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16.11 書店名 お名前 ご住所 TEL 『戦争の日本史』 全23巻 を( セット)注文します。 第( )巻を( 冊)注文します。 ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………… (キリトリ線) 宿23 23 23 大坂夏の陣図屛風 50 長崎に投下された原爆のきのこ雲 前九年合戦絵巻 戊辰戦争中の薩摩の藩士 毛越寺庭園 柴田勝家像 吉川弘文館 〒113 - 0033 東京都文京区本郷7 - 2 - 8 電話 03-3813-9151 〈代表〉/ FAX . 03-3812-3544 価格は税別です 〔URL〕http://www.yoshikawa-k.co. jp/ 創業 150 周年記念出版 吉川弘文館 小和田哲男・関   幸 彦 森 公章・吉田 裕 【企画編集委員】 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 西12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 便23 全23巻 23

戦争はなぜ起きるのか。 戦争 戦争とは何か。 · 2017. 7. 5. · は何かについて考える良き素材となるにちがいない。 いうから、私としても今から刊行が楽しみである。

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Page 1: 戦争はなぜ起きるのか。 戦争 戦争とは何か。 · 2017. 7. 5. · は何かについて考える良き素材となるにちがいない。 いうから、私としても今から刊行が楽しみである。

’16.11

吉川弘文館

●書店名

お名前

ご住所  〒

TEL

●『戦争の日本史』 全23巻を(    セット)注文します。●第(     )巻を(    冊)注文します。

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………(キリトリ線)

 

日本が太平洋戦争に敗北してから六十年が過ぎた。戦争の記憶を体に宿

している国民の数は減るいっぽうである。

 

銃弾が耳もとをかすめ、爆弾が身近で爆発し、モロトフのパン籠につ

められた無数の焼夷弾の風を切って落ちてくる音を聞いた人々のおおかた

は、いつのまにかいなくなった。

 

いま、若者たちは戦争の恐怖を身近なものとして受けとらない。もし他

国から攻められたときは、どこかへ逃げるという。どこへ逃げられるのか。

逃げてどうなるというのか。たかをくくっているのである。恐怖を知らな

いからだ。

 

いま、日本人は戦争の歴史を知らねばならない。戦争がなぜおこるのか

を見きわめておかねば、現実的な思考ができない。国際社会の動向は徹底

したリアリズムにつらぬかれている。われわれは平穏な生活を維持するた

めにいかなる努力をすべきか。回答を過去の歴史から読みとるのだ。

津本 陽(作家)

戦争の歴史を知らねばならない

 

戦争には人間の様々な面がむき出しにされる。戦いは歴史を動かし、時

代とともに戦いも変わり、ある時代における最先端の知識や技術、文化ま

でもが軍事面に集約されていることが多い。と同時に戦争には人間の苦し

みや悲しみ、さらには人間本性の中に潜んでいる残虐さや醜さまでもが表

れてくる。

 

従来の戦争・合戦に関する書物といえば、戦闘が中心でしかも軍人や作

家をも含めた分担執筆による、一面的見方の興味本位的なものが多かった。

 

これに対して『戦争の日本史』(全23巻)は、日本史上における戦争・内乱

を、各巻にふさわしい専門研究者が、それぞれの戦争の実態を多面的に追

求し、その本質を問い直すという。しかも豊富な写真・図版を活用しての

臨場感あふれる立体的編集により、戦争の原因・経過・結果を解説すると

いうから、私としても今から刊行が楽しみである。読者の方々も、戦争と

は何かについて考える良き素材となるにちがいない。

二木謙一(國學院大學名誉教授)

戦争とは何かを考える素材

 「治に居て乱を忘れず」という至言(易経)は、現在の平和に安住すること

なく、戦乱への備えを怠らないよう、人々を戒めてきた。それは、平和とい

うものの本質が「二つの戦争の時期の間に介在するだまし合いの時期」(ビ

アス『悪魔の辞典』)にほかならないことを、早くから見抜いた結果である。

 

現代においては、戦乱に備えて軍事力を整備することにも増して重要な

のは、既に起きている戦火を終息させ、戦争が起きないように国際関係を人

間の英知で制御していくことである。願うだけで戦争がなくなることはあ

り得ない。テロのような暴力の応酬にしても、正しくコントロールされた

「強制力」として軍事組織を機能させなければ、その連鎖を断ち切ることは

できない。

 

