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Copyright © 2010. Oracle. All Rights Reserved © Copyright 2010 Hewlett-Packard Development Company,L.P. . 2010 年6月 Oracle Database 11g Release 2 Oracle RAC 11g Release 2 for HP-UX Itanium 構成例 (データベース構築編)

Oracle Database 11g Release 2 Oracle RAC 11g …h50146.€ŒOracle Database」においても「Oracle Applications」の稼動プラットフォームとしてもHP サーバ がもっとも多く利用され、HP

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2010年 6月

Oracle Database 11g Release 2

Oracle RAC 11g Release 2 for HP-UX Itanium の構成例

(データベース構築編)

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はじめに

日本ヒューレット・パッカード株式会社(代表取締役 社長執行役員:小出 伸一、本社:東京都千

代田区、以下日本 HP)と日本オラクル株式会社(代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、

本社:東京都港区、以下日本オラクル)は、日本オラクル社内の IT 基盤検証施設「Oracle GRID

Center」を活用して、ソリューションの開発、提案から保守、最新技術情報の市場への提供を行う

など、協業を強化することに合意しています。「Oracle GRID Center」を活用した両社の協業強化

によって、「HP+Oracle」ならではの堅牢でハイパフォーマンスな IT インフラストラクチャを提

案し、IT 投資の効率化、コスト削減を実現することで、お客様のビジネスにも貢献してまいりま

す。

すでに HP とオラクルは 28 年を超える製品開発から販売、保守に至る全方位での密接な協調関係

を通じ全世界で 14 万社を超えるお客様に共同でシステム導入してきました。その結果として、

「Oracle Database」においても「Oracle Applications」の稼動プラットフォームとしても HP サーバ

がもっとも多く利用され、HP 自身が世界最大規模のオラクル導入ユーザーでもあります。これら

の強固な関係にもとづき、最新データベース Oracle Database 11gRelease 2 においても引き続き

HP-UX はオラクルの最重要プラットフォームとして位置づけられています。

国内においても、日本 HP と日本オラクルは相互に最重要パートナーの一社として、20 年にわた

って強力なパートナーシップを構築してきました。特に、企業の IT 基盤の構築について、HP-UX

搭載サーバーと「Oracle Database」や「Oracle Fusion Middleware」の組み合わせを中心としたプラ

ットフォームの提案を行い、日本市場でのオープン・エンタープライズシステムの普及を加速して

きました。また、両社は、HP-UX 搭載サーバー、オラクルのデータベース技術を中核に、次世代

データセンターやプライベートクラウドのような最新エンタープライズシステムの在り方を追求し、

お客様の経営課題、情報システムの課題を解決する提案を行っています。

日本 HP と日本オラクルは、Serviceguard/Serviceguard Extention for RAC(以下 SGeRAC)と Oracle

RAC 11g Release 2 の Grid Infrastructure(Oracle Clusterware と自動ストレージ管理)を組み合わせ

た RAC 構成の可用性検証を Oracle GRID Center で実施しました。本書を含む一連の手順書はそ

の構築手法を説明し、その中で本書はデータベースの構築方法について説明しています。

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設計 ................................................................................................... 3

ASMCAによるASM領域の作成.......................................................... 4

DBCAを用いたDB作成 ...................................................................... 7

OCR/投票ディスクのバックアップ ................................................. 19

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設計

以下の設計表の設計値を記入します。他はデフォルト値で構成可能です。

設計値 設計例

DB 名 orcl

表1 設計表

Oracle Clusterware に必要な最小限の領域

設計値 設計例

ディスク・グループ名 DG01

配置する内容 OCR

投票ディスク

制御ファイル

REDO ファイル

冗長レベル 標準

ディスクの最小台数 3

合計容量 2.0GB(*1)

