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「韓国登山・トレッキング等愛好家向けセミナー事業」報告書
平成28年10月東北運輸局 観光部
目次
1.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2.事業日程 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
3.東北登山・トレッキングセミナー ・・・・・ 5
4.セミナー来場者アンケート調査 ・・・・・・ 48
5.韓国旅行エージェント及び関係先訪問 ・・・ 60
6.商品造成・成果 ・・・・・・・・・・・・・ 79
7.まとめと今後の展望について ・・・・・・・ 80
2
1.事業概要
(1)事業名韓国登山・トレッキング等愛好家向けセミナー事業
(2)目的観光庁では、「観光ビジョン実現プログラム2016」に掲げたインバウン
ド観光促進のための多様な魅力の対外発信強化に係るビジットジャパン事業を展開していくこととしており、この一環として、東北運輸局においては東北地域の関係者と連携した、東北地域への外国人旅行者を誘致するためのビジットジャパン地方連携事業を実施しているところである。
宿泊旅行統計調査(観光庁)によると、日本全体としては2015 年に6,051万人泊となっており、東北地域に限っては53 万人泊と震災前水準へ回復したものの、全国の1%に満たない現状にあることから、更なる外国人宿泊者数の向上に向け、官民、観光関係者、地域住民が一丸となり、東北地域の観光振興に取り組んでいくこととしている。
韓国の登山やトレッキング等のアウトドアレジャー愛好家を対象に、季節ごとに楽しめる東北の山々や自然景観の魅力等のPRを行うためのセミナーを開催し、東北の認知度向上及び誘客促進の強化を図る。
(3)事業主体東北運輸局、東北観光推進機構
(4)事業概要①現地登山・トレッキング等愛好家向けセミナーの開催
開催時期:平成28 年7 月7 日(木)開催場所:韓国ソウル・コリアナホテル対 象 者 :登山・トレッキング等に関心のある韓国人
②セミナー参加者に対するアンケート調査の実施・集計・分析③韓国旅行エージェント及び関係先訪問の手配④事業実施後のフォロー
3
2.事業日程
4
日次 月日 地名 時間 行程
仙台空港発 12:40 OZ151便にてソウルへ
仁川空港着 15:10 仁川空港到着、入国手続き等
(ソウル泊)
ソウル 9:00 ソウル市内関係先訪問
9:30 JNTOソウル事務所
11:00 韓国旅行業協会(KATA)
12:00 昼食
14:00 ロッテ観光
15:00 SJ Tour
16:00 J-HOLIDAY
17:00 ブライトスプーン
(ソウル泊)
ソウル 9:30 宮城県ソウル事務所訪問
10:30 東北登山・トレッキングセミナー準備
会場:コリアナホテル7階
ロイヤルルーム・クイーンルーム
14:00 受付開始
14:30 東北登山・トレッキングセミナー
1.挨拶
2.プレゼンテーション
4.トークセッション
5.情報交換(フリーセッション)
6.プレゼント抽選会
17:00 終了
宮城県ソウル事務所との意見交換会
(ソウル泊)
ソウル 10:00 Mountain雑誌社訪問
11:00 月刊山雑誌社訪問
12:00 ハン編集長と昼食
14:00 北漢山国立公園アウトドアショップ訪問
アウトドアショップ視察へ(彌阿里、水踰里、牛耳洞の一帯)
16:00 北漢山視察
(ソウル泊)
仁川空港発 9:30 OZ152便にて仙台空港へ
仙台空港着 11:40 仙台空港到着
47/8
(金)
57/9
(土)
17/5
(火)
27/6
(水)
37/7
(木)
3.東北登山・トレッキングセミナー
東北登山トレッキングセミナー
開催日時 2016年7月7日(木)14:30~17:00(14:00~受付開始)
開催場所 コリアナホテル 7階 ロイヤルルーム・クイーンルーム
ソウル市 中区(チュング)太平路1街(テピョンノイルガ) 61
参加者 128名(一般の登山・トレッキング愛好家 88名、公的機関等 7名、
旅行エージェント 24名、メディア関係 9名)
開催内容
5
時間配分 内容
14:00~14:30 受付
14:30~14:32 開会 司会者 李氏
14:32~14:37 主催者挨拶 東北観光推進機構 佐藤副本部長
14:37~14:42 韓国側挨拶 韓国登山トレッキング支援センター ナム理事長
14:42~15:30東北登山・トレッキン
グセミナー司会者 李氏
15:30~15:40 休憩
15:40~15:45 セッションスピーカーの紹介 司会者 李氏
15:45~15:55 東北の山の魅力について 月刊山 ハン編集長
15:55~16:05 東北の山の魅力について Mountain ヤン記者
16:05~16:15 東北の山の魅力について ブライトスプーン 金代表
16:15~16:35 質疑応答 司会者 李氏
16:35~16:55プレゼント抽選会
&景品贈呈司会者
プレゼント贈呈者李氏
佐藤副本部長
16:55~17:00 閉会
スピーカー/対応者
6
セミナー会場 コリアナホテル
今回のセミナーはソウルの中心部に位置し、アクセスも便利なコリアナホテルにて開催。
場所はソウル中心部。オフィスや美術館、デパート、観光地、繁華街にも近く、集まりやすい場所。
東北スキープロモーションセミナー・情報交換会韓国側参加者
7
韓国側参加者合計 128名
一般参加者 46名
サークル・愛好者グループ 42名
山、野原歩き同好会そよそよ歩き同好会フリーランサー(美術)FB山岳会大韓民国ROTC20期総同期会Health Chosunノスペイスサンイルピシエム/明知大学緑山20山岳会
公的機関等 7名
韓国登山トレキング支援センター日本政府観光局(JNTO)KATA韓国青少年連盟韓国教員団体総連合会Korea Scout Association(大韓民国スカウト連盟)
旅行エージェント等 24名
ホドレポーツ・ホドトラベル(株)リンカイソウル事務所中日旅行社(株)シャレット・トラベル&ライフTAIYO PLAN(太陽企画)YONSAMA TRAVELING CLUBSaeronpharm tour・ロッテJTBBBBワールドNET[email protected]コスモトラベルロッテ観光旅行エージェントハロージャパンツアー日本旅行ドットコムJUBILLEE TOURToya TourJNC
メディア等 9名
月刊山ボビンジャーナルサンボCNSIMAGE MEDIAマウンテン
東北登山・トレッキングセミナー当日の様子①
8
受付 開会前
東北観光推進機構挨拶 韓国登山トレッキングセンター理事長のご挨拶
東北登山・トレッキングセミナーの様子
東北登山・トレッキングセミナー当日の様子②
9
Mountain誌 記者のプレゼンテーション
ブライトスプーンのプレゼンテーション
熱心に話を聞く参加者
熱心に話を聞くセミナー参加者
月刊山編集長のプレゼンテーション
東北登山・トレッキングセミナー当日の様子③
10
質疑応答
プレゼント抽選会 アンケート回収・セミナー参加者お見送り
東北側のプレゼンテーション
アンケート回答者へのギブアウェイ並びにセミナー時のプレゼント抽選会商品
11
備考