平和を実現しようとすれば、歴史、それも自国の戦争の歴史を科学的に

学び、その教訓からロードマップ(実現計画)を描く必要がある。

 

『戦争の日本史』は、まさに「平和実現のための日本史」である。

小川和久(軍事アナリスト)

平和実現のための日本史

 

戦争から日本の歴史に迫る23巻。研究蓄積の多い執筆者をそろえて、こ

れほど本格的にまともに戦争と取り組もうという企画は、これまでなかっ

たといってよいでしょう。

 

現在、私たちは戦争のいくつかの場面をテレビなどで目にします。戦争

をおこす側がどんな言葉で戦争を正当化するのかも見聞きします。それら

も戦争の一面ではありますが、全貌はなかなか見えません。戦争を叙述す

ることは本当にむずかしいことだと思います。

 

この企画では「戦争の原因・過程・被害・結果」を叙述することがうたわれ

ています。具体に迫ってほしいものです。

 

近年ようやく戦争研究が増えてきました。それらをふまえつつどれだけ

全貌に迫れるか、これまでいくつも出版された『日本の歴史』シリーズとど

うちがうか、とても楽しみです。この23巻が今後の戦争史研究の推進役と

なることでしょう。多くを学んで研究を深め、戦争について、この国の行

末について考えてゆきたいものです。

池上裕子(成蹊大学名誉教授)

本格的な戦争史の誕生

大坂夏の陣図屛風

(50音順)

推薦のことば

刊行のことば

 

二一世紀をむかえた国際社会は、平和や

自由な社会が訪れるどころか、人類を絶滅

させかねないハイテク兵器や大量破壊兵器

による大規模な武力衝突の危険性をつぎつ

ぎと生み出しています。また、過去百年は

「戦争の世紀」といわれるほど、人類史上最

悪な戦争の連続でした。戦争は残虐で悲惨

な結果をもたらすものであることを誰もが

認識しているにもかかわらず、なぜ人類の

知恵と知識によりさまざまな矛盾を解決で

きないのでしょうか。

 

このような情勢を踏まえ、小社は歴史書

専門の出版社として『戦争の日本史』の叢書

名のもとに日本の歴史における戦争・内乱

を採り上げ、戦争の原因・過程・被害・結

果を通して、人間にとって戦争とは何であ

るかを考える素材を、一般読書界に提供す

ることといたしました。

 

戦後における日本史研究を振り返ります

と、政治史・社会経済史をはじめ民衆生活

史としての日常史に重点をおいて進展して

きましたが、日常の対極にある非日常とし

ての戦争史や軍事史の研究は最も遅れた分

野のように見受けられます。しかしながら、

現在の世界状況を鑑みるとき、日本史研究

においても戦争や軍事の問題を正面から採

り上げなければならない時期にきているも

のと考えます。

 

