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地中熱エネルギーヒートポンプ設備器具
2012
2
水平ループ地中熱ヒートポンプシステムでは比較的表層(深さ15m程度まで)の熱を利用します。この熱は主に太陽熱や雨の熱が蓄積されたものなので、水平ループの場合は地表の温度変化考慮した施工、広面積の施工が必要です。さらに熱交換パイプの埋設範囲上は、建造物や田畑など地中への熱伝搬を妨げる様な利用は好ましくありません(何も無い状態が理想的)。
深さ1~3mの掘削範囲にポリエチレンパイプ(地質により架橋ポリ)を50~80cm間隔に配置します(左図参照)。パイプ施工後、掘削した土を元に埋め戻し、しっかりと押し固めます。
分配ヘッダのサイズは施工地域の土壌、地中熱の熱交換効率や、循環液の流量・総量、パイプの施工密度等より総合的に判断し選定します。また、高効率求めるだけでなく、熱交換による地中への影響も考慮する必要があります。例えば地中熱を大量に搾取してしまった場合、パイプ埋設範囲上の植物の根が排冷気により凍傷になる、逆に大量の排熱を地中に放出した場合にも植物や微生物等の生態系や環境に影響を与えることが懸念されます。
水平ループ地中熱ヒートポンプシステム
垂直ループ地中熱ヒートポンプシステムでは縦孔を掘り、深さ20m以上の深層に熱交換パイプを設置します。この深い地層では常に温度が一定で地表の気候や季節に影響されることはありません。また地下20m以降では深さが100m増す毎に地中の温度は3℃程高くなります。
垂直ループの地中熱パイプは地下20~150mの深さに達する物が用いられます。1孔に1組、もしくは2組の地中熱交換用パイプ(Uベンド管継手+ポリエチレンパイプ。φ25,φ32,φ40が一般的)のループが設置されます。孔内への挿入補助と浮き上がり防止の目的で15~20kgの錘をUベンド管先端に取り付けます。パイプが地中に設置された後、孔内の空隙をセメントとベントナイトの混合材料で満たします。
垂直ループ地中熱ヒートポンプシステム
空気はどこにでも存在する非常に手軽に利用可能な熱源と言えるでしょう。空気を熱源とするシステムには「外気→屋内空気」、「外気→水」という2通りのヒートポンプシステムが実用化されています。熱を取り出す原理は地中熱ヒートポンプシステムと同じですが、掘削作業や地中施工の必要がありません。このシステムは前の2例と比較すると施工の手間やコスト面からみると最善の選択と言えるかもしれませんが、
取り出せる熱量が限られます。空気を熱源とするため外気温の変動はヒートポンプの効率に非常に大きな影響を与えます。非常に暑い日には冷房の効率が低下し、非常に寒い日には暖房の効率が低下します。しかし設備導入時の低コストを考えると効率の低さは十分許容できるレベルです。
熱交換効率と運転時の騒音を考慮し、ヒートポンプ本体は通常屋外に設置します。そのため本体内部の設備はもちろんですが、屋外のパイプや配管器具等も凍結対策を施したシステム設計が必要になります。
空気熱源ヒートポンプシステム
3
CALEFFI GEO®シリーズヒートポンプシステム用に特化して開発された製品ラインナップです。地中熱ヒートポンプシステムの熱媒体循環液は、氷点下の温度にも対応する必要があるため一般的にグリコール水溶液などの不凍液が用いられます。GEO®シリーズはこれらのシステムで最高のパフォーマンスを発揮します。
地中熱ヒートポンプシステムの設備導入例
地中熱ヒートポンプシステム
GEO®シリーズの分配ヘッダ及び、器具セットは以下の必要仕様を考慮して開発されています。1. 分配ヘッダは低圧損で地中熱交換ループの循環液流量を均等に調節2. ヒートポンプが適切に機能するために必要な器具(制御弁、安全弁、膨張タンク等)の設置
T
T
30
10
50
10ϒC30
20
020
40
30
10
50
10ϒC30
20
020
40
111
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
con for menor meI S PESL
0
2 4
6
1
bar3
5
CL 2 .5
本書記載の製品仕様および技術資料は、より良い製品をご提供するために予告なく改善・変更される場合がございます。ご了承ください。
4
組立式 分配ヘッダー
