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動き出した「長崎EV&ITS(エビッツ) プロジェクト」 ~地方から始まる路車協調ITSと電気自動 車の普及戦略~ 東京大学生産技術研究所 ITS研究センター 准教授 牧野 浩志 本日の内容 • ITSについて • EVについて 長崎EV&ITSプロジェクト

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動き出した「長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト」

~地方から始まる路車協調ITSと電気自動車の普及戦略~

東京大学生産技術研究所

ITS研究センター 准教授

牧野 浩志

本日の内容

• ITSについて

• EVについて

• 長崎EV&ITSプロジェクト

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ITSについて

交通と都市の進化交通手段 時代 都市の特徴 ニーズ 課題

徒歩・馬車

古代都市(~15世紀)

防衛拠点としての城壁都市道路沿いに発展

国家統一(道路づくり)都市防衛

狭い城壁内での生活

ルネッサンス理想都市(16世紀~18世紀)

理想的な美しい都市=ルネッサンス理想都市

人間性の回復商工業の発展

ブルジョアの登場富の集中

モニュメンタル都市(19世紀頭)

放射状街路とスクエア

街路と建築物による三次元ビスタ

権力の象徴、ステイタスとしての都市

機械(鉄道・自動車)の登場による工業化

鉄道の時代

産業革命による工業都市(19世紀中)

工業都市の興隆 工場の立地、労働者の集中

劣悪な住環境、不衛生、スラム化、工場からの大気汚染・水質汚濁

鉄道を活用した田園都市(20世紀頭)

職住近接の農村開発 人間性の回復 さらなる都市への集中

自動車の時代

機械を活用したスーパースケール都市(20世紀中)

高層ビル、自動車専用道路を活用した都市改造

人間に太陽と空間と緑を取り戻す

コミュニティや多様性の喪失エネルギーの大量消費都市コストの増大過度な自動車依存

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機械の登場と都市改造(1920)

• ル・コルビュジェ(1887 –1965)– 「輝く都市(The Radiant

City, 1922)」

– 都市の基本機能=居住、労働、休息、移動

– 機械がもたらす変化を活用すべき「太陽、空間、緑」

• 自動車:4km/h→100km/h• エレベータ:高層ビル

• 機械(エレベータ、自動車)を活用したスーパースケールの都市改造

出典:The Radiant City, 1922

ITSのコンセプトの登場(1940)

• ニューヨーク万国博(1939)– 「明日の世界」(World of

Tomorrow)

• GMのHighway and Horizon館– “Futurama”=Future+Panor

ama– 2,500万人の来館者

• 1960年のアメリカ– 州間高速道路(InterState)– 電波でガイドされた自動車が

自動走行する=Automated Highway System(AHS)

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自動車時代の都市と交通の課題の克服

• これまで– 新しい技術を人間社会のために活用する努力

• 前提条件– 人間社会にとって「居住、休息、労働、移動」という基本要素は

変わらない– 太陽、空間、緑へのニーズも変わらない

• 課題と解決の方向性– 人間性の欠如、コミュニティの崩壊

• 多様性、ヒューマンスケール、時間を取り戻す– 都市コストの増大(電気、ガス、上下水道、道路など)

• サステイナブルシティ、コンパクトシティ、中心市街地の活性化– 過度な自動車依存(交通事故、渋滞、環境問題)

• 公共交通の活用、ITSによる解決

ITSは都市・生活をどう変える?

• 自動車の特性– Door to Door

• 道路があればいつでもどこにでも行ける• 郊外の開発(住宅、ショッピングセンター、オフィス、工場)• 物流(交通の半分は物流)• 観光(観光の8割以上が車利用)

– 皆が使うと混雑が生じ、結局皆が損をする• 朝夕のラッシュ、通過交通による都心の渋滞• 放射状ネットワークには適さない(通勤・通学)• 通過交通の処理が不可欠(環状道路)

– ドライバー、自動車は所有者責任• 交通事故(世界で40万人/年以上)

– 内燃機関• 環境問題、CO2の10%が自動車• エネルギー効率から考えると公共交通機関がよい

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ITSは都市・生活をどう変える?