備考岩手県 安比高原岩手県 安比高原宮城県 旅館三治郎宮城県 宮城蔵王ロイヤルホテルソウル アシアナ航空
備考フェイスブック登録者用東北観光推進機構
東北観光推進機構 オリジナルグッズ 枡
その他ギブアウェイ
アンケート回答者ギブアウェイアウトドアトライアングルチェア フェニックスロゴ入り 70個
東北観光推進機構東北観光推進機構東北観光推進機構
フェニックスロゴ入り手ぬぐい
モンベル ポケッタブルバックパック
モンベル ポケッタブルトートバック
モンベル TシャツL①モンベル TシャツL②
モンベル TシャツM①モンベル TシャツM②
ペア宿泊券ソウル~仙台往復航空券
ペア宿泊券②ペア宿泊券
抽選会景品一覧ペア宿泊券①
東北観光推進機構東北観光推進機構
東北観光推進機構
東北登山・トレッキングセミナー プレゼンテーション資料【韓国語】
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
東北登山・トレッキングセミナー プレゼンテーション資料【日本語】
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
4.セミナー来場者アンケート調査
アンケート実施日:平成28年7月7日(木)アンケート対象者:東北登山・トレッキングセミナー参加者 128名アンケート回収数:94名アンケート回収率:73.4%
48
1
63 4
2124
8
14
30
0
5
10
15
20
25
30
男 女 男 女 男 女 男 女 男 女
30代 40代 50代 60代 70代
回答者属性
<設問1> 登山・トレッキングを目的とした日本来訪経験と回数
◆
◆
(単位/人)
ない50%(47名)
ある44%(41名)
未回答6%(6名)
◇トレッキング目的の日本来訪
1710
312
111
05
6
0 10 20
1回2回3回4回5回6回7回8回9回
10回以上0回
未回答
◇来訪回数
47
49
<設問2> 来訪経験のある日本のトレッキング地域や山岳
◇来訪経験者が多い地域・山岳BEST5地域・山岳
1 北アルプス2 北海道(大雪山など)3 山形県(鳥海山など)4 九州オルレ5 青森県(八甲田山など)
少数意見/屋久島、尾瀬、富士山、
韓国岳(鹿児島)、大山(鳥取県)など
131211
人数1713九州
27%
中部24%東北
15%
北海道13%
関東8%
中国6%
四国4%
関西3%
◇圏域
<設問4> 東北来訪時の目的
<少数意見> ・桜鑑賞 ・インセンティブ ・ゴルフ
◆
(単位/人)
456
101010
1416
0 5 10 15 20
紅葉鑑賞スキーグルメ
文化体験観光体験一般観光
温泉登山・トレッキング
<設問3> 日本・東北への来訪経験と県別回数(トレッキング以外も含む)◇東北の県別来訪回数
回数県名青森 8 3 2 1 25岩手 4 1 1 1 14秋田 10 2 1 1 22宮城 5 1 3 23山形 7 1 2 19福島 3 1 1 2 1 21新潟 6 1 3 24計 43 8 7 2 12
(単位/人) ※5回以上を5回とした 延べ来訪回数
1回 2回 3回 4回 5回以上
延べ合計
日本有り東北無し54%
東北有り32%
日本無し14%
未回答1%
◇日本や東北への来訪経験
50
<設問5> 登山・トレッキング場所選定時に重要視する事項(降順)
◆
(単位/人)
510
1717182021
262931
3959
0 10 20 30 40 50 60
周辺アクティビティ山岳の高さ
韓国からの直行便アクセスの良さ周辺観光施設山岳の知名度
登りやすさ周辺のグルメ周辺の宿泊周辺の温泉
自然の多様性山岳の景観
<設問7> 海外登山・トレッキング同行者
◆
◆
◆
友人56%家族
20%
山岳同好会など17%
一人7%
<設問6> 登山・トレッキングの他に日本で楽しみにしている事(降順)
(単位/人)
7
7
11
11
19
31
32
61
62
0 10 20 30 40 50 60 70
日本人との交流
買い物(山岳用品)買い物(お土産等)
日本酒
イベント・お祭り
一般観光
歴史文化
日本食
温泉
① 一人 7② 家族 20③ 友人 55④ その他 25
山岳同好会など 17 お客様と(ガイド) 2未回答 2計 107
51
海外トレッキング旅行の情報入手先 ① テレビ 5② 新聞 4③ 雑誌 7④ 旅行会社 29⑤ インターネット 61⑥ SNS等 11⑦ その他 13
同好会 3 友人・知人 4 旅行カフェ 2 観光博覧会 1未回答 3計 130
<設問9> 海外登山・トレッキング時に必要な情報 (降順)
(単位/人)
912
202828
4346
5466
0 10 20 30 40 50 60 70
山の高度差
モデルコース
体験談
山岳の地図
安全情報
周辺観光
アクセス
距離・時間
登山ルート
<設問8> 海外登山・トレッキング旅行に関する情報の入手先 ◇具体名
旅行会社・ブライトスプーン・HANATOUR・MODOTOUR・ロッテ旅行社
雑誌・月刊「山」
<少数意見>・テレビ、新聞・友人、知人・旅行カフェ・同好会・観光博覧会
インターネット56%
旅行会社27%
SNS等10%
雑誌7%
◇情報入手先
52
<設問10> 日本以外の海外登山・トレッキング経験(降順)
◆
◆
◆
◆
(単位/人)◇訪問した主な山岳・地域
国名 地域、山岳名中国 ・黄山 ・三清山 ・玉山 ・太行山 ・青山
アメリカ ・ロッキー山脈 ・シアトル ・イエローストーン国立公園
・ラスベガス ・ニューメキシコ
マレーシア ・キナバル山
ネパール ・ヒマラヤ山脈(アンナプルナ山等)
ニュージーランド ・トンガリロ国立公園 ・ミルフォードトラック ・クック山
スイス ・アルプス ・マッターホルン ・インターラーケン
イタリア ・ドロミテ ・モンブラン
チリ ・パタゴニア
3
4
5
6
6
7
8
28
0 5 10 15 20 25 30
チリ
イタリア
スイス
ニュージーランド
ネパール
マレーシア
アメリカ
中国
◇国別件数
<設問11> 海外旅行の検討開始時期
(単位/人)
1113
533
524
72
1
0 10 20 30
1年以上前
1年前
7~11ヶ月前
6ヶ月前
4~5ヶ月前
3ヶ月前
2ヶ月前
1ヶ月前
1ヶ月前未満
53
<設問12> 日本で体験したいアクティビティ等(降順)
◆
◆
◆
(単位/人)
12
45
79
1014
2023
2426
44
0 10 20 30 40
ダイビング
バイクツーリング
カヌー・カヤック
芸能鑑賞
サイクリング
ゴルフ
伝統工芸体験
スキー・スノーボード
伝統芸能体験
日本人との交流
ドライブ
キャンプ
文化体験
<設問13> セミナーの良かった点、改善点改善点についてのご意見・休憩時に提供された飲食物の不足
開催時間 ・プローモーション映像があれば良かった
時間配分 ・名前や話が良く聞き取れない部分があった
資料内容 ・経験談、プレゼンテーション内容が平凡
プレゼンテーション ・宿泊施設の詳細説明が欲しかった
登山経験者人選 ・時間が足りなかった
司会者 ・定期的にセミナーを開催して欲しい
プレゼント ・夏季トレッキング準備の為春季開催希望
(単位/人) ・グルメ情報が不足していた3
3
1
1
5
6
1
1
21
13
改善が必要良かった13
9
33
27
