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モジュール式 I/O システム PROFIBUS DP/FMS PROFIBUS DP 750-301750-303750-323 取扱い説明書 技術説明、インストールおよびコンフィグレーション 750-131 Ver. 2.3.12009.1. 7

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モジュール式 I/Oシステム

PROFIBUS DP/FMS PROFIBUS DP

750-301/750-303/750-323

取扱い説明書 技術説明、インストールおよびコンフィグレーション 750-131 Ver. 2.3.1(2009.1. 7)

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WAGOコンタクトテクニック社(ドイツ) Hansastraβe 27 D-32423 Minden 電話: +49(0)571/8 87-0 ファックス: +49(0)571/8 87-1 69 電子メール: [email protected] Web: http://www.wago.com

技術サポート 電話: +49(0)571/8 87-5 55 ファックス: +49(0)571/8 87-4 30 電子メール: [email protected]

本書の作成には万全を期しておりますが、お気づきの点やご意見がございましたら

下記までお知らせください。

136-0071 東京都江東区亀戸 1-5-7日鐵 NDタワー WAGOジャパン株式会社 オートメーション TEL, 03-5627-2059 FAX, 03-5627-2055 この取扱い説明書において使用される会社名、ソフトウェアおよびハードウェアの

名称は、一般的に、商標法または特許法により保護されています。

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目次・i

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

目次

1 重要な補足説明..................................................................................................1

1.1 法規について ..............................................................................................1

1.2 適用範囲 .....................................................................................................2

1.3 表示マーク..................................................................................................2

1.4 フォントの規則 ..........................................................................................3

1.5 数字の表記法 ..............................................................................................3

1.6 略語 ............................................................................................................4

2 WAGO-I/O-SYSTEM 750..................................................................................5

2.1 システムの説明 ..........................................................................................5

2.2 取り付け方法 ..............................................................................................7

2.3 電気的な取り付け方法 .............................................................................10

2.4 電源 ..........................................................................................................12

2.5 製造番号 ...................................................................................................15

2.6 システムデータ ........................................................................................16

2.7 技術データ................................................................................................16

3 フィールドバスカプラ .....................................................................................18

3.1 フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323...................................18

4 I/Oモジュール .................................................................................................44

4.1 概 要 ..................................................................................................44

4.2 デジタル入力モジュール .....................................................................44

4.3 デジタル出力モジュール .....................................................................45

4.4 アナログ入力モジュール .....................................................................46

4.5 アナログ出力モジュール .....................................................................47

4.6 特殊モジュール....................................................................................47

4.7 システムモジュール ............................................................................48

4.8 PROFIBUSでのステータスバイト ....................................................49

5 PROFIBUS .....................................................................................................51

5.1 説明 ......................................................................................................51

5.2 配線 ......................................................................................................52

6 爆発性環境での使用について...........................................................................54

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ii・目次

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.1 はじめに ...................................................................................................54

6.2 保護対策 ...................................................................................................54

6.3 CENELECおよび IECに基づく分類 .....................................................54

6.4 NEC 500に基づく分類............................................................................58

6.5 識別(ラベリング) ...................................................................................59

6.6 設置規制 .....................................................................................................61

7 資料一覧 ..........................................................................................................63

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重要な補足説明 ・1 法規について

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

1 重要な補足説明 本マニュアルで説明しているユニットの取付けとスタートアップを迅速に、しかも

確実に行うためには、本マニュアルに記載されているアドバイスと説明を十分読ん

で理解し、その内容に従うように努めてください。

1.1 法規について 1.1.1 著作権

本マニュアルは、すべての図およびイラストを含み著作権によって保護されていま

す。著作権で規定されている条項の範囲を超えて本マニュアルを利用することは一

切禁止されています。複製、翻訳、もしくは電子技術や写真技術によるファイルの

保管や修正は、WAGO コンタクトテクニック社(ドイツ)の文書による認可を事前に受けることが必要です。この規定に違反する行為は告訴の対象となります。

1.1.2 ユーザ資格

本マニュアルで説明している製品を使用するユーザとしては、PLCプログラミング資格を所有する専門家、電気専門家、あるいは電気専門家による教育を受けた電気

規格に詳しい人物のみを対象としています。WAGO コンタクトテクニック社(ドイツ)は、本マニュアルに記載されている内容を無視した結果による、WAGO 製品または他社製品の使用時に発生する不良動作および損害に対しては一切の責任

を負わないこととします。

1.1.3 使用目的

各アプリケーションについて、提供される部品は、専用のハードウェアとソフトウ

ェアのコンフィグレーションで動作することになります。本マニュアルに記載され

た可能性の範囲内でのみ修正が認められています。ハードウェアやソフトウェアに

対するそれ以外のすべての変更、および部品を規格外で使用することは、WAGOコンタクトテクニック社(ドイツ)の保証対象外となります。

ハードウェアやソフトウェアの、修正コンフィグレーションや最新コンフィグレー

ションに関するご要望は、WAGOジャパン株式会社まで直接ご連絡ください。

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2・ 重要な補足説明 適用範囲

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

1.2 適用範囲 本マニュアルは、PROFIBUS のラインに接続される PROFIBUS 用フィールドバスカプラおよびWAGOI/Oシステム 750について説明します。

型番 部品 750-301 PROFIBUS DP/FMS 1.5Mボー 750-303 PROFIBUS DP/FMS 12Mボー 750-323 PROFIBUS DP 12Mボー、デジタル専用 750-xxx I/O モジュール

1.3 表示マーク 危険

人を危害から保護するため、必ずこの内容を順守してください。

警告

デバイスの損傷を防ぐため、必ずこの内容を順守してください。

注意

円滑な動作を確保するため、必ず限界条件を順守してください。

ESD(静電放電)

静電放電による部品への損傷についての警告です。静電放電の危険を伴う部品を

手で触れる場合の予防策を順守してください。

注記

デバイスの効率的な使用方法およびソフトウェアの最大活用に関する手順また

はアドバイスです。

詳細について

その他の資料、マニュアル、データシート、およびインターネットページへの参

照です。

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重要な補足説明 ・3 フォントの規則

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

1.4 フォントの規則 Italic パス名とファイル名はイタリック体で表記 例: C:\programs\WAGO-IO-CHECK Italic メニュー項目は太字イタリック体で表記 例: Save \ 2 つの名前の間にあるバックスラッシュは、一連のメニュー

項目であることを示す 例: File\New END 押しボタンは小さな大文字の太字体で表記 例: ENTER < > キーは山括弧内に太字で表記 例: <F5> Courier プログラムコードは Courierフォントで表記 例: END_VAR

1.5 数字の表記法 数字の符号 例 注記 10進数 100 通常の表記法 16進数 0x64 Cの表記法 2進数 '100'

'0110.0100' 'で囲む ニブル(4ビット)ごとにドットで区切る

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4・ 重要な補足説明 略語

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

1.6 略語 DI デジタル入力 DO デジタル出力 I/O 入力/出力 ID 識別コード PFC プログラム可能フィールドバスコントローラ PFC-PI プログラム可能フィールドバスコントローラ — プロセスイメー

ジ PFC-RTS プログラム可能フィールドバスコントローラ — ランタイムシス

テム PI プロセスイメージ PLC プログラム可能ロジックコントローラ AO アナログ出力モジュール AI アナログ入力モジュール SM 特殊モジュール

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750 ・5 システムの説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2 WAGO-I/O-SYSTEM 750

2.1 システムの説明 2.1.1 概要

WAGO-I/O-SYSTEM 750 は、各種のフィールドバスに合わせて、モジュール方式で特定用途向けのフィールドバスノードを組み立てることのできる各種

機能の部品で構成されています。 1つのフィールドバスノード(略称:ノード)は、原則として先端部(左端)のフィールドバスカプラ(略称:カプラ)またはプログラム可能フィールドバ

スコントローラ(略称:コントローラ)(1)、いくつかの特殊 I/O モジュール(2)、および反対側(右端)に取り付けられる終端モジュール(3)で構成されます。

図 2-1:PROFIBUS用フィールドバスノードのセットアップ

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6・ 750 システムの説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.1.2 カプラ/コントローラ(1)

WAGO-I/O-SYSTEM 750のカプラ/コントローラは、フィールドバスと I/O機能を備えた各種フィールドデバイス間のリンクの役割をします。I/O 機器が故障なく動作するのに必要なすべての制御機能が、このカプラ/コントローラに

よって実行されます。種々の異なるフィールドバスシステムへの接続は、たと

えば PROFIBUS、INTERBUS、CANopen、MODBUSなどの各々のフィールドバスに対応した各カプラ/コントローラを用いることによって行います。こ

のようにして、WAGO-I/O-SYSTEM はフィールドバスシステムの変更を可能にしています。 本マニュアルは PROFIBUS DP/FMS ネットワークに接続される

