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同行援護に係る事業者等向け説明会資料 (『同行援護』は、法改正により、個別給付として創設されたサービスです。) (※この資料は、H23.8.26現在の情報に基づいて作成しており、今後の国の情報発出により、変更される可能性があります。) 山口県障害者支援課 (内容) 同行援護とは 同行援護の対象者 同行援護を利用するには 同行援護事業所を開設するには 同行援護事業所の指定基準等 同行援護サービス費の額(報酬) 報酬の請求 相談窓口等 平成23831日作成

同行援護に係る事業者等向け説明会資料 · 6 同行援護を利用するには ①お住まいの市町村へ申請(障害福祉関係課) ②身体の状態等を調査し障害程度区分を決定、又は、同

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同行援護に係る事業者等向け説明会資料

(『同行援護』は、法改正により、個別給付として創設されたサービスです。)

(※この資料は、H23.8.26現在の情報に基づいて作成しており、今後の国の情報発出により、変更される可能性があります。)

山口県障害者支援課(内容)

同行援護とは同行援護の対象者同行援護を利用するには同行援護事業所を開設するには同行援護事業所の指定基準等同行援護サービス費の額(報酬)報酬の請求相談窓口等

平成23年8月31日作成

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※ 厚生労働省令(障害者自立支援法施行規則)で定める便宜(案)

① 視覚障害者等に対する、移動時及びそれに伴う外出時において必要な視覚的情報の支援(代筆・代読を含む。)

② 視覚障害者等に対する、移動時及びそれに伴う外出時において必要な移動の援護

③ 視覚障害者等に対する、排泄・食事等の介護その他外出する際に必

要となる援助2

同行援護とは【障害者自立支援法第5条第4項】

視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他厚生労働省令で定める便宜を供与すること。

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同行援護の対象者①身体介護を伴わない場合

・ 同行援護アセスメント票(3頁様式参照)の項目中、「1~3」のいずれかが「1点以上」であり、かつ、「4」の点数が「1点以上」の者

②身体介護を伴う場合

・ 同行援護アセスメント票の項目中、 「1~3」のいずれかが「1点以上」

であり、かつ、「4」の点数が「1点以上」の者

・ 障害程度区分が2以上

・ 障害程度区分の認定調査項目のうち、「歩行」「移乗」「移動」「排尿」

「排便」のいずれか一つが「できる」以外と認定

※障害程度区分の認定障害者自立支援法施行令(平成18年政令第10号)第

10条に基づく調査を行い、審査会において決定

※「夜盲」に関する調査必要に応じて医師意見書(4頁様式例参照)を添付して確認

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同行援護アセスメント調査票(案)アセスメント項目中、「1~3」のいずれかが「1点以上」であり、かつ、「4」の点数が「1点以上」の

者は、必要に応じて支給決定することができることとする。アセスメント項目

№ 調査項目 0点 1点 2点 特記事項 備考

視力障害

視力(6-1)

普通(日常生活に支障がない)

約1m離れた視力確認表の図が見える

目の前に置いた視力確認表の 図 が 見 える。

ほとんど見えない

見 え て いる の か 判断不能

障害程度区分認定調査項目「6-1」と同じ

矯正視力による測定とすること(視力確認表は下図)

視野障害

視野ない又は右記以外

両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が90%以上(身体障害者手帳3級に相当)

両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が95%以上(身体障害者手帳2級に相当)

視力に上記問題がなく、視野に障害がある場合に評価すること

3夜盲

網膜色素変性症等による夜盲等

ない又は右記以外

暗い場所や夜間等の移動の際、慣れた場所以外では歩行できない程度の視野、視力等の能力の低下がある

視力、視野に上記問題がなく、夜盲等の症状により移動に著しく困難をきたしたものである場合に評価すること必要に応じて様式例による医師意見書を添付

人的支援なしに視覚情報により単独歩行が可能な場合に「歩行できる」と判断すること

移動障害

盲人安全つえ(又は盲導犬)の使用による単独歩行

慣れていない場所であっても歩行ができる

慣れた場所での歩行のみできる

できない

夜盲による移動障害の場合は、夜間や照明が不十分な場所等を想定したものとする

人的支援なしに視覚情報により単独歩行が可能な場合に「歩行できる」と判断すること

【留意事項】※「夜盲等」の「等」については、網膜色素変性症、錐体ジストロフィー、白子症等による「過度の羞明」等が想定される。※「歩行」については、「車いす操作」等の移動手段を含むこと。

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同行援護を利用するには①お住まいの市町村へ申請(障害福祉関係課)

②身体の状態等を調査し障害程度区分を決定、又は、同行援護アセスメント票による評価により、支給対象者であることを確認

③支給決定、受給者証の発行

④利用したい事業所と利用者が契約し、利用開始

【留意事項】

※同居家族に対するサービス提供の禁止

※利用できる事業所は、県知事の指定を受けた事業所

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同行援護事業所を開設するには障害福祉サービス事業を行う場合、都道府県知事

の指定を受けなければならない。

(障害者自立支援法第29条)

①指定申請書類一式を提出

(受付:県障害者支援課又は健康福祉センター)

②審査(指定基準等)

③県知事による指定、事業開始

※事業開始にあたり、建物の新築(用途変更を含む。)及び増改築を実施する場合は消防法、建築基準法、都市計画法の各法で定める手続きを完了させる必要があります。

国の定める指定基準国の定める指定基準

障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービスに事業の人員、設備並びに運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号)

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指定申請手続について

(事前協議)

(指定申請書の受付) (審査を経て指定)

指定日の1ヶ月前まで(※1) 毎月初日

注意事項・予定している事業開始日を見込んで、ゆとりを持って協議・申請願います。・申請時には、原則、申請者(法人)の定款の変更手続きや、人員、設備について事業開始時点の状況が確定している必要があります。

