキング

・ 米国の各学術領域論文に係る世界ランキングをみると、論文数については全体、物理学、環境・地球科学、臨床医学、基礎生命化学の分野にて1位を維持。

・ 化学、材料科学、計算機・数学及び工学分野ではランキングの順位を1つ下げたものの、依然として世界における研究開発、国際共同研究において中心的な役割を果たしている。

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注し作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文のArticle, Letter, Note, Reviewの引用数を対象とした整数カウ

ントにより分析。(注2)3年移動平均値。(注3)「All」は全論文中の米国の論文数、「TOP1%」は被引用数ランキング上位1%の論文数、「TOP10%」は被引用数ランキング上位10%の論文数。(注4)ランキングの表現方法については、文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学研究のベンチマーキング2015」調査資料‐239(2015年8月)を参考にしている。

ただし、分析方法や分野分類が異なるので、両者の結果は比較できない。

ALL TOP1%

TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10%

123456789

1011121314151617181920

工学 環境・地球科学 臨床医学 基礎生命科学

順位全体 化学 材料科学 物理学 計算機・数学

2003‐2005年 2013‐2015年

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3.1.2 日米欧亜の学術領域別論文の世界ランキング(欧州)

75

欧州(英仏独)の学術領域別論文の世界ランキング

・ 欧州諸国の各学術領域論文に係る世界ランキングをみると、横ばい若しくは若干後退している分野が多い。・ 特に、ドイツは全体及び環境・地球科学分野、フランスはほぼ全ての分野で、英国は材料科学及び環境・地球科学分野でランキングが下がってい

る。・ しかし、下げ幅はいずれも日本に比べて小さい。

2003‐2005年 2013‐2015年

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注し作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文のArticle, Letter, Note, Reviewの引用数を対象とした整数カウ

ントにより分析。(注2)3年移動平均値。(注3)「All」は全論文中の各国の論文数、「TOP1%」は被引用数ランキング上位1%の論文数、「TOP10%」は被引用数ランキング上位10%の論文数。(注4)ランキングの表現方法については、文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学研究のベンチマーキング2015」調査資料‐239(2015年8月)を参考にしている。

ただし、分析方法や分野分類が異なるので、両者の結果は比較できない。

1234567891011121314151617181920

ALL TOP1%

TOP10% ALL TOP

1%TOP10%ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10%ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10%

基礎生命科学

ALL TOP1%

TOP10% ALL TOP

1%TOP10% ALL TOP

1%TOP10%

材料科学 物理学 計算機・数学 工学 環境・地球科学 臨床医学

順位全体 化学

英国 仏 独

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3.1.2 日米欧亜の学術領域別論文の世界ランキング(アジア)

76

中国、韓国及びシンガポールの学術領域別論文の世界ランキング

・ 中国、韓国及びシンガポールの各学術領域論文に係る世界ランキングをみると、全体、各分野ともに全般的に上昇傾向にあり、国際的な研究ネットワークの中での関与度が高まっていることが示唆される。

・ 中国は、全体は米国に次いで2位。分野別では、特に化学や工学の分野は1位、計算機・数学の分野でも全論文や被引用数上位1%論文で2位に上昇。

・ 韓国は、全体、各分野も着実に上昇。中でも材料科学は3位に上昇。・ シンガポールは、特に全体、化学、材料科学、物理学、環境・地球科学の各分野でランキングを大きく上昇させている。

123456789

101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445464748495051525354

ALL TOP 1% TOP 10% ALL TOP 1% TOP 10%ALL TOP 1% TOP 10% ALL TOP 1% TOP 10%ALL TOP 1% TOP 10% ALL TOP 1% TOP 10%

基礎生命科学

ALL TOP 1% TOP 10% ALL TOP 1% TOP 10% ALL TOP 1% TOP 10%

材料科学 物理学 計算機・数学 工学 環境・地球科学 臨床医学

順位

全体 化学

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注し作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース

(Web of Science )収載論文のArticle, Letter, Note, Reviewの引用数を対象とした整数カウントにより分析。

(注2)3年移動平均値。(注3)「All」は全論文中の各国の論文数、「TOP1%」は被引用数ランキング上位1%の論文数、

「TOP10%」は被引用数ランキング上位10%の論文数。(注4)ランキングの表現方法については、文部科学省科学技術・学術政策研究所「科学研究の

ベンチマーキング2015」調査資料‐239(2015年8月)を参考にしている。ただし、分析方法や分野分類が異なるので、両者の結果は比較できない。

2003‐2005年 2013‐2015年中国 韓国 シンガポール

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77

3.1.3 日本と主要国の論文被引用数の国別比率の推移(全論文)

・ 日本と主要国の論文被引用数の国別比率の推移をみると、日本については、2006年の6.8%から2015年は5.2%に低下。・ 近年、中国の論文被引用数の国別比率は、2006年の5.6%から2015年の20.0%へ大幅に拡大し、存在感が増大。・ 英国及びフランスの論文被引用数の国別比率はほぼ横ばいであるのに対し、ドイツは若干増加傾向。・ 一方、米国の論文被引用数の国別比率は低下しているが、依然、他国と比べ突出。

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注して作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文の引用数を対象に分析。(注2)複数国間で重複計上あり。

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3.1.3 日本と主要国の論文被引用数の国別比率の推移(TOP10%)