• 自動車の特性を理解し、解決策を探る– 皆が使えば混雑 →情報提供で平準化(ITS)– 個人がドライブ →安全運転の支援(ITS)– 環境問題 →電気自動車など

• 人間性の回復(太陽、空間、緑に加えて時間を取り戻す)– 移動体の時空間の偏在を解決– 情報の不足による無駄をなくす– 人間に時間、コミュニティを取り戻す

• ITSは新しい都市と交通の関係を作る!– 新しい交通のツールとしてのITSの登場– 新しい技術は都市の形を変えていく– 私たちは何を変えていくのか?

ITSによる美知空間ネットワークづくりⅠ

• 道路ネットワークは統一国家の象徴(ローマの経験から)– 地方主権は十分な道路ネットワークから– 環状道路の整備がようやく見えてきた– 道路ネットワークの整備効果はこれから– 環状道路ネットワーク時代がようやくきた

• 環状道路内の交通マネジメント(DRG)• 中心市街地の活性化• 自動車を使わなくていい空間づくり(P&R、LRT)• 商品の輸送の仕組みづくり(時間規制)• 人間のための空間づくり(トランジットモール、ホコテン)• 美しい日本らしい空間づくり(景観、電線類地中化)

• 美知空間づくり(美しい日本づくり)– 低成長時代は文化の時代(観光時代)– 日本の国土の美しさを台無しにしてきた社会基盤– 市民と共同による美知づくり

• 日本風景街道(北海道シーニックバイウェイ、九州道守)• 電線と看板の撤去→電線は地下空間に看板と標識は電子情報に

– 観光とITS

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ITSによる美知空間ネットワークづくりⅡ

• 超高齢化時代の移動の自由の確保– 自動車専用道路では自動走行(安心して運転)– 家の周りでの安全対策(適切な安全運転支援)– 自分の運転能力の評価ができる自動車– 自動車をあきらめた後でも移動の自由を確保

• デマンドバス、PMVなどの普及

• 地球規模の環境問題の克服– 軌道系へのシフトは可能か?

• 物流をどうする• 高齢者を含めた移動の自由の確保• ラストワンマイルは車?

– EVが解決するか?• 普及のためには急速充電器(案内)• EVのバッテリーは家1日分の電気を蓄電• EVはスマートグリッドのバッテリー?• 車の使われ方を知ることが大切

ITSの研究開発の歴史(1960~)

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ITS(高度道路交通システム)とは

• ITSの基本要素

人-車-道路

• ITSの基盤技術

センサ、地図、位置、通信、ネットワーク

• ITSの目標

事故、渋滞、環境、

少子高齢化、地域活性化 などなど

カーナビ、VICS、ETC

14

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

14

レベル2:簡易図形表示型

レベル3:地図表示型

提供イメージ

カーナビ VICS

ETC

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ITSの1st stage(1990~2009)

• 登場したアプリ– Car Navi、VICS、ETC、バスロケ、テレマティックス など

• 基盤となった技術– 地図

• DRM → カーナビ、バスロケ

– 位置• GPS → カーナビ、バスロケ

– 通信• FM多重(広域) → VICS• 携帯パケット(広域) → テレマティックス• 光通信、2.4GhzMicroWAVE(狭域)→ VICS• 5.8GhzDSRC(狭域、交通専用) → ETC

• 課題– スタンドアロン、機能の連携がない(昔のワープロ)=発展性がない

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

ITSは社会を変え始めたが・・・

• カーナビ– 1989年に全国統一のデジタル道路地図(DRM)が完成– 1990年以降、デジタル道路地図搭載のカーナビが登場– 年間500万台を販売(累積出荷台数は3,500万台超)

• 1兆円マーケットの創造• VICS

– 1996年、VICSサービスがスタート– VICSユニットの出荷台数は累計で2,400万台超

• 渋滞の迂回によりCO2を年間250万トン削減(2012年度推計値)

• ETC– ETC普及状況は累計約3,700万台、利用率は約84%– 首都高速道路の本線料金所では渋滞がほぼ解消し、全国の高速道路の本線

料金所でも渋滞発生回数が減少

• 渋滞の解消により料金所周辺のCO2を年間21万トン削減(利用率85%時の推計)

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京都議定書目標達成計画における施策の概要(運輸部門、2008年3月)

施策項目排出削減見込量(単位:万t-CO2)

