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フォーラムたより 第 36 号 2010(平成 22)年 10 月 1 日 首都圏フォーラムとは 首都圏(関東教区全域)における各教 会連合会が、情報の交換をするばかりで なく、進展する現代社会の状況に対応し て、その担うべき役割を開発し、これか らめいめいのところで何をして行けばよ いか、各教会連合会の連携、連動は可能 か、共通の問題は何かということなど、 建設的に協議していく場である。  発行者 金光教首都圏フォーラム 議 長 藤原 務正 発行日 2010 年 10 月 1 日 http://shutoken.konko.jp/ 女優たちによる朗読 「夏の雲は忘れない」 ヒロシマ ナガサキ 1945年 公演 6 12 5 21 殿95 3 6 40 63 21 7 1 40 7 4 3 37 14 40 7 5 使11 27 10 30 14 30 第2回 首都圏交流 第2回 首都圏交流 都連室内運動会のお知らせ 都連室内運動会のお知らせ 当時の写真をバックに朗読する出演者達 (提供 金光新聞)

「夏の雲は忘れない」フォーラムたより 第36号 2010(平成22)年10月1日 首都圏フォーラムとは 首都圏(関東教区全域)における各教 会連合会が、情報の交換をするばかりで

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Page 1: 「夏の雲は忘れない」フォーラムたより 第36号 2010(平成22)年10月1日 首都圏フォーラムとは 首都圏(関東教区全域)における各教 会連合会が、情報の交換をするばかりで

フォーラムたより 第 36号 2010(平成 22)年 10月 1日

首都圏フォーラムとは

 首都圏(関東教区全域)における各教

会連合会が、情報の交換をするばかりで

なく、進展する現代社会の状況に対応し

て、その担うべき役割を開発し、これか

らめいめいのところで何をして行けばよ

いか、各教会連合会の連携、連動は可能

か、共通の問題は何かということなど、

建設的に協議していく場である。 

発行者 金光教首都圏フォーラム議 長 藤原 務正発行日 2010 年 10 月 1 日http: / /shutoken.konko. jp/

女優たちによる朗読 「夏の雲は忘れない」ヒロシマ ナガサキ 1945年 公演

首都圏布教御礼祈願祭

広島・長崎がそこに

女優さんと地元出演者が舞台に

さまざまな反響が

 

教団独立110年記念祭の前日、

6月12日(土)午後5時から「第21

回首都圏布教御礼祈願祭」が執り行

われた。

 

本年は祭場耐震補強工事により、

独立記念祭も会堂広前で仕えられる

ことから、首都圏布教御礼祈願祭も

いつもの修徳殿ではなく、北ウィン

グやつなみホールに移し執り行われ、

95人が参拝した。

 

この祈願祭は天地金乃神様、生神

金光大神様、金光四神様そして首都

圏布教に尽力された直信、先覚先人

336柱のご霊神に対し今日までの

首都圏布教の御礼とここからの展開

を祈願する祭典として、昭和3年6

月、東京布教40年に東光園が開かれ

た時から仕えられ、戦後は中断した

が、首都圏布教110年の昭和63年

から改めて仕えられ、今年で21回目

となる。

 

祭典は、祭主長井美芳師(首都圏

フォーラム副議長、千葉県柏教会)

以下7名の各連合会より選出された

先生方で執り行われ、「祈りのノート」

が奉納された。祭典後の教話では、

首都圏フォーラム議長、東京都赤羽

教会長の藤原務正師が、「首都圏布教

と教団独立」との講題のもと、教団

が神道本局から独立して「金光教」

という1つの宗教として認められる

までの経緯と、教団独立記念祭が首

都圏の教会の請願から、仕えられる

ようになった歴史などを語った。

 

最後に今年教師補命40年の7名の

受褒教師と、4名の新任教師が紹介

された。

 

北ウィングでの祭典は、エアコン

設備のおかげでとても快適であった。

昨年の立教150年で整ったこの施

設に初めて入る参拝者もあった。参

拝者達はお直会品の「特製ボールペ

ン」を頂き、すがすがしい表情で会

場を後にした。

 