GEOシリーズの分配ヘッダは、結露を防ぐために特別に設計されております。循環液の流れるパイプと外郭の間に空間を設け断熱を図っています。
真鍮製のヘッダエンドを両端に配し分岐管モジュールとEPDMガスケットを挟み込み、4本のネジロッドで締結します。
ブラケットはヘッダを外した状態で壁面取り付けできます。そのため、地中熱交換パイプの接続も簡単に行えます。
真鍮ヘッダエンドの取付位置を反対にすることで、左右どちらからでもヒートポンプ配管を接続することができます。
完全組立て式の分配ヘッダは作業現場での組立て、壁面等への施工作業効率を考慮して設計されています。更に、ヒートポンプからの配管、地中熱交換パイプの接続もスムーズに行えるよう工夫されています。この組立式分配ヘッダは分岐数を2~8まで自由に選択できるため、多様な規模の設備に対応できます。
分岐管モジュールの個数は地中熱交換パイプの本数に合わせてご用意ください。作業効率向上のために組立済み分配ヘッダのラインアップもご用意しております。
5
110012
110013
110014
110015
110016
110017
110018
2 分岐 ヘッダ用
3 分岐 ヘッダ用
4 分岐 ヘッダ用
5 分岐 ヘッダ用
6 分岐 ヘッダ用
7 分岐 ヘッダ用
8 分岐 ヘッダ用
110分岐管モジュール連結用ステンレス製ネジロッドM8 全ネジ
型番
1107B5
1107C5
1107D5
1107E5
1107F5
1107G5
1107H5
2 分岐
3 分岐
4 分岐
5 分岐
6 分岐
7 分岐
8 分岐
型番
組立式 分配ヘッダー
110分岐管モジュール
分配ヘッダ本体材料: PA66G30
最大使用圧力: 0.6 MPa
耐圧試験圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 60℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
媒体循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
ヘッダサイズ(主管内径): DN 50
メカニカルシール接続分岐管(下記製品専用)
111流量センサバルブ 112バイパス流量バルブ 113フロート流量バルブ
分配ヘッダ本体材料: PA66G30(ポリアミド系強化樹脂)
最大使用圧力: 0.6 MPa
耐圧試験圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 60℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
媒体循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
ヘッダサイズ(主管内径): DN 50
最大流量: 7 m3/h
主管接続径: G 1 1/4
分岐管接続: TR42×2.5(台形ネジ)
隣接分岐管間隔: 100 mm
EPDMガスケット+メカニカルシール接続分岐管(下記製品専用)
111流量センサバルブ 112バイパス流量バルブ 113フロート流量バルブ
110700
型番
110GEO分配ヘッダ組立キット
構成部品:
-自動排気弁、注/排水コック
-黄銅ヘッダエンド1組
-断熱樹脂カバー1組
- M8ナット、M8ボルト、M8ネジロッド
- ループ名表記ラベル
- ソケット付き温度計 (-30 ~ 50℃)
- EPDMゴム製ガスケット 2枚
最大使用圧力: 0.6 MPa
耐圧試験圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 60℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
媒体循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
110750
型番
110001
110ステンレス製ブラケット 1組
壁面固定用だるま穴採用で簡単取付
型番
110組立済み GEO分配ヘッダ構成部品:- 自動排気弁- 温度計 φ 80 mm- 注/排水コック
- 往/戻ヘッダ- 黄銅ヘッダエンド(断熱カバー付属)
- 壁面用ブラケット- ループ名表記ラベル
6
遮断・流量調節器具