具体的な施策

自動車単体対策及び走行形態の環境配慮化

2760~2960

トップランナー基準による自動車の燃費改善

クリーンエネルギー自動車の普及促進エコドライブの普及促進 (EMS の構築・普及等)大型トラックの走行速度抑制バイオマス燃料 等

交通流対策(社会資本整備分野、交通規制分野等を含む)

550+α

高速道路の多様で弾力的な料金施策自動車交通需要の調整ITSの推進路上工事の縮減

ボトルネック踏切等の対策 等

物流の効率化 1750~1860

鉄道、海運の利用促進自動車輸送の効率(車両の大型化、営自転換、積載効率向上)国際海上コンテナ貨物の陸上輸送距離削減

公共交通機関の利用促進

270~380鉄道等新線の整備、既存鉄道・バスの利用促進

通勤交通マネジメント 等

その他 280鉄道単体のエネルギー効率向上航空機単体のエネルギー効率向上テレワークの推進

2nd stageに突入した日本のITS(2010~)

• 様々な問題を解決できるITS車載器(5.8GHz DSRC)というツールの登場(2009年5月発売)– マルチアプリケーション機能を持った車載器– カーナビ、VICS、ETC、安全運転支援、プローブ、インターネット接続など

• 日本発の世界プラットホームになれる可能性– ISOの国際標準規格を取得– しかし、鶏と卵問題(誰が 初に整備するか?)– ようやく動き出した路側機整備

• ライバル– IEEE802.11P (5.9GHz)のITS用通信規格– GPSとGSMによる走行距離課金

• (ETC)+VICS+e-Call+AHSへ発展の可能性

• 新しいプラットホーム(ITS車載器)を活用したビジネスモデルが大切– EVの急速充電施設の案内– 観光での活用(ローカルカーナビ、レンタカーとの連携)– 安全運転支援 など

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多様な用途が期待されるITS車載器

世界に先駆け登場したITS車載器(2009.5~)

日刊自動車新聞 9月4日朝刊 2面

0

50

100

150

200

250

300

350

400

1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

万台

5年累計で約1,000万台

出典:ITS Japan

※ITS車載器のプレスリリース

・パイオニア (2009.5)・トヨタ自動車 (2009.9)・三菱電機 (2009.9)

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ITS車載器の特徴~ローカルコンテンツが活かせる機能~

① ETC機能 ⇒キラーアプリ

② カーナビ ⇒キラーアプリ

③ 新VICS機能 ⇒さらに広域に、わかりやすく

④ AHS機能 ⇒安全運転情報提供機能(世界初)

⑤ プローブ ⇒VICS・安全サービス向上が可能に

⑥ インターネット ⇒オンデマンドアプリ(観光情報など)

⑦ クレジット決済 ⇒キャッシュレス、ビジネスモデル構築が可能に

⑧ 音声読み上げ ⇒簡単路側放送、観光ガイド

社会問題解決のためのツールとしてどう使っていくかがポイント!

動き出したITSスポットの整備

例えば、首都高速では、2009年度に32箇所2010年度冬までに166箇所へ拡大

●:サービス中 ●:2010年度冬サービス開始

• 全国の高速道路本線上約1,630箇所にITSスポットを整備。• さらに、東名高速、名神高速のサービスエリアを含め、サービスエリアや道の駅などの合計

約50カ所に設置。

都市間高速道路については、JCT(約90箇所)の手前も含め、おおむね10~15kmおきに設置。都市内高速道路については、約4kmおきに設置。 22

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23

ITS市場推計(累積)

0

200,000

400,000

600,000

800,000

1,000,000

1,200,000

2005年 2010年 2015年 2020年

ITS情報通信サービス 車載器等の端末機器

(億円)

◆ITS車載器を起爆剤にカーナビが更に高度化し、それを利用した民間コンテンツサービス等の新規ビジネスの創出が期待され、我が国経済の活性化に大きく貢献。

◆情報ダウンロード、広告配信などのコンテンツサービスのほか、ガソリンスタンドやドライブスルーでの決済サービスなどの展開が見込まれており、国民生活の向上にも貢献。

※ITS Japan提言より

出典:株式会社三菱総合研究所プレスリリース

2020年までのITS市場規模は累積で100兆円

ITS市場予測

EVについて

(長崎EV&ITS 荻野氏講演資料より)

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電動車両の基本構造例

純粋な電気自動車(BEV)

電動機発電機バッテリー

電源

ハイブリッド車(HEV)