<設問14> セミナーで参考になった情報(降順)
(単位/人)
3
8
9
10
10
12
13
20
21
21
39
48
0 10 20 30 40 50
ショッピング情報
宿泊施設情報
高速道路定額パス
「日本の奥の院」ルート
Free Wi-Fi情報
JRパス
東北観光推進機構情報
登山経験者体験談
映像・写真等の資料
アクセス情報
山周辺の観光情報
東北の山の情報
54
東北への来訪意思 ① 是非行ってみたい 36② 行ってみたい 53③ あまり行きたくない④ 行きたくない
未回答 5計 94
理由自然景観の美しさ 8トレッキングに適している 7新しい地域への興味 5興味がある場所がある 5 蔵王、八甲田、鳥海山、尾瀬、樹氷異国情緒 4ヒーリング旅行 2温泉に入りたい 1列車で旅行したい 1山が魅力的 1セミナーの情報信頼度が高い 1親近感 1震災以降行っていない 1
<設問16> 東北での登山・トレッキング旅行に今後必要な事項(降順)
(単位/人)
28
1016
2024
2830
3347
48
0 10 20 30 40 50
交通機関のバゲージスペース改善
公衆無線LAN環境の整備
東北への国際線の運航
多言語対応(ハングル表記)
各地のグルメ情報
交通アクセスの利便性向上
山岳ガイドなどの情報
宿泊代のお得な料金設定
震災後の正確な情報(安全性)
山岳の魅力や施設の詳細情報
トレッキング以外のメニューの充実
是非
行って
みたい
38%行って
みたい
57%
未回答
5%◇来訪意思
55
<設問17> ご意見、ご感想
◆ 好意的なご意見
・東北の情報が多く得られる大変良い機会だった 11件
・東北へ行きたいと思った 3件
・今後もセミナーを開催して欲しい 2件
◆ 更に詳細な情報が知りたい
・経費、交通、コース内容等の詳細が知りたい 2件
・専門性のある資料が欲しかった 1件
◆ モデルコースについて
・東北全体を周遊できるモデルコースが欲しかった 2件
・名山を複数含んだコースが欲しかった 1件
・バックパッカー用モデルコースが知りたかった 1件
◆ 放射能への不安
・放射能に関して不安があり説明が必要 3件
56
東北トレッキングセミナー アンケート 記入者氏名 年齢 代 性別 男・女 (会社名 )
今回は「東北登山・トレッキングセミナー」にご参加いただきましてありがとうございました。 今後の参考とさせていただきますので、以下のアンケートにご協力をお願いいたします。
1.日本へ登山・トレッキング目的で行ったことがありますか?(ある方は回数もお答え下さい)
①ない ②ある → 回 2.1.であるとお答えの方は、行ったことのある地域、山岳のお名前を教えてください。 (複数ある方は、複数お答え下さい。) 3.今まで日本の東北へ行ったことがありますか? ①日本に行ったことがない ②日本に行ったことはあるが、東北には行ったことがない ③東北に行ったことがある(以下各県ごとの回数をご記入下さい) (青森県 回、岩手県 回、秋田県 回、宮城県 回、山形県 回、福島県 回、新潟県 回)
4.3.で東北に行ったことがある方は、来訪の目的は何でしたか?(複数回答可)
①一般観光 ②観光体験 ③文化体験 ④温泉 ⑤グルメ ⑥桜鑑賞 ⑦紅葉観賞 ⑧登山・トレッキング ⑨スキー ⑩その他( )
5.登山・トレッキングをする場所を選ぶ際に重視する内容は何ですか?(複数回答可)
①山岳の知名度 ②山岳の高さ ③山岳の登りやすさ ④山岳の景観の良さ ⑤山岳の自然の多様性 ⑤山岳周辺の宿泊施設 ⑤山岳周辺の温泉 ⑥山岳周辺のグルメ ⑦山岳周辺の観光施設の充実度 ⑧山岳周辺の他のアクティビティ ⑨韓国からの直行便の有無 ⑩最寄りの空港・駅からのアクセスの良さ ⑪その他( )
6.日本に登山・トレッキング目的で訪れる場合、登山・トレッキング以外に何を楽しみにしていますか? (複数回答可) ⑥ 般観光 ②温泉 ③食事(日本食) ④食事(日本酒) ⑤ショッピング(山岳用品) ⑥ショッピング(お土産等) ⑦イベント・お祭り ⑧歴史文化視察 ⑨日本人との交流
⑩その他( ) 7.海外に登山・トレッキング旅行をする場合、主にどなたと行きますか?
①おひとり ②ご家族 ③友人 ④その他( ) 8.海外に登山・トレッキング旅行をする際の旅行情報をどこから得ていますか? 具体的なメディア・旅行会社の名前がわかれば、ご記入下さい。 ①テレビ ②新聞 ③雑誌 ④旅行会社 ⑤インターネット ⑥SNS 等 ⑥その他( ) 具体的なメディア・旅行会社名( ) 9.海外に登山・トレッキング旅行をする際に必要な情報は何ですか?(複数回答可) ①山岳の地図 ②登山ルート ③山の高度差 ④距離・時間の情報 ⑤アクセス情報 ⑥周辺の観光情報 ⑦モデルコース ⑧安全情報 ⑨体験者のお話し ⑩その他( )
57
10.日本以外で、海外に登山・トレッキングを目的に行ったことがある場所があればご記入下さい。 (複数ある方は、複数お答え下さい。) 11.トレッキング目的に限らず、海外に旅行をする場合、いつ頃から検討を始めますか?
①1 年以上前 ②1 年前 ③11 か月~7 ヶ月前 ④6 ヶ月前 ⑤5 ヶ月~4 か月前 ⑥3 ヶ月前 ⑦2 ヶ月前 ⑧1 か月前 ⑨1 か月前未満
12.トレッキング目的に限らず、日本を訪問してやってみたい体験・アクティビティはありますか? (複数回答可) ①キャンプ ②ゴルフ ③ドライブ ④バイクツーリング ⑤サイクリング ⑥カヌー・カヤック ⑦ダイビング ⑧スキー・スノーボード ⑨文化体験 ⑩伝統芸能体験 ⑪伝統工芸体験 ⑫芸能鑑賞 ⑬日本人との交流 ⑭その他( )
13.今回のセミナーの開催について、良かった点・改善が必要な点をお答え下さい。(複数回答可) ①開催日 ②開催時間 ③開催場所の利便性 ④セミナーの時間配分 ⑤配布資料内容 ⑥プレゼンテーション内容 ⑦東北の山の登山経験者の人選 ⑧司会者 ⑨プレゼント内容 【良かった点】 ( ) 【改善が必要な点】( ) その他( )
14.今回のセミナーの内容で参考になった情報は何ですか? ①東北へのアクセス情報 ②JR パス ③Tohoku Expressway Pass(高速道路定額パス) ④東北の山の情報 ⑤山周辺の観光情報 ⑥東北のモデルコース(日本の奥の院東北探訪ルート) ⑦宿泊施設情報 ⑧ショッピング情報 ⑨Free Wifi 情報 ⑩東北観光推進機構の情報 ⑪東北の山の登山経験者からのお話し ⑫映像・写真等の資料
⑬その他( ) 15.今回のセミナーを聞いて、東北に行ってみたいと思いましたか?また、その理由をお聞かせ下さい。 ①是非行ってみたい ②行ってみたい ③あまり行きたくない ④行きたくない 理由( )
16.15.の回答を踏まえて、日本の東北へ登山・トレッキング旅行をするために、今後必要なことは何で
すか?(複数回答可) ①震災後の正確な情報(安全情報) ②東北の山岳の魅力や施設の詳しい情報 ③東北への国際線の運航
④交通アクセスの利便性向上 ⑤宿泊代のお得な料金設定 ⑥各地のグルメ情報 ⑦観光・温泉・体験などトレッキング以外のメニューの充実 ⑧交通機関のバゲージスペースの改善 ⑨公衆無線LAN環境の整備 ⑩山岳ガイドなどの情報 ⑪多言語対応(ハングル表記)
⑫その他( ) 17.その他ご意見がございましたら、ご記入下さい。
ありがとうございました。
アンケートご提出の方にプレゼントをご用意しております!