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(現地確認)(※2)

手続の流れ

(※1)平成23年10月1日の指定を希望される場合については、平成23年9月15日(木)

までに山口県障害者支援課在宅福祉推進班に指定申請書を2部(下関市に事業所を設置する場合は1部)を提出してください。

(※2)現に指定障害福祉サービス事業(居宅介護・重度訪問介護・行動援護に限る。)を実施している事業所が同行援護を実施する場合は、現地確認は省略します。

※事前協議及び指定申請書の提出窓口については、P.43でご確認ください。

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同行援護事業所の指定形態

訪問系サービス併設型事業所訪問系サービス併設型事業所指定居宅介護、指定重度訪問介護及び指定行動援護の全部又は一部の事業と併設して指定同行援護の事業を行う事業所

介護保険法サービス併設型事業所介護保険法サービス併設型事業所介護保険法による指定訪問介護事業者及び指定介護予防訪問介護事業者が、障害者自立支援法による指定同行援護の事業を行う事業所

同行援護サービス単独型事業所同行援護サービス単独型事業所指定同行援護のみの事業を行う事業所

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同行援護事業所の指定基準

基準は主に3つの柱

★人員基準★人員基準

(事業所職員の配置数、資格等)

★設備基準★設備基準

(事業を行うにあたり必要な施設・設備)

★運営基準★運営基準

(適正な運営を行うために必要なこと)

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指定基準(人員基準①:配置員数)

○○管理者管理者常勤で、かつ、原則として管理業務に従事する者1人以上(管理業務に支

障がない場合は他の職務の兼務可)

○サービス提供責任者○サービス提供責任者事業規模に応じて1人以上(管理者の兼務及び常勤換算も可)

・サービス提供時間が450時間又はその端数を増すごとに1人以上

・当該事業所の従業者の数が10人又はその端数を増すごとに1人以上

○従業者○従業者常勤換算で2.5人以上

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指定基準(人員基準②:資格要件1)

○○管理者管理者資格要件無し

○サービス提供責任者○サービス提供責任者以下のア及びイのいずれにも該当する者又はウに該当する者

ア 介護福祉士、介護基礎研修修了者、居宅介護従業者(訪問介護員)養成

研修1級課程修了者又は同研修2級課程修了者であって3年以上介護等の

業務に従事した者

イ 同行援護従業者養成研修(一般課程20時間+応用課程12時間)の修了

者(それに相当すると県知事が認めた研修を含む。)

※【経過措置】

平成26年9月30日までの間は、上記アの要件に該当する場合は、イの

要件を満たしているとみなす。

ウ 国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科の教科を履修し

た者又はこれに準ずる者

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指定基準(人員基準③:資格要件2)

○従業者○従業者以下のア、イ又はウのいずれかに該当する者ア 同行援護従業者養成研修(一般課程)を修了した者(それに相当すると県知事が認めた研修を含む。)※【経過措置】

平成26年9月30日までの間は、居宅介護の従業者要件(介護福祉士、居宅介護従業者養成研修課程等の修了者など)を満たす者にあっては上記の要件を満たしているとみなす。

イ 居宅介護の従業者要件を満たす者であって、視覚障害を有する身体障害者等の福祉に関する事業(直接処遇職員に限る。)に1年以上従事した経験を有する者

ウ 国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科の教科を履修した者又はこれに準ずる者

※同行援護従業者研修については、今後県において研修事業者の指定を行います。指定研修事業者については、別途ホームページ等でお知らせいたしますので、経過措置により同行援護に従事する場合は、平成26年9月30日までに当該研修を受講してください。

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指定基準(設備基準)

以下の設備を設置すること。以下の設備を設置すること。

①事務室①事務室

事業の運営を行うために必要な面積を有する専用の事務所

(他の事業と同一の事務室も可)

②受付等のスペース②受付等のスペース

利用申し込みの受付、相談等に対応するための適切なスペース

③設備及び備品等③設備及び備品等

手指を洗浄するための設備等を含む必要な設備及び備品等(運営に支障がない場合は、同一敷地内の設備及び備品等の兼用可)

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【用語の定義】①

「常勤換算方法」指定障害福祉サービス事業所等の従業者の勤務延べ時間数を当該指定障害福祉

サービス事業所等において常勤の従業者が勤務すべき時間数(1週間に勤務すべき時間数が32 時間を下回る場合は32 時間を基本とする。)で除することにより、当該指定障

害福祉サービス事業所等の従業者の員数を常勤の従業者の員数に換算する方法をいう。この場合の勤務延べ時間数は、当該指定障害福祉サービス事業所等の指定等に係る

事業のサービスに従事する勤務時間の延べ数である。

「勤務延べ時間数」勤務表上、指定障害福祉サービス等の提供に従事する時間として明確に位置付けら

れている時間又は当該指定障害福祉サービス等の提供のための準備等を行う時間(待機の時間を含む。)として明確に位置付けられている時間の合計数とする。なお、従業者1人につき、勤務延べ時間数に算入することができる時間数は、当該指

定障害福祉サービス事業所等において常勤の従業者が勤務すべき勤務時間数を上限とする。

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【用語の定義】②

「常勤」指定障害福祉サービス事業所等における勤務時間が、当該指定障害福祉サービス事

業所等において定められている常勤の従業者が勤務すべき時間数(1週間に勤務すべき時間数が32 時間を下回る場合は32 時間を基本とする。)に達していることをいう。

当該指定障害福祉サービス事業所等に併設される事業所の職務であって、当該指定障害福祉サービス事業所等の職務と同時並行的に行われることが差し支えないと考えられるものについては、それぞれに係る勤務時間の合計が常勤の従業者が勤務すべき時間に達していれば、常勤の要件を満たす。なお、他の事業所等の職務と同時並行的に行われることが差し支えないと考えられる

