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ON 2007 vol3 - Dell EMC Japan Solution Partner's Interview オラクルとEMC ... Symmetrix DMX, UltraScale, TimeFinder, SnapSure, SAN Copy, PowerSnap, CenteraStar, Smarts,

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2 on LIFE IN INFORMATION

宇宙空間はデジタル!?文●マインズ太郎

私達の住む宇宙は、誕生から137億

年ほど経過していると考えられている。

つまり、137億歳というわけ。

これは観測と理論計算により導かれた

のだが、宇宙空間には、あたかも“ストレ

ージ”のごとく、こうした観測可能なデー

タが格納されている。ついでに言うと「こ

れぞ宇宙最大級のストレージ」という感

じである。

とはいえ、そのストレージは、最初から

現在のようなスケールを誇っていたわけ

ではない。むしろ、想像を絶するほど小

さく、宇宙の始まりでは「1×10-33メート

ル」だったという。1ナノが10-9、1ピコ

が10-12……、とにかくケタ違いだ。ちな

みに宇宙では、これよりも小さな空間は

存在しえないのだとか(つまり、飛び飛び

の値をとるので、宇宙空間はデジタ

ル!?)。

その極小の状態からビックバンなどに

より、宇宙は急激に膨張する。そして、

137億年の時を経て、現在のスケール

へと成長してきている。

人類は有史以来、宇宙誕生の神秘にロ

マンを追い求めてきた。ただ、人によっ

ては、自分の生活には役に立たないとい

う理由で関心を持たないかもしれない。

でも「意味な1 3 7

い」なんて言わないでほし

い。だって、知的好奇心があってこそ、人

類なんだもの。

ESSAY 5

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3on LIFE IN INFORMATION

04 Special Feature

膨張し続けるデジタル宇宙The Expanding Digital Universe

06 EMC Products & Solutions

『次世代バックアップ』急激に増え続けるデータを“減らす”ソリューション

10 Interview200台を13台に集約した事例も!今、最もホットな「サーバ仮想化」―ヴイエムウェア株式会社 平谷靖志氏

12 Enterprise IT Trend何がためのコンプライアンス対策?―米EMC RSA, The Security Division デニス・ホフマン

14 Case Study 1「EMCは将来のビジョンを明確に示し、それを実現しています」―富士重工業株式会社/スバルシステムサービス株式会社

16 Case Study 2「ミッドレンジのストレージで、24時間の監視サービスを提供しているのは、EMCだけでした」―株式会社日テレITプロデュース

18 Solution Partner's InterviewオラクルとEMCの戦略を共有し日本企業のIT環境を変えていく!―日本オラクル株式会社 保科 実氏

20 News & Topics

22 Education Services

EMCの教育プログラムが『世界3位』に!教育プログラム受講者に聞く―アサヒビジネスソリューションズ株式会社

23 on読者アンケート/読者の声/編集後記

Contents

[発行人]

古谷幹則[編集長]

菊地宏臣[企画・編集]

武村綾、橋本鮎子[発行]

EMCジャパン株式会社〒163-0466 東京都新宿区西新宿2-1-1新宿三井ビル(私書箱323号)URL:http://www.emc2.co.jp

送付先/住所変更などのお問い合わせは下記へ。onマガジン日本版事務局メール:[email protected]

EMC, EMC2, where information lives, CLARiX,NetWorker, MirrorView, SnapView, SRDF, Symmetrix,Symmetrix DMX, UltraScale, TimeFinder, SnapSure,SAN Copy, PowerSnap, CenteraStar, Smarts,Codebook Correlation Technology は、EMCコーポレーションの登録商標または商標です。ほかのすべての名称ならびに製品についての商標は、それぞれの所有者の商標または、登録商標です。本誌掲載内容は、EMCジャパン株式会社およびEMCコーポレーションに帰属します。また、無断転載はご遠慮ください。

2007 Vol.3

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4 on LIFE IN INFORMATION

本誌2007年Vol.1では、特集として、

“プラットフォーム中心からサービス指向

の情報インフラへ『フラットビジネス』”と

いうテーマを取り上げた。EMCはIT(情

報技術)の中で、T(技術)よりむしろ、I

(情報)に焦点を当てており、それが企業

を取り巻くビジネス環境とともに、情報

ライフサイクル管理(ILM)の戦略へと発

展してきた。まさに、プラットフォーム中

心からサービス指向の情報インフラへ、

である。

この記事の中で、カリフォルニア大学

バークレイ校が2000年に発行した「世

界で毎年生成される新しい情報量を測

『エクサバイト』なる単位が登場し、デー

タ量の規模が思い浮かばない、と思った

ことを覚えている。恐らく、『エクサバイ

ト』なる単位が存在することを多くの人

に知らしめた端緒は、このレポートであ

ったであろう(なお、このレポートは

2003年に内容の見直しが行われ、

1999年のデータ生成量は2~3EBに

上方修正された)。

2010年の情報量は986EB

バークレイ校の調査は「生成される情

報量」に関するものであったが、米調査

会社IDCは2010年までの全世界の情

報量に関する白書を「The Expanding

Digital Universe(『膨張し続けるデジタ

ル宇宙』)」として、2007年3月に発行

した。「すべての情報」とは、「生成され

る情報」に加えて、「取り込み(キャプチ

ャー)」「複製される情報」が含まれる。こ

のレポートは、電子デバイス/ソフトウェ

ア・アプリケーションのインストール・ベ

ース、出荷、予測に関する、IDCが保有す

る49のデータベースに基づくものであ

る(URL:http://www.emc.com/abou

t/destination/digital_universe/)。

この白書によると、2006年の情報量

定する」(How Much Info?)プロジェ

クト(URL:http://www2.sims.berk

eley.edu/research/projects/ho

w-much-info/)にEMCがスポンサー

として参加したことを紹介した。このレ

ポートで注目すべきことの1つは、1999

年に生成されたデジタル・データが1~

2EB(エクサバイト)とされているところ

である。

『エクサバイト』!? 当時は、EMCの

大規模ユーザのストレージ容量が数百

テラバイト(TB)を超え、そのうちペタ

バイト(PB)なんて話が普通になってく

るのかな? と思っていた。その矢先に

Special Feature

特集

膨張し続けるデジタル宇宙情報量増加のペースは、一向に衰えをしらない。まるで『宇宙』の始まりのごとく、『デジタル空間』が急激に膨張してきているのである。ただし、情報量が増え続けるからといって、それに合わせてストレージを増強していくのは現実的ではない。

The Expanding Digital Universe

1メガバイト[MB] 1ギガバイト[GB] 1テラバイト[TB] 1ペタバイト[PB] 1エクサバイト[EB] 1ゼッタバイト[ZB] 1ヨッタバイト[YB]

百万バイト (10の6乗バイト)

10億バイト (10の9乗バイト)

1兆バイト (10の12乗バイト)

1,000テラバイト (10の15乗バイト)

1,000ペタバイト (10の18乗バイト)

1,000エクサバイト (10の21乗バイト)

1,000ゼッタバイト (10の24乗バイト)