・ 日本と主要国の被引用数ランキング上位10%の論文の被引用数の国別比率の推移をみると、日本については、2006年の4.3%から2015年は2.6%に低下。

・ 中国の被引用数の比率は、2006年の4.7%から2015年の11.5%へ大幅に拡大し、存在感が増大。・ 欧米主要国では、米国、英国、フランス及びドイツのいずれも、引用数比率が低下傾向。

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注して作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文の引用数を対象に分析。(注2)「TOP10%」は被引用数ランキング上位10%の論文数。(注3)複数国間で重複計上あり。

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3.1.3 日本と主要国の論文被引用数の国別比率の推移(TOP1%)

・ 日本と主要国の被引用数ランキング上位1%の論文の被引用数の国別比率の推移をみると、日本については、2006年の3.7%から2015年は2.3%に減少。

・ 中国の被引用数比率は、2006年の3.7%から2015年の9.6%へ大幅に拡大し、存在感が増大。・ 欧米主要国では、米国、英国、フランス及びドイツのいずれも被引用数比率が低下傾向。

経済産業省がクラリベイト・アナリティクス社に外注して作成。(注1)クライベイト・アナリティクス社のInCites Benchmarkingにより、同社文献データベース(Web of Science )収載論文の引用数を対象に分析。(注2)「TOP1%」は被引用数ランキング上位1%の論文数。(注3)複数国間で重複計上あり。

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80

3.1.4 主要国における論文共著形態別割合の推移

欧米各国においては、全論文数に占める国際共著論文の割合が増加している(特に英独仏では顕著に増加)が、我が国は、欧米と比べ増加率が低い。

(出典)文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術指標2016 調査資料‐251(2016年8月)

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3.2.1.1 日本企業の研究費と特許出願件数の関係

・ 日本の企業の特許生産性として、社内研究開発費100万円あたりの国内特許出願件数を業種ごとにみると、平均値で見た場合、金属製品製造業などにおいて極端に大きいが、中央値との差が大きく、単位研究費あたりの出願件数が極めて多い企業がごく一部存在するためと考えられる。中央値でみた場合、医薬品製造業、電気・ガス・熱供給・水道業などで極めて小さい。

・ 資本金階級別にみると、資本金が少ないグループで平均値と中央値の差が大きく、特許生産性にばらつきがある。

(出典)文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第2研究グループ「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」/表5-19. 業種別 特許生産性(社内研究開発費 100万円当たりの国内特許出願件数)から抜粋

(注1)データは各社の2014会計年度。個別企業の値を業種ごとに平均化。(注2)「インターネット付随・その他の情報通信業」は集計結果を秘匿としている

(出典)文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第2研究グループ「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」/表5-20. 資本金階級別 特許生産性(社内研究開発費 100万円当たりの国内特許出願件数)から抜粋

(注)データは各社の2014会計年度。個別企業の値を資本金階級ごとに平均化。

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3.2.1.2 主要国の出願人国籍別特許出願件数

・ 世界の特許出願件数の推移を出願人国籍別にみると、日本は個別の特許庁に対する出願及びPCT出願※も含めた出願件数は減少の傾向。・ 世界的には、中国の伸びが著しく、特に2010年以降の伸び率はそれまで以上に高い。米国及び韓国も件数が伸びている。・ 英国、ドイツ、フランスは横ばいの傾向。

(出典)WIPO  IP statistics data center/ Patent, Direct applications/ Total count by applicants’ origin (equivalent count)(March 2015)より経済産業省作成。

(出典)WIPO  IP statistics data center/ Patent, Total patent applications(direct and PCT national phase entries)/ Total count by applicants’ origin (March 2015)より経済産業省作成。

(万件) (万件)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

出願人国籍別出願件数

(各国特許庁への直接出願)

中国 日本 米国 韓国 ドイツ フランス 英国

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

出願人国籍別出願件数

(PCT出願含む)

日本 米国 フランス ドイツ 英国 韓国 中国

中国

日本

米国

韓国韓国

日本

米国

中国

※PCT出願:特許協力条約(PCT)に基づき、統一様式の願書を自国の特許庁に対して一通提出することにより、加盟国全てへの出願扱いとなる。

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83

3.2.1.3 世界のPCT特許出願の動向・ 新のPCT出願※の動向をみると、件数では米国、日本、中国がトップ3であり、出願人国籍別にみた場合の順位に大きな変動はない。・ 出願人別に見ると、順位に変動はあったものの、ZTE、ファーウェイ、クアルコムが昨年と同様にトップ3であり、変わってインテル、BOE

TECHNOLOGY(昨年いずれもトップ10圏外)が伸びた。全体的には、PCT出願件数の多い企業にはIT機器製造を業とする企業が多い。※PCT出願:特許協力条約(PCT)に基づき、統一様式の願書を自国の特許庁に対して一通提出することにより、加盟国全てへの出願扱いとなる

(出典)WIPO「Who filed the most PCT patent applications in 2016?」http://www.wipo.int/export/sites/www/ipstats/en/docs/infographics_systems_2016.pdf及び「Who filed the most PCT patent applications in 2015?」 http://www.wipo.int/export/sites/www/ipstats/en/docs/infographics_systems_2015.pdfより経済産業省作成

出願人国籍別PCT出願件数 PCT特許出願トップ10企業

57,385 

44,235 

29,846 

18,072  14,626 8,476  5,313  4,357  4,280  3,858 

010,00020,00030,00040,00050,00060,00070,000

2015年(件)