燃料電池自動車(FCV)

電動機発電機

バッテリー

内燃機関or燃料電池

燃料タンク(ガソリン・水素等)

プラグインHEV(PHEV)電動機発電機

バッテリー

内燃機関

燃料タンク

電源

25

20

電気自動車(BEV)に係わる取組みの歴史

マスキー法導入をきっかけとした取組み

ZEV法導入をきっかけとした1990年代の取組み

26

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(年度末)

(台)

BEV

HEV

BEVは9000台程度で頭打ち。 HEVは保有台数を伸ばしている。(伸びてはいるが、インフラの制約なしで10年かかって約50万台)

27

BEV・HEV保有台数の推移

27

BEV保有台数の推移

(年度末)

(台)

原付(2輪)6,604

原付(4輪)1,857

7,700

5,600

4,700

3,800

2,600

8,500

389

乗用車 185

その他 11

軽乗用車 139

軽商用車 48

貨物車 6

9,9009,421

BEVの保有台数9000台の殆どが原付2・4輪であり,軽自動車以上のBEVは廃車により年々減少の一途

28

9,358

28

8,850

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BEVに対する新たな機運

三菱自工i MiEV

富士重工プラグインステラプロトタイプ

写真

乗車人員 4 4

全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,600mm 3,395×1,475×1,660mm

高速度 130km/h 100km/h

走行距離 160km 90km

モータ 47kW 47kW

電池 Lithium-ion 16kWh Lithium-ion 9kWh

充電速度 100V:14h 200V:7h 100V:8h 200V:4h

価格(税込み) 459.9万円 472.5万円

新型リチウムイオン電池を搭載したBEV2009年7月本格的な市場投入の開始

29ウェブ情報等からJARI作成

日産EVリーフと海外ベンチャーEV

30

メーカ:名称生産拠点:販売時期

日産:LEAF日本:2010年

TESLA:モデルS米国:2011年

CODA:セダン中国:2010年

写真

価格 未定(ユーザ負担はガソリン車並みを目指す?)

$57,400 $45,000

サイズ(全長*全幅*全高) 4445*1770*1550mmデータなし(全長

4978mm?)公表データなし?

定員 5人 5人(+2人子供) 5人

航続距離160km以上(US LA4)

標準:256kmプレミアム:368~480km

144~192km

高速度 140km/h以上 192km/h 128km/h

生産量 2010年50,000台 20,000台/年2010年2,700台2011年20,000台

バッテリ(Li-ion) 24kWh・90kW以上 42kWh 33.8kWh

充電時間普通 100V:16h 200V:8h 220V:4h 220V:6h未満

急速 30min:0⇒80% 45min 1h未満

プレス及びインターネット情報からJARI作成

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ホンダとトヨタの代表的なHEV

HONDANew INSIGHT

TOYOTAPrius

TOYOTANew Prius

写真

全長×全幅×全高(L×W×H mm)

4,390×1,695×1,425 4,445×1,725×1,490 4,460×1,745×1,490

車両重量 1,190kg 1,260 kg 1,310kg

乗車定員 5 5 5

エンジン 1,339cc 1,496cc 1,797cc

モーター 10kW 50kW 60kW

燃 費30km/l(10・15)26 km/l(JC08)

35.5 km/l(10・15)29.6km/l(JC08)

38.0 km/l(10・15)32.6km/l(JC08)

電 池 Ni-MH (0.6kWh?) Ni-MH 1.3kWh Ni-MH 1.3kWh

値 段 189~221万円233~335万円

(新グレードEX189万円)205~327万円

31ウェブ情報等からJARI作成

本格普及に向け,各メーカの競争が活発化

BEV充電インフラの整備

32

種類 電力仕様 説 明 コスト

普通充電

単相100V一般家庭用100Vコンセントでの充電通常8~14時間程度でフル充電

簡単に設置可能

高速充電

単相200V一般家庭用200Vコンセントでの充電通常5~7時間程度でフル充電

200Vへの変更が必要(10万円程度の工

事費・基本料金がアップ)