また文京区の金光教センタービル

3階では、ご本部の首都圏布教御礼

祈願祭の同日同時刻に合わせ、「遥拝

式」が祭主大木光雄師(首都圏フォー

ラム副議長、茨城県結城教会)祭員

嶋田洋師(埼玉県所沢教会)によっ

て仕えられ、37人が参拝した。

 

遥拝式では、毎年インターネット

中継により本部の映像が映り出され

るのであるが、例年なかなかうまく

中継がなされない状態が続いた。し

かし今回は、やつなみホールという

インターネット回線が整った施設

だったため、例年以上に鮮明な画像

で金光会場と東京会場との一体感を

得た。

 

遥拝式では、祭典後参拝者全員で

の記念撮影の後、直会宴が行われ、

参拝者達は教会の枠を越えてそれぞ

れに親睦を計った。

 

8月8日(日)14時から所沢市民

文化センターミューズにおいて、首

都圏フォーラム、群馬・埼玉教会連

合会共催による「女優たちによる朗

読『夏の雲は忘れない』ヒロシマ・

ナガサキ 

一九四五年」を開催しま

した。来場者数は340名(内未信

奉者40名)でした。

 

公演は、スクリーンに当時の記録

写真が映し出され、その前で本教に

も縁が深い高田敏江さん、山口果林

さんなど有名女優7名、地元信奉者

の朗読者(小学生〜高校生)5名が、

被爆者の手記を交互に読み上げる、

というものでした。戦争の悲惨さが

ダイレクトに伝わり、その中で家族

の絆や他人への思いやりといったも

のを見つめ直す機会を得ることがで

きたと思います。

 

また、公演の後にはロビーで「交

流会」が開かれ、感想を述べたりお

互いの戦争体験を語り合いました。

22歳の女子大生が、「私にはまだ子

どもがいないけれど、子どもができ

たら戦争の恐ろしさを必ず伝えます」

と、涙ながらに語っていたのが印象

的でした。

 

今回の公演は、女優さんや舞台ス

タッフが一般の方であり、来場者も

一般の方が多く含まれ、さらには一

般2‚500円、信奉者2‚000円

という教内では破格の入場料を徴収

するということで、これまで以上に

気を使う集会でした。

 

企画当初、お金を取って人が集ま

るはずがないという声も多く聞かれ

ましたが、この朗読劇がNHKラジ

オ・テレビ、東京新聞、朝日新聞な

どのマスメディアでも取り上げられ、

当日新聞を片手に来場された方も数

名ありました。

 

また、事務局である所沢教会への

問い合わせも開催前日まで続き、主

催が金光教という宗教団体であるこ

と、また開会に当たり平和を祈る時

間があることを了解してもらった上

で申し込みを受け付けていました。

中には、宗教団体主催と聞いて電話

を切る方、自宅の住所や連絡先をな

かなか言おうとされない方など、宗

教に対する疑念もまだまだあるとい

うことを再認識させられました。

 

一方で、公演翌日にわざわざアン

ケートをFAXしてこられた方、忘

れたくないので台本が欲しいと電話

してこられた方、来年もやられるん

ですかと電話してこられた未信奉者

もいました。

 

また女優さんや舞台スタッフさん

からも、「こんな待遇を受けたのは初

めてです。熱意を感じました」と恐

縮され、喜んでいただきました。お

礼状に対しても礼状が届きました。

「今夏の公演を無事済ますことができ

ました。来年もよろしくお願いしま

す・・・」と。

 

このように公演が成功裏に終えら

れたのも、関係各位のお祈り添え、

ご協力の賜物とこの場をお借りして

御礼申し上げます。ありがとうござ

いました。 (事務局 

嶋田

洋)

日 

時 

11月27日(土) 

10時30分から14時30分

場 

所 

品川区立

上神明(かみしんめい)

小学校体育館予定

最寄り駅 

東急大井町線・都営地下鉄浅草線

       「中延」駅そば

昼食持参

お問い合わせは、下谷教会 

菱田師まで。

第2回 首都圏交流 第2回 首都圏交流 都連室内運動会のお知らせ都連室内運動会のお知らせ

当時の写真をバックに朗読する出演者達 (提供 金光新聞)

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フォーラムたより 第 36号 2010(平成 22)年 10月 1日

各連合会行事報告

関東信、千葉県教会連合会合同研修会

公開シンポジウム

『よりよい未来へ』

       