56,595 

45,239  43,168 

18,315  15,560 8,208  5,496  4,679  4,365  3,720 

010,00020,00030,00040,00050,00060,000

2016年(件)

3,898 

2,442 2,155 

1,683  1,593  1,481  1,457  1,381  1,378  1,310 

0500

1,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,500

2015年(件)

4,123 3,692 

2,466 2,053  1,888  1,742  1,692  1,673  1,672  1,665 

0500

1,0001,5002,0002,5003,0003,5004,0004,500

2016年(件)

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84

3.2.1.4 主要国における特許出願状況(1)・ 主要国への特許出願数の推移をみると、日本特許庁への特許出願数は近年減少傾向。9割程度を居住者からの出願が占める。・ 米国特許庁への出願は2000年以降増加傾向にあるが、非居住者からの出願が多いのが特徴的。・ 中国特許庁への出願は近年急増しており、2011年に世界第1位となった。特に居住者からの出願が大きく増加している。・ 欧州では、特許出願は伸びていない。・ 世界のPCT出願は増加している。

(出典)WIPOIP statistics data center/1‐a Direct Application/ Resident and non‐resident count by filing office

(出典)WIPOIP statistics data center/:1b‐PCT national phase entries/Total count by filing office

0

10

20

30

40

50

60

70

2000 2015

(万件)

PCT特許出願数の推移

(世界)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110(万件)

主要国への特許出願数の推移(グラフのデータは国ごとに左から2000年~2015年)

居住者からの出願 非居住者からの出願

日本 米国 欧州特許庁 フランス ドイツ 英国 中国 韓国

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85(出典)WIPO IP Statistics Data Center/1 Total Patent Applications (direct and PCT national phase entries)/ Resident and abroad  count by applicants’ origins

3.2.1.4 主要国における特許出願状況(2)・ 日本居住者は、居住国たる日本特許庁への特許出願が多いが、近年、日本特許庁への出願が減少し非居住国の特許庁への出願

が増加している。総数としては、近年は減少傾向。・ 米国からの居住国特許庁と非居住国特許庁への出願は半々程度だが、米国からの特許出願総数は伸びている。・ フランスは近年、非居住国特許庁への出願の増加により全体の出願件数が増加。ドイツは居住国特許庁と非居住国特許庁への出願は半々程

度、全体の特許出願数は近年減少傾向。・ 英国は、非居住国特許庁への出願数が増加しているものの、全体の出願件数は横ばい。・ 中国からの特許出願は近年大きく増加しているが、中国特許庁への出願が太宗を占める。韓国は、居住国特許庁及び非居住国特許庁への出願

数は共に増加し、全体の特許出願数も増加。

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110(万件)

日本 米国 フランス ドイツ 英国 中国 韓国

主要国からの特許出願数(グラフのデータは国ごとに左から2000年~2015年)

居住国特許庁への出願 非居住国の特許庁への出願

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86

3.2.1.5 日本の産業部門の業種別特許出願状況

・ 2014年度中の特許出願数を業種別にみると、情報通信機械器具製造業が突出しているが、外国出願が も多く、国内出願が続いている。・ 自動車・同付属品製造業、業務用機械器具製造業等では、反対に、外国出願と比べて国内出願の割合が大きい。・ 国際出願数は、情報通信機械器具製造業が際立って多く、情報サービス業及び自動車・同付属品製造業でも多く出願されている。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」 NISTEP REPORT No.168(2016年5月)(注)国際特許出願件数は「2014 年度中に受理官庁(日本国特許庁)へPCT 出願をした件数」を、外国特許出願件数は「2014 年度中に外国へ直接出願した

件数とPCT 出願で国内段階に移行した件数の合計値」をいう。

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87

3.2.2.1 日本の大学の特許収入・ 平成27年度は、前年度に比べ大学における特許実施等収入額が約35%増加。・ 平成27年度は特許実施等件数が、平成26年度の10,802件から11,872件へと増加し、1件あたりの特許実施等収入額は約77%の増加と

なった。

(出典)文部科学省 平成27年度 大学等における産学連携等実施状況

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88

3.2.2.2 日本の産業部門の業種別特許権所有件数及び利用率

・ 特許権の所有件数は、国内特許権、外国特許権合計で輸送用機器製造業が42.4万件と も多く、次いで電気機械製造業(40.8万件)、業務用機器製造業(26.9万件)、化学工業(24.2万件)も多い。他方、繊維・パルプ・紙製造業や卸売・小売等は所有件数が少ない。

・ 国内特許権だけでみても、電気機械製造業(27.9万件)及び輸送用機械製造業(27.4万件)が突出して多く、業務用機械器具製造業(19.2万件)、化学工業(15.4万件)が続く。医薬品製造業は、国内特許権所有件数は調査対象業種中 も少なく0.9万件であり、もともと特許権件数自体が少ないが、国内が外国(3.0万件)の三分の一弱と、外国特許権の存在感が大きい。

・ 利用率をみると、電気機械製造業が65.2%と高く、繊維・パルプ・紙製造業(58.5%)が続く。他方、製造業では医薬品製造業(42.4%)、鉄鋼・非鉄金属製造業(37.5%)、輸送用機械製造業(33.3%)は低い。サービス部門では、教育・TLO・公的研究機関・公務が18.3%と低いものの、卸売・小売業は46.4%と比較的高い。

