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「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(平成28年度)」 結果報告書 平成292

「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(平 … · (1) クレジットカード所持率:約5割がクレジットカードを所持 今回の調査では、大学生のクレジットカード所持率は50.0%であり、昨年度調査(31.0%)から約

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「大学生に対するクレジットカードに 関するアンケート(平成28年度)」

結果報告書

平成29年2月

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1.概要 • 目的

大学生におけるクレジットカードの所有の有無とクレジットカードに関する意識を調査するため。

• 回答者:768名

①日本大学商学部 「特殊講義 金融サービス・ビジネス」受講生(2~4年生)

②明治大学国際日本学部「金融サービス演習」受講生(2年生)

③大阪城南女子短期大学 (1年生)

④立正大学法学部 「現代社会と法Ⅱ(消費者信用-クレジットと関連法)」受講生(3~4年生)

⑤白鷗大学経営学部 「銀行論」受講生(2~4年生)「国際金融論」受講生(1~4年生)、

⑥西武文理大学サービス経営学部(4年生)

⑦帝京科学大学 こども学部(3年生)

• 調査日

平成28年6月2日(日本大学)、平成28年7月8日(明治大学)、平成28年7月14日(大阪城南女子大学)、平成28年10月(立正大学)、平成28年11月(白鷗大学)、平成28年12月22日(西武文理大学)、平成29年1月16日(帝京科学大学)

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2.回答者属性 大学別内訳

全体 合計 768

全体 合計 768

5%

20%

44%

30%

1%

属性(学年別)

1年生

2年生

3年生

4年生

学年未回答

回答校 総計男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性

日本大学 46 35 35 33 12 6 3 170明治大学 7 4 11大阪城南女子大学 34 34立正大学 1 35 13 1 50白鴎大学 6 30 34 54 33 18 7 182

西武文理大学 104 82 186

帝京科学大学 55 80 135総計 6 34 84 73 179 159 134 95 4 0 768

1年生 2年生 3年生 4年生 学年未回答

53% 47%

属性(性別)

男性

女性

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3.調査結果

(1) クレジットカード所持率:約5割がクレジットカードを所持

今回の調査では、大学生のクレジットカード所持率は50.0%であり、昨年度調査(31.0%)から約20%増加し、また、所持している学生の約9割が自分名義のカードを持っているという結果であった。

昨年度から所持率が増加した一因としては、昨年度調査と比較して、アンケートの対象者に占める上位学年の割合が増えたことが考えられる。

持っていない

50%

自分名義のカー

348人

親名義のカー ド

(家族カード)

40人

持っている

50%

カードの所持率

50% 50%

所持者の男女比

男性

女性 全体 合計 768

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(1-1) クレジットカード学年別所持率:上位学年の所持率が高い傾向

学年別の所持率では、1年生の所持率が17.5%なのに対し、3年生以上では50%を超えていることから、学年が上がるにつれて所持率が高くなる傾向にあることがうかがえる。

7 17.5%

70 44.5%

181 53.5%

128 55.8%

2 50%

33 82.5%

87 55.5%

157 46.5%

101 44.2%

2 50%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1年生

2年生

3年生

4年生

学年未回答

持っている 持っていない

所持率(学年別)

n=4

n=229

n=338

n=157

n=40

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(2) 所持枚数:平均1.5枚

カード所持者の平均所持枚数は、昨年度調査と同じく約1.5枚であり、全世代の平均枚数である2.5枚※より少ない。 学年別でみると学年が上がるにつれ、複数枚所持する学生が増えていくことから、大学卒業後には複数枚所持する者が多くなると思われる。 ※(一社)日本クレジット協会統計「クレジットカード発行枚数調査」より。

※自分名義および親名義のカードのどちらも所持している場合は、ふたつを合算した数を所持枚数としてカウントしている。

n=4

n=229

n=338

n=157

n=40

所持枚数

30%

16%

3% 2%

1%

49%

1枚

2枚

3枚

4枚以上

不明

持っていない

60% 31%

6% 3%

全体 合計 768

所有者合計 388

33 82.5%

88 56.1%

157 46.4%

102 44.5%

2 50.0%

4 10.0%

44 28.0%

108 32.0%

72 31.4%

2 50.0%

2 5.0%

19 12.1%

56 16.6%

40 17.5%

3 1.9%

12 3.6%

8 3.5%

1 2.5%

3 1.9%

5 1.5%

7 3.1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1年生

2年生

3年生

4年生

学年未回答

所持枚数(学年別)