750-301,750-303,750-323 の各フィールドバスカプラの特徴および取扱い方法を記述します。

2.1.3 I/Oモジュール(2)

I/O モジュール内部では、入力/出力されるプロセスデータの変換が行われます。種々の異なる要件に対応するために、各種 I/O モジュールが用意されています。デジタルおよびアナログ入力/出力、特殊モジュール(カウンタ、RS232C/RS485インターフェースなど)が用意されています。

2.1.4 終端モジュール(3)

フィールドバスノードにおいて故障のない正常な動作を保証するためには、終

端モジュールが必要です。この終端モジュールは、フィールドバスノードの終

端を行うために常に最後に置かれるモジュールとして取り付けます。このモジ

ュールには I/O機能はありません。

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750 ・7 取り付け方法

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.2 取り付け方法 2.2.1 安全に関する注記

ESD(静電放電)

このモジュールには、静電放電によって破壊される可能性のある電子部品が装備

されています。モジュールを取り扱うときには、周囲(人、作業場所、および梱

包材)が十分に接地されていることを確認してください。金接点などの導電性部

品には触れないようにしてください。

注意

システムの電源を切ってからバスモジュールの作業を行ってください。

2.2.2 機械的な取り付け方法

システムの部品はすべて、欧州規格 EN 50022(DIN 35)に適合したキャリアレール上に直接スナップ装着できます。 注意

I/O部品のスナップ脚部がキャリアレールに取付られますので、皿頭ねじまたはブラインドリベットでキャリアレールが固定されていることを確認してくださ

い。

取り付け方法は簡単でしかも省スペースです。すべてのモジュールは同一形状

で、実装時の制約事項を最小限にしています。 カプラと各 I/O モジュールの位置合わせと接続は、はめ込み方式を用いて確実に行われます。自動ロック機能により、各部品は、取り付けた後、レール上に

確実に固定されます。

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8・ 750 取り付け方法

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

カプラ/コントローラを横方向に動かないよう取り付けるため、キャリアレー

ル上のオレンジ色のロックディスクでカプラ/コントローラを固定します。固

定するには、ロックディスクの上部の溝にドライバを差し込み、押し付けます。 フィールドバスカプラを取り出すには、ロックディスクの下部の溝をドライバ

で押してディスクのロックを解除してから、オレンジ色のアンロックラグ(プ

ルタブ)を上に引きます。

アンロック

ラグ

固定

ロック解除

図 2-2:カプラ/コントローラとアンロックラグ g012201d

各 I/O モジュールもアンロックラグを上に引くことによりユニットから取り出すことができます。

図 2-3:I/Oモジュールを取り出す p0xxx01x

危険

PE(アース)の遮断によって、人や機器を危険にさらすおそれのある状況が生じないようにしてください。

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750 ・9 取り付け方法

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

セルフクリーニングの電源ジャンパ接点は、フィールド側に電源電圧を供給し

ます。電源ジャンパ接点はモジュールの両端に取り付けられています。フィー

ルドバスカプラとバスモジュールの右側にあるメス型接点は、不慮の接触を防

ぐためにスプリング接点で設計されています。オス型接点は、バスモジュール

の左側に取り付けられています。

位置 1

位置 2

図 2-4:電源ジャンパ接点 g01xx00d

危険

電源接点の先端は鋭くなっています。けがを防ぐため、モジュールは慎重に取り

扱ってください。

注意

一部のバスモジュールには、電源ジャンパ接点が用意されていないか、あるいは

少数の接点しか用意されていないことを考慮に入れておいてください。また一部

のモジュールの設計では、オス型接点の溝の上部が閉じられているため、電源ジ

ャンパ接点を物理的に並べて取り付けることはできません。

データ接点は、セルフクリーニングの金メッキスプリング接点として設計され

ており、自動的に確実な結合が行われます。

図 2-5:データ接点 p0xxx07x

警告

汚れや傷を防ぐため、I/Oモジュールを金メッキスプリング接点に接触しないでください。

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10・ 750 電気的な取り付け方法

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.3 電気的な取り付け方法 2.3.1 電線接続

断面積が 0.08~2.5mm2の電線(AWG28-12)を、ケージクランプ結線を使用して接続することで、振動耐性があって、メンテナンスが不要の、迅速な結線

を実現することができます。ケージクランプを作動させるには、ドライバを結

線上部の角穴部に挿入します。次に、対応する丸穴部に電線を挿入します。ド

ライバを取り外すと、電線は確実にクランプされます。

図 2-6:電線の端を挿入する p0xxx06x

クランプ力は、断面積に対応して自動的に調整されます。電線を破損すること

のないようにケージクランプの全表面圧が電線に加わります。電線の変形は補

正され、自然にゆるむことはありません。電線とケージクランプ間の接触点は、

腐食作用を受けないよう保護されています。結線は迅速に行うことができ、ま

た、端子結線の定期点検を行う際にも、メンテナンスが不要でコストを節約で

きます。 2 つのキャリアレール接点は、アースされたキャリアレールとコントローラ間を電気的に接触させるという役割を果たすもので、カプラ/コントローラの下

部に取り付けられています。 注意

キャリアレール接点とキャリアレールが完全に接触していることを確認してく

ださい。キャリアレールはアースしておく必要があります。

注意

被覆電線の先端は 8~9mm むいた後、先端がばらけないようにして電線挿入口にまっすぐ、先端が突き当たるまで挿入してください。

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750 ・11 電気的な取り付け方法

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.3.2 ヒューズの交換

WAGO-I/O-SYSTEM 750の一部の電源入力モジュールには、ヒューズホルダが備え付けられています。電源の右側にあるモジュールを電気的に切り離すため

には、ヒューズホルダからヒューズを取り外します。取り外すには、ヒューズ

ホルダの両側にあるスリットの一方にドライバを差し込み、ホルダを持ち上げ

ます。

図 2-7:ヒューズホルダを取り外す p0xxx05x

ヒューズホルダのカバーを手前に傾けるとホルダからヒューズを取り外したり

ホルダにヒューズを差し込んだりできます。ヒューズホルダを後に押して元の

位置に戻します。

図 2-8:ヒューズホルダを開く p0xxx03x

図 2-9:ヒューズを交換する p0xxx04x

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12・ 750 電源

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.4 電源

図 2-10:電源 g01xx02x

1 — システム電源 2 — フィールド側電源 フィールド側の電源は、システム電源から電気的に絶縁されています。これに

よって、センサやアクチュエータには、個別の電圧電源によって電源が供給さ

れ、ヒューズを取り付けることができます。 カプラ/コントローラの電子回路部の 24V電圧電源として電圧が不安定なものが使われた場合には、コンデンサ(1A の負荷電流当たり 200µF の容量)によって電源をフィルタ処理する必要があります。この目的のため、バックアップ

コンデンサモジュール(注文番号 288-824)がWAGO I/Oシステム用に開発されています。このモジュールは、ノイズを含んだ 24VDC 電圧電源を安定させる機能を果たし、規定の範囲内にリップル電圧を抑えます。この電圧変動の原

因としては、1次側での電圧遮断、2次側での過負荷状態、または減衰されていないインダクタンスとキャパシタンスのスイッチング動作などが考えられます。 警告

バスカプラに組み込まれている電源入力モジュールの+と-に対しては供給可

能な電源電圧は 24VDCだけです。 120VAC と 230VAC の両方が供給できる電源入力モジュールは 750-609、750-611、および 750-612だけです。

警告

絶縁電圧の試験を実施する際には、グラウンド(アース)のフィールド側接点の

結線を外してください。結線を外さないで試験を実施すると、誤った結果が生じ

たり、場合によってはモジュールが破損するおそれがあります。

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750 ・13 電源

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.4.1 システムの電源電圧

システムの電源電圧(24VDC)は、電圧レギュレータによってフィルタ処理されてから、カプラの電子回路部と内部バスに供給されます。外部のフィールド

バスシステムから電気的に絶縁するかどうかは、カプラ/コントローラのタイ

プによって決まります。 内部バス用電源には、カプラ/コントローラとバスモジュール間の内部通信の

他に、バスモジュール用電源が含まれています。この電源は最大値が限定され

ています。この最大値は、カプラ/コントローラのタイプによって異なります。

全てのバスモジュールの内部電源消費量合計値がこの最大値を超えた場合、内

部システム電源入力モジュールをさらに追加する必要があります(型式

750-613)。 バスモジュールの制御電子回路部の電源は、バスモジュールをスナップ方式で

取り付けて、内部バス接点を使用することによって供給されます。金メッキが

施されたセルフクリーニングのスライド式接点によって、確実な接触が保証さ

れています。バスモジュールを取り外すと、それ以降のバスモジュールとの通

信が遮断されることになります。カプラ/コントローラは、遮断された場所を

検出し、対応するエラーメッセージを表示します。 警告

電圧が印可された状態で I/Oモジュールを取り出したり差し込んだりすると、未定義状態に陥るおそれがあります。このため、I/Oモジュールの作業に取りかかるときには、必ず電源を切り離してください。