(出典)特許庁 平成28年度知的財産活動調査より経済産業省作成。(注1)「利用」は、自己実施分と他社への実施許諾を行ったもの。(注2)調査時期(平成28年9月1~30日)の直近会計年度末時点。

0 10 20 30 40 50

教育・TLO・公的研究機関・公務

その他の非製造業

卸売・小売等

情報通信業

その他の製造業

業務用機械器具製造業

輸送用機械製造業

電気機械製造業

機械製造業

金属製品製造業

鉄鋼・非鉄金属製造業

石油石炭・プラスチック・ゴム・窯業

化学工業

医薬品製造業

繊維・パルプ・紙製造業

食品製造業

建設業

(万件)

業種別特許権所有件数

国内特許権所有件数 外国特許権所有件数

0% 20% 40% 60% 80% 100%

教育・TLO・公的研究機関・公務

その他の非製造業

卸売・小売等

情報通信業

その他の製造業

業務用機械器具製造業

輸送用機械製造業

電気機械製造業

機械製造業

金属製品製造業

鉄鋼・非鉄金属製造業

石油石炭・プラスチック・ゴム・窯業

化学工業

医薬品製造業

繊維・パルプ・紙製造業

食品製造業

建設業

業種別国内特許権利用率

利用率 未利用率

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3.2.2.3 日本の利用・未利用別 国内特許権所有件数

・ 国内特許権の所有件数は順調に伸びている。・ 2015年度の国内特許権の利用率は47.8%であり、前年から減少。・ 2015年度の外国特許権の利用率は47.2%であり、前年から増加。

89

(出典)特許庁 平成28年度知的財産活動調査

国内特許権所有件数の推移 国内特許権利用率割合の推移 外国特許権利用率割合の推移

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90

3.2.2.4 特許出願対象となりうる技術的情報を

企業秘密として保持している日本企業の割合

・ 企業秘密を「特許出願の対象となりうる技術的知識・情報」に限定した場合、研究開発を実施している大企業のうち約7割の企業に おいて、企業秘密の割合は50%未満。

・ 一方、企業秘密割合が50%以上の企業も3割程度存在し、研究成果の大部分をあえて非公開にする戦略をとっている企業も相当数あると考えられる。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」 NISTEP REPORT No.168(2016年5月)に経済産業省加筆

(注)調査の対象となる活動は2014年度。※調査対象企業3,438社(社内で研究開発を実施している資本金1億円以上の企業)回答数1,132

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91

3.2.3.1 日本の産業部門の業種別の知的財産活動費

・ 日本の企業の知財活動費を業種別にみると、電気機械製造業で も支出が多く、2位の化学工業の約2.6倍の額となっている。・ 一社あたりの平均値は、上記に加え輸送用機械製造業も大きい。・ 費用別の内訳をみると、出願系費用が も多く、次いで人件費、その他費用、補償費となっている。

(出典)特許庁 平成28年度知的財産活動調査(注)知的財産担当者の人件費、産業財産権の発掘から権利取得、権利の維持に要した費用、知的財産権に係る係争、契約管理に要した費用、知的財産権に係る企画、調査、

教育などのその他の経費、発明者、創作者等に対する補償費を指す。なお、これらの業務について、弁理士、弁護士、調査会社等に外注した費用、業務に必要な固定資産の減価償却費またはリース料は含むが、係争の和解、損害賠償費、ロイヤリティ、産業財産権の購入に要した費用は含まない。

業種別知的財産活動費(全体推計値) 業種別知的財産活動費(一社平均)

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3.2.3.2 日本の企業の知的財産活動実施率

・ ほとんどの業種で、知的財産活動を実施する企業が太宗を占めるが、食料品製造業、情報サービス業、卸売・小売業など、知的財産活動全体のみならず特許権に係る知的財産活動の実施率が低い業種も存在。

・ 企業規模別に見ると、企業規模が大規模化するほど、特許権に係る知的財産活動を実施する割合が増える。

(出典)文部科学省 科学技術・学術政策研究所 「民間企業の研究活動に関する調査報告2015」を基に経済産業省作成。

(注1)データは各社の2014会計年度。

(注2)「知的財産活動」とは、特許・実用新案、意匠、商標等の知的財産権の取得、維持、評価、取引、実施許諾、係争等に関する業務、企業秘密管理等に関する業務を指す。

(注3)本グラフにおいて、「特許」の青い棒グラフは、知的財産活動の中で

も特許の権利取得、維持、評価、取引、実施許諾、係争等に関する業務、企業秘密管理等に関する業務を指す。

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3.3.1 日本と主要国の技術貿易総額の推移

93

・ 主要国の技術貿易額の推移をみると、全体として増加傾向にあるが、輸出及び輸入の双方において米国が突出。・ 日本及び英国は、近年の技術輸出対価受取額が同程度の水準にあり、また輸入対価支払額を大きく上回っているが、英国に比べ日本は2000

年以降の輸入対価支払額が小規模である。・ ドイツは技術貿易の規模が大きく、日本よりも技術輸出対価受取額は大きいが、輸入対価支払額も大きい。・ 韓国は技術貿易の規模が小さく、また、技術輸入対価支払額が輸出対価受取額を上回る赤字の状況。

