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「技術開発と共同研究 」SR体制のレヴュウと新時代のあり方
第24回懇談会
川崎重工・海友館新館
平成26年4月25日
岡本 洋
船舶海洋工学会・関西支部・「海友フォーラム」
発表当日の標題 「技術開発と共同研究 」新旧SRの比較と新時代のあり方 を上記の様に変更(2014.5.9)
取り上げる課題研究開発 共同研究に関連して
SR、STR の 経過・展望(SR:日本造船研究協会JSRA、STR:日本船舶技術研究協会JSTRA 以下夫々をSR,STR と略記する )
日本の大学船舶海洋学科、造船所は大丈夫か
Ⅰ. SR 研究の時代からSTRへ ⑴ 背景・運営など ⑵ 時代の変化と SR の老化 ⑶ SR の評価・問題点 ⑷ 「本当に役立っているのか」 ~ 新組織JSTRAへ
Ⅱ. 共同研究の今後 ⑴. 技術流出 ~ 共同研究、
SR, STR の 経過・展望
課題の問題点
Ⅰ. SR 研究の時代からSTRへ ⑴ 背景・運営など ⑵ 時代の変化と SR の老化 ⑶ SR の評価・問題点 ⑷ 「本当に役立っているのか」 ~ 新組織 STRへ
Ⅱ. 共同研究の今後 ⑴. 技術流出 ~ 共同研究、
Ⅲ. 技術開発と大学ーー内藤提言に関連 ⑴船舶海洋専攻学科の垣間見える現状 寄付講座 産学交流ー守秘とアカデミズム ⑵若手研究者の教育ー人事交流ー企業・研究所・海外大学 ⑶ 「重箱の隅をつつく様な研究」 をしている ⑷ 「ニーズ をさぐれ 」 現場の意見を聞け、先端への挑戦 ⑸ 「先端技術は何かー海洋技術、産業の創出発展へ (6) 「研究にマネージメントを」 技術経営が必要 (7) 「グローバル化ー海外交流
造船研究協会 (SR)
設立1952年(S27)
統合2005年(H17)
JSTR造船技術研究協会
に統合 発足
(財)船舶解撤事業促進協会
(財)日本船舶標準協会
会員 団体会員 造工等 13団体造船会社 造船会社 26社
(大手 7社 + 中手16社)海運会社 12社造船関連工業会社 50社
賛助会員 17社
研究費負担 船舶振興会 約85%概略値 大手7社 約13%
その他 会費 残り各社
SRとSTR 1
GT千8百万
戦後の海事世界の概観
日本
イギリスの衰退
西欧
韓国
1950 1960 1970 1980 1990 2000
日本
終戦
日本
復興・立ち上がり期
成長発展期
停滞・再発展期
日本、英国を抜いて建造量世界第1位に
韓国の急速な台頭、2000年に日本を捉える
日本の進水
量が世界の50 %に達す。
船型試験
オイルショックと不況
海運造船未曾有の好況
1948 ‘82 ‘92
‘98
日本船
腹量世界第一位に
構造不況・苦節
米国発
金融危機
奇跡の復興
Japan as No.1
戦後復興は造船から
Private 軌跡 造船 設計 研究開発
帝国海軍の遺産
計画造船‘47-’99造船疑獄‘54 海運集約’63
2008
MTS 1988~
海事壊滅
今回取り上げる期間
造船研究協会 SR1952(S27)
2005(H17)
JSTR
SRの時代背景SRとSTR2
GT千8百万
世界、日本・新造船建造量推移
日本
イギリス
西欧韓国
1950 1960 1970 1980 1990 2000
日本
終戦
日本
復興・立ち上がり期
成長発展期
停滞・再発展期
日本、英国を抜いて世界第1位に
韓国の急速な台頭、2000年に日本を捉える
日本の進水量が世界の50 %に達す。 岡本 洋
川重突出バルブ
SR41SR45
61 98
107
PRC
LINEC
UT FTC
LC造船所共同研究
三菱重工 3分割時代
造船研究協会 SRJSTR
1952(S27)
2005(H17)
国内大手自社水槽新時代
明石船型創業1973
船舶振興会約7割、大手7社約2割他の支援
次第に、規模、研究課題、成果、
利用への視線、批判 高まる
川重の共同研究ー国内・海外
SRとSTR3
GT千8百万
世界、日本・新造船建造量推移
日本
イギリス
西欧韓国
1950 1960 1970 1980 1990 2000
日本
終戦
日本
復興・立ち上がり期
成長発展期
停滞・再発展期
日本、英国を抜いて世界第1位に
韓国の急速な台頭、2000年に日本を捉える
日本の進水量が世界の50 %に達す。 岡本 洋
川重突出バルブ
SR41SR45
61 98
