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Oracle Application Server Discoverer 10g オラクル・ホワイト・ペーパー 2004 2

Oracle Application Server Discoverer 10gotndnld.oracle.co.jp/products/ids/pdf/OracleAS...Oracle Application Server Discoverer 10g 概要 2003 年2 月号のComputerWorld 誌に発表されたレポートでは、2003

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Oracle Application Server Discoverer 10g

オラクル・ホワイト・ペーパー 2004 年 2 月

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Oracle Application Server Discoverer 10g

概要 ...................................................................................................................... 3 はじめに .............................................................................................................. 4

Oracleのビジネス・インテリジェンス・テクノロジの活用................... 4 即時にアクセス、そして洞察 ..................................................................... 5

OracleAS Discovererのメリット ........................................................................ 5 完全かつ統合されたBIソリューション ..................................................... 5

Oracleデータベースの能力..................................................................... 5 Oracle Application Serverの組込みビジネス・インテリジェンス ...... 6 Oracle E-Business Suiteサポート ............................................................ 7 Oracle E-Business Suiteセキュリティ・サポート................................. 8 Oracle E-Business SuiteのFlexfield .......................................................... 8 Oracle Daily Business Intelligence............................................................ 8

すべてのユーザーへ分析力の提供 ............................................................. 9 使いやすさ ............................................................................................... 9 データの視覚化 ....................................................................................... 9 複雑性の隠匿 ......................................................................................... 10 シングル ユーザー・インタフェース ............................................... 10 分析能力の使用 ..................................................................................... 10

コストの削減............................................................................................... 11 スケーラビリティとパフォーマンス ................................................. 11 スケーラビリティ ................................................................................. 11 パフォーマンス ..................................................................................... 12 問合せ予測 ............................................................................................. 13 管理の容易性 ......................................................................................... 13

データベースに一元化されたメタデータ.................................... 13 セットアップとメンテナンス........................................................ 13

ユニバーサル・クライアント/サーバーおよびWeb相互運用性 ..... 14 管理レポート作成機能.................................................................... 14 自動サマリー管理/問合せリダイレクション............................... 15 中間層での単一管理コンソール.................................................... 15 簡略化された接続/Single Sign-On.................................................. 15

まとめ ................................................................................................................ 16 統合されたエンド・トゥ・エンドBIソリューション ........................... 16

Oracle Application Server Discoverer 10g

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Oracle Corporation 発行「Oracle Application Server Discoverer 10g」の翻訳版です。

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Oracle Application Server Discoverer 10g