111620
111630
111640
型番
φ 25
φ 32
φ 40
接続パイプ外径
111流量センサバルブ本体 黄銅製樹脂キャップ分岐モジュール接続用ユニオンナットポリエチレンパイプ接続用継手
最大使用圧力: 0.6 MPa
耐圧試験圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 60℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
ヘッダ接続: ユニオン TR42×2.5(台形雌ネジ)
特許出願中
※JISパイプモデルはお問い合わせください
111010
型番
111バルブ組込式 カルマン渦流量センサ精度:±10%
111002
型番
111111流量センサバルブ用調節ハンドル
樹脂製
111001
111003
型番
111111流量センサバルブ用断熱カバー材質:発泡架橋ポリエチレン厚さ:10mm密度:内部30kg/㎥, 外部80kg/㎥熱伝導率(DIN52612):0.038W/mK (0℃), 0.045W/mK(40℃)透湿比μ(DIN52615):>1300使用温度域:0〜100℃燃焼性(DIN4102):B2級
130010
型番
130カルマン渦流量センサ用デジタル流量計測器セット内容:- 専用ケース- 電源ユニット- 調節ハンドル- カルマン式流量センサ- 接続ケーブル
この分配ヘッダーと流量センサバルブの組み合わせは壁面等への垂直固定と屋外ピットや床下への水平固定の両方ご利用いただけるよう設計されています。ニッケル水素充電式バッテリー 9V
流量表示単位: L/h, L/min, GPM.流量計レンジ: 300〜1400 L/h.精度: ± 10%. 防塵防水性: IP44
φ 25 - φ 32
φ 40
7
循環液流量調節
最適な熱交換を得るためには地中熱交換パイプ内の循環液流量調節が不可欠です。流量調節作業の前に、まず流量センサを各分岐管の流量センサバルブに組込む必要があります。出荷時、流量センサバルブには流量計測孔を塞ぐための樹脂キャップが取付けられ固定リングをはめ込まれています。
注意:樹脂キャップおよび流量センサはバルブが「閉」の状態時のみ取外し・付替えができるようになっています。水平方向に施工する場合は、バルブを「閉」にした後、背面にあるネジで圧力抜きをして付替え作業をしてください。
遮断・流用調節器具
循環液が地中から戻る側(以降:戻り側)にセンサを組込みます。1.調節ハンドルで、戻り側ボールバルブを閉める。2.ストッパを抜いて固定リングを外し、樹脂キャップを取外す。
3.流量センサを挿入し、固定リングとストッパを装着する。4.センサを取付け終わったら、戻り側バルブを全開にする。
5.ここまでの手順を全ての分岐管で行ったら、最初の分岐管のセンサに計測器を接続し流量調節を行う。流量は付属の調節ハンドルを用いて、同じループの循環液を地中へ送る側(以降:往き側)のバルブで行ってください。流量表示が設定値になりましたら、このループの調節は終了です。
6. この作業を残りの他のループ全てについて行い、全体の流量を設定値通りにします。
流量計測時のセンサによる圧損は非常に小さく、実流量と比較しても計測時の流量データに与える影響は、ほとんどありません。
流量調節後、デジタル計測器を外し、以下の手順でバルブを通常運用時の状態に戻します。
7.戻り側のバルブを調節ハンドルで閉める。8.ストッパと固定リングを外し、流量センサを取出す。
9.樹脂キャップを元に戻し、固定リングとストッパを装着する。10.戻り側バルブを全開にする。この手順を全ループで繰り返し行います。
1
5
6
7 8
9 10
2
3 4
8
遮断・流量調節器具
112621
112631
112641
型番
φ 25
φ 32
φ 40
0.3–1.2
0.3–1.2
0.3–1.2
接続パイプ外径 目盛 (m3/h)
112バイパス流量バルブ本体で流量が確認可能流量調節用ボールバルブ目盛付き非接液インジケータ採用(内臓磁石で流路外の小球を動かして流量指示)本体・流量計 黄銅製流量計カバー 樹脂製分岐モジュール接続用ユニオンナットポリエチレンパイプ接続用継手
最大使用圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 110℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
