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最新市場調査資料 2018年版 電動化車両・関連部品市場の現状と 将来予測 総合技研 株式会社

最新市場調査資料 2018年版 - ODN18dendouka.miho.pdf計 1,510 1,670 1,980 2,215 110.6 118.6 111.9 欧州 VW 3 1 33.3 Audi 4 1 1 1 25.0 100.0 100.0 Daimler 4 7 6 4 175.0 85.7

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最新市場調査資料

2018年版

電動化車両・関連部品市場の現状と

将来予測

総 合 技 研 株式会社

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Ⅰ.電動化車両の市場動向

1.パワートレイン 種類と電動化レベル ··························································( 1)

2.種類・国 地域別市場動向·········································································( 3)

1)種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別

市場規模:2015~2030年予測···················( 3)

2)国 地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)別

市場規模:2015~2030年予測···················( 4)

3)種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別

国 地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)内訳:2015~2030年予測·········( 5)

-どんな種類の電動化車両がどこで売れているか-

4)国 地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)別

種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)内訳:2015~2030年予測 ······( 10)

-需要地別に売れている電動化車両は何か-

5)EV・PHV主要車種セグメント·························································( 15)

6)国 地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)別

電動化率と車両セグメント動向:2015~2030年予測·············( 16)

3.カーメーカー販売動向 ·············································································( 20)

1)日・欧・米・中・その他 系別カーメーカー

全体販売台数:2015~2030年予測 ·············( 20)

2)日・欧・米・中・その他 系別カーメーカー種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別

販売台数内訳:2015~2030年予測·············( 21)

3)種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別カーメーカー系(日・欧・米・中・他)別

販売台数内訳:2015~2030年予測·············( 26)

4)種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別カーメーカー別

販売台数:2015~2018年見込み·············( 31)

5)EV・PHV 主要車種販売台数(世界・欧州・米国):2015~2018年上期 ···( 34)

6)パワートレイン電動化とカーメーカーの方向性 ·······································( 46)

7)カーメーカーにおける電動化対応·························································( 48)

4.参考 ····································································································( 49)

1)自動車地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)別

販売台数推移:2015~2030年予測·············( 49)

2)自動車地域(日本・欧州・北米・中国・ASEAN 他)別

生産台数推移:2015~2030年予測·············( 52)

目 次

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Ⅱ.電動化車両関連部品の市場動向

1.ハイブリッド化技術の概要 ·······································································( 55)

2.電動化車両別パワートレインシステム構成と補機類に与える影響······················( 57)

3.ハイブリッド化が部品業界に与えるプラスの影響 ··········································( 59)

4.ハイブリッド化が部品業界に与えるマイナスの影響 ·······································( 61)

5.代表的電動化車両関連部品調達先 ······························································( 62)

6.電動化車両関連部品の市場動向 ·································································( 63)

1)次世代エンジン···················································································( 63)

①エンジン形式の削減の動向

②日系カーメーカーのガソリンエンジン型式一覧

③次世代ガソリンエンジンの開発動向

④エンジン搭載率推移とエンジンの位置付け

2)トランスミッション ·············································································( 79)

①動力伝達打機工の概要

②トランスミッションの種類と多様化

③電動化車両の動力伝達機構とトランスミッションレス化

④トランスミッションレス採用車

3)駆動・発電用モータ&ジェネレータ(MGU) ··········································( 85)

①HEV・PHV・EVに用いられるモータ概要

②EV・HEVに用いられるモータ種別・搭載数と将来像

③HEV方式と搭載モータ数

④納入マップ

⑤市場規模:2015~2030予測

4)48Vマイルドハイブリッドシステム用ISG ··········································( 91)

①ISGの用途・概要

②48VマイルドハイブリッドシステムにおけるISGの位置付け

③納入マップ

④市場規模:2015~2030年予測

5)パワーコントロールユニット(PCU)···················································( 94)

①PCU概要

②インバータの納入マップ,サプライチェーン(ⅠGBT~PCU)

③DC/DCコンバータの納入マップ

④PCU市場規模:2015~2030年予測

6)バッテリー(主電源用電池) ·································································( 99)

①主電源の構成と概要

②納入マップ

③主要車種別採用電池と調達先

④電池パック市場規模:2015~2030年予測

7)電動パワートレイン冷却システム ···························································(103)