0枚

1枚

2枚

3枚

4枚以上

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(3)クレジットカードを持った理由:キャッシュレス決済の一手段として持っている。

昨年度調査と同様、「現金の持ち合わせがなくても買い物できるから」が最多であるが、「インターネットショッピング等で決済が簡単にできるから」「海外旅行の際に必要」が続き、ネットショッピングや海外旅行で利用する学生が多いことがうかがえる。

≪自由回答≫ ●大学生活関連 ・TOEFLの決済利用のため。 ・留学時に利用するため。 ●銀行関連 ・銀行口座を作るとき一緒に作った。

・銀行口座を作る際、おススメされたため。 ●旅行関連 ・海外旅行保険のため

・海外に行く際に、現金を持つよりもカードを持つ方が良いから。 ●その他 ・緊急時のため。 ・将来お金を借りやすくするため ・デザインがかわいかった。 ・限定デザインのカードだったから

・携帯の支払いをするにあたり、クレジットカードの登録が必要だったため

27

18

16

12

4

7

14

20

12

47

32

3

86

90

0 20 40 60 80 100

N) その他

M) 親の勧め

L) 社会に出る前に必要

K) ETCカード作成のため

J) 家計の管理が簡単

I) スマートな(素早い)支払い

H) 分割払い(後払い)できる

G) お店の勧め

F) よく利用する店の提携カード

E) 海外旅行の際に必要

D) ポイント・割引制度がお得

C) 保障制度があり現金より安心

B) ネットショップでの決済が簡単

A) 現金がなくても買い物できる

クレジットカードを持った理由

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(4)クレジットカードを持っていない理由:必要以上に使いそう。

、クレジットカードを持っていない理由としては、「必要以上に使いそう」という回答が最多となった。次いで「現金や他の方法(電子マネーなど)で支払うため、必要性を感じないから」、「持つ機会がなかった」と続く。

クレジットカードを持っていない層では、クレジットカードを使いすぎてしまうことへの不安感を抱く学生が多いことがうかがえる。

一方、「偽造、情報漏えい、不正使用が心配」という回答は昨年と同様少数であり、学生としては、不正使用に対しての心配は比較的少ないようである。

≪自由回答≫ ・金銭感覚を保つため。 ・デビットカードがあるから。 ・自分に合うカードが見つからない。

・きちんと仕事に就けることが確定してから作ろうと思っているため。 ・発行・利用の方法がわからない。

14

21

15

69

17

52

11

101

80

0 20 40 60 80 100 120

I) その他

H) 親にとめられた

G) 作るのが手間

F) 持つ機会がなかった

E) 後払いは借金だから

D) 社会人になってからでいい

C) 偽造、情報漏えい、不正使用が心配

B) 必要以上に使いそう

A) 現金や他の電子マネーで支払う

クレジットカードを持っていない理由

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(5)総合的なイメージ:全体の半数がプラスイメージ。

クレジットカードに対するイメージは、全体で半数の53.9%がプラスイメージを持っている。マイナスイメージは40.9%となった。

プラス・マイナスイメージともに昨年度調査と傾向は変わらず、プラスイメージの中では、「ルールを守れば非常に便利である」が最多で、次に「現金を持ち歩かないので安心」が続いており、利便性がイメージとして定着していることがうかがえる。