もの以外の場合は、それぞれのサービス事業所等ごとに「非常勤の従業者」として扱うことになる。

「専ら従事する」「専ら提供に当たる」「専従」原則として、サービス提供時間帯を通じて指定障害福祉サービス等以外の職務に従事

しないことをいうものである。この場合のサービス提供時間帯とは、従業者の指定障害福祉サービス事業所等にお

ける勤務時間(療養介護、生活介護及び児童デイサービスについては、サービスの単位ごとの提供時間)をいうものであり、当該従業者の常勤・非常勤の別を問わない。 16

※ 法人では常勤雇用者であっても、サービス事業所単位で判断した場合は、「非常勤の従業者」となる場合があります。

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【兼務できる場合】

○居宅介護の管理者

指定基準第6条

指定居宅介護事業者は、指定居宅介護事業所ごとに専らその職務に従事する常

勤の管理者を置かなければならない。ただし、指定居宅介護事業所の管理上支障

がない場合は、当該指定居宅介護事業所の他の職務に従事させ、又は同一敷地内

にある他の事業所、施設等の職務に従事させることができるものとする。

事業所のサービス提供責任者や従業者

同一敷地内にある他の事業所、施設の管理者や従業者

又は

<解釈通知>

・・・例えば、管理すべき事業所数が過剰であると個別に判断される場合や、併設される指定障害者支援施設等において入所者に対しサービス提供を行う看護・介護職員と兼務する場合などは、管理業務に支障があると考えられる。ただし、指定障害者支援施設等における勤務時間が極めて限られている職員であ

る場合等、個別に判断の上、例外的に認める場合があっても差し支えない。

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【サービス提供責任者】(参考)

(居宅介護計画の作成)第二十六条 サービス提供責任者(第五条第二項に規定するサービス提供責任者をいう。以下この節において同じ。)は、利用者又は障害児の保護者の日常生活全般の状況

及び希望等を踏まえて、具体的なサービスの内容等を記載した居宅介護計画を作成しなければならない。2 サービス提供責任者は、前項の居宅介護計画を作成した際は、利用者及びその同居の家族にその内容を説明するとともに、当該居宅介護計画を交付しなければならない。3 サービス提供責任者は、居宅介護計画作成後においても、当該居宅介護計画の実施状況の把握を行い、必要に応じて当該居宅介護計画の変更を行うものとする。4 第一項及び第二項の規定は、前項に規定する居宅介護計画の変更について準用する。

(管理者及びサービス提供責任者の責務)第三十条3 サービス提供責任者は、第二十六条に規定する業務のほか、指定居宅介護事業所に対する指定居宅介護の利用の申込みに係る調整、従業者に対する技術指導等のサービスの内容の管理等を行うものとする。

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※ 2級課程の研修を修了した者であって、3年以上介護等の業務に従事したものをサービス提供責任者とする取扱いは「暫定的」なものであり、事業者は、できる限り早期に、これに該当するサービス提供責任者に介護職員基礎研修若しくは1級課程の研修を受講させ、又は介護福祉士の資格を取得させるよう努めなければならない。

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同行援護サービス費の請求額等

(基本報酬単位数+該当の加算単位数)×10円

×事業所が所在する地域区分割合 = 報酬(円未満端数切り捨て)

乙地:1,018/1,000(旧下関市)

丙地:1,000/1,000(上記以外)

上記で算出した額-利用者負担額=介護給付費介護給付費

介護給付費 → 国保連合会へシステムを通じて請求(支給決定市町村が国保連へ支払)

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同行援護サービスの報酬①①身体介護を伴う場合の基本報酬

区 分 報酬単価(単位/日) 備 考

所要時間30分未満 254

3級ヘルパー又

はそれに相当する従業者がサービス提供を行った場合

(×70/100)

所要時間30分以上1時間未満 402

所要時間が1時間以上1時間30分未満 584

所要時間が1時間30分以上2時間未満 667

所要時間が2時間以上2時間30分未満 750

所要時間が2時間30分以上3時間未満 833

所要時間3時間以上 916に30分増すごとに +83

※報酬(円)=単位数×10(旧下関市は×10.18)

※「身体介護を伴う場合」については、以下の要件のいずれも満たすこと。・ 障害程度区分が2以上・ 障害程度区分の認定調査項目のうち、「歩行」「移乗」「移動」「排尿」 「排便」

のいずれか一つが「できる」以外と認定

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同行援護サービスの報酬②

①身体介護を伴わない場合の基本報酬

区 分 報酬単価(単位/日) 備 考

所要時間30分未満 105 3級ヘルパー又

はそれに相当する従業者がサービス提供を行った場合

(×90/100)

所要時間30分以上1時間未満 197

所要時間が1時間以上1時間30分未満 276

所要時間1時間30分以上 346に30分増すごとに +70

※報酬(円)=単位数×10(旧下関市は×10.18)

※居宅介護の通院等介助(身体介護を伴う場合)、通院等介助(身体介護を伴わない場合)と同じ単位数になっています。

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同行援護サービス費の加算等①

・・初回加算(200単位/月)初回加算(200単位/月)新規に同行援護計画を作成した利用者に対して、サービス提供責任者が

サービスを提供した場合や同行した場合、初回について加算

・・2人介護(基本報酬2人介護(基本報酬××200/100)200/100)一定の要件の下で2人の居宅介護従業者により行った場合の算定

※利用者の同意を得ている場合で、次のいずれかに該当する場合・1人の従業者による介護が困難と認められる場合・暴力行為、著しい迷惑行為、器物破損行為等が認められる場合・その他上記に準ずると認められる場合