①電動化車両に用いられる冷却システム・部品

②冷却システム電動化背景

③電動ウォータポンプの納入マップ

④電動ウォータポンプ市場規模:2015~2030年予測

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8)冷暖房システム···················································································(108)

①パワートレイン別冷暖房システムの概要

②パワートレイン電動化にともなう冷暖房システムの変化

③電動コンプレッサ納入マップ

④電動コンプレッサ市場規模:2015~2030年予測

Ⅲ.電動化車両の業界動向・関連情報

1.カーメーカーの動向 ················································································(113)

1)脱ディーゼル・EVシフト動向 ······························································(113)

①日系カーメーカー

トヨタ 日産 ホンダ 三菱自動車 マツダ

②欧州系・米国系カーメーカー

VW Audi Daimler BMW FCA Volvo

GM Ford Tesla

③中国系カーメーカー 他

BYD BAIC Zhidou Proton

2)環境規制対応策···················································································(133)

①主要国における環境規制及び導入計画

②各カーメーカーにおける対応策

トヨタ 日産 ホンダ 三菱自動車 スズキ

VW Daimler Volvo

BYD BYTON

3)電動化ロードマップ ·············································································(142)

①日系カーメーカー

トヨタ 日産 三菱自動車 ホンダ マツダ スズキ 三菱ふそう いすゞ

日野 UD

②欧州系・米国系カーメーカー 他

VW Audi Daimler BMW PSA Volvo

GM Ford Tesla Hyundai

4)主要カーメーカーにおける販売計画·························································(147)

5)電動化車両用重要部品の研究開発動向······················································(148)

2.電動化車両概要······················································································(163)

1)EVの構成部品

2)主要市販車車両概要

3.主要国(日本・欧州・北米・中国・ASEAN・その他)における

排ガス規制の動向···················(176)

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【Ⅰ-2.電動化車両の市場動向(種類・国 地域別市場動向)】

5

単位:千台,%

2015年 2016年 2017年2018年

見込み

2019年

予測

11 15 18 20 24

2.2 2.1 1.8 1.6 1.5

98 91 123 135 156

19.2 13.0 12.4 10.6 9.9

71 86 104 125 150

13.9 12.3 10.5 9.8 9.5

247 409 622 840 1,060

48.4 58.5 62.7 65.9 67.3

83 98 125 154 185

16.3 14.0 12.6 12.1 11.7

510 699 992 1,274 1,575

100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

 ■EV

ASEAN 他

日本

欧州

北米

中国

2020年予測

……2025年

予測……

2030年予測

30 100 200

1.4 3.0 3.4

325 520 1,200

15.5 15.8 20.7

210 420 900

10.0 12.7 15.5

1,310 1,800 2,600

62.4 54.5 44.8

225 460 900

10.7 13.9 15.5

2,100 3,300 5,800

100.0 100.0 100.0

 上段:台数 下段:比率

ASEAN 他

日本

欧州

北米

中国

3)種類(EV・PHV・フルHEV・48V-HEV)別

国 地域(日本・北米・中国・ASEAN 他)内訳:2015~2030予測

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【Ⅰ-2.電動化車両の市場動向(電動化率)】

19

単位:%

2015年 2016年 2017年2018年

見込み

2019年

予測

25.8 29.5 32.4 34.2 36.3

3.0 3.4 4.5 5.5 6.7

2.3 2.5 2.9 3.2 3.8

1.7 2.1 3.2 4.4 5.4

1.0 1.2 1.5 2.0 2.5

3.5 3.9 4.8 5.7 6.6

ASEAN 他

全体

日本

欧州

北米

中国

2020年

予測……

2025年

予測……

2030年

予測

39.0 58.2 58.6

11.1 41.5 54.6

4.8 15.5 49.3

6.6 12.5 23.9

3.0 7.5 18.3

8.3 20.1 35.6

ASEAN 他

全体

日本

欧州

北米

中国

■EV+PHV+フルHEV+48V-HEV(電動化車両全体)