表2 設計表

・合計容量は 1.4GB ですが、インストール中にディスク・グループを作成する場合は、2GB 以上

必要になります。

・2つの OCR と3つの投票ディスクを作成するには、冗長レベルが標準である必要があります。

Oracle Database に必要な最小限の領域

設計値 設計例

ディスク・グループ名 DG02

配置する内容 すべての表領域

冗長レベル 外部

ディスクの最小台数 1

データベースファイルの容量 3GB

表3 設計表

・本書ではディスクアレイを用いる例として、冗長レベルを「外部」に設定しています。

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リカバリ・ファイルに必要な最小限の領域

設計値 設計例

ディスク・グループ名 DG03

配置する内容 フラッシュ・リカバリ領域

冗長レベル 外部

ディスクの最小台数 1

リカバリ・ファイルの容量 6GB

表4 設計表

・本書ではディスクアレイを用いる例として、冗長レベルを「外部」に設定しています。

ASMCAによるASM領域の作成

ASMCA で ASM 領域を作成します。

<任意の 1 ノード(ここでは hp01)での作業>

ASMCA を用いてデータベースを作成します。データベース作成前に、データベースに使用するす

べてのボリュームグループ(vg_asm1, vg_asm2, vg_asm3)をすべてのノードでアクティブ化してお

きます。

root@hp01 # cmdo vgchange -a s /dev/vg_asm1root@hp01 # cmdo vgchange -a s /dev/vg_asm2root@hp01 # cmdo vgchange -a s /dev/vg_asm3root@hp01 #

<任意の 1 ノード(ここでは hp01)での作業>

grid ユーザーで、ASMCA を実行します。ASMCA を起動するためには X-Windows の環境が必要に

なります。ASMCA を起動するノードで DISPLAY 環境変数を設定して起動します。

grid@hp01 $ DISPLAY=172.168.1.240:0grid@hp01 $ export DISPLAYgrid@hp01 $ asmca

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「ディスク・グループ」タブをクリックします。

図1 ASMの構成:ASMインスタンス

新しいディスク・グループを作成するために「作成」をクリックします。

図2 ASMの構成:ディスク・グループ

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ディスク・グループ名を入力し、使用するディスクをチェックし、「OK」をクリックします。

図3 ディスク・グループの作成

ディスク・グループが作成されたメッセージがでますので、内容を確認し「OK」をクリックしま

す。

図4 ディスク・グループの作成

同様にリカバリ・ファイルを配置するディスク・グループ DG03 も作成します。

作成されたディスク・グループを確認し、「終了」をクリックします。

図5 ASMの構成:ディスク・グループ

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DBCAを用いたDB作成

<任意の 1 ノード(ここでは hp01)での作業>

Oracle ユーザーで、dbca を実行します。DBCA を起動するためには X-Windows の環境が必要にな

ります。DBCA を起動するノードで DISPLAY 環境変数を設定して起動します。

oracle@hp01 $ DISPLAY=172.1.0.240:0oracle@hp01 $ export DISPLAYoracle@hp01 $ dbca

「Oracle Real Application Clusters データベース」を選択して、「次へ」をクリックします。

図6 RACと単一インスタンスの選択

「データベースの作成」を選択して、「次へ」をクリックします。

図7 操作の選択

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本書では、テンプレート「汎用まはたトランザクション処理」を選択しています。「次へ」をクリ

ックします。

図8 データベース・テンプレートの選択

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構成タイプを選択します。ここでは、管理者管理型を選択しています。

DB を識別するために必要な情報を入力します。「グローバル・データベース名」を入力すると、

システム識別子(SID)の「SID 接頭辞」は同じ値が自動入力されます。必要があれば変更します。

「グローバル・データベース名」は 8 文字以下、「SID 接頭辞」は英数字で 5 文字以下である必要

があります。

クラスタ・データベースを作成するノードもあわせて選択し、「次へ」を押します。

図9 データベースの識別情報の入力

DB の管理に Enterprise Manager を使用する場合は、「Enterprise Manager の構成」を選択し、「次

へ」をクリックします。

図10 管理オプションの選択

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DB の SYS、SYSTEM、DBSNMP、SYSMAN ユーザーのパスワードの設定を行います。 各ユーザ