流量精度: ±10%
ヘッダ接続: ユニオン TR42×2.5(台形雌ネジ)
※JISパイプモデルはお問い合わせください
流量調節手順
5.流量調節終了後もインジケータ(A)は、そのままの状態にしておけば、メンテナンスなどで定期的に流量確認する時に便利です。
バイパス流量バルブについて
112バイパス流量バルブには本体に流量調節用のバルブと流量確認用目盛付インジケータが組込まれています。流量はバイパス流路を開くことで確認できますが、通常運用時はバイパス流路は閉じているため流量指示による圧力損失はありません。
バイパス流量バルブを使用した場合、流量計測と流量調節が同時に行えるため、流量調節作業が大幅に簡略化できます。
1.赤いインジケータ(A)で流量の設定値を示しておきます。
2.リング(B)を引くとバイパス流路(C)に循環液が流入するようになっています。バイパス流路は通常運用時は遮断されており循環液は流れません。
3.リング(B)を引くとバイパスに循環液が流れ、透明ケース(E)の中の流量指示ボール(F)が動きます。ボール位置の目盛を読みながら、バルブ(D)を操作し流量を調節します。目盛単位はm3/hです。
4.流量調節が済んだらリング(B)を離します。内蔵されているスプリングによってバイパス回路が自動的に閉まり、通常運用時の状態に戻ります。
バイパス流量バルブは垂直施工、水平施工、どの方向に施工しても問題なく正確に機能します。
112001
112003
型番
112112バイパス流量バルブ用断熱カバー材質:発泡架橋ポリエチレン厚さ:10mm密度:内部30kg/㎥, 外部80kg/㎥熱伝導率(DIN52612):0.038W/mK (0℃), 0.045W/mK(40℃)透湿比μ(DIN52615):>1300使用温度域:0〜100℃燃焼性(DIN4102):B2級
C
A
B
D
E
F
φ 25 - φ 32
φ 40
9
遮断・流量調節器具
113621
113631
型番
φ 25
φ 32
0.3–1.2
0.3–1.2
接続パイプ外径 目盛 (m3/h)
113フロート流量バルブ黄銅製分岐モジュール接続用ユニオンナットポリエチレンパイプ接続用継手
最大使用圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: -10 ~ 110℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃
循環液: 水、グリコール水溶液、塩類溶液
推奨最大グリコール濃度: 50%
ヘッダ接続: ユニオン TR42×2.5(台形雌ネジ)
流量はフロートの上端面で指示されます。流量調節は9mmスパナでバルブを操作して行います。
バルブの遮断と開放
GEO分配ヘッダー用のバルブは流路の完全遮断・開放ができます。切込の向きでもバルブの開閉状態が確認できます。
濃度差による流量値補正
低温時にグリコール水溶液の正確な流量を得るには、目盛指示値に濃度に対応した補正値を乗算する必要があります。
グリコール濃度 20, 30% 0.9グリコール濃度 40, 50% 0.8
全閉 全開
フロート式流量計
フロート式流量計は流量の大小により浮子が上下し、その釣り合う位置を読み取り流量を求めます。ボールバルブと一体に組込むことで流量を確認しながら調節ができるようになっています。有効流量レンジ 0.3–1.2 m3/h.フロート式流量計は必ず垂直に設置してください。
113001
型番
113113フロート流量バルブ用断熱カバーφ25 mm φ32 mm材質:発泡架橋ポリエチレン厚さ:10mm密度:内部30kg/㎥, 外部80kg/㎥熱伝導率(DIN52612):0.038W/mK (0℃), 0.045W/mK(40℃)透湿比μ(DIN52615):>1300使用温度域:0〜100℃燃焼性(DIN4102):B2級
フロート流量バルブを使用する場合は右図の様な水平施工はできません。必ず垂直に施工してください。
A B
φ 25 - φ 32
10
配管器具セット
115700 1 1/4”
115ヒートポンプ付帯配管器具セット鉄製設置台付
型番
主管接続: 雌ネジ (Gネジ)
最大使用圧力: 0.25 MPa.