・48V-HEVまで含めると電動化率は世界では2017年が4.8%、2018年が5.7%の

見込み、2030年が35.6%と予測される。48V-HEVは電動パワートレイン技術の中

でも最も汎用性が高く、ガソリンエンジンの他、ディーゼルエンジンにも適用でき、セグメン

ト的にもフラッグシップカーのような上位車まで幅広くカバーできる。欧州系カーメーカーと

メガサプライヤーが中心となり技術規格を策定、欧州発のエコカー技術となることから、欧州

からまず普及、北米,中国など日本を除く全世界的な拡がりをみせる。

・ディーゼルエンジンへのフルHEVの適用はコストがかさみすぎる上、ディーゼルエンジンと

フルハイブリッドの特性がかぶることから、相性がよくないとされているが、48V-HEV

はコスト的にディーゼルエンジンにも適用し易く、欧州系カーメーカーを中心にディーゼル車

の48V-HEV化が進もうとしている。ディーゼル車の比率が高い欧州では48V-HEV

は使い易い技術として注目されている。

・また、48V-HEVは直列6気筒ガソリンエンジンとも相性がよく、直列6気筒ガソリンエ

ンジンは上級乗用車エンジンの完成形とも言われており、48V-HEVはこのエンジンの延

命化にもつながる。このエンジンをのせるLセグメント(5.01m~)における重要なエコカ

ー技術の1つとなる。

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【Ⅰ-3.電動化車両の市場動向(カーメーカー販売動向)】

33

単位:千台,%

2015年 2016年 2017年2018年

(見込み)2016年 2017年 2018年

日系 トヨタ 1,204 1,401 1,518 1,670 116.4 108.4 110.0

日産 30 45 180 220 150.0 400.0 122.2

ホンダ 259 211 250 275 81.5 118.5 110.0

マツダ 3 2 1 1 66.7 50.0 100.0

ダイハツ 1 1 1 1 100.0 100.0 100.0

スズキ 5 10 200.0

SUBARU 13 10 25 38 76.9 250.0 152.0

計 1,510 1,670 1,980 2,215 110.6 118.6 111.9

欧州 VW 3 1 33.3

Audi 4 1 1 1 25.0 100.0 100.0

Daimler 4 7 6 4 175.0 85.7 66.7

PSA 7 4 4 4 57.1 100.0 100

計 18 13 11 9 72.2 84.6 81.8

米国系 GM 6 10 10 10 166.7 100.0 100.0

Ford 42 50 63 70 119.0 126.0 111.1

計 48 60 73 80 125.0 121.7 109.6

その他系 Hyundai 60 72 86 104 120.0 119.4 120.9

計 60 72 86 104 120.0 119.4 120.9

1,636 1,815 2,150 2,408 110.9 118.5 112.0

カーメーカー販売台数 対前年比

単位:千台,%

2015年 2016年 2017年2018年

(見込み)2016年 2017年 2018年

欧州 Audi 10

Daimler 10

Renault 4 8 200.0

計 4 28 700.0

その他系 Hyundai 4

計 4

4 32 800.0

カーメーカー販売台数 対前年比

■フルHEV

■48V-HEV

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【Ⅰ-3.電動化車両の市場動向(カーメーカー販売動向)】

34

車種 販売台数(千台)

1 米 Tesla Model S 51

2 日 日産 リーフ 44

3 独 BMW i3 24

4 中 KANDI Kll Panda EV 20

5 仏 Renault Zoe 19

6 中 BAIC E-Series EV 16

7 中 Zotye Cloud EV 15

8 独 VW e-Golf 15

9 中 JAC i EV 10

10 中 KANDI KIO EV 8

11 韓 Kia Soul EV 8

カーメーカー

車種 販売台数(千台)

1 仏 Renault Zoe 19

2 米 Tesla Model S’ 16

3 日 日産 リーフ 16

4 独 BMW i3 12

5 独 VW e-Golf 11

6 韓 Kia Soul EV 6

7 仏 Renault Kangoo ZE 4

8 日 日産 e-NV200 3

9 独 VW e-UP 3

10 仏 Renault Twizy 2

11 独 Daimler Smart For Two 2

12 仏 Reugeot iOn 2

13 伊 Bollorè Blue Car 1

14 仏 Citröen C ZERO 1

カーメーカー

5)EV・PHV 主要車種販売台数(世界・欧州・米国):2015~2018年上期

■EV

2015年 世界 EV

2015年 欧州 EV

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【Ⅱ-6.電動化車両関連部品の市場動向(次世代エンジン)】