―いま

求められる教育とは―

神奈川宗教連盟文化講座

は、「先人の知恵を受け継ぎ、次の世

代に伝えていくことの必要性」につい

て語った。

 

引き続き、保阪正康氏をコーディ

ネーターとして4名による討論が行わ

れ、現在の教育の問題点、ボランティ

アのあり方、宗教に求められること等

についての討議と質疑応答が続き、予

定の時間を過ぎても議論が尽きないほ

どだった。

 

当日は晴天に恵まれ、熱中症が危ぶ

まれる中、多くの信奉者の協力をいた

だき、大きなトラブルもなく終えるこ

とができた。ただ、参加者が予想外に

少なく、広報の仕方と教会への協力の

求め方が今後の課題として残った。

 

8月28日(土)午後1時より5時ま

で、金光教東京センターと東京都教会

連合会の共催で、公開シンポジウム

「よりよい未来へ

―いま、求められる

教育とは―」が新宿区の四谷区民ホー

ルにて開催され、百余名が参加した。

 

最初に佐藤元信氏(金光学園高等学

校中学校校長)が「見えないものを見

る」との講題で基調講演を行い、自身

が長年学校教育に携わる中で語ってき

たこととして、「現在大切なものとさ

れているモノやカネでなく、家族、心、

正義、自然、文化、歴史、宗教といっ

た目に見えないものの中に本当に大切

なものがある」と述べた。

 

その後のパネルディスカッションで

は、上原泰男氏(東京災害ボランティ

アネットワーク事務局長)

より、ボランティアとして

自然災害やそこからの復興

支援に関わってきた経験か

ら、「ボランティアを通し

て多くの若者が育ってきて

いる。人と人との関わり合

い、支えあいが大切である」

と発題。次に近藤和明氏(金

光教小阪教会長、元金光

大阪高等学校宗教教育科教

師)は、金光大阪高等学校

での宗教の授業を通して、

「生徒たちの心が育ち、神心

が芽生えてくれることを願

いとして、金光教にとらわ

れず、宗教心を育てること

に取り組んできた」と語っ

た。保阪正康氏(ノンフィ

クション作家・昭和史研究)

 

6月5日〜6日、関東教区信徒会と

千葉県教会連合会は、千葉市内のホテ

ルプラザ菜の花を会場に一泊研修会

を開催。講師に安武秀信師(本部教

会部長)を招き「神人の道」と題し

て、講話2時間、質疑応答1時間と長

時間にわたり、御自身の半生を赤裸々

に語っていただいた。

 

師の実体験に基づき「自分の都合に

合わせるのではなく、神様の都合に合

わせるのです」「神様を杖につけば楽

じゃ」「受けたおかげを整理し御礼し

て行く中に、新たなる信心の展開が生

れる」等の貴重な御教えをいただい

た。夜の懇親会では、教師信徒の区別

なく、初めての者同士も打ち解け合っ

て楽しい一時を過ごした。

 

翌朝は隣りの千葉教会に移動して、

6時より御祈念。千葉県連合会長長井

美芳師の教話、班別懇談を行った。そ

和な社会の実現をめざすべきである」

との提案をうけて、毎年各宗派が担

当して開催されている。

 

参加者からは、「講演は人生を四季

に分けて例えてくださり、分かりや

すく、参考になった」「アニメは金光

教の信心が分かりやすく表現されて

いて、大変良かった」との声を聞き、

大変素晴らしい講座になった。なお、

参加者は260名で、内60名名程が

金光教の信奉者だった。

の後ホテルに戻って朝食、再び班別懇

談と、充実した行事が行われた。

 「今までの信心を振り返ることの大

切さがよくわかりました。今までいた

だいたおかげに気付き、お礼申すこと

をさせていただきます」「本教の神様

が生きた神様であること、それを実感

するための心のあり方、信心の整理の

意義を学ばせていただきました」「自

分にとって信心辛抱の本当の意味、そ

の実践方法が分かったことがありがた

かった」「先生や信徒の方々の話を聞

き、考えを交換する中で、自分が信徒

としての役目を何も行っていないこと

に気付きました」「自由に考えを述べ、

また人の話を聞かせていただけるいい

機会でした」等の感想が寄せられた。

 