対応流体温度: -20 ~ 90℃ (温度計表示は 50℃まで)
使用環境温度: -10 ~ 55℃対応流体: 水、グリコール水溶液、塩類溶液*
推奨最大グリコール濃度: 50%*塩類系の水溶液を使用する場合は、必ずステンレス製圧力計(557596)に変更してください。
1) 温度計測用 測定孔 G1/2 (2箇所)2) 自動排気弁・ドレンコック付き 除塵気泡分離器3) 銅製マニホールド4) 膨張タンク用圧力作動弁5) 安全弁 吐出口エルボ付6) 注/排水コック7) 膨張タンク 容量:7.5 リットル8) 器具固定板(ケーシング底板)・ブラケット9) 圧力計 INAIL認証品(国立労働災害保険協会)10) 下限検出 圧力スイッチ INAIL認証品11) エクステンションレバー付き ボールバルブ (2個)12) 温度計 φ 80 mm (2個)13) 膨張タンク用フレキシブルホース14) 成形断熱カバー15)上限検出 圧力スイッチ 625シリーズ (オプション)16) フロースイッチ 315シリーズ (オプション)
構成器具
115080 900 x 860 x 175
型番 寸法 (h x w x d)
115115器具セット用ボックス塗装鉄板製ケーシング・保護扉
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
conforme norme ISP ESL
0
2 4
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bar3
5
CL 2.5
1
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3
5
7
2
8
10
11
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15
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16
9
4
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構成器具詳細
地中熱交換システムや大気の熱からお湯を作る「エアtoウォータ」と呼ばれるヒートポンプシステム等を高効率かつ安全に運転するために不可欠な器具を詰め込んだ器具セットです。2分割型断熱カバーはボールバルブも含めた全ての金属部品を完全に包み込み器具セット全体の結露を防ぎます。そのため、居住空間も含めた屋内にも問題なく設置することができます。自動排気弁が組込まれているため注・排液作業が容易です。メンテナンス作業などの時はボールバルブを閉めるだけで循環液回路を遮断できます。配管器具セットは壁内に設置することもボックスに入れて別途設置することも可能です。
除塵気泡分離器が組込まれているため、循環液は常にクリーンに保たれ、循環回路内のガス・気泡は排出されます。これは蓄積したゴミおよび循環回路中の空気に起因する、熱交換効率の低下や各装置内部の腐食を防ぐことにつながります。
この配管器具セットはヒートポンプや地中熱交換パイプの配置に合わせ、左右どちらからでも接続できるように設計されています。全体を左右反転させ、計器と安全弁の放出口の向き、ブラケットの位置を変えるだけです。
型番設定流量(m3/h)
接点閉(m3/h)
接点開(m3/h)
315フロースイッチ ヒートポンプ器具セット用マイクロスイッチSPST接点(N.O.)電源: 230 V - 0.02 A
最大使用圧力: 0.6 MPa使用温度レンジ: -20 ~ 100℃G 3/4 雌ネジ接続防水・防塵: IP 65 688005 -30~50℃
688温度計G 1/2 背面接続本体 鉄製(亜鉛メッキ)黄銅製 ソケット付 (40 mm)精度クラス : UNI 2
型番 温度レンジ
557706 0~6 bar
557圧力計 (表示単位 bar)*
G 3/8 円周接続精度クラス: UNI 2.5INAIL規格認証品
型番 圧力レンジ
557596
557圧力計 (表示単位 bar)*
G 3/8 円周接続本体・接液部 ステンレス製精度クラス: UNI 1.6
型番
φ80mm
サイズ
φ80mm
サイズ
625005
625010
0.1~0.5 MPa
0.3~1.2 MPa
625圧力容器用 上限検出 圧力スイッチ対応電圧上限 三相500 V - 16 A
最大使用圧力: 1.5MPa
使用環境温度: -10 ~ 55℃
対応流体温度: 0 ~ 110℃G 1/4 雌ネジ接続防塵・防水: IP 44
型番 対応圧力レンジ
0~6 bar
圧力レンジ
φ63mm
サイズ
* 1 bar = 0.1 MPa
配管器具セット
配管器具セット オプション地中熱交換パイプ
315050
315060
315070
0.5
0.6
0.7
0.53
0.59
0.70
0.44
0.57
0.64
625000 0.1〜0.5 MPa
625安全圧力スイッチ (手動復帰型)250 V - 16 (10) A.
