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就労目的でのフランス入国 OFIIとワンストップ窓口制度
パリ 2013年6月25日
フランス移民・同化局 (OFII)
OFIIの概要
1945年11月2日のオルドナンス及び1946年3月26日の政令(デクレ) : 移民局 (ONI)の設立
1988年 : 国際移民局 (OMI)に改称
2005年 : l’OMIと移民援助社会福祉課 (SSAE)の統合により、外国人・移民受け入れ機関 (ANAEM) が発足
2009年3月25日 : ANAEMと、社会結束・機会平等機関(ACSE)の一部部局の統合により、フランス移民・同化局 (OFII)が発足。内務省の管轄下の国家行政法人に。
OFIIは、移民の流出入管理について、移民担当省の業務を遂行する任を負う。
その任務は時と共に変化し、現在は、以下の4つの優先課題に取り組んでいる。
- 職業上及び家族上の理由での移民への対応
- 移民の受け入れと同化
- 難民認定申請者の受け入れ
- 外国人の本国への帰国と本国社会への復帰
OFIIの概要
OFIIは、外国人の従業員の採用を計画する企業にとっての主要な窓口である。
OFIIの職員数は現在、約815人。
OFIIの支部はフランス本土及び海外県 (31の地方支部) と外国 (9ヵ国)に設置されている。外国には、アルメニア、カメルーン、マリ、モロッコ、ケベック州(カナダ)、ルーマニア、セネガル、チュニジア、トルコに置かれている。
L’OFIIは、 移民の流出入と若年就労者の移動に関する二国間合意の実施を行っている。
OFIIが移民流出入の管理にあたり行っている主な業務は、健康診断の実施である。2012年には、以下を含む約20万人がこの対象となった。
27 000人:広義の経済移民
60 000人:学業目的の移民
86 000人:家族上の理由による移民
OFIIはまた、2012年にVLS-TS(滞在許可証取得不要ビザ)の認定を約87 000件行った。
就労目的の移民向けのサイト
就労目的の移民向けの専用サイトが用意されている (http://www.immigration-
professionnelle.gouv.fr/) 。このサイトは、内務省とOFIIが共同で運営、外国人の
採用に関する規則と、就労目的での移民に関係するすべての措置について、雇用主への情報提供をフランス語と英語にて行っている。
このサイトに掲載されている情報ファイルは、個別の措置の各々について、その適用を受ける人の条件や、実行すべき手続き、OFIIに納付する料金、準拠法令について説明している。
このサイトから、CERFA(公式申請書類書式)をダウンロードできる。
このサイトを通じて、OFIIの担当者と直接にコンタクトを取り、採用に向けた手続きにおける協力を要請することもできる。担当者は寄せられた質問に回答する。
このサイトのトップページでは、就労目的の移民に関係する最新情報、特に法令の改正について随時、紹介している。
近年の実績 (SEM、CCT、CBEとそのFA)
OFIIが取り扱ったSEM、CCT、CBE及び同行家族(FA)の案件数
全体と日本人の数字(実数及び比率)
2011 2012 2013年1-5月
分類 総数 うち日本人 日本人の割合
総数 うち日本人 日本人の割合
総数 うち日本人
日本人の割合
SEM 2560 277 10.8% 2890 294 10.2% 1089 104 9.60%
SEMのFA 522 65 12.5% 219 43 19.6% 93 11 11.80%
CCT 348 87 25% 371 71 19.1% 149 30 20.10%
CCTのFA 66 8 12.1% 72 16 22.2% 38 5 13%
CBE 452 18 4.0% 335 23 6.90%
CBEのFA 42 2 4.8% 23 3 13%
合計 3496 437 12.5% 4046 444 11.0% 1727 176 10.2%
(OFII集計) SEM: サラリエ・アン・ミッション CBE: EUブルーカード
CCT: 能力証 FA: 同行家族
OFIIのワンストップ窓口
ワンストップ窓口がない場合の手続きのあらまし
雇用主
SMOE
労働許可の申請
(CERFA書式)
労働許可の発行
領事館
ビザ発行
従業員
SMOEが承認した申請書(CERFA書式)の移
送
フランス入国
従業員
健康診断
県庁
滞在許可証の申請
滞在許可証の発行
従業員
略語
SMOE : 外国人労働力課
CERFA : 公式申請書類書式
ワンストップ窓口の場合の手続きのあらまし
雇用主
領事館
ビザ発行
県庁
従業員
健康診断への召喚及び滞在許可証手交
SMOE
労働許可の申請
SMOEが承認した申請書類(CERFA書式)のデジタル送付
従業員
通知
ワンストップ窓口の試験導入の成果
OFIIによるワンストップ窓口の試験導入は、2011年4月から3県(パリ、オー=ド=セーヌ、ローヌ)で開始された。
2012年初頭に、移民担当省はこの試験導入の成果を評価する作業に着手した。
主な所見
- 労働許可証の発行とDIRECCTE(労働局)の承認手続きについては、当事者のすべてが肯定的な評価を下した。
- 領事館によるビザ発行、滞在許可証の作成、健康診断の実施までにかかる時間がまだ長い点については、改善の余地がある。
- 申請書類の提出と書類の完備に関する要件については、企業側は恐らく、手続きと様態のより踏み込んだ簡素化に期待していた。
- 処理の流れの中で、関係する様々な部署の間の連係を強化する必要がある。
ワンストップ窓口の拡大
良好な成果が得られたことから、2012年8月3日の通達第NOR INTV1231400C号の公布を以て、OFIIによるワンストップ窓口が新たに5つの県(オート=ガロンヌ、イゼール、ノール、ピュイ=ドードーム、イブリーヌ)に拡大された。
これら8県のうちの一つで事業が行われる場合には、以下のケースについて、OFIIが
労働許可の申請 と 滞在許可証の発行 の単一窓口となる。
「EUブルーカード」を保有する第三国国籍の外国人が新規入国の手続きにより申請を行う場合
「コンペタンス・エ・タラン(能力証)」(CCT)による新規入国の手続き(会社受任者と外国人投資家には主にこの手続きの利用が勧められる)
サラリエ・アン・ミッション(SEM)
申請書類の取扱いと申請期間
OFIIは、ワンストップ窓口業務の枠内で、申請書類の取扱いと申請期間の管理に当たる。
処理全体の中で、各当事者に対して一定の期限を割り当てる:OFIIの地方支部、SMOE(外国人労働力課)、県庁、領事館のそれぞれに期限を設定する
完備した書類の提出からビザの発行に至るまでの期間は、原則的に、最大で4-6週間とする。
変更ポイント: OFIIは今後、滞在許可証の作成申請が県庁に送付された時点で、滞在許可
証発行申請の提出受領書を雇用主に発行する。
ワンストップ窓口のまとめ
手続きの全体について、OFIIは雇用主のワンストップ窓口として機能する。
以下の8県内に実質的な勤務地がある場合に適用される:パリ、オー=ド=セーヌ、ローヌ、オート=ガロンヌ、イゼール、ノール、ピュイ=ド=ドーム、イブリーヌ
「同行家族」の手続きを利用する場合には、滞在許可証の取得者は、申請書類の提出時にその申請を同時に行うことを要する。
滞在許可証の取得者は、フランスに到着後に1度だけOFIIに出頭すればよい。その時に滞在許可証が発行される (これは同行家族にも適用される)。
ご清聴ありがとうございました
準拠法令
1. 海外派遣従業員とその家族に関する2010年11月12日の通達 第 IMIG 1000124C号
2. 一部の種別の外国人労働者のためのワンストップ窓口手続きに関する2012年8月3日の通達 第 INTV 1231400C号