急速充電

3相200V工業用200Vコンセントでの充電通常15~30分で50~80%充電

500万円~1,000万円

程度の工事費・基本料が必要

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長崎EV&ITSプロジェクト

五島市

広島

福岡

新上五島町

大阪

長崎空港

長崎

大村

九州新幹線西九州ルート

「長崎EV&ITSプロジェクト」

歴史の島『五島』を環境と観光で元気にする先進モビリティパワー

東京

新幹線長崎駅日本で初めての海路に直結

した新幹線駅

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大野教会堂

世界遺産登録を目指す長崎~環境に優しい交通環境・観光ツールの構築がキー~

五島を究極のエコアイランドにする~電気自動車が島にやってきた~

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離島というハンディキャップを乗り越えるために

Handicaps

• 長崎は離島と半島によって構成される県:– ガソリンが高い(輸送コスト)

– 離島・半島という地形はアクセス性が悪く地域開発が遅れがち

• 結果として:– 人口減少(30万人→15万人)

– 観光客の減少

– 地域の活力の減少

Our solution

• EV&ITSの導入で地域を活性化する!

Mitsubishi i-miev

豊田市美術館 豊田スタジアム

※観光地を選択してください。

観光地ドライブナビ

地域観光情報

EV・PHVの導入

• EV・PHVの導入によって:– ガソリンの高騰の影響

がなくなる

– 究極のエコアイランドの実現(グリーンツーリズム&スマートグリッド)

– 世界遺産登録の島の環境保全とブランド化

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条件 1年間に5000km走行 五島のガソリン車39,000台をガソリン車からEV(電気自動車)に代替した場合ガソリン車:燃費 15km/l, CO2排出量=2.32kg/l 電気自動車:電費6.6km/kwh, CO2排出量=0.387kg/kwhで計算

EVとガソリン車のCO2排出量の比較

EV普及と観光振興に不可欠なITS

• EV普及のためのITS– EVの走行距離は160km– 冬季は100km以下– 充電施設は一気に広まらない– 充電施設の案内は不可欠– 充電施設案内カーナビに期待

• 観光振興のためのITS– 体験型の観光ツアーや民泊など

奥の深い観光を実現するためのローカル観光カーナビに期待

– 観光ビジネス・情報ビジネスを発展させ雇用を増大

次は大浦方面を観光したいわ。駐車場はどこかしら?

P&Rがあるのねお得だわ!

駐車場そばのちゃんぽん店は割引クーポンが出てい

るわ!

ポーン 大浦天主堂は、○○○において・・・、

ポーン 付近の駐車場です。

駐車料金は1回○○○円です。空いています。

ポーン 今日は周辺の料理店でイベント中です。キーワードを言えば割引や特典が受けられます。店舗の位置を表示します。

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長崎EV&ITS(エビッツ)プロジェクト: 未来型ドライブ観光のイメージ

4.ITS自動代金決済 1.公共交通手段とEVレンタカーの連携

2.急速充電器、DSRCなどインフラ整備

長崎新幹線ジェットフォイルお土産代

..¥画像¥P1010679.JPG

レンタカー代

エコで静かなEVで快適観光!

スムースに五島へ

EV

世界遺産教会群をクリーンに巡る旅へ

観光している間に充電完了

カーナビで観光ルートを設定。観光情報、特産品、イベントなど案内。

駐車料金

充電料

宿泊予約

様々な料金を精算

食事代

未来型ドライブ観光

目的: EVと観光ITSの実配備・運用、スマートコミュニティ実証、地域発世界標準モデル構築

地元の良さをふんだんに体験

各種オプションツアーをカーナビで自由に選択、カーナビが自動誘導

3.ITSによるオプショナルツアーへの誘導

EVからSmart Gridへ(V2G)~新しい時代に向けたチャレンジ~

商用系統

time

kW

time

kW

time

kW

Generator

time

kW

Mega Solar

反対の波の電気を合成

受電点

time

kW

太陽が出ている時だけ発電

→発電量に波がある商用電力の波に近づける

Li-ion buttery on EV

•駐車中のEV・PHVをマイクログリッドの蓄電池として活用•ITSで収集できる自動車データを活用して蓄電池として活用する方法を研究•スマートグリッドのシステムを開発

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長崎EV&ITSプロジェクトの概要

• FY2009– 長崎EV&ITSコンソーシアムの立ち上げ (2009.10.8)

• 103 の関係団体が参加– 自動車メーカー、電力会社、電機メーカー、IT関係企業、地元企業、大学、NGO、国、地元自治体

– ITS車載器を搭載したEVをレンタカーとして100台導入• 100台のITS車載機付きEV• 急速充電装置

• ITS路側装置

– 地域活力基盤創造交付金 約7億円

• FY2010-– 実配備の展開:

