45
在宅医療のすすめ

在宅医療のすすめ...医学の歴史2 18世紀までは世界中で漢方に似た伝統医学 (薬草・鍼・マッサージ・まじないなどが行 われていました。手術は紀元前5000年ごろに

  • Upload
    others

  • View
    1

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

在宅医療のすすめ

医療って何?•あらためて聞かれると困りませんか?

•命を救うこと

•永遠に死なないってあり得ませんね!

•苦痛を和らげること

•それは助かりますね!

苦痛について考えましょう身体的苦痛

ケガの痛み

疲労の痛み

病気の痛み

精神的苦痛

めんどう

飽きる

耐え難い

理解されない

自尊心

連帯感

興味

無視される

苦痛について考えましょう身体的苦痛

ケガの痛み

疲労の痛み

病気の痛み

精神的苦痛

めんどう

飽きる

耐え難い

理解されない

自尊心

連帯感

興味

無視される

身体医学 精神医学 宗教

医学の歴史1昔のことはよくわかりませんが、5万年以上前のネアンデルタール人にも、4万年前の人類にも治療のあとらしきものがあります。

仲間の不幸に涙すること、仲間を救おうとすること、は人類の素晴らしい性質でしょう。

1万年には薬草も、鍼なども開発されていたようです。

医学の歴史218世紀までは世界中で漢方に似た伝統医学(薬草・鍼・マッサージ・まじないなどが行われていました。

手術は紀元前5000年ごろには始まっていました。

ハンムラビ法典「目には目を」は医療訴訟の取り決めです

医学の歴史319世紀ヨーロッパで医学は科学になりました。

知識と技術の共有 普遍的理論の確立

治療結果の最重視 気持ち(満足)からのかい離

高い技術と成果(長寿)と低い満足度

現代医療は客観を目指す医療

自然科学

自然を支配する真理の探求

客観的指標

曖昧性の排除

客観を重視した医療

手術数

5年生存率

マニュアル 再現性

気持ちを客観評価することは困難

現代医療の成果豊富な医療機関

自由に受診

優れた技術

素早い救急

世界一長寿

高齢化による破綻

現代医療に失望すると

対応

効果

不信感

健康食品

民間療法

漢方

悪い臓器を食べる

世界中の迷信 唐で広まる

本草拾遺

脳 賢くなる? 狂牛病

筋肉 強くなる? 太る

肝臓 元気になる?食中毒 肝炎

VitA過剰症

医療需要と供給

昭和50年を基準 とした人口推移

大正9年を基準 とした人口推移

26-11月-12

高齢者が医療需要の大半を形成する まず外来が、続いて入院が増える 人口流入の中心となる20歳から40歳は医療をほとんど必要としない

50 歳

2010 2020 2030

2015 2020 2030

現在既に沖縄を除く全都道府県で高齢化率は20%を超えている。 2020年までには沖縄を除く全都道府県で25%を超え、東京、愛知、大阪などの人口集中地域でも2040年までに25%を超える。しかし高齢者人口が増えるのは大都市圏のみ

である。

+20万人+40万人+60万人

+20万人+40万人+60万人

+20万人+40万人+60万人

2040 2045 2050

2040 20502045

2040年には高齢化の峠を越える地域が出現する。埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡等では横ばいとなるが、東京だけは高齢化が進行し2050年には38%に達する。

高齢者の実数では東京では100万人の増加となる。

+20万人+40万人+60万人+80万人+100万人

+20万人+40万人+60万人+80万人+100万人

+20万人+40万人+60万人+80万人+100万人

0.000

15.000

30.000

45.000

60.000

0歳 10~14 25~34 55~64 75~79

開頭手術開胸手術開腹手術内視鏡下手術腹腔鏡下手術体外衝撃波結石破砕術眼内レンズ挿入術その他

手術患者の高齢化• 12年間に手術患者は急速に高齢化している • 胃潰瘍手術や胆石症手術は確実に減少した • 内視鏡下手術は高齢者の手術を容易にした • 高齢化に伴い関節手術・骨折手術・眼科手術が急増している

0.000

12.500

25.000

37.500

50.000

   0歳

 1~4

 5~9

10~14

15~19

20~24

25~29

30~34

35~39

40~44

45~49

50~54

55~59

60~64

65~69

70~74

75~79

80~84

85~89

90歳以上

開頭手術開胸手術開腹手術筋骨格系手術(四肢体幹)腹腔鏡下手術胸腔鏡下手術その他の内視鏡下手術経皮的血管内手術その他

1996年 2008年

タクシー搬送人員数

タクシー運転手年収

タクシー営業収入

タクシー常務時間

医療費と医師数

0.00

12500.00

25000.00

37500.00

50000.00

0

100000

200000

300000

400000

1954 1956 1958 1960 1962 1964 1966 1968 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 20102010

総医療費医師総均等収入 0.15病院診療所別総収入(0.12+0.22)