アンケート分析
●参加者の属性:今回のセミナーの参加者は平日の開催ということもあり、50代の男女が多かった(50代男女で全体の53.5%)。50代男女比は男性47%、女性53%と女性が多かった。
●日本訪問回数:トレッキングを目的とした日本訪問が43%(未回答は含まない)であ回数としては1回、2回の方が全体の66%である一方、10回以上、100回以上の方も全体の10%超とハードリピーターも一定数いる。行ったことのある地域では「九州オルレ」のある九州が27%と最も多く、次いで「日本アルプス」のある中部地方、次いで東北地方となった。東北への来訪経験者は全体の32%で、県別では、延べ回数(5回以上を5回として計算した場合)で青森、新潟、宮城、秋田、福島、山形、岩手の順であるが、青森から福島まではほとんど差がない。福島県への震災後の来訪への風評被害を考えると、トレッキングという目的があれば来訪してもらえることが分かった。
●東北への来訪目的:トレッキングが多いが、温泉、観光、文化体験な、トレッキングに限らず来訪してもらえている。
●トレッキングの場所の選定:「山岳の景観」が最も多く、次いで「自然の多様性」、「温泉」、「宿泊」、「グルメ」と続く。トレッキング以外で楽しみにしていることでは、「温泉」と「日本食」が他を引き離して多く、次いで「歴史文化」「一般観光」となっている。山の魅力を中心として、その周辺の温泉や宿泊、食事を楽しみにしていることがわかる。また、トレッキング以外に楽しみたいコンテンツとしては「文化体験」や「日本人との交流」「伝統芸能体験」も多く、トレッキングと親和性の高い「キャンプ」「ドライブ」も多かった。一方「スキー・スノーボード」「ゴルフ」「サイクリング」等のアクティビティは思ったよりも少なく、トレッキングと、スキー及びゴルフは異なる愛好層であることがわかる。
●海外へのトレッキングをする際の同行者・情報入手先:同行者としては友人56%、山岳同好会などの17%で、合計すると73%が趣味の仲間と来ている。情報の入手先としてはインターネットが56%、SNS等が10%で、ネットを通じたデジタル情報が76%、旅行会社、雑誌等のアナログの情報入手が34%となっているが、旅行会社からの情報も一部ネット上からだと考えると8割方はネットを通じて情報を得ていることがわかる。
●トレッキングに必要な情報:具体的な「登山ルート」や「距離・時間」の情報を必要としており、次いでどうやって登山口まで行くのかのアクセス情報、周辺の観光情報となっている。登山・トレッキングに関するより実践的な情報を欲していることがわかる。
●日本以外の海外の登山・トレッキング経験:中国が最も多い。距離的な近さも多い理由の一つと考えられる。欧米に関しては有名な山岳が多く、本格的な登山をする層も今回のセミナーに参加していただいた。実際に海外へのトレッキング検討時期としては6か月前から3か月前が多い。
●セミナーの評価:セミナーで参考になった情報としては「資料」「プレゼンテーション」「登山経験者の人選」が多く、セミナーそのものの内容が良かったとの意見が多かった。また、「東北の山の情報」「山岳周辺の観光情報」が特に参考になったと評価された。改善点としては、プレゼンテーションに映像を入れる、宿泊施設情報を入れる、グルメ情報を入れる等の意見があった。また参加者が想定よりも多く、軽食、飲料が不足した点も指摘があった。
58
●東北への来訪意志:セミナーを通じて、東北に是非行ってみたい、行ってみたいという方が95%で、理由としては「自然景観の美しさ」「トレッキングに適している」のほか、「新しい地域への興味・興味のある場所がある」とセミナーで東北に興味をもっていただいた。
●東北での登山トレッキングに今後必要な事項:「トレッキング以外のメニューの充実」と「山岳の魅力や施設の詳細情報」が最も多い意見で、登山・トレッキングに関する具体的な情報はもちろんだが、登山・トレッキングだけではなく、周辺の観光や文化体験等も含めて楽しみたいという意見が出ていた。3番目に多かったのが安全性に関するもので、この点を気にしている方も多くいることが改めて分かった。
●ご意見等:「東北の情報が得られる良い機会だった」が最も多く、東北への来訪を希望する意見、同様のセミナーを希望する意見もあった。また、モデルコースも含めたより具体的、専門的な情報が欲しかったとの意見もあった。「放射能への不安」というのも、前の質問の「安全性」に関連し出てきていることから、正確な情報発信をし続ける必要があることがわかる。
59
5.韓国旅行エージェント及び関係先訪問
訪問日 平成28年7月6日(水)・7月7日(木)・7月8日(金)
訪問者 東北観光推進機構 副本部長東北観光推進機構ロッテ観光仙台営業所長(通訳兼務)JTB東北
訪問先 平成28年7月6日(水)9:30~10:30 JNTOソウル事務所
11:00~11:40 韓国旅行業協会(KATA)14:00~14:40 ロッテ観光15:00~15:40 SJ Tour16:00~16:40 J-holiday 17:00~17:40 ブライトスプーン
平成28年7月7日(木)9:30~10:15 宮城県ソウル事務所
平成28年7月8日(金)10:00~10:30 Mountain11:00~12:00 月刊山
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訪問先での対応
平成28年7月7日(水)
JNTOソウル事務所(9:30~10:30)応対者 所長 熊野 伸彦Hotel President 2F 188-3, Eulchiro 1-ga, Jung-gu, Seoul, Korea
【意見交換】熊野所長●6月のKATAの受入れ(※韓国旅行エージェントによる東北視察)の際には大変お世話
になった。天気も良く空気も美味しかった。スケジュール的にも盛りだくさんの内容だった。参加者からは震災の影響も思ったより少なく、マイナスイメージはなかった。視察を受け、J-Holidayが商品造成をする予定と聞いている。
●アシアナ航空がデイリー運航になったが、周知されていないのではないか。●東アジア商談会(H28.6.22開催)については、東北から北海道までの移動もあったた
め大変だった模様。●韓国から日本行きの旅行では、観光旅行が減っているが、ゴルフ旅行については増え
ており、安定的に人気がある。●直行便のある仙台、青森から周辺へ誘導するため、細かな情報発信を。B級グルメや
電車旅行、レトロブームなどより細かいテーマの旅行を求めている。●九州は復興割りなどもあり、料金的なメリット多い。東京へ行く人も多いので、東京
からいかに東北に人を運ぶか。日本の国内線利用の料金的なメリットも活用したい。●東北の山を目的にした旅行については、アクセスが良くないがゆえに個人(FIT)で
行くことが難しく、旅行会社が必要。●東北の冬についてはスキーの魅力がある。韓国のスキー場は人工雪も多く、日本の新
雪やバックカントリースキーなどはニーズがある。東北をバックカントリースキーの聖地にしたり、スキーリゾートとして充実を図っていくことで誘客につながるのでは。平昌で冬期オリンピックが開催されるが、今のところ韓国国内では盛り上がりに欠けている。
●レンタカーの利便性も東北を旅行するうえで必要となって来るものと考える。
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韓国旅行業協会(KATA)(11:00~12:00)
応対者 常勤副会長 金 安鎬、マネージャー 丘 昌煥、企画調整室 朴 宣玟住所:#1206,Seongwoo B/D,Mapo-daero 49 Mapo-gu,Seoul
【意見交換】佐藤副本部長●6月のKATAの訪問に対する御礼。2年続けて東北を訪問していただき、感謝して
いる。●訪問時の写真もいただいた御礼。●今後の継続的な協力依頼。金副会長●日本と韓国はお互いに協力していくべき。ヨーロッパも安全性の問題があり、こう
いった状況だからこそ両国の行き来が必要で、旅行業協会同士協力していくべき。●九州に対しても震災の協力をしていく。●6月28日からソウル~仙台がデイリー運航になり、ツアー造成がしやすくなる。●東北ではたいへんなおもてなしを受けた。人も親切。●トレッキングのセミナーを開催とのことだが、山も東北の魅力のPRになる。●函館と青森が新幹線でつながったとのことだが東北の情報をもっとPRしてほし
い。【質疑応答・その他意見交換】
佐藤副本部長:東北では、春には雪の回廊と桜が同時に見ることができるが韓国人には魅力となりうるか?