薄い小説

ベートーベン交響曲第5番

大手病院の全レントゲン写真

米国の全学術研究図書館の コンテンツの半分

5エクサバイト = これまでの 人類の会話の全単語

世界中の砂浜の砂の数

人間7,000人の原子の数

=

=

=

=

=

=

=

=

=

=

=

=

=

=

肥大化する情報量の単位

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5on LIFE IN INFORMATION

は161EBであり、2010年には986EB

に達する。この間の平均年率成長率

(CAGR)は57%。情報量増加のペース

は一向に衰えをしらない、ということに

なる。

増加要因の1つは、アナログからデジ

タル・データへの移行(フイルム →デジ

タル・イメージ、アナログ音声 → デジタ

ル音声、アナログ → デジタル・テレビ、

など)である。そして、それにVoIP、ICタ

グ(RFID)、センサー・ネットワークなど

の新しい情報源が加わってくる。

データの種類に目を向けて見ると、巷

で最近よく耳にする「非構造データ」の

比率が『デジタル宇宙』の95%以上を

占める。企業、公的機関などにおいても、

全データの80%以上は非構造データと

なっていく。

今後のITの役割

この白書のもう1つの注目すべき点

は、生成される情報は個人によるものが

70%と大部分を占めるが、増え続ける

データの管理は企業や公的機関が全体

の85%を管理しなければならない、と

予測している点である。そのため、情報

セキュリティおよびプライバシー保護に

代表されるコンプライアンスが、ますま

す企業の重要な統治課題となっていく。

また、今年2007年の利用可能なスト

レージ容量(ハードディスク装置、光メデ

ィア、テープ、フラッシュ・メモリ)は

246EB。それに対して、2007年の総

データ量は255EBと予想され、利用可

能なストレージ容量を上回ることが予測

されている。

この原因は、生成されるデータがいろ

いろな形で複製(コピー)されているこ

とにある。この白書では元データ(オリ

ジナル・データ)が全体の1/4、そして複

製データが3/4と予測している。

こういうと、複製がいかにも悪者のよ

うに思えるかもしれないが、当然のこと

だが複製は必ずしも悪いことではない。

例えば、データ保護のために複製を取る

ことを、バックアップ、あるいは災害対策

などと呼ぶのはご承知のとおりである。

では何が問題なのか? 問題なのは、

“無駄な複製が多い”ということだ。音楽

配信サイトからダウンロードして音楽を

楽しむ、というのは今では一般的だが、あ

る曲を世界中で10万人がダウンロード

したら、地球上には元データの10万倍

の複製が作られたことになる。100万人

がダウンロードしたら、当たり前だが100

万倍。これが個人のパソコンや携帯端末

に複製があるかぎりは問題視されること

は少ないが、企業内でのデータ管理とな

ると深刻である。なぜなら、データが増

え続けるからといって、それに合わせて

IT機器を追加、あるいは更新することに

は限界があるからだ。

そこで、情報管理の全体的/統制的ア

プローチを採用することが、情報の爆発

的増加に関連するコスト増の軽減の鍵と

なる。そのためには、インフラストラクチ

ャーをダイナミック&情報中心型に再構

築することが重要となる。これは、実は情

報ライフサイクル管理(ILM)の本質な

のである。

今後の重要な技術

こうした世の中の動きに呼応するかの

ように、新たな技術に注目が集まってい

る。その1つが、重複除外(deduplication)

技術である。

1つの例で考えてみよう。複数の書類

が綴じられて1つの文書が構成されてい

るとする。文書をすべてコピーするのが

フル・バックアップ。前回コピーを取った

後で変更された書類だけをコピーするの

が差分バックアップ。それに対して、重複

除外技術は、変更された単語/文字だけ

をコピーして保存する技術である。

これら3つを比較すると、コピーの量

は、1冊単位(フル・バックアップ)から、

ページ単位(差分バックアップ)、そして、

文字単位(重複除外バックアップ)になっ

て、特に重複除外技術によってコピー量

が大幅に少なくことが分かる。

これはつまり、企業が日々実施してい

るバックアップを最適化する技術と言え

るのである。

1,000B

900B

800B

700B

600B

500B

400B

300B

200B

100B

0  2005 2006 2007 2008 2009 2010

Gigabytes

出典:IDC, “The Expanding Digital Universe,” sponsored by EMC, March 2007

2007年に、生成される情報量は、 利用可能なストレージを、 有史以来、初めて超える。

現在保存されていないデジタル・データの例:デジタル・テレビデジタル電話

デジタル情報

利用可能な ストレージ

世界は保存できる容量を超える情報を生成し始める『デジタル宇宙』の爆発的増加が、ITの新たな課題を作り出す

出典:IDC, “The Expanding Digital Universe,”sponsored by EMC, March 2007

セキュリティ現在の全情報の30%は潜在的にセキュリティ・アプリ

ケーションの対象になる:セキュリティ投資は、現在は

約$40B(400億ドル)、2010年は$65B(650億ドル)

プライバシー情報のプライバシー保護は、経営課題になる

企業(関連組織)は情報資産に法的責任を負う

信頼性電子商取引(E-コマース)は5年間で100倍以上増加

コンプライアンス現在の全情報の20%は法規制対象である:法規制対

応を実現するために、2010年にはテクノロジー&サー

ビスが2倍となり$21.4B(214億ドル)に達する

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企業が保有するデータ量は2010年には現在の6倍に

米調査会社IDCの調査報告によると、

企業のデータ量は今後急速に増大して

いき、2010年までには現在の6倍に達

するという。これを単純にストレージ

に格納していくと、当然ながらストレ

ージ関連の情報化投資が肥大化し、そ

の他の情報化計画に影響を及ぼすこと

になる。そのため、どのようにして増

大するデータ量に対応していくか、と

を防止してデータを完全な状態で維持

する「完全性」、必要な情報をいつでも

必要なときに利用できるようにする「可

用性」といった情報セキュリティ対策

はもはや不可欠であり、「大切なデータ

を複製し、不測の事態に備える」ため

のバックアップの重要性は増すばかり

である。

前述したとおり、企業が保有するデ

ータ量は確実に増え続ける。それも、こ

れまでよりも早い速度で増大を続けて

いく。この状況を考慮し、最小限のコ

ストで「すべての企業情報を最適に保

護する」ことを明確に情報化投資の目

的に掲げ、早急に対策を講じなければ、

企業はいずれ、データ量の重みに耐え

られなくなってしまうだろう。

「次世代バックアップ」のための4大要素

情報保護の最適化と適切なサービス

レベルに対応する多様な保護手法を提

供するために、EMCはコンサルティン

グやアセスメントサービス、ハードウ

ェアやソフトウェアを包括的に提供す

るソリューションを展開している。そ

の中心となるのがEMCの提唱する「次

世代バックアップ」であり、それは次

いう問題に多くの企業が直面している。

また、現在はそのような実感のない企

業においても、確実に対応すべき時期

がやってくるのである。

もちろん、企業にとってのデータ管

理とは、データ量のみを監視すればよ

いというものではない。例えば、コン

プライアンス強化を求めるJ-SOX法

(金融商品取引法)が施行されれば、よ

り厳格なデータ管理も必要とされる。

加えて、情報漏洩や不正アクセスか

らデータを保護する「機密性」、改ざん

最小限のコストですべての企業情報を最適に保護

『次世代バックアップ』急激に増え続けるデータを“減らす”ソリューション

増加の一途をたどるデータをどのように保護し、管理していくべきか。

多くの企業にとって、この問題は日を追うごとに大きくなってきている。

そこでEMCは、単にストレージを増強するのではなく、まずは運用や管理を見直すという方針で

「次世代バックアップ」を提唱している。

テープの消失や盗難を経験した回答者の比率─ Storage Magazine

保護対象データの年間平均増加率─ IDC

正常に完了しないバックアップの比率─ Enterprise Strategy Group

リモート・オフィスの現在のバックアップ・ソリューションに不満がある回答者の比率─ Gartner

2009年までに到達すると予測される、ディスクからのリカバリの比率─Gartner

数値で見るデータ保護の現状

20%

45%

60%

69%

80%

「全企業データの60%はリモート・オフィスに存在する」

─ Gartner─

6 on LIFE IN INFORMATION

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の4大要素で構成される。

① 全体最適化

② バックアップ量削減

③ ディスク・ベースの多様なリカバリ

手法

④ 運用統合と「見える化」

この中で、企業がまず取り組まなけ

ればならないのは、コスト削減とリス

ク管理の強化を同時に実現する「全体

最適化」である。そのための手順とし

て、「ビジネスの価値」という観点から

データをクラス分類し、それぞれのク

ラスが必要とする適切なサービスレベ

ルの定義と、それを実現する最適なテ

クノロジーや施策を設計することが求

められる。

ただし、こうした取り組みを企業が

単独で実行するのは容易ではないため、

EMCは企業の状況に応じたコンサルテ

ィングやアセスメントサービスを提供

している。

2つ目の要素となる「バックアップ量

削減」は、将来にわたってデータのバ

ックアップ量を削減し、なおかつスト

レージ容量の拡大を抑えるための対策

である。

最初の作業として、企業は保有する

データを常時使用するアクティブなデ

ータなのか、それとも使用頻度の少な

い非アクティブなデータなのかを切り

そして、最後が「運用統合と見える

化」である。ここでは、バックアップ

運用を一元的にし、そのうえで、想定

どおりバックアップされているか? バ

ックアップ容量の増加傾向は? といっ

たバックアップ環境の見える化を進め

る。これをPDCA(Plan-Do-Check-

Action)サイクルとして回すことによ

り、バックアップ運用の継続した最適

化を実現していく。

以上が次世代バックアップにおける

4大要素の概要である。以降では、これ

らの考えに基づく製品やソリューショ

ンを紹介しよう。

データ量を約300分の1に削減「Avamar」

企業活動は、本社だけで営まれてい

るわけではなく、支社や支店といった

リモート・オフィスでも日々新しいデ

分ける。次に、非アクティブなデータ

については、ユーザ利便性を維持した

ままで本番ストレージ容量を削減する

アクティブ・アーカイブの実施や、後

述する重複除外技術によるバックアッ

プ量の削減を実施する。

3つ目の「ディスク・ベースの多様な

リカバリ手法」では、最初に分類した

クラスに応じて、適切なサービスレベ

ルを適用する。例えば、CDP(継続的

データ保護)、ストレージ複製、ディス

クライブラリ、テープなどを組み合わ

せ、多様なリカバリ手法を構築する。

EMC Products&Solutions

新製品&ソリューション

次世代バックアップ「最小限のコストで、すべての企業情報を最適に保護」

4大要素

全体最適化

バックアップ量削減

多様なリカバリ手法

運用統合と「見える化」

7on LIFE IN INFORMATION

適切な サービス・レベル

サービス・レベル UP

サービス・レベル Down

(コスト削減) サービス・レベル

Down (コスト削減)