107
PRC
LINEC
UT FTC
LC造船所共同研究
三菱重工 3分割時代
造船研究協会 SRJSTR
1952(S27)2005(H17)国内大手自社水槽新時代
明石船型創業1973
大手自社開発指向顕在化、SR研究のテーマの老化、競争激化、技術保護指向共同研究から委託研究へ
中国 の爆発、2010年に世界トップに躍進
船舶振興会約7割、大手7社約2割他の支援
次第に、規模、研究課題、成果、利用への視線、批判 高まる
日本造船社会主義的研究官+学+大手 一体
SRの纏め反省
SR共同研究の成果と方式の老化
成果 老化から再編へ
1.基礎的、共通課題への貢献ー日本造船界の拡大・発展期に適応
2.日本株式会社的 効率研究成果ー産官学の総力結集
3.産官学の人的交流による情報交換
4.日本標準的 造船技術の確立
1.研究内容が先端的でなくなった。平均的なテーマに成りがち
2.会社間の格差顕在化テーマ、内容に不満
3.参加するための共同研究
4.本当に役にたっているのかー日本財団
笹川陽平理事長ほか5.委託研究方式への傾
斜(全員参加方式より)
国内ー大手 7社共同、大手 4社共同
その他 PRC, LINEEC, その他
海外ー大型タンカー国際共同研究川重+・三井造船+ 欧
州大手造船所+船級協会+メジャーオイル+US Navy+その他+NSMB(現MARIN)
〃ー★★★船の船型開発 ドイツ造船所+HSVA、その
他
〃ー ★★ の開発 NV+某社+ノルウエイ水槽、その他
など
・・・研究成果以外に直接・間接の得られるものがある・・
川重の共同研究ー国内・海外の一例
担当した件名の中から
一般財団法人日本船舶技術研究協会(JSTRA)
(社)日本造船研究協会(JSTRA)2005.4
(財)日本船舶標準協会 業務統合発足
(財)船舶解撤事業促進協会
船舶技術に関する基準・標準規格・研究開発を行う
設立S27.6(1952).6 53年間 継続後
SR との相違点
基準標準規格
開発研究の「ものづくり的テーマ」、準クローズ的方式化への傾斜、
に重点
基準
研究開発
規格
日本船舶技術研究協会 の役割(2005年設立以降) 協会資料に記入
SR時代より、相対的にウエイト低下。「戦略的」姿勢の強調が目立つ。
日本財団補助金9億7,421万円
80.1%
(社) 日本造船研究協会 (財) 日本船舶技術研究協会
SR STR
2014年度支出12億2,942万円
船舶振興会66.2%
SR, STR の費用負担 の一例
造船振興財団17.3%
1985年度事業費 25億2,193万円S60年
その他委託金負担
合計 83.5%21億0922万円
造船大手7社12.7%3億2,189万円 他に会費 4,622万円
2014年度経常収益 12億1,615万円H26年
30年で研究規模略 1/3 規模に縮小 か?
事業収益
会費
研究調査費6億6,619万円
給料その他
夫々発表決算資料による。 区分が不同の為、直接比較が出来ない。
1.SR,STR共に、日本財団(旧造船振興財団)が約>80%負担。2.SR では、 残部を大手が約12.7%負担。3. STRでは、残部を賛助会員の会費と事業収入で負担
ボートレース 売り上げの推移日本財団 50年史 より
2兆円
1兆円
1952年 1976年 1990年 2011年
SR設立1952年
STR設立2005年
SR,STRの事業費の太宗を負担した原資の推移とみることができる
補助金 各種
造船関係 各種
SR, STR
研究 給料その他
売上高
2.5%
船舶振興会(現日本財団) ボート・レース からSR, STR 研究資金までの流れ
各年度受け入れ交付金一覧
年度 1962年~2011年1号交付金 と 2号交付金
700億円
300億円
500億円
1962年 2011年1980年 2000年
200億円
100億円
日本財団50年史より
STR設立2005年
SR設立1952年
SR,STRへの交付金に直結する費目推移
調査研究事業の推移 事業費/1990~2011年
日本財団50年史 より
20億円
10億円
1990年 2011年2000年
SR,STRの事業費、補助金に直結する費目推移は見いだせないが、この図が近いと思われる。
日本造船研究協会(SR) と 日本船舶技術研究協会(JSTR)の目的・事業の比較 (赤字)内はSR のものを示す
目的
船舶技術及び船舶に関する基準・標準規格に関する試験研究及び調査並びにその成果の普及等を総