金副会長:韓国人は日本が好き。東北の魅力的な場所にも行ってみたいと思っている。東北にもこれから行くのでは。但し、魅力も分からなければ行けない。プロモーションをし、知ってもらい、旅行エージェントが商品化するという流れになる。
佐藤副本部長:円高の影響はいかほどあるか?金副会長:周辺環境に左右されやすいが、お互いの行き来を増やすことで対応した
い。行き来の回数を増やして行ければ良いのではないか。丘マネージャー:6月に東北を訪問したが、東北の自然が江原道と似ている。蔵王エ
コーラインが良かった。空気がきれいで、緑が美しい。トレッキングや温泉などが良いコンテンツでは。若い人向けにはSNSでの情報発信が効果がある。ツアーではメディアが10社同行したが、メディアで広く情報を伝え、東北のことをもっとしってもらうことでお互いの行き来がもっと増えるのではないか。
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ロッテ観光(14:00~14:40)12F,Gwanghwamun Bldg.,149,Sejong-daero,Jongno-gu,Seoul応対者 日本チームマネージャー 金 鍾孝 日本チーム 金 大佐
【意見交換】ロッテ観光●6月のKATAのツアーで東北を訪問した。●大韓航空とのつながりが強いこともあり、東北行きのツアーは青森を軸にした
ツアーが多く、星野リゾート泊の商品が人気がある。ランドは第一ツアーにお願いしている。
●東北行きのツアーでの利用空港は青森や新千歳が多く、仙台空港は震災のマイナスのイメージが強くお客様を集めにくい。
●大韓航空には秋田便の再開や青森空港の増便のお願いをしている。新潟空港は時間が変更になり、旅行商品を作りやすくなると思う。
●韓国のお盆に当たる9/14から庄内・新潟空港へのチャーターを韓進トラベルと一緒に計画し、販売している。繁忙期のため料金が高いことがネック。
●東北地方に対しては、国内の旅行客が多く、予約が取りにくい、料金が高いイメージを持っている。また、チャーターなどを計画しても支援が少ないように感じる。商品の広告への支援などできないか。
●効果的な宣伝方法は年代により異なる。年配の方には新聞、若い方にはSNS。●テーマ旅行については、お客様の層が異なるので、小規模の専門の旅行会社があ
る。こういった旅行会社は航空座席を大手旅行会社から仕入れている。●青森行きのツアーを多く造成していきたい。●新潟、東北へのツアー造成も考えていきたい。
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SJ Tour(15:00~15:40)#508、Namkang-tower、15、Mugyo-dong、Jung-gu、Soeul応対者 所長 尹 美順(YOON MI-SOON)
【意見交換】●SJツアーはゴルフ専門の旅行エージェント。●東アジア商談会にも参加した。商談会の成果として、緑水亭や仙台ジョイテルホテ
ルを利用した商品を、この秋に造成する予定もある。●お客様は少人数で、4名から申し込みができるようにしている。送迎が必須で、送
迎可能なゴルフ場や宿泊施設があるかどうかがとても重要。●過去の東北のツアー造成としては、秋田の森吉、岩手の安比、雫石、青森のナクア
などの実績がある。インセンティブ向けには、夏泊や星野リゾートを利用したものもある。
●ゴルフツアーは2泊3日で3ラウンドがスタンダード。(1日1.5ラウンド)●夏は北海道、冬は九州、沖縄が人気。●宮崎は特に人気があり、空港から30分以内のゴルフ場、2バック保障あり(2名で
も受ける)が強み。航空機と市内のホテル、または温泉、ゴルフのパック。●フェニックスリゾートは17万円ぐらいの旅行代金だが、毎週10組の申し込みがあ
る。●九州の地震の影響で送客が難しくなったので、北海道や沖縄などにも送客してい
る。●フェニックス以外の場所は、7~8万円ぐらいの旅行代金の商品が主流。●東北の場合は、10万円前後になるのでは。いずれにしても空港からの送迎をでき
るかどうかがカギ。●以前は福島にたくさん送客しており、会員権を持っているお客様もいる。●日本行きのリピーターは年齢層が高めで、温泉などとの組み合わせを好む。●東南アジアでのゴルフツアーも増えてきてはいるが、ゴルフのセルフプレーができ
なかったり、ショッピング立ち寄りがあったりする。●ゴルフツアーのファムトリップがあれば、是非参加をしたい。
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J-holiday(16:00~16:40)#505、Namkang Tower、32-2、Mugyo-dong、Jung-gu、Soeul応対者 ディレクター 康 民錫
【意見交換】●ゴルフ、スキーを主力商品としている旅行エージェント。●東北の場合は、ゴルフよりもスキーを中心に商品造成しており、蔵王(タカ
ミヤグループ泊)、安比、雫石などに送客している。震災前は5,000名程の送客をしていたが、現在は1,000名程度。
●東北の場合はFITで訪れる方が多いので、送迎ができるのか、2次交通がポイントになる。
●仙台空港から先にどうやって行くか。空港からの無料シャトルバスに加え、市内のフリーパスなどとの組み合わせがあれば良いのではないかと考える。
●トレッキングとスキーでは客層が異なる。トレッキングは市場はそれほど大きくなく、年配の方が多い。同好会等の団体で動くことも多い。スキーは若いリピーターが多く、FITベースで動く。航空座席をLCCで予約し、宿泊をネットで確保するという動き。
●航空便の問題も大きい。東北は仙台にデイリーで飛んではいるが、1日1便のみ。青森にも飛ばしている大韓航空に秋田便の再開も働きかけているが、難しい状況。
●日本のアウトバンドも増えないと路線の維持は難しい。
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Bright Spoon(14:00~14:40)#1703、Namkang Tower、15 Mugyo-dong、Jung-gu、Soeul応対者 代表 金 容均 代理 尹 賢起 金 ハナ
【意見交換】●セミナーの参加者集客も依頼しており、セミナーには80名程が参加の予
定。●「ウォーキング愛好会」という団体からも30名程が参加する。●今までも東北のツアーを造成しているが、尾瀬のツアーは人気がある。参加
者からまた行きたいとの声も出ている。その他、鳥海山や奥入瀬のトレッキングも人気が高い。
●八幡平のツアーも検討しているが、商品化にももう少し時間がかかる。セミナーで告知することは難しい。
●今後も東北のツアーを積極的に造成、販売していく。東北からも何かしら支援があればありがたい。
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訪問先での対応
平成28年7月8日(木)
宮城県ソウル事務所(9:30~10:15)応対者 所長 平塚 武信大韓民国ソウル特別市中区貞洞11-3 ドゥビービル3階303号室
【意見交換】●東北6県商工会議所の韓国訪問に伴い、先日まで同行アテンドをしていた。●韓国旅行業協会(KATA)にも訪問し、ヤン会長へ先日の東北への来訪の御礼とと