サービス・レベル Down

(コスト削減)

統合バックアップと 監視により コスト削減

サービス・レベル UP

サービス・レベル UP

全体最適化によりリスク管理とコスト削減を同時に実現

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ータが発生する。しかも、こうしたリ

モート・オフィスのデータは、全社レ

ベルの60%を占めるとも言われている。

数多くのリモート・オフィスを保有し

ている企業は、日々上がってくるデー

タの量も膨大となるため、無策ではネ

ットワークに大きな負荷がかかるかも

しれない。

そこで注目してほしいのが、データ

の内容である。発生するデータを細か

く見れば、本社で扱うデータとリモー

ト・オフィスのそれでは、基本的に共

通の部分が多いことに気づくはず。と

ころが通常は、共通部分の有無に関係

なく、バックアップを取っている。

グローバル重複除外技術を搭載した

「Avamar」は、そうした共通部分を考

慮し、バックアップのデータ量を最小

限にするツールである。その仕組みは

次のとおり。

例えば、我々の生活している世界が、

117個の要素で構成されていたとしよ

う(117個の要素は繰り返し利用でき、

複製もできる)。そして、この117個の

要素の組み合わせを示すマップがあれ

保存するために必要なストレージのサ

イズを大幅に削減できるのである。

「Avamar」は、サーバ仮想化環境

「VMware」でのバックアップにも効果

的だ。

サーバ仮想化環境では、複数の仮想

マシンが個々の物理サーバ上に展開さ

れ、同じ物理リソースを共有している

ため、ネットワーク・ポートやメモリ、

CPUサイクルなどのリソース競合がバ

ックアップの妨げになる可能性がある。

また、同一物理サーバ上の複数の仮想

マシンに存在するアプリケーションの

バックアップ・ウィンドウが頻繁に重

複するとしたら、この状況はさらに悪

化すると考えられる。

「Avamar」では、仮想マシン内で

バックアップデータの重複除外も可能

なため、仮想マシン環境のバックアッ

プ・パフォーマンスを大幅に向上させ

ることができる。

1.8PBのディスクライブラリ「DL6000」シリーズ

次に紹介するのは、テープを使った

バックアップの運用を見直そうという

提案である。

いまだ多くの企業は、バックアップ

データをテープに格納している。しか

し、急速なデータ量の拡大は、テープ

バックアップの作業そのものを煩雑に

していく。テープを保管先に搬送する

のであれば、その段階での盗難など、情

報漏洩の危険にさらされてしまう。そ

してテープ管理自体も、企業にとって

は負担となる。

そこで有効なのが、ディスク・ツー・

ディスクのバックアップ、つまりディ

スクライブラリの活用である。ディス

ば、どのようなものでも再構築できる

とする。この場合、そのマップと117

個の要素だけをバックアップすれば、い

つでも私達の世界を再現できることに

なる。

もっとも、これは極端な例であるが、

企業が保有するデータにおいても、共

通する部分を複数のサイトおよびサー

バ間にわたる企業環境全体で、1回のみ

保存するというのが「Avamar」であ

る。

このデータ重複除外の処理は、非常

に細分化されたレベルで行われるため、

ファイルやデータベースが変更されて

も、その更新分だけを考慮すればよく、

保存データの総量を最小化できる。そ

の結果、日常的に、必要なネットワー

ク帯域幅とストレージを約300分の1

にまで削減することができる。

すなわち「Avamar」を使用するこ

とで、既存のネットワーク経由で、デ

ータの存在場所にかかわらず(ほとん

どのリモート・オフィスにおいても)デ

ータを保護できるようになる。そして、

長期にわたってバックアップデータを

E

ABCD

EA B C D

一意のデータ・セグメントのみバックアップ

データはすでにバックアップ済みのため一意のIDポインタのみ保存(20バイト)

EMC Avamarサーバ (バックアップ・データを保存

新しいデータ・セグメントが特定され、バックアップ

①最初のインスタンス ②重複するインスタンス ③編集されたインスタンス

EMCジャパン株式会社 2007年6月1日

重複除外技術「EMC Avamar」 データ量を約300分の1に削減

8 on LIFE IN INFORMATION

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クライブラリではテープを使用しない

ため、上記の問題はすべて解消できる。

このため、今後はテープからディス

クライブラリに転換する企業が増加し

ていくと予想される。そこでEMCは、

1.8PB(ペタ=10の15乗)という業

界最大の容量を備えたディスクライブ

ラリシステム「DL6000」シリーズを

追加した。

システムの早期復旧へ「RecoverPoint CDP」

情報システムのダウンタイムがビジ

ネスチャンスを逃す、ということに異

論はないだろう。それゆえ、バックア

ップにおいても、情報システムの早期

復旧を考慮した対応が求められるよう

になってきている。

例えば、バックアップの間隔が長い

と、ロールフォーワードなどの復旧作

業に時間を要してしまう。この問題を

解消するには、バックアップ間隔を短

くすればよく、それにはデータが更新

されるたびに変更内容を時系列で保存

していくCDP(継続的データ保護)が

有効だ。常にレプリケーションデータ

を保持するため、短時間の復旧が可能

になる。

「RecoverPoint CDP」は、こう

EMC Products &Solution

製品&ソリューション

した対応を考慮したソリューションで

あり、より精密で継続的なバックアッ

プデータの生成を図ることができる。

バックアップ環境全体を管理「NetWorker7.4」

企業がさまざまなサービスレベルに

応じて行う、バックアップやリカバリ

を 一 元 的 に 統 合 管 理 す る の が

「NetWorker」である。

「NetWorker」は、データがテープ

やディスクライブラリ上に分散してい

ても、一元的にリカバリを実行するこ

とができる。また、ストレージのレプ

リケーションを含めた効率的なバック

アップ環境も、構築できる。

このように「NetWorker」は、スト

レージのレプリケーション - ディスク

ライブラリ - テープライブラリを連携

させ、一元的に統合リカバリ管理を可

能にする、次世代バックアップ実現の

ための重要なソフトウェアである。

バックアップの運用を監視「Backup Advisor」

想定どおりにきちんとバックアップ

が行われているかどうか、といった運

用状況を監視するためのツールが

「Backup Advisor」である。

バックアップデータは常に変動して

いる。そのためバックアップの効率的

な運用を継続するためには、稼働状況

を一元的に監視してバックアップの

PDCA(Plan-Do-Check-Action)サ

イクルを回すことによって評価してい

く必要がある。それが新たな改善点の

発見にもつながるわけだ。「Backup

Advisor」により、監視・レポート・

評価を実施することも、データの保護

の適正化に直結するのである。

遠隔オフィス

データセンター

NetWorker

低い

高い

サービス・

レベル

レベルACDP継続的データ保護

レベルBストレージ複製を活用

レベルCディスクへ

レベルNテープへ

EMC Disk Library

PowerSnap

SAN CopySnapSureSnapView RecoverPointTimeFiner

Avamar

グローバル重複除外技術

Avamar

Replication Manager

リモート保護

AutoStart

レベルAストレージ・ベース同期 レベルB

ストレージ、SANベース、非同期

レベルCホストベース

レベルD仮想テープ

Replication Manager

Replicator

RecoverPointCenteraStar

SAN CopyMirrorView/A

SRDF/StarSRDF/S

MirrorView/S

SRDF/A

RepliStor

Disk Library

NetWorker

低い

高い

サービス・

レベル

本番 本番 本番

BCVBCVBCV

EMC Disk Library

SAN

NetWorker

アプリケーション

テープ

Linux, Unix, Windows

LAN

全企業情報のための多様な1次バックアップ保護

災害対策のための多様なリモート保護

相互バックアップ・リカバリ

9on LIFE IN INFORMATION

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CPUの使用率が高まりサーバを効率的に運用できる

──まずはサーバを仮想化するメリッ

トについて、教えてください。

平谷 企業のデータ利用環境が整備さ

れてきたことで何が起きているかとい

う点に注目すると、システムのダウン

サイジング化、アプリケーション間の

コンフリクトの排除、サーバの低価格

化などにより1サーバ、1アプリケーシ

ョンで構築する場合が多く、結果的に

サーバ台数が飛躍的に増えてきたとい

うことが分かります。サーバ台数が増

えることにより、データセンターのラ

ック設置費用やスイッチなどの周辺装

置、サーバと空調にかかる電気代など

の管理コストが増えます。また、サー

バが増えたことでIT要員も増えており、

そのために人件費も増大しています。

そこで、仮想化の登場ということにな

ります。サーバの仮想化を導入すること

で、サーバの設置台数が減るため、その

分のコストを削減する効果があります。

──どの程度、サーバの設置台数が減

るのでしょうか。

平谷 例えば、日本での事例ですが、

約200台のサーバを13台に集約した

ケースがあります。

多くの企業はこれまで、業務の拡大

に対応してサーバ台数を増やしてきま

したが、そうしたサーバのCPU使用率

サーバの仮想化について「2006年から2007年にかけて、大きな波がやってきています」とは、本誌の前号(2007 Vol.2)でお伝えした、ネットワールド専務取締役マーケティング本部長の森田晶一氏の言葉である。そこで、国内ユーザの動向や仮想化を実現する「VMware」について、ヴイエムウェア株式会社 システムズエンジニアリングマネージャの平谷靖志氏に伺った。