参加者70名、うち関東信より18名参

加。

 

神奈川県宗教連盟主催による第69

回宗教文化講座が、9月3日(金)の

午後2時より、鎌倉芸術館を会場に開

催された。今年は金光教が当番にあた

り、講師に金光教宇部東教会長の立

川和正先生をお迎えして、『お時間で

す!』との講題で、一時間の講演が

あった。その後、昨年作成された、ア

ニメ「金光さま」を上映して、質疑応

答があり、二時間の宗教文化講座を終

了した。

 

宗教文化講座は、昭和32年より、と

きの理事長の中澤隼人師(天理教)の、

「神奈川県の宗教者達は、自らの使命

を深く考え、一宗一派にとらわれるこ

となく、高い知識を身につけ、円満な

人格を養い、正しい伝道のあり方を相

互に学び、各宗の特質を研究し、教派

を超えて協力の実をあげ、もって平

げを頂けるかどうかが信心の物差し

になっている現状がある。一方でお

かげを目的にはしないが「生かされ

る」とか「道理」という言葉が観念

的になり、信心に力強さが感じられ

なくなっている。信心しておかげを

受けて神様のお働きを実感し、そこ

から頑固なまでの神様への信念を築

いていくことが求められているよう

に思えた。

 

信心継承について、「子どもに信心

について何も言わずにきたが、後を

継いで信心してくれるようになった。

何があっても神様を信じてきたから

だと思う」との意見には、強い説得

力があった。参加者は36名であった。

茨城・栃木教会連合会

     

教師・信徒合同研修会

 

8月28日(

日)結城教会を会場に、

教師・信徒合同の研修会が開催され

た。今回は「これからの信心を求める」

をテーマに発題が土方宇徳(栃木教会

長)・大木光雄(結城教会長)の両師

からあり、質疑応答に始まり活発な意

見交換がなされた。

 

意見交換では、「おかげ」話が少な

くなり教会活動に活気がないという

意見と、「おかげ」信心だけでは布教

活動が出来ないという意見があった。

 

信心の目的が「おかげ」になり、おか

☆『みんなのつどい』

 

7月24日(

土)

神奈川教会を会場に、

37名の参加のもと、「みんなのつどい」

を開催し、竹トンボ作りと流しそう

めんで交流を深めました。

 

午前中は竹トンボ作り。竹トンボ

作りサークルに所属しておられる辻

康宏さん(神奈川教会)を講師に、

厚さ2ミリに割いた竹材をヤスリで

削ったり、火であぶって曲げたりと、

老若男女問わず、みな子どものよう

に真剣な眼差しで作っている姿が印

象的でした。

 

お昼には竹を半分に割った樋を駐

車場に渡して、流しそうめんです。

子供たちに大人気でした。

 

その後会場を公園に移して、年齢

別に「飛ばしっこ」をしました。各

年代の優勝者には、キレイにペイン

トされた竹トンボが授与されました。

 

本格的に始めたら、工夫次第で色々

な物が作れる竹トンボ。参加者の中

から「竹トンボ達人」が生まれる日

も近い…かも?

神奈川・山梨教会連合会

     

☆『女性のつどい』

 

7月3日(土)登戸教会を会場に、37

名の参加のもと「女性のつどい」を開

催し、和田文子さん・我八十さん親子(登

戸教会信徒)のお話をお聞きした。

 

ある日、設計事務所に勤務していた

御主人の変化に気付き、軽い気持ちで

検査したところ、病は思いの外進行し

ていて、治療の甲斐なく帰らぬ人と

なった。その後、我八十さんは、父親

と同じ会社に採用され、勤務してしば

らくたった時、今度は我八十さんが職

場で倒れる事態となる。生死の境をさ

まようが、三度の手術も乗り越え、そ

の度に、生きている、助かっている、

神様ありがとう、お父さんありがとう

と手を合わせられた。

 

現在は在宅で仕事をし、将来は通勤

できることを夢見て、前向きに元気な

気持ちで明るく過ごされている。この

様になったからこそ味わえる幸せ、命

あることへの感謝の気持ちが我八十

さんの体からあふれていた。

活発な意見交換がなされた (提供 金光新聞)

ふみこ

あ 

や