合的・戦略的に実施することにより、船舶産業に関する総合技術の向上を図るとともに、国内外情報の収
集・提供を図り、もって我が国船舶産業の発展に寄与
( 広く工業技術者の知識と経験を糾合し、船舶工業に関する総合技術の向上を図り、もって斯
業の合理的発展に資する )
事業
(1)船舶技術に関する試験研究及び調査並びにその成果の普及
(2)船舶に関する国内外の技術基準・標準規格に関する試験研究及び調査並びにその成果の普及
(3)船舶に関する日本工業規格の制定改廃に関する原案の作成
(4)船舶に関する日本工業規格の普及
(5)船舶技術及び船舶に関する技術基準・標準規格に関する各種研究機関、諸外国及び諸国際機関
との交流 及び連携協力
(6)船舶産業に関する国内外情報の収集・提供
(7)船舶に関する技術基準・標準規格への適合を支援する事業
(8)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
これらのの事業は、本邦及び海外において行うものとする。
( ・船舶工業に関する試験研究および調査、船舶工業技術に関する
各種む研究機関との連携協力、船舶工業技術に関する所外国との交流、 ・その他本会 の目的を達成する為に必要な事業 )
「船舶工業」から「船舶産業」への視点転換が「戦略的取組」を意味するのであろう。
ここでは、「試験研究」がトップに挙げられている。スライド12 の
「役割」の表現と微妙な違い
日本船舶技術研究協会(JSTRA) ❉造研 の1986年役員
会長 他 理事 評議員経歴推定?MHI元長崎造船所長? 国
交省OB 元海保装備技術部長 ? 国
交省OB 関東運輸局海上環境部長?国
交省OB 元技術支援部長?
❉会長 山下勇三井造船相談役専務理事羽賀弘安常務理事前田至孝 運輸省OB常務理事対馬克己 NK OB理事 大手・中手造船会社社長 17名
船社社長4名・専務・常務各1名NK、船主協会、日本船舶振興会その他団体理事長9名 計32名
JSTR理事に比し、こちらは造船・船社のみの社長・ 理事長で占められ、重厚なメンバー
全16名
日本船舶技術研究協会(JSTR)事業 成果日本財団・図書館 成果物 としてアクセス可能なもの
2013年度 2件 「我が国における洋上風車設置船・作業船の在り方について」・基礎検討
調査委員長 髙木 健 東京大学、委員 井上 俊司 海技研、 赤星 貞夫 NK、他に 日
本風力発電技術 局長ジャパンマリンユナイテッド(株)、SSK開発室長
Web に公開されている。
・ 「バラストタンクの防食技術に関する調査研究」
Web には標題のみで、内容は公開されていない。会員ページに公開とある
2012年度 3件(4報告)
造船研究協会 経費・事業費 と その支出母体
昭和60年(1985年)決算
昭和61年(1986年)予算
経費総額27億3千414万円
100%
事業費25億2千819万円
100%
事業費25億2千819万円92.5%
経費内訳 事業費内訳
船舶振興会16億7千270万円 66.16%
日本の大学船舶海洋学科、造船所は大丈夫か Ⅰ.
大學の危機ー内藤提言
日本の技術レベル、人材規模、研究規模新SRでは規模が大きく縮小
寄付講座ー 東大 ]阪大 ] 守秘/アカデミズム
大府大 ]
技術開発と大学ーー内藤提言に関連⑴船舶海洋専攻学科の かいま見える現状
寄付講座 産学交流ー守秘とアカデミズム
⑵若手研究者の教育ー人事交流ー企業・研究所・海外大学
⑶ 「重箱の隅をつつく様な研究」 をしている
⑷ 「ニーズ をさぐれ 」 現場の意見を聞け、先端への挑戦
⑸ 「先端技術は何かー海洋技術、産業の創出発展へ
(6) 「研究にマネージメントを」 技術経営が必要
(7) 「グローバル化ー海外交流
日本の大学船舶海洋学科、造船所は大丈夫か Ⅱ.
産学交流の必要性ー研究テーマ、取り組みへの不満
1.重箱の隅をつつく様な研究が多い ーー三菱重工・技術責任者
ー船舶海洋シンポジュームでの発言
2.対策はーー
現場に ニーズ あり
産学の交流・・・テーマの決定
阪大船舶海洋工学コース 教員紹介(学科 講座名 と 教授) 阪大hpより
大學の正教授の兼任 !!
今治社員
大府大 も同等、東大は造工の寄付講座 おわり
2014/5/10岡本 洋
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