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31 ⑤ 唐澤一友、セーラ・モート 『日本人が知りたいイギリス人の   当たり前:英語リーディング』 (三修社) イギリス、という国名から日本人が連想するこ とは多いと思われます。不味いとよく言われる料 理や、アフタヌーン・ティー、フットボール、階 級社会、EU離脱、等々。それらの、日本人が知っ ているようで意外に知らないイギリスの様々を、 本書は英文と対訳の日本語で説明しています。 日常生活、地理歴史、現代社会、文化芸術、そ の他、と5分野から質問形式で100の話題を扱って おり、英語表現に触れながらイギリスへの理解を 深められる本になっています。(N.T.) 837.7‖Kar ⑦ 石黒圭 『大人のための言い換え力』 (NHK出版) 普段何気なく使っている日本語でもその使い方 によって相手に与える印象や伝わり方には大きな 差が出る可能性があることに気付かされます。 本書では、多様な現実社会で生きていく私たち にとって必須のコミュニケーション能力である、 「大人のための言い換え力」を磨く術が章ごとに紹 介されています。分かり易く言い換える、正確に 伝える、柔らかく言い換える、イメージ豊かに言 い換えるなど、TPOに応じた日本語の上手な、成 熟した大人らしい使い方を再認識できる一冊です。 (H.Y) 816.2‖Ish ⑥ 毎日新聞校閲グループ 『校閲記者の目:           あらゆるミスを見逃さないプロの技術(毎日新聞出版) 少し前にドラマになったことで、注目を浴びる ようになった「校閲」という仕事。その仕事内容 は単に誤字脱字を直していくだけと思われがちで すが、知識や想像力を働かせながら記事が伝えた い内容を正確に読み取り、読者に伝わりやすいよ うな文章を考えることも必要になります。本書は 毎日新聞の校閲グループがツイッターなどで発信 していた内容を元に、どのような日本語の間違い があるか具体的な例を挙げています。 校閲の大変さや重要さを知ると同時に、日本語 の奥の深さについて触れることもできる一冊と なっています。(F.Y.) 810.4‖Koet ⑧ 森口稔、中山詢子 『基礎からわかる話す技術』 (くろしお出版) タイトル通り、雑談からスピーチまで、広く「話 す」ことの基本がまとめられた1冊です。自分と相 手が有している情報の量がどこまで異なっている かに配慮し、丁寧に説明する。一方で、情報の詰 め込みすぎは却って理解を妨げる。言われてみれ ば当たり前のことでも、実際には出来ていないこ とばかりでした。気をつけるべきポイントがまと められ、日頃から心がけようと思いました。特に プレゼンテーションの章では、私自身普段やりが ちなミスが比較画像付きで紹介されており、「たし かにこれでは初めて情報に接する人にとっては分 かりにくいな」と自分を客観視する機会を得られ ました。 (S.O) 809.4‖Mor

『日本人が知りたいイギリス人の 『大人のための言 …級社会、EU離脱、等々。それらの、日本人が知っ ているようで意外に知らないイギリスの様々を、

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図書館員の文献紹介と

     資料の活用

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⑤ 唐澤一友、セーラ・モート 著

『日本人が知りたいイギリス人の     当たり前:英語リーディング』

(三修社) イギリス、という国名から日本人が連想することは多いと思われます。不味いとよく言われる料理や、アフタヌーン・ティー、フットボール、階級社会、EU離脱、等々。それらの、日本人が知っているようで意外に知らないイギリスの様々を、本書は英文と対訳の日本語で説明しています。 日常生活、地理歴史、現代社会、文化芸術、その他、と5分野から質問形式で100の話題を扱っており、英語表現に触れながらイギリスへの理解を深められる本になっています。(N.T.)

837.7‖Kar

⑦ 石黒圭 著

『大人のための言い換え力』(NHK出版)

 普段何気なく使っている日本語でもその使い方によって相手に与える印象や伝わり方には大きな差が出る可能性があることに気付かされます。 本書では、多様な現実社会で生きていく私たちにとって必須のコミュニケーション能力である、

「大人のための言い換え力」を磨く術が章ごとに紹介されています。分かり易く言い換える、正確に伝える、柔らかく言い換える、イメージ豊かに言い換えるなど、TPOに応じた日本語の上手な、成熟した大人らしい使い方を再認識できる一冊です。

(H.Y)816.2‖Ish

⑥ 毎日新聞校閲グループ 著

『校閲記者の目:          あらゆるミスを見逃さないプロの技術』

(毎日新聞出版) 少し前にドラマになったことで、注目を浴びるようになった「校閲」という仕事。その仕事内容は単に誤字脱字を直していくだけと思われがちですが、知識や想像力を働かせながら記事が伝えたい内容を正確に読み取り、読者に伝わりやすいような文章を考えることも必要になります。本書は毎日新聞の校閲グループがツイッターなどで発信していた内容を元に、どのような日本語の間違いがあるか具体的な例を挙げています。 校閲の大変さや重要さを知ると同時に、日本語の奥の深さについて触れることもできる一冊となっています。(F.Y.)

810.4‖Koet

⑧ 森口稔、中山詢子 著

『基礎からわかる話す技術』 (くろしお出版)

 タイトル通り、雑談からスピーチまで、広く「話す」ことの基本がまとめられた1冊です。自分と相手が有している情報の量がどこまで異なっているかに配慮し、丁寧に説明する。一方で、情報の詰め込みすぎは却って理解を妨げる。言われてみれば当たり前のことでも、実際には出来ていないことばかりでした。気をつけるべきポイントがまとめられ、日頃から心がけようと思いました。特にプレゼンテーションの章では、私自身普段やりがちなミスが比較画像付きで紹介されており、「たしかにこれでは初めて情報に接する人にとっては分かりにくいな」と自分を客観視する機会を得られました。 (S.O)

809.4‖Mor

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