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Oracleホワイト・ペーパー 20137Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure …...Oracle Linux 5.8 カーネル= 2.6.32-300.32.5.el5uek(X3-2) データベース・サーバー上のカーネル Oracle

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Oracleホワイト・ペーパー

2013年7月

Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

免責事項

以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクルの製品に関して記載されている機能の開発、リリース、および時期については、弊社の裁量により決定されます。

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概要 1 ハードウェアおよびソフトウェア 2 Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバー 2 Oracle StorageTekライブラリおよびテープ・ドライブ 2 OS 3 バックアップ・ソフトウェア 3 接続性 3 イーサネット 3 Serial Attached SCSI(SAS) 3 構成図 3 日付の同期 3 Oracle StorageTekのテープ構成 4 物理接続 4 ライブラリの監視 5 ライブラリ・ドライブのOS検証 5 Oracle Secure Backupの構成 6 etc/hostsファイルの変更 6 Oracle Secure Backupのインストール 6 管理サーバーに対するメディア・サーバー・ロールの割当て 6 Oracle Secure Backupへのクライアントの追加 9 ストレージ・デバイスの構成 9 ライブラリの追加と接続 9 テープ・ドライブ・マッピング情報の取得 10 テープ・ドライブの追加と接続 11 ライブラリのインベントリ登録 13 Oracle Secure Backupでのメディア・ファミリー構成 15 Oracle Secure BackupでのOracle Databaseユーザーの作成と認可 15 バックアップ・データベースへのOracle RMAN構成 15 RMANスクリプト 16 tnsnames.oraの必須変更 16 バックアップ・テストの実行 17 データベースのリストア 18 リストアのデモ 18 プライベート・ネットワーク構成 22 OSのセットアップ 22 メディア・サーバーに対する優先ネットワーク・インタフェースの構成 22 Oracle Secure BackupでのPNIの構成 23 テープ・ドライブの推奨チューニング 25 ブロッキング・ファクタおよび最大ブロッキング・ファクタの設定 25 ダイレクトI/O 26

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ハードウェア圧縮 26 結論 27 追加資料 27

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

概要

Oracle Database Applianceはハードウェア、ソフトウェア、ストレージで構成されたエンジニアド・システムであり、高可用性データベース・ソリューションの構築、保守、サポートを簡素化することで、顧客の時間とコストを節約します。Oracle Database Applianceは、Oracle Automatic Storage Managementソフトウェアを使用して二重または三重にミラー化の冗長性を提供します。Database Applianceは2つのノードで構成され、それぞれのノードには専用の電源、メモリ、CPU、RAIDコントロールなどが搭載されているため、最大限の冗長性を実現できます。シングル・インスタンス、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)One Node、またはOracle RAC完全構成に対応します。また、Database Applianceは、Oracle Virtual Machine(OVM)を使用した仮想化をサポートしています。高度な冗長性を備えているため物理的な障害が発生する可能性はごくわずかですが、皆無ではありません(自然災害や火事など)。また、不注意によるレコードの削除やプログラミングにおけるエラーなど論理的にデータが破損する可能性もあります。災害や論理破損の可能性があることから、依然として、データベースをバックアップし、オフサイト・ストレージ機能の他に追加のデータ保護レイヤーを提供する必要があります。Oracle StorageTek(Oracle STK)テープ・ライブラリならびにOracle StorageTekテープ・ドライブは、Oracle Database Applianceでのリカバリ・ポイント目標(RPO)やリカバリ時間目標(RTO)の達成に適した、費用効果の高いソリューションを提供します。本書では、Oracle StorageTekテープ製品を使用してOracle Database Applianceのバックアップを取得する際の、Oracle Secure Backupのセットアップ方法について詳しく説明します。本書に記載された情報は、テープに対して直接Oracle RMANバックアップを作成するための、Oracle Database ApplianceでのOracle Secure Backupの基本構成を説明するものです。また、Oracle Database ApplianceでOracle Secure Backupを使用するための追加情報の提供や、バックアップ環境の最適化を支援するため、リストア、プライベート・ネットワーク、パフォーマンス・チューニングの例が1つずつ記載されています。

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ハードウェアおよびソフトウェア

Oracle Database Applianceテープのテストに使用するハードウェアとソフトウェアの概要を以下に示します。

注:複数の構成をテストしています。以下の表には、さまざまなテストで使用したすべてのコンポーネントが含まれています。

表1. テスト環境

ハードウェア/ソフトウェア バージョン 目的

Oracle Database Appliance V1、Oracle Appliance Manager 2.1.0.3.0

X3-2、Appliance Manager 2.6.0.0.0 データベース・アプライアンス

Oracle Linux

5.5(Oracle Database Appliance V1)

5.7(Oracle Database Appliance V1のテスト用のバックアッ

プ・サーバー)

5.8(Oracle Database Appliance X3-2、およびOracle Database

Appliance X3-2のテスト用のバックアップ・サーバー)

データベース・サーバーとバックアップ・サーバーのOS

Oracle Linuxカーネル Oracle Linux 5.5カーネル= kernel-2.6.18-194.32.1.0.1.el5(V1)

Oracle Linux 5.8カーネル= 2.6.32-300.32.5.el5uek(X3-2) データベース・サーバー上のカーネル

Oracle Secure Backup 10.4.0.2(Oracle Database Appliance V1のテストに使用)

10.4.0.3(Oracle Database Appliance X3-2のテストに使用) バックアップ・ソフトウェア

Oracle Sun x4170 M2

Sun Server X3-2

ベース・ハードウェア(Oracle Database Appliance V1のテスト

に使用)

ベース・ハードウェア(Oracle Database Appliance X3-2のテス

トに使用)

Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバー

Oracle StorageTek SL150

(Oracle StorageTek SL500

またはOracle StorageTek

SL24/48の使用も可能)

最新ファームウェア バックアップ用のテープ・ライブラリ

LTO-5ハーフハイト・テープ・

ドライブ(2)

LTO-6ハーフハイト・テープ・

ドライブ(2)

最新のファームウェア(Oracle Database Appliance V1のテスト

に使用)

最新のファームウェア(Oracle Database Appliance X3-2のテス

トに使用)

バックアップ用のテープ・ドライブ

6Gb SAS HBA SGX-SAS6-EXT-Z メディア・サーバーへのテープ接続

Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバー Oracle Database Applianceでのバックアップおよびリカバリ処理を管理するための、Oracle Secure Backup管理サーバーおよびメディア・サーバーとしての十分なリソースが1Uのシングル・プロセッサ・マシンに搭載されています。Oracle Secure Backupのドキュメントおよび追加情報については、本書の付録を参照してください。

Oracle StorageTekライブラリおよびテープ・ドライブ 2つのLTO-5またはLTO-6テープ・ドライブを搭載したOracle StorageTek SL150は、Oracle Database Applianceのバックアップに使用されます。LTOテープ・ドライブを搭載したOracle StorageTek SL500またはSL24/48も使用できます(LTO-6はSL24/48ではサポートされていません)。

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OS Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーにはOracle Linuxがインストールされています。

バックアップ・ソフトウェア Oracle Secure Backup(10.4以降)はテープ・バックアップに利用されます。

接続性

ここでは、環境内で使用される各種インタフェースについて説明します。

イーサネット Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーでは、バックアップに使用されるインタフェースに応じて、GbEまたは10GbEのOracle Database Appliance接続が必要になります。

Serial Attached SCSI(SAS) Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバー内の単一のSAS HBAカードを使用して、各テープ・ドライブを直接Oracle Service Bus管理/メディア・サーバーに接続します。

構成図

図1:Oracle Database Applianceテープ・ソリューションの物理コンポーネントおよび接続

日付の同期

Network Time Protocol(NTP)を使用しているか、または構成に含まれるすべてのサーバー間で日付/時間が同期されていることを確認します。

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Oracle StorageTekのテープ構成

Oracle StorageTek SL150は高い信頼性と大容量を兼ね備えたモジュラー・ライブラリ・システムであり、ファイバ・チャネルまたはSASを介してホストに接続できます。本書の構成ではSAS接続を使用します。SL150はブリッジ・ライブラリであり、ロボット制御コマンドはいずれかのテープ・ドライブを介して送信されます(ロボット用の単独接続はなし)。新しいライブラリを使用する場合は、SL150ドキュメントの指示に従ってライブラリをセットアップしてください。SL150の初期セットアップが完了したら、Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーにテープ・ドライブを接続します。SL150をOracle Secure Backup管理/メディア・サーバーに接続するには、SASケーブルを使用して、Sun Server X3-2 HBAカード上のSASポートに各テープ・ドライブを接続します。図2および図3を参照してください。

物理接続

図2:Oracle StorageTek SL150テープ・ライブラリの背面図(2台のLTOテープ・ドライブをSASで接続)

図3:オラクルのSun Server X3-2の背面図(多分岐SASケーブルをSAS HBAカードに接続)

注:本書ではOracle STK SL150を取り上げていますが、Oracle Database Applianceのバックアップ構成では、Oracle STK SL500またはOracle STK SL24/48ライブラリを使用することもできます。SAS SL500またはSAS SL24/48の物理接続は、SL150に接続されたSASを使用した場合とまったく同様です。これは、すべてがブリッジ・ライブラリであり、物理的なテープ・ドライブ接続を介してロボット制御が実現されるためです。

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ライブラリの監視 初期のライブラリ構成が完了したら、Oracle StorageTekライブラリのブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)を使用して、SL150ライブラリを監視、再構成、操作できます。SL150のBUIを図4に示します。

注:Oracle STK SL500およびOracle STK SL24/48では、BUIは使用できません。STK SL500の管理にはStorageTek Library Console(SLC)が使用され、STK SL24/48の管理には組込みのWeb GUIが使用されるためです。

図4:Oracle StorageTek SL150モジュラー・テープ・ライブラリのBUI

ライブラリ・ドライブのOS検証

検証ユーティリティsgを使用すると、Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーからOracle StorageTekテープ・ライブラリおよびLTO6テープ・ドライブを参照できます(sg_mapを使用するには、Linux上にsg3ユーティリティがインストールされている必要があります。Oracle Database ApplianceへのRPMのインストールについて、詳しくはMOS note 1461798.1を参照してください)。

[root@xman2 ~]# sg_map -i -x

/dev/sg0 0 0 0 0 1 /dev/nst0 HP Ultrium 6-SCSI 32DS

/dev/sg1 0 0 1 0 1 /dev/nst1 HP Ultrium 6-SCSI 32DS

/dev/sg2 0 0 1 1 8 STK SL150 0182

/dev/sg3 1 0 0 0 0 /dev/sda HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg4 1 0 1 0 0 /dev/sdb HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg5 1 0 2 0 0 /dev/sdc HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg6 1 0 3 0 0 /dev/sdd HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg7 1 0 4 0 0 /dev/sde HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg8 1 0 5 0 0 /dev/sdf HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg9 1 0 6 0 0 /dev/sdg HITACHI H106030SDSUN300G A2B0

/dev/sg10 1 0 7 0 0 /dev/sdh HITACHI H106030SDSUN300G A2B0 /dev/sg11 8 0 0 0 0 /dev/sdi ORACLE SSM PMAP

上記出力から、Oracle StorageTekテープ・ライブラリ(Oracle STK SL150)と2つのHP LTO6(Ultrium 6)ドライブが確認できます。