(出典)OECD Main Science Technology Indicator/ Technology balance of payments: Payments (current prices)及びReceipts (current prices) (注1)技術貿易額は、特許、ノウハウ、技術指導を対象(各国で定義が一部異なる点に留意)とし、「経常収支」では、サービス収支に含まれる。

(その他サービス:輸送、旅行、その他サービス。その他サービスには、輸送、旅行を除く、全ての居住者・非居住者間のサービス取引を含み、通信、建設、保険、金融、情報、特許等使用量、その他営利業務、文化・興業及び公的その他サービスに区分される。)

日本 米国 ドイツ 英国 韓国

輸出対価受取

輸入対価支払

(億ドル)

※ 日、米、独、英は2000~2014年の数字。韓国は2001~2013年の数字。なお、フランスは2004年以降データが登録されていない。

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3.3.2 日本の技術貿易額の推移

94

・ 2015年度の技術貿易額は、2014年度に比べ輸出、輸入とも増加。・ 収支は一貫して黒字で推移しており、2015年度は、3兆3,472億円。・ 親子会社間を除く収支の黒字幅は前年度から微増(+1.5%)の5,337億円。

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/①第10表 産業別技術輸出対価受取額(企業)/対価受取額②第11表 産業別技術輸入対価支払額(企業)/対価支払額)

を基に経済産業省作成。

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3.3.3 日本の主要産業の技術貿易額の推移【輸送用機械器具製造業】

95

・ 輸送用機械器具製造業の技術貿易は全産業中で も多く、輸出額はここ5年で2倍近くの伸び。大半は親子会社間の取引。・ 輸入は極めて少なく、変動が大きい。2015年度は2014年度に比べ、25.7%減少。・ 収支は一貫して黒字で推移しており、2015年度は2兆3,277億円の黒字となっている。

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/①第10表 産業別技術輸出対価受取額(企業)/対価受取額②第11表 産業別技術輸入対価支払額(企業)/対価支払額)

を基に経済産業省作成。

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3.3.3 日本の主要産業の技術貿易額の推移【情報通信機械器具製造業】

96

・ 情報通信機械器具製造業の技術貿易については、輸出は概ね増加しているが、輸入は一貫して減少している。・ 収支は2010年度に黒字に転換しており、2015年度の黒字額は2,081億円。・ 親子会社間を除く収支は、2010年度まで赤字で推移していたが、2011年度に黒字に転換後、過去3年間は変動があるものの大幅な黒字と

なっている。

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/①第10表 産業別技術輸出対価受取額(企業)/対価受取額②第11表 産業別技術輸入対価支払額(企業)/対価支払額)

を基に経済産業省作成。

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3.3.3 日本の主要産業の技術貿易額の推移【医薬品製造業】

97

・ 医薬品工業の技術貿易は、輸出、輸入とも概ね増加傾向にある。・ 技術輸入のほぼ全てが親子会社間以外の取引によるものとなっている。・ 収支は一貫して黒字で推移しているが、ここ3年間は縮小傾向。(2015年度黒字額3,013億円(親子会社間以外:1,105億円))

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/①第10表 産業別技術輸出対価受取額(企業)/対価受取額②第11表 産業別技術輸入対価支払額(企業)/対価支払額)

を基に経済産業省作成。

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3.3.4 日本の地域別技術貿易額の推移

・ 日本の技術貿易を地域別にみると、北米に対するものが も多い(2015年度は輸出で5割弱、輸入で約7割)。・ いずれの地域に対しても収支は一貫して黒字で推移しており、黒字額は増額傾向(2015年度:3兆3,472億円)。・ 近年北米に対する輸出が大きく伸びており、これが全体の黒字額を押し上げている。

(出典)総務省 科学技術研究調査(企業/第12表 産業、州別国際技術交流の対価受払額(企業)/全産業)を基に経済産業省作成。

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3.3.5 日本の主要産業の地域別技術貿易額の推移【輸送用機械器具製造業】

・ 輸送用機械器具製造業の技術貿易を地域別にみると、輸出は北米に対するものが も多い(2015年度は約5割)。・ いずれの地域に対しても収支は一貫して大幅な黒字で推移しており、黒字額は近年増加傾向(2015年度2兆2,957億円、うち北米は約1兆2千

億円、欧州は約1200億円)。・ 近年北米に対する輸出が大きく伸びており、これが全体の黒字額を押し上げている。

(出典) 総務省科学技術研究調査(企業/第12表 産業、州別国際技術交流の対価受払額(企業)/輸送用機械器具製造業)を基に経済産業省作成。

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100

3.3.5 日本の主要産業の地域別技術貿易額の推移【情報通信機械器具製造業】

・ 情報通信機械器具製造業の技術貿易を地域別にみると、輸入は北米に対するものの比率が圧倒的に高い傾向が続いているが、輸出は、北米や欧州以外の地域に対するものの比率が高い傾向が続いている。

・ 北米に対する収支は赤字傾向が続いていたが、2015年度に初めて黒字に転じた。欧州に対する収支は、2015年度に大きく増加した。その他地域に対する収支は大幅な黒字を維持している。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第12表 産業、州別国際技術交流の対価受払額(企業)/情報通信機械器具製造業)を基に経済産業省作成。

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101

3.3.5 日本の主要産業の地域別技術貿易額の推移【医薬品製造業】

・ 医薬品製造業の技術貿易地域別にみると、輸出・輸入とも、北米と欧州に対するものが大半を占める。・ 収支はいずれの地域に対しても黒字で推移している。・ 輸出については、欧州に対するものが2015年度に初めて北米に対するものを抜いて 多となっており、黒字額も増加傾向にある。・ 輸入については、近年、北米に対するものが急激に増加している。