本叢書の刊行が日本史研究における戦争

史・軍事史研究を活発に押し進める魁とな

ればこの上ない幸いです。

吉川弘文館

長崎に投下された原爆のきのこ雲 前九年合戦絵巻 戊辰戦争中の薩摩の藩士

〈写真提供・協力〉ウィキペディアフリー百科事典/大阪城天守閣/国立歴史民俗博物館/

東京国立博物館/福井市立郷土歴史博物館/埼玉県立歴史と民俗の博物館/毎日新聞社

毛越寺庭園 柴田勝家像

戦争はなぜ起きるのか。

残虐で悲惨な結果をも

たらしながらも、幾度

となく繰り返されてき

たその歴史的背景を問

い直す。古代の動乱か

らアジア・太平洋戦争

まで、日本史上に繰り

広げられた様々な内乱・

戦争をとり上げ、原因・

経過・被害・特徴など

を多角的に探る。戦争

の実態を具体的に追求

しながら平和の尊さを

訴え、人間にとって戦

争とは何かを考える。

吉川弘文館 〒113-0033 ・東京都文京区本郷7-2-8電話 03-3813-9151〈代表〉/ FAX . 03-3812-3544 価格は税別です

〔URL〕 http://www.yoshikawa-k.co. jp/

創業150周年記念出版 吉川弘文館

小和田哲男・関   幸 彦森   公 章・吉 田   裕

【企画編集委員】

戦争の日本史

東アジアの動乱と倭国森 公章著

◆1壬申の乱

倉本一宏著

◆2蝦夷と東北戦争

鈴木拓也著

◆3平将門の乱

川尻秋生著

◆4東北の争乱と奥州合戦関 幸彦著

「日本国」の成立

◆5源平の争乱

上杉和彦著

◆6蒙古襲来

新井孝重著

◆7南北朝の動乱

森 茂暁著

◆8応仁・文明の乱

石田晴男著

◆9東国の戦国合戦

市村高男著

◆10畿内・近国の戦国合戦福島克彦著

◆11西国の戦国合戦

山本浩樹著

◆12

信長の天下布武への道谷口克広著

◆13一向一揆と石山合戦神田千里著

◆14秀吉の天下統一戦争小和田哲男著

◆15文禄・慶長の役

中野 等著

◆16関ヶ原合戦と大坂の陣笠谷和比古著

◆17戊辰戦争

保谷 徹著

◆18日清戦争

原田敬一著

◆19世界史の中の日露戦争山田 朗著

◆20総力戦とデモクラシー小林啓治著

第一次世界大戦・シベリア干渉戦争

◆21満州事変から

日中全面戦争へ

伊香俊哉著

◆22アジア・太平洋戦争吉田 裕

森 茂樹著

◆23

〈表紙写真・上から〉清水寺縁起/賤ヶ岳合戦図屏風/零式艦上戦闘機/盧溝橋を行軍中の日本兵/太平記絵巻、部分

人間にとって

 戦争とは何か。

古代の動乱から

アジア・太平洋戦争まで、

日本の内乱・戦争の実態に迫る。

 

古代から現代まで、日本史上

の様々な戦争の実態を追求。

その歴史的背景を問い直す。

 

歴史研究の最前線で活躍す

る執筆陣が、分かりやすく

解説。全巻書下ろし。

 

戦争が兵や民衆にもたらし

た被害を具体的に詳述。全巻

を通して平和の尊さを訴える。

 

豊富な写真・図版を活用した、

臨場感あふれる立体的編集

により、戦争理解を深める。

 

さらなる知識探求に役立つ

充実した参考文献と、歴史

の流れが分かる便利な年表。

本シリーズの特色

●四六判・上製・カバー装

●本文平均300頁/カラー口絵4頁

各巻2500円

全23巻セット定価57500円

小和田哲男(元静岡大学)

関 幸彦(日本大学)

森 公章(東洋大学)

吉田 裕(一橋大学大学院)

【企画編集委員】

全23巻

全23巻

Page 2: 戦争はなぜ起きるのか。 戦争 戦争とは何か。 · 2017. 7. 5. · は何かについて考える良き素材となるにちがいない。 いうから、私としても今から刊行が楽しみである。

豊富な写真・図版を活用した、臨場感あふれる立体的編集。全巻を通して平和の尊さを訴える。

日本の軍部と政府はどのような意図で対中国政策を悪化させ、全面戦争にまで至ったのか。当時の日本の「自衛」

論や戦闘行為を国際法の視角から読み解き、兵士の体験記・回想・写真をもとに、戦死者と戦争責任を考える。

山東半島の利権をめぐり第一次世界大戦に参戦した日本。ドイツとの開戦、英・中国との外交交渉の過程からそ

の国家的意志を追究。シベリア出兵へ続くヨーロッパの政治状況の構造変化を、反戦思想家の足跡から検証する。

国内統一戦争を進めつつ、豊臣秀吉がもくろんだのは、明帝国のもとに築かれた東アジア世界の秩序刷新だった!

