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11 入選者 100 人が教える! 応募の裏技・ テクニック  書いても書いてもボツばかり。 自分には才能がないのかもしれない……。 そんなふうに落ち込んでいるなら、ちょっと待って。 才能うんぬんの前に、あなたの“応募”を見直してみましょう。 応募を工夫することで、飛躍的に入選に近づけるのです。 ライバルである入選経験者から、応募の裏技・テクニックを 学びましょう。 イラスト:松元まり子 稿

人が教える! 応募の裏技・ テクニック · 2016-03-01 · がいいでしょう。すれば道は開けるパターンをかえて複数応募!? もしれません。す。初々しさもときには必要か比較的早い段階で入選していまほとんどの方が、公募を始めて新鮮な気持ちを思い出す!公募を始めた頃の

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入選者100人が教える!

応募の裏技・テクニック  書いても書いてもボツばかり。自分には才能がないのかもしれない……。そんなふうに落ち込んでいるなら、ちょっと待って。才能うんぬんの前に、あなたの“応募”を見直してみましょう。応募を工夫することで、飛躍的に入選に近づけるのです。ライバルである入選経験者から、応募の裏技・テクニックを学びましょう。

イラスト:松元まり子

投 稿編

公 募編

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「自分の力量にあっているか。書け

そうか。公募の趣旨にあったエピソ

ードがあるか。公募を見た瞬間にひ

らめきがあったものを選んでいます」

(島根県 

江藤清 

55歳 

会社員)

       

「過去の入選作をよく読んで、自分

の書きたいものと傾向が合っている

かどうかを考えます」

(東京都 

酵母っ子 

50歳 

主婦)

       

「自分にしか書けないものを選ぶ。

例えば『人生』をテーマにしたものは、

60代からでないと〝重み〞〝深み〞が

出せない。逆に『出産』『母として』

というテーマで男性が書けないもの

は、単純に考えてライバルが半分に

なり、さらに現役で子育てをしてい

る人は少なくなるので、限られた人

しか応募できないという点で有利」

(岩手県 

ぱんだママ 

36歳 

パート)

       

「賞金額よりも自分が書きたいと思

えるもののほうが、結果が出せる」

(埼玉県 

吉沢智樹 

44歳 

会社員)

「地方の公募など入選しやすいもの

を確認して出します」

(岐阜県 

細江隆一 

46歳 

公務員)

       

「市民センターなどが実施している

地域限定のものに応募する」

(福岡県 

長井さわ子 

53歳)

       

「公募ガイドを見て締切までの期間

が短いものは応募数が少ないだろう

と予想しています」

(東京都 

山本みゆゆ 

33歳 

主婦)

「当然ながら賞の傾向がわかります。

ある程度の選考を通過すれば、名前

を覚えてもらうこともできます」

(東京都 

ゆめ 

35歳 

主婦)

       

「毎年、同じマンガコンクールに送

っているうち、必ず入選できるコン

クールというのが出てきます」

(兵庫県 

お米さん 

41歳 

家事手伝い)

       

「今年がダメでも次がある、と思うと

肩の力が抜けていい作品ができる」

(宮城県 

俳句ファン 

40歳 

自営業)

編集部が調べた「入選確率が高い公募」

●入選数が多い例)バレンタイン今どき川柳  (優秀作1点・入賞作100点)

  チェーンストアお買い物川柳  (金賞10点・優秀賞50点)

●新設公募例)第1回飯田水引コンテスト  第1回Book Shorts(ブックショート)  第1回林芙美子文学賞

●年齢による資格限定例)きらり川口盛人(せいじん)式  盛人エッセーコンテスト

  京都市・はたちプロジェクト  「おめでとう・ありがとう」の手紙募集

●居住地域による資格限定

●授賞式への参加が必須

●テーマが狭い

テクニック

公募

1

これなら

いける!

という

応募先がある

あれもこれもと応募していては、

作品の中身は薄まるばかり。こ

れぞ!というところに的を絞る

のが効率的です。

自分に合ったところに

応募するのが一番

短詩系や手紙系など、手軽に応

募できるもののほとんどが、応

募数1000点以上の超難関。

しかし、ものによっては応募数

が数十点というものもあります。

応募数が少なそうな

公募を狙う

相性の問題はありますが、この

公募が好き!という熱い気持ち

があるなら、応募し続けること

もテクニックです。

同じ公募に毎年

出すことはメリット大

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ふだんの生活で意識していることはありますか?

「旅行をしても、友と酒を飲んでも、家族との団らんにおいても、ちょっとだけ見方を変えて、ものを見る力を養っている」(東京都 小畑和裕 68歳 団体役員)

「毎年募集している公募については、いいネタがあるとストックしておく」(愛媛県 マフィン 54歳 教員)

「ふだんから辞書を眺め、言葉の感覚を磨いています」(埼玉県 小春 33歳 主婦)

13

「主催者のためになるような作品を

応募する。例えば、主催者が自治体

なら、公募の目的はその町を盛り上

げることなので、その趣旨に沿った

作品が喜ばれるはずです」

(大分県 

石井かおり 

53歳 

自営業)

       

「たとえば『飲酒運転はやめよう』と

いうテーマなのに、『お酒は20歳か

ら』という内容の作品では、完全に

趣旨から外れています。当たり前の

ようですが、試行錯誤しているうち

にいつの間にか見失ってしまうので、

常にテーマに立ち返るようにしてい

ます」

(東京都 

宮前はる 

45歳 

主婦)

 

「主催者側のコメントが詳しく書い

てあるものを選んで応募します」

(長崎県 

神代佐和子 

53歳 

主婦)

       

「キャッチコピーなどの場合は、募

集要項に書いてあるキーワードを作

品にどう取り入れるかが大事だと思

います」(

千葉県 

山本かず 

40歳 

会社員)

「ホームページを必ず見ます。たい

てい選考委員のコメントが載ってい

るので、創作のヒントにしています」

(長野県 

みきママ 

33歳 

主婦)

「過去の入選作を調べ、傾向を考え

ます。川柳ならお笑いネタOKか、

マジメな内容か、など特色がありま

す。中にはスローガンっぽいものも

ありますから」

(北海道 

髙橋多美子 

53歳 

パート)

       

「入選作を読んで、同じようなタイ

プのものと正反対のものを用意して

出します」

(愛知県 

竹内祐司 

51歳 

会社員)

       

「川柳や標語の場合は、推敲段階で、

自分の作品が過去の入選作品とかぶ

っていないかチェックするために入

選作を調べることがあります」

(東京都 

こずえ 

30歳 

主婦)

       

「自分ならこう書く、と過去に例の

ない作品を考え、大賞を目指します」

(東京都 

ジュディ 

61歳)

テクニック

公募

2

募集要項は

宝の山!

ビギナーさんからの質問

どんなにいい作品でも、公募の

趣旨から外れていれば落選。大

前提として募集要項を熟読しま

しょう。

公募の趣旨、

主催者の意図を見極める

幸運にも募集要項の中にキラリ

と光る単語、一文を見つけたら、

作品づくりの半分は終わったも

同然です。

募集要項から

ヒントを探し出す

公募によって受賞する作品のタ

イプは異なります。その傾向を

知ることが入選への近道です。

過去の入選作品で

傾向をつかむ

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「同じ日にいくつも考えない。違う

日には違う刺激がある」

(大阪府 

大江隆浩 

46歳)

       

「どんなに面白くていい作品だと思

っても、二、三日後にもう一度見て、

本当にいい作品だけ出す」

(鹿児島県 

公募野郎 

30歳)

「エッセイなどの場合、作品を複数

書くと、それだけ文章の完成度が薄

まる傾向があるので、複数書くので

はなく、なるべく一つの作品に力を

凝縮させて書く」

(東京都 

三石玄 

42歳 

会社員)

「ネーミング公募で制作意図が必要

事項にない場合でも必ず書く」

(静岡県 

樹来夢 

50歳 

派遣)

       

「キャッチコピーや標語等は、コメ

ントを工夫して的確に書く」

(福岡県 

内川泰子 

73歳 

主婦)

       

で原稿を書くときは、読みや

すいように行間、サイズにこだわる」

(東京都 

若林はじめ 

28歳 

会社員)

1~5回目68%

6~10回目9%

11~20回目11%

21回以上12%

複数応募44%

2~ 3点に絞る28%

1点集中28%

「例えば、一つは今年の流行語、世

相を取り入れたもの。二つ目は笑え

るもの(自虐ネタなど)。三つ目はロ

マンティックなもの。四つ目はオー

ソドックスなもの、というふうに応

募数を最大限に使ってタイプの違う

作品を応募します」

(埼玉県 

めたる 

43歳)

       

「ひらめいたものはできるだけ多く

出します(ハガキ代と相談して!)。

自分が本命だと思ったものが落ち、

『ついでだから、これも』と出したも

のが賞をいただくこともあるので」

(大阪府 

丸山雅美 

57歳)

       

「基本は1点、多くてもタイプの違

うものを3点にまで絞っています。

あまり吟味せずたくさん出す知人は

なかなか入選していません。俳句や

川柳などで1か所のみ、ことばを変

えて出すこともありますが、どちら

かに決められないような句はたぶん

駄作です」   

(岡山県 

ケイ 

58歳)

応募作品は

「質×数」で

勝負!

1つの公募に何点応募する?

初入選は公募を始めて何回目?

テクニック

公募

3

14

応募点数制限ナシの場合は、戦

略的に複数の作品を応募するの

がベスト。ただし、エッセイや

小説など長めのものは1点入魂

がいいでしょう。

パターンをかえて複数応募

すれば道は開ける!?

ほとんどの方が、公募を始めて

比較的早い段階で入選していま

す。初々しさもときには必要か

もしれません。

公募を始めた頃の

新鮮な気持ちを思い出す!

書いたら終わりではありません。

そこからどれだけ粘れるかです。

締切までの時間を

有効に使う

ポイントは、作品をよりよく見

せる、しっかり伝えること。

作品プラスαで差をつける

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「規定いっぱい書くと、印象が薄ま

りそうなので1作品だけ書きます」

(東京都 

田中浩司 

35歳 

会社員)

       

「3〜4点応募する場合も必ず1枚

1作品です。1枚のハガキにいくつ

も書くと推敲していないように受け

取られそうなので」

(群馬県 

ひろみん 

28歳 

会社員)

「担当者、選者にとっては、いい作

品そのものが欲しいのであって、余

計な飾り方をするのは逆効果」

(埼玉県 

関博之 

78歳)

       

「余計なものを書かない。イラスト

とか近況とか、〜なんです(汗)とか」

(徳島県 

ユーリィ 

アルバイト)

       

「記念切手を貼ったり、絵封筒で投

稿したりいろいろ工夫したけれど、

あまり効果がないみたい」

(大阪府 

はるか荒野 

64歳 

団体役員)

「ふだんの応募は横書きでも、俳句、

短歌、川柳の場合は必ず縦書き」

(大分県 

石井かおり 

53歳 

自営業)

       

「名称、愛称、短文芸などは毛筆書き」

(長野県 

小林栄次郎 

75歳)

       

「住所等はボールペンで、作品のみ

少し太めのサインペンで書きます」

(千葉県 

オオダケ 

32歳 

自営業手伝い)

       

「表に住所、氏名などを書いて、裏

に作品を大きく、見やすく書く」

(鹿児島県 

公募野郎 

30歳)

       

「必ず鉛筆でラインを引いて、じっ

くり配置を考えます」

(大阪府 

丸山雅美 

57歳)

「後から良い作品を思いつく

こともあるから、ギリギリま

で待つ。締切間近の方がなん

となく目につきやすいような

気がする(自分の思い込みで

すが)」(

大阪府 

楓まさみ 

66歳)

「早い時期の方が新鮮な印象

を残すことができると思いま

す。後になればなるほど似た

ような作品が多くなると思う

ので」

(埼玉県 

めたる 

43歳)

「募集期間を最大限利用して、

バラけて投函しています」

(兵庫県 

村岡孝司 

72歳)

「締切までに思い立った作品

を順次出します。その際、必

ず控えを取ります。入選した

際、何番目の作品が入選した

のかがわかり、ひらめき感な

ど、あとで参考になります」

(東京都

一ノ瀬明男

58歳

理容師)

ハガキの

書き方が

命運を握る!?

応募する時期は

いつ頃がいいですか?

ビギナーさん

からの質問

テクニック

公募

4

15

「1枚のハガキに3作品まで」と

いう規定の場合も1作品だけ記

入するほうが、作品の力が感じ

られます。

ハガキには1作品だけ

書くほうが好印象

公募は最終的に作品の中身で勝

負。だから、作品が見にくくな

るようなデコレーションは絶対

に避けましょう。

デコレーション不要!

シンプル・イズ・ベスト!

ハガキで審査する場合、見やす

いかどうかは選考にかなり影響

を与えます。崩し書きは禁物です。

ちょっとした工夫で

見やすさが増す!

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「川柳公募」入選するハガキ

同じ作品でも、書き方一つでよく見えたり悪く見えたりする。作品は、「読みやすく」かつ「自信を持って」書くことが句自体を良く感じさせる。一枚に一句を堂々と書くと、作品の意味とともに言わんとする作者の意思が伝わってくる。これに対し、多くの句を連記した例と比べてみて欲しい。句と句が互いに主張しあい、一句の良さがストレートに伝わってこないことが判るだろう。通常は、ハガキに二句が良く見せる限界。三句書く場合には、句と句の間の余白を生かすことが求められよう。また、「達筆?」や「細い字」による作品も、川柳のよさを伝えるにはマイナスになる場合がある。こんな場合、ワープロ文字は、作者の個性的魅力には欠けるが、選考する側には、とても見やすい表現になる。

川柳は、本来俳句と同様「十七音独立」の文芸です。したがって、「句の説明」を加えてはじめて鑑賞できるようなものでなく、十七音だけで、句から人情や心理、喜怒哀楽の情が伝わってこなければ、良い作品とは言えません。まして、作者の個人的な作句経緯を添えることは、句の良い面を見て選考しようとする選者に、句のつまらなさを伝えてしまうことがあります。同じ十七音からでも選者の方が、もっと深く大きい世界を見いだす場合があり、説明は概ねマイナス要因です。もっと問題なのは、わざわざ説明を加えることで、視覚的にも一句が生き生きと伝わってこないということです。余計なコト、モノは書かず、句が選者の方に迫ってくるような書き方が、入選のコツの一つになるでしょう。

川柳に説明はいらない

自信を持って作品を書く

せっかくの作品が、よく見えてこない場合がある。いずれも、作品のアピールより、それ以外の部分が目立ってしまうときに作品アピールの阻害が起きる。たとえば、絵がある場合。作品が絵に邪魔されて読み難くなる。マイナス面こそあれ、句を良く見せることにならない。これ以外に、句を装飾したり、「①、②」や句の頭に「・」を入れたりすることも、選をするほうから見ると無意味で、むしろ、入選の記号を書き込む際の邪魔にもなる。

応募作品に不要なもの尾藤一泉が教える

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「掲載されやすい地元新聞夕刊は3

回に1回くらい。全国紙は15〜20回

に1回くらい。雑誌は5〜10回に1

回くらい採用されます」

(新潟県 

きよ 

43歳 

パート)

「どんな投稿先でも必ず常連の方が

たくさんいます。新規の方は新鮮味

があるので、初めての投稿が採用さ

れやすいのではないかと思います」

(東京都 

酵母っ子 

50歳 

主婦)

       

「別の県の新聞に投稿するなど、常

に新しい投稿先を探しています」

(長野県 

まちまち 

35歳 

主婦)

「雑誌、新聞、フリーペーパー、イ

ンターネットの懸賞サイト、ラジオ、

テレビ等の身近にある投稿先を選び

ます」

(北海道 

北の石っころ 

64歳)

       

「世の中にある募集の数だけ投稿し

ています。100近いかも」

(愛知県 

竹内祐司 

51歳 

会社員)

       

「愛読している雑誌や新聞は、やは

り入選率が高い。投稿担当者との相

性の良し悪しもある気がする。自分

の年齢に合わない雑誌も駄目」

(埼玉県 

関博之 

78歳)

       

「雑誌によって、読者層やコンセプ

トが違うので、それに応じて投稿し

ています。『婦人公論』は夫婦、女性

の生き方、人間関係。『プレジデント』

はビジネス関連。など」

(愛媛県 

マフィン 

54歳 

教員)

       

「ほとんど幼児雑誌に投稿していま

す。図書カードや子どもの商品券が

もらえるのが魅力。特にハガキ応募

のものは採用率が高い。子育て中の

ママは忙しいのでわざわざ書く人が

少ないのでは!?」

(岩手県 

ぱんだママ 

36歳 

パート)

「新聞は投稿コーナーがたくさんあ

るのでチャンスが多い」

(兵庫県 

齋藤恒義 

65歳 

自営業)

       

「新聞は全国紙も含めて全紙に投稿

しているが、同じ人は何度も採用さ

れないので、2〜3カ月は間をおく

ようにしている」

(福岡県 

内川泰子 

73歳 

主婦)

       

「月刊誌などはインターバルがある

ので、一度掲載されると当分掲載さ

れませんから、継続して投稿はして

いません」(

東京都 

酵母っ子 

50歳 

主婦)

ほぼ毎回13%

それ以下8%

2回に1回13%

5~10回に1回23%

3回に1回33%

4回に1回10%

みんなの採用確率は?

ビギナーズラック

を自ら作る!

投稿先の選び方は

相性&戦略

各媒体の採用サイクルを

考え、無駄打ちを減らす

投稿先を

増やせば、

採用の波に

乗れる!

平均して3回に1回は採用されているようです。ただ、投稿歴を重ねるごとに採用されにくくなり、逆に新しい投稿先では、早い段階で採用される傾向にあるようです。

採用確率

1~5回目86%

6~10回目 5%

11~20回目 4%21回以上5%

初採用は投稿を始めて何回目?

テクニック

投 稿

1

「どたがれ

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「タイムリーかどうかが重要。他の

投稿者とテーマが同じでも、視点を

変えたり、表現を工夫したりする」

(東京都 

一ノ瀬明男 

58歳 

理容師)

       

「公募とは逆で、流行語を使わない。

〝じぇじぇじぇ〞〝今でしょ〞など誰

もが使うであろう言い回しは避ける」

(大阪府 

大江隆浩 

46歳)

「具体的な体験を書くようにしてい

ます。そして、できれば一つでも、

読んだ人の役に立つようなことを書

ければと思っています」

(大阪府 

丸山雅美 

57歳)

       

「無理に難しい言葉、漢字を使わな

いようにします」

(三重県 

佐野由美子 

44歳 

保育士)

       

「記憶が定かでないものは書かない」

(福岡県 

内川泰子 

73歳 

主婦)

       

「人から聞いた話がおもしろくてそ

の内容を投稿するときがありますが、

たいていボツです。〝伝聞形の表現

は使わない〞は、鉄則だと思います」

(埼玉県 

山下ゆうこ 

65歳)

「雑誌投稿は発売日直後にできるだ

け早く出すこと。同じような内容が

たくさん投稿されるので、最初のほ

うが読んで新鮮味があるし、常連の

人は早く出しているから」

(東京都 

酵母っ子 

50歳 

主婦)

「とにかく募集要項は真面目すぎる

くらいに守るように心掛けています。

投稿の場合、公募情報ほど詳しく募

集要項が書かれていないことがある

ので、特に注意して読むようにして

います」

(静岡県 

木下裕加 

36歳 

団体職員)

       

「用紙が自由であっても、原稿用紙

に書いて投稿する」

(岩手県

はやしわかば

30歳

ボランティア)

       

「きっと、感想や今後特集して欲し

いテーマを大切にしていらっしゃる

と思うので、本気でちゃんと書く。

採用されなくても伝えたいなぁ〜と

思う本音を書く。改善してくれたら

なぁ〜という点も」

(岩手県 

髙橋久美 

39歳 

農業)

「不満や中傷的な文章は絶対書かな

いようにしていますが、不満のはけ

口がどうしてもなかったとき、みん

なに私の気持ちを聞いてもらいたく

て年に1〜2回投稿しちゃいます。

そのときは

%採用されません」

(島根県 

江藤清 

55歳 

会社員)

       

「不特定多数の人が読むので感情を

抑制すること。出来うる限り、読者

を不愉快にさせないこと。投稿文も

記事の一部であると思って、きちん

とプロ意識を持つことが大切だと思

います」(

東京都 

三石玄 

42歳 

会社員)

       

「ユニークさと普遍性の両方を含ん

だ文章を心がけている」

(和歌山県 

須佐見陽子 

61歳 

主婦)

「新聞社によって傾向があるので、

そこは意識しています。たとえば、

朝日新聞は硬派な意見が好きだし、

地元の新聞は地元ネタが掲載されや

すいです。いい話の類も掲載確率が

高いので、それも考えて投稿します」

(岐阜県 

細江隆一 

46歳 

公務員)

万人が読むものという意識を

常に持つことが大事

規定は必ず守る。プラス、

担当者のことも考える

媒体の傾向をつかんで、

文章に活かす

文章は具体的に、

わかりやすく、正確に伝える

早めの投稿で

常連を出し抜く

タイムリーさが大事

でも、はき違えない

入選確率を

上げる

文章テク

テクニック

投 稿

2

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雑誌編集者の本音

「こんな投稿作品はイヤだ!」雑誌の投稿ページを担当している編集者さん(ここではKさん、Pさんとさせていただきます)に、どんな投稿作品に困っているか、現場の声を聞かせてもらいました。

KさんPさん

Pさん ふだんどんなふうに投稿作品を選んでますか?Kさん 私の場合、まず粗選をして、○(=絶対載せたい)、△(=できれば載せたい)、×(=載せない)をつけてます。○が付く作品はほんの数点なので、ほとんど△から選ぶことになりますが。Pさん 私も同じです。しかもすんなり最終候補が決まることはまれで、けっこう悩みます。で、やっと選び終わったと思ったら、あれ? この2つ、名前は違うけど住所は同じだ!っていうか、筆跡も同じだ!っていうの、ありません?Kさん あるある。家族の答えを代筆したのか、それとも、あわよくば何個も採用してもらおうと別人を装ったのか?Pさん どっちかわからないけど、なんかスッキリしないですよね。だから結局は選び直します。公正じゃない気がして。

Pさん ときどき困るのが、便箋で送られてくる投稿文です。数えないと文字数がわからないから、ついつい後回

しになっちゃう。結果、不採用ということもあったり。Kさん 原稿用紙に書いてもらうのが一番助かりますね。ただ、Wordの場合は原稿用紙に印字しないでほしいですけど。Pさん 読みにくいですもんね。2~3枚ぐらいならいいけど、何十枚とあれがきたらキツイです。

Pさん じゃあ、投稿作品でうれしいものって何ですか?Kさん 余白のところに、誌面の中身について、これはおもしろかったとか、特集が読みたくて買ったとか、雑誌づくりのヒントになるコメントが書いてあると、「ありがとう !!」って思います。Pさん こんな企画をやってほしいとか、どんどん書いてもらいたいですよね。逆に否定的な意見も意外と素直に聞けたりしますし。Kさん やっぱり“読者の本音”は貴重ですからね。お金を払ってでも聞きたいぐらいです。Pさん でも、ときどき愚痴っぽいものもありますよね。「毎回応募しているのに全然採用してもらえない!」とか(笑)。こればっかりは、「ごめんなさーい」って謝ります。Kさん コメント以外だと、かわいいイラストが描いてあると癒やされます。

Pさん 読者の人柄もわかりますよね。それでもって「初投稿です!」とか書いてあると、とりあえず候補に残したりして。でも、ハガキの装飾はほどほどがいいかも。Kさん たしかに……。とくに立体的な装飾は控えてもらいたいです。プクって膨らんだシールとかがハガキに貼ってあったりすると、整理しづらいですよね。

Pさん 文章でいうと、あたりまえだけど誤字脱字が多いものは困りますね。絶対、見直してないだろう!ってツッコミ入れながら読んでます。Kさん たまに誤変換で笑わせてもらってますけどね(笑)。Pさん ものすごーく汚い字もイヤです。せっかく投稿してくれたんだからちゃんと読まなきゃ、って思うんだけど、読めない。なんとか判読できても、中身が頭に入ってこなくて、たいていボツになります。Kさん 達筆すぎて読めないものは、年配の先輩に読んでもらってます(笑)。やっぱり丁寧な字で書いてあると、それだけでポイント高いですよね。いいことが書いてある気がするし、選考で迷ったときも何回でも読み直せるし。Pさん この特集をぜひ、次の投稿に活かしてもらいたいですね。

これって同じ人?

文字量がわからない

コメントは大歓迎! でも…見やすい文章が一番

男性誌、カルチャー誌などを経験。編集歴10年。読者投稿コーナー、インタビューページを担当。

趣味系雑誌で編集歴7年。読者投稿コーナーをはじめ、さまざま企画を担当している。