もに送客の依頼をし、好意的な返事をいただけた。●アシアナ航空のデイリー化は冬の需要も見越してのこと。仙台空港の民営化にとっ
ても重要。日本で最初に運航した路線でもあるので、大切にしたい。大韓航空の秋田便の再開については、需要にもよるが、今のところ難しいのではないか。
●岩手のゴルフ商品も減少している。青森便の航空座席確保が困難になってきている。
●安比はゴルフ、スキーで知名度あり。●対して宮城県は民間の動きが鈍い。●商工会議所では物産関連の輸入制限の話が出ていた。水産物は難しいが日本酒など
可能性のあるものから取り組んでいければと考えている。●クレアソウルで採択された、チャンネルJという日本を紹介する番組の宮城県への
取材が中止となった。会社としてはOKを出していたが、取材クルーで原発の影響を気にする方がいたとのこと。
●一方で、ゴルフ目的で福島県に行っているお客様もいる。主には会員権を持っているシニア層。
●東北の良いところのPRをし、風評被害対策をしていくためにも、また、安全性を見てもらうためにもマスコミの招請を含めて検討していきたい。その次のステップとして一般の旅行者へのアプローチも進めていきたい。いずれ正確な情報提供が必要。
●ブロガーを活用するなど、ネットでの情報提供もしていきたい。
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訪問先での対応
平成28年7月9日(金)
Mountain(10:00~10:30)応対者 編集責任者 李 榮俊4F、Sung-In Bldg、10-3 Hyehwa-ro、Jongno-gu、Seoul
【意見交換】●アウトドアの専門誌として、2001年に創刊し、30代から40代の読者に向け、
月刊18,000部を発行。●日本のアウトドア雑誌「岳人」との提携もあり、6月号では韓国の山の特集記事が
掲載されたが、一部Mountainの提供によるものである。●自身も日本への登山、トレッキングをし、富士山、北アルプス、南アルプス、
青森、大山などに登山経験がある。●登山、トレッキングの人気は高い。トレイルランニングについては、これから人気
が出てくると思われる。トレイルランニングと言えばMountainと連想できるよう、記事掲載をしていきたい。
●スノーシューはあまり浸透していない。●読者向けのツアーというのはあまりやっていないが、ネパールツアーを実施したこ
とがある。●大韓山岳会という組織に所属している。こちらでは毎年日・中・韓の3か国の学生
の登山交流を実施している。今年で13回目。8月4日から北アルプスに行く予定。3か国で順番に学生を招待し、登山などの研修をする。韓国での予算については、山岳会と山林庁が出している。大学生の交流の場として活用している。
●読者向けにSNSでの情報発信もしている。
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訪問先での対応
平成28年7月9日(金)
月刊山(11:00~12:00)応対者 編集長 韓 弼錫13th Floor、34 Sangamsan-ro、Mapo-gu、Seoul
【意見交換】●セミナーを終えて、参加者も興味を持ってお話を聞いてくれてよかった。このよう
なイベントは今までやったことがなかった。●今後、例えば春にセミナーを実施し、夏の登山、トレッキングにつなげてもらえる
ようにできればよいのではないか。●日韓は距離的に近いが、うまくいくためには計画的に実施することが大切。●海外への登山ツアー参加者は、余裕のある層。●女性の参加も多く、グループでの参加が見込める。●月刊山は韓国の三大紙のひとつ、「朝鮮日報」の雑誌部門にあるが、月刊朝鮮など
7つの雑誌を月刊10万部以上発行している。●7つの雑誌については、記事を他誌に掲載することも可能。●健康志向とアウトドアは関連性も強く、朝鮮日報メディアグループとして新聞、雑
誌、テレビなどで取り上げて行きたいテーマの一つ。●紙媒体だけではなく、モバイルでも見ることのできるコンテンツも持っている。●東北を何度も訪れ、ある程度まとまってきていることから、例えば、東北の山の
特集、別冊対応なども可能。また、紙媒体だけでなく、モバイルと連動した記事掲載をしていくこともできる。
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6.情報発信等
今回のセミナーでお話をしてもらった月刊山が、7月号に日本の山の記事を掲載。52ページのブックインブックのうち、20ページに東北の山(尾瀬、安達太良山・磐梯山、鳥海山)を掲載。
ブックインブックで日本の山の特集を掲載。東北の山は「尾瀬」「安達太良山・磐梯山」「鳥海山」の3山が掲載されている。
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掲載ページ
尾瀬 12~16安達太良 17~21鳥海山 32~41
(尾瀬)
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(安達太良)
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(鳥海山)
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富士山に似ている万年雪野生花の天国
矢島口~七高山頂上~鳥海湖~ホコダテ山荘約12km夏には野生花の天国、秋には紅葉天国日本100大名山
鳥海山(2,236M)日本中北部地域西海岸、山形県と秋田県、境界にそびえている山で東北地方では2番目に高い。日本の国立公園すぐ下の段階の国定公園に指定されているし、日本100大名山に属する。頂上は山形県遊左町に位置されている。海抜2,200ⅿ帯の山なので、日本ではそんなに高くない山にもかかわらず100大名山に選ばれたのはそれ位の理由があってであるだろう。
広い湿地の幻想的な風景“遠いことも遠くて、あそこまではいつ行ける?”一行の中で一人が笑いながら登山靴ひもを直して結ぶ。これから開始という確約だ。そのように登山路入口から眺めた鳥海山は優しい山勢の中で本当の姿を隠し、挑戦意志を燃やすようにした。鳥海山はちらっと見れば富士山と似て、日本人達は鳥海山を“出羽富士”すなわち“山形(出羽は山形の昔地名)の富士山”と呼ぶこともした。‘鳥海’という名は‘山勢が鳥に似た’という意味もあるし、‘鳥’が鳥海頂上で住む珍しい鳥を意味し、‘海’は鳥海湖を意味するという説もある。一方では‘鳥’が高句麗歴史の象徴である三足鳥を意味する説もある。三足鳥は足が三つある烏で古代東アジア地域では太陽の中で住んでいる伝説の鳥で見なされた。日本山形地域は昔から山岳信仰が発達し、高い山を神聖なところと感じたし、鳥を崇拝した。鳥の中でも三足鳥を一番神聖したと言われていますが、それが高句麗歴史の中の三足の烏なのか、日本歴史の中の三足の鳥なのか推測が多い。矢島口登山路の入口は海抜1,180Mだ。もう半分は上がって来たが、これから登る高さも優しくない。駐車場で軽くストレッチング後、山行を始めた。日本人ガイド2名が先頭に1名、一番後ろで1名が立った。山行ガイド佐藤さんは初めは退屈なほどゆっくり歩いて一行を導いた。