秀吉の思惑に翻ほ

んろう弄

された日本の武将、朝鮮士民の姿を描き、後世にまで禍根を残した戦争の実像に迫る。

戦国時代における民衆の力と信仰心の象徴とされる一向一揆と石山合戦。その真の姿とは。北陸地方での戦国大

名との戦いから、織田信長との全面戦争へ繋がる歴史過程を描き、江戸時代に創られた「一向一揆」像の謎に迫る。

桶おけはざま

狭間の戦いで今川義よ

しもと元

に勝利し日本史の表舞台に登場した信長。姉あ

ねがわ川

の戦い、長な

がしの篠

の戦いと怒ど

とう濤

の進撃を続け、

天てんか下布ふ

ぶ武の道を歩む。その戦略とはいかなるものか。知られざる側面にも光をあて、実像を鮮やかに描き出す。

大内・尼あ

子こ

・毛利・大友・島津・長ち

ょうそ宗

我が

べ部ら、海外との交易のもたらす実利と地域の覇権をかけた西国大名たち。

その激闘の軌跡を追い、戦乱の世を生き抜くため苦闘する国こ

くじん人

・土ど

ごう豪

・村人ら、戦国期西国社会の群像に迫る。

日本が経験した未曾有の大転換期=南北朝時代。二つの朝廷と複雑な勢力抗争が絡んだ動乱はなぜ全国に広がり、

半世紀以上に及んだのか。個性豊かな人物像とその時代に迫り、南朝が大きく顕彰された近代史にも言及する。

炸裂する火薬兵器、ふりそそぐ毒矢。巨大軍隊モンゴル軍に打ちのめされた日本の武者たちの恐怖の念は、全土

を神仏頼りの祈禱列島へと変えていく。幕府はこの危機にいかに対処したのか。合戦死傷者のその後までを追う。

武家の棟と

うりょう梁

をめざし、熾烈な争いを繰り広げた源氏と平氏。歴史のロマンあふれる源平合戦の全貌とその時代を

描く。一ノ谷合戦「坂落とし」の真相に迫り、また戦の中の民衆の姿を描くなど、源平争乱の歴史的意味を問う。

古代国家が、蝦夷を武力で制圧した「征せ

いい夷

」。伊こ

れはりのきみあざまろ

治公呰麻呂の乱をはじめ、阿あ

弖流為と坂上田村麻呂の戦いな

ど、八世紀から九世紀に至る幾多の戦乱を検証。征夷に関わった人々に焦点を当て、蝦夷支配の真実を描き出す。

古代史最大の皇位継承戦争=壬じ

んしん申

の乱は、その後の律令国家建設にいかなる意義を持つのか。戦闘を克明に辿り、

真の首謀者は持統天皇だったという斬新な視座から皇位継承に迫るなど、あたらしい「壬申の乱」像を描く。

戦国時代における民衆の力と信仰心の象徴とされる一向一揆と石山合戦。その真の姿とは。北陸地方での戦国大

名との戦いから、織田信長との全面戦争へ繋がる歴史過程を描き、江戸時代に創られた「一向一揆」像の謎に迫る。

神田千里著

(東洋大学)

978-4-642-06324-1

桶おけはざま

狭間の戦いで今川義よ

しもと元

に勝利し日本史の表舞台に登場した信長。姉あ

ねがわ川

の戦い、長な

がしの篠

の戦いと怒ど

とう濤

の進撃を続け、

天てんか下布ふ

ぶ武の道を歩む。その戦略とはいかなるものか。知られざる側面にも光をあて、実像を鮮やかに描き出す。

谷口克広著

(戦国史研究家)

978-4-642-06323-4

将軍家の継け

嗣し

問題、畠山・細川氏の内紛、三好長な

がよし慶

や松永久ひ

さひで秀

らによる争乱…。応仁・文明の乱後も畿内近国で

は戦乱が繰り広げられた。「英雄不在」といわれる信長以前の約一〇〇年間、「都の戦国時代」を詳細に描く。

福島克彦著

(大山崎町歴史資料館)

978-4-642-06321-0

二世紀に成立した倭国は、東アジア諸国との交流で発展すると同時に、戦いにも巻き込まれてゆく。倭国大乱、

百くだら済

・加か

や耶諸国の紛争、白は

くそんこう

村江の戦への過程を検証。激動の国際情勢のなかで、倭国が経験した戦争と外交を描く。

森 公章著

(東洋大学)

978-4-642-06311-1

織田信長の後継者として天下統一をめざした豊臣秀吉。調

ちょうりゃく略や講和、抜群の経済力・機動力、さらに専業武士か

らなる金銀錦に

しきに

彩いろど

られた大軍勢で相手を圧倒。秀吉不敗の戦術に迫り、天下統一戦争が残した功罪を問う。

小和田哲男著

(元静岡大学)