63

トヨタ 日産 ホンダ マツダ 三菱 ダイハツ スズキ SUNARU 計

1998年 26 23 15 11 12 7 10 6 110基

2007年 26 19 12 5 12 5 7 5 91基

2017年 19 9 10 4 5 2 6 5 60基

VWAudi

Mercedes BMW 計

1998年 18 20 15 53基

2007年 19 15 15 49基

2017年 9 10 11 30基

GM Ford 計

1998年 12 18 30基

2007年 24 15 39基

2017年 24 11 35基

6.電動化車両関連部品の市場動向

1)次世代エンジン

①エンジン型式数の削減動向

日系カーメーカー

ドイツ系カーメーカー 米系カーメーカー

・ガソリンエンジンの型式数の推移をみると減少の方向にあり、高性能ターボエンジンの縮小、

直6廃止、V6から直4への移行が進んでおり、燃費・効率向上に向けて開発が進んでいる。

今後はモジュール化、発電専用エンジンなどハイブリッド化を前提とするエンジン開発や超

高効率の次世代ガソリンエンジンの開発が活発化していく。

・ディーゼルエンジンは技術的には直噴ターボプラスコモンレールが標準化しており、ガソリ

ンエンジンとは大きく様子が異なる。ガソリンエンジンではハイブリッド化、エンジン単体

でも様々な技術が提案,実用化されているが、ディーゼルエンジンでは技術の方向性が既に

絞られている。

・今後も強化される環境規制によりディーゼルエンジンは排ガス処理装置のコストアップが進

み、乗用車市場でのディーゼルエンジンの競争力は弱体化していく。軽油は石油精製上、生

まれてくるため、軽油の使途としてディーゼルエンジンは存在意義をもつ。ディーゼルエン

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【Ⅱ-6.電動化車両関連部品の市場動向(PCU)】

95

②インバータの納入マップ,サプライチェーン(IGBT~PCU)

カーメーカー

部品メーカー

日系

トヨタ 日産 ホンダ マツダ 三菱自 スズキ

内製 ○ ○

富士電機 ○ ○

豊田織機 ○ ○

三菱電機 ○

三菱重工業 ○

日立AMS ○

明電舎 ○

カルソニック ○

カーメーカー

部品メーカー

欧州系 米国米

VW

AudiBMW Daimler GM Ford Tesla

内製 ○

日立AMS ○ ○ ○

TDKオートモティブ ○ ○

Bosch ○

Continental ○

Delphy ○

・電動化車両に搭載されるモータは交流式でインバータによって直流を交流に交換し、その過

程で周波数や電力を調整することでモータの回転・トルク制御を行う。電動化車両の電池

は直流となるため、直交変換と回転・トルク制御を行うインバータ技術が電動化車両では

電池と並ぶ2大コアテクとなる。

・トヨタの電動化技術はTHS Ⅱがベースとなっており、PHV,EV,FCVもすべてT

HS Ⅱのインバータ技術を応用している。駆動用モータと発電用モータの2系統のインバ

ータと電池電圧を昇圧するコンバータを内蔵しており、半導体技術と実装技術の開発によ

りPCUの小型化が進んでいる。

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【Ⅱ-8.電動化車両関連部品の市場動向(冷暖房システム)】