何によりも‘安全’を最優先する日本山岳ガイドは全員が山行初歩という前題にコースを導く。登山路の入口を通り、広い湿地地帯に着く。青くて黄色い草がじゅうたんのように繰り広げられた中で龍膽とスミレ、忘れ草などの野生化があちこちに根をおろしている。火山島である日本は水がよく陥らない火山灰が基本土壌で山あちこちにこんな湿地が多い。遠くにでは鳥海山の頂上部がやや高く突き出ているようにわき上がって一行を待っていた。火山という点では済州島の漢羅山とその姿が似ている。鳥海山は日本西海岸から頂上までの距離が15Kmしかないので海水の影響をたくさん受ける。鳥海山西側はツシマ暖流が流れる海洋性気候の影響を受けるし、東側は内陸性気候の影響を受けて、山の東西側の植生が全く違うことが特徴だ。“NO~NO~NO!”湿地の風景を入れるのに木道から三,四足跡抜け出したところ、ガイドの佐藤さんが木道じゃないところを入ったら駄目だと言っている。日本人たちはこのようなことでは行き過ぎるほど徹底する。道そばの一つの草、花一輪も絶対軽く扱うことがない。湿地地帯が終わり、右側に小さい神社を通ると、上り道が始まる。道そばには草と野生化がいっぱいである中で振り返ると登山路入口がすでに足の下だ。その後に青い空が頭をぱっくりと差し出しているので1000mをさらに上がればどれくらい素敵な眺望が繰り広げられるのか凄く期待される。“これナナカマドだ。ア~酒漬ければ本当に良いが!”森の中で見える赤い実は全部ナナカマドだ。我が国ではナナカマドは酒漬けやすい実で人気が高い。我が国では見えるに従い取っていくナナカマドであるが鳥海山には真に見事にたくさん開かれた。“日本の人々はしないということは絶対にしません。山でもそうです。指定されている道じゃないと行かないし、取らずに、折らないといえばしません。”山形県現地コーディネーターブライトスプーン金代表は“事実日本の人々がナナカマドで酒を造るのを知らないこともある。”と言い“そうであっても日本人たちの自然保護精神は本当に見習うにことだ”と言った。
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雲の上を歩いて夕陽が落ちる湖で森の道を過ぎ、海抜1,354mの六合目地点を通れば急な小石だらけの地帯が出てくる。韓国のように石を丁寧に積んだ塔が所々見える。小さい石を拾って塔の上に置いた。今日の関心は“天気”でした。鳥海山に登る二日前、18号台風‘アタウ’が日本本土に上陸し、関東地域と東北一部地域を焦土化させたのだ。実際<月刊山>創刊46周年記念に企画された鳥海の山行日程自体を心配した。台風が過ぎないならばそれこそ‘台風の中に’入ってしまうことになるだろう。幸いなことに日本に到着した日から雨がやんで天気が良くなったが鳥海山頂上に着くまでは安心出来ない。心の中では‘どうぞ頂上には雲がないようにして下さい’と祈りました。小石だらけ地帯を通り、草原地帯を過ぎた。八合目までは似ている道が続く。小石だらけ地帯には急傾斜が多少あるが大部分は緩やかで起伏が激しくない登る道だ。振り返って見ると風景がより一層広くなる。低い雲はすでに足もとにある。雲の上を歩く気がする。しきりに振り返ることになる。頂上に近づくほど感動の声が大きくなる。一行達の歩みが遅くなるが、これは疲れて遅くなることではない。あちこち写真を撮るところがたくさんあったのである。ガイド佐藤さんは“時間がとても遅滞する”と言い、足を催促するが美しい風景の前では彼もどうにもならない様子で、景色が良い写真ポイントことに“Rest~Rest”を叫ぶ。いよいよ九合目を過ぎ、頂上が目の前だ。大小の石と土がある小石だらけ地帯を登る。道がすべりやすくてあちこちで尻餅をつく声が騒がしい。何度も一息入れた後にいよいよ鳥海山頂上の七高山(2,220m)に着いた。頂上は西側の海から吹いてくる風が通る風の道だ。激しい風に少しの間もからだを支えることができないほどだ。周辺には何にもない展望には西側の海もあるし、雄壮な鳥海山の稜線もある。雲の上の山の頂上は新仙新系のどこのように神聖な気勢まで吹き出す。これを反映するように頂上には頂上席の他に三,四個の碑石がたてている。頂上で記念写真を撮って、もう下山だ。渓谷の下にある大物忌神社でお弁当の昼食を食べる。ここは新社と避難所が備えている山荘と一緒にある。トイレもあるし、シーズンには売店と食堂も運営する。“ここまできたのに、新山も見て行かなきゃ”‘山のベテラン級’に達する一行の何人か新山に行ってくると言っている。新山(2,236m)は火山の爆発で新しく出来た山頂だ。山荘では手に取るように近いですが、急な小石だらけ地帯を這うように上がらなくては行けない、意外に時間がたくさんかかる。ガイドの佐藤さんは全員が行けば時間が掛かりますので、7~8名だけ連れて行ってきますと話した。もう、七高山頂上を行ってきた一行は似ている展望を持っている新山には別に興味がなさそうだ。結局‘特攻隊’何人だけ新山に行ってくるようにし、他の人は鳥海湖に向かって下山することにした。頂上から見たU字型渓谷の千蛇谷雪を過ぎた。日差しがない所にはまだ雪が少しずつ残っている。渓谷をすぎて左側稜線を越える。山の中間に長くのびた道は茶馬古道を連想させる。針金橋を乗って稜線を超えたら、また、もう一つ越えるのでまた他の風景が繰り広げられる。鳥海山の南側の稜線が流れて作る風景だ。右側に深い渓谷と共に一緒にとおいところでは鳥海山の南側面が北側の姿とは違う雰囲気を作り出す。頂上から3.6Km地点に達していると鳥海湖が左側に広げる。鳥海湖は漢拏山の白鹿潭と同じ火口湖だ。日が沈む頃のやや赤い日差しが湖についてくずれる。時間だけあるならばこちらで夕陽を撮ってみたかった。
最後まで感動をくれる鳥海。湖を過ぎ、小さい山荘の御浜小屋に着いた。山荘には色んな飲み物があって大家さんを呼ぶベールを押したかった。別れ道で右側に方向を定めて登山終点であるホコダテ山荘に行く。ずっと続く石段と石畳の道に膝がずきずきする。ホコダテ展望台で足もとで大きく落ちる渓谷を見下ろす。その深い渓谷の始まりは草原で垂直で落ちる‘真っ白の糸のような滝’という意味で白糸ノ滝だ。通った鳥海山が夕方日差しを受けてやや赤く光る。“最後まで感動をくれるね!”鳥海山の頂上に皿のような丸い雲が浮かび上がったし、その中で虹が広まり始めた。天気が良かったことだけでも感謝したが登山が終わっても感動を与えるので一行は親指を上にあげて口をそろえた。“アメージングAmazing~、すごいですね~”
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・山行ガイド・鳥海山は一年中登れる。但し、雪が降り始める11月上旬から4月下旬までは山周辺のすべての道路が通行止めで接近するのが難しい。一番良い時期は7月から8月までだ。この時は野生化がたくさんある。9月中旬からは気温大きく落ちて、紅葉が絶頂に達する。最も紅葉がさわやかな時は10月中旬から末頃までだ。5月から6月までも山行が可能ですが、冬の期間に降った雪が解けてないので、冬期装備を準備し、登山路が不十分し、体力消耗が大きくて、初心者には多少無理がある。矢島口登山入口から出発して七高山頂上を通り、鳥海湖~ホゴダテ山荘から降りて来る距離が適当し、見どころもたくさんあるので、韓国人の登山客が喜ぶ。総距離12km程度で、食事時間と写真を撮る時間等を含め9時間程度かかる。他の推薦コースでは吹浦口の大平山荘又は象潟口のホコダテから初め、頂上を見て戻ってくるコースだ、バスがあるので、接近し易い。南側の滝の小屋駐車場から頂上までは約4時間30分、山荘ではホコダテ駐車場までは4時間程度かかる。滝の小屋駐車場から山行を始めるとタクシーを利用するか、ホテルの送迎サービスが必要になる。