978-4-642-06325-8

「天下分け目」と謳う

われてきた関ヶ原合戦と、徳川幕藩体制の確立のために不可避であった大坂の陣。両合戦をめ

ぐるさまざまな定説に新たな見解を示し、豊臣・徳川が覇権をかけて繰り広げた複雑な政治ドラマの真相に迫る。

笠谷和比古著

(帝塚山大学)

978-4-642-06327-2

百年前に極東で勃発した日露戦争。その様子は通信網により翌日には欧米諸国で報道された。この戦争を国際政

治の力学と情報・報道戦の側面から見直し、各地での作戦や軍事システムを豊富な図表を駆使して描き出す。

山田 朗著

(明治大学)

978-4-642-06330-2

伊香俊哉著

(都留文科大学)

978-4-642-06332-6

説話や伝説を交えて、前ぜ

んくねん

九年・後ご

さんねん

三年・奥州合戦の実態を探り、鎌倉幕府誕生へと繫つ

がる時代の流れを追求。幕

府の首長がなぜ常に征せ

いいたいしょうぐん

夷大将軍なのかを考え、征夷の対象とされた東北と、源氏との戦争の歴史的背景を問う。

関 幸彦著

(日本大学)

978-4-642-06315-9

山東半島の利権をめぐり第一次世界大戦に参戦した日本。ドイツとの開戦、英・中国との外交交渉の過程からそ

の国家的意志を追究。シベリア出兵へ続くヨーロッパの政治状況の構造変化を、反戦思想家の足跡から検証する。

小林啓治著

(京都府立大学)

978-4-642-06331-9

「東亜新秩序」を掲げてアジア諸国に進出した帝国日本。日米交渉の失敗から、中国・イギリスだけではなくア

メリカを主敵とする戦争へと突入する。日本の敗因を徹底検証。戦後六〇年を経た今、アジア・太平洋戦争を問う。

978-4-642-06333-3

吉田

裕・森

茂樹著

(一橋大学)   (久留米大学)

武家の棟と

うりょう梁

をめざし、熾烈な争いを繰り広げた源氏と平氏。歴史のロマンあふれる源平合戦の全貌とその時代を

描く。一ノ谷合戦「坂落とし」の真相に迫り、また戦の中の民衆の姿を描くなど、源平争乱の歴史的意味を問う。

上杉和彦著

(明治大学)

978-4-642-06316-6

炸裂する火薬兵器、ふりそそぐ毒矢。巨大軍隊モンゴル軍に打ちのめされた日本の武者たちの恐怖の念は、全土

を神仏頼りの祈禱列島へと変えていく。幕府はこの危機にいかに対処したのか。合戦死傷者のその後までを追う。

新井孝重著

(独協大学)

978-4-642-06317-3

平安貴族社会を揺るがした辺境の反乱=平将ま

さかど門

の乱。全国各地に伝説が残り、今なお人々の絶大な信仰を集める

将門の知られざる実像とその時代を、『将し

ょうもんき

門記』や新史料などから描き出し、将門の乱の歴史的影響を検証する。

川尻秋生著

(早稲田大学)

978-4-642-06314-2

978-4-642-06312-8

古代史最大の皇位継承戦争=壬じ

んしん申

の乱は、その後の律令国家建設にいかなる意義を持つのか。戦闘を克明に辿り、

真の首謀者は持統天皇だったという斬新な視座から皇位継承に迫るなど、あたらしい「壬申の乱」像を描く。

倉本一宏著

(国際日本文化研究センター)

978-4-642-06312-8

応お

ん仁・文ぶ

い明の乱

京都を焦土と化した応仁・文明の乱は戦国時代の幕開けだったのか? 