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14・ 750 電源

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.4.2 フィールド側の電源電圧

電源電圧は、各 I/O モジュールをともにスナップ装着すると自動的に供給されます。セルフクリーニングの電源ジャンパ接点(P.J.C)があるので、安全な結線が保証されています。電源接点の電流容量は最大 10Aです。 PE接点とは、規格に準拠したグラウンド(アース)接点であり、内部回路保護用のアースとして使用できます。PE接点の漏れ電流容量は 125Aです。 警告

スイッチキャビネット内で、キャリアレールから PE接点の間に低インピーダンス結合が生じます。

注意

I/O 機能によっては、電源ジャンパ接点(P.J.C)が用意されていないモジュールがあります。ノードのアセンブリ時には、この点に注意することが大切です。

フィールド側の電源が必要なモジュールもあれば、まったく必要のないモジュー

ルもあります。各モジュールの個別回路図を確認してください。電源入力モジュ

ールを追加しなければならない場合があります。 モジュールの各データシートを参照してください。

電源入力モジュールを追加すると、電源接点でフィールド電源供給が必ず遮断

されます。この場所において新たに電源供給を行います。これによって、供給

電圧を変更することができます。この機能によりシステムの高度な柔軟性が保

証されます。

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750 ・15 製造番号

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.5 製造番号 製造番号は、部品に表示される横方向マーキングの一部です。この番号は、製

造日、ソフトウェアのバージョン、およびハードウェアのバージョンから構成

されます。

暦週

製造番号

年 ソフトウェアの

バージョン

ハードウェアの

バージョン 図 2-11:製造番号 g01xx09e

その他の数字と文字は、WAGOコンタクトテクニック社(ドイツ)の内部情報を表しています。 製造番号は、フィールドバスカプラ/コントローラのコンフィグレーション/

プログラミングインターフェースのカバーにも追加で印字されています。

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16・ 750 データ

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

2.6 システムデータ 750-301 750-303 750-323

最大ノード数 96(リピータ使用時)

最大 I/O点数 約 6000(マスタにより異なる)

伝送媒体 シールド 2線式銅線 PROFIBUS標準(EN50170)準拠

バスライン最大距離 200~2000m (ボーレート , ケーブルにより異な

る)

100~1200m 100~1200m (ボーレート, ケーブルにより異

なる) ボーレート 9.6kボー~1.5Mボー

2.7 技術データ 750-301

アナログ/デジタル

750-303 アナログ/デジタル

750-323

I/Oモジュール接続数 64

最大デジタル信号 256バイト

最大アナログ信号 122バイト プロトコルに従う DP:64バイト

DP/FMS:32バイト 1)

コンフィグレーション PCまたは PLC -

バス接続 1 x Dsubコネクタ(振動保護付)

電源電圧 DC24V(DC18V~30V)

入力電流 105mA(通常) 900mA(最大)

85mA(通常) 500mA(最大)

内部消費電流 500mA

電源ジャンパ接点 プレード/ばね接点 側面接続、セルフクリーニング

I/Oモジュールに対する全電流(K-Bus経由)

1.75A 0.75A

電源ジャンパ接点電圧 DC24V

電源ジャンパ接点電流 DC10A

データ接点 スライド接触、1.5u硬質金メッキ、 セルフクリーニング

データ接点経由の電圧降下 <1V(モジュール 64枚使用時)

ハウジング材質 ポリカーボネイト、ポリアルミド 6.6

マーカー 標準マーカー WAGO247/248シリーズ マーカーカード 8 x 47mm

適合電線 CAGE CLAMP;0.08mm2~2.5mm2 10Hz≦f<57Hz 0.0375mm振幅(連続) 0.075mm振幅(短時間) 周波数

範囲 57Hz≦f≦150Hz 0.5g(連続) 1g(短時間)

IEC 60068-2-6 耐振動性

振動種類:毎分 1オクターブの変化率で掃引 振動周期:10 振動経路:互いに直角の 3軸方向の各軸で掃引

IEC 60068-2-27 耐衝撃性

インパルス種類:正弦半波 インパルス強度:15gピーク値、11ms保持時間 インパルス経路:互いに直角の 3軸方向で 2回のインパルス

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750 ・17 データ

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

自由落下 ≦1m

保護等級 IP20

絶縁 500V システム/電源

動作温度 0~+55

保存温度 -40~+55

相対湿度 5%~95%(結露無し)

汚染ガス濃度 (相対湿度 75%以下)

SO2≦25ppm H2S≦10ppm

寸法(mm) W x H x L 51 x 65* x 100(*DIN35レール上部から)

寸法

カプラ/コントローラの側面図 寸法(mm) 図 2-12:寸法 g01xx05d

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フィールドバスカプラ・18フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3 フィールドバスカプラ 3.1 フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

この章は、以下で構成されます。

3.1.1 説明 .......................................................................................................... 19

3.1.2 ハードウェア ............................................................................................ 20 3.1.2.1 外観 .......................................................................................................... 20 3.1.2.2 デバイスの電源 ........................................................................................ 21 3.1.2.3 フィールドバス接続................................................................................. 22 3.1.2.4 表示 LED ................................................................................................. 23 3.1.2.5 局アドレス ............................................................................................... 24 3.1.2.6 コンフィグレーションインターフェース ................................................ 24

3.1.3 オペレーティングシステム ....................................................................... 25

3.1.4 プロセスイメージ ..................................................................................... 26 3.1.4.1 ローカルプロセスイメージ ...................................................................... 26 3.1.4.2 入力データと出力データの割り当て ....................................................... 27

3.1.5 コンフィグレーション .............................................................................. 28 3.1.5.1 GSDファイル .......................................................................................... 28 3.1.5.2 識別コードのバイト................................................................................. 29 3.1.5.3 例 ............................................................................................................. 32

3.1.6 カプラのパラメータ設定........................................................................... 35 3.1.6.1 750-301, 750-303パラメータ設定........................................................... 35 3.1.6.2 750-323パラメータ設定 .......................................................................... 37

3.1.7 バスカプラ起動、トラブルシューティング .............................................. 39

3.1.8 診断機能(750-301, 303のみ)................................................................ 42

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19・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.1 説明

フィールドバスカプラ 750-301 / 303 / 323 は、PROFIBUS DP 及び FMS 上のWAGO-I/O-SYSTEM 750に含まれるすべての(750-323はデジタルのみ)モジュールの周辺データを表示します。

初期化の段階で、バスカプラはノードの物理構成を判断し、この構成から、すべての入力

と出力用のプロセスイメージを作成します。アドレス空間を有効に活用するため、ビット

長が 8ビット未満の I/Oモジュールを組み合わせて 1バイトを構成することができます。

また、予定された I/Oモジュールの機能を停止することができます。このように、周辺信号に対応してノードの物理構成を個別に設計することができるので、既存の制御アプリケ

ーションに変更を加える必要がありません。

診断機能の概念は、EN 50170に準拠した、識別コードとチャネルをベースにした診断に基づいています。したがって、製造元に固有の診断情報を読み取るためにモジュールをプ

ログラムする必要はありません。

• .最大プロセスデータ長(入力と出力のプロセスイメージ):

750-301….128バイト 750-303….128バイト 750-323……32バイト

• 9.6kBd~12MBd(750-301は 1.2MBb)までの PROFIBUS上の伝送速度を自動認識

• WAGO-I/O-SYSTEM 750のすべてのデジタル I/Oモジュールをサポート ............... 750-323

• WAGO-I/O-SYSTEM 750のすべての I/Oモジュールをサポート …….….750-301,750-303

• コンフィグレーションモジュールをワイルドカードでパラメータ設定可能

• 各チャネルごとにパラメータ値を設定可能

• D-Sub9ピンコネクタによるバス接続

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フィールドバスカプラ・20フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.2 ハードウェア

3.1.2.1 外観

フィールド

バスコネクタD-Sub

(下位)

アドレス

(上位)

アドレス

コンフィグレーション

インターフェース

電圧電源のステータス

− 電源ジャンパー接点− システム

データ接点

システム電源供給24V0V

電源ジャンパー接点

経由の電源供給24V

電源ジャンパー接点

0V

図 3-1-1:フィールドバスカプラ 750-301/303/323 g033300d

フィールドバスカプラは、以下のハードウェアで構成されています。

• システム電源用の内部システム電源入力モジュールと、I/Oモジュールアセンブリ経由のフィールド電源用電源ジャンパ接点を備えた電源入力モジュール

• バス接続を備えたフィールドバスインターフェース

• 局アドレス用ロータリースイッチ 2個(10進数)

• 動作、バス通信、動作電圧の各ステータスを表示するため、またエラーメッセージや診断に使用するための表示素子(LED)

• I/Oモジュール(内部バス)およびフィールドバスインターフェースとの通信を行うための電子回路

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21・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

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3.1.2.2 デバイスの電源

電源は、ケージクランプ接続を備えた端子台を介して供給されます。デバイスの電源は、

システムユニットとフィールドユニットの両方を対象としています。

フィールドバス

インターフェース

電子回路

電子

回路

バス端子

フィールドバス

インターフェース

図 3-2:デバイスの電源 g012105d

内蔵の内部システム電源入力モジュールは、バスカプラ電子回路部と接続された I/Oモジュールに供給するために必要な電圧を生成します。

フィールドバスインターフェースには、内部システム電源入力モジュールから電気的に絶

縁された電圧が供給されます。

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フィールドバスカプラ・22フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.2.3 フィールドバス接続