112

単位:千台,%

2015 2016 20172018

見込み

2019

予測

3,400 4,200 4,450 4,800 5,200

― 123.5 106.0 107.9 108.3

2020

予測・・・

2025

予測・・・

2030

予測

6,000 7,000 8,000

115.4 ― ―

数量

数量

単位:百万円,%

2015 2016 20172018

見込み

2019

予測

33,000 40,000 41,000 44,000 47,000

― 121.2 102.5 107.3 106.8

2020

予測・・・

2025

予測・・・

2030

予測

54,000 60,000 64,000

114.9 ― ―

金額

金額

④電動コンプレッサ市場規模:2015~2030年予測

世界 数量ベース

世界 金額ベース

上段 実数 下段 対前年比

・電動化車両、アイドリングストップ車増加にともないコンプレッサは電動化エンジン廃熱利

用暖房にカワッテヒートポンプ利用となる。エンジンからの熱を用いる暖房はエンジンの

排熱利用という側面もあるが、暖房を利用する冬期においてはエンジン冷却水の温度上昇

が十分でないことが多いため、燃料を消費してエンジンを暖房用熱源として利用する側面

がみられ、冷房,暖房ともに燃費に大きく影響を与えている。ICEV,HEV,EVの

いずれにおいても冷房と暖房は燃費・電費を下げる大きな要因となるが、コンプレッサの

電動化も進む。

・エンジン搭載車の場合、通常、コンプレッサの動力源はエンジンとなるが、アイドリングス

トップ機構をもつ車やHEVでは電動コンプレッサも用いられ、またEVでは当然、電動

コンプレッサとなり、電動コンプレッサの市場は急拡大している。

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【Ⅲ-1.電動化車両の業界動向(カーメーカーの動向)】

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【GM】

・2017年10月、米GMでは、2023年までに20車種以上の電気自動車(EV)と燃料

電池車(FCV)を発売すると発表している。GMでは、まず1年半以内に現行のシボレー・

ボルトEVをベースとしたEVを開発し、EV2車種を発売する。EVと並行し、FCVも開

発し、トラックを想定しており、2つのモーターを載せる車台を開発し、配達車、救急車など、

業務用での実用化を図る計画としている。

【Ford】

・フォードでは、2025年までに中国で50車種以上のフォード及びLincolnモデルを

投入する計画としている。新型SUV8車種、電動車15車種となっている。衆泰汽車との合

弁会社がEVを発売する。

・また、2019年には、小型SUVのEVや、Lincolnブランドの高級SUVなど、5

車種の現地生産を中国にて開始する計画としている。

【Tesla】

・テスラにおける地域別販売台数は以下のとおりとなっている。

(単位:台)

2013 2014 2015 2016

アメリカ 17,900 14,400 25,400 26,700

中国 ― 2,500 5,500 7,500

ノルウェー 2,000 4,000 4,000 3,500

オランダ 1,200 1,500 1,800 2,100

カナダ 600 800 2,000 2,100

その他 2,400 8,400 11,900 34,200

合計 24,100 31,600 50,600 76,100

・テスラは、アメリカのシリコンバレーを拠点に、バッテリー式電気自動車と電気自動車関連商

品を開発、製造、販売している自動車会社である。EVに関しては、テスラ・ロードスター、

モデルS、モデルX、モデル3と展開している。アメリカNevadaに年間50万台分のバ

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【Ⅲ-1.電動化車両の業界動向(カーメーカーの動向)】

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3)電動化ロードマップ

①日系カーメーカー

【国内カーメーカー(乗用車)】

カーメーカー~2014 2015~2019 2020~

トヨタ ・2012年9月24日,iQをベースとしたEV「eQ」を2012年12月に限定発売すると発表。

・価格は360万円。・グローバルでの販売台数は100台となっている。

・2014年12月、燃料電池車「ミライ」を発売。

・中国市場において2019年にカローラPHV,レビンPHVを投入。

・欧州向けの乗用車から2018年内にディーゼルエンジン車をなくす方向。

・中国市場において2020年にC-HR/IZOAベースの電気自動車を投入。

・2030年までにEVやHVなどの電動車の販売を550万台以上に引き上げる。(550万台の内訳は、EV,FCVで100万台、HV,PHVで450万台となっている。)

日産 ・2010年に電気自動車リーフを発売。

・2017年10月から新型リーフの発売を開始。400㎞(JC08モード)の航続距離を実現。プロパイロット、プロパイロットパーキングなどの新技術を搭載。

・商用電気自動車e-NV200の仕様を向上。40kWh の大容量バッテリーの採用により、航続距離300㎞(JC08モード)を実現。2018年12月の発売予定。

・2018年北京モーターショーにて、シルフィゼロ・エミッションを世界初公開。100%電動パワートレインを採用。2018年後半に発売予定となっている。(2018年8月から東風日産においてシルフィゼロ・エミッションの生産を開始)

・2021年にインフィニティ初の100%電気自動車を発売。

日産,ルノー,

三菱自動車

・ルノー日産アライアンスでは、2018年1月30日、2010年12月の初代日産リーフ発売以来、EVの世界累計販売台数が54万台を超えたと発表している。

・日産,ルノー,三菱自動車などで構成するルノー・日産連合では、2022年までに12車種のEVを投入する計画を発表している。

三菱自動車 ・2009年に電気自動車i-MiEVを発売。

・2018年北京国際モーターショーで、e-EVOLUTION CONCEPTを中国初披露。

・2018年4月にi-MiEVを一部改良。

・総電力量10.5kWhの「M」を廃止し、同16.0kWh の「X」のみの設定とする。

・三菱自動車のプラグインハイブリッド技術を2022年までにアライアンス共通のC~Dセグメントで採用する。

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2018年版

電動化車両・関連部品市場の現状と

将来予測

価 格:92,000円(消費税別)

発刊日:2018年9月28日

発刊者:総合技研株式会社

本 社:〒450-0003名古屋市中村区名駅南一丁目 28番 19号

名南クリヤマビル

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