ヴイエムウェア株式会社システムズエンジニアリングマネージャ

平谷靖志氏

ヴイエムウェア株式会社

200台を13台に集約した事例も!今、最もホットな「サーバ仮想化」

10 on LIFE IN INFORMATION

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を見れば数%程度しか使用していない

のです。仮想化は、そのCPUの使用率

を60~80%程度にまで高め、サーバ

の効率的な運用を図ります。

トラブルが発生してもユーザには気づかれない

──仮想化のテクノロジーは、どのよ

うに発展してきたのでしょうか。

平谷 米ヴイエムウェアの創立は

1998年です。x86アーキテクチャ上

でCPUの使用効率を上げるためのテク

ノロジーとして、実用化のメドがつい

たことでビジネスをスタートさせまし

た。1999年に最初の製品である

「VMware Workstation」をリリー

スし、次いで2001年にサーバ製品で

ある「VMware GSX/ESX」を投入

しています。ハイパーバイザーとも呼

ばれる「 VMware ESX」(以下、

ESX)は、その後も機能拡張を続け、

現在も中核となる製品です。2003年

には第2世代製品となる「VMware

VirtualCenter」と「VMotion」をリ

リースし、現在は第3世代の製品とし

て、数多くの機能を備えています。

またESXにサーバOSだけでなく、

Windows XP Professionalをゲス

トOSとして使用することでシンクライ

アント環境を実現することもでき、VDI

(Virtual Desktop Infrastructure)と

して提供しています。

2003年に投入した「VMotion」は、

仮想マシンを停止させずに別のESXサ

ーバに移動させる機能です。アプリケ

ーションを稼働させたまま別のESXサ

ーバへと移動でき、セッションが保持

されたままであることから、ユーザは

移動したことに気づきません。

──情報システム部門のサーバ管理の

負担も、軽減できそうです。

平谷 「VMotion」の機能を活用する

ことで、例えばメモリのビットエラー

等で使用中のサーバを停止させる必要

があっても、VMotionにより別のサー

バに仮想マシンを移動できるので、ダ

ウンタイムは発生しません。さらにシ

ステムメンテナンスは業務終了後の夜

間に行うことが多いと思いますが、仮

想化されている環境ならば、昼間でも

実施することが可能なのです。

また、情報システムの災害対応は、

非常に重要な課題ですが、ディザスタ

リカバリ(DR)のために、本社のデー

タセンターと同じシステム環境を、DR

サイト側に作るのは無駄な投資とも言

えます。通常運用時にはDRサーバは使

われることがないからです。

仮想化しておけば、本番環境よりも

少ないサーバ台数で、本番環境と同じ

構成のDRサイトを構築することができ

ます。また、DRサイトのサーバを開発

用として使用することも可能です。

実際に、もともと本社のデータセン

ターにあったサーバを、更新のタイミ

ングでDR用に移して活用しているDR

の事例もあります。

ハードウェアベンダーも仮想化のトレンドを意識

──仮想化は、今後もトレンドとして

広がっていくのでしょうか。

平谷 これまでサーバを仮想化したユ

ーザで、元の物理サーバの環境に戻した

例は1つもありません。それほどメリット

が多いと言えるのではないでしょうか。

CPUベンダーも、仮想化のトレンド

を意識するようになりました。例えば、

インテルやAMDでは、CPUを高速化

すると電力消費が拡大し、発熱量が増

えるため、事実上、高速化が頭打ちに

なっています。そのため、CPUコアを

増やしてスループットを上げることが

トレンドになっていますが、マルチコ

アのシステムを効率よく使用できるキ

ラーアプリケーションのひとつが仮想

化ソフトウェアというわけです。

仮想化により、サーバの台数を減ら

せると言いましたが、これは本来なら

ばサーバベンダーにとっては好ましく

ない方向かもしれません。ところが、

実際にはデルをはじめとして、サーバ

ベンダー各社が仮想化をターゲットに

した提案をしていることも、将来的な

トレンドがはっきりしているからだと

思っています。

Interview

インタビュー

11on LIFE IN INFORMATION

サーバ仮想化のメリット

使用率の増加

ハードウェアの統合

管理コスト、ラックスペース、電源容量などの削減

物理サーバ:5%~15%

仮想環境:60%~80%

10~15:本番環境サーバ1台あたり

15~20:テスト・開発環境1台あたり

2台のESX Serverで年間~$3,000のコスト削減

簡素化と自動化によりITオペレーションの業務を削減

物理サーバ:システム管理者あたり10サーバ

仮想環境:システム管理者あたり30サーバ

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コンプライアンス違反の“発覚”を恐れる米国企業

「どのようにコンプライアンスを確

立させていくべきか」──というテー

マに対して、日本の皆様が高い興味を

示しているそうですね。実は米国の企

業も同様です。

なぜ、コンプライアンスに対する関

心が高まったのか。理由は明確です。

規制が出来上がったからです。

この規制に対し、当初はIT系の技術

者が高い関心を示しました。自分達の

業務に影響するからです。最近では経

営者など、エグゼクティブ層にまで関

心は広がっています。自分達に影響を

及ぼすことを理解したからでしょう。

しかし、この“興味”の中には“恐

れ”も含まれます。「自分の会社が問

題を起こして、それが明るみに出たら

どうしよう?」──そんな恐れを抱く

企業が増えているのです。

コンプライアンス違反が明るみに出

ることで、法律的な罰則を受けること

も起こりうるし、法律的には違反とさ

れなくても企業のブランドに傷が付き

ます。企業が恐れを抱くのも無理はな

いと言えるでしょう。

米国のカンファレンスで、企業の皆

様とお話する機会があったのですが、

そのときにはずいぶんと率直な意見が

出ました。「自分達が新聞沙汰になる

ような事件を起こさないためには、ど

うしたらいいのでしょう?」というも

のまでありました。米国企業はいまだ、

コンプライアンス対応において、多く

の悩みを抱えているのです。

日本企業の方からは、「米国企業は

完璧にコンプライアンス対策をしてい

るのではないですか?」といった質問

を受けますが、そんなことはありませ

ん。まだまだ対応不足な企業だってた

くさんあるのです。

コンプライアンスにおける対応方法は1つではない

ところで、一口にコンプライアンス

確立と言っても、その対応方法は1つ

ではありません。

まず、法規制に対応する必要がある

でしょう。これはどの企業にとっても

共通する規制です。しかし、法規制対

応だけでは不十分な場合があります。

例えば米国では先日、クレジットカ

ード業界のセキュリティ基準「PCIデ

ータセキュリティ基準(Payment Card

Industry Data Security Standard:以

下、PCIDSS)」が策定されました。

V I SA、Mas t e r C a r d、JCB、

American Express、Discoverという

グローバルに利用されているクレジッ

トカードを提供する5社が、共同で策

定したものです。

この基準は、カード会員のカード情

報や取引情報などを保護し、カードの

不正利用や情報漏洩などを軽減するこ

とを目的としています。クレジットカ

ード会社は、法規制に加え、PCIDSS

にも遵守しなければならないのです。

この例が示すように、法律とともに

自分が属する業界の対応を理解するこ

とも必要になるでしょう。

コンプライアンスへの取り組みでは、先行した米国においても、いまだ多くの企業が対策に追われています。今回は、そうしたコンプライアンス対策における米国企業の現状と、企業がまず取り組むべきことを紹介します。

何がためのコンプライアンス対策?