PROFIBUSインターフェースは、有線データ伝送に関する米国規格 EIA RS485に準拠した D-SUBコネクタ接続として設計されています。

9ピン D-SUBソケット

図 3-3:バス接続、D-SUB g012102d

ピン 信号 説明 3 RxD(TxD)-P 送信(受信)信号 4 RTS 送信準備 5 GND 電源グラウンド(アース) 6 Vcc 電圧電源 8 RxD(TxD)-N 送信(受信)信号

フィールドバスシステムと電子回路間の電気的な絶縁は、フィールドバスインターフェー

ス内の DC/DCコンバータと光カプラによって行っています。

D-SUB を取付けた後で 80mm 高さのスイッチボックスに適合するよう、D-SUB の結合位置は機械的に低くなっています。

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23・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.2.4 表示 LED

フィールドバスのカプラやノードの動作状況は、各種の光ダイオード(LED)を介して伝えられます。

図 3-4:表示 LED 750-301,303, 323 g012106x

LED 色 意味 RUN 緑色 「RUN」LED は、フィールドバスカプラ/

コントローラが正しく初期化されているかど

うかをオペレータに示します。 BF 赤色 「BF」LEDは、PROFIBUSを経由して通信

が機能しているかどうかを示します。 DIA 赤色 「DIA」LEDは、外部診断を示します。すべ

てのデバイスがこの信号通知をサポートして

いるとは限りません。 I/O RUN 緑色 「I/O RUN」LEDは、ノードが正常に動作し

ていることを示します。 I/O ERR 赤色 「I/O ERR」LEDは、ノード内でエラーがあ

った場合点灯または点滅します。 A 緑色 動作電圧のステータス — システム C 緑色 動作電圧のステータス — 電源ジャンパ接点

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フィールドバスカプラ・24フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

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3.1.2.5 局アドレス

局アドレス(10 進数)は、電子回路モジュールにある 2 個のロータリースイッチを用いて決定します。

図 3-5:局アドレスの設定 g012102d

スイッチ「x1」は、アドレスの 1の位を決定します。スイッチ「x10」は、アドレスの 10の位を決定します。有効な局アドレスは、1~99です。カプラについては、局アドレス 0も有効です。

局アドレスは、デバイスのスイッチをオンにしたとき(初期化段階)、フィールドバスカ

プラによって取り込まれます。動作中にスイッチの位置を変えても影響しません。

3.1.2.6 コンフィグレーションインターフェース

コンフィグレーションインターフェースは、WAGO I/O-CHECK2との通信やファームウェアのアップロードのために使用されるもので、カバーフラップの内側にあります。

蓋(カバー

フラップ)

を開く

コンフィグレーション

インターフェース 図 3-6:コンフィグレーションインターフェース g01xx06d

通信ケーブル(750-920)を 4極ヘッダに接続します。

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3.1.3 オペレーティングシステム

マスタを起動するためのコンフィグレーションとフィールドバス局の電気的な設置が完

了すれば、システムをスタートアップできます。

電源電圧のスイッチをオンにすると、カプラは、デバイス、I/Oモジュール、およびフィールドバスインターフェースの全機能について自己診断を実行します。この後、I/Oモジュールと現在のコンフィグレーションが検出され、これによって外部からは見えないリス

トが作成されます。このリストには、通信チップのフィールドバス RAMにある入力と出力の領域が含まれています。

エラーが発生した場合、カプラは「停止」状態になります。このとき「I/O ERR」LED(赤色)が点滅します。エラーがなくスタートアップすれば、カプラは「フィールドバス開始」

ステータスに移動し、「I/O RUN」LED(緑色)が点灯します。

電源のスイッチを オンにする

カプラの自己診断、 モジュールとコンフィグレーショ

ンの検出、および内部リストの設定

「I/O ERR」LEDが赤色に点滅

エラー?

フィールドバスの開始 「I/O RUN」LEDが緑色に点灯

動作停止 「I/O ERR」LEDが赤色に点滅

あり

なし

図 3-7:オペレーティングシステム g012113d

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フィールドバスカプラ・26フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.4 プロセスイメージ

3.1.4.1 ローカルプロセスイメージ

スイッチをオンにすると、カプラは、ノードに接続された、データ(データ長/ビット長

>0)を供給または待ち受けるすべての I/O モジュールを認識します。ノードには、アナログとデジタルの I/Oモジュールを混在させることができます。

注記

I/O モジュール上で個別に使用される入力と出力のビット数またはバイト数については、対応する I/Oモジュールの説明を参照してください。

カプラは、データ長と I/Oモジュールの種類、およびノード内の I/Oモジュールの位置から内部プロセスイメージを生成します。内部プロセスイメージは、入力と出力のデータ領

域に分割されます。

デジタル I/Oモジュールのデータはビット方式になります。すなわち、データ交換はビット単位で行われます。アナログ I/Oモジュールは通常、バイト方式の I/Oモジュールになります。すなわち、これらのモジュールでは、バイト単位のデータ交換が行われます。バ

イト方式のモジュールの例としては、カウンタモジュール、角度や距離の測定用 I/Oモジュール、および通信モジュールなどがあります。

各 I/Oモジュールのデータは、個々のプロセスイメージの中で、カプラの後のモジュールの位置の順番に従って、入力と出力のローカルプロセスイメージ用に分離されています。

注記

ノードを変更または拡張した場合、プロセスイメージが再構築される可能性がありま

す。この場合、プロセスデータのアドレスも、前のアドレスと比較して変更されます。

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3.1.4.2 入力データと出力データの割り当て

プロセスデータは、上位のコントローラ(マスタ)と、PROFIBUSを経由して交換されます。例えば、最大 128バイトのデータが、マスタからカプラに、またはノードからは出力データが伝送されます。カプラは、最大 128バイトの入力データをマスタに返送することによって応答します。

各モジュールはノードを作成するときに構成されますが、このとき、コンフィグレーショ

ンプログラムのハードウェア一覧から取り出すことができます。対象となりうるモジュー

ルの情報は GSDファイルに入っています。

カプラは、設置されて構成されたノードの設定値に基づいて内部マッピングを生成します。

このマッピングにおける入力データと出力データの割り当ては、PROFIBUS電文内での位置に従って、ローカルプロセスイメージ内で決定されます。

PLCの例

マスタ

アドレス

割り当てリスト

バイト単位で割り当て

PLC上で設定

割り当てリスト

ビット単位およびバイト

単位で割り当て

カプラによって自動設定

インタフェースモジュール

図 3-8:入力データと出力データの割り当て g012117d

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フィールドバスカプラ・28フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.5 コンフィグレーション

ノードのコンフィグレーションは、フィールドバスカプラと I/Oモジュールの物理的条件に従って実行されます。

コンフィグレーションは、I/O モジュールの物理的条件に従って配置します。これには、プロセスデータを扱う I/Oモジュールのみが関連します。診断機能のない電源入力モジュール、バス内部システム電源入力モジュール、および終端モジュールは、プロセスデータ

を扱うことはないため、コンフィグレーションについては無視されます。

いくつかのモジュールは、各 I/Oモジュールごとにハードウェア一覧に登録されます。このモジュールは、750-452 (/…-…) 1x16Bit I 、または、8 Bit binary inputsのように表されます。

制御プログラムとは独立して接続される周辺ユニットを個別に配置できるようにするた

め、コンフィグレーションテーブルにおいて、「未接続」というパラメータで I/Oモジュールを表現できます。このようにすると、実際に存在するプロセスデータが各モジュール

ごとにフィルタ処理され、PROFIBUS上での伝送や周辺ユニットによる読み込みは行われません。

3.1.5.1 GSDファイル

PROFIBUS DPにおけるモジュールの機能は、GSDファイル(ユニットの基本データ)の形態で製造元によって定義されています。

このユニットのメインデータの構成、内容、およびコーディングは標準化されているので、

ユーザは、さまざまな製造元のプロジェクトユニットを使用して任意の DPスレーブを作成できるようになります。

詳細について

PNO は、記載されたすべての製造元の GSD ファイルについての情報を提供しています。 I/O モジュールのコンフィグレーション用の GSD ファイルとシンボルファイルは、WAGOのインターネットページで入手できます。 http://www.wago.co.jp/io/

750-301用 GSDファイル B750_P43.GSD

750-303用 GSDファイル B751_P43.GSD

750-323用 GSDファイル B752_P39.GSD

GSD ファイルはコンフィグレーションソフトウェアよって読み込まれ、該当する設定値が転送されます。必要な入力と操作手順については、ソフトウェアのユーザマニュアルを

参照してください。

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WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.5.2 識別コードのバイト