・交通・仁川から秋田空港又は仙台空港に行くのが一般的だ。秋田空港から来る方がもっと近い。秋田空港に行く場合は仁川から秋田空港まで大韓航空が週3回(月・木・土午前10時30分)運航する。秋田県から仁川は午後1時30分出発、仙台空港に行く場合には仁川からアシアナ航空が週4回(月・水・金・日午前10時10分出発約2時間20分所要)運航する。仙台から仁川行は午後1時10分に出発する。秋田空港に来る場合は秋田市内を運航するバスに野って移動し、秋田駅―JRウエツ本線―JR酒田駅で降り、バスを利用する。シーズンには個人的な交通便と宿所の予約が難しいので、旅行社を利用するのが、効果的だ。日本専門旅行社のブライトスプンが代表的だ。山形県現地コーディネーター金 ヨンキュン代表が運営する。今年は10月17日シシギハナ湿原ヒーリングウォーキングと鳥海山紅葉トレキングを結ぶ旅行商品がある。問い合わせブライトスプン02-755-5888
・宿泊・鳥海山登山路入口周辺には山荘がいくつもある。鳥海山大平山荘はホコダテ山荘駐車場から10分距離だ。温泉ではないがシャワー施設もある。トイレは共用ですが、非常に綺麗だ。4月から10月まで運営する。問い合わせ090-2607-2326秋田県のフォーレスト鳥海ホテルは客室から鳥海山を眺める。ホテル内の温泉は日本国内でも有名で、有名な水質を自慢する。問い合わせ0184-58-2888、www.ybent.jp/-foresto
6.商品造成・成果
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ブライトスプーン送客実績<2016年6月-8月>月山 トレッキング 2回 46人鳥海山 残雪トレッキング 2回 42人尾瀬国立公園トレッキング 8回 227人<2016年9月-10月>月山トレッキング 2回 38人鳥海山トレッキング 3回 71人尾瀬国立公園トレッキング 3回 84人岩手、八幡台&早池峰山 1回 29人青森、八甲田山&奥入瀬渓流 4回 113人<2016年11月-12月>月山スノシュトレッキング&羽黒山 2回 38人合計 33回(ツアー) 827人
J-HOLIDDAY送客状況ゴルフとスキー専門として宮城や山形、岩手県の商品を多数販売。今年も既にいくつかのゴルフ団体を手配しています。
SJ TOUR 送客状況ゴルフ専門でいろんな旅行社と合同で東北を販売しています。
ロッテ観光 送客状況東北の中で青森・秋田を中心に韓国の旅行社の幹事として商品を販売。9月も2回秋田チャーター便を出している。
※ブライトスプーン以外の3社は送客数については社の機密事項とのことで明らかにできないとの回答。
7.まとめと今後の展望
韓国事業については、ここ数年、登山・トレッキング愛好者をターゲットとして、アウトドア専門誌の記者等を招請し、雑誌に掲載してもらう、実際の登山・トレッキングツアーに同行取材して雑誌に掲載してもらうというかたちで進めてきている。本事業については、今までの実績を考慮し、実際に韓国の一般の登山・トレッキング愛好家に対して東北の山岳の魅力を発信するセミナーを初めてソウルで開催した。あわせて旅行エージェント等を訪問し、登山・トレッキング旅行の可能性について確認した。
セミナーについては、当初参加予定を50名程度と考えていたが、平日の開催にもかかわらず、一般の参加者が88名、旅行エージェントが17社24名、メディアが5社9名の合計128名の参加となった。この結果を見ても、韓国における登山・トレッキング人気が高いことがわかった。年代的には40代~60代の方の参加が多く、時間的にも余裕のある方々が海外へトレッキングをしに行っている。また、日本も含めた海外でのトレッキング経験者も多かった。日本とは異なり、韓国国内に2,000mを超える高い山が少ないことも、海外へ登山・トレッキング目的に行く方が多い要因でもある。今回のセミナーは、こちらで準備したプレゼンテーションの資料の詳しい説明に加え、東北の山を何度も取材に訪れている、月刊山とMOUNTAIN誌の記者に、自身の登山経験も踏まえてお話をしてもらい、また、東北の登山・トレッキングツアーを造成している旅行エージェントの方からもお話をしていただいた。実体験に基づいたお話は説得力があり、プレゼンテーション資料では伝えきれない魅力を来場者に知ってもらうことができた。アンケートの結果を見ると、登山・トレッキング愛好者に対しては、東北の山岳の魅力はもちろん、例えば温泉やグルメ、歴史文化を体験できる観光施設などの山岳周辺の情報を的確に伝えることができれば、東北への来訪者も増えると考える。幸い、東北には山プラス温泉、山プラスグルメ、山プラス観光のようなコンテンツが作りやすい、山と各コンテンツとの距離的な近さがある。これを十分に活用することで、山プラスアルファで楽しめる東北というイメージを持ってもらうことが十分できると考える。
旅行エージェント等の訪問については、登山・トレッキングだけでなく、ゴルフやスキーに特化した旅行エージェントも訪問したが、登山・トレッキングをする層と、ゴルフをする層、スキーをする層は異なるものだということが分かった。また、メディア訪問に際しては、継続的に東北の情報を掲載してもらえるよう、今後も招請事業も検討しつつ、何度か東北を訪問し、東北の山の情報も集まってきているので、東北の山を特集した別冊本を作ってはどうかとのお話も出ていた。現地の書店の視察をしたが、東北に関する一般的な観光の本もほとんど置いていないというのが現状であり、情報の不足が来訪者が増えない原因の一つとなっているのだとすれば、東北の山に関しての情報を網羅した本を出すというのも良いのではないかと考える。いずれここ数年で築いてきた、「月刊山」や「MOUNTAIN」といったアウトドア専門誌との協力関係を、今後もしっかりとつなげながら、情報発信をしていきたい。
韓国マーケットにおける東北への見方としては、今回のセミナーのアンケート結果にもあったように、「震災後の正確な情報提供の不足」や、「放射能への不安」があり、来訪を躊躇している方が多数いる。一般の観光においては、なかなかこの風評被害を払拭することは難しい。しかし、旅行の目的が「登山・トレッキング」となった場合、東北の山岳の魅力もあり、来訪したいという方が95%という結果になった。この結果を踏まえると、韓国マーケットにおいては、しっかりと狙うべきターゲットを設定し、そのターゲットが魅力的と思われる情報提供をし、旅行エージェントとの連携で旅行商品を造成して参加を促すという流れが、誘客に最も適していると考えられる。
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<受託事業者>
JTB東北法人営業仙台支店仙台市青葉区大町1-4-1
明治安田生命仙台ビル4階TEL 022-263-6712