• EVをタクシーや一般利用まで拡大

• EVを全県域にも拡大

• EVの充電用の太陽光発電の配備

– EVを活用したSmart Grid systemの開発

コンソーシアム設立会議 H21.10.8 開催参加団体数 126団体(H22.5.20現在)

自動車メーカー

○当初参加者に加えて、公募によって今後も参加者を募る予定

電機・カーナビメーカー

地場企業・団体等 情報・インフラ関連企業等 学識者・業界団体等

地元市町

国・都道府県等(オブザーバー等)

(区分毎・五十音順。但し、地元市町は建制順)

長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)参加者

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目的: <EVと観光ITSの実配備・運用>、<地域発で全国に通用するルール化・標準化を行うプロジェクトの遂行>、<環境、観光を軸とした地域振興・産業振興の実現>、<エネルギーシステムとEVに係るモデル実証> 等

長崎EV&ITSコンソーシアム(エビッツ)

WG1 EV・充電設備関連 WG3 コンテンツ関連WG2 ITSインフラ関連

事務局

(WG長)長崎県立大学国際情報学部森田均教授

①関係機関市町・県地元企業・団体情報関連企業観光関連企業等

仕様⇒全国仕様

理事会

(WG長)慶應義塾大学理工学部西宏章准教授

①関係機関市町・県電力事業者等

②検討項目・太陽光発電を活かした

マイクログリッド、スマートグリッドなど、エネルギーの地産地消の検討 等

WGでの検討を通じ、技術的要件、機能要件を提示。

会長:川嶋慶應義塾大学名誉教授

長崎県・五島市・新上五島町・長崎河川国道事務所

会長、副会長、WG統括長、WG長、国交省、経産省、HIDO、事務局(別添)

コンソーシアムに参加・検討結果を基に実配備等実施。

五島市・新上五島町地元協議会

WG間の横の連係も確保

WG4 エコアイランド関連

長崎EV&ITSコンソーシアム(長崎エビッツ)の目的と推進体制

(WG統括長)慶應義塾大学先導研究センター太田純教授

・各ワーキンググループの参加メンバーを募集中

副会長:九州電力(株)上席執行役員梨田一海経営企画部副本部長

②検討項目・ニーズ把握・サービス定義、

フォーマット化・コンテンツ整備・地域情報の

収集・提供等の運用方法等

(WG長)東京大学生産技術研究所牧野浩志准教授

①関係機関電気メーカー通信機メーカー等

②検討項目・ITS車載器スペック・多言語対応・DSRC、テレマティクス活用場面整理

・決済サービス(ETC等)等

(WG長)(財)日本自動車研究所FC・EV研究部荻野法一企画・実証グループ長

①関係機関電力事業者自動車メーカー充電器メーカー等

②検討項目・EV導入・利用計画・充電設備スペック、配備計画・EVとITSの連携(CANI/F) 等

レンタカーA社

タクシーA社

レンタカーB社

タクシーB社

自動車ディーラー・リース会社等

補助 自動車ディーラー・リース会社等が協議会メンバーとして参画、自動車を保有、レンタカー会社等へ貸与。

参加負担金 等・メンテナンス費用+運用データの報告 等

EV・PHV貸与

EV&ITSレンタカー等事業スキーム

五島市EV・ITS実配備促進協議会新上五島町EV・ITS実配備促進協議会※観光協会等・市町がコアとなり進める。※地元協議会はコンソーシアムに参加し、地元の考えを反映。コンソーシアムでの議論結果等を受け、実配備等を実施。

※運営原資として活用

レンタカーC社

タクシーC社

国地域活力基盤創造交付金

④⑤

①県よりEV・PHVレンタカー等導入支援として、地元協議会へ補助

②地元協議会は、島内レンタカー事業者等へEV・PHVを貸与

③レンタカー事業者等は、貸与されたEV・PHVを活用し事業を展開

④レンタカー事業者等は、参加負担金等を地元協議会に支払い、データを報告

⑤協議会は、負担金等を運営原資として維持運営等に活用

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五島列島に100台のEVが導入された(2010年3月末現在)

上五島町での電気自動車導入式(2月19日)