12 on LIFE IN INFORMATION

米EMC RSA, The Security Division エンタープライズ・ソリューション事業部バイス・プレジデント兼GM

デニス・ホフマン

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データ管理をもう一度きちんと見直すべき

コンプライアンス対策において、IT

が果たす役割は重要です。万が一、デ

ータ漏洩事件が起こってしまったら、

それがたとえ技術的な問題が原因であ

ったとしても、その企業に対する印象

は悪くなってしまいます。法律違反を

問われるだけでなく、「この会社は、ど

のようにデータ管理をしてきたのか?」

と疑問を持たれてしまいますから。

では、ITはどうあるべきか? 私は

「データ管理」というものをもう一度、

考え直すべきだと思います。

「まず、データ管理を見直しましょ

う」と申し上げると、「そんな基本的

なことでいいのですか?」と驚かれる

お客様もいらっしゃいます。しかし、

案外、基礎的な部分がきちんと整備さ

れていない企業が多いのです。

一口に「データ管理」と言っても、

そこには3つの側面があります。第1

にデータをアクセスする人。第2にデ

ータそのもの。そして第3としてデー

タインフラ。「データ管理」というの

は、この3つの点をそれぞれで考える

べきものです。しかし、残念なことに

「データ管理」といっても、3つのうち

1つしか想定されていないことが多い

のです。

データをうまく管理するコツ「卵は1つのカゴに集めよ」

データをうまく管理するコツをいく

つか、ご紹介しましょう。まず、物理

的にデータを統合すること!

アメリカのことわざに、「卵は1つの

カゴに集めよ!」というものがありま

す。これは、卵が割れないように、き

ちんと守っていこうとするなら、バラ

バラの場所に置くのではなく、目の届

きやすい場所に、それも1か所に集中

させなさいという意味です。

このことわざを「データ」に置き換

えて考えてみてはいかがでしょう。デ

ータセンターをあちこちに置けば、す

べての場所に目を届かせるのも一苦労

です。データを管理するデータセンタ

ーは1か所に集約した方が、目が届きや

すく、管理が行き届くと思いませんか?

特にデータは卵と違って、じっとし

ていてはくれません。新しいものが入

り、古いものを消去しなければならな

い場合もあります。そうやって動きが

あるものを管理するためには、できる

だけ少ないロケーションに集めて管理

するのが得策だと思います。

そしてもちろん、データそのものも、

きちんと管理するべきです。あなたの

会社のデータはきちんと分類されてい

ますか? どこにどんなデータが収めら

れているのか、把握していますか?

「データは重要です」と言いながら、ど

こにどんなデータが収められているの

か、把握さえできてないというのでは

困ります。

このように、コンプライアンス対策

として最初にやるべきことは、データ

を物理的に集合させ、中身をきちんと

整理して管理する「情報管理」なのです。

(※次号に続く)

Enterprise IT Trend

ITトレンド

13on LIFE IN INFORMATION

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14 on LIFE IN INFORMATION

技術オリエンテッドな社風がEMC製品の選択を後押し

富士重工業は、日本の航空機産業の

発展に大きく貢献してきた中島飛行機

研究所が発祥。太平洋戦争の終戦まで

に一式戦闘機「隼」をはじめとして、

数々の名機を生み出してきた。

現在では、特徴的な水平対向エンジ

ンを搭載した「LEGACY」や「IMPREZA」

といった自動車生産が事業の基幹とな

時は日本での認知度が低かったEMC製

品だが、常に最新技術を導入すること

によりストレージの運用を効率化させ

るといったところにも、同社の社風が

活かされている。

継続してEMC製品を導入しシステム構成の可用性を向上

富士重工業では、事業部門ごとに技

術系のCADシステムや業務系システム

などを保有している。自動車事業の場

合、群馬製作所がシステム運用の中心

となっており、主に業務系システムを

担当するのが、グループ企業のスバル

システムサービスである。

自動車事業の基幹システムはメイン

フレームで運用しているが、ハードウ

ェアはかつて工場だった大宮スバルビ

ル(さいたま市)に置いてあり、自動

車事業分野の各工場はネットワーク経

由で利用している。

こうした中で、ストレージも重要な

役割りを担ってきている。

「自動車設計・製造のシステム化に

おいて、かつて最もパフォーマンスが

っている。

富士重工業の強みは「技術力」にあ

る。航空機開発からスバル360、最新

の自動車に至るまで、富士重工業の技

術に対する評価は常に高い。最先端の

仕組みを取り入れながら、ある面では

堅実で保守的な面を見せるのも、技術

に対する信頼性を重視している証拠と

言えよう。

富士重工業は、10年ほど前から

EMCのストレージを活用している。当

富士重工業株式会社 http://www.fhi.co.jp/スバルシステムサービス株式会社 http://www.sss.ne.jp/

10年ほど前からEMC製品を活用「EMCは将来のビジョンを明確に示し、それを実現しています」「スバル」ブランドで個性的な自動車を生み出し続けている富士重工業。「技術」を追求し続けてきている企業だけに、先進的で信頼性の高い技術に対する理解は深い。それゆえ、ストレージ活用においても、先進的なユーザ企業である。「EMCは先進的なビジョンをユーザに示し、それを実行している」という同社の評価が、EMC製品に全幅の信頼を置く理由でもある。

Case Study 1

事例 1

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15on LIFE IN INFORMATION

要求されたのは自動車設計のための

CADシステムです。1台のメインフレ

ームで350ノード以上を同時に、しか

も快適に動かすことが求められました

が、それにはI/O性能に対する工夫が必

要でした。そこで出会ったのがEMCの

キャッシュ付ディスク装置です」(スバ

ルシステムサービス 電算部 電算2課

課長 茂木一啓氏)

このときに採用した「Symmetrix」

を皮切りに、富士重工業は業務系メイ

ンフレームに対しても、同ストレージ

の利用を広げていく。

「業務系メインフレームではI/O性能

に対する要求もさることながら、可用性

の向上が課題でした。データベース以

外は、ほとんどのデータが磁気テープ

で運用されている状態でしたから」(茂

木氏)

業務系メインフレームへは最初に

「Symmetrix 5230」を評価導入し

働している。さらにバックアップ環境

の最適化については、継続的にEMCア

カウント・チームからの提案を受けて

いる。

「EMC製品を全面的に活用したスト

レージ構成になっていますが、正直に

言うと、決して優先して検討してきた

わけではありません。ただ、EMCは将

来のビジョンを明確に示し、それを実

現してきています。製品の良さも当然

ですが、そうしたビジョンを示してく

れるので、我々も今後何をすべきかを

計画しやすくなります。自分たちの改

善の目標が見えてくるのです。そうい

った面でも、EMCには期待していま

す」(茂木氏)

いち早く最新技術を導入し、将来を

見据えた環境を構築するといったこと

からも、「技術力」に込められた富士重

工業の社風を垣間見ることができるの

である。

た。導入により夜間バッチのパフォー

マンスは50%以上向上し、それまで使

っていたストレージよりも設置面積が

小さく、運用コストも軽減できたという。

当時は他のベンダーのディスクシス

テムも並行運用していたが、1999年

の「Symmetrix 5430」の導入によ

り、EMC製品に統一された。

また、そのころのバックアップには

テープライブラリ装置を利用していた

が、運用コストが高いことと、災害対

策に不向きであったことから、2000

年11月に「Symmetrix 8730」へ、

さらに2004年には日本での1号機と

なった「Symmetrix DMX1000」へ

と段階的に更新・増強を図り、完全な

磁気テープレス運用を実現している。

確実な移行プロジェクトを提案したのはEMCのみ

メインフレームを大宮に集約する際

には、群馬製作所のデータをリモート

コピーで大宮へ移行することを決めた

が、「ソリューションとしては他社も保

有していましたが、豊富な実績に基づ

き、確実な移行プロジェクトを提案し

てくれたのはEMCだけでした」(スバ

ルシステムサービス 電算部 電算2課

豊田 亮氏)とのこと。こうした経緯も

あり、EMC製品の導入に拍車をかけた。

現在のストレージの構成は、大宮ス

バルビルに2台の異なるメインフレー

ム用と、WindowsサーバおよびUNIX

サーバ群用として1台の「Symmetrix

DMX2000」を置き、群馬製作所では

「Symmetrix DMX1000/M2」が稼スバルシステムサービス電算部電算2課課長茂木一啓氏

群馬製作所本工場の正門を出ると、「スバル最中」の赤い看板が目に付く。地元の老舗和菓子店の伊勢屋である。店内に入ると、スバルの名車をかたどった和菓子がズラリ。なかでも「スバル360焼」は、懐かしい味とともに古き良き時代を思いださせてくれる。

伊勢屋太田市東本町24-23 Tel:0276-22-2858

地元の和菓子店で見つけたスバル名物

スバルシステムサービス電算部電算2課豊田亮氏

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16 on LIFE IN INFORMATION

システム構築のノウハウをより効果的に活用するために

2006年9月に設立された日テレIT

プロデュースは、日本テレビと独立系

システムインテグレータの日本ビジネ

スシステム(JBS)との合弁会社である。

ミッドレンジでも受けられるEMCの24時間監視サービス

日テレITプロデュースはまず、日本

テレビグループ会社の会計システム構

築に取り組んだ。「会計システムなど業

務に活用するサーバには、それぞれ業

務上失うことが許されない重要なデー

タが保存されていますが、まずはその

状況を調査し改善することに取り組み

ました。サーバの内蔵ディスクなどに

業務データが保存され管理されている

状況では、データのバックアップも煩

雑で、信頼性や可用性にも問題がある

からです。そこで、EMCのストレージ

を導入し、データの集約に取り組みま

した」と語るのは、日テレITプロデュ

ース 情報インフラ部の玉蟲憲治氏。

EMCを選択した理由については「サー

バベンダー各社との相互接続性を考慮

すると、自然とEMCのストレージにな

りました。どのサーバベンダーでも、

日テレITプロデュースのミッション

について、同社の常務取締役の城 信行

氏は、「放送業界は多様な情報を扱いま

すから、内部統制を効かせた情報シス

テムの運用も避けては通れません。当

然ながら、日本テレビグループも情報

環境を整備していく必要があるわけで

す。そこで、まずは日本テレビグルー

プへの情報サービスの提供を目的とし

て、日テレITプロデュースが誕生しま

した」と設立の趣旨を語る。

また、日本テレビでは「これまでは

社内システムとなると、SIベンダー任

せという部分が少なからずありました。

それでは社内にノウハウが残りません」

(城氏)ということから、情報システムの

構築や運用に関するノウハウを蓄積す

ることも、日テレITプロデュースの重

要なミッションになっている。そして、

将来的には、日本テレビグループやネ

ットワーク局以外にも、サービスを展

開していくことを視野に入れている。

株式会社日テレITプロデュース http://www.ntvit.co.jp/

11台のサーバに格納されたデータを一元化「ミッドレンジのストレージで、24時間の監視サービスを提供しているのは、EMCだけでした」メディアの命綱は情報と言っても過言ではない。その情報を快適に活用するための環境を、日本テレビグループはもちろん、放送メディア業界に加え、他業界にも提供していくことを目的に設立されたのが、日テレITプロデュースである。そして、そのビジネスの中核を成すデータセンターには、EMCのストレージが活用されている。

Case Study 2

事例 2

株式会社日テレITプロデュース常務取締役城信行氏

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17on LIFE IN INFORMATION

自由に選択できる環境にしておきたか

ったからです。また、ミッドレンジの

ストレージで24時間の監視サービスを

提供しているのは、EMCだけでした」

と明快だ。

日本テレビグループ会社の各業務シ

ステムは、11台のサーバで運用されて

いる。それらに搭載されたハードディ

スクのデータを、容量約15TBの

「CLARiX CX3」に集約している。

「EMCのストレージは運用しやすい

というのが、使ってみての正直な感想

ですね。それと、これまでにトラブル

は全く起きていません」(玉蟲氏)

11台のサーバが保有するデータの集

約を検討し始めたのが、2006年の10

月末。実際の導入作業は翌年2月から

始め、4月1日の運用開始までの約1か

月で完了した。

「確かに1か月というのは非常に短

い時間でした。私自身がEMC製品を使

ってきたという経験も生きていますが、

加えてEMCの支援体制がしっかりして

いたことも、大きな要因になっていま

す」と玉蟲氏は振り返る。

また、同時にレプリケーションツー

ルの「Replication Manager」も導

入された。同ツールの選択理由は、ア

プリケーションの稼働時でもデータを

レプリケーションしオンラインバック

アップを実現できるためである。また、

「この運用が本格化すれば、今のデ

ィスク容量は大幅に拡張しなければな

らないでしょうね」と玉蟲氏。

「まず日本テレビグループのデータ

センターとしての機能を拡充していく

ことが先決ですが、今後の3か年計画

には、例えば金融業界のように24時間

稼働が求められる、より大きなターゲ

ットのニーズに応えていくことも考え

ています」と城氏は将来展望を語る。

放送業界は、情報が命である。それ

ゆえ、内部統制などによる信頼性の確

保は必須であり、そうしたサービスの

提供に取り組む日テレITプロデュース

への期待は大きい、と言えるのではな

いだろうか。

重要なデータを管理するOracle DB

だけでなく、ファイルサーバなど、種

類の異なるデータを同じ仕組みでレプ

リケーションできることも選択の理由

である。「Replication Manager」

は稼働開始時からずっと、順調に稼働

しているという。

いずれは放送業界以外にもサービスを提供していく予定

日テレITプロデュースは、インフラ

整備が進んだことで、ASPサービスの

一環として、大容量ファイルの送受信

サービスをリリースした。

「このサービスでは、誰がいつどん

なファイルを送受信したか、どのファ

イルにアクセスしたかというログ管理

が可能になります。大容量データのや

り取りは、主にテープや光学メディア

を使ってきましたが、このサービスに

よってテープを紛失させるようなトラ

ブルを防げるとともに、セキュリティ

の強化も可能になります」(玉蟲氏)

しかも、使いやすいサービスとする

ために、送受信するファイルの容量に

は制限を加えていないという。また、

サービスを利用する企業にとっては、

大容量データなどを含めて管理とメン

テナンスにかかっていたコストを大幅

にカットできることは確実だ。

株式会社日テレITプロデュース情報インフラ部玉蟲憲治氏

共通 システムCシステムBシステムA

SPA SPB

HBA

CLARiX CX-3 モデル40

二次バックアップ 媒体

DB Server 開発機(MSCS) Oracle 10g

DB Server 本番機(MSCS) Oracle 10g

File Server 1(MSCS)

File Server 2

File Server 3

DB Server SQL

File Server

Buckup Server

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企業向け統合ソフトウェアカンパニーとしてNo.1になる

オラクルは、いわずと知れたIT基盤

やアプリケーションソフトの最大手ベ

ンダーである。データベースでナンバ

ーワンなのは相変わらずだが、この数

年で同社は大きな変貌を遂げた。「企

業向け統合ソフトウェアカンパニーと

して、実績を積み重ねてきています。

以前から取り組んできた自社開発に加

え、ここ数年はM&A戦略も展開して

おり、ピープルソフト、JDエドワー

ズ、シーベルなどの買収もその一環で

す」と日本オラクル 取締役 システム

事業担当の保科実氏(常務執行役員

アライアンス営業統括本部長 兼 グロ

ーバルアライアンス営業本部長)は語

る。この戦略の延長上には「企業向け

いがある。それは「最適なIT環境を提

供したい」に尽きる。

企業にとって情報化は、競争力の源

泉である。ところが、数多くの情報シ

ステムが整備されたことで、サーバが

乱立するなど、TCO(総所有コスト)

は増加の一途にある。どこかで歯止め

をかけなければ、情報システムが企業

経営の足かせになりかねない。

「日本企業がこれまで構築してきた

IT環境は、垂直統合型でした。つまり、

システムごとに、1社が設計から開発、

保守まで一貫して請け負うという、部

分最適化を追求してきたのです。とこ

ろが、結果的に企業の中に異なるハー

ドウェア、異なるOS、異なるアーキ

テクチャ、異なるミドルウェアという

ように、多様な環境が乱立してしまい

ました。さらにそうしたシステムは独

自開発された技術でブラックボック

ス化しやすく、システムベンダー依存

とならざるをえません。そのため、企

業のシステム運用管理コストは高止ま

りする構造になっています」と保科氏

は指摘する。

この問題を解消するためには、「オ

ープンでスタンダードな共通のプラッ

統合ソフトウェアカンパニーとして、

2010年までにNo.1になる」という

目標がある。

オラクルは現在、データベースで

No.1、ミドルウェアでNo.2、そして

ビジネスアプリケーションではERP

製品が現在のペースで成長を続けると、

2010年にはNo.1になる見通しだとい

う。20年前に「Oracle Applications」

でビジネスアプリケーションの分野

に本格的に進出したオラクルは、

No.1への道を着実に歩んできている

のである。

垂直統合型を水平統合型にし情報システム環境を最適化へ

こうした戦略を採るオラクルには、

単なるシェア獲得とは異なる1つの思

日本オラクルがGRIDテクノロジーの検証と普及促進を目指して設立した「Oracle

GRID Center」の成果が上がり始めている。EMCジャパンも、Oracle GRID Centerの

活動には積極的に参加しており、日本オラクルとともに日本企業のIT環境を変革すべく、

取り組んでいる。

オラクルとEMCの戦略を共有し日本企業のIT環境を変えていく!日本オラクル株式会社

日本オラクル取締役システム事業担当常務執行役員アライアンス営業統括本部長兼グローバルアライアンス営業本部長

保科 実氏

18 on LIFE IN INFORMATION

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トフォーム上に構成された水平型の情

報システム環境」が必要だとオラクル

は考えており、それを実現するキーと

なるテクノロジーがGRIDである。

オラクルの提唱するGRIDとは、複

数のアプリケーションで使われている

各ハードウェアリソースの統合、仮想

化により、コンピュータリソースを有

効活用するテクノロジーだ。個々のシ

ステム構築で発生していた無駄を排す

ることができるうえ、共通のプラット

フォームでの一元管理で運用管理もし

やすくなる。

ただし、GRID環境を構築するには、

ハードウェアベンダー、システム構築

ベンダー各社の協力が不可欠だ。そこ

で日本オラクルとパートナー各社が共

同で、GRIDをベースに次世代のビジ

ネスソリューション構築を目的として

設立したのが「Oracle GRID Center」

(http: //www.oracle.co.jp/solut

ions/grid_center/)である。

日本発Oracle GRID Center

「Oracle GRID Centerでは、協

賛いただいたハードウェアベンダーの

機器を一堂に集めて、さまざまな組み

●ハードウェア仮想化技術とOracle Grid

との融合

●サーバ統合における統合ミドルウェア

基盤構築

●大規模データウェアハウスへの適用

●レガシー・マイグレーション促進

●システム管理のベストプラクティス

●高度なセキュリティ基盤の構築

世界最大級のグリッド検証環境

顧客

●事前検証済みのソリューションの導入により、早期導入と安定運用を実現

●最新ハードウェアでの最適構成の活用

●最新ソリューションの技術情報の提供とトレーニング

合わせを検証しています。これによっ

て、ユーザ企業にとって最適な環境を

実証済みの形で提供できるようになり

ます」と保科氏は語る。

実は、この取り組みは日本オラクル

独自のものである。Oracle GRID

Centerの検証状況については、オラ

クル本社の開発責任者に毎月レポート

し、本社開発者を巻き込んだグローバ

ルなプロジェクトになっているという。

EMCジャパンもストレージベンダ

ーとしてOracle GRID Centerに協

賛しCLARiX CX3 UltraScaleシリ

ーズを各サーバベンダーのマシンとの

接続検証用として提供している。昨年

末よりデルのGRID共同プロジェクト

に参画し、2007年5月に第一弾とな

る検証結果を公開した。今後は日本メ

ーカーのサーバでの検証にも提供して

いくほか、EMCジャパン主体での検

証も予定している。今後のOracle

GRID Centerを通じた検証成果の発

表が楽しみだ。

グローバルアライアンスをベースにした深い協力関係

EMCジャパンがストレージで積極

的にOracle GRID Centerに協力す

るのは、オラクルとEMCの長年にわ

たる協力関係があるためだ。オラクル

は、同社製品の開発段階からEMCに

情報を提供するなどしており、両社の

製品の親和性は非常に高い。

「オラクルとEMCは、それぞれの

プランを共有しながらパートナーとし

て市場を開拓してきました。オラクル

の戦略顧客の実に60%がEMCストレ

ージとの組み合わせを選択していま

す。また、両社の組み合わせは、ミッ

ションクリティカルな領域においてき

わめて高い評価を得ています」と保科

氏は語る。

また、両社は、ベースとなる基本方

針において共通点がある。

「オラクルの最大のポリシーは、オ

ープンとスタンダードなテクノロジー

にあります。その面でも、同じ方向を

向いているEMCのビジネス戦略は、

身近に感じています」(保科氏)との

こと。こうした背景が、オラクルと

EMCのテクノロジーの親和性を高く

しており、それゆえGRIDテクノロジ

ーの普及には欠かすことのできない戦

略パートナーなのである。

19on LIFE IN INFORMATION

SolutionPartner'sInterview

ソリューション・パートナーズインタビュー

最新ハードウェアの提供

パートナー各社 ビジネス・ソリューション導入サービス

ベストプラクティスの展開

グリッド技術者育成

日本オラクル

OracleCorporation

技術者の配置

プロジェクト推進

専任技術者の配置

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EMCは、自社製品の製造やリサイクルの過程、そして業

務の過程において省電力化に積極的に取り組んでいる。

米調査会社Forrester Research社は、北米と欧州で企業の

環境に対する意識調査を実施した。対象はユーザ企業124

社と主にストレージやサーバなどの大手企業として業界に

影響力のあるIT企業12社で、EMCもこれに含まれている。

環境分野はCSR(企業の社会的責任)の観点からも多くの

企業が今後積極的に取り組んでいくのではないかと言われ

ている。調査によると、ユーザが今後製品を購入する際に、

判断基準として、“Green IT”(省電力)に取り組んでいる

か否かも一つの要因になりうるという結果となった。

“Green IT”地球に優しい企業の取り組み

I n fo rmat ion

2007年5月21日、人類の歴史的文書や美術工芸品をデジ

タル化し、保存、保護、そして、研究および教育のために

インターネットを通じてグローバルにアクセスできるよう

にするという新しい活動を発表した。これまで世界各地の

情報遺産保護プロジェクトに2,000万ドルを寄付してきた

が、新たにスミ

ソニアン研究所

のデジタル化プ

ロジェクトに100

万 ド ル の 寄 付

(製品およびサー

ビス)を行うこ

とも発表した。

具体的には、

EMCの情報イン

フラストラクチ

ャー技術が、スミソニアンの収集品と研究データのデジタ

ル保存とインターネット経由アクセスのための基盤となる

重要な役割を果たすというプロジェクトである。

EMC、“情報遺産保護活動”を開始

I n fo rmat ion

NewsTopics

2007年5月21~24日、年間で最大イベントである、

『EMC World 2007』がフロリダ州オーランドで開催された。

今年のカンファレンスは、「EMCテクノロジーサミット」、

「Momentum」、「EMC Software Developer Conference」の3

つのユーザ・サミットが一つになり、顧客、パートナー、

技術者、メディア、アナリスト等が世界中から集まり、参

加者は過去最高の8,000人を突破した。

今年は「情報処理に役立つノウハウが得られるカンファ

レンス」をテーマに掲げ、600以上のセッションが行われ

た。また、115社を超えるEMCパートナーがそれぞれの製

品とサービスの展示を行った。

初日の基調講演では、会長・社長 兼 CEOのジョー・ト

ゥッチが情報・データの爆発的な増加に対応する技術や製

品の強みについて講演を行い、今後企業はセキュリティ技

術が不可欠であることを述べた。

日本からも多くのエンドユーザ、パートナーが参加し、

EMCの先進性やソリューションを体感し、盛況のうちに幕

を閉じた。

米国EMC 会長・社長兼CEOジョー・トゥッチ

参加者8,000人超え!『EMC World 2007』

Event Report

on LIFE IN INFORMATION

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4月25日、情報セキュリティの専門イベント「RSA

CONFARENCE JAPAN 2007」が東京港区のザ・プリンス

パークタワー東京で開催された。EMCジャパンとしてもブ

ースを設け、同イベントに参加した。

初めの基調講演は米EMCセキュリティ部門でバイス・プ

レジデント兼ゼネラル・マネージ

ャーを務めるクリス・ヤングが今

後求められる新しい発想について

説明した。ヤングは、「時代遅れ

の情報セキュリティの終焉」とい

うテーマで、今後求められるセキ

ュリティのアプローチについて語

った。現在重要になっているのは、

ITインフラと統合されたセキュリ

ティ対策で、スタンドアロンのセ

キュリティ製品は消滅するだろう

としている。また情報本体を安全

に守るためには、3つの重要な原

則があると説明した。完璧ではな

く、柔軟で重要度に応じたセキュ

リティ強度を設定することや、情

報が利用される時と所によって、

ポリシーを自由に設定すべきであるということだ。具体的

には、リスクを判定するためのパターン認識技術を活用し

たりと、データの暗号化や、暗号化だけではなく、暗号鍵

の管理やアクセス制御を組み合わせる多層防御が必要であ

ると強調した。

「時代遅れの情報セキュリティの終焉」RSAカンファレンスジャパン開催

Event Report

6月7日、東京国際フォーラムでのセミナーを皮切りに、

全国4ヶ所(東京、大阪、福岡、名古屋)で開催された。

