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操作性比較ホワイト・ペーパー: EMC VNX NetApp FAS 2011 4 20 年の実績に基づく www.strategicfocus.com 技術評価 408-568-3993 このテスト・レポートは EMC コーポレーションとの契約により 準備されたものです

EMC VNX とNetApp FAS 2011 年4 月 作性比較ホワイト・ペーパー: EMC VNX とNetApp FAS 2011 年4 月 20 年の実績に基づく 技術評価 408-568-3993 このテスト・レポートはEMCコーポレーションとの契約により

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操作性比較ホワイト・ペーパー: EMC VNX と NetApp FAS 2011 年 4 月

20 年の実績に基づく www.strategicfocus.com 技術評価 408-568-3993

このテスト・レポートは EMC コーポレーションとの契約により 準備されたものです

保証の放棄、賠償責任の制限: Strategic Focus は、テストの正確性と妥当性を確保するために相応の努力を払いました。た

だし、Strategic Focus は、明示または暗示にかかわらず、特定の目的への適応性に関する黙

示の保証を含め、テスト結果と分析、およびそれらの正確性、完全性、または品質に関して

いかなる保証もいたしません。テスト結果を利用するすべての人物または事業体は、各自の

責任においてテスト結果を利用するとともに、Strategic Focus、その従業員、その請負業者

にはテストの手順または結果における誤りまたは欠陥の疑いを理由とする損失または存在の

申し立てに対して一切責任がないことに同意しているものとします。いかなる場合において

も、Strategic Focus は、そのテストに関連して発生する間接的、偶発的、派生的、または特

殊な損害について、当該損害の可能性を示唆されていたか否かにかかわらず、法的責任を負

いかねます。

Strategic Focus 2011年 4月

目次

1.0 エグゼクティブ・サマリー ......................................................................................1 2.0 調査の目標 ......................................................................................................................2 3.0 プロジェクトの範囲 ....................................................................................................2 4.0 方法....................................................................................................................................2 5.0 テスト結果と分析 ........................................................................................................3

5.1 ファイルおよびブロック・ストレージのストレージ・ プロビジョニングの比較.........................................................................................3

5.2 効率性と柔軟性に関する機能の比較 ..................................................................4 5.3 VMware管理の比較.....................................................................................................6 5.4 一般的な管理機能の比較.........................................................................................6

6.0 結論....................................................................................................................................9 付録A:テストの構成 ............................................................................................................10 付録B:メトリック・テストの詳細データ ....................................................................11 付録C:オンラインでのLUN移行......................................................................................16 付録D:Strategic Focus ............................................................................................................19

表のリスト

表 5-1:ストレージ機能の比較 .............................................................................................3 表 5-2:効率性と柔軟性の比較 .............................................................................................5 表 5-3:VMwareの認識/管理の比較.....................................................................................6 表 5-4:全体的な管理に関する比較 ....................................................................................8 表A:EMCとNetAppの各ストレージ管理システムのテスト用構成.....................10 表B1:ファイルおよびブロック・ストレージのテスト・データの

ストレージ・プロビジョニング .........................................................................11 表B1a:ストレージ比較タスク ...........................................................................................12 表B2:効率性と柔軟性に関する機能テスト・データ................................................13 表B2a:効率性と柔軟性に関するタスク .........................................................................13 表B3:VMwareの認識/管理の比較に関するテスト・データ...................................14 表B3a VMwareの認識/管理タスク ......................................................................................14 表B4:全体的な管理の比較に関するテスト・データ................................................14 表B4a 全体的な管理タスク ...................................................................................................15

2011 年 4 月 i Strategic Focus

空白ページ

Strategic Focus ii 2011 年 4月

1.0 エグゼクティブ・サマリー

このレポートでは、業界をリードする 2 大ユニファイド・ストレージ製品である

EMC VNX と NetApp FAS の評価について説明します。この操作性調査の目的は、ご

く一般的で重要な使用例シナリオに照らして、ストレージ管理者と IT マネージャに

各ソリューションの管理性に関する実用的な知識を提供することにあります。調査

の結果、各ソリューションは幅広い管理機能を備えているものの、EMC VNX と

Unisphere v1.1 の組み合わせには、NetApp FAS と System Manager v1.1、FilerView、

NetApp CLI の組み合わせに比べて大きなメリットがあることがわかりました。

この分析では、次の重要分野で EMC VNX の優位性が示されました。

基準 EMC の長所 NetApp の短所 ユニファイド・

ストレージ管理 EMC Unisphere には、テストした使用

例シナリオのすべてにわたって単一の

直感的な管理用インタフェースが用意

されていた

NetApp FAS の管理では、2 種類の GUIと NetApp CLI を使用しなければならず、

作業が細分化された

統合管理の重要性:統合管理では、ストレージ管理者の役割に伴う単調で退屈な作

業が大幅に軽減されるため、ストレージ管理者はデータの増加に継続的に対応し、

重要なビジネス情報をより戦略的に管理できるようになります。 基準 EMC の長所 NetApp の短所 VMware 対応 EMC と VMware の統合により、管理

者は VNX ストレージと個々の仮想マ

シンの関係を表示できる。このビュー

は、ストレージ管理者には Unisphereを介して、VMware 管理者には

vCenter を介してそれぞれ提供される

NetApp では、vCenter を使って FAS スト

レージをある程度表示できるが、FAS の

System Manager、FilerView、または

NetApp CLI を使って VM をマッピングす

る機能は用意されていない。これらの関

係のマッピングは手作業で時間がかか

り、エラーが生じやすいプロセスである

VMware対応の重要性:物理インフラストラクチャと仮想インフラストラクチャの関係

を理解することは、ストレージ管理者とVMware管理者がパフォーマンスに対する期待

値を確実に満たし、問題を迅速に解決することを可能にするとともに、効果的なインフ

ラストラクチャ計画やプライベート・クラウドの展開にも重要な役割を果たします。 基準 EMC の長所 NetApp の短所 自動ストレージ

階層化 ユーザーは EMC VNX を使ってデータ

を自動的に階層化できる。ストレージ

のコストとパフォーマンスのサービ

ス・レベルが、Unisphere に設定され

たポリシーごとに自動的に管理される

NetApp では、このような自動化機能は

サポートされないため、階層化を手動で

管理しなければならず、複雑さと管理コ

ストが増大する

自動ストレージ階層化の重要性:自動ストレージ階層化では、パフォーマンスとコ

ストの両面で適切なサービス・レベルを提供するメディア・タイプにデータが格納

されます。これは、組織がデータの作成と格納を継続しながらコストを削減するた

めに不可欠な機能です。

EMC は、EMC VNX と Unisphere にさらに改善する余地があることを認識しています。

たとえば、CIFS/NFS の共有を作成するには、ウィザード・ベースの方法を利用して

いくつかの手順を実行する必要があります。この作業は、それほど頻繁に行うもの

ではありませんが、合理化することができます。EMC はこの問題を認識しており、

ソリューション全体の改善に取り組んでいます。

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

仮想インフラストラクチャの実装、ストレージ全体の効率性の向上、管理コストの

削減を求めているお客様にとって、EMC VNX シリーズと Unisphere の組み合わせは、

NetApp FAS と System Manager の組み合わせよりも優れた選択肢です。

2.0 調査の目標

このプロジェクトの主な目的は、EMC のミッドレンジ・ストレージ管理スイートで

ある Unisphere と NetApp のアレイ管理ソフトウェアである System Manager の比較調

査を行い、その結果をホワイト・ペーパーとして文書化することでした。EMC は、

客観的な評価を依頼し、改善のオポチュニティを積極的に見つけようとしました。

3.0 プロジェクトの範囲

プロジェクトの範囲は、次の作業の実行に限定されました。

• シン・プロビジョニングやストレージ・プールを含む、マルチプロトコルの

プロビジョニングのしやすさを調べる。 • 自動階層化、圧縮、重複除外、動的 LUN 移行など、柔軟性や効率性を高める

機能を評価する。 • 仮想環境に割り当てられたストレージを効率的に管理するための VM(仮想

マシン)の管理と識別について調べる。 • 操作性、レポート作成機能、サポート機能など、一般的な管理機能を評価する。

4.0 方法

目標を達成するため、両方の環境の実践的な評価を行いました。このアプローチを

使って採用された具体的な手順は次のとおりでした。

• 当社のラボで、NetApp のハードウェアおよびソフトウェア・システムをセッ

トアップし、構成した。EMC のスタッフが自社の施設で EMC VNX システム

の基本的なセットアップを行い、Strategic Focus のエンジニアがそのシステム

にリモート・アクセスした。NetApp システムと VNX システムは、さまざま

なタイプと速度のディスクを使って同じように構成された。 • EMC チームの協力を得ながら、プロジェクトの範囲に合わせてテスト計画を

策定した。 • テスト計画ごとに、2 つのシステムでそれぞれテストを実行するための環境

を構成した。 • 各作業を行うのに必要なクリックおよび手順の数という形でメトリックを収

集した。 • また、テスト担当者の経験、特に各作業の実行中に使用した主な機能とその

欠如についても収集した。 • この演習の結果が、この操作性レポートの基礎になっています。

Strategic Focus 2 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

5.0 テスト結果と分析

5.1 ファイルおよびブロック・ストレージのストレージ・プロビジョニングの

比較

高優先度ストレージ・プロビジョニングに関して NetApp System Manager と比較した

場合の EMC Unisphere の主なメリットは、次のように要約できます。

• 新しいストレージをプロビジョニングする場所の特定:EMCには優れた自動

化グラフィカル・インタフェースがあり、必要なクリック数が NetAppより 6回少ない。

• 複数の階層を持つストレージ・プールの作成:Unisphere には高い柔軟性があり、

複数の階層を持つストレージ・プールを作成するために必要なクリック数は、

NetApp で単一階層のストレージ・プールを作成する場合より 3 回少ない。

NetApp では、複数のディスク階層を持つストレージ・プールはサポートされ

ない。

• LUN およびファイル・システムの作成:Unisphere では、複数の LUN が同時

に作成されるため、手動プロセスを繰り返す必要がない。さらに、ユーザー

は EMC Unisphere を使ってファイル・システムの作成時にファイル・レベル

の保存ポリシーを設定できる。

• 使用可能な領域の特定:Unisphere では、直感的なダッシュボードに包括的な

情報が表示されるため、手動で計算やナビゲーションを行う必要がない。

表 5-1 は、実行されたタスクに関して EMC を NetApp と比較した場合の優位性、 およびテスターがその優位性の根拠としてあげた機能を示しています。

表 5-1:ストレージ機能の比較

番号 タスク 使用 頻度

EMC の長所(+)または短所(-) NetApp の長所(+)または短所(-)

1 450 GB の新し

いストレージを

プロビジョニン

グする場所の 特定

高 + LUN を作成するための依存関係

がない。LUN の作成時に LUN の

構成要素を作成できるため、サイ

クル・タイムが短縮される。これ

は NetApp では不可能である + グラフィカルなストレージ情報

を利用して、ストレージをプロビ

ジョニングできる場所を簡単に把

握できる + クリック数が 6 回少ない

- 新しい LUNを作成する場合、管理

者はウィザードの中で必要なアグリ

ゲートを作成できないため、LUNを

作成する前に FlexVolボリュームとア

グリゲートを作成する必要がある。 - GUI には個々のコンポーネント

(ディスク、アグリゲート、ボリュー

ム、LUN)の詳細としてストレージ 領域(使用済み、割り当て済み、未

フォーマット)が表示されるが、新し

いストレージ・エレメントを組み込む

場所を特定するための計算は手動で行

う必要がある。グラフィカル表示やド

リルスルーの機能がない。

2 複数の階層があ

るストレージ・

プールを作成で

きる EMC と静

的な階層を必要

とする NetApp

高 + ストレージ管理者は、前提条件

なしでただちにストレージ・プー

ルと RAID グループをプロビジョ

ニングできる + EMC には、ストレージ管理者が

LUN の作成中にプールを作成でき

る柔軟性がある

- ストレージのプロビジョニング中

にディスクをゼロで初期化する作業

は、かなりの時間がかかるが、アグ

リゲートを再構築する場合は前提条

件として実行する必要がある - LUN の作成中にプールを作成でき

ない。LUN を作成する前にプールを

作成する必要がある

2011 年 4月 3 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

番号 タスク 使用 EMC の長所(+)または短所(-) NetApp の長所(+)または短所(-)頻度

+ EMC は、異なる階層のディスク

を 1 個のストレージ・プールに統

合する機能をネイティブでサポー

トしている + クリック数が 3 回少ない

- NetApp でコンソールから複数階層

を有効にするには、前提条件を満た

す(FilerView またはサブシステムに

接続されたターミナルからログイン

する)必要がある

3 LUN およびファ

イル・システム

の作成

高 + 1 回のインストールで同じタイ

プの LUN を複数作成できる + NFS エクスポートの作成時に

ファイル・レベル保存期間を設定

できる - クリック数が 8 回多い

- 同じタイプの LUN を複数作成する

には、必要な LUN ごとにプロセスを

手動で繰り返す必要がある - NFS エクスポートの作成時にファ

イル・レベル保存期間がサポートさ

れない

4 シン・プロビ

ジョニング 中 + ストレージ・プールを作成すれ

ば、シン・プロビジョニングされ

た LUN を使用できる - クリック数が 3 回多い

- シン・プロビジョニングを使用す

るには、シン LUN をプロビジョニン

グする前にアグリゲートとフレック

ス・ボリュームの両方を作成する必

要がある

5 CIFS サーバお

よび NFS サー

バの作成

低 - CIFS/NFSを使用するには、ウィ

ザードベースの方法を利用していく

つかの手順を実行する必要がある + 1 個のコントローラ上に複数の CIFS サーバをセットアップする機

能など、ユーザーに高い柔軟性と

拡張性を提供するための機能が豊

富に用意されている - クリック数が 9 回多い

+ CIFS/NFS の作成プロセスがかな

り速い - NetApp では、MultiStore を構成し

ないと 1 個のファイラー上で 1 個の CIFS サーバしかサポートされない

が、そのためには MultiStore のライ

センスと広範囲にわたる追加構成が

必要である

6 ストレージ・エ

レメント(LUNおよびファイ

ル・システム)

の拡張

中 大きな差はない 大きな差はない

7 各システム上の

使用可能な容量

の特定

高 + 多くの機能を備えた対話型のグ

ラフィカルなダッシュボードに使

用可能なストレージが表示され

る。ダッシュボードでは、使用可

能な未フォーマット領域、スト

レージ・プールの空き領域、RAIDグループの空き領域がそれぞれの

ポートレットに表示される + クリック数が 3 回少ない

- アレイ内の使用可能な領域を手動

で計算する必要があり、ユーザーは

数値を見つけるためにさまざまなコ

ンポーネント(ディスク、アグリ

ゲート、ボリューム、LUN)を参照

する必要がある

5.2 効率性と柔軟性に関する機能の比較

中~高優先度の効率性と柔軟性を高める機能に関して System Manager が Unisphere よりすぐれている主な点は次のとおりです。

• スナップショットとスケジュールの設定:EMC では、スナップショットの作

成時にウィザードから直接スケジュールを設定できる。NetApp では、スナッ

プショットの作成時とスケジュール設定時で使用するインタフェースが異な

るため、2 段階のアプローチが必要である。EMC Unisphere の一元的な管理機

能に比べて、複数の管理インタフェースの複雑さに対応しなければならない

ため、生産性が低下する。

Strategic Focus 4 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

• ストレージ階層化の活用:EMC では、ストレージ管理者がアレイ、プール、

LUN のレベルで自動階層化を使用できる。ストレージのコストとパフォー マンスのサービス・レベルが、Unisphere に設定されたポリシーごとに自動的

に管理される。NetApp では、このような機能はサポートされないため、管理

者が手動で階層化を管理しなければならず、複雑さと管理コストが増大する。

• 動的な LUN 移行:Unisphere では、ストレージ管理者がダウンタイムを発生

させることなく、実行中のワークロードを別の LUN に移動できる。NetAppでは、同じような機能が用意されているが、そのためには別のコマンド・ラ

イン・ツール(DataMotion)を実行する必要がある。

• 使用可能な領域の特定:Unisphere では、直感的なダッシュボードに包括的な

情報が表示されるため、手動で計算やナビゲーションを行う必要がない。

表 5-2は、実行されたタスクに関して EMCを NetAppと比較した場合の優位性、およ

びテスターがその優位性の根拠としてあげた機能を示しています。

表 5-2:効率性と柔軟性の比較

# 作業 使用頻度 EMC の長所(+)または 短所(-)

NetApp の長所(+)または 短所(-)

1 スナップショットと

スケジュールを午前

8 時、正午、午後 4 時、午後 8 時に 設定

中 + 初期構成時にスナップ

ショットのスケジュールを設

定できる

+ クリック数が 5 回少ない

- System Manager でボ

リュームを作成した後でない

とスナップショットのスケ

ジュールを設定できない

2 重複除外/圧縮の有効

化((1)フォーマッ

トしてから(2)重複

除外および圧縮を

行った後の、使用可

能なストレージの 効率性)

中 + ストレージ管理者は、LUNの重複除外と LUN の圧縮を

きめ細かく制御できる

- クリック数が 5 回多い

+ 同じボリュームに対して圧

縮と重複除外の両方を有効に

すると、データがまず圧縮さ

れ、次に重複除外される

3 ストレージの階層化

の活用(EMC FAST VP と NetApp での 手動階層化を比較)

高 + アレイ、プール、LUN の

レベルで自動階層化を使用で

きる

+ 移行の自動化により、スト

レージ管理者は適切なスト

レージ階層化を非常に効率良

く活用できる

+ 管理者は、階層化が行われ

る最適な時間をスケジュール

設定できる

- 自動階層化はサポートされ

ていない

- 手動による階層化には、 多くの時間がかかり、計画や

管理のオーバーヘッドが必要

になる

4 動的 LUN 移行: 実行中のワークロー

ドをホストする LUNの移動

中 + 管理者は、ダウンタイムを

発生させることなく、実行中

のワークロードを移動できる

+ 管理者は、LUN 移行の優

先順位を設定することによ

り、パフォーマンスへの影

響を最小限に抑えることが

できる

- LUN 移行はサポートされて

いないが、DataMotion を使っ

た(さまざまな LUN を含む)

オンライン・ボリュームの 移行がサポートされている

2011 年 4月 5 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

5.3 VMware 管理の比較

中~高優先度の VMware 管理タスクに関して NetApp と比較した場合の EMC の主な

メリットは、次のように要約できます。

• ストレージ・コンソール内での VMware の認識:EMC Unisphere では、LUN、

ストレージ・グループ、NFS に存在する VM を表示する機能が管理者のため

に用意されている。NetApp ではこの機能は使用できない。物理ストレージと

仮想ストレージの関係を理解することは、最適なシステム・パフォーマンス

を確保するうえで非常に重要である。NetApp の場合、この関係のマッピング

は時間がかかり、エラーが生じやすいプ手動プロセスである。

• VMware vCenter 内でのアレイの認識:EMC Virtual Storage Integrator には、

VMware 管理者が VM レベルの細分性で圧縮、重複除外、クローン作成を行う

ための一連のプラグインが用意されている。NetApp にはボリューム・レベル

の重複除外しか用意されていないため、管理者は VM レベルの細分性を得る

ために VM ごとに専用のボリュームを作成する必要がある。

Unisphere で VM が認識され、vCenter で VNX が認識されることにより、ストレージ

管理者と VMware 管理者は、どちらも自分の使い慣れたインタフェースを使って物理

リソースと仮想リソースの関係を完全に把握できます。

表 5-3 は、実行されたタスクに関して EMC を NetApp と比較した場合の優位性、お

よびテスターがその優位性の根拠としてあげた機能を示しています。

表 5-3:VMware の認識/管理の比較

番号 タスク 使用頻度 EMC の長所(+)または 短所(-)

NetApp の長所(+)また

は短所(-)

1 ストレージ・コン

ソール内での

VMware の認識

高 + vSphere とのシンプルで 直接的な統合

+ LUN に存在する VM ゲス

トが表示される

- NetApp ではこの機能は

使用できない

2 EMC Virtual Storage Integrator と NetAppストレージ・プラグ

インでの各 VM/重複

除外と圧縮の比較

中 + 個々の VM を圧縮できる

+ 個々の VM を重複除外で

きる

+ VM のクローンを作成で

きる

+ アレイと直接統合される

- NetApp では、ボリュー

ム・レベルでしか重複除

外できない

- NetApp のストレージ管

理ツールには、vCenter を認識する管理機能が用意

されていない

5.4 一般的な管理機能の比較

EMC Unisphereでは、既存のEMC CLARiX、EMC Celerra、EMC VNXファミリ・ストレー

ジ・システムをストレージとVMwareの両方の観点から管理するための簡単な統合され

たエクスペリエンスを実現できます。プライベート・クラウドを導入するための重要

な要件である、シンプルさ、柔軟性、自動化を実現できるよう設計されています。次

のスクリーンショットは、Unisphereインタフェース全体の概要を示しています。

Strategic Focus 6 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

NetApp System Manager は比較的新しい Windows 専用の NetApp MMC リリースで、

NetApp FAS システムの管理機能の一部が搭載されています。System Manager には

Windows ホストが必要です。システム上でテストされたすべてのタスクを管理するに

は、NetApp で使用できる他の 2 つのインタフェースを戦略的フォーカスに基づき使

用する必要があります。その 1 つが FilerView で、NetApp の Web ベースの UI として

長らく CLI(コマンド・ライン・インタフェース)とあわせて使用されてきました。

この調査で使用したすべての NetApp ツールのスクリーンショットを以下に示します。

FilerView System Manager コマンド・ライン・ インタフェース

優先度の高い一般的な管理タスクに関して、Unisphere が System Manager よりすぐれ

ている主な点は次のとおりです。

• ビューのカスタマイズ:EMC Unisphere のダッシュボードとビューのカスタ

マイズにより、経験の浅い管理者でもシステム管理が容易になる。これは、

すべての構成レベルでインタフェースの整合性が確保されており、さらに

ユーザー・フレンドリーなウィザード方式のツールを使用していることによ

る。一方で、NetApp System Manager ではビューのカスタマイズ機能は一部し

か使用できず、ダッシュボードは使用できない。

• 物理的なシステムの管理:Unisphere では、ライトの点滅などの機能により、

アレイの物理的コンポーネントの詳細を非常に詳細に把握できる。これによ

り、管理者は物理的な管理が必要な場合に何が必要であるか(アレイ内の

ハードウェアのロケーションなど)を正確に把握することができる。NetApp System Managerでは、物理的コンポーネントのテキスト情報しか得ることがで

きない。

2011 年 4月 7 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

• アラート機能とレポート機能:Unisphereのレポート機能は使いやすく、高度な

カスタマイズが可能で、拡張性も高くなっている。管理者はレポートを利用し

て、アレイとビジネスに関連するさまざまな主要パフォーマンス指標を把握し、

報告することができる。NetApp のレポート機能は限られており(FilerView の

み)、しかもカスタマイズはできない。

表 5-4 は、実行されたタスクに関して EMC を NetApp と比較した場合の優位性、お

よびテスターがその優位性の根拠としてあげた機能を示しています。

表 5-4:全体的な管理に関する比較

番号 タスク 使用頻度 EMC の長所(+) または短所(-)

NetApp の長所(+) または短所(-)

1 UI 内のビューの カスタマイズ

高 + 18 種類のポートレット・オ

プション + Unisphere インタフェース

で新しいポートレットを追加

し、ビジネス・ニーズに基づ

きカスタマイズすることが 可能 + UnisphereV はブラウザ・

ベースの GUI で、インストー

ル要件がない -クリック回数が 2 回多い

- System Manager はビュー

をカスタマイズできるが範囲

がかなり限定される。ビュー

の新規作成はできない - System Manager はファッ

ト Windows クライアント

で、ストレージの管理に使用

するすべてのコンピュータで

インストールが必要となる + FilerView はブラウザ・

ベースの GUI

2 UI による物理シス

テムの理解と管理

(各システムの物理

的側面の理解しや

すさ)

高 + すべての物理的なハードウェ

アが図示され、管理者はアレイ

内の SPS、ストレージ・プロ

セッサ、LCC、ディスクなどを

グラフィカルに確認できる + ハードウェアのドリル・ ダウン・ビュー + 管理者は物理的な問題を簡

単に解決できる + クリック数が 1 回少ない

- アレイのどのコンポーネン

トについても物理的な情報の

確認ができない

3 サポートおよびサ

ポート・コミュニ

ティ:チケットの

開設とコミュニ

ティとの連携

中 + 1 つの Unisphere インタ

フェースですべてのサポート

を利用可能(マニュアル、ベ

ンダー・サポート、ユーザー

との連携など) + アラート/通知とあわせて問

題解決のための推奨事項が 表示される + ソフトウェアのダウンロー

ドに関するアラートと、グ

ローバル・アカウントによる

ツール内での更新/アップグ

レードが EMC でサポート可能

+ EMC Procedure Generatorを使用してインストールまた

はトラブルシューティングの

ドキュメントをカスタマイズ

可能

+ System Manager には

NetApp CS への自動サポー

ト・レポートを生成するメカ

ニズムが実装されている + FilerView にはサポート・

ポータルにログインするため

のリンクがある + ユーザー・コミュニティと

の連携は専用のポータルで 管理される - サポート・サービスが統合

されておらず、EMC ほど高

度ではない(Procedure Generator やソフトウェア 更新管理など) - ダウンロードと更新のため

「NOW」アカウントが別途管

理される

Strategic Focus 8 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

番号 タスク 使用頻度 EMC の長所(+) NetApp の長所(+) または短所(-) または短所(-)

4 アラート機能とレ

ポート機能:アレ

イの稼働状態の 判別

高 + Unisphere のレポート機能

はウィザードにより構成、 使用、エクスポートが簡単に

なっている。障害サマリー、

プロファイル、サーバ、構

成、ストレージ・アプリケー

ションの各カテゴリーで約 25 のレポートを配信

- System Manager ではレ

ポート機能は限定され、カス

タマイズやエクスポートはで

きない

6.0 結論

EMC の NetApp に対する主な技術的差別化要因により、企業のソリューションの操

作性は競合他社と比べて大幅に高くなります。これらの差別化要因には、FAST VP(Fully Automated Storage Tiering for Virtual Pools)、動的 LUN 移行、ストレージ・コン

ソールからのストレージ管理対応、統合された管理コンソールなどがあります。さ

らに、Unisphere は Web ブラウザ・ベースの集中型グラフィカル・ユーザー・インタ

フェースで、管理者はダッシュボードや、ドリル・ダウンによるレポートのカスタ

マイズなどの機能により生産性を大幅に引き上げることができます。

この結果から、エンタープライズ・ストレージ・ソリューションを求めている企業

には EMC を選択した方が明らかによいと言えます。EMC の導入により、ストレー

ジ管理者は最小限の管理作業でより効率的に業務を進めることができ、生産性も向

上します。

2011 年 4月 9 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

付録 A:テストの構成

表 A:EMC と NetApp の各ストレージ管理システムのテスト用構成

NetApp EMC

ストレージ・

システム モデル FAS3070 VNX5300

ソフトウェア OnTap バージョン 8.0.1 7 モード

NetApp System Manager、バージョン

1.1R1(1.1.0.464)

VNX-Block-Operating-Environment 05.31.000.4.01 Unisphere v1.1

ディスク・ ドライブ

273.54 FC 10K RPM ハード・ドライブ - 14 個

268.4 FC 15K RPM ハード・ドライブ - 14 個

268.11 ATA 5400 RPM ハード・ドライブ - 13 個

268.11 ATA 7200 RPM ハード・ドライブ - 1 個

ディスク数合計 - 42

x 273 GB SASハード・ドライブ DAE 0:0 - 25 個

x 273 GB SAS Hard Drives DAE 0:1 - 19 個

2 TB NL SAS DAE 0:2 - 10 個

100 GB SATA FLASH DAE 0:2 - 4 個

546 GB SAS DAE 0:2 - 1 個

Strategic Focus 10 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

付録 B:メトリック・テストの詳細データ

表 B1:ファイルおよびブロック・ストレージのテスト・データの ストレージ・プロビジョニング

EMC NetApp 番号 タスク クリック数 クリック数

差異(EMC のクリック数 - NetApp のクリック数)

1 新しいストレージのプロビジョ ニングを行う場所を決定する

6 12 -6

2 複数の階層(NetApp は静的階層)

があるストレージ・プールを作成

する

9 12 -3

3 LUN およびファイル・システムの

作成 21 13 8

4 シン・プロビジョニング 23 20 3

5 CIFS サーバおよび NFS サーバの

作成 43 24 19

6 ストレージ・エレメントの増加 8 7 1

7 両方のシステムの「デフォルトで

使用可能」な容量の特定 1 4 -3

次の表は、実際に行われたタスクの一覧です。各タスクがストレージ管理者にとって

重要である理由とあわせて、各タスクの実行頻度に基づき判定した重要度も記載して

います。週に複数回実行されると考えられるタスクの実行頻度は「高」に設定され、

重要度が高いものと判断されています。月に数回実行されるものの、必ずしも毎週実

行されるわけではないタスクの実行頻度は「中」に設定されています。頻繁には実行

されず、年に数回程度であるタスクの実行頻度は「低」に設定されています。この

レーティングにより、実行頻度が低いと考えられる機能を過度に重視することがなく

なるため、お客様がストレージ製品を正しく選択できるようになります。

2011 年 4月 11 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

表 B1a:ストレージ比較タスク

番号 タスク 使用頻度 そのタスクが重要である理由

1 450 GB の新し

いストレージを

プロビジョニン

グする場所の 特定

管理者は新しいアプリケーションのためのストレージを頻繁

に割り当てる必要がある。この作業は時間がかかり、適切に

行われなければエラーが発生する。適切に行われない場合、

アプリケーションのパフォーマンス、拡張性、コスト、継続

的なメンテナンスにかかわる損失が大きくなる。ストレージ

の適切なプロビジョニングにより、費用を節約でき、スト

レージの購入やその他の出費を急がずにすむようになる。 多くの場合、購入時期を先に延ばすことでコストが下がり、

新しいプロジェクトのために調達できる容量が多くなる

2 複数の階層

(NetApp は静的

階層)があるス

トレージ・プー

ルを作成する

1 つのストレージ・プールでストレージの階層を複数組み合わ

せて使用することにより、データ管理に関する次のような主

要な課題を解決できる。

• (高価な)プライマリ・ストレージに対するストレージ要件

が増える一方、セカンダリ・ストレージがほとんど利用され

ない

• ビジネス・バリューに応じて、データをそれぞれ異なる種類

のストレージに適切に配置することが簡単にできない

3 LUN および

ファイル・シス

テムの作成

(ビジネス・アプリケーションがホストされている)サーバは

LUN を基準にストレージを認識する。LUN はファイル・シス

テムにマップされてアプリケーション・データの区別に使用

され、パフォーマンス、セキュリティ、拡張性、データ、メ

ンテナンスの効率性の向上に役立てられる。この処理の期間

と複雑度は、IT 担当者の生産性に直接影響する

4 シン・プロビ

ジョニング 中 必要に応じてプロビジョニングとスペースの再利用ができる

ようにすると、シン・プロビジョニングによりストレージ使

用率が改善され、ストレージ・インフラストラクチャに対す

る設備投資を抑えることができる

5 CIFS サーバお

よび NFS サー

バ(NAS)の 作成

低 異なるプラットフォームで使用可能なオープンなメカニズム

を実現するため NFS プロトコルと CIFS プロトコルをサポー

トし、クライアント・システムがネットワーク経由でファイ

ル・システムを要求できるようにする

6 ストレージ・エ

レメントの増加 中 動的 LUN とファイル・システムの拡張により、ビジネスやア

プリケーションを継続的に稼働させることができ、ストレー

ジのメンテナンスの必要性を最小限に抑えることができる

7 両方のシステム

の「デフォルト

で」使用可能な

容量の特定

高 このタスクは 3 つの理由で IT 担当者にとって重要である:

1. アプリケーションがストレージをどの程度効率的に使用し

ているかを判別し、それにより総所有コストを測定する

2. 将来のデータを予測する

3. 新しいアプリケーションを展開するための新しいストレー

ジ・プロビジョニングの要求に対応する

Strategic Focus 12 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

表 B2:効率性と柔軟性に関する機能テスト・データ

EMC NetApp 番号 タスク クリック数 クリック数

差異(EMC のクリック数 - NetApp のクリック数)

1 スナップショットとスケジュールの

設定 10 15 -5

2 重複除外/圧縮の有効化((1)フォーマットしてから(2)重複除外

および圧縮を行った後の、使用可能

なストレージの効率性)

15 10 5

3 ストレージの階層化の活用(EMC FAST VP と NetApp での手動階層化

を比較)

16 NA 判定不可

4 動的 LUN 移行:実行中のワークロー

ドをホストする LUN の移動 22 NA 判定不可

表 B2a:効率性と柔軟性に関するタスク

番号 タスク 使用頻度 そのタスクが重要である理由

1 スナップショットとスケ

ジュールを午前 8 時、 正午、午後 4 時、午後 8 時に設定

中 スナップショットにより、IT 担当者はデータを保護

し、前のバージョンにすぐに戻すことができる(特に

ユーザーによるエラーが発生した場合)

IT 担当者は、1 日の特定の時間(通常は毎日)にス

ナップショットを実行するようスケジュール設定でき

る。この操作は簡単にできるため、アレイに格納する

データの効率性、信頼性、可用性が向上する

2 重複除外/圧縮の有効化

((1)フォーマットしてか

ら(2)重複除外および圧

縮を行った後の、使用可能

なストレージの効率性)

中 ストレージ・アレイの重複除外と圧縮により、ビジネ

スに必要な未フォーマット・ストレージが減少し、 コストがただちに減少する

3 ストレージの階層化の活用

(EMC FAST VP と NetAppでの手動階層化を比較)

高 システムによりサブ LUN とサブファイル・システム

のデータが適切な階層に動的に移動され、ワークロー

ドが自動的に処理されるようにすると、ストレージに

かかる費用が抑えられ、ハイエンド・ストレージのコ

ストが削減される。この処理では、LUN とファイル・

システム全体を移動することが必要になる手動のマク

ロ・レベル・データ移動と比べて、高速で高密度な

ディスクをより効率的に利用できる

4 動的 LUN 移行:実行中の

ワークロードをホストする

LUN の移動

中 管理者は必要があれば動的に LUN を新しい種類の

ディスクまたは RAID レベルに移動し、一方でシステ

ムのアップタイムを維持できる

2011 年 4月 13 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

表 B3:VMware の認識/管理の比較に関するテスト・データ

EMC NetApp 番号 タスク クリック数 クリック数

差異(EMC のクリック数 - NetApp のクリック数)

1 EMC のストレージ・コンソールと

NetApp でのストレージ管理対応の比

較 (Unisphere は vCenter と統合でき

るが NetApp ではどうか)

19 NA 判定不可

2 EMC Virtual Storage Integrator と NetApp ストレージ・プラグインでの

各 VM/重複除外と圧縮の比較

17 NA 判定不可

表 B3a VMware の認識/管理タスク

番号 タスク 使用頻度 そのタスクが重要である理由

1 EMC のストレージ・コンソールと

NetApp でのストレージ管理対応の

比較(Unisphere は vCenter と統合

できるが System Manager ではど

うか)

高 ストレージ管理者は VM がアレイ内の LUN 間で

具体的にどのように配布されるかを確認する

2 EMC Virtual Storage Integrator と NetApp ストレージ・プラグインで

の各 VM/重複除外と圧縮の比較

中 仮想化管理者はストレージ・アレイと直接統合

することができる。仮想化管理者は直接

vSphere からアレイへの個々のゲスト VM 圧縮/重複除外を有効化できる

表 B4:全体的な管理の比較に関するテスト・データ

EMC NetApp 番号 タスク クリック数 クリック数

差異(EMC のクリック数 - NetApp のクリック数)

1 UI 内のビューのカスタマイズ 6 4 2

2 UI による物理システムの理解と管理

(各システムの物理的側面の理解しや

すさ)

2 3 -1

3 サポートおよびサポート・コミュニ

ティ:チケットの開設とコミュニ

ティとの連携

NA NA 判定不可

4 アラート機能とレポート機能: アレイの稼働状態の判別

6 6 0

5 NAS のフェイルオーバーと SAN の

フェイルオーバーのシンプルさ 7 ハードウェ

アの制約の

ため実行 不可

判定不可

Strategic Focus 14 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

表 B4a 全体的な管理タスク

号 タスク 使用頻度 そのタスクが重要である理由

1 UI 内のビューのカスタマイズ 高 管理者はアレイのルック&フィールをカスタマイ

ズして、ビジネスをサポートするための管理者特

有のニーズを満たすことができる。これらの各種

のポートレットを使用することにより、管理者は

重要と判断した情報の詳細を確認できる

2 ストレージ UI による物理システ

ムの理解と管理(各システムの 物理的側面の理解しやすさ)

高 管理者はアレイで物理的に発生している現象を完

全に把握することができ、それらの問題を迅速か

つ効率的に特定して対処することに、システムの

安定性を維持することができる

3 サポートおよびサポート・コミュ

ニティ:チケットの開設とコミュ

ニティとの連携

中 管理者は他のストレージ管理スタッフやベン

ダー・サポート・スタッフと協力してシステムの

ベスト・プラクティス、問題解決、システムの修

復を行うことができる。IT スタッフがアレイの

効果的なサポートに必要なリソースにアクセスで

きるようにするために、このタスクを簡単に実行

できるようにする必要がある

4 アラート機能とレポート機能: アレイの稼働状態の判別

高 システム・アラートの自動化は、管理者やベン

ダー・サポートがシステム上の問題を把握するた

めに不可欠である。これらのアラートにより、所

定のグループが迅速に問題に対処し、システムの

可用性と完全性を確保できる

5 NAS のフェイルオーバーと SANのフェイルオーバーのシンプルさ

中 ワークロードを必要に応じてストレージ・プロ

セッサ間で移動できるようにすることにより、 管理者はアレイで必要なシステム・メンテナンス

を実行し、企業レベルの SLA を遵守できる。 また、管理者は必要に応じてシステム・パフォ ーマンスの改善のためにワークロードを移動する

こともできる

2011 年 4月 15 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

付録 C:オンラインでの LUN 移行

EMC での Unisphere を使用したオンラインの LUN 移行:

1. ブラウザ・ベースの Unisphere GUI で、移行する LUN を右クリックします。

2. 表示される一覧から移行先の LUN を選択します。

Strategic Focus 16 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

3. 右側のパネルの[LUN のマイグレーション サマリー]で移行を監視します。

NetApp での DataMotion を使用したオンラインのボリューム移行(LUN 移行がサ

ポートされていない場合)

1. FilerView(またはターミナル)を使用してコンソールにログインし、「move」コマンドを入力します。 管理者は LUN を含む移行元と移行先のボリューム名を(通常は System Managerから)メモし、手動で入力する必要があります。

2011 年 4月 17 Strategic Focus

EMC Unisphere と NetApp System Managerの 著者 操作性調査 Strategic Focus Market Research

2. 進行状況は従来型の方法でコンソールから監視できます。

Strategic Focus 18 2011 年 4月

著者 EMC Unisphere と NetApp System Managerの Strategic Focus Market Research 操作性調査

付録 D:Strategic Focus

Strategic Focus は 1986 年に設立されたビジネス戦略コンサルティング企業で、独創的

な発想による創造性に富んだ問題解決を業務の中心としています。エンタープライ

ズ・ソフトウェアおよびサービス分野での戦略的マネジメント技法や各種の市場調

査手法が用いられます。顧客へのインタビューや電話調査などの従来型の手法の専

門知識によりクライアントが戦略上および競争上の問題に対処できるようにするだ

けでなく、当社は自社でエンタープライズ・ソフトウェア製品の評価を独自に行い、

これらの手法と組み合わせて用いています。

当社のコア・コンピテンシーは次のようにまとめられます。

• クライアント企業の支援のためにビジネス戦略開発を基礎となる市場調査や

バランスト・スコアカード方式と組み合わせることにより、中規模および エンタープライズ・ソフトウェア垂直的市場セグメントでのシェア拡大を実

現します。具体的な例としては次のような項目があげられます。

• 顧客の要件、顧客のエクスペリエンス、ソフトウェア、ベンダーの選択基準

の理解、および米国、欧州、日本での電話インタビューによる競合分析:

o 市場の区分化、分析、位置づけ、価値の提案、ビジネス・オポチュニ

ティの規模測定

o シナリオ計画(競合戦略の理解や将来の動向の予測など)

o パートナーの分析と開発

o 競合他社の顧客基盤を対象とした戦略の開発

o セールス資料として事例を活用し、ベンダーと競合他社の間の顧客満

足度を比較対照

o TCO(総所有コスト)および ROI の研究

• 当社の研究所でソフトウェア・エンジニアによりエンタープライズ・ソフト

ウェアおよびサービスの市場の主要なすべての領域について実際的な技術的

競争力評価を行います。当社はこの分野のパイオニアとして、1993 年から他

社にさきがけてこの分野での事業を手がけています。当社のレポートは競合

分析、商品改良、商品企画、セールス資料開発に使用されています。

当社は次の分野を専門としています。ポータル、CRM、ERP、オープン・ソース、

ストレージ、開発ツール、BPM、BI ツール、SOA ミドルウェア、アプリケー ション・サーバ、RSS フィード・サーバ、電子フォーム、データベース、J2EE お よびデータベース・アプリケーション・パフォーマンス管理ツール、エンタープ ライズ・アプリケーション統合、バックアップおよび復元ソフトウェア、Web サー ビス、モバイル・ソリューション、その他の新興市場セグメント Strategic Focus はこ れらのすべての分野で長年にわたり多数のプロジェクトを手がけてきました。

詳しくはStrategic Focus社長のJay Prakashまでお問い合わせください。 電話:408-568-3993、メール:[email protected]

2011 年 4月 19 Strategic Focus