2010年7月3日電気自動車100台がパレード

「ギネス世界記録達成」

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五島の例の地図を入れる

父 ヶ 岳 (467m)

三王山 (439m)

凡例

急速充電機レンタカー業者EVレンタカー x 1EVレンタカー x 10観光スポット, 港

うどんの里 / 有川港

青砂ヶ浦教会

頭ヶ島教会

道の駅 遣唐使ふるさと館

堂崎教会

大瀬崎展望台

福江港

奈良尾港

津和崎灯台急速充電器の設置状況(案)

五島市 EV車65台(H22.3月末)

新上五島町 EV車35台(H22.3月末)

急速充電器(2基) H22.3月末【五島うどんの里/有川港】

急速充電器(2基) H22.6月【奈良尾港ターミナル】

急速充電器(2基) H22.6月【新上五島町役場】

急速充電器(2基) H22.6月【福江港ターミナル】

急速充電器(1基) H22.6月【宮の森総合公園キャンプ場】

江上天主堂

旧五輪教会堂

急速充電器(2基) H22.6月【富江温泉センター】

大曽教会

急速充電器(2基) H22.3月末【道の駅 遣唐使ふるさと館】

急速充電器(2基) H22.6月【玉之浦カントリーパーク】

ドライブプランに従った経路案内を開始

おすすめスポットへ接近すると割込み表示

パララン!おすすめのスポットが見つかりました

現時点での実現イメージ

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立ち寄り機能ボタンを押すと、そのまま立ち寄り地として設定

停車中であれば、詳細情報を表示

現時点での実現イメージ

実運用に伴う現状と課題

• 充電箇所の不足 ⇒ 今後、普通充電も含め拡充

• EV電欠 ⇒ 上記に加え、救援対応方法の整理

• EVの静かさ ⇒ 運転者、地元住民に注意喚起

• ナビ登録地点の少なさ ⇒ 地元で情報登録

• ITS車載器のトラブル ⇒ メーカへFB

• 急速充電器の扱いの難しさ ⇒ メーカへFB

• 充電料金の課金方法 ⇒ WGで検討

• レンタカー料金 ⇒ 3h3000円~24h6000円程度– (業者によって料金は異なる)

• 地元協議会の自立化 ⇒ 今後スキームを再検討

• 地場企業の育成 ⇒ 事業化WGの設立

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EVレンタカー利用者の声

• 初めて乗ったが、思った以上にパワーもあり、満足。(60代男性)

• 走行音が静かなので自然の音を聴くことができ、この島にぴったりだと感じた。

• 子供達や対向車の注目を浴びて偉くなった気がした。悪い気はしない。(60代女性)

• 親の看病で帰省。親を乗せたら喜んでいた。(50代男性)

• 充電のことを考えながら走行したので、不安だった。(30代男性)

• 急速充電器の扱い方が難しい。(40代男性)

• 歩行者が気付かないことがあり、危ないと感じた。

WGでの重点検討事項

• 急速充電器を案内するカーナビづくり– カーナビと蓄電池とのI/F– 急速充電スタンドの位置情報の収集とカーナビへの配信の仕組み– 電池残量を考えた急速充電スタンド案内の仕組み– 充電時の決済の仕組み

• 観光のためのローカルカーナビづくり– 観光周遊ルートや観光ガイド情報をカーナビに配信する仕組み– 観光情報の収集のためのビジネスモデル

• スマートグリッド検討のためのデータ収集– EV自動車の走行履歴情報(位置、速度、電池残量)の収集の仕組み– EV自動車の利用実態の把握の仕組み

• 国際標準化への取り組み– 急速充電施設の位置情報、使用情報のデータフォーマットの統一– 観光周遊ルートや観光ガイド情報のデータフォーマットの統一

• 地域と学との連携

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ナビ部

通信部

EV

CAN

DSRCアンテナ

ITS車載器

決済部 など

クルマの蓄電池情報とITS車載器とのI/F(充電残量表示等)

決済サービス方式の決定(EMV決済導入可否)

I/F

分かりやすいHMI検討・観光情報、・充電施設情報

センター機能

観光ローカルカーナビへの配信機能・観光周遊ルートの生成機能・観光ガイドの読み上げ機能・決済・サービス予約等の双方向通信機能

プローブ情報のフォーマット(位置、速度、充電残量など)