日野富子を元凶とする『応仁記』がもた

らした定説は、近年見直されつつある。幕府内部や関東の政情不安にも光を当て、新たな応仁・文明の乱を描く。

石田晴男著

(藤女子大学)

978-4-642-06319-7

日本が経験した未曾有の大転換期=南北朝時代。二つの朝廷と複雑な勢力抗争が絡んだ動乱はなぜ全国に広がり、

半世紀以上に及んだのか。個性豊かな人物像とその時代に迫り、南朝が大きく顕彰された近代史にも言及する。

森 茂暁著

(福岡大学)

978-4-642-06318-0

鈴木拓也著

(近畿大学)

978-4-642-06313-5

古代国家が、蝦夷を武力で制圧した「征せ

いい夷

」。伊こ

れはりのきみあざまろ

治公呰麻呂の乱をはじめ、阿あ

弖流為と坂上田村麻呂の戦いな

ど、八世紀から九世紀に至る幾多の戦乱を検証。征夷に関わった人々に焦点を当て、蝦夷支配の真実を描き出す。

一五世紀末の公方家、管領家の抗争の中で幕が上がる戦国の動乱。北条、越後上杉、武田氏が台頭するなか、千

葉、小田、佐竹氏ら東国諸氏は、独自の地位を築く。武士団を中心に「東」の戦国時代を大きなスケールで描く。

978-4-642-06320-3

市村高男著

(大阪産業大学)

大内・尼あ

子こ

・毛利・大友・島津・長ち

ょうそ宗

我が

べ部ら、海外との交易のもたらす実利と地域の覇権をかけた西国大名たち。

その激闘の軌跡を追い、戦乱の世を生き抜くため苦闘する国こ

くじん人

・土ど

ごう豪

・村人ら、戦国期西国社会の群像に迫る。

978-4-642-06322-7

山本浩樹著

(龍谷大学)

国内統一戦争を進めつつ、豊臣秀吉がもくろんだのは、明帝国のもとに築かれた東アジア世界の秩序刷新だった!

秀吉の思惑に翻ほ

んろう弄

された日本の武将、朝鮮士民の姿を描き、後世にまで禍根を残した戦争の実像に迫る。

978-4-642-06326-5

中野 等著

(九州大学)

978-4-642-06328-9

保谷 徹著

(東京大学史料編纂所)

近代日本最初の対外戦争! 

国民形成に決定的な役割を果たした日清戦争。朝鮮をめぐる日清の確執から台湾征服

戦争まで、戦史を中心に全貌に迫り、近代日本の針路をアジア侵略へと導いた日清戦争を歴史的に位置付ける。

978-4-642-06329-6

原田敬一著

(仏教大学)

い 

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こ  

う 

い 

ぼ    

し  

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せ 

そ 

軍事革命を遂げた新政府軍の武力倒幕は戦争をどう変えたのか。鳥と

ば羽・伏ふ

しみ見

の戦いから箱は

こだて館

戦争までを辿り、戦争

遂行のために動員されたヒト・モノ・カネの実態に迫る。戊辰戦争を軍事史的な観点から解明した初めての書。

も  

う     

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う   

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日本の軍部と政府はどのような意図で対中国政策を悪化させ、全面戦争にまで至ったのか。当時の日本の「自衛」

論や戦闘行為を国際法の視角から読み解き、兵士の体験記・回想・写真をもとに、戦死者と戦争責任を考える。

東アジアの動乱と倭わ

く国

壬じ

ん申の乱

蝦え

し夷と東北戦争

平将ま

ど門の乱

東北の争乱と奥お

う州合戦

源げ

い平の争乱

蒙古襲来

南北朝の動乱

応仁・文ぶ

い明の乱

10

東国の戦国合戦

11

畿内・近き

く国の戦国合戦

12

西国の戦国合戦

13

信長の天下布ふ

ぶ武への道

14

一向一揆と石山合戦

15

秀吉の天下統一戦争

16

文ぶ

く禄・慶長の役

17

関ヶ原合戦と大坂の陣

18

戊辰戦争

19

日清戦争

20

世界史の中の日露戦争

21

総力戦とデモクラシー

22

満州事変から日中全面戦争へ

23

アジア・太平洋戦争 第

一次世界大戦・

シベリア干渉戦争 「

日本国」の成立

〈挿入写真・右から(本書より)〉文祢麻呂墓誌銘/志波城跡(岩手県盛岡市)/赤糸威鎧/鵯越の坂落とし(『平家物語絵巻』)/伝・モンゴル型の鎧/後醍醐天皇宸翰と御手印/錦御

旗/佐竹義宣奉納の兜/村上武吉が着用した陣羽織/顕如/「唐入り」の本拠肥前名護屋城/錦旗/平壌玄武門開門乃図/旅順の西北部方家屯で清国軍を砲撃する日本軍/慰問袋