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© 2017. NYK Group. All rights reserved.© 2016. NYK Group. All rights reserved.
日本郵船グループにおける環境への取り組みに関して
環境省 環境情報と企業価値に関する検討会
第二回企業意見交換会 資料
日本郵船株式会社 / 環境グループ
IRグループ
2017年12月14日
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目次
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1.はじめに
2.パリ協定への対応 ~温暖化防止~
3.環境規制の動向と対応
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CHAPTER
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はじめに
1
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基本理念:「わたくしたちは、海・陸・空にまたがるグローバルな総合物流企業グループとして、安全・確実な「モノ運び」を通じ、人々の生活を支えます。」
グループバリュー
「日本郵船グループ企業理念」を実現していく際の心構え
基本理念とグループバリュー
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誠意うそいつわりのない心・私利私欲のない心。まごころ。お客様をはじめ、相手を尊重して、相手の立場を徹底的に考え抜く気持ち。思いやり。
創意これまでだれも考え付かなかった考え。新しい思い付き。現状に満足せず、より良いものにするための『原動力』、つまり『変革』や『挑戦』。
熱意一途にそれに打ち込んでいる気持ち。熱心な気持ち。困難なものに対して、継続して達成するまでやり遂げる熱い思い。
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日本郵船グループと社会の持続的な発展を目指して
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日本郵船グループ 環境経営ビジョン
当社グループは、環境経営を強化するため、2005年3月に環境経営ビジョンと3つの戦略を制定
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「安全」「環境」「人材」をマテリアリティと位置づけ、競争力の向上に努めています。
マテリアリティ
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リスク 機会
安全
事故を起こすことによる■環境汚染、■船舶損壊、■信用失墜、■経済活動への支障、■労働災害
■信頼性向上、■外部評価の向上、■新たなビジネスチャンス
人材優秀な人材の不足による■企業競争力の低下、■ビジネスチャンスの逸失、■技術力の低下
■ノウハウの蓄積による競争優位性の確立■多様な人材による新たな価値創出■イノベーションの推進■ハイリスク貨物への高い対応力
環境規制対応遅れによる■事業活動停止■対応コストの増大■信頼の低下
■燃料消費量の低減によるコスト抑制■環境先進性による差別化■イノベーションの具現化
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安全で確実な運航のために地道な努力で差別化
安全:独自の安全運航推進活動を展開
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お客様の荷物を安全にかつ確実にお届けすることは当社の最大の使命
国際条約や国際品質規格(ISO)に対応した独自の安全基準であるNAV9000を1998年から開始し、現在では運航船全てに展開し、年間300隻以上の本船監査、30社以上の船主や船舶管理会社監査を実施
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当社グループのCO2排出量
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CO2排出量 14,617トン
CO2排出量 1,504トン
CO2排出量 15,966,000トン
当社グループのCO2排出量は、9割以上がスコープ1の船舶や航空機での燃料の使用による排出。
9
93.9%
0.3%5.8%
Scope1 Scope2 Scope3
2015年度スコープ別GHG排出量
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持続可能な社会に向けて地球に優しい運航を徹底
環境:最適運航への取組み
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IMOガイドラインに準拠した単位輸送(輸送トン・キロ)当たりのCO2排出量を環境経営指標と定めて、目標管理を行い、燃料消費量を削減することで、温室効果ガス排出量の低減に向けた最適運航に取り組んでいます。
中期経営計画「More than Shipping2018」(2014年制定)
2018年までに2010年比燃費効率を15%向上
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環境:グローバルな環境規制に対応
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船舶の調達から処分までのライフサイクルにおいて、当社グループでは大気汚染防止、温暖化防止、海洋環境保全への取組みを進めています。
大気汚染防止
⇒ NOxやSOx排出量の削減
温暖化防止
⇒温室効果ガス(CO2)の削減
海洋環境保全
⇒バラスト水による水生生物の越境防止など
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様々な環境規制
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環境対応船の技術ロードマップ