急速充電施設の位置情報の収集・配信機能

観光周遊ルート・観光ガイド情報のデータフォーマットの統一

急速充電施設情報のデータフォーマットの統一

EV&ITSの研究課題

○データフォーマットの統一・観光コンテンツのテキスト、音声、画像、動画、通信のフォーマット

○出力形式(表現方式と動作条件)の標準化・車が動いている時は音声のみでナビ・停車すると同時に動画情報開始・タッチパネルをタッチすると、画像も使いナビゲーション開始・・・等

①インターネット接続機能②決済機能③音声読み上げ機能④プッシュ型情報配信機能⑤プローブ機能⑥カーナビゲーション機能

○EV側の持つ電池に関する諸情報のITSとの共有・一般的な性能・スペック・リアルタイムでの使用状況・これまでの利用履歴 等

○ITS車載器のルート情報と、車載コンピュータの充電残量情報等の連携により、充電の要否の判断や、その結果必要な場合、充電スポットに誘導することをITS機能において標準装備とすること 等

規格化・標準化のイメージ

アプリケーション層

コンソーシアムで策定した標準フォーマットを観光庁経由で全国基準へ

ITS車載器個々の機能は標準化されているが、観光情報の提供等の新しいサービスには、個々の機能の組合せ等について、ルール化が必要

EVとITSの連結部

コンソーシアムで可能性を検討

物理層

・EVとITSのコネクタ形状・急速充電器の仕様・電池の接点形式・・・等

EVと充電器のコネクタ部分は業界標準を採用

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地域起点の国際標準化

規格化・標準化提案

大学

企業

国際標準化 ISO

国土交通省 経済産業省

長崎EV&ITS(長崎エビッツ)・地域での実配備

-自動車メーカー、車載器メーカー、コンテンツ 関係等の企業が参画

-また、国土交通省、経済産業省、観光庁も参加 等

・そこから得られる実際のデータ

学識経験者や企業の意見を聞きながら理想的なスペックを議論・検討

次世代ITSの規格化

地域が求める規格

日本規格

国際規格

長崎県五島列島

自動車メーカー車載器メーカー

連携

-例えば、観光情報の発信方法や電池の利用状況のリアルタイム把握

世界市場

日本の技術で世界をリード

・地域ニーズの組込

ITSは標準化が大切

ITS車載器の成功する可能性は?

• 1 day serviceをもっている– ETCとVICSというキラーアプリ

• VICSが精緻になるのはうれしい– 三大都市圏全域情報が受信可

能に– DRGがようやく機能する

• 世界で始めての安全運転情報提供– DSRCという瞬時の通信が活き

• ローカル観光ナビとしての発展– インターネット接続でカーナビに

観光情報を提供できる

– 官民による観光情報の流通による新産業創造

– 地図更新が可能になるかも

• プローブデータはITSを変える– 地図作成、危険箇所の発見(ヒヤリ

ハット)– 道路交通センサスを補完– 合理的な計画立案が可能に– 観光のPDCAへの活用

• 決済機能はビジネスモデルの基本– ビジネスモデル構築(資金回収)が

容易に

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ITSが広がるために• 国内

– DSRCをベースとした路車協調システムの普及– 国家レベル

• ITSスポットの国による整備拡大– 新VICSによるDRG、インターネット接続、決済などマルチアプリケーションをPR

• EV普及のための急速充電器情報の流通– EV普及にカーナビが不可欠

• スマートグリッドとEVとITS• 民間利用の拡大

– ETCのID活用とITS車載器の共存できるサービスを実現

– 地方レベル• ローカル観光ナビの実現による観光をベースとした展開

– 道の駅、観光案内所での情報提供機能の向上

• 世界– DSRCを基本とした路車協調システム&高速道路の管理・運用システムをトータルパッケー

ジで• 背景

– 新興国での高速道路建設ラッシュが始まる– ETCは資金回収のキー– EVや観光にはカーナビが不可欠– カーナビを入れると渋滞情報がほしくなる– 渋滞情報にはプローブが有利

• アクション– システムアーキテクチャーの整理– 英語版のドキュメント– 産官学によるPR

長崎から日本を変える~みんなでLet’s go to 「五島」~

地域の課題を地域の力で世界先端の技術により解決する長

崎EV&ITS(エビッツ)地域から日本を変える!

出典:NHKホームページ(http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/25493.html)