(出典)総務省科学技術研究調査(企業/第12表 産業、州別国際技術交流の対価受払額(企業)/情報通信機械器具製造業)を基に経済産業省作成。

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4.1.1 WEF国際競争力ランキング(総合)の推移

102

・ 分野総合の 新ランキングでは、日本は6位から8位に再び低下。・ スイス、シンガポール、米国の上位3か国の順位に変動はなく、上位10カ国の顔ぶれは昨年から変化していないが、日本を含め、4位以下では

入れ替わりが見られる。

(出典)世界経済フォーラム(WEF)「The Global Competitiveness Reports 2016-2017」を基に経済産業省作成。

(注)上位10か国を表示。

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4.1.2 WEF国際競争力ランキング 「イノベーション」の推移

103

・ イノベーション分野では、スイスが2年連続で1位となる一方、日本は前年の5位から8位に大きく順位を下げた。・ 近年、日本やフィンランドが順位を下げる一方、イスラエル、米国、オランダは、近年、順位が上昇又は回復傾向。

(出典)世界経済フォーラム(WEF)「The Global Competitiveness Reports 2016-2017」を基に経済産業省作成。

(注)上位10か国を表示。

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4.1.3 WEF国際競争力ランキングの推移:日本

104

・ 日本の国際競争力ランキングの推移を分野別にみると、特許の登録件数で2年連続1位となるなど、連続して上位を保っているものがある一方、イノベーション分野では前年の5位から8位へと過去10年で も順位が低迷するなど、順位を下げたものが多い。

・ 企業の研究開発能力及び研究機関の質といった分野でも順位が大幅に低下。また、産学連携や先進技術製品の政府調達といった側面でも引き続き弱さが見られる。

(出典)世界経済フォーラム(WEF)「Global Competitiveness Reports 2016‐2017」を基に経済産業省作成。

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105

4.2.1 全要素生産性の国際比較

・ TFP(全要素生産性)指数の推移をみると、ドイツは90年代以降大きく伸びており、次いで米国も成長を示しているが、日本は特に90年代に伸びておらず、2000年代に入って以降、回復傾向が見えている。

・ 各国とも2007-09年はリーマンショックの影響で大きく落ち込んでいるが、米国は下落幅が比較的小さい。ドイツと日本は急回復しているが、英国、フランスは回復しておらず、リーマンショック前の水準に戻っていない。

・ 日本のTFP上昇率は、1990年代後半はマイナス、2000年代に入ると比較的高い値を示したが、2000年代後半で低下した。・ 米国は、1990年代後半から2000年代前半におけるTFP上昇率は高かったが、2000年代後半のTFP上昇率は低下した。・ ドイツのTFP上昇率は、1990年代は他国と比較して高い値であったが、2000年代以降は1990年代ほどの値は示していない。・ フランスは、1990年代後半のTFP上昇率は高かったが、2000年代前半は低下し、2000年代後半にはマイナスとなった。

・ 英国は1990年代前半のTFP上昇率は高かったが、その後は1990年代前半と比較すると低くなった。また、2000年代後半ではマイナスとなった。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「科学技術指標2014」 調査資料‐229(2014年8月)

主要国の全要素生産性の推移 主要国の全要素生産性(TFP)上昇率の推移

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106

5.1.1 基礎研究費の対GDP比の推移(内外比較)

・ 我が国の基礎研究費のGDPに対する割合は0.4%前後とほぼ一定であり、近年は0.7%を超える韓国、0.5%前後のフランスや米国を下回っているものの、英国、台湾及び中国を上回っている。

・ 韓国は2004年に我が国を逆転、2009年以降主要国中トップを保っていたが、2013年以降伸びが鈍化、2015年に初めて前年に比べ減少した。

(出典)OECD Main Science and Technology Indicators /Basic research expenditure as a percentage of GDP (Apr 2016)(注1)ドイツの基礎研究費のデータは公開されていない。(注2)一部推計値を含む。

韓国0.73

フランス0.55

米国0.48

日本0.42

台湾0.27

英国0.20

中国0.10

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【参考】 過去10年の大学や公的研究機関における研究活動の変化

107

・研究の内容面では、社会的課題の解決等を目指した研究や異分野の融合を目指す研究が増加している一方、流行を追った研究が増え、挑戦的な研究や探索的な研究が減っているとの評価がなされている。

・産業に必要な基盤技術についての研究(材料試験など)は、大学・公的研究機関関係者はここ10年で増えているとする回答が多い一方、産業界やベンチャー企業、産学連携関係者等はここ10年で減っているとする回答が多く、意見の食い違いがある。

・研究者の行動面では、成果の出る確実性が高い研究を行う研究者や評価に対応するために成果を細切れに発表する研究者の増加及び長期的な研究成果のためじっくりと研究テーマに取り組む研究者の減少を指摘する声が大きい。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP 定点調査2015)報告書」 NISTEP REPORT No.166(2015年3月)