概要

2003 年 2 月号の ComputerWorld 誌に発表されたレポートでは、2003 年にビジネ

ス・インテリジェンス(BI)ツールに対しての投資がベンダーによるユーザビリ

ティの強化により、堅実な収益をもたらすことが期待されています。御社では、

BI 投資による収益がどの程度になるかを把握おられますか?Henkel Consumer

Adhesives 社は、Oracle Business Intelligence(BI)により 100 万ドルを節約し、投

資の回収を 1 年で達成しました。

Oracle BI テクノロジにより、企業は少ない投資でより大きな成果を得ることが可

能です。Oracle BI ソリューションの重要な要素である Oracle Application Server

Discoverer(OracleAS Discoverer)は、データベース、OLTP システム、データ・ウェ

アハウス、アプリケーションからの情報に、より多くのビジネス・ユーザーが簡

単にアクセスし、複雑なビジネス上の問題に対する解答を検索し、その情報を組

織全体で共有することを可能にします。

Oracle Discoverer は、Oracle データベース、Oracle Application Server および Oracle

E-Business Suite と緊密に統合されています。Oracle データベースの分析力を活用

した Oracle Discoverer を使用して、初心者でもデータからの情報をベースに、適

切な意思決定を行うことができます。Oracle Application Server は、OracleAS

Discoverer、OracleAS Reports Services、OracleAS Portal とともに、組込みビジネス・

インテリジェンスを備えた も完全な Web デプロイメント・インフラストラク

チャを提供します。Oracle E-Business Suite の顧客は、非定型環境でアプリケーショ

ン・データに迅速にアクセスして分析する手段として Oracle Discoverer を選択し

ています。Oracle Discoverer は、現状に基づいたビジネス・パフォーマンスを実現

できるよう企業を支援し、優れたスケーラビリティと短時間で完了する Web への

配置を可能にし、コストを削減します。組織の様々なレベルのユーザーが Oracle

Discoverer を使用すると、ダッシュボード型のポータルで主要パフォーマンスのイ

ンジケータに迅速にアクセスし、必要とされる詳細なビジネス情報にドリルダウ

ンできます。

企業は、完全で統合された BI、高い投資収益率(ROI)、拡張可能なアーキテク

チャ、Linux を含む複数のデプロイメント・プラットフォームに対するサポートを

理由に、Oracle BI ソリューションと Oracle Discoverer を選択しています。

Oracle BI ソリューションの重要なコンポーネントである OracleAS Discoverer は、

すべてのユーザーに情報を提供するため、様々なデータに容易なアクセスと強力

な分析機能を提供します。すなわち、低コストの完全な統合 BI ソリューションで

す。

Oracle Application Server Discoverer 10g

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はじめに

不況のなか、企業は正確なデータのタイムリーな分析に基づいて適切な意思決定

を行う必要があります。E-Business 革新の一環として、基幹業務アプリケーショ

ンにより、さらに多くの分析向けデータが提供されています。ただし、市場シェ

アの増加、収益性の改善、市場投入時間の短縮、運営効率の向上をより少ないリ

ソースと予算でどのように実現するか、つまり「コスト効率」が課題です。この

課題に重要なソリューションは、企業がいかに迅速かつ容易に企業データへのア

クセスを提供するか、そして、より効果的な意思決定を行い、変化に対応して迅

速に移行できるように、そのデータをどのような行動に導く情報に転換するかに

かかっています。

より少ないコストと労力でより大きな成果の達成を考えると、競争力を得るため

の対応策に関連する様々な経営チャンスとリスクの把握には、企業の運営とその

顧客に関する完全で統合された図式が必要です。また、BI インフラストラクチャ

を統合し、競争力のある対応を迅速に明確化して実行するためには、有効な動的

戦略計画も必要です。

強固なビジネス・インテリジェンス・ソリューションには、E-Business の方針を

明確化し、 も価値ある資産である組織のデータを情報に変換することが不可欠

です。OracleAS Discoverer は、ビジネス・ユーザーがこの変換を行い、ビジネス

とその運営に対する戦略情報を獲得できるツールです。OracleAS Discoverer は、

使い慣れた直感的ツールである Web ブラウザにより、この情報へのユーザー・ア

クセスを提供します。

OracleAS Discoverer は、今日の E-Business の要件を独自の方法で満たします。

OracleAS Discoverer は、使用と習得が簡単で、研修期間と配置時間を短縮します。

OracleAS Discoverer のアーキテクチャは簡単に拡張できるため、システムの応答

性に影響を与えずにユーザーを追加できます。

Oracle のビジネス・インテリジェンス・テクノロジの活用

OracleAS Discoverer は、Oracle の BI プラットフォームの重要なコンポーネントで

す。Oracle データベース、Oracle Developer Suite および Oracle Application Server

は、ビジネス・インテリジェンスのための統合されたインフラストラクチャを提

供するオラクル・テクノロジの基盤を構成します。OracleAS Discoverer により、

SQL 専門家や IT の支援なしで、組織のすべてのレベルのユーザーが Oracle デー

タベースの分析機能を使用できます。OracleAS Discoverer と Oracle Application

Server の緊密な統合により、Web に対して もスケーラブルなビジネス・インテ

リジェンスの実装を市場の他のどのアーキテクチャよりも迅速に実現します。

Oracle E-Business Suite には、Financial Intelligence™から Marketing Intelligence™まで、

インテリジェンス・アプリケーションの完全なセットが用意されています。これ

らのインテリジェンス・アプリケーションも、アプリケーション・ユーザーの分

析力を拡張するために Oracle Discoverer を使用します。Oracle Discoverer は緊密に

統合された、使いやすいソリューションです。

様々なベンダーからのポイント・ソリューションを組み合せた使用よりも、オラ

クル・テクノロジを取り入れることで、より迅速に商品を市場に提供でき、複雑

さが軽減されることにより全体の所有コストも減少します。Oracle Application

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Server は、オラクル社の中間層アプリケーション・サーバー製品であり、BI を含

むあらゆるタイプのインターネット・アプリケーションを実行するシンプルで完

全かつ統合されたプラットフォームを提供します。

管理者は、企業のレポート作成や分析に OracleAS Discoverer がいかに有効かを実

感します。IT 組織は、Oracle Discoverer が情報テクノロジ標準を満たしながら各

業種のニーズにいかに適合しているかを実感します。Oracle Discoverer は、豊富な

機能を備えたコスト効果の高いビジネス・インテリジェンス・ツールとして、い

つどこでも情報を提供できます。

即時にアクセス、そして洞察

OracleAS Discoverer は、エンド・ユーザー向けの非定型問合せ、レポート作成、

分析、Web 公開用のツールです。ユーザーはオンデマンドでデータにアクセスで

きるため、十分な情報に基づいたビジネス上の意思決定ができます。Discoverer

には、使いやすさ、パフォーマンス、ナビゲーション機能、オープン性の点で実

績があります。Business Intelligence 2001 の DM Review 賞、Java Developer’s Journal

誌の Best Java query and Reporting Tool 2001、Forrester Research 社による 2002 年の

TechRankings の 高得点、The Intelligent Enterprise Dozen for 2003 に掲載、2002 年

の Intelligent Enterprise による「Strategic Assessment Guide」で第 1 位などの実績を

持っています。

OracleAS Discoverer のメリット

組織は、機能と高可用性のバランスを提供するビジネス・インテリジェンス・ソ

リューションを求めています。どのようなソリューションでも、複数のプラット

フォームに対応し、価格が適切でスケーラブルなうえ、Web 上で問題なく実行で

きる必要があります。さらに、データ・ウェアハウス、基幹業務アプリケーショ

ンへのこれまでの投資を 大限活用する一方で、研修、ネットワーク通信量およ

びメンテナンスのコストを 小にする必要があります。OracleAS Discoverer は、

このような要件を満たし、次のメリットを提供できます。

• 統合された BI ソリューション

• すべての人に分析力の提供

• コスト削減

完全かつ統合された BI ソリューション

OracleAS Discoverer は、Oracle データベース、Oracle Application Server、Oracle

E-Business Suite と緊密に統合されているため、セキュリティ、スケーラビリティ、

データ・アクセス、メタデータ作成が簡略化され、日常のメンテナンス・コスト

が削減されるうえ開発と配置の生産性が向上します。

Oracle データベースの能力

Oracle Discoverer と Oracle データベースの統合により、管理コストが下がる一方

で、様々なレベルのユーザーの生産性、スケーラビリティ、分析力が向上します。

Oracle Discoverer は、データベース・セキュリティに従って、問合せを実行してい

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るユーザーのアクセス権限に基づいた問合せ結果を返します。Oracle Discoverer

は、データベースに格納された単一のメタデータを持っており、これにより、企

業における配置で優れたスケーラビリティが提供されます。

どのレベルのユーザーも、直感的な SQL 分析機能テンプレートを使用する、また

は Oracle OLAP のビューに直接アクセスすることで、即座に Oracle データベース

の分析力が利用できます。ユーザーは、SQL の知識やテクニカル・ヘルプなしで、

複雑な問題を解決できます。

Oracle Application Server の組込みビジネス・インテリジェンス

OracleAS Discoverer と OracleAS Portal 間の緊密な統合は、ユーザーが必要とする

レポートまたはレポートのリストを OracleAS Portal に公開する作業を強力に支援

します。他の組織のユーザーは、公開されたポータル・ページにサブスクライブ

することにより、簡単に情報へアクセスできます。ポータル・ページの領域内の

情報は、ポートレットと呼ばれます。OracleAS Discoverer は、OracleAS Portal に対

するポートレット・プロバイダです。

ポートレットには、大きく分けて、「ワークシート・ポートレット」と「ワーク

ブック・ポートレットのリスト」の 2 種類があります。「ワークシート・ポート

レット」には、データのみ(表またはクロス集計)、グラフのみ、または両方を

入れることができます。「ワークブック・ポートレットのリスト」には、Oracle

Discoverer から利用できるワークブックの名前を入れることができます。詳細は、

2001 年 10 月のホワイト・ペーパー『Oracle9iAS Discoverer と Oracle9iAS Portal の

統合』を参照してください。

ダッシュボード型ポータル・インタフェースで Discoverer ポート

レットを使用してすべてのデータにアクセスする方法の例

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Oracle Discoverer と Oracle Warehouse Builder(OWB)の統合により、IT 開発の生

産性が高まります。OWB は、Oracle Discoverer に対応するメタデータを自動的に

移入し、レポート作成者が、ビジネス・ビューにすぐにアクセスして問合せを作

成できるようにします。OWB と Oracle Discoverer 間の統合は、さらに次の段階に

進んでいます。OWB は、メタデータ・レポート作成のためのポータル環境を提供

します。これらのレポートにより、ユーザーはオブジェクト・プロパティ、系統

及び影響分析などの OWB リポジトリの内容を表示できます。たとえば、影響分

析レポートでは、特定の OWB オブジェクト変更により影響を受ける可能性のあ

る他のオブジェクトを識別できます。Oracle Discoverer は、OWB オブジェクトの

変更により影響を受ける可能性のある、Oracle Discoverer メタデータ内の関連オブ

ジェクト及びワークブックを、これらの影響分析レポートに含めて拡張します。

データ・ウェアハウスにアクセスするエンド・ユーザーは、データの出所を知り

たいことがあります。Oracle Discoverer は、ユーザーが項目を指定し、OWB をド

リルアウトして、データの系統に関するビューを表示できるワークブックを提供

します。

Oracle Discoverer は、エンタープライズ・レポート作成ツールである Oracle Reports

Builder とシームレスに統合しています。Discoverer ユーザーは、フォーマットに

忠実にワークブックをエクスポートできます。レイアウト、書式設定、例外、パ

ラメータなどの情報は XML で渡されるため、レポートの機能を完全に活用して

Discoverer ワークブックを拡張できます。これは、OracleAS Reports Services の公

開機能や配布機能の一式すべてを、ユーザーに提供します。

Oracle Discoverer と Oracle Enterprise Manager(OEM)Application Server Console と

の統合により一元化された構成管理が提供されるため、Discoverer 管理者は、中間

層で Discoverer サービスを表示および構成すること、パブリック接続を管理する

こと、プライベート接続を作成する機能のオン/オフを切り替えること、接続のデ

フォルト・ロケールを設定すること、OracleAS Discoverer での SSO 機能のオン/

オフを切り替えることなどが可能になります。

OracleAS Discoverer は、操作性向上を目的に OracleAS Single Sign-on(SSO)をサ

ポートしています。ユーザーは、アプリケーションからアプリケーションの移動

に、無数の ID、パスワード、データベース接続を記憶しておく必要はありません。

これは、OracleAS Portal の使用とは分かれた機能性です。

Web 上のパフォーマンスを向上させるため、OracleAS Discoverer は OracleAS Web

Cache を使用します。これによって、ワークブック・リストや頻繁に要求される

結果セットなど、パブリックな共通のレポート生成に対するレスポンスを高速化

します。OracleAS Web Cache は、使用可能なすべてのアプリケーション・サーバー

間でロード・バランシングを行うルーターとしても機能します。

Oracle E-Business Suite サポート

Oracle Discoverer は、Oracle E-Business Suite のアプリケーション・データを非定型

環境で安全に使用できる唯一のビジネス・インテリジェンス・ツールです。

Discoverer は、E-Business Suite セキュリティ・システムと緊密に統合され、

E-Business Suite セキュリティ・ルールに基づいて検索を許可されているデータの

みをユーザーが表示できるよう保証します。

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Oracle E-Business Suite セキュリティ・サポート

Oracle E-Business Suite に対して Oracle Discoverer を実装した場合、Oracle

E-Business Suite と同じセキュリティ構造を利用できます。したがって、Oracle

Applications とレポート作成ソリューション間でメンテナンスが重複することな

く、一貫性のあるアクセスが保証されます。E-Business Suite システムのエンド・

ユーザー・アカウントと職責は、特別なセットアップを必要とせず、即座に Oracle

Discoverer で使用できます。

Oracle Discoverer は、Oracle E-Business Suite と同一レベルの複数組織アクセス制御

も提供します。クロス組織レポート作成もサポートしています。Oracle Discoverer

は E-Business Suite セキュリティ・モデルに従うため、ユーザーは、アプリケーショ

ン管理者がアクセスを認可した組織に関連するデータしか表示できません。

Oracle E-Business Suite の Flexfield

企業は、それぞれ異なる組織構造と運営手段を持っています。様々なビジネス・

プロセスの対応に、Oracle E-Business Suite は高いカスタマイズ性を備えており、

顧客は柔軟性の高い方法で E-Business スイートの実装をセットアップして構成で

きます。Oracle E-Business Suite の機能である Descriptive Flexfield と Key Flexfield

が、この柔軟性を提供しています。Oracle Discoverer は、カスタマイズ結果を

Discoverer レポートにシームレスに含めるよう、Oracle E-Business Suite Flexfield を

サポートしているため、E-Business Suite 実装に対するすべてのカスタマイズをフ

ル活用できます。

Oracle Daily Business Intelligence アプリ

ケーションは標準非定型問合せおよび分析

ツールとして Discoverer を使用

Oracle Daily Business Intelligence

Oracle Daily Business Intelligence™(DBI)は、Discoverer、Alert™、Workflow の実

証済みテクノロジで構築された Oracle E-Business Suite のためのパフォーマンス管

理システムです。Oracle Financials™、Oracle Purchasing™、Oracle Operations™、Oracle

Human Resources™、Oracle Process Manufacturing™のためのインテリジェンス・モ

ジュールの統合されたセットも含まれます。各インテリジェンス・モジュールに

は、E-Business Suite データに対して非定型問合せおよびレポート作成をすぐに行

える事前パッケージされた Discoverer ワークブックとメタデータが付属していま

す。

Oracle E-Busuiness Suite 用の Discoverer メタデータは、ビジネス・ユーザーが理解

できる言葉で Oracle E-Business Suite データを表した、理解しやすいビジネス定義

の完全なセットを持っています。Discoverer メタデータにより、Oracle E-Business

Suite データベース全体が簡略化されるため、ユーザーはどの分野でもレポートを

迅速に作成し、分析できます。DBI は、ほとんどの E-Business Suite モジュールに

対応し、包括的なレポート作成機能を備えており、事前パッケージされたすぐに

使用できるソリューションを求めている顧客にとっては理想的なものです。

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すべてのユーザーへ分析力の提供

BI ツールを選択する場合、使いやすさは も重要な検討事項の 1 つです。組織の

すべての階層のユーザーが、 小限の研修でエンド・ユーザー・レポート作成ツー

ルを使用できる必要があります。そのツールは、豊富な機能性を備えていると同

時に、初心者にも簡単である必要があります。Oracle Discoverer のユニークなイン

タフェースは、このような要件を満たし、使い慣れたビジネス用語でユーザーが

直接データと対話できます。

使いやすさ

OracleAS Discoverer は、オラクル社のユーザビリティ研究所と共同で開発され、

フォーカス・グループによる十分なユーザビリティ・テストに基づいています。

ユーザーは、データベース・テクノロジの概念的問題や用語の理解が必要なく、

情報の抽出と分析を行えます。

オラクル社の UI 設計チームは、様々なテクニカル・バックグラウンドを持つユー

ザーから技術的なバックグラウンドを持たないユーザーまで、広範囲のユーザビ

リティ・テストを頻繁に実施しています。したがって、オラクル社は、フィード

バックを繰り返し受け取りながら、ユーザー・インタフェースを改善しています。

データを容易に視覚化する豊富なグラフ機能

その結果が合理的なユーザー・インタフェースです。加算、条件、小計、ソート、

エクスポートのように も一般的なオプションに、わかりやすいアイコンからア

クセスできます。さらに、各オプションには拡張レベルもあり、初心者にも必要

な柔軟性を提供します。ワークブックの作成や変更には、サイズ変更可能なウィ

ザード、ツールヒント、チュートリアル、状況依存ヘルプなどが有効です。Oracle

Discoverer は、 小限の研修コストで幅広く展開できる一貫性のあるユーザー・イ

ンタフェースを備えています。

データの視覚化

すべての Oracle Discoverer エンド・ユーザー・コンポーネントでは、アナリスト

は結果セットをグラフで表すことができます。グラフは常にデータと同期化され

るため、データに対してレイアウト変更や階層ドリルを行うと、グラフも自動的

にリフレッシュされます。

Oracle Discoverer には、55 種類以上のグラフをサポートする高度なグラフ機能が

用意されています。グラフ・タイトル、拡張表示カラー、フォーマット・スタイ

ル、スケーリング、サイズ変更オプションのような機能により、高度な対話性を

備えています。この新しいグラフ機能には、グラフのプレゼンテーション品質を

大限に高める多くの自動設定が提供され、手動による変更を 低限に抑えて、

柔軟性と使いやすさを向上しました。

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複雑性の隠匿

ビジネス・ユーザーが慣れている用語でデータ

構造を表現

Oracle Discoverer は、データのビジネス指向ビューにより、表、列、結合など、基

礎となっているリレーショナル・データベース構造の複雑な面に現れないように

しています。

ビジネス・ユーザーは、フォルダやアイテムにより表されるビジネスエリアを開

き、選択した項目をワークシートに移動することにより、レポートを作成できま

す。論理階層、計算項目、結合定義、カスタム・ソート順序などにより、ユーザー

は、他の方法では複雑なタスクを簡単なクリックとドラッグにより実行できます。

複雑性を隠匿して、洗練性が失われているわけではありません。OracleAS

Discoverer は、予期しない結果を生成する可能のある問合せ(ファン・トラップと

呼ばれる)を自動的に検出します。OracleAS Discoverer は、適切な結果セットが

生成され、表示されるように、問合せを書き直します。

シングル ユーザー・インタフェース

多くのビジネス・インテリジェンス製品と異なり、OracleAS Discoverer は、非定

型問合せ、レポート作成、ドリルダウン/ピボット機能に対する単一の一貫性のあ

るインタフェースを提供します。ユーザーは、ダイアログ・ボックスのサイズ変

更や複数項目の選択とドラッグ、もしくはツールバーからのメニュー・オプショ

ンの起動を 1 回のクリックで行えます。その結果、1 回開発すれば、クライアン

ト/サーバーや Web、または、Java や HTML などに配布できるため、 大の柔軟

性が確保されます。

分析能力の使用

リレーショナル・データベースに対する も重要な改善点の 1 つは、SQL での高

度な分析機能の導入でした。OracleAS Discoverer は、これらの機能を活用かつ拡

張し、次のような複雑な質問にもオンデマンドで直接回答できます。

「売上成長率が 15%以上の上位 5 位の製品は何か。」

Discoverer の組込み分析テンプレートにより

容易にアナリストのレベルに

「売上の 3 か月移動平均はどのようになっているか。」

「今年の売上は昨年に比較してどのようになっているか。」

「マージンに基づいて顧客を 4 グループに分けるにはどうしたらよいか。」

ユーザーは、他の計算列と同様に、項目のソート、ピボット、合計ができます。

条件を定義する高度な分析も使用できるため、上位 20 位の顧客のみ、1 期に 10%

以上成長した製品のみなどの表示できます。したがって、ユーザーはキューブ生

成や変換のような複雑な作業なしに高度な分析ができます。将来のインターネッ

ト環境でのあらゆるタイプの分析を考慮する必要はありません。

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Oracle Discoverer では、関数をネストできるため、さらに高い分析の柔軟性が提供

されます。たとえば、まず、LAG/LEAD 関数を適用することにより昨年度売上を

調べ、昨年度売上に対する今年度売上の割合から成長率を計算できます。計算し

た成長率を、さらにランク付けやソートで使用すること、条件の中で使用するこ

ともできます。他の大部分のビジネス・インテリジェンス・ツールでは、パフォー

マンス上の理由から SQL 分析関数を続けて使用できないため、複雑なタスクにな

る可能性があります。Oracle Discoverer は、データベース・カーネルで SQL を直

接処理するため、クライアント処理オーバーヘッドなしに期待する結果の受取り

ができます。

より効果的な意思決定を迅速に行えるデータ

ベース分析力を初心者にも提供

Oracle Discoverer には、初心者でも SQL の知識や IT 部門からのヘルプなしにビジ

ネス分析をセットアップできる使いやすい分析テンプレートが用意されているた

め、ユーザー層がさらに広がります。

コストの削減

スケーラビリティとパフォーマンス

パフォーマンスはユーザビリティの問題として考える必要があります。Web の速

度で作業するユーザーは、情報入手にわずか数秒を費やすことが一般的です。シ

ステム・パフォーマンスが低いと、不満の原因となり、別のサイトに移動してし

まうことも考えられます。

Web 実装の成功には、組織のネットワーク全体にコンポーネントを分散させ、

適化が不可欠です。Oracle Discoverer は、安定性の高い n 層に分散したコンポーネ

ント・アーキテクチャを使用して構築されています。Oracle Discoverer コンポーネ

ントは、複数のサーバーにインストールでき、分散仮想サーバーを提供すること

によりパフォーマンスを 大にします。

スケーラビリティ

初の 1,000 人のユーザーに提供したシステム・パフォーマンスを、次の 1,000 人

にも提供できることが必要です。OracleAS Discoverer の n 層 Web アーキテクチャ

は、システム需要に増加につれて、より多くのユーザーをサポートできるよう、

簡単にスケールアップできます。

• OracleAS Discoverer のコンポーネントは、同時ユーザー数の増加に伴う需

要の増加に合せて、「動的」に追加できます。

• Oracle Application Server は複数のサーバーにインストールでき、標準

HTTP または IP ルーター・ロード・バランシング機能を使用できます。ルー

ターは、独自のラウンド・ロビン・ロード・バランシング機能を使用して、

使用可能な次候補のマシンにリクエストを送ります。管理者の介入は必要

ありません。ルーターがない場合は、使用可能なすべてのアプリケーショ

ン・サーバー間でロード・バランシングを行うルーターとして OracleAS

Web Cache を使用できます。

• Oracle Discoverer は、すべてのメタデータをデータベースに格納します。

データベースはこの種のロードに合せたスケーリングできる設計がされ

ています。ファイル・ベースのリポジトリは、多数の同時ユーザーからの

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アクセスには対応していません。したがって、アプリケーション・サーバー

上にメタデータを格納した場合、多数のユーザーが同じファイルにアクセ

スすると、ファイル・ロックの問題が発生します。

OracleAS Discoverer は、広範なプラットフォームで優れたスケーラビリティを提

供し、 もコスト効果の高い UNIX プラットフォームである Linux をサポートす

るため、トランザクション当りのコストは他の BI ベンダーよりもはるかに低くな

ります。

Oracle は、 も低コストのハードウェアとオペレーティング・システム・インフ

ラストラクチャでエンタープライズ・クラスのソリューションを実現します。

Oracle は、ワークステーション環境からハイエンド・サーバー・プラットフォー

ムまでの Linux の進化を左右するユニークな位置を占めています。

パフォーマンス

操作性はパフォーマンスに依存するため、OracleAS Discoverer は、迅速なレスポ

ンスの保証にいくつかの方法をそのアーキテクチャ内で使用しています。

OracleAS Discovererは、ネットワーク通信量を 小限にする設計がされています。

パフォーマンス・オプションには、HTML ページング、ソフトウェア・ダウンロー

ド不要、Java クライアントと Discoverer Server セッションの直接通信、クライア

ント側のタイムアウトなどがあります。

• OracleAS Discoverer は、エンド・ユーザーと管理者のどちらにも完全に透

過的な効率的キュービック・キャッシュを使用し、データベースの再問合

せなしに高速な分析を実現します。Web 環境では、このキャッシュは中間

層サーバーに置かれ、ユーザーのセッションと関連付けられます。した

がって、エンド・ユーザーは、データに関する他の質問を続ける際、デー

タベース・サーバーで再び問い合せる必要はありません。ピボットと計算

は中間層で処理されるため、比類のないパフォーマンスが得られます。詳

細についてユーザーがさらにドリルする場合、Discoverer は要求された追

加情報のみを取り出し、それを既存のキャッシュと結合するため、データ

ベース通信量もネットワーク通信量も減少します。

• 大きなドキュメントはページ単位で表示されます。OracleAS Discoverer は、

バックグラウンドでドキュメントをページ単位に分割し、 初のページを

表示します。他のページはオンデマンドで表示されるため、クライアント

と OracleAS Discoverer 間のネットワーク通信量が減少します。

• OracleAS Discoverer サーバーは、クライアントのアクティビティを監視し、

指定されたタイムアウト・リミットが経過すると、アクティブでないセッ

ションを終了させます。したがって、貴重なリソースが他のユーザーに解

放されます。

• OracleAS Discoverer は、クリーンで 適化された、より高速な SQL 文を

生成します。Discoverer では、複合フォルダに 1 つ以上の他のフォルダの

項目を含めることにより、複数のフォルダからのデータを組み合せた

ビューを作成できます。これはデータベースのビューに類似しています。

結合と項目の多くは、設計時にフォルダ内で定義できますが、結果セット

に関連する場合、結合と項目は実行時にのみ適用されます。OracleAS

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Oracle Corporation 発行「Oracle Application Server Discoverer 10g」の翻訳版です。

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Discoverer は、必要な結合を有効に使用し、所定の問合せの対処に必要な

データベースの表と列のみを参照します。さらに、OracleAS Discovererは、

問合せパフォーマンスを改善するため、問合せから結合を除去できます。

複合フォルダからの実行時の結合操作をなくすことにより、それらを使用

するオーバーヘッドは 小限に抑えられるため、問合せの実行が速くなり、

ネットワーク使用率の引下げができます。

スケーラビリティとパフォーマンスの詳細は、

問合せ予測

Oracle Discoverer をはじめとする多くの問合せツールにおいて、ユーザーまたは管

理者は、問合せ実行時間の上限を設定できます。上限時間に達しても問合せが実

行中の場合、問合せは自動的に終了し、貴重なシステム・リソースが解放されま

す。そのような安全装置は確かに必要ですが、長時間実行問合せを処理するため

の一部のソリューションを提供しているにすぎません。リクエストを発行したエ

ンド・ユーザーは待機を余儀なくされ、問合せの結果を入手することなく放置さ

れます。これは、ユーザーにとって不満の原因となるだけでなく、何のフィード

バックも提供されません。

問合せ実行所要時間を自動的に予測 Oracle Discoverer の問合せ予測管理は、問合せを実行する前に取出し時間の見積り

を示します。問合せがユーザー定義の上限時間以上かかることが予測されると、

Oracle Discoverer からユーザーに警告されるため、ユーザーは問合せを実行するか

の検討ができます。この即時フィードバックにより、問合せの実行に関する重要

な意思決定が可能になり、貴重なリソースを有効に使用できます。

Oracle Discoverer は、問合せの残り時間のカウントダウンも提供するため、結果が

返されるまでの所要時間が具体的にわかり、ユーザビリティが向上します。

管理の容易性

データベースに一元化されたメタデータ

使いやすさは、エンド・ユーザーにとって も重要な検討事項ですが、IT 専門家

にとっては、管理やメンテナンスが も重要です。OracleAS Discoverer の 先端

のアーキテクチャは、基礎となるデータベースの機能を活用し、又、すべての

Oracle Discoverer クライアントのサポートには、1 つの管理ツールのみが必要です。

多くの製品は、アプリケーション・サーバーのファイル・システムにメタデータ

の格納が必要です。メタデータの複製と同期化は、レポート環境に変更が必要に

なるたびに時間のかかる作業になります。Oracle Discoverer は、すべてのメタデー

タをデータベースに格納します。存在するメタデータは 1 セットのため、更新は

1 箇所ですみ、管理する場所も 1 箇所です。

OracleAS Discoverer は、データベースまたは E-Business Suite で定義されたセキュ

リティ・モデルに従います。Oracle Discoverer を Web に配置する追加のセットアッ

プは必要なく、ユーザーは認可されているデータのみを見ることができます。

セットアップとメンテナンス

Oracle Discoverer の管理は、Oracle Discoverer のユーザー・インタフェースと同じ

使いやすさを考慮して設計されています。ウィザード、チュートリアルおよびオ

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ンライン・ヘルプにより、管理者は、開発と配置を迅速に行えます。メタデータ

は、オンライン・ディクショナリ、標準インタフェース表やビューのセットを使

用する外部メタデータ・ソースなど、様々なソースから取り出されます。または、

Oracle Warehouse Builder(OWB)Common Warehouse Metadata(CWM)ブリッジ

を介して移入することも可能です。

管理者は、フィールド名の変換、データ型の定義、結合、値のリストの生成のよ

うな一般的構成パラメータについてデフォルトを使用できます。

Oracle Discoverer メタデータを管理するパワー・ユーザーは、メタデータの部分イ

ンポート/エクスポートによりビジネス要件の変更をサポートするパッチを配布

できます。したがって、Discoverer 管理者は、無関係なビジネス・ビューに邪魔せ

ずに、既存のメタデータに追加や変更を行えます。ある環境での変更は、他の環

境に簡単に統合できるため、柔軟性、生産性、可用性が向上します。管理者が開

発、テスト、配置の複数の環境で作業している間も、ユーザーは自由に Oracle

Discoverer を使用できます。

Oracle Discoverer には一般的管理機能へのプログラムによるアクセスも用意され

ているため、Oracle Discoverer 管理者は、Oracle Application Server によりサポート

されるどのプラットフォームからも、コマンドの実行だけで自分のビジネスエリ

アとワークブックのインストール、管理、保守できます。この機能により、すべ

てのDiscovererユーザー、特にOracle E-Business Suiteを使用しているユーザーは、

Discoverer メタデータを UNIX マシンからリモートで管理できます。

ユニバーサル・クライアント/サーバーおよび Web 相互運用性

メタデータが一元化されているため、Discoverer ユーザーは既存のビジネス・

ビューをすぐに使用できます。Oracle Discoverer は、Web 上でレポートを作成し、

それをクライアント/サーバーで編集および実行後に、再度 Web で編集と実行がで

きる、市場で唯一の製品です。

管理者は事前定義されたレポートから使用状

況統計を分析

管理レポート作成機能

Oracle Discoverer は、ユーザーの問合せに関する統計情報を自動的に追跡します。

要求された列と表、推定実行時間、実際の実行時間、メタデータ内の他のシステ

ム・レベル情報などが収集されます。この情報はリレーショナル・データベース・

スキーマ内に格納されるため、Oracle Discoverer をはじめとするどの SQL ツール

からもアクセスできます。

Oracle Discoverer には、問合せ使用状況に関する統計情報の入った一連のワーク

シートが用意されています。たとえば、特定のユーザーが所有するワークブック

の検索、そのワークブックを共有しているユーザーの調査、長時間実行問合せの

レポート、 もアクセスされたフォルダのカウントの調査などがあります。

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IT 管理者は、Oracle Discoverer で独自の管理レポートの簡単な作成もできます。

したがって、先週、先月、昨年の、上位 10 人のユーザーや も頻繁に要求された

レポートの識別が必要な場合には、Oracle Discoverer から必要な情報が提供されま

す。これらの情報は、IT 管理要件の対応に大変役立ちます。

自動サマリー管理/問合せリダイレクション

リレーショナル・データベースでは、ユーザーは詳細データを自由に組み合わせ

て、集計値を導くことがよくあります。これは、時間がかかり、リソースを消耗

する問合せのため、システムのパフォーマンスに大きな影響を与えます。一般的

なシステムでは、多数のユーザーが同様のタイプの問合せをするという事実から、

より効果的なソリューションが必要なことは明らかです。いずれの場合も、集計

結果に関するリクエストを、事前に集約されたデータに、自動的にリダイレクト

することにより、ユーザー介入なしに問合せの合計問合せ時間を削減できます。

これは、検索するデータ量の減少だけでなく、余分な計算の必要性を削減または

排除します。

完全に自動化され、最適化されたサマリー

管理

Oracle Discoverer サマリー管理は、少ない管理労力でより高速なパフォーマンスを

提供します。サマリー・リダイレクション機能はシステム使用状況に自動的に適

合するため、管理者はサマリー管理を完全に自動化し、 適化できます。このウィ

ザード・ベースの機能は、Discoverer 管理者により設定された基準、すなわちサマ

リー・ポリシーに基づいて、サマリーの勧告と作成を行うことにより、サマリー

作成プロセスを簡略化します。管理者がサマリー・ポリシーを 1 回定義すると、

ポリシーは他の介入を必要とせずに実行されます。実際のサマリー表のセットは、

システム使用状況に合せて動的に調整されます。

中間層での単一管理コンソール

Oracle Enterprise Manager(OEM)Application Server Control との緊密な統合により、

Web を介して豊富な構成セットとランタイム管理ツールが提供されます。OEM は、

CPU やメモリー使用量などのパフォーマンス基準を、OralceAS Discoverer 全体の

使用量からそれぞれの個人ユーザーのセッションまで、複数のレベルで提供しま

す。OracleAS Discoverer には、OEM 内で使用および表示可能なロギング機能とオ

プションの診断情報が用意されています。

簡略化された接続/Single Sign-On

OEMは、Discovererパブリック接続も管理します。OEM構成管理により、Discoverer

管理者は、中間層の Discoverer サービスの表示と構成、ユーザー定義接続の作成

およびそのオン/オフの切替え、接続のデフォルト・ロケールの設定、OracleAS

Discoverer に対する OracleAS Single Sign-On(SSO)のオン/オフの切替えなどが行

えます。

各 Discoverer 接続は、データベース・ユーザー名、データベース・パスワード、

データベース名、Oracle Applications 職責(オプション)、言語、Discoverer EUL

名で構成されます。接続作成時に Discoverer ログイン詳細が Oracle Application

Server インフラストラクチャ・データベースに保存されます。以降は、Discoverer

Web クライアントで接続名をクリックするだけで簡単に Discoverer に接続できま

す。

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接続は、プライベート(単一ユーザーが使用可能)またはパブリック(すべての

Discoverer ユーザーが使用可能)です。ユーザーは、プライベート接続の管理、新

規プライベート接続の作成、既存の接続の変更、パスワードの変更(オンデマン

ドまたは期限切れの際)を行います。

OracleAS Single Sign-On に対するサポートにより、ユーザーは、OracleAS Discoverer

に一度のログオンで、複数のデータベースやビジネス・ビューにアクセスできま

す。同じブラウザ・セッション内では、OracleAS Discoverer の使用により、OracleAS

Portal など他の SSO 準拠アプリケーションを再度ログインすることなく使用でき

ます。

まとめ

今日の管理者やデータ・アナリストは、情報に埋もれながら、時間と予算の制約

のもと重要なビジネス上の意思決定を行っています。財務レポートで何が通常の

範囲を超えているかを識別するには、目に見える手がかりが必要です。リーダー

となる人材の識別には、販売員、顧客、製品のランク付けが必要です。パフォー

マンスを比較するためにビジネスの傾向をグラフ化することは、戦略的経営上の

意思決定に効果があります。今日のグローバル市場では、ビジネスを動かす情報

を迅速に伝えられることが今まで以上に重要です。企業は、日常業務の可視性を

向上させる OracleAS Discoverer を選択し、日々増加するユーザーに、より高速で

簡単かつ低コストな方法で、正確な情報を配信します。

ダッシュボード型のアクセスのためのビジネ

ス・インテリジェンス対応のポータル

統合されたエンド・トゥ・エンド BI ソリューション

情報は、Discoverer コンポーネントと OracleAS Portal のような他の Oracle

Application Server コンポーネント間でシームレスに共有されます。スムーズなコ

ミュニケーションを可能にし、生産性を高める情報の配布と共有は、これまで以

上に容易になっています。

OracleAS Discoverer は、イントラネットおよびインターネットのアプリケーショ

ンで必要とされる機能と高可用性の間で 適なバランスを提供する、非定型問合

せ、レポート作成、分析のための唯一のツールです。このような特長は、その使

いやすさ、優れたスケーラビリティ、分析力、ユニークなパフォーマンス機能に

起因し、より高速なデータ・アクセスと変化に迅速に対応できる能力を求める今

日のビジネス需要をサポートします。

Discoverer 管理者にとっては、1 つのメタデータ・リポジトリと管理ツールで、ク

ライアント/サーバーと Web 実装の両方が可能です。OracleAS Discoverer の優れた

堅牢なサーバー・アーキテクチャは、スケーラビリティと柔軟性の面で究極のビ

ジネス・インテリジェンス・インフラストラクチャを提供します。

OracleAS Discoverer は、Oracle Database、Oracle Application Server、Oracle E-Business

Suite の重要なコンポーネントとして、使いやすく強力な分析機能を提供する、低

コストで完全に統合された BI ソリューションです。

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Discoverer のコンポーネント Oracle Application Server に含まれるコンポーネント:

Discoverer Plus: 非定型問合せの作成、高度な分析、ナビゲーション、チャート作成

Discoverer Viewer: レポートを表示するカジュアル・ユーザー向けの強力な分析と簡単なナビゲーション

Discoverer Portlet Provider: 既存の Discoverer ワークブックを OracleAS Portal に対して公開

Oracle Developer Suite に含まれるコンポーネント:

Discoverer Administrator: データのビジネス・ビューとアクセス制御の作成および管理

Discoverer End User Layer: データベースに格納される Discoverer のメタデータ・リポジトリ

Discoverer Desktop: 非定型問合せの作成、高度な分析(クライアント/サーバー・バージョン)

Oracle Application Server Discoverer 2004 年 2 月 著者: Oracle Discoverer Product Management Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口: 電話: +1.650.506.7000 ファックス: +1.650.506.7200 www.oracle.com Oracle はオラクル社の登録商標です。本書で使用され

ている各種の製品名およびサービス名は Oracle Corporation の商標です。他のすべての製品名および

サービス名は、それぞれの所有者の商標です。 次の製品は、Oracle Corporation の登録商標です。 Oracle Daily Business Intelligence™ Oracle Alert™ Oracle Workflow™ Oracle Financials™ Oracle Purchasing™ Oracle Operations™ Oracle Human Resources™ Oracle Process Manufacturing™ Copyright © 2003,2004 Oracle Corporation All rights reserved.