マイナスイメージの中では、「金銭感覚が薄くなり使いすぎそう」が最多となっている。

所有の有無でみてみると、所持者の61.3%がプラスイメージを持っているのに対し、不所持者は46.3%となっており、所持しているか否かでイメージが大きく分かれれることがうかがえる。

n=788

n=388

n=380 48 12.6%

58 14.9%

106 13.8%

4 1.1%

14 3.6%

18 2.3%

124 32.6%

166 42.8%

290 37.8%

146 38.4%

106 27.3%

252 32.8%

33 8.7%

29 7.5%

62 8.1%

20 5.3%

7 1.8%

27 3.5%

5 1.3%

8 2.1%

13 1.7%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

持ってい

ない

持ってい

総計

カードに対するイメージ

A) 現金を持ち歩かないので安心 B) 計画的な消費が家計に役立つ C) ルールを守れば非常に便利

D) 金銭感覚が薄くなり使いすぎそう E) 不正使用被害等が不安 F) 特に何も感じない

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(6)今後の利用:所持の有無にかかわらず、前向きな活用を希望する学生が大半。

所持者に関しては、「引き続き利用していきたい」40.2%、「必要に応じて利用したい」48.4%と、今後も有効に活用していこうと考えている学生が約90%と大半である。

不所持者に関しても、「すぐにでも持ちたい」6.5%、「将来的には持ちたい」58.9%と、約70%が今後クレジットカードを持ちたいとしており、昨年度調査(68.8%)に引き続いて所持に関して前向きな意見が多い。

所持者 合計 388

非所持者 合計 380

40.2%

48.4%

9.2% 1.3%

0.7%

今後の考え(所持者)

A) 引き続き利用したい

B) 必要に応じて利用したい

C) なるべく使いたくない

D) その他

未回答

6.5%

58.9%

17.3%

14.4%

2.8%

0.1%

今後の考え(不所持者)

A) すぐにでも持ちたい

B) 将来的には持ちたい

C) 持たざるを得ないと思う

D) 今後も持ちたいとは思わ

ない

E) その他

未回答

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4.参考 -学校別データ-

80 59.2%

79 42.4%

61 33.5%

27 54.0%

6 17.6%

10 90.9%

96 56.4%

55 40.8

107 57.6%

121 66.5%

23 46.0%

28 82.4%

1 9.1%

74 43.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

帝京科学大学

西武文理大学

白鴎大学

立正大学

大阪城南女子大学

明治大学

日本大学

所持率(大学別)

持っている

持っていない

n=170

n=11

n=34

n=50

n=182

n=186

n=135

9

37

25

6

4

0

25

4

7

4

1

1

0

1

56

63

66

23

5

6

70

48

45

64

12

15

3

62

11

19

14

6

6

0

6

1

10

6

2

3

1

4

6

5

3

0

0

1

2

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

帝京科学大学

西武文理大学

白鴎大学

立正大学

大阪城南女子大学

明治大学

日本大学

カードに対するイメージ(大学別)

A) 現金を持ち歩かないので安心 B) 計画的な消費が家計に役立つ C) ルールを守れば非常に便利 D) 金銭感覚が薄くなり使いすぎそう E) 不正使用被害等が不安 F) 特に何も感じない G) その他

n=170

n=11

n=34

n=50

n=182

n=186

n=135

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5.まとめ

○今回の調査で、全体としては大学生の約5割がクレジットカードを所有しており、所有していない人の約7割も今後は持ちたいと考えていることから、多くの学生がクレジットカードの必要性を感じており、今後クレジットカードを利用していく可能性が高いことが判明した。

○クレジットカードを持った理由としては、 「現金の持ち合わせがなくても買い物できるから」だけでなく、ネットショッピングや海外旅行での利用を考える学生が多いことがうかがえた。

〇クレジットカードを持っていない理由としては、「必要以上に使いそう」が最も多く、クレジットカードを使いすぎてしまうことへの不安感を抱く学生が多いことがうかがえた。

〇総合的なイメージとしては、プラスイメージの方がマイナスイメージよりも高いことから (プラス50.4%、マイナス42.3%)、総じてイメージは良いということがうかがえた。特に、所持者と不所持者でイメージの割合に差があり、所持者はプラスイメージが高く(所持者:61.3%。不所持者:46.3%)、反対に不所持者のマイナスイメージが高いことから(所持者:34.8%。不所持者:47.1%)、利用する中でマイナスイメージが払しょくされプラスイメージが強くなっていくと思われる。

〇以上のことから、大学生に対しては、引き続き正しいクレジットカードの利用方法や利用上の留意点等について周知することを目的とした広報・啓発活動を行うことが重要と思われる。