識別コードのバイトには、ユニットの入力と出力の設計や構成についての情報が含まれて

います。各 I/Oモジュールや各チャネルを作成する場合には、これらに識別コード(モジュール)を割り当てます。

ビット 意味 7 6 5 4 3 2 1 0

データ長 0 0 0 0 1バイトまたは 1ワード 0 0 0 1 2バイトまたは 2ワード 0 0 1 0 3バイトまたは 3ワード ... ... ... ... ... 1 1 1 1 16バイトまたは 16ワード 入力と出力 0 0 識別コード形式の仕様 0 1 入力 1 0 出力 1 1 入力と出力 形式 0 0=バイト構成 1 1=ワード構成 整合性

0 バイトまたはワード処理 1 一括処理

情報は GSD ファイルに保存されます。I/O モジュールの作成時、コンフィグレーションソフトウェアを使用して、ハードウェア一覧内の品番に基づいて I/Oモジュールが選択されます。

750-301,750-303の場合 モジュール 識別コード モジュール 識別コード Register-Interface 1x16Bit I/O 0xB1 750-404 (/…-…) 1x40Bit I/O 0xB4 750-452 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-452 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-452 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-452 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-453 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-453 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-453 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-453 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-454 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-454 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-454 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-454 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-455 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-455 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-455 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-455 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-456 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-456 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-456 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-456 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-457 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-457 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-457 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-457 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-458 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-458 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-458 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-458 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-460 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-460 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-460 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-460 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-461 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-461 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-461 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-461 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-462 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-462 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-462 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-462 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-463 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-463 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82

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フィールドバスカプラ・30フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

750-463 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-463 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-465 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-465 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-465 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-465 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-466 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-466 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-466 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-466 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-467 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-467 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-467 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-467 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-468 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-468 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-468 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-468 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-469 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-469 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-469 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-469 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-472 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-472 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-472 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-472 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-474 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-474 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-474 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-474 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-475 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-475 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-475 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-475 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-476 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-476 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-476 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-476 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-477 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-477 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-477 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-477 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-478 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-478 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-478 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-478 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-479 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-479 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-479 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-479 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-480 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-480 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-480 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-480 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-481 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-481 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-481 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-481 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-483 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-483 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-483 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-483 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-484 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-484 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-484 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-484 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-485 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-485 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-485 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-485 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-486 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-486 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-486 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-486 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-487 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-487 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-487 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-487 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-488 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-488 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-488 (/…-…) 2x16Bit I 0x53 750-488 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-491 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-491 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-491 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-491 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-492 (/…-…) 1x16Bit I 0x50 750-492 (/…-…) 1x24Bit I 0x40, 0x82 750-492 (/…-…) 2x16Bit I 0x51 750-492 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-511 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-511 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-550 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-550 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-550 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-550 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-551 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-551 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-551 (/…-…) 2x16Bit O 0x63 750-551 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-552 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-552 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-552 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-552 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-553 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-553 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-553 (/…-…) 2x16Bit O 0x63 750-553 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-554 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-554 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-554 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-554 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-555 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-555 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-555 (/…-…) 2x16Bit O 0x63 750-555 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-556 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-556 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-556 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-556 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-557 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-557 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-557 (/…-…) 2x16Bit O 0x63 750-557 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-559 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-559 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-559 (/…-…) 2x16Bit O 0x63 750-559 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF5 750-560 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-560 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-560 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-560 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2

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31・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

750-580 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-580 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-580 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-580 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-584 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-584 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-584 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-584 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-585 (/…-…) 1x16Bit O 0x60 750-585 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-585 (/…-…) 2x16Bit O 0x61 750-585 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-630 (/…-…) 1x32Bit I 0xD1 750-630 (/…-…) 1x40Bit I 0x40,0x84 750-630 (/…-…) 1x40Bit I/O 0xB4 750-631 (/…-…) 1x48Bit I/O 0xB5 750-634 (/…-…) 1x48Bit I/O 0xB5 750-635 (/…-…) 1x32Bit I/O 0xB3 750-637 (/…-…) 1x48Bit I/O 0xB5 750-638 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-639 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-641 (/…-…) 1x6Bit I/O 0xB5 750-642 (/…-…) 1x4Bit I/O 0xB3 750-643 (/…-…) 1x8Bit I/O 0xB7 750-650 (/…-…) 1x2Bit I/O 0x70 750-650 (/…-…) 1x2Bit I 0x70 750-650 (/…-…) 1x3Bit I/O 0xB2 750-650 (/…-…) 1x4Bit I/O 0xB3 750-650 (/…-…) 1x5Bit I/O 0xB4 750-650 (/…-…) 1x6Bit I 0xB5 750-651 (/…-…) 1x2Bit I/O 0x70 750-651 (/…-…) 1x3Bit I/O 0xB2 750-651 (/…-…) 1x4Bit I/O 0xB3 750-651 (/…-…) 1x5Bit I/O 0xB4 750-651 (/…-…) 1x6Bit I/O 0xB5 750-653 (/…-…) 1x2Bit I/O 0x70 750-653 (/…-…) 1x3Bit I/O 0xB2 750-653 (/…-…) 1x4Bit I/O 0xB3 750-653 (/…-…) 1x5Bit I/O 0xB4 750-653 (/…-…) 1x6Bit I/O 0xB5 750-654 (/…-…) 1x16Bit I/O 0x70 750-654 (/…-…) 1x24Bit I/O 0xB2 750-654 (/…-…) 2x16Bit I/O 0xF1 750-654 (/…-…) 2x24Bit I/O 0xF2 750-655 (/…-…) 12Bit I/O 0xBB 750-655 (/…-…) 20Bit I/O 0xC0,0x93,0x93 750-655 (/…-…) 24Bit I/O 0xC0,0x97,0x97 750-655 (/…-…) 32Bit I/O 0xC0,0x9F,0x9F 750-655 (/…-…) 40Bit I/O 0xC0,0xA7,0xA7 750-655 (/…-…) 48Bit I/O 0xC0,0xAF,0xAF 8 Bit binary inputs 0x10 16 Bit binary inputs 0x11 24 Bit binary inputs 0x12 32 Bit binary inputs 0x13 40 Bit binary inputs 0x14 48 Bit binary inputs 0x15 56 Bit binary inputs 0x16 64 Bit binary inputs 0x17 72 Bit binary inputs 0x18 80 Bit binary inputs 0x19 88 Bit binary inputs 0x1A 96 Bit binary inputs 0x1B 104 Bit binary inputs 0x1C 112 Bit binary inputs 0x1D 120 Bit binary inputs 0x1E 128 Bit binary inputs 0x1F 8 Bit binary outputs 0x20 16 Bit binary outputs 0x21 24 Bit binary outputs 0x22 32 Bit binary outputs 0x23 40 Bit binary outputs 0x24 48 Bit binary outputs 0x25 56 Bit binary outputs 0x26 64 Bit binary outputs 0x27 72 Bit binary outputs 0x28 80 Bit binary outputs 0x29 88 Bit binary outputs 0x2A 96 Bit binary outputs 0x2B 104 Bit binary outputs 0x2C 112 Bit binary outputs 0x2D 120 Bit binary outputs 0x2E 128 Bit binary outputs 0x2F 0…8 Bit binary inputs 0x10 0…16 Bit binary inputs 0x11 0…8 Bit binary outputs 0x20 0…16 Bit binary outputs 0x21

750-323の場合 モジュール 識別コード モジュール 識別コード 8 Bit binary inputs 0x10 8 Bit binary outputs 0x20 16 Bit binary inputs 0x11 16 Bit binary outputs 0x21 24 Bit binary inputs 0x12 24 Bit binary outputs 0x22 32 Bit binary inputs 0x13 32 Bit binary outputs 0x23 40 Bit binary inputs 0x14 40 Bit binary outputs 0x24 48 Bit binary inputs 0x15 48 Bit binary outputs 0x25 56 Bit binary inputs 0x16 56 Bit binary outputs 0x26 64 Bit binary inputs 0x17 64 Bit binary outputs 0x27 72 Bit binary inputs 0x18 72 Bit binary outputs 0x28 80 Bit binary inputs 0x19 80 Bit binary outputs 0x29 88 Bit binary inputs 0x1A 88 Bit binary outputs 0x2A 96 Bit binary inputs 0x1B 96 Bit binary outputs 0x2B 104 Bit binary inputs 0x1C 104 Bit binary outputs 0x2C 112 Bit binary inputs 0x1D 112 Bit binary outputs 0x2D 120 Bit binary inputs 0x1E 120 Bit binary outputs 0x2E 128 Bit binary inputs 0x1F 128 Bit binary outputs 0x2F 0…8 Bit binary inputs 0x10 0…8 Bit binary outputs 0x20 0…16 Bit binary inputs 0x11 0…16 Bit binary outputs 0x21

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フィールドバスカプラ・32フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.5.3 例