・・夜間・早朝加算(基本単位数+25/100)夜間・早朝加算(基本単位数+25/100)午後6時から午後10時まで及び午前6時から午前8時までの日中時間以外に

支援を行った場合に加算

・・深夜加算(基本単位数+50/100)深夜加算(基本単位数+50/100)午後10時から午前6時までの日中時間以外に支援を行った場合に加算

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同行援護サービス費の加算等②

・・特定事業所加算(基本単位数+10/100~20/100)特定事業所加算(基本単位数+10/100~20/100)良質な人材の確保とサービスの質の向上を図る観点から、条件に応じて加算・特定事業所加算(Ⅰ)(以下の①~③全てに適合) 20%を加算・特定事業所加算(Ⅱ)(以下の①及び②に適合) 10%を加算・特定事業所加算(Ⅲ)(以下の①及び③に適合) 10%を加算

①サービス提供体制の整備(研修の計画的実施、情報の的確な伝達等)②良質な人材の確保(介護福祉士の割合が30%以上等)③重度障害者への対応(区分5以上の利用者が30%以上等)

・・特別地域加算(基本単位数+15/100)特別地域加算(基本単位数+15/100)中山間地域等に居住している者に対してサービスの提供が行われた場合に加算

・・緊急時対応加算(100単位/回:月緊急時対応加算(100単位/回:月22回を限度)回を限度)同行援護計画に位置づけられていない同行援護を、利用者等の要請を受けてか

ら24時間以内に行った場合に加算

・・利用者負担上限額管理加算(150単位/月)利用者負担上限額管理加算(150単位/月)事業所が利用者負担額合計額の管理を行った場合に加算

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特定事業所加算の基準について

(ア) 特定事業所加算(Ⅰ)次に掲げる基準のいずれにも適合すること。

ア 当該指定同行援護事業所のすべての同行援護従業者(登録型の同行援護従業者(あらかじめ指定同行援護事業所に登録し、当該事業所から指示があった場合に直接、当該指示を受けた利用者の居宅を訪問し、指定同行援護を行う同行援護従業者をいう。)を含む。以下同じ。)に対し、同行援護従業者ごとに研修計画を作成し、当該計画に従い、研修(外部における研修を含む。)を実施又は実施を予定していること。

イ 次に掲げる基準に従い、指定同行援護が行われていること。(一)利用者に関する情報若しくはサービス提供に当たっての留意事項の伝達又は当該指定同行援護事業所における同行援護従業者の技術指導を目的とした会議を定期的に開催すること。

(二)指定同行援護の提供に当たっては、サービス提供責任者が、当該利用者を担当する同行援護従業者に対し、当該利用者に関する情報やサービス提供に当たっての留意事項を文書等の確実な方法により伝達してから開始するとともに、サービス提供終了後、担当する同行援護従業者から適宜報告を受けること。

ウ 当該指定同行援護事業所の全ての同行援護従業者に対し、健康診断等を定期的に実施すること。エ 指定障害福祉サービス基準第31条第6号に掲げる緊急時等における対応方法が利用者に明示されていること。オ 当該同行援護事業所の新規に採用した全ての同行援護従業者に対し、熟練した同行援護従業者の同行による研修を実施していること。カ 当該指定同行援護事業所の同行援護従業者の総数のうち介護福祉士の占める割合が100分の30以上若しくは指定居宅介護等従業者のうち

介護福祉士、介護保険法施行規則(平成11年厚生省令第36号)第22条の23に規定する介護職員基礎研修課程を修了した者(以下「介護職員基礎研修課程修了者」という。)及び指定居宅介護等の提供に当たる者として厚生労働大臣が定めるもの(平成18年厚生労働省告示第538号。以下「居宅介護従業者基準」という。)第1条第2号に掲げる居宅介護従業者養成研修の1級課程を修了した者(以下「1級課程修了者」という。)の占める割合が100分の50以上、前年度若しくは算定日が属する月の前3月間における指定同行援護のサービス提供時間のうち常勤の同行援護従業者によるサービス提供時間の占める割合が100分の40以上又は同行援護従業者養成研修(居宅介護従業者基準別表第四に定める内容以上のもの)の課程を修了し、当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明の交付を受けた者若しくは厚生労働省組織規則(平成13年厚生労働省令第1号)第665条に規定する国立障害者リハビリテーションセンター学院に置かれる視覚障害学科(国立障害者リハビリテーションセンター学院養成訓練規程(昭和55年厚生省告示第4号)第4条第1項に規定する視覚障害学科をいう。)の教科を履修した者若しくはこれに準ずる視覚障害者の生活訓練を専門とする技術者の養成を行う研修を修了した者(以下「国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科履修者等」という。)の占める割合が100分の30以上であること。

キ 当該指定同行援護事業所の全てのサービス提供責任者が3年以上の実務経験を有する介護福祉士、国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科履修者等又は5年以上の実務経験を有する介護職員基礎研修課程修了者若しくは1級課程修了者であること。

ク 指定障害福祉サービス基準第7条において準用する第5条第2項の規定により1人を超えるサービス提供責任者を配置することとされている事業所にあっては、常勤のサービス提供責任者を2名以上配置していること。

ケ 前年度又は算定日が属する月の前3月間における指定同行援護の利用者(障害児を除く。)の総数のうち障害程度区分5以上である者の占める割合が100分の30以上であること。

(イ) 特定事業所加算(Ⅱ)(ア)のアからオまでに掲げる基準のいずれにも適合し、かつ、カ又はキ及びクのいずれかに適合すること。

(ウ) 特定事業所加算(Ⅲ)(ア)のアからオまで及びケに掲げる基準のいずれにも適合すること。

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同行援護に係るQ&A①

項 目 質 問 回 答

① 介護保険対象者の取扱い

介護保険対象者の場合は、同行援護のサービスを利用することはできないか。

介護保険対象者であっても、行動援護等と同様に、障害者自立支援法において新たに創設される同行援護のサービスを利用して差し支えない。

(参照)平成19年3月28日付障企発0328002号障障発0328002号「障害者自立

支援法に基づく自立支援給付と介護保険制度との適用関係等について」1(1)②イを準用

② 区分認定 障害程度区分の認定は必須事項であるのか。

同行援護(身体介護を伴わない場合)を利用する方については、障害程度区分認定は必要ないが、同行援護(身体介護を伴う場合)を利用する方については、障害程度区分の認定が必要となる。

③ 支給決定までの手順

同行援護(身体介護を伴う場合)で支給決定するには、障害程度区分の認定を経る必要があるのか。

基本的にアセスメント票が先となる。また、肢体不自由等により身体介護を伴う場合に障害程度区分の認定が必要となる。

④ 調査項目「夜盲」の判断

アセスメント票「3夜盲」の場合は、医師意見書の可否判断はどのような場合に想定されるのか。

また、障害程度区分認定等に係る医師意見書を代用することは可能か。

同行援護の利用は、身体障害者手帳の交付を受けた障害者及びこれに相当する程度の障害を有する児童であることが前提となる。

アセスメント票の「1視力障害」又は「2視野障害」の程度が基準に該当せず、夜盲のため支給を希望する障害者については医師意見書が必要となるが、身体障害者手帳申請時の診断書・意見書により確認できる場合には、当該意見書については省略することができる。

⑤ 区分認定済みの者の取扱い

既に障害程度区分の認定を受けている障害者等に対して、あらためてアセスメント票の調査・医師意見書の提出を求める必要があるか。

同行援護の支給決定を受けるためには、アセスメント票による調査が必要であるが、身体障害者手帳申請時の診断書・意見書等によりアセスメント票の基準に該当することが明らかな場合には、訪問調査による確認を省略することは差し支えない。

1 対象者要件等

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同行援護に係るQ&A②

項 目 質 問 回 答

① 支援の対象外業務

同行援護についても現行の行動援護と同様、「経済活動に係る外出」や「通年かつ長期にわたる外出」は認められないと解してよいか。

貴見のとおり。

② 業務の範囲

代読・代筆等付随する業務の範囲を明らかにされたい。

代読・代筆等付随する業務の範囲は、移動時及びそれに伴う外出先において必要な視覚的情報の支援の範囲である。

③ 病院への通院の取扱い

病院への通院について、同行援護における外出支援と居宅介護における通院等介助とは、どちらが優先されると考えればよいのか。

利用者の利用目的や実情にあわせた支給決定が必要である。

④ 介護時間の下限

同行援護において、通院等介助・通院等乗降介助と同内容のサービスを行う場合、20分以上

の介護時間がないと算定できないのか。

同行援護については、居宅分は含まないので、居宅における介護は含まない。

2 支援の範囲

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同行援護に係るQ&A③

項 目 質 問 回 答

① 提供時間数の制限

同行援護においては、1日における時間数の制限は設けられるものなのか。

1日における時間数の制限は設けない。

適正かつ公平な支給決定を行うため、市町村においては、あらかじめ支給決定基準(個々の利用者の心身の状況や介護者の状況等に応じた支給量を定める基準)を定めたうえで対応をされたい。

② 回数の制限

1日に複数回利用できるのか。 1日に複数回の利用は可能である。

3 支給量

項 目 質 問 回 答

① 資格要件1(従業者資格)

従業者要件のうち「ウ 国立障害者リハビリテーションセンター学院視覚障害学科を履修した者又はこれに準ずる者」における「これに準ずる者」の範囲は、具体的にはどのような者なのか。

「障害者自立支援法に基づく指定障害福祉サービス等及び基準該当障害福祉サービスに要する費用の額の算定に関する基準等の制定に伴う実施上の留意事項について」(平成18年10月31日障発第1031001留意事項通知)第二の3(1)①(三)「自立訓練(機能訓練)」イ~オを参考とされたい。

イ 「視覚障害生活訓練指導員研修事業について」に基づき、(社福)日本

ライトハウスが受託して実施している視覚障害生活訓練指導員研修

ウ 廃止前の「視覚障害生活訓練指導員研修事業について」に基づき、

(社福)日本ライトハウスが受託して実施していた視覚障害生活訓練指

導員研修

エ 廃止前の「盲人歩行訓練指導員研修事業について」に基づき、(社福)日本ライトハウスが受託して実施していた盲人歩行訓練指導員研修

オ その他、上記に準じて実施される、視覚障害者に対する歩行

訓練及び生活訓練を行う者を養成する研修

4 従業者関係

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同行援護に係るQ&A④

項 目 質 問 回 答

② 資格要件2(従業者資格)

従業者要件のうち「ア 同行援護従業者養成研修修了者」が居宅介護の通院等介助に従事する場合の取扱いはどのように考えるのか。

同行援護従業者養成研修課程のみを修了した者については、居宅介護に従事することはできない。

④ 資格要件3(従業者資格)

視覚障害を有する身体障害者等の福祉に関する事業に1年以

上従事経験とあるが、どのような施設の福祉経験を指すのか。

視覚障害者に対する直接処遇として、「指定施設における業務の範囲等及び介護福祉士試験の受験資格の認定に係る介護等の業務の範囲等について」(昭和63年2月12日社庶第29号)別添2の業務を行った場合が対象となるものと考えている。なお、移動支援事業におけるガイドヘルパーの経験も含まれるものと考えている。

5 従業者関係

6 研修

項 目 質 問 回 答

① 相当する研修の扱い

「同行援護従業者養成研修」と「移動支援資質向上研修」との関係はどのように考えているか。

同行援護従業者養成研修は、重度の視覚障害者への支援に関する研修として、一般課程を20時間、応用課程を12時間とすることが予定している。

一方、移動支援資質向上研修は、重度の視覚障害者も含めた移動支援全般にわたる研修を目的としているものであるが、各自治体において、「同行援護従業者養成研修に相当するもの」として認めることは差し支えない。

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同行援護に係るQ&A⑤

項 目 質 問 回 答

① 移動支援との関係

同行援護対象者の要件を満たす者は、移動支援からすべて移行しなければならないのか。

また、移動支援と同行援護の重複給付は可能か。

同行援護の対象となる者は同行援護を利用し、対象にならない者については移動支援を利用していただくことになる。

ただし、知的障害者・精神障害者への支援やグループ支援型など同行援護で対応できないサービスを利用する場合には、移動支援を利用する。

また、制度施行時において、地域によって同行援護の体制整備が十分でない場合にあっては、地域生活支援事業を柔軟に活用し、移動に支援を要する者へのサービスの停滞がないよう配慮されたい。

7 他の事業等との関係

8 報酬加算

項 目 質 問 回 答

特定事業所加算①

訪問系サービス事業者において、特定事業所加算を取得すれば、利用者の自己負担額も増加することになるが、加算を取得した上で、負担軽減のため、特定の利用者に対して加算を行わないという取扱いをすることは可能か。

加算を取得した上で、利用者間に加算の適否の差を付けることは、利用者間の不合理な負担の差を是認することにつながりかねないと考えられるので認められない。

したがって、加算を取得するか、あるいは利用者の負担を考慮して取得しないかのどちらかを、あらかじめ各事業者が十分検討の上、選択する必要がある。

特定事業所加算②

特定事業所加算の算定要件については、毎月満たしていなければならないのか。また、要件に該当しなくなったことが判明した場合の取扱いは。

基本的には、加算取得の届出後についても、常に要件を満たしている必要がある。

要件に該当しないことが判明すれば、その時点で廃止届出を出し、翌月分から算定しない取扱いとする。

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同行援護に係るQ&A⑥

項 目 質 問 回 答

初回加算 初回加算は過去2か月の間に当

該事業所からサービス提供を受けていない場合に算定できることとされているが、その具体的な取扱いを示されたい。

初回加算は過去2月に当該事業所からサービス提供を受けていない場合に算定できるが、この場合の「2月」とは歴月(月の初日から月の末日まで)によるものとする。したがって、例えば、4月15日に利用者にサービス提供を行った場合、初回加算が算定できるのは、同年の2月1日以降に当該事業所からサービス提供を受けていない場合となる。

また、次の点にも留意すること。

① 初回加算は同一月内で複数の事業所が算定することも可能であること。

② 居宅介護事業所が一体的にサービス提供している重度訪問介護、行動

援護及び同行援護の利用実績は問わないこと。(ただし、過去2月に居宅

介護の身体介護の利用実績がある利用者に対して、過去2月利用実績の

無かった家事援助をサービス提供したとしても初回加算は算定できない。)

緊急時対応加算及び初回加算

緊急時対応加算及び初回加算を算定する場合に、利用者の同意は必要か。

また、同時に算定することは可能か。

緊急時対応加算及び初回加算はいずれも、それぞれの要件に合致するサービスを提供した場合に算定されるものである。

したがって、その都度、利用者からの同意を必要とするものではないが、指定基準第9条に基づき、事前にそれぞれの加算の算定要件及び趣旨について、重要事項説明書等により利用者に説明し、同意を得ておく必要がある。また、同時に算定が可能である。

緊急時対応加算

緊急時対応加算の算定時における居宅介護等の所要時間の決定について

要請内容から想定される、具体的なサービス内容に係る標準的な時間とする。したがって、要請内容については適切に把握しておく必要がある。

また、本加算の特性上、要請内容からは想定できない事態の発生も想定されることから、現場の状況をサービス提供責任者に報告した上で、サービス提供責任者が、当初の要請内容からは想定しがたい内容のサービス提供が必要と判断(事後の判断を含む。)した場合は、実際に提供したサービス内容に応じた標準的な時間(現に要した時間ではないことに留意。)とすることも可能である。

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同行援護に係るQ&A⑦

項 目 質 問 回 答

緊急時対応加算

ヘルパーの訪問時に利用者の常態が急変した際等の要請に対する緊急対応等について、緊急時対応加算の対象となるか。

この場合は、緊急時対応加算の対象とはならない。(同行援護計画等により計画されていたサービスについてのサービス提供時間の延長は当該加算の対象とならない。)

特別地域加算 特別地域加算の算定地域に居住している利用者に対して、指定基準第31条第5号に規定する

通常の事業の実施地域を越えてサービス提供した場合、指定基準第21条第3項に規定する交通

費の支払いを受けることができるか。

特別地域加算が適用となるため、交通費の支払いを受けることはできない。

特別地域加算 月の途中において、転居等により中山間地域に居住地が変わった場合、実際に中山間地域に居住している期間のサービス提供分のみ加算の対象となるのか。あるいは、当該月の全てのサービス提供分が加算の対象となるのか。