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ゼロエミッションシップの実現に向けたコンセプトシップ NYK SUPER ECOSHIP 2030の実現に向けて、ハードウェアとソフトウエアの両面から新しい技術開発を進め、企業価値の創出に取り組みます。
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グループ環境経営の強化
グローバルな環境マネジメントシステムを構築し、日本と世界4地域50社146サイトと傭船を含む約750隻の運航船を対象にISO14001認証を取得
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CHAPTER
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パリ協定 ~温暖化防止への取り組み~
2
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国連の地球温暖化対策
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出典:環境省
気候変動枠組条約気候変動枠組条約
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COP21パリ協定
目標:平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保つと共に、1.5℃に抑える努力を追求
さらに長期目標として、「出来るだけ早くピークアウト」を目指し、その後「迅速に排出を削減」し、今世紀後半に温室効果ガスの「排出と吸収のバランス」を目指す
先進国や後進国を問わず、全員参加型の枠組みとし、各国の事情に応じた緩和目標を策定
各国が提出する目標は5年ごとに見直しを行い、進展した目標とする。(目標に法的拘束力はない。)
途上国への資金支援は先進国側だけではなく、他の締結国も自主的に資金援助を行うことが奨励
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輸送モード別のCO2排出量
海運は、トラックや航空機輸送に比べて、単位輸送(トンキロ)当たりのCO2排出量が少なく、環境負荷の低い輸送モード
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出典:IMO
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国際海運のCO2排出量
国際海運からの年間CO2排出量は約8~9億トン
(ドイツの排出量(世界6位)とほぼ同等)
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国際海運2.2%出典:JCCCA(全国地球温暖化防止活動推進センター)
出典:IPCC第4次報告書
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京都議定書にて国際海運は国際航空と共に国別の協定の対象外となり、IMO(国際海事機関)に規制策定を一任
国際海運の位置付け
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船籍 日本、パナマ、
シンガポール・・・
船員 日本、フィリピン、インド、クロアチア、ブルガリア、ロシア、中国・・・
船舶管理 日本、シンガポール、
フィリピン、キプロス、オランダ・・・
燃料油供給 シンガポール、ロッテルダム、ロングビーチ、パナマ・・・
航路、寄港先 様々
荷主、船主 様々
船主:シンガポール船籍:パナマ
航路:オーストラリア~中国運航会社:日本
CO2は誰のもの?
船主:シンガポール船籍:パナマ
航路:オーストラリア~中国運航会社:日本
CO2は誰のもの?
京都議定書締結国は、国際民間航空機関(ICAO)及び国際海事機関(IMO)を通じて、作業を行い、航空機燃料及びバンカー油から排出される温室効果ガスの抑制又は削減を追求する。
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IMO(国際海事機関)とは
国際海事機関(International Maritime Organization)・本部:ロンドン
・国際連合の専門機関(現在、172ヶ国と3地域が加盟)
・海運に関する技術的や法律的な問題や課題が議論され、
ルール化される。
海洋環境保全委員会(MEPC)には
日本政府(国土交通省)と共に
日本船主協会代表の一員として
会合に参加
⇒ ルール作りに積極的関与
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海洋環境保全委員会
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日本船主協会において、環境委員会および委員会の下部組織となる各幹事会、タスクフォースメンバーとして活動し、国際海運の環境政策の策定に関与。
日本船主協会組織図
22以下省略
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CHAPTER
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環境規制の動向と対応
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温暖化対策への取組み
NYK Super Eco Ship 2030
IoTを駆使した安全・最適運航
LNG燃料への転換
最適船型の導入
CO2排出規制(EEDI) を先取りした次世代船型
国際海運(IMO)によるGHG削減戦略策定
燃料消費報告制度の導入
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NYK Super Eco Ship 2030
2050年のゼロエミッションを目指して、中間地点である2030年のコンセプトシップをデザイン。船舶の推進機関のエネルギー転換ロードマップに基づき、燃料電池に注目し、2008年当時の コンテナ船と比較して、