情報量の増加に伴い、短時間のシステムダウンやデータ損

失が与える業務の影響は企業にとってビジネスの継続性を

高めることは必須課題となっている。コンプライアンス対

応など、情報セキュリティ対策の強化も同時に求められて

いる現在、「バックアップの効率化」は情報管理の重点課

題である。実際にシステムを運用・構築・保守をしている

方が対象のため、本セミナーでは、最小限のコストでビジ

ネス要求に対応する『次世代バックアップ』というアプロ

ーチを、新製品のデモやケーススタディを交えてわかりや

すく解説し、全国各地で注目を集めた。

Seminar Report

5月31日、EMCジ

ャパンは業界初モデ

リング・ベース統合

管理システムのソフ

ト ウ ェ ア 「 E M C

Smarts」の販売・保

守代理店経由での提

供開始を発表した。

この製品は、ストレージ、IPネットワーク、サーバ、アプ

リケーションをエンド・ツー・エンドに管理する運用管理

者向けの管理ソフトウェアである。各エレメント管理者向

けの既存製品に比べ、障害の原因を迅速に特定することに

より、障害切り分けの時間を大幅に短縮でき、運用管理を

効率化することができる。

また、その障害が与えるビジネスへの影響を自動的に分

析するソフトウェア製品である。モデルベースの統合管理

システムでは、アプリケーション間の依存関係やサーバ内

の情報を自動で収集する。業界で唯一の特許技術である、

「Codebook Correlation Technology」により、通常考えられ

る障害原因と結果の相関関係に基づいて、検出された障害

情報から根本原因を特定できる。

業界初!情報インフラ管理ソフトウェア「EMC Smarts」国内販売開始

New Products

NewsTopics

EMC次世代バックアップセミナー全国各地で開催

on LIFE IN INFORMATION

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22 on LIFE IN INFORMATION

EMCのトレーニング組織は、2002年

に発足し、今年で5年目となります。組織

名をエデュケーション・サービス

(Education Services)と呼び、社内

外向けの技術トレーニング全般をサポー

トしています。

EMCは、単に自社の技術トレーニング

を提供するだけではなく、ストレージ業

界におけるスキルを認定する資格とし

て、「EMC Proven Professional」を推

奨しています。これは全世界共通の資格

であり、レベルによって「アソシエイト」

「スペシャリスト」「エキスパート」の3段

階に分かれています。例えば、スペシャ

EMCの教育プログラムが『世界3位』に!米国Training Magazine誌が2007年2月26日に発表した年間の社員研修優良企業TOP125において、EMCCorporationは世界第3位となりました。

EMC製品の導入後、CLARiX製品の理解

をより深めるため、異なるいくつかのコースを3

人で受講しました。本番環境と同等の環境で、

実際にストレージに触れながらの受講は、難し

い部分もありましたが大変実のあるものでした。

受講後、他のメンバーに技術を継承することに

より、自分たちでシステム運用できるようになる

など、高い成果を得られました。

現在、EMCのハードウェア製品を一通り導

入しており、ILM(情報ライフサイクル管理)を

取り組むための基盤がそろいました。次のステ

ップとしてNAS製品のコース受講を検討して

おり、今後具体的にILMを実現していきたいと

考えています。

1. The Ritz-Carlton Hotel Company, L.L.C.2. PricewaterhouseCoopers LLP

3. EMC Corporation

リスト向けの「CLARiXホスト統合と管

理」というコースでは、講義に加え、実機

を利用して実習するため、CLARiXの構

成方法やアラートの通知設定等を詳しく

学ぶことができます。

特に日本では、約230㎡の広さを誇

るラボルームに、SymmetrixやCLARiX

等を取りそろえており、受講生からは「実

習では実機を利用するため、知識を正し

く習得したことを実感できた」という声

をいただいています。

また米国では、トレーニングや資格を

大学等への教育の一環として展開する

試みを実施しています。実際にEMCの

活動が認められ、さまざまな賞を受賞し

ています。ぜひ今後も、ストレージ業界を

リードするEMCエデュケーション・サー

ビスのトレーニングにご期待ください。

実機で学び技術を習得するEMCの技術トレーニング

教育プログラム受講者に聞くEMCの教育プログラムを受講し、すでに習得した技術を社内に継承している、アサヒビジネスソリューションズ株式会社 畑本和美チーム長他2名に、カリキュラムを実際に受講した率直な感想を聞いた。

EducationServices

エデュケーション・サービス

システム技術部第一チームチーム長 畑本和美様[受講コース]

CLARiX基礎、CLARiXホスト統合と管理

EMCジャパン教育プログラムに関するお問い合わせ先

EMCトレーニングセンタージャパンTEL : 03-3345-5900受付時間 : 月~金9:00-17:30(祝日を除く)メール : [email protected]://japan.emc.com/training/

CX700を導入してから約1年半ですが、最近

のストレージ装置は機能が豊富になっており、

保守・運用をしていて専門用語が分からない

ことがありました。それが受講のきっかけです。

今回のトレーニングでは、基本的なボリュー

ム変更などのオペレーションや、ストレージの基

本的な仕組みについて習得しました。おかげ

さまで、今では自分たちで手順書を作成したり、

ボリュームの追加や構成変更作業もできるよ

うになりました。結果的には知識を習得に加

え、作業費の節約にも結びつくなど、大変効果

がありました。

要望としては、自分のペースで学習できるよ

うに、個別の実習環境を準備してほしいです。

サービスマネジメント部第一チーム白井峰雪様[受講コース]

S n a p V i e wの構成と管理、MirrorViewとSAN Copyの構成と管理、ストレージ管理概要

受講した理由は、ストレージ統合を検討して

いるため、ハードウェアの構成を理解し、基本

的なオペレーションを習得しておく必要があっ

たからです。トレーニングでは、GUI(グラフィカ

ル・ユーザ・インターフェース)を使用して構成

変更作業を実施するという理解しやすい内容

でした。しかし、社内では原則としてCLI(コマ

ンドライン)ですので、今後はそういった点も考

慮していただければ助かります。

受講後は、これまでEMCにお願いしていた

構成変更作業を社内で実施できるようになり

ました。また、社内の作業効率や生産性など

が向上するといった効果もありましたので、同

僚にも受講を勧めたいと思います。

システム技術部第一チーム箭内将司様[受講コース]

CLARiX基礎、CLARiXホスト統合と管理

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23on LIFE IN INFORMATION

本誌の内容をより充実させるため、読者の皆様からの貴重なご意見やご感想を下記

URLより募集しております。お答えいただきました方の中から抽選で、EMCプレミア

ムグッズなど合計100名様にプレゼントさせていただきます。

締め切り:2007年8月15日必着

※このアンケートの結果は上記目的のみに使用し、個人の属性にかかわる情報について、本アンケートの分析以外に使用することは致しません。EMCの個人情報保護方針については以下をご覧ください。URL: http://japan.emc.com/site/privacy.jsp

アンケートURL

http://japan.emc.com/on/

海外に出張して周りで携帯電話を

使っている人を見ると、未だに画面

がモノクロだったりします。日本の

携帯電話はカラーが当たり前。試し

に見せると、非常に高精細でかつ多

機能であることに驚く人が多くいま

す。デジタルカメラ、デジタルビデ

オカメラに使用されるカード型メモ

リは、最近は4GBなんて容量が普通

になりつつあり、DVD(片面)1枚

分の容量がこんな小さなカードに入

っているのかと、またまた驚き。歳

がばれますが、最初に20MBのハー

ドディスク搭載のパソコンPC9801

を使って、「ハードディスクは凄い」

などと感動していた頃とは、文字通

り隔世の感があります。

そんなに記録容量が大きくなって

も、足りない、足りない、と言って

いる、というのが、これまた現実。

私たちの周りのデータ増加がとんで

もない勢いであることを何となく感

じてらっしゃった方も多いかと思い

ますが、今号のonマガジンでは、デジタルデータに関する今後の動向

と、このような時代に対応して出現

した新しいデータ管理技術(重複除

外技術)を持つソリューションを紹

介しました。

また、日本企業にとって非常にホ

ットな話題であるコンプライアンス

とセキュリティ。米国での取り組み

はどのようなものなのか、につい

て、EMCセキュリティ部門の責任

者から示唆に富む話を聞くことがで

きました。誌面の都合で今回お届け

できなかった部分は次号、続編に

て。乞うご期待下さい。

編集長

読者参加型写真雑誌「ZOOMo」

低価格化が進んだことと、本格的な写真が手軽に撮れ

るという理由で、デジタル一眼レフカメラを手にする人

が増えました。そうしたカメラ好きが集う写真SNSの「フ

ォト蔵」から生まれたのが「ZOOMo(ズーモ)」です。

誌面を飾る写真は、フォト蔵ユーザの投稿写真。つまり、

プロの写真ではないのですが、そのクオリティの高さに

ビックリすること間違いなし、しかも、ひとクラス上の

写真技術が身につくノウハウも満載です。

定価:840円、発行:IDGジャパン

編 集 後 記書 店 で 見 つ け た 注 目 の 雑 誌

o n 読 者 ア ン ケ ー ト

EMC製品の機能と品質は最高だと思いま

すが、社内に導入するときは価格に目が

いきがちです。そこで、EMC製品の優位

性がよく分かるような他社製品との比較

記事をお願いします。

●大阪府 F.O様

日本での品質管理体制や障害対応体制な

どがどうなっているのか、について特集

してください。

●東京都 S.T様

EMCは戦略が明確なため、将来を見越し

た情報化投資に参考になります。ただ、

全体最適化にはストレージ以外も考慮す

る必要がありますので、それらの動向も

含む特集を期待します。

●神奈川県 N.W様

表紙がストーリー展開していることに、

最近気づきました。今後の展開にも注目

していきます(笑)

●福岡県 M.S様

onマガジン2007年Vol.2のアンケートでは、ほかにも多くの方からご協力いただ

きました。貴重なご意見、ありがとうご

ざいました。

読 者 の 声

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