ーのパスワードを別々にする場合は「別のパスワードを使用」を選択し、それぞれ入力します。

本書では「すべてのアカウントに対して同じパスワードを使用」を選択しています。

ここで設定するパスワードは重要なユーザーの設定になりますので、必ず忘れないようにしてくだ

さい。

「次へ」をクリックします。

図11 データベースの資格証明の入力

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データベース・ファイルの記憶域のタイプは「自動ストレージ管理(ASM)」を選択します。本書

では、制御ファイル、REDO ログファイルの位置を後の手順で移動するために「すべてのデータベ

ース・ファイルに対して共通の位置を使用」を選択し、データベース・ファイルの位置を指定して

います。ここでは、ディスク・グループ DG02 を選択し、「次へ」をクリックします。

図12 データベース・ファイルの位置の選択

ASMSNMP のパスワードを入力する画面がでますので、パスワードを入力します。

図13 ASM認証証明の入力

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本書では、「フラッシュ・リカバリ領域」をディスク・グループ DG03 に配置しています。また、

「アーカイブ有効化」も選択し、「次へ」をクリックします。フラッシュ・リカバリ領域が指定さ

れていてアーカイブ有効化を行うと、アーカイブはフラッシュ・リカバリ領域に出力されます。

図14 リカバリ構成の選択

データベース・コンテンツの選択では、そのまま「次へ」をクリックします。

図15 データベース・コンテンツの選択

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データベースで使用するメモリーサイズを入力します。次に「キャラクタ・セット」タブをクリッ

クします。

図16 メモリーの構成

「次のキャラクタ・セットから選択」を選択し、データベース・キャラクタ・セットを選択し、

「次へ」をクリックします。この例では、JA16SJIS を選択しています。本書では指定していませ

んが、「サイズ指定」「接続モード」のタブも必要であれば変更を検討します。

「次へ」をクリックします。

図17 キャラクタ・セットの構成

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制御ファイル、REDO ログをディスクグループ DG01 に移動します。

図18 データベース記憶域

制御ファイルをクリックし、すべての制御ファイルのディスクグループを「DG1」に変更します。

図19 データベース記憶域

同様に、すべての制御ファイル、すべての REDO ログファイルのディスクグループも「DG01」に

変更します。

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「次へ」をクリックします。

図20 データベース記憶域

必要であれば「データベース作成スクリプトの作成」を選択し、「完了」をクリックします。

図21 作成オプション

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サマリー画面が表示されますので、内容を確認します。必要な場合は「HTML で保存」を選択し

情報を保存します。「OK」をクリックしてデータベースを作成します。

図22 サマリー

データベース作成スクリプトが作成されます。

図23 データベース作成スクリプト進行中

完了したことを示すメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。

図24 完了メッセージ

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データベースの作成が開始されます。

図25 Oracleインスタンスの作成開始

データベースの作成が完了し、「終了」を押します。

図26 終了

終了すると自動的に DBCA の全画面が消えて作業完了となります。

データベースの作成が終了したら、Oracle Clusterware の状態を確認します。

root@hp01 # crsctl status resource -t--------------------------------------------------------------------------------NAME TARGET STATE SERVER STATE_DETAILS--------------------------------------------------------------------------------Local Resources

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--------------------------------------------------------------------------------ora.DG01.dg

ONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.DG02.dgONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.DG03.dgONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.LISTENER.lsnrONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.asmONLINE ONLINE hp01 StartedONLINE ONLINE hp02 Started

ora.eonsONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.gsdOFFLINE OFFLINE hp01OFFLINE OFFLINE hp02

ora.net1.networkONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

ora.onsONLINE ONLINE hp01ONLINE ONLINE hp02

--------------------------------------------------------------------------------Cluster Resources--------------------------------------------------------------------------------ora.LISTENER_SCAN1.lsnr