750-303の場合

フィールドバスのノードを経由して、カプラと 17個の I/Oモジュールに明確な割り当てを行う必要があります。

図 3-9:アプリケーション例 g012115x

PIマスタ* 番号 I/O

モジュール モジュールの 識別コード 入力 出力

1 デジタル入力 8 Bit binary inputs EB12.0

デジタル入力 0x10 EB12.1

デジタル入力 EB12.2

デジタル入力 EB12.3

2 デジタル入力 EB12.4

デジタル入力 EB12.5

デジタル入力 EB12.6

デジタル入力 EB12.7

3 デジタル入力 8 Bit binary inputs EB13.0

デジタル入力 0x10 EB13.1

デジタル入力 EB13.2

デジタル入力 EB13.3

EB13.4

EB13.5

EB13.6 未使用

EB13.7

4 アナログ入力 750-452 (/…-…) 2x16Bit I EW0

アナログ入力 0x51 EW2

5 電源入力 電源入力 — —

6 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB8.0

デジタル出力 0x20 AB8.1

デジタル出力 AB8.2

デジタル出力 AB8.3

7 デジタル出力 AB8.4

デジタル出力 AB8.5

デジタル出力 AB8.6

デジタル出力 AB8.7

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33・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

PIマスタ* 番号 I/O

モジュール モジュールの 識別コード 入力 出力

8 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB9.0

デジタル出力 0x20 AB9.1

デジタル出力 AB9.2

デジタル出力 AB9.3

9 デジタル出力 AB9.4

デジタル出力 AB9.5

デジタル出力 AB9.6

デジタル出力 AB9.7

10 電源入力 電源入力 — —

11 アナログ出力 750-550 (/…-…) 2x16Bit O AW0

アナログ出力 0x61 AW2

12 アナログ入力 750-452 (/…-…) 2x16Bit I EW4

アナログ入力 0x51 EW6

13 アナログ出力 750-550 (/…-…) 2x16Bit O AW4

アナログ出力 0x61 AW6

14 アナログ入力 750-452 (/…-…) 2x16Bit I EW8

アナログ入力 0x51 EW10

15 電源入力 電源入力 — —

16 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB10.0

デジタル出力 0x20 AB10.1

デジタル出力 AB10.2

デジタル出力 AB10.3

AB10.4

AB10.5

AB10.6 未使用

AB10.7

17 終端モジュール 終端モジュール — —

* 表に挙げたマスタアドレスは、マスタコンフィグレーションで指定されたプロセスデータの割り当てに一致します。

750-323の場合

フィールドバスのノードを経由して、カプラと 10個の I/Oモジュールに明確な割り当てを行う必要があります。

図 3-9-1:アプリケーション例 g012115x

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フィールドバスカプラ・34フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

PIマスタ* 番号 I/O

モジュール モジュールの 識別コード 入力 出力

1 デジタル入力 8 Bit binary inputs EB0.0

デジタル入力 0x10 EB0.1

デジタル入力 EB0.2

デジタル入力 EB0.3

2 デジタル入力 EB0.4

デジタル入力 EB0.5

デジタル入力 EB0.6

デジタル入力 EB0.7

3 デジタル入力 8 Bit binary inputs EB1.0

デジタル入力 0x10 EB1.1

デジタル入力 EB1.2

デジタル入力 EB1.3

EB1.4

EB1.5

EB1.6 未使用

EB1.7

4 電源入力 電源入力 — —

5 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB0.0

デジタル出力 0x20 AB0.1

デジタル出力 AB0.2

デジタル出力 AB0.3

6 デジタル出力 AB0.4

デジタル出力 AB0.5

デジタル出力 AB0.6

デジタル出力 AB0.7

7 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB1.0

デジタル出力 0x20 AB1.1

デジタル出力 AB1.2

デジタル出力 AB1.3

8 デジタル出力 AB1.4

デジタル出力 AB1.5

デジタル出力 AB1.6

デジタル出力 AB1.7

9 デジタル出力 8 Bit binary outputs AB2.0

デジタル出力 0x20 AB2.1

デジタル出力 AB2.2

デジタル出力 AB2.3

AB2.4

AB2.5

AB2.6 未使用

AB2.7

10 終端モジュール 終端モジュール — —

* 表に挙げたマスタアドレスは、マスタコンフィグレーションで指定されたプロセスデータの割り当てに一致します。

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35・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.6 カプラのパラメータ設定

3.1.6.1 750-301, 750-303パラメータ設定

マスタとスレーブとの間でデータ交換を行うためには、前章で説明したコンフィグレーシ

ョンに加えて、パラメータ設定が必要になります。

WAGOフィールドバスカプラのパラメータレコードは、32バイトのパラメータ設定バイトで構成され、最初の 7バイトは DPログ用に予約されています。

バイト番号 ビット番号 値 説明 0 0-7 - 局のステータス(EN 50170 を参照) 1 0-7 1-255 ウォッチドッグ因子 1 2 0-7 1-255 ウォッチドッグ因子 2 3 0-7 0-150 最短 TSDR 時間 4 0-7 183 ベンダの ID(上位バイト) 5 0-7 82 ベンダの ID(下位バイト) 6 0-7 グループ(DIN 19245-3 を参照)

以下に示すユーザパラメータによって、カプラのいろいろな動作モードを設定できます。

以下の表は、可能なユーザパラメータとその値の範囲、およびバスカプラ 750-301, 750-303のデフォルト設定値を示しています。

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フィールドバスカプラ・36フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

バイト番号 ビット番号 値 説明 7 0-7 0 未使用 8 0-7 0 未使用 9 0-7 0 未使用 10 0-7 0 未使用 11 0-7 0 未使用 12 0 0 2 バイトの PLC インターフェースを停止 1 2 バイトの PLC インターフェースを起動 1-7 0 未使用 13 0-7 0 未使用 14 0 0 エラー時の周期的リセットを停止 1 エラー時の周期的リセットを起動 1 0 自動診断の停止 1 自動診断の起動 2 0 CLEAR を評価しない 1 CLEAR を評価しない 3-7 0 未使用 15 0-7 0 未使用 16 0 1 未使用 1 0 プログラミング対象のコンフィグレーションのためのプロセスイメー

ジ 1 自動プロセスイメージ 2 0 複雑なモジュールは、その使用済みデータとともにのみプロセスイメー

ジに表示する(Real_Cfg_Data) 1 複雑なモジュールの情報は、自動プロセスイメージ内に表示する

(Real_Cfg_Data) 3 0 自動プロセスイメージのための INTEL 形式 1 自動プロセスイメージのための MOTOROLA 形式 4 0 未使用 5-6 1 未使用 7 0 未使用 17 0-1 フィールドバスエラー/DP データ交換の終了/データのクリアに対

するフィールドバス(バスカプライメージ)の反応 0 フィールドバス上のデータ交換を停止 1 出力は状態 0 に移行 2 出力は既存の状態を維持 2-3 フィールドバスエラーに対するフィールドバス(バスカプライメージ)

の反応 0 DP データ交換の終了 1 入力は状態 0 に移行 2 入力は既存の状態を維持 4-7 0 未使用 18 0-7 DP 診断の最大長 16 16バイト 24 24バイト 32 32バイト 40 40バイト 48 48バイト 56 56バイト 64 64バイト 19 0-7 0 未使用 20 0-7 10-255 自動モジュール診断の起動のサイクル期間(×10ms) 21 0-7 0 未使用

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37・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.6.2 750-323パラメータ設定

マスタとスレーブとの間でデータ交換を行うためには、前章で説明したコンフィグレーシ

ョンに加えて、パラメータ設定が必要になります。

WAGOフィールドバスカプラのパラメータレコードは、32バイトのパラメータ設定バイトで構成され、最初の 7バイトは DPログ用に予約されています。

バイト番号 ビット番号 値 説明 0 0-7 - 局のステータス(EN 50170 を参照) 1 0-7 1-255 ウォッチドッグ因子 1 2 0-7 1-255 ウォッチドッグ因子 2 3 0-7 0-150 最短 TSDR 時間 4 0-7 183 ベンダの ID(上位バイト) 5 0-7 82 ベンダの ID(下位バイト) 6 0-7 グループ(DIN 19245-3 を参照)

以下に示すユーザパラメータによって、カプラのいろいろな動作モードを設定できます。

以下の表は、可能なユーザパラメータとその値の範囲、およびバスカプラ 750-323のデフォルト設定値を示しています。

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フィールドバスカプラ・38フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

バイト番号 ビット番号 値 説明 7 0-7 0 未使用 8 0-7 0 未使用 9 0-7 0 未使用 10 0-7 0 未使用 11 0-7 0 未使用 12 0 0 2 バイトの PLC インターフェースを停止 1 2 バイトの PLC インターフェースを起動 1 0 DP 診断(Slave_Diag) 1 2 バイトの診断インターフェースによる診断 2-7 0 未使用 13 0-7 0 未使用 14 0 0 エラー時の周期的リセットを停止 1 エラー時の周期的リセットを起動 1 0 自動診断の停止 1 自動診断の起動 2 0 CLEAR を評価しない 1 CLEAR を評価しない 4 0 バイナリモジュールの診断を PI にマッピングする 1 バイナリモジュールの診断を PI にマッピングしない 3, 5-7 0 未使用 15 0-7 0 未使用 16 0 1 未使用 1 0 プログラミング対象のコンフィグレーションのためのプロセスイメー