1996

2006

1973

介護保険医師数と医療費は関係ない

0

3750

7500

11250

15000

1950 1968 1985 2003 2020

入院0歳入院1~4入院5~9入院10~14入院15~19入院20~24入院25~29入院30~34入院35~39入院40~44入院45~49入院50~54入院55~59入院60~64入院65~69入院70~74入院75~79入院80~84入院85~89入院90歳以上

入院受療率の変化

外来受療率の変化

0

5000

10000

15000

20000

1950 1968 1985 2003 2020

外来0歳外来1~4外来5~9外来10~14外来15~19外来20~24外来25~29外来30~34外来35~39外来40~44外来45~49外来50~54外来55~59外来60~64外来65~69外来70~74外来75~79外来80~84外来85~89外来90歳以上

長期処方解禁

千葉県

東葛北部 印

山武長生夷隅

香取海匝

千葉

 君津

東葛南部

安房

市原

全国のデータについてはお問い合わせください。

関東地方へ戻る

関東地方へ戻る

外来 入院

減少 減少

減少 増加減少

増加減少 増加現行

増加現行 増加微増

増加現行 増加

増加 増加

医療需要の増減

需要過多の地域を抽出した地図(2015年)

15

需要が超過する地域はほとんど見られない。

千葉大学高齢社会医療政策研究部土井先生作成

需要過多の地域を抽出した地図(2020年)

16

東葛南部医療圏、千葉医療圏で 超過地域が発生し始める。

千葉大学高齢社会医療政策研究部土井先生作成

需要過多の地域を抽出した地図(2025年)

17

JR総武線、国道14号線沿線に超過地域が密集している。

千葉大学高齢社会医療政策研究部土井先生作成

需要過多の地域を抽出した地図(2030年)

18

需要がピークを迎える。赤色のメッシュが目立つようになる。

千葉大学高齢社会医療政策研究部土井先生作成

需要過多の地域を抽出した地図(2035年)

19

需要はやや落ち着くものの、超過地域に変動はほとんどない。

千葉大学高齢社会医療政策研究部土井先生作成

医療崩壊・地域崩壊

• 人口構成が変われば当然のこと

• 新たな社会システムが必要

• タブーはない

• 死を見つめた社会構築

• 高齢者を学問し

• 高齢者で稼ぐ

エンドオブライフ

ワ|クバランス

租税負担

手のかかるものは愛おしい

• 守るのに手のかかるもの

• みんなで力を合わせる

• 仲良くなる

• 達成感

• 高齢者は地域の財産となれるか?

高齢者対策で何をなすべきか?

高齢者ADL低下

疾病増加車椅子

送迎

安楽な施設

ICF社会

鍛える

衰えないAnti-aging

働かざるもの食うべからず

適切な労働は基本的人権

病床の有効利用世界有数の病床数

世界有数の在院日数

医療費の増加

医療費を 抑 えよう

病床規制

医師数抑制

長期入院抑制

在宅推進

地域連携とは•患者中心の医療をやめよう

•国民中心の医療をめざす

•患者=健康を害した人?

•健康とは何か

•健康を守るには国民をキーワードに

• Health of the people, by the people, for the people

•地域に発生する疾病をコントロール

•国民への健康教育

•国民が納得し選択した医療を提供

•医療システムは国民が守るもの

在宅と病院医療 介護 生活

在宅

病室内でできる医療 はほぼ可能 点滴 輸血

人工呼吸器 検査は限定的

ヘルパー 福祉用具 家族

訪問看護師

自分のルール

病院 施設の能力全て 看護師等

病院のルール 寝起き 食事 入浴 面会

施設・主治医によって大きな差

在宅と病院医療 介護 生活

在宅

訪問診療費 訪問看護費 往診料 医療保険 1-3割負担

介護保険 1割負担

食費 レンタル用品

福祉用具、介護用品の購入

病院医療保険 1-3割負担 3-7万円/日

なし

食費 寝具費 個室代

お見舞い交通費

高額療養費 医療費控除 生命保険

認定介護度による サービス利用限度額

ケースバイケース

在宅と病院一番の差は主人

ホスト 医療及び生活

在宅患者さん (家族?)

全ては患者の意思 在宅診療の継続 主治医の交代

入院診療への切り替えも可

病院 医師 全ては主治医の許可のもと 食事・睡眠・治療

在宅医療は満足を目指す医療医者の態度が気に入らない

治療に納得できない

雑誌で見た治療はどうか

玄関に鍵をかける

望みの医療機関を 受診する

在宅医療は自由です!

患者さんとご家族が満足しないとクビになります。

在宅医療での評価:STAS痛みのコントロール痛み以外の症状患者さんの不安家族の不安患者さんの認識家族の認識

患者さんと家族の会話スタッフ間の会話

患者さん・家族とスタッフの会話

痛み

不安

緊張

痛み

千葉県ITネット•医療機関を結ぶ

•患者さんの意思でつなぐ

•千葉県内の医療機関が対象

•紹介状の電子化

•データ・処方・診療結果を共有

•平成25年にはパス(診療計画)を搭載

•患者さんが許可すると共有が始まる

•どこに見せているかがわかる

•救急でも大丈夫