(注1)質問票では、2005 年頃と比べた数の変化について、大幅に減っている、減

っている、変化なし、増えている、大幅に増えているから選択することを求めた。上記のデータでは、大幅に減っている(-10 ポイント)、減っている(-5 ポイ

ント)、変化なし(0 ポイント)、増えている(5 ポイント)、大幅に増えている(10 ポイント)として、指数化した結果を示している。

(注2)イノベーション俯瞰グループとは、 1)産業界等の有識者、2)研究開発とイノ

ベーションの橋渡し(ベンチャー、産学連携本部、ベンチャーキャピタル等)を行っている方、3)シンクタンク、マスメディアで科学技術にかかわっている方など約500 名から構成されているグループ。

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108

5.2.1 日本の企業の社外支出研究費及び割合

・ 資本金100億円以上の大企業は社外支出研究費及び研究開発費総額に占める割合とも、それ以下の規模の企業に比べて突出して大きい。・ 業種別に見ると、輸送用機械器具製造業及び医薬品製造業においては、他の業種に比べて社外支出研究費の割合が高い一方、鉄鋼業、はん

用機械器具製造業や情報通信機械器具製造業においては低い。

(出典)総務省平成28年(2016年)科学技術研究調査(企業/第1表 産業,資本金階級別研究関係従業者数,社内使用研究費,受入研究費及び社外支出研究費(企業)/社内使用研究費 総額、社外支出研究費 研究費)を基に経済産業省作成。

(注1)金額は平成28年3月31日又は直近の決算日から遡った1年間分。(注2)「社外支出研究費」とは、社外へ研究費として支出した金額(委託費、賦課金等名目を問わない。)をいい、親子会社への研究費支出を含む。(注3)グラフ中、資本金や業種名称の下の数字は標本企業数/企業数。

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5.2.2 主要国の大学・公的研究機関における企業支出研究費割合の推移

韓国、英国、ドイツ等、国・時期により大きな変動もあるが、近年は各国とも概ね横ばい傾向。

(出典) OECD Science and Technology Indicators 及び Research and Development Statisticsから経済産業省作成(注1)「公的研究機関」は政府研究機関のみをカウント。(注2)韓国の減少は、大学及び公的研究機関における研究開発費総額の増加や公的研究機関における企業支出分の減少を含む複合的な要因によ

る。(注3)英国の減少は、主に大学における研究開発費総額の増加による。(注4)ドイツの2004年~05年にかけての増加は、主に公的研究機関分。(注5)米国の大学等における研究費には設備投資を含まない。※1 平成29年5月上旬時点で2015年のデータなし※2 単年度におけるセクター間の資金の流れの各国比較は、1.5を参照

韓国6.49

フランス4.74

米国2.82

日本2.25

英国5.79

中国13.06

ドイツ12.25

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5.2.3 日本の企業における外部からの知識導入経験

・ 大学、公的研究機関からの企業の知識導入は、業種別にばらつきがあるが、油脂・塗料製造業、金属製品製造業、はん用機械器具製造業、情報サービス業、卸売業・小売業などで「経験なし」とする企業が比較的多い。

・ 企業規模別にみると、資本金100億円以上の階級の企業では「経験あり」とする企業が90%を超えるなど、企業規模が大きくなるほど知識導入経験のある企業が多い。

(出典)文部科学省科学技術・学術政策研究所 「民間企業の研究活動に関する調査報告2014」 NISTEP REPORT No.160(2014年9月)を基に経済産業省作成

注)この調査における「知識」は、共同研究開発、ライセンス導入などだけでなく、論文の参照、学会・研究会等における研究成果の参照、研究者同士のコミュニケーションから得た情報なども含む。

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【参考】 日本の企業の研究開発における外部連携での獲得成果・ 過去3年間のR&D領域における外部連携での獲得成果をみると、「2)研究開発活動の スピードアップ」が42.7%、「1)新しい技術トレンドの探

索」が41.2%と回答率が高くなっている。

・ 一方、「6)新製品・サービス開発のリスク軽減」、「8)技術的成果からの新たな収益の獲得」、「9)全社売上高の増加」といった項目で評価が低く、「3)研究開発比のコストダウン」に関する評価もそれほど高くない。

(出典)経済産業省「我が国企業におけるイノベーション創出に関する調査」(2015年3月)(注)複数回答可としており、回答企業数は417社、回答総数は1251。

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【参考】 日本の企業における外部組織との連携の現状と今後

・ 2013年度における外部組織連携の状況については、「大学」との連携経験ありが67.1%と多く、「公的研究機関」、「競合及び産業内の他企業」で連携経験ありとする回答も比較的多い。

・ 今後においては、 「大学」との連携意向は約7割と大きな変化がないが「ベンチャー企業」や「政府・中央官庁」、「公的研究機関」との連携意向の

高まりがみられる。

(出典)経済産業省「我が国企業におけるイノベーション創出に関する調査」(2015年3月)(注)各項目について「あり/なし/不明」から選択する形式で質問。(備考)各項目の下の数字は、回答者数をあらわす。

(現状) (今後)

(386) (389) (384) (387) (388) (386) (216) (381) (386) (378) (383) (384) (382) (214)

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5.3.1 日本の企業の海外現地法人における研究開発費の推移

・ 海外現地法人における研究開発費をみると、現地法人での研究開発費率は2009年以降上昇傾向にあったが、2015年は昨年に比べ0.1%減少した。

・ 地域別にみると、一事業所あたりの研究開発は北米と欧州で多いが、2015年度は北米が0.6%の減少(2014年度:23.2%増加)、欧州が8.0%の減少(2014年度:30.1%増加)、アジアで4.3%の増加(2014年度:0.4%減少)と、増加と減少の地域が入れ替わった。