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Oracle Secure Backupの構成

Oracle Database Applianceを使用したテープ・バックアップ用にOracle Secure Backupを構成するには、OSレベルのセットアップ、Oracle Secure Backupソフトウェアのインストール、テープ・ライブラリの構成、テープ・ドライブの構成、Oracle Databaseの認可、Oracle RMANスクリプトの設定を含む複数のタスクが必要です。

/etc/hostsファイルの変更 Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーおよびデータベース・ノードで/etc/hostsファイルをどのように変更するかは、環境内のバックアップ用に使用するネットワーク・インタフェースとDNS設定によって異なります。プライマリ・ネットワークをバックアップ用に使用しており、すべてのホストがDNS内にある場合、/etc/hostsファイルを変更する必要はありません。DNS(またはその他のネーミング・サービス)が使用不可能である場合は、各データベース・ノードの/etc/hostsファイルにOracle Secure Backup管理/メディア・サーバーを追加し、Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーの/etc/hostsに各データベース・ノードを追加する必要があります。追加のGbEインタフェースや10GbEインタフェースに対しても同じルールが適用できます。本書の例とスクリーンショットでは、プライマリのパブリック・イーサネット・インタフェースを使用したバックアップ・ソリューションのセットアップを示します。Oracle Database Applianceのセカンダリ以降のインタフェースを使用してプライベート・ネットワーク経由でバックアップを実行する場合、この構成の詳細については、本書の最後の方にあるプライベート・ネットワーク構成の項を参照してください。

Oracle Secure Backupのインストール

GUIは、以降のインストールと構成のステップを説明するために使用していますが、すべてのステップはコマンドライン・インタフェース(obtool)またはOracle Enterprise Manager(Oracle EM)からも実行できます。コマンド一覧については、Oracle Secure Backupドキュメントを参照してください。

1. Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバー(xman2)として指定されたサーバーと各データベース・ノード(hamms1、hamms2)に対して、Oracle Secure Backupをインストールします。通常、インストール中に選択するのはすべてデフォルト値ですが、環境に依存するインストールの質問には回答する必要があります。詳しくは、Oracle Secure Backupドキュメントを参照してください。 インストール中に、各サーバーに対して次のロールを定義します。

• xman2 = Administrative Server、Media Server、Client • hamms1 = Client • hamms2 = Client

Oracle Secure Backupをインストールした後で、構成を実行する前に次のパラメータを変更し、Oracle Database ApplianceからOracle Secure Backupサーバーへのデータ転送で正しいインタフェースが使用されるようにします。

[root@xman2 ~]# obtool setp operations/disablerds yes [root@xman2 ~]# obtool setp testing/supressrdma yes [root@xman2 ~]# obtool setp testing/useloadbalance no

管理サーバーに対するメディア・サーバー・ロールの割当て

インストール中に、Oracle Secure Backup管理/メディア・サーバーのインストールに対してオプション"A"を指定したため、このサーバーは管理サーバー、メディア・サーバー、およびクライアントとしてインストールされています。しかし、サーバーにデバイスを接続するには、GUIからサーバーに対してメディア・サーバー・ロールを割り当てる必要があります。

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Oracle Secure BackupのGUI(https://xman2)を起動してログインし、図5に示したHome画面にアクセスします。

図5:Oracle Secure Backup GUIのHome画面

Configure→Hostsへ移動し、ホスト・リストから「xman2」を選択して「Edit」をクリックすると、図6に示した画面が表示されます。

図6:ロール変更前のOracle Secure Backupホスト構成画面

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すべてのロールを選択し、「Apply」をクリックします(図7を参照)。

図7:管理サーバーのロール変更によるメディア・サーバーの割当て

変更を適用すると、xman2は次のように表示されます(図8を参照)。

図8:ロール変更後のOracle Secure Backupホスト構成画面

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Oracle Secure Backupへのクライアントの追加

構成プロセスにおける次のステップは、クライアントの追加です。クライアントを追加するには、Configure→Hostsへ移動し、「Add」ボタンをクリックして必須フィールドに入力します。すべてのクライアントに対して処理を繰り返し、ホスト名またはIPを入力してクライアントを追加します(図9を参照)。

図9:追加されたホストを表示中のOracle Secure Backupホスト画面

ストレージ・デバイスの構成 クライアントの構成に続いて、テープ・ライブラリとテープ・ドライブをセットアップします。

ライブラリの追加と接続 ライブラリを追加するには、Configure→Devicesへ移動して「Add」ボタンをクリックします。デバイス名を入力し、Typeに「library」を指定し、Barcode readerおよびBarcode requiredに「yes」を指定してから、「Apply」ボタンをクリックします(図10を参照)。

図10:Oracle Secure Backupの新規デバイス(テープ・ライブラリ)追加画面

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Applyボタンをクリックすると、Attachmentsという別のボタンがボタン・バーに表示されます。このボタンをクリックして接続を追加します。ライブラリ操作を制御するサーバーに対してライブラリを接続します。Raw deviceに対して、ライブラリ・ドライブのOS検証の項で確認したロボットを指定し、ドロップダウン・メニューから正しいサーバーを選択します(この例ではxman2、図11を参照)。

図11:Oracle Secure Backupのデバイス接続画面

ライブラリの追加と接続が完了したら、Configure→Devices画面のPingボタンを使用してpingを実行し、接続と構成が正しく実行されたことを確認します。

テープ・ドライブ・マッピング情報の取得

各テープ・ドライブを追加および接続するには、各テープ・ドライブの/dev/sg#に対して、テープ・ライブラリ内の正しいDrive Transfer Element(DTE)番号をマップする必要があります。マッピング情報を取得するには、Configure→Devicesへ移動し、ライブラリを選択して「Verify」ボタンをクリックします(図12を参照)。

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図12:Oracle Secure Backupのライブラリ検証画面

ライブラリ・ドライブのOS検証の項に示された/dev/sg#と該当するシリアル番号のリストを使用して、/dev/sg#から正しいDTE番号の関連付けを行います。

例: sginfoが/dev/sg4上で実行されていた場合、次の出力が返されます。

[root@xman2 ~]# sginfo -s /dev/sg4 Serial Number 'HU1206LY4Y'

上記のスクリーンショット(図12)からシリアル番号HU1206LY4YはDTE 1に対応することが分かります。 dev/sg#とシリアル番号のリストから、HU1206LY4Yに対応するものを見つけます。この突合せから、/dev/sg4がDTE 1であることが明らかになります。次のステップでドライブを接続する際、/dev/sg4のRaw deviceに対してDTE 1を指定します。

テープ・ドライブの追加と接続

テープ・ドライブを追加するには、Configure→Devicesへ移動して「Add」ボタンをクリックします。入力フォームでデバイスの名前を指定し、Typeで「tape」を選択し、Statusに「in service」を指定したら、正しいライブラリが選択されており、正しいDrive Transfer Element(DTE)番号が指定されていることを確認します。「Apply」ボタンをクリックし、ドライブを追加します(図13を参照)。

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図13:Oracle Secure Backupの新規デバイス(テープ・ドライブ)追加画面

Applyボタンをクリックすると、Attachmentsという別のボタンがボタン・バーに表示されます。このボタンをクリックして接続を追加します。前述のステップでライブラリ検証の出力から取得したマッピング情報を使用して、正しいRAWデバイスにテープ・ドライブを接続する必要があります。また、ドライブが接続されているメディア・サーバーを選択する必要があります(図14を参照)。

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図14:Oracle Secure Backupのデバイス接続画面

テープ・ドライブを接続したら、Configure→Devices画面でPingボタンを使用して接続を検証します。この他に構成に必要なテープ・ドライブがある場合、この手順を繰り返して追加します。すべてのテープ・ドライブを接続したら、Configure→Devicesからライブラリ検証に戻り、すべてが正しく構成されていることを確認します。

ライブラリのインベントリ登録

ライブラリをインベントリに登録するには、Manage→Librariesへ移動し、ライブラリを選択します。次に、Library commandsドロップダウン・メニューから「Inventory (Library Drive)」を選択し、「Apply」ボタンをクリックします(図15を参照)。

図15:Oracle Secure Backupのライブラリ管理画面

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インベントリ画面で「Force」をチェックし、Storage element rangeは空白のままにし、「Apply」をクリックします(図16を参照)。

図16:Oracle Secure Backupのライブラリ・インベントリ管理画面

インベントリの登録が完了したら、'Success: inventory on 'library-name' complete'メッセージが表示されます。「List Volumes」ボタンをクリックし、ロボットの内容を表示します(図17を参照)。

図17:Oracle Secure Backupのボリューム・リスト画面

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Oracle Secure Backupでのメディア・ファミリー構成

ロボットおよびテープ・ライブラリの構成が完了したら、次のステップではメディア・ファミリーを構成します。メディア・ファミリーを追加するには、Configure→Media Familiesへ移動して「Add」ボタンをクリックします。組織の保存方針に合わせて、Oracle Secure Backupでメディア・ファミリーを構成します。データベースには、Content Managedメディア・ファミリーを推奨します(図18を参照)。

図18:Oracle Secure Backupの新規メディア・ファミリー構成画面

Oracle Secure BackupでのOracle Databaseユーザーの作成と認可 Oracle RMANバックアップを実行する前に、Oracle Secure Backupでユーザーを作成し、認可する必要があります。Oracle Database Applianceの場合は、oracleユーザーとgridユーザーを作成および認可する必要があります。

# obtool mkuser --class admin --preauth '*:oracle+rman+cmdline' --unixname oracle oracle

# obtool mkuser --class admin --preauth '*:grid+rman+cmdline' --unixname grid grid

注:この認可により、Oracle Secure Backupサーバーへのバックアップをクライアントから開始でき、Oracle RAC構成内の任意のノードで相互にバックアップをリストアできるようになります。

バックアップ・データベースへのOracle RMAN構成 Oracle Secure Backupを使用してデータベース・バックアップを実行する方法は多数あります(Oracle RMANプロンプト、Enterprise Manager、Oracle RMANスクリプト)。この例では、Oracle RMANプロンプトからバックアップを実行します。

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Oracle RMANを実行する前に、データベース・サーバーでoracleユーザーに対して正しい環境変数を設定する必要があります。これはOracle RMANスクリプトの実行時に使用されます。この例では、データベース・サーバーhamms1からOracle RMANをセットアップし、実行する方法を説明します。

1. ユーザーをoracleに切り替えます。- su - oracle 2. ユーザーの環境変数を変更し、使用する環境に合わせて次のパラメータを指定します(この例ではbashシェ

ルを使用)。

vi .bash_profile

export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0.3/dbhome_1 export PATH=$ORACLE_HOME/bin:.:$PATH export ORACLE_SID=isr1

適切な資格証明を使用してOracle RMANに接続し、環境が正しく設定されたことを確認します。

例:rman target sys/welcome1@hamms1/isr

RMANスクリプト 次のエントリを含むOracle RMANスクリプトを作成し、データファイル、アーカイブ・ログ、制御ファイルのバックアップを取得します。構成内の各ドライブにテープ・チャネルを割り当て、各データベース・サーバーに対して接続をラウンド・ロビン方式で割り当てます(こうすることで、ロードバランシングを実現します)。また、バックアップの各セクションの後で、それぞれのテープ・チャネルをリリースします。この例では、ホストhamms1の/oracleBU/osb内にスクリプトが作成されました。

RUN { ALLOCATE CHANNEL ch00 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr1'; ALLOCATE CHANNEL ch01 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr2'; BACKUP AS BACKUPSET INCREMENTAL LEVEL 0 DATABASE INCLUDE CURRENT CONTROLFILE PLUS ARCHIVELOG; RELEASE CHANNEL ch00; RELEASE CHANNEL ch01; }

tnsnames.oraの必須変更 各データベース・サーバー間でバックアップ負荷を均等に分散するには、Oracle RMANスクリプトを実行するデータベース・サーバー(この例ではhamms1)から、もう一方のデータベース・サーバー上のOracle RMANチャネルを開くことができる必要があります。これには、各データベース・サーバー上のtnsnames.oraファイルを変更する必要があります。

1) テキスト・エディタを使用して、/u01/app/oracle/product/11.2.0.3/dbhome_1/network/Administrative/ tnsnames.oraファイルを変更します。

元のファイル:

# tnsnames.ora Network Configuration File: /u01/app/oracle/product/11.2.0.3/dbhome_1/network/Administrative/tnsnames.ora # Generated by Oracle configuration tools.

ISR = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hamms-scan)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = isr)

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) )

2) ファイルを次のように変更します。

# tnsnames.ora Network Configuration File: /u01/app/oracle/product/11.2.0.3/dbhome_1/network/Administrative/tnsnames.ora # Generated by Oracle configuration tools.

ISR = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hamms-scan)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = isr) ) ) ISR1 = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hamms1)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = isr) (SID = isr1) ) ) ISR2 = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = hamms2)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = isr) (SID = isr2) ) )

3) tnsnames.oraを変更したら、ファイルの所有者/権限が次のとおりに正しく設定されていることを確認します。 i) 所有者はoracleである ii) グループはoinstallである iii) 権限はrw-r-----、または640(8進数)である

バックアップ・テストの実行 いずれかのクライアントを選んでOracle RMANスクリプトを実行します。ここではhamms1を使用します。

[root@hamms1 /]# su – oracle [oracle@hamms1 ~]$ rman target /

Oracle RMANプロンプトから以前に作成されたOracle RMANスクリプトのパスを提供し、スクリプトを実行します。

RMAN>@/oracleBU/osb/rman.script

スクリプトを実行したら、ジョブを監視し、バックアップが正しく完了したことを確認します。

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

データベースのリストア

論理的なデータベース破損や全面的な障害が発生した場合、テープを使用したデータベースのリストアを実行します。ほとんどの場合、データベース管理者(DBA)がリストアを実行し、リストア・ジョブはデータベースが存在するマシンから実行されます。DBAはOracle RMANを使用して、必要なバックアップ要素をOracle Secure Backupメディア管理レイヤーに要求します。Recovery Managerでカタログを使用している場合、Oracle RMANバックアップ要素は制御ファイルのカタログまたはOracle RMANカタログ内に登録されており、Oracle Secure Backupの独自カタログにも登録されています。全面的な障害が発生し、Oracle Database Applianceのイメージが再ロードされた場合、リストアを実行するためにデータベースのDBIDが必要になります。

リストアのデモ Oracle RMANでは、データベースで発生した問題の種類に応じて多様なリストア・シナリオが提供されています(詳しくは、Oracle RMANドキュメントを参照してください)。この例では、1つ(または複数)の制御ファイルと、データベースの基盤となるデータファイルの一部が破損したとします。また、アーカイブ・ログは完全な状態のままファスト・リカバリ領域(FRA)内にあるとします。Oracle RMANリストア・プロセスの基本的なステップは、制御ファイルのリストア、データベースのリストア、データベースのリカバリになります。制御ファイルのリストアが完了したら、この制御ファイルに含まれるデータに基づいて、どのバックアップ要素が必要であるかをデータベース側で把握できます。FRA内のアーカイブ・ログが使用できる場合、これを使用して現在または特定の時点までのリカバリを実行できます(この例ではアーカイブ・ログが使用できるものとします)。

データベースのリストアおよびリカバリ・ステップの例

**hamms1から次を実行**

[root@hamms1 /]# su - oracle [oracle@hamms1 ~]$ rman target /

Recovery Manager:Release 11.2.0.3.0 - Production on Thu Jul 18 14:38:06 2013

Copyright (c) 1982, 2011, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved.

connected to target database:ISR (DBID=2637695581)

RMAN> shutdown immediate;

using target database controlfile instead of recovery catalog database closed database dismounted Oracle instance shut down

** SQL Plusを使用してhamms2にログインし、shutdown immediateを実行** [root@hamms2 /]# su - oracle

[oracle@hamms2 ~]$ sqlplus / as sysdba SQL> shutdown immediate;

RMAN> startup nomount;

connected to target database (not started) Oracle instance started

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Total System Global Area 25654751232 bytes Fixed Size 2238472 bytes Variable Size 2818574328 bytes Database Buffers 22749904896 bytes Redo Buffers 84033536 bytes Make sure your DBID is set.The DBID can be found when connecting to RMAN. connected to target database:ISR (DBID=2637695581) RMAN> set DBID 2637695581 RMAN > run

2> { 3> ALLOCATE CHANNEL ch00 TYPE 'SBT_TAPE' 4> restore controlfile from autobackup; 5> }

allocated channel:ch00

channel ch00:SID=468 instance=isr1 device type=SBT_TAPE channel ch00:Oracle Secure Backup Starting restore at 18-JUL-13 channel ch00:looking for AUTOBACKUP on day:20120501 channel ch00:AUTOBACKUP found:c-2637695581-20130718-00 channel ch00:restoring controlfile from AUTOBACKUP c-2637695581-20130718-00 channel ch00:controlfile restore from AUTOBACKUP complete output file name=+DATA/isr/control01.ctl Finished restore at 18-JUL-13 released channel:ch00 RMAN> alter database mount; database mounted **並列リストア用のチャネルをhamms2でオープンするため、hamms2にログインしてstartup mountを実行** RMAN> run

2> { 3> SET AUTOLOCATE ON; 4> ALLOCATE CHANNEL ch00 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr1'; 5> ALLOCATE CHANNEL ch01 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr2'; 6> restore database; 7> }

executing command:SET autolocate

allocated channel:ch00 channel ch00:SID=921 instance=isr1 device type=SBT_TAPE channel ch00:Oracle Secure Backup allocated channel:ch01

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channel ch01:SID=922 instance=isr2 device type=SBT_TAPE channel ch01:Oracle Secure Backup Starting restore at 18-JUL-13 Starting implicit crosscheck backup at 18-JUL-13 Crosschecked 1 objects Finished implicit crosscheck backup at 18-JUL-13 Starting implicit crosscheck copy at 18-JUL-13 Finished implicit crosscheck copy at 18-JUL-13 searching for all files in the recovery area cataloging files... cataloging done List of Cataloged Files ======================= File Name:+reco/ISR/ARCHIVELOG/2013_07_18/thread_1_seq_46.334.782136425 channel ch00:starting datafile backup set restore channel ch00:specifying datafile(s) to restore from backup set channel ch00:restoring datafile 00002 to +DATA/isr/datafile/sysaux.298.779819079 channel ch00:restoring datafile 00004 to +DATA/isr/datafile/undotbs2.299.779819079 channel ch00:restoring datafile 00005 to +DATA/isr/datafile/users.297.779815503 channel ch00:restoring datafile 00006 to +DATA/isr/card.dbf channel ch00:restoring datafile 00008 to +DATA/isr/card2.dbf channel ch00:restoring datafile 00010 to +DATA/isr/card4.dbf channel ch00:restoring datafile 00012 to +DATA/isr/card6.dbf channel ch00:restoring datafile 00014 to +DATA/isr/card8.dbf channel ch00:restoring datafile 00016 to +DATA/isr/card10.dbf channel ch00:restoring datafile 00018 to +DATA/isr/card12.dbf channel ch00:restoring datafile 00020 to +DATA/isr/card14.dbf channel ch00:restoring datafile 00022 to +DATA/isr/card16.dbf channel ch00:restoring datafile 00024 to +DATA/isr/card18.dbf channel ch00:restoring datafile 00026 to +DATA/isr/card20.dbf channel ch00:restoring datafile 00028 to +DATA/isr/card22.dbf channel ch00:restoring datafile 00030 to +DATA/isr/card24.dbf channel ch00:restoring datafile 00032 to +DATA/isr/card26.dbf channel ch00:restoring datafile 00034 to +DATA/isr/card28.dbf channel ch00:reading from backup piece efn9smuj_1_1 channel ch01:starting datafile backup set restore channel ch01:specifying datafile(s) to restore from backup set channel ch01:restoring datafile 00001 to +DATA/isr/datafile/system.295.779815401 channel ch01:restoring datafile 00003 to +DATA/isr/datafile/undotbs1.296.779815475 channel ch01:restoring datafile 00007 to +DATA/isr/card1.dbf channel ch01:restoring datafile 00009 to +DATA/isr/card3.dbf channel ch01:restoring datafile 00011 to +DATA/isr/card5.dbf channel ch01:restoring datafile 00013 to +DATA/isr/card7.dbf channel ch01:restoring datafile 00015 to +DATA/isr/card9.dbf channel ch01:restoring datafile 00017 to +DATA/isr/card11.dbf channel ch01:restoring datafile 00019 to +DATA/isr/card13.dbf channel ch01:restoring datafile 00021 to +DATA/isr/card15.dbf channel ch01:restoring datafile 00023 to +DATA/isr/card17.dbf

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channel ch01:restoring datafile 00025 to +DATA/isr/card19.dbf channel ch01:restoring datafile 00027 to +DATA/isr/card21.dbf channel ch01:restoring datafile 00029 to +DATA/isr/card23.dbf channel ch01:restoring datafile 00031 to +DATA/isr/card25.dbf channel ch01:restoring datafile 00033 to +DATA/isr/card27.dbf channel ch01:restoring datafile 00035 to +DATA/isr/card29.dbf channel ch01:restoring datafile 00036 to +DATA/isr/card30.dbf channel ch01:reading from backup piece een9smuu_1_1 channel ch00:piece handle=efn9smuj_1_1 tag=TAG20130718T102222 channel ch00:restored backup piece 1 channel ch00:restore complete, elapsed time:00:33:37 channel ch01:piece handle=een9smuu_1_1 tag=TAG20130718T102222 channel ch01:restored backup piece 1 channel ch01:restore complete, elapsed time:00:34:57 Finished restore at 18-JUL-13 released channel:ch00 released channel:ch01 RMAN> run

2> { 3> SET AUTOLOCATE ON; 4> ALLOCATE CHANNEL ch00 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr1'; 5> ALLOCATE CHANNEL ch01 TYPE 'SBT_TAPE' CONNECT='sys/welcome1@isr22'; 6> recover database; 7> } executing command:SET autolocate

allocated channel:ch00 channel ch00:SID=921 instance=isr1 device type=SBT_TAPE channel ch00:Oracle Secure Backup allocated channel:ch01 channel ch01:SID=922 instance=isr2 device type=SBT_TAPE channel ch01:Oracle Secure Backup Starting recover at 08-JUL-13 starting media recovery archived log for thread 1 with sequence 45 is already on disk as file +RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_1_seq_45.332.782133169 archived log for thread 1 with sequence 46 is already on disk as file +RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_1_seq_46.334.782136425 archived log for thread 2 with sequence 48 is already on disk as file +RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_2_seq_48.333.782133161 archived log for thread 2 with sequence 49 is already on disk as file +REDO/isr/onlinelog/group_3.262.779880941 archived log file name=+RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_1_seq_45.332.782133169 thread=1 sequence=45 archived log file name=+RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_2_seq_48.333.782133161 thread=2 sequence=48 archived log file name=+RECO/isr/archivelog/2013_07_18/thread_1_seq_46.334.782136425 thread=1 sequence=46

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archived log file name=+REDO/isr/onlinelog/group_3.262.779880941 thread=2 sequence=49 Finished recover at 18-JUL-13 released channel:ch00 released channel:ch01 RMAN> alter database open resetlogs; database opened RMAN> **2番目のインスタンスをオンラインに戻すため、hamms2にログインしてalter database openを実行**

プライベート・ネットワーク構成

本書のOracle Secure Backup構成では、データベース・バックアップ・トラフィック用にパブリック・ネットワーク・インタフェースを使用しました。夜間はデータベース・バックアップを実行するためのアイドル時間がある可能性があるため、これは完全に妥当な構成です。しかし、組織のバックアップ要件によっては、Oracle Database Appliance上の別のインタフェースに対してバックアップ・トラフィックをオフロードする必要があるかもしれません(パブリック・ネットワーク上のトラフィックの軽減やバックアップ時間の短縮などのため)。次の例では、データベース・バックアップに10GbEボンディング・インタフェースを使用する場合のNetBackupのセットアップ方法について説明します。

OSのセットアップ はじめに、管理/メディア・サーバーおよび各データベース・ノードに10GbE HBAカードを設定する必要があります。この例では、管理/メディア・サーバーおよびデータベース・ノードに対して次のホスト名とIPアドレスが構成されているとします。

192.168.20.100 hamms1-xbond0 192.168.20.101 hamms2-xbond0 192.168.20.102 xman2-xbond0

ホスト名がDNSマップ(またはその他のネーミング・サービス・マップ)に含まれていない場合、構成に含まれる各サーバー(xman2、hamms1、hamms2)のローカル・ホスト・ファイルにこれらを追加する必要があります。

メディア・サーバーに対する優先ネットワーク・インタフェースの構成 ipv6の無効化

優先ネットワーク・インタフェース(PNI)を正しく機能させるには、場合によってipv6インタフェースを無効化する必要があります。間違ったインタフェースを介してバックアップ・データが転送されるという状況に直面している場合のみ、次のステップを実行します。

1. Modify the /etc/sysctl.conf file to add the following lines: #disable ipv6 net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.all.auto_conf = 0 net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.default.auto_conf = 0 net.ipv6.conf.lo.disable_ipv6 = 1 net.ipv6.conf.lo.auto_conf = 0

2. システムを再起動します。

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

3. ifconfigコマンドの出力に"inet6 addr:"という行が含まれていないことを確認します。次に例を示します。

問題のない出力: [root@xman2 etc]# ifconfig xbond0 xbond0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:1B:21:C4:29:3C

inet addr:192.168.20.102 Bcast:192.168.20.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:6826620 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:39671 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:10330269896 (9.6 GiB) TX bytes:2622045 (2.5 MiB)

無効な出力: [root@hamms2 ~]# ifconfig xbond0 xbond0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:1B:21:93:33:A0

inet addr:192.168.20.101 Bcast:192.168.20.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr:fe80::21b:21ff:fe93:33a0/64 Scope:Link UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:6845 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:1658166 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:452625 (442.0 KiB) TX bytes:2509638263 (2.3 GiB)

Oracle Secure BackupでのPNIの構成 Oracle Secure Backupでのプライベート・ネットワーク構成は、ホスト・レベルでの優先ネットワーク・インタフェース(PNI)のセットアップを介して実行します。

PNIを構成するには、Configure→Hostsへ移動し、ホスト・リストから「xman2」を選択して「Edit」をクリックします。10GbEネットワークに対する2番目のインタフェースのIPをカンマで区切って追加します。「Apply」をクリックして保存します(図19を参照)。

図19:Oracle Secure Backupのホスト構成、優先ネットワーク・インタフェース・ボタンの表示と2番目のIPアドレスの追加

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「Apply」ボタンをクリックしてから「Preferred Network Interfaces」ボタンをクリックします。10GbEインタフェースのIPを選び、バックアップ対象のクライアントを選択します(図20を参照)。

図20:優先インタフェースを追加する前のOracle Secure Backup優先ネットワーク・インタフェース画面

「Add」をクリックすると、画面は次のように表示されます(図21を参照)。

図21:優先インタフェースを追加した後のOracle Secure Backup優先ネットワーク・インタフェース画面

優先ネットワーク・インタフェースを構成したら、プライベート・ネットワーク・バックアップの設定は完了であり、その他すべての操作は正しく機能します。

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テープ・ドライブの推奨チューニング 最適なパフォーマンスを達成するには、環境に合わせてOracle Secure Backupのテープ設定をチューニングする必要があります。Oracle Secure Backupのテープ・ドライブ・チューニングは、テープに書き込まれるブロック・サイズの変更で構成されています。Linuxで実行していればダイレクトI/Oが有効となり、テープ・ドライブ圧縮も有効になります。

ブロッキング・ファクタおよび最大ブロッキング・ファクタの設定 Oracle Secure Backupのブロック・サイズ設定には、ブロッキング・ファクタと最大ブロッキング・ファクタという2種類の設定があります。これらの設定に対してもっとも分かりやすい説明がOracle Secure Backup管理者ガイドに記載されています。

「データ・ブロックのブロック・サイズとは、テープに書き込まれた際のブロック・サイズ(バイト)です。特定のバックアップまたはリストア操作中に読み取られる(もしくは書き込まれる)ブロックはすべて、同じブロック・サイズになります。データ・ブロックのブロッキング・ファクタとは、このブロックに含まれる512バイト・レコードの数を示します。つまり、Oracle Secure Backupのデフォルト・ブロッキング・ファクタ(128)を使用した場合、テープ・ブロック・サイズは128*512バイト(64KB)になります。最大ブロッキング・ファクタはOracle Secure Backupが使用するブロッキング・ファクタの上限です。この上限は特にリストア中に効果を発揮します。リストア処理では、Oracle Secure Backupは実際のテープ・ブロック・サイズを知ることなく、使用する初期ブロック・サイズを選択する必要があります。最大ブロッキング・ファクタは、この初期ブロック・サイズを、テープ・デバイスおよび基盤となるオペレーティング・システムの両方にとって容認可能な値に制限します」

ブロック・サイズを設定するには、Oracle Secure Backup GUIを開き、Configure→Defaults & Policies→Mediaへ移動します。Blocking FactorおよびMax Blocking Factorの設定を変更して、テープに書き込まれたブロック・サイズを調整します。この例では、1MBのブロック・サイズが使用されています(デフォルト・ブロック・サイズは128*512バイト・レコード=64 X 32=2048(1MBの場合)、図22を参照)。

図22:Oracle Secure Backupのメディア画面、ブロック・サイズの変更

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

ダイレクトI/O Linuxで動いているシステムで、Oracle Secure BackupはダイレクトI/Oのメリットをうまく利用することができ、

高速バックアップを実現します。ダイレクトI/Oは、テープ・ドライブのようなデバイスに回っているデータのメ

モリ・コピーを除去し、その結果パフォーマンスが向上します。ダイレクトI/Oを有効にするには、rootユーザー

として以下のコマンドを実行します。

# echo 1 > /proc/scsi/sg/allow_dio

# touch /usr/local/oracle/backup/device/enable_dio

注:/proc/scsi/sg/allow_dioファイルは、再起動後は存続しません。/etc/rc#.dスクリプトを設定し、起動時に準

備するようにします。

ハードウェア圧縮 ほとんどのテープ・ドライブではデフォルトで圧縮が有効化されており、テープ・ドライブ・レベルでの圧縮が推奨されています。Oracle RMANを使用して圧縮してみることもできますが、バックアップ・アーキテクチャ内の異なるレベルで圧縮を有効化する場合、テープ・ドライブの圧縮を無効化して二重圧縮を回避する必要があります。二重に圧縮を実行すると、バックアップ・サイズが大きくなり、転送速度が下がる場合があります。次の表に、チューニング後にこの環境で達成された転送速度を示します。前述の手順の説明は、10GbEネットワークに対する構成ですが、GbEのセットアップにも同じ手順が使用されました。各インタフェースで達成されたパフォーマンスの値を次に示します。

表2. パフォーマンス統計 ORACLE DATABASE APPLIANCE V1(X4170 M2メディア・サーバーでテストを実施)

ドライブ・

タイプ

ブロッキング・

ファクタ

インタフェース テープ・ドライブごとの平均バックアップ転送速度

(ハードウェア圧縮を使用)

LTO5 2048 10GbE 268MB

LTO5 2048 GbE 55MB

表3. パフォーマンス統計 ORACLE DATABASE APPLIANCE X3-2(X3-2メディア・サーバーでテストを実施)

ドライブ・

タイプ

ブロッキング・

ファクタ

インタフェース テープ・ドライブごとの平均バックアップ転送速度

(ハードウェア圧縮を使用)

LTO6 2048 10GbE 373MB

注1:Oracle RMANのためにGbE接続が飽和状態になりやすいことがOracle Database Appliance V1で確認されたため、GbEはOracle Database Appliance X3-2ではテストしていません。

注2:この構成でのGbEインタフェースの制約要因はインタフェースであり、テープ・ドライブではありません。各ノードはインタフェースを介して、1秒あたり最大120Mbを送信できますが(ボンドはアクティブ-パッシブ)、マスター/メディアが合計で消費できるのは、インタフェースの容量である120MBのみです。テープ・ドライブは飽和状態になっていなかったため、アクティブ-アクティブのボンディングを設定したり、より多くのNICまたはメディア・サーバーを使用したりすることで、速度が上がる可能性があります。

注3:すべてのテストを、ベア・メタル構成(仮想化構成ではなく)を使って実行しました。また、Oracle Database Appliance X3-2のテストでは、ストレージ・モジュールは1つのみ使用しました。

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Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure Backupを使用したテープ・バックアップ

結論

Oracle StorageTekテープ製品は、Oracle Database Appliance向けの費用対効果に優れたデータ保護ソリューションを提供します。また、Oracle Secure Backupと組み合わせることでエンド・ツー・エンドのソリューションがオラクルという1社のベンダーによって完全にサポートされます。

追加資料

次のリンクには、本書で言及したセットアップ情報が含まれます。 • Oracle Secure Backupドキュメント • Oracle Database Appliance資料 • Oracle RMANドキュメント

Oracle Database Applianceの保護 - Oracle Secure

Backupを使用したテープ・バックアップ 2013年7月

著者:Mike Foss(Integrated Storage Releations) 共著者:Kyle Noonan (Integrated Storage Relations)、

Dennis Frederickson (Integrated Storage Relations)

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標です。0713

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