該当期間のサービス提供分のみ加算の対象となる。

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同行援護に係るQ&A⑧

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項 目 質 問 回 答

指定申請書 運営規程について、居宅介護(重度訪問介護)の運営規程に同行援護の内容を追加した形の運営規程でもよいか。

よい。事業の目的、運営の方針、サービスの内容等の条項で、同行援護の内容を適宜追加すること。

処遇改善助成金

現在、居宅介護(重度訪問介護)事業で処遇改善助成金を受給しているが、同行援護事業についても受給できるか。

同行援護の事業所指定を受けた後に、「福祉・介護人材の処遇改善事業事務処理要領」12の規定により変更の届出をすることで、受給が可能となる。

なお、同行援護に係る処遇改善助成金の交付率は15.5%となっている。(※減算なしの場合)

9 その他

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報酬の請求(電子請求システムについて)

◎インターネット利用による請求

■請求情報の作成および送信は、簡易入力システムを使用する。※請求情報の作成は市販の事業所業務管理ソフトウェア(他システム)を使用することもできる。この場合は、他

システムで作成した請求情報を取り込み、送信を行う取込送信システムを使用する。

■事業所がインターネットで送信した請求情報は、電子請求受付システムを経由して国保連合会に送信される。

■国保連合会では請求情報を処理し、市町村による審査の後、作成された支払額決定通知書等の通知情報(データ/PDF)をインターネットで事業所宛に送信する。

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介護給付費等の請求の流れ

事業所または代理人 国保連合会 市町村

サービス提供翌月

一日~十日

十一日~月末

サービス提供翌々月

一日~十日

十一日

~月末

①請求情報の作成・送信

請求情報 ②受付/形式チェック

エラー通知

④受付点検・資格点検・支給量管理

市町村審査用資料情報

点検済情報

⑤審査

⑥返戻処理⑦通知文書取得

⑨通知文書取得 ⑧支払処理

審査結果資料情報

返戻通知情報

支払決定額通知書情報

支払決定額内訳書情報

③請求情報の修正・再送信

15日頃

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請求の流れ①

① 請求情報の作成・送信

事業所等は、支給決定者に対してサービスを行った場合、簡易入力システムに請求情報(「表1 提出する請求情報」参照)を入力し、サービス提供翌月の10日までにサービス提供翌月の10日までにインターネット

により国保連合会(電子請求受付システム)に送信する。

該当事業所 障害福祉サービス

請求情報 指定サービス事業所 指定相談支援事業所 基準該当事業所

介護給付費・訓練等給付費等請求書情報

介護給付費・訓練等給付費明細書情報

特例介護給付費・特例訓練等給付費請求書情報

○ ※1

特例介護給付費・特例訓練等給付費明細書情報

○ ※1

サービス利用計画作成費請求書情報 ○

利用者負担上限額管理結果情報 ○ ○ ○ ※1

サービス提供実績記録票情報 ○ ○ ※1

※1:市町村が国保連合会に委託している場合

(表1 提出する請求情報)

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請求の流れ②

② 受付/形式チェック

提出された請求情報については、電子請求受付システムで形式チェックを行い、内

容にエラーがあれば到達確認画面にエラー表示される。

③ 請求情報の修正・再送信

形式チェックでエラーとなった情報の確認、誤りを修正した後、国保連(電子請求受付シス

テム)に再送信する。

④ 受付点検・資格点検・支給量点検

国保連は受付点検等を行い、市町村審査用資料及び点検済情報を作成し市町村へ送付。

⑤ 審査

市町村は審査を行い、審査結果を国保連へ送信。

⑥ 返戻処理

市町村の審査結果資料情報により、返戻が発生した場合、事業所等へ返戻通知情報を送信する。(審査月の月末に電子請求受付システムの照会一覧画面より確認可能)

⑦ 通知文書取得

国保連(電子請求受付システム)から返戻通知情報を受信(ダウンロード)する。

⑧ 支払処理

市町村の審査結果資料情報に基づき事業所等へ支払決定額通知書情報を毎月5日頃送信。支払決定通知書に基づき、15日に指定口座へ振り込み。(土日祝日の場合はその翌日

の営業日)