(出典)経済産業省第46回海外事業活動基本調査(2015年度 実績)(2017年4月25日)

現地法人研究開発費及び海外研究開発費比率の推移(製造業)

製造業の現地法人一事業所あたり研究開発費(地域別)

(注)海外研究開発費比率は、現地法人の研究開発費を現地法人と国内の研究開発費合計で割ったものをパーセント表示している。国内研究開発費は、総務省統計局の科学技術調査統計における「会社等の社内使用研究費」のうち、「人件費」「原材料費」「リース料」「その他の経費」「有形固定資産減価償却費」を合算したものを使用。

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5.4.1 大学発ベンチャー企業の設立数の推移(累計)

114

大学発ベンチャー企業数の推移をみると、平成27年度の設立数は95社、設立累計は2,406社。

(出典)文部科学省 「平成27年度 大学等における産学連携等実施状況について」(平成29年1月)

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5.4.2 大学発ベンチャー設立数の推移

平成27年度調査

本調査では、下記の5つのうち1つ以上に当てはまるベンチャー企業を「⼤学発ベンチャー」と定義している。1. 研究成果ベンチャー:⼤学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス⼿法を事業化する⽬的で 新規に設⽴されたベンチャー2. 協同研究ベンチャー:創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設⽴5年以内に⼤学と協同研究等を⾏ったベンチャー3. 技術移転ベンチャー:既存事業を維持・発展させるため、設⽴5年以内に⼤学から技術移転等を受けたベンチャー4. 学⽣ベンチャー:⼤学と深い関連のある学⽣ベンチャー5. 関連ベンチャー:⼤学からの出資がある等その他、⼤学と深い関連のあるベンチャー

平成28年度調査

出典:経済産業省 平成28年度産業技術調査「⼤学発ベンチャーの設⽴状況等に関する調査」(平成29年2⽉)

・ 平成28年度調査において、存在が確認された大学発ベンチャーは1,851社。平成27年度調査で確認された1,773社から増加。・ 平成28年度調査で新たに把握できた大学発ベンチャー247社のうち、平成28年度に新設されたものが58社、平成27年3月以前に設立されていた

が、前回調査で把握できなかったものが189社。平成27年度調査後に閉鎖した大学発ベンチャーは169社。

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PoC

成⻑段階

事業開始前(PoC前)

事業開始前(PoC後)

事業開始後単年⾚字

単年⿊字累積⾚字

単年⿊字累積解消

損益分岐点

期間損益

累積損益

5.4.3 大学発ベンチャーの事業ステージの推移

■事業開始前(PoC前) ■事業開始前(PoC後) ■事業開始後単年⾚字 ■単年⿊字累積⾚字 ■単年⿊字累積解消

平成16年度

平成17年度

平成18年度

平成19年度

平成20年度

平成26年度

平成27年度

平成28年度

出典:経済産業省 平成28年度産業技術調査「⼤学発ベンチャーの設⽴状況等に関する調査」(平成29年2⽉)

大学発ベンチャーの事業ステージは、平成27年度調査時は黒字化した大学発ベンチャーの割合は55.6%であったが、平成28年度調査では55.7%とほぼ同様。

116116

116

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5.4.4 大学発ベンチャーの業種の推移

出典:経済産業省 平成28年度産業技術調査 「⼤学発ベンチャーの設⽴状況等に関する調査」(平成29年2⽉)

546

163

542

206

176

385

451

555

169

540

211

178

378

467

559

176

575

209

178

381

513

0 100 200 300 400 500 600 700

IT(アプリケーション、ソフトウェア)

IT(ハードウェア)

バイオ・ヘルスケア・医療機

環境テクノロジー・エネルギー

化学・素材等の自然科学分野

(バイオ関連を除く)

ものづくり(ITハードウェア除く)

その他

サービス

平成26年度

平成27年度

平成28年度

大学発ベンチャーの属する業種の分布は、依然として「IT(アプリケーション、ソフトウェア)」、「バイオ・ヘルスケア・医療機器」が多い。

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5.5.1 企業における事業の展開・成長に重要な専門分野(1)

全体に対する割合

(出典)経済産業省⼈材需給ワーキンググループ取りまとめ(平成29年3⽉)(注1)産業界の技術者が、「企業における業務で重要な専⾨分野」及び「関わる業務で新たな展開・成⻑に向けて、知⾒・知識があることが望ましい専⾨分野」を最⼤3分野選択。(注2)修⼠・博⼠卒の技術者。

・ 機械、電気、情報、エネルギー等の専門分野においては、イノベーションニーズが高い。・ ソフトウェア等の専門分野においては、イノベーションニーズは低いが、産業ニーズが高い。・ バイオやガン等の専門分野においては、イノベーションニーズは低いが、研究教育ニーズは高い。

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全体に対する割合

5.5.1 企業における事業の展開・成長に重要な専門分野(2)

(出典)経済産業省⼈材需給ワーキンググループ取りまとめ(平成29年3⽉)(注1)産業界の技術者が、「企業における業務で重要な専⾨分野」及び「関わる業務で新たな展開・成⻑に向けて、知⾒・知識があることが望ましい専⾨分野」を最⼤3分野選択。(注2)修⼠・博⼠卒の技術者 119