1 ONLINE ONLINE hp02ora.LISTENER_SCAN2.lsnr

1 ONLINE ONLINE hp01ora.LISTENER_SCAN3.lsnr

1 ONLINE ONLINE hp01ora.hp01.vip

1 ONLINE ONLINE hp01ora.hp02.vip

1 ONLINE ONLINE hp02ora.oc4j

1 OFFLINE OFFLINEora.orcl.db

1 ONLINE ONLINE hp01 Open2 ONLINE ONLINE hp02 Open

ora.scan1.vip1 ONLINE ONLINE hp02

ora.scan2.vip1 ONLINE ONLINE hp01

ora.scan3.vip1 ONLINE ONLINE hp01

root@hp01 #

$ emctl status dbconsoleOracle Enterprise Manager 11g Database Control Release 11.2.0.1.0Copyright (c) 1996, 2009 Oracle Corporation. All rights reserved.https://hp01.hp.com:1158/em/console/aboutApplicationOracle Enterprise Manager 11g is running.------------------------------------------------------------------Logs are generated in directory/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/hp01_orcl/sysman/log$

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OCR/投票ディスクのバックアップ

Oracle Clusterware は Oracle Cluster Repository(OCR)に必要な構成情報などを格納しています。ま

た、ネットワーク障害によるスプリットブレインの解決には投票ディスクを利用しています。11g

Release 2 の Oracle Clusterware では、OCR のバックアップを行うだけでよく、投票ディスクをバ

ックアップする必要はなくなりました。投票ディスクのデータは、構成変更の一部として、自動的

に OCR に保存されます。

この OCR は Oracle Clusterware インストール後にバックアップを取得しておきます。例えば、以

下のコマンドでバックアップを取得します。

<任意の 1 ノード(ここでは hp01)での作業>

OCR のバックアップを取得します。

root@hp01 # /u01/app/11.2.0/grid/bin/ocrconfig -manualbackup

hp01 2010/05/28 12:37:10/u01/app/11.2.0/grid/cdata/hp/backup_20100528_123710.ocrroot@hp01 #

ocrconfig -manualbackup コマンドでは、OCR マスターのディレクトリ /u01/app/11.2.0/grid/cdata/<

クラスタ名>に、ファイル backupxxxxx.ocr としてバックアップされます。

OCR に関しては構成変更(サービスの追加やノード追加など Oracle Clusterware が管理するリソー

スの変更)が発生したタイミングでバックアップを取得します。 Oracle RAC 11g Release 2 は 4 時

間おきに自動バックアップを取得しています。

11g Release 2 の Oracle Clusterware では Oracle Local Resistory (OLR) も使用しますが、この OLR

は、インストールまたはアップグレードの最後に自動的にバックアップされます。各ノードの デ

ィレクトリー /u01/app/11.2.0/grid/cdata/<ノード名>に、ファイル backup_xxx_xxx.olr としてバッ

クアップされます。OCR を ASM から他の領域に移す場合や、OCR を他の領域から ASM に移行す

る場合に新しいバックアップを作成する必要があります。

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2010年 6月

日本ヒューレット・パッカード株式会社

東京都千代田区五番町七番地

本書は Oracle GRID Center で実施された検証に関する技術情報を提供するものです。本書に記載した内容は、予告なしに変更する

ことがあります。本書中の技術的あるいは校正上の誤りや省略、また本書の内容に関連したいかなる損害に対しても責任を負いかね

ますのでご了承ください。記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

© Copyright 2010 Hewlett-Packard Development Company,L.P.

Oracle Database 11g Release 2

2010年6月

日本オラクル株式会社

東京都港区北青山2-5-8

オラクル青山センター

Copyright © 2010, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. 本文書は情報提供のみを目的として提供されており、ここに記載さ

れる内容は予告なく変更されることがあります。本文書は、その内容に誤りがないことを保証するものではなく、また、口頭による

明示的保証や法律による黙示的保証を含め、商品性ないし特定目的適合性に関する黙示的保証および条件などのいかなる保証および

条件も提供するものではありません。オラクルは本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認し、本文書によって直接的または間

接的に確立される契約義務はないものとします。本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることなく、いかなる目的のた

めにも、電子または印刷を含むいかなる形式や手段によっても再作成または送信することはできません。

Oracleは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商標です。

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