CO2排出量を▲69%削減
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NYK Super Eco Ship 2030全長 :353メートル速力 :25ノット
NYK VEGA(2006年竣工)全長 :338メートル速力 :25ノット
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ゼロエミッションへの実現へ
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船体重量削減9 %
太陽光2 %
摩擦抵抗削減10 %
最適船型2 %
風圧抵抗削減 1 %
推進効率向上5 %
超伝導2 %
船内電力需要削減2 %
風力4 %
燃料電池32 %
長期的な要素技術の動向を検討し、当社グループが取り組むべき技術のロードマップを策定。CO2排出量を▲69%削減を達成
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船舶IoTを駆使した安全・最適運航
航海中の船舶の航海・機関情報などのビッグデータを活用した安全・最適運航の深度化
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最適運航への取組み:SIMS
運航状態や燃費に関する詳細なデータを船陸間で共有するSIMS(ShipInformation Management System)を導入
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機関関連や航海データを記録機関関連や航海データを記録
船内側のデータ収集船内側のデータ収集 陸上側でデータを受
信し、データ解析陸上側でデータを受信し、データ解析
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外部審査機関からの評価
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環境保全や法令遵守等、持続可能性に関する積極的な取組みが高く評価されている
「Dow Jones Sustainability Index」に継続選定
DJSI※の選定銘柄は、詳細な調査に基づき経済・環境・社会的側面を考慮し、持続可能性の観点から一定水準以上の企業が評価選定されたものです。
※ DJSI:米国の指標会社 S&P Dow Jones Indices社とCSR調査・格付けを行うRobeco SAM社(スイス)による株式指標。
「FTSE4Good Index」に14年連続で継続選定
FTSE4Good Index※はDJSIと共に社会的責任投資(SRI)の代表的な指標として、企業の持続可能性に関心を持つ投資家の重要な投資選択基準となっています。
※ FTSE4Good Index: 英国のFTSEグループ(英国Financial Times社とロンドン証券取引所の合資会社)による株式指標。
「MS-SRI」日本企業150銘柄を選定する日本初のSRI株価指数に2004年より継続選定
モーニングスター社のMS-SRI に2004年より継続採用されています。
「MSCI ESG Leaders Indexes」に継続選定
社会的責任投資(SRI の株価指標として世界的に認知度の高い「MSCI・ESG・リーダーズ・インデックス(MSCI ESG Leaders Indexes)」の構成銘柄に選定されました。MSCI ESG Leaders Indexesは、米国のMSCI社が開発したインデックスで、特にESGに優れた企業を選定したものです。
フランスの港湾当局より「Best Green Shipping Line HAROPA –ESI2015」を受賞
フランスのHAROPA港湾当局(ル・アーヴル港、ルーアン港、パリ港が共同で管理運営)より4年連続で「ESIアウォード」を受賞しました。邦船社では唯一の受賞となります。
※ 「ESI (Environmental Ship Index)」は、船舶から排出されるNOxやSoxに関わるデータを基に、船舶の運航が環境に与える影響度を測る指標。HAROPA港湾当局は、自ら管理運営する3港への寄港船に対して、高いスコアを収めた船会社10社に対し2012年以降毎年「ESIアウォード」を授与している。
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外部審査機関からの評価
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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用したESG投資のための株価指数の構成銘柄に選定―MSCI社とFTSE Russellの3つの新指数に採用―
当社は、グローバルインデックスプロバイダーであるFTSE Russellにより構築された「FTSE Blossom Japan Index」、および米国MSCI社が開発した「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」と「MSCI日本株女性活躍指数」の構成銘柄となりました。これら3つの新指数は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が公募していたESG投資のための指数に選定されています。
「健康経営優良法人2017~ホワイト500~」に認定
保険者と連携して優良な健康経営※を実践している大規模法人を顕彰する制度である「健康経営優良法人2017~ホワイト500~」に海運業界で唯一認定されました。
※ 企業などが従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。NPO法人健康経営研究会の登録商標。
「攻めのIT経営銘柄」
東京証券取引所と経済産業省が共同で選定する「攻めのIT経営銘柄2017」に2016年に引き続き選出されました。当社のITへの積極的な取組みおよびIT政策の立案と執行について適正なガバナンスを確保している社内体制が高く評価されました。
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ご清聴ありがとうございました。