ジ 1 自動プロセスイメージ 2 0 複雑なモジュールは、その使用済みデータとともにのみプロセスイメー

ジに表示する(Real_Cfg_Data) 1 複雑なモジュールの情報は、自動プロセスイメージ内に表示する

(Real_Cfg_Data) 3 0 自動プロセスイメージのための INTEL 形式 1 自動プロセスイメージのための MOTOROLA 形式 4 0 未使用 5 1 未使用 6 0 プロセスイメージのアップデートの周期的な同期 1 プロセスイメージのアップデートの自由な実行 7 0 未使用 17 0-1 フィールドバスエラー/DP データ交換の終了/データのクリアに対

するフィールドバス(バスカプライメージ)の反応 0 フィールドバス上のデータ交換を停止 1 出力は状態 0 に移行 2 出力は既存の状態を維持 2-3 フィールドバスエラーに対するフィールドバス(バスカプライメージ)

の反応 0 DP データ交換の終了 1 入力は状態 0 に移行 2 入力は既存の状態を維持 4-7 0 未使用 18 0-7 DP 診断の最大長 16 16バイト 24 24バイト 32 32バイト 40 40バイト 48 48バイト 56 56バイト 64 64バイト 19 0-7 0 未使用 20 0-7 10-255 自動モジュール診断の起動のサイクル期間(×10ms) 21 0-7 0 未使用

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39・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.7 バスカプラ起動、トラブルシューティング

マスタのコンフィグレーションとフィールドバスノード(スレーブ局)の電気的設置が完了すれば、システムを稼動する事ができます。

バスカプラと I/Oモジュールの電源を投入すると、バスカプラは内部の診断ルーチンにて、全ての内部機能、構成部品、通信インターフェースが正常かどうかを確認します。次に、

機能モジュールと既存のコンフィグレーションを検出します。電源を投入した段階で「I/O ERR」LED が短い周期で点滅します。エラー無く電源投入が完了すると、バスカプラは「フィールドバススタート」状態に移行します。緑 LED「I/O RUN」が点灯し、バスが正常に動作している事を示します。 エラーが発生した場合は、赤 LED「I/O ERR」が引き続き点滅します。 この時の点滅回数と周期を数えることにより、すばやく正確にエラーを特定する事ができ

ます。以下の表は「I/O ERR」LED点滅回数に基づいたエラー状態を示しています。

I/O RUN

I/O ERR

1.点滅(短い周期) 1. 2.点滅シーケンス 2. 3.点滅シーケンス

2. 点滅 シーケンス

3. 点滅 シーケンス

エラーコード エラーの引数

説明 改善

- フィールドバスカプラ パラメータサムチェックエラー

ノードの電源を OFF しバスカプラを交換し電源再投入

1 インラインコード用の内部バッファーの オーバーフロー

ノードの電源を OFFし I/Oモジュールを減らし電源再投入。もしエラーが消えなければバスカプラ交換

2 サポートしていないデータタイプの I/Oモジュールを使用

次の操作からおかしな I/Oモジュールを特定: 電源 OFF し接続した I/O モジュールの中間に終端モジュールを置き電源再投入。 - LEDがまだ点滅していたら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ左にずらす。 - LEDが点滅しなかったら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ右にずらす。 電源再投入。誤った I/Oモジュールが見つかるまでこの操作を繰り返す。 見つけた I/Oモジュールを交換。 ファームウェアアップデートできるかを確認。

6 内部バスリセット(AUTORESET)後の I/O モジュール設定がカプラ起動後の設定と異なる

電源 ON/OFFしバスカプラ再起動

1

14 1) ケートウェイまたはメールボックス I/Oモジュールが最大数を超えた

ノードの電源を OFF しゲートウェイまたはメールボックス I/Oモジュールの数量を減らし電源再投入

3 - 内部バス通信不良 不良デバイスを見つけられない

電源入力モジュール(750-613)を使っていたら、このモジュールの電源供給が正常か確認。状態 LED にて確認。I/Oモジュールが正常に接続され、または、750-613 を使用していなければ、以下方法でおかしい I/Oモジュールを特定できます。 電源 OFF し接続した I/O モジュールの中間に終端モジュールを置き電源再投入。 - LEDがまだ点滅していたら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ左にずらす。 - LEDが点滅しなかったら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ右にずらす。 電源再投入。誤った I/Oモジュールが見つかるまでこの操作を繰り返す。 見つけた I/Oモジュールを交換。 もし左に I/O モジュールが 1 つだけで未だ LED が点滅していたら、I/O モジュールとバスカプラに問題があります。交換願います。

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フィールドバスカプラ・40フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

- 内部バスデータ通信エラー、または、 バスカプラの内部バス中断

ノードの電源を OFF しバスカプラに I/O モジュールを接続(確認)し電源再投入しエラー引数をを確

認する。もしエラー引数が LED 表示しなければバスカプラを交換。 または、以下方法でおかしい I/Oモジュールを特定できます。 電源 OFF し接続した I/O モジュールの中間に終端モジュールを置き電源再投入。 - LEDがまだ点滅していたら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ左にずらす。 - LEDが点滅しなかったら、電源 OFFし終端モジュールを現位置の 1つ右にずらす。 電源再投入。誤った I/Oモジュールが見つかるまでこの操作を繰り返す。 見つけた I/Oモジュールを交換。 もし左に I/O モジュールが 1 つだけで未だ LED が点滅していたら、I/O モジュールとバスカプラに問題があります。交換願います。

4

N 2) N番目のモジュール以降で フィールドバスが遮断

ノードの電源を OFFし(N+1)番目の I/Oモジュール(プロセスデータのある)を交換し電源再投入

5 N 2) N番目のモジュールとのレジスタの 通信におけるフィールドバスエラー

ノードの電源を OFFし N番目の I/Oモジュール (プロセスデータのある)を交換し電源再投入

0 コンフィグレーションデータが不十分 ノードコンフィグレーション項目のノード構成を確

認し訂正

N (0<N<65) 2)

コンフィグレーションデータを認識でき

ない Nバイト目のコンフィグレーション バイトのエラー

ノードコンフィグレーション項目のノード構成を確

認し訂正

6

651) コンフィグレーションデータ不一致 バイトの最大値を超えた

標準モジュールを選択する。バスカプラを再起動し

てもエラーが発生する時は高機能モジュールの数量

を減らしノードコンフィグレーション項目のノード

構成を訂正

7 3) N 2) N番目の位置にあるモジュールが サポートされていない

ノードの電源を OFFし N番目のモジュールを取り除き電源再投入

8 N 2) パラメータデータ不良(N-1)番目の パラメータバイト不十分

パラメータ項目のノード構成を確認し訂正

1 I/Oモジュール構成がバスカプラの 入力プロセスイメージより大きい。

ノードの電源をOFFし入力モジュールを減らし電源再投入 10

2 I/Oモジュール構成がバスカプラの 出力プロセスイメージより大きい。

ノードの電源を OFF し出力モジュールを減らし電源再投入

1) 750-323未対応 2) 点滅数(N)は I/Oモジュールの位置を表す。プロセスデータの無いモジュールは数えない。 3) 750-323のみ対応

エラーを取り除いた後、バスカプラを正常な使用状態に設定するには、新たな電源投入の

シーケンスが必要となります。 I/O モジュールの内部データチャネルにアクセスすると、緑 LED「I/O RUN」が点滅します。電源をオンにすると、バスカプラはバスモジュールのコンフィグレーションを確認

しますが、I/Oモジュールとのデータ交換は実行しません。これは、エラーなくスタートアップすれば、赤色 LED「I/O ERR」は消えます。緑 LED「I/O RUN」は、PROFIBUSネットワークによってデータが交換されていることを示します。 以下に示すように、さらなる診断機能が PROFIBUS DPによって提供されています。

診断のタイプ 局関連 温度過昇や電圧不足など、一般的な局の動作モードに関連す

るメッセージ モジュール関連 これらのメッセージは、定義した I/O モジュール内で診断が

利用可能であることを示す チャネル関連 これらのメッセージは、エラーの原因が個々の入力/出力(チ

ャネル)に関連することを示す(出力 2 における短絡など)

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41・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

フィールドバスの LED は、フィールドバスの動作状態を示します。PROFIBUS バスカプラの機能は「RUN」、「BF」、および「DIA」の各 LEDで示されます。4番目の LED(印字なし)は特に意味を持ちません。

応答モニタリングを呼び出した後「BF」LEDが点滅しない場合、原因としては、パラメータ設定または診断結果のエラーが考えられます。

バスカプラ 750-323にデジタル入力しか接続されていない場合、ユーザパラメータを用いて、「プロセスイメージ更新の自由実行」(バイト 16のビット 6 = 1)がセットされていることを確認する必要があります。送信タイプの周期的同期は、少なくとも 1つのデジタル出力が接続されている場合にしか動作しません。