最大使用圧力: 1.5MPa
使用環境温度: -10 ~ 55℃
対応流体温度: 0 ~ 110℃G 1/4 雌ネジ接続INAIL認証品 (D.M. 1.12.1975).防塵・防水: IP 44
型番 対応圧力レンジ
12
外気温を熱源とするヒートポンプシステムでは蓄熱設備や空調設備と下図のように接続されます。
ポンプの動作不良や停電が起こった際、屋外の配管設備は凍結の危険にさらされます。この凍結の危険性を回避するには熱媒体として不凍液を利用する方法、屋外配管を電熱線で温める方法、不凍水栓による設備の水抜きをする方法が挙げられます。
不凍液を熱媒体として用いると圧力損失が非常に大きくなる問題に加え、定期的な点検と液交換を行い不凍効果の低下と設備内部の腐食に気を配る必要があります。
電熱線による凍結防止策はポンプの動作不良の場合は問題ありませんが、停電の場合には電熱線自体も機能しなくなってしまうため凍結防止策としては課題が残ります。
一方で、不凍水栓による設備内の水抜きをする方法は圧損も高くならず、点検・交換の頻度も少なく、電力の供給が途絶えても影響を受けないシステムと言えます。
T
T
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
-20
20
+60
0ϒC 40
10
10 30
50
conforme n orme IS PESL
0
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6
1
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5
CL 2 .5
空気熱源ヒートポンプシステム
CALEFFI GEO®シリーズヒートポンプシステム用に特化して開発された製品ラインナップです。空気熱源ヒートポンプシステムの熱媒体として水を直接用いるケースでは、冬季に停電や動作不良が発生した際に配管の凍結、破損の恐れがあります。GEO®シリーズはこのような条件にも最適な製品をご用意しています。
13
停電や動作不良時、外気温が4℃以上で凍結の危険性が無いケースのシステム動作です。ループ内の液循環が停止すると、差圧作動弁(3)が閉じます。同時にヒートポンプから屋内への配管にはチェックバルブ(2)が設置されているため逆流しません。こうして屋外、屋内の配管は隔離されます。屋外配管内の水は凍結の危険が無いため、そのままです。システムが復旧した場合、循環ポンプが再開し差圧作動弁が開いて通常運用状態に戻ります。
作動原理
停電やヒートポンプの動作不良等で循環が長時間停止した際に、外気温が0℃を下回ると不凍水栓凍結防止システムが作動します。以下にシステムの作動原理をご紹介します。
1.自動排気弁:通常の排気機能の他、不凍水栓作動時は配管内に空気を導入して排水を促す役割を果たします。
2.チェックバルブ:屋外設備配管と屋内設備配管を隔離します。
3.差圧作動弁:液循環が止まると差圧作動弁によって、屋外設備配管と屋内設備配管が隔離されます。
4.不凍水栓:システム内の高感度不凍水栓は配管内の水温に反応・作動します。
5.制御ユニット
6.サーモスタット:下限温度を検知します。
7.オリフィス継手:この継手は差圧作動弁用の上流圧力検知孔として機能します。
8.自動給水ユニット:システム内に常時安定した水圧を保つ他に、凍結防止システムが作動した後、自動的に復旧させる役割もします。
9.DISCALDIRT(除塵気泡分離器):循環回路内の微細気泡とゴミを常時取り除いています。
POMPADI
CALORE
AMBIENTEESTERNO
AMBIENTEINTERNO
IMPIANTORISCALDAMENTO
Alimentazioneacqua
Alimentazioneelettrica
Centralina
4 3
5
9
7
8
1 2 6
T > 4ϒC
4 3
5
9
7
8
1 2 6
POMPADI
CALORE
AMBIENTEESTERNO
AMBIENTEINTERNO
IMPIANTORISCALDAMENTO
Alimentazioneacqua
Alimentazioneelettrica
Centralina
4 3
5
9
7
8
1 2 6
T > 4ϒC
4 3
5
9
7
8
1 2 6
停電や動作不良時、外気温が3℃以下で屋外配管内が凍結の危険に曝されるケースのシステム動作です。上記の例と同様、ループ内の液循環が停止すると、屋内と屋外のシステムは隔離されます。屋内配管から隔離されていると、屋外配管は次第に冷え不凍水栓(4)が作動し屋外設備内の水を排出します。システムが復旧した場合、循環ポンプが再始動し自動給水システムが通常運転の設定水圧まで給水します。 POMPA
DICALORE
AMBIENTEESTERNO
AMBIENTEINTERNO
IMPIANTORISCALDAMENTO
Alimentazioneacqua
Alimentazioneelettrica
Centralina
4 3
5
9
7
8
1 2 6
T < 3ϒC
4 3
5
9
7
8
1 2 6
凍結防止
14
a aa a aaaaaaa aaaaaaaaaa a aaaaaaaaaaa a a aa aa aaaaaaaa aaaaaaaaaa aa aPOMPA DICALORE
5 2
4 3 6
1 2 6
43
1 2 6
34
凍結防止
109600
型番
G 1
接続
耐圧試験圧力: 1.0 MPa
差圧弁許容圧力差: 0.3 MPa
対応流体温度: 0 ~ 65℃
使用環境温度: -20 ~ 60℃特許出願中
108600
型番
G 1
接続
108不凍水栓(自動水抜栓)
黄銅製
最大使用圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: 0 ~ 65℃
使用環境温度: -30 ~ 60℃
開栓温度: 3℃
閉栓温度: 4℃特許出願中
109不凍水栓設備セット
ヒートポンプに接続する往き/戻り両方の配管がヒートポンプの熱交換器よりも低い位置を通っている場合、1つの不凍水栓では十分に排水できません。このような場合には、それぞれの配管に不凍水栓を取り付ける必要があります。不凍水栓の取り付け時の注意点は、各配管の最も低い位置に取付けることです。下図のように自動排気弁と不凍水栓の間に低くなっている配管があると適切に排水されず、配管が凍結・破損する恐れがあります。
凍結防止システムが最適に機能するために、循環ポンプの上流にバッファータンクを設置することをお勧めします。システムが復旧した際に自動給水ユニットから補給された水が、不凍水栓から排出されるのを防ぐことができます。不凍水栓は屋外配管の最も温度が低くなる可能性のある位置に設置する必要があります。熱源の近く等に設置すると不凍水栓が正確に作動しない可能性があります。また、不凍水栓の排水口の下は15cm以上の空間を設けてください。滴下水が氷結して排水口を塞ぐ可能性があります。オリフィスは循環ポンプの直前に、差圧作動弁は循環ポンプの直後に設置して下さい。
1) 自動排気弁2) 排気弁接続孔およびサーモスタット接続孔付チェックバルブ:
両端 G 1 接続3) オリフィス接続パイプ付き差圧作動弁:両端 G 1 接続4) 不凍水栓:両端 G 1 接続5) 制御ユニット6) 下限温度検出サーモスタット(制御ユニットへ接続)7) オリフィス継手:両端 G 1 接続
※図中の③、⑦を接続する8mm銅管はセットに含まれません
機器詳細
5
2
3
1
4
6
7
※a aa a aaaaaaa aaaaaaaaaa a aaaaaaaaaaa a a aa aa aaaaaaaa aaaaaaaaaa aa a POMPA DICALORE
5 2
4 3 6
1 2 6
43
1 2 6
34
ヒートポンプ
ヒートポンプ
15
553自動給水ユニット
析出物付着防止圧力設定表示により点検可能圧力調節ハンドル付きストレーナ、逆止弁内臓制御圧力範囲: 0.02 ~ 0.4 MPa.最大上流圧力: 1.6 MPa対応流体上限温度: 65℃.
553540
553640
G 1/2 圧力計接続孔付き
G 1/2 圧力計付き
型番
オプション
546
DISCALDIRT®
除塵気泡分離器黄銅製雌ネジ接続ホースニップル付きドレンコック
最大使用圧力: 1.0 MPa最大排水圧力: 1.0 MPa
対応流体温度: 0 ~ 110℃除塵性能 : 最小 5 μm特許製品
546005
546006
546007
G 3/4
G 1
G 1 1/4
型番
115700 G 1 1/4
115ヒートポンプ付帯配管器具セット鉄製設置台付
型番
主管接続:雌ネジ (Gネジ)
最大使用圧力: 0.25 MPa.
対応流体温度: -20 ~ 90℃ (温度計表示は 50℃まで)
使用環境温度: -10 ~ 55℃対応流体: 水、グリコール水溶液、塩類溶液*.
推奨最大グリコール濃度: 50%*塩類系の水溶液を使用する場合は、必ずステンレス製圧力計(557596)に変更してください。
115080 900 x 860 x 175
115115器具セット用ボックス塗装鉄板製ケーシング・保護扉
型番 寸法 (h x w x d)
0317512JP
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