⑨ 通知文書取得

国保連(電子請求受付システム)から支払決定額通知書情報等を受信(ダウンロード)する。

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過誤申立について

事業所等は、請求書等の記載誤り等によって、実際にサービスを提供した実績と異なる

支払が行われた場合、介護給付費・訓練等給付費の取り下げを行い、誤った請求等の

実績を取り消す必要があります(審査決定済みの請求のみ取り下げ可能。)取り下げを

行う場合、市町にその旨を連絡し、国保連合会へ過誤申立を行うよう依頼します。

【処理の流れ】①事業所への支払が決定した後に請求誤り等を発見した場合、事業所は市町に過誤申立を

行う。

②市町から国保連合会に過誤申立情報が送信され、国保連合会は同情報に基づいて、過誤

処理(請求明細書の取消処理)を実施する。

③国保連合会は過誤処理を行った月に事業所から受け付けた請求情報等と、過誤処理により

抽出した請求情報に基づき、事業所への支払額を調整(過誤処理を行った月に事業所が

行った通常分の請求にかかる支払額から、過誤決定された額を差し引く)。

④国保連合会は事業所へ過誤決定通知書を送信し、調整結果を通知する。

⑤調整結果を反映した支払額が事業所へ支払われる。

※過誤処理は請求明細書単位で行われます。この場合サービス提供実績記録票も同時に取り下げ となっていますので、再請求が必要となります。

※請求内容の一部のみを取り消す処理(加算部分のみ取り消す等)はできません。

※処遇改善助成金に係る請求漏れ等も同様の処理となります。

過誤処理には「通常過誤」と「同月過誤」の2つがあります。過誤処理には「通常過誤」と「同月過誤」の2つがあります。37

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①通常過誤

通常過誤とは、国保連合会で審査確定した介護給付費の取り下げだけを行うものです。

再請求の必要がある場合は、取り下げが確定した後(通常過誤処理月の翌月以降)に

国保連合会に再請求を行うこととなります。

通常過誤を行った場合の事業所への支払額は、通常過誤を行った月の介護給付費等審査

決定額から過誤金額を差し引いた額になります。

38

事事

業業

所所

市市

町町

村村

国保連合会国保連合会

③過誤処理

④支払額の調整

①過誤申立 ②過誤申立情報

⑤結果の通知

⑤結果の通知

①事業所は請求明細書が返戻になっていないことを確認の上、該当市町に過誤申立を依頼する。

②市町は「過誤申立情報」を国保連合会に送信する。

③国保連合会は「過誤申立情報」に基づき、給付実績の取り下げ処理を実施する。

④国保連合会は事業所が請求した審査支払額とあわせて、支払額を調整する。

⑤国保連合会は「障害福祉サービス費等過誤決定通知書」で市町及び事業所に通知する。

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通常過誤処理の例

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○ 過誤処理 平成23年6月処理

○ 過誤取り下げ金額 100,000円

○ 平成23年6月通常請求額(平成23年5月サービス提供分)

1,000,000円

平成23年6月請求

に対する支払額

1,000,000円

平成23年6月過誤処理

に伴う取り下げ額

100,000円

支払額

(平成23年7月中旬)

900,000円

- =

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②同月過誤同月過誤とは、国保連合会で審査確定した介護給付費の取り下げた分の再請求(正しい金額)を

同じ月に行うものです。同月過誤を行った場合の事業所への支払決定額は、その月の請求金額(再請求分も含む)から過誤請求を差し引いた額となります。請求誤り、実地指導及び監査等による返還金の精算等により、一度の多数の過誤申立を行った場

合、過誤処理による取り下げ額が過誤処理月に事業所が請求した通常分の審査支払額を上回り、支払決定額がマイナスになる事態が発生することがあります。このような事態を未然に防止するために、過誤処理と当該過誤処理に係る再請求を同一月に処理する同月

過誤とすることで、差額分だけの調整を行い、事業所の負担を軽減することができます。

40

事事

業業

所所

市町村

市町村

国保連合会国保連合会

④過誤処理

再請求分審査決定

⑤支払額の調整

②同月過誤分に係る再請求

①過誤申立 ③過誤申立情報

⑥結果の通知

⑥結果の通知

①事業所は請求明細書が返戻になっていないことを確認の上、該当市町に同月過誤申立を依頼する。

②事業所は同月過誤申立を依頼した分の再請求分の請求明細書を作成し、通常請求分と併せて提出する。

③市町は「過誤申立情報」を国保連合会に送信する。

④国保連合会は「過誤申立情報」に基づき、給付実績の取り下げ処理を実施し、再請求分の審査決定を行う。

⑤国保連合会は過誤処理月に事業所が請求した審査支払額とあわせて、支払額を調整する。

⑥国保連合会は「障害福祉サービス費等過誤決定通知書」で市町及び事業所に通知する。

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同月過誤処理の例

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○ 過誤処理 平成23年6月処理

○ 過誤取り下げ金額 100,000円

○ 過誤取り下げ分に係る再請求額 90,000円

○ 平成23年6月通常請求額(平成23年5月サービス提供分)

1,000,000円平成23年6月請求

に対する支払額

1,000,000円 平成23年6月過誤処理

に伴う取り下げ額

100,000円

支払額

(平成23年7月中旬)

990,000円

- =

同日過誤取り下げ

再請求に対する支払額

90,000円

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同月過誤に係る処理上の注意

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○ 同月過誤処理 平成23年6月処理

○ 過誤取り下げ金額 1,000,000円

○ 過誤取り下げ分に係る再請求金額 0円0円

○ 平成23年6月通常請求額(平成23年5月サービス提供分) 200,000円

平成23年6月請求

に対する支払額

200,000円

平成23年6月過誤処理

に伴う取り下げ額

1,000,000円

支払額

(平成23年7月中旬)

0円(800,000円還付請求)0円(800,000円還付請求)

- =

※市町から国保連合会に対して同月過誤処理の申立があったにもかかわらず、事

業所から再請求がなかった場合、過誤調整額>支払額となることがあり、この場

合、還付請求することとなります。このような事態を避けるため、同月過誤処理を

行う場合は、市町と十分調整していただきますようお願いします。

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事業者指定等に関する相談窓口・手続窓口

下関市083-933-2764山口市滝町

1-1在宅福祉推進班

山口県

障害者支援課

萩市・阿武町0838-25-2663萩市江向

531-1保健福祉企画室

萩健康福祉

センター

長門市0837-22-2811長門市東深川

1344-1保健福祉企画室

長門健康福祉センター

宇部市・美祢市・山陽小野田市

0836-31-3200宇部市常盤町

2-3-28保健福祉企画室

宇部健康福祉センター

下松市・光市・周南市0834-33-6422周南市毛利町

2-38保健福祉企画室

周南健康福祉センター

センター名 担当班等 住 所 電話番号 管 轄 区 域

岩国健康福祉センター

保健福祉企画室岩国市三笠町

1-1-10827-29-1522 岩国市・和木町

柳井健康福祉センター

保健福祉企画室柳井市古開作

中東条658-10820-22-3777

柳井市・周防大島町・上関町・田布施町・平生町

山口健康福祉センター

保健福祉企画室山口市吉敷下東3-1-1(山口県総合保健会館内)

083-934-2528 山口市・防府市

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山口県障害者支援課ホームページ

44

http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a14100/index

「障害福祉やまぐち」

※県からのお知らせ、国の通知、様式、県の提供資料、調査様式等が掲載されています。

http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a14100/jiritsu00/jiritsu001.html