入力しか接続されていない場合、電源投入の後、「I/O RUN」LEDが点灯します。

RUN

BF

DIA

I/O RUN

I/O ERR

(バスエラー) (意味なし)

LED 意味 処置 RUN BF I/O RUN 消灯 消灯 消灯 機能しない

電源 LEDが点灯:カプラの不良 電源 LEDが消灯:電源なし

電圧電源のテスト カプラの交換

点灯 点灯 消灯 1. カプラが初期化を終了し、パラメータ設定とコンフィグレーションの準

備が完了 2. パラメータ設定および/またはコンフィグレーションのエラー

3. 局アドレスの誤り 4. マスタへの接続の遮断(短絡、電線の切断)

PROFIBUSマスタの起動 プロジェクト設定内容の確認

アドレス設定10進スイッチのチェック バスケーブルのチェック

点灯 消灯 点灯 RUN: 入力が読み取られて出力が書き込まれ

点灯 消灯 点灯 CLEAR: 入力が読み取られて出力が固定される

PLC が停止。別の局は動作しない

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フィールドバスカプラ・42フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

3.1.8 診断機能(750-301, 303のみ)

バスカプラ 750-301と 750-303は、6バイトの標準診断に加えて外部診断機能をサポートしています。そのデータ長はフィールドバス経由で最大 58バイトまでパラメータ化する事ができます。

診断構成:

バスカプラとモジュールの診断メッセージは 8バイトで構成されます。よって、追加診断メッセージの最大数は 7となります。以下の表はモジュールとカプラを合わせて表現しています。”N”は局診断番号を表します(N=1,2…7)

バイト番号 ビット番号 値 説明

N*8 0-7 1-64 モジュール番号

N*8+1 0-7 1-4 チャネル番号

N*8+2 0-7 0-254 SPSプロセスイメージ バイトオフセット下限(0xFF:割り当て無し)

N*8+3 0-7 0-254 SPSプロセスイメージ バイトオフセット上限(0xFF:割り当て無し)

N*8+4 0-7 0-7 SPSプロセスイメージ ビットフセット(0xFF:割り当て無し)

N*8+5 0-7 - モジュールのステータスバイト

N*8+6 0-7 0 未使用

N*8+7 0-7 0 未使用

内部バス固有のバスカプラ診断

バイト番号 ビット番号 値 説明

N*8 0-7 0 未使用

N*8+1 0-7 0 未使用

N*8+2 0-2 初期化エラー

0 1 EEPROM読込エラー

1 1 インラインコード用の内部バッファのオーバーフロー

2 1 プログラムされたプロセスイメージのチェックエラー

3 1 内部バス上のモジュールタイプ読込エラー

4 1 接続したモジュールがサポートされていない

5 1 設定データが多すぎる

6 1 合計の出力データが大きすぎる

7 1 合計の入力データが大きすぎる

3-7 0 未使用

N*8+3 内部バスエラー

0 1 内部バス上のコマンド送信エラーが多すぎる

1 1 コマンド実行してタイムアウトが多すぎる

2 1 入力データ受信エラーが多すぎる

3 1 出力データ送信エラーが多すぎる

4 1 内部バスリセット時のエラー

5 1 内部バスの全般的なエラー

6 1 未使用

7 0 未使用

N*8+4 0-7 - 内部バスリセットテスト時のエラー

N*8+5 0-7 - 内部バスリセットをサポートしていないモジュール(未使用)

N*8+6 0-6 1-64 サポートしていない先頭モジュールのモジュール番号(未使用)

7 0 未使用

N*8+7 0-7 0 未使用

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43・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

PROFIBUS-DP固有のバスカプラ診断

バイト番号 ビット番号 値 説明

N*8 0-7 0 未使用

N*8+1 0-7 255 未使用

N*8+2 0-1 ユーザパラメータデータエラー

0 エラー無し

1 パラメータ全てが EEPROMに保存されない

2 未使用

3 バイト orワードエラー

2-7 0 未使用

N*8+3 0-2 エラー状態のユーザパラメータデータの先頭バイト orワード

0 バイト 0

1 バイト 1, 2

2 バイト 3, 4

3 バイト 5, 6

4 バイト 7, 8

5 バイト 9, 10

6 バイト 11, 12

7 バイト 13, 14

3-7 0 未使用

N*8+4 0-1 コンフィグレーションデータエラー

0 エラー無し

1 コンフィグレーションデータ不足

2 コンフィグレーションデータエラー

3 モジュールがサポートされていない

2-7 0 未使用

N*8+5 0-6 0-63 エラー状態のコンフィグレーションデータの先頭バイト orワード

7-8 0 未使用

N*8+6 0-7 0 未使用

N*8+7 0-7 0 未使用

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フィールドバスカプラ・44フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

4 I/Oモジュール 4.1 概 要

下の表に挙げたすべての I/Oモジュールは、750-301と 750-303を使ったモジュールアプリケーションに使用できます。 750-323はアナログおよび特殊モジュールには対応しておりません。

I/Oモジュールおよびその類似製品については I/Oモジュールのマニュアルをご覧ください。 I/O モジュールのマニュアルは以下のサイトから入手できます。

http://www.wago.co.jp/io/11_download_Japanese.htm

4.2 デジタル入力モジュール DI DC 5 V 750-414 4チャネル、DC 5V、0.2ms、2~3線接続、正方向スイッチ DI DC 5 (12) V 753-434 8チャネル、DC 5 (12)V、 0.2ms、1線接続、正方向スイッチ DI DC 24 V 750-400, 753-400 2チャネル、DC 24V、3.0ms、2~4線接続、正方向スイッチ 750-401, 753-401 2チャネル、DC 24V、0.2ms、2~4線接続、正方向スイッチ 750-410, 753-410 2チャネル、DC 24V、3.0ms、2~4線接続、正方向スイッチ 750-411, 753-411 2チャネル、DC 24V、0.2ms、2~4線接続、正方向スイッチ 750-418, 753-418 2チャネル、DC 24V、3.0ms、2~3線接続、正方向スイッチ、診断750-419 2チャネル、DC 24V、3.0ms、2~3線接続、正方向スイッチ、診断750-421, 753-421 2チャネル、DC 24V、3.0ms、2~3線接続、正方向スイッチ、診断750-402, 753-402 4チャネル、DC 24V、3.0ms、2~3線接続、正方向スイッチ 750-432, 753-432 4チャネル、DC 24V、3.0ms、2線接続、正方向スイッチ 750-403, 753-403 4チャネル、DC 24V、0.2ms、2~3線接続、正方向スイッチ 750-433, 753-433 4チャネル、DC 24V、0.2ms、2線接続、正方向スイッチ

750-422, 753-422 4チャネル、DC 24V、2~3線接続、正方向スイッチ、10 msパルス拡張

750-408, 753-408 4チャネル、DC 24V、3.0ms、2~3線接続、負方向スイッチ 750-409, 753-409 4チャネル、DC 24V、0.2ms、2~3線接続、負方向スイッチ 750-430, 753-430 8チャネル、DC 24V、3.0ms、1線接続、正方向スイッチ 750-431, 753-431 8チャネル、DC 24V、0.2ms、1線接続、正方向スイッチ 750-436 8チャネル、DC 24V、3.0ms、1線接続、負方向スイッチ 750-437 8チャネル、DC 24V、0.2ms、1線接続、負方向スイッチ DI AC/DC 24 V 750-415, 753-415 4チャネル、AC/DC 24V、2線接続750-423, 753-423 4チャネル、AC/DC 24V、2~3線接続、電源ジャンパ接点付 DI AC/DC 42 V 750-428, 753-428 4チャネル、AC/DC 42V、2線接続DI DC 48 V 750-412, 753-412 2チャネル、DC 48V、3.0ms、2~4線接続、正方向スイッチ DI DC 110 V 750-427, 753-427 2チャネル、DC 110V、正/負方向スイッチ設定可能 DI AC 120 V 750-406, 753-406 2チャネル、AC 120V、2~4線接続、正方向スイッチ

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45・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

DI AC 120 (230) 753-440 2チャネル、AC 120(230)V、2~4線接続、正方向スイッチ DI AC 230 V 750-405, 753-405 2チャネル、AC 230V、2~4線接続、正方向スイッチ NAMUR750-425, 753-425 2チャネル、NAMUR、DIN EN 50227準拠近接スイッチ 750-435 1チャネル、NAMUR EEx i、DIN EN 50227準拠近接スイッチ750-438 2チャネル、NAMUR EEx i、DIN EN 50227準拠近接スイッチ侵入検知

750-424 2ch、DC 24V、侵入検知

4.3 デジタル出力モジュール DO DC 5 V 750-519 4チャネル、DC 5V、20mA、短絡保護付、正方向スイッチ DO DC 12 (14) V 753-534 8チャネル、DC 12(14)V、1A、短絡保護付、正方向スイッチ DO DC 24 V 750-501, 753-501 2チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、正方向スイッチ 750-502, 753-502 2チャネル、DC 24V、2.0A、短絡保護付、正方向スイッチ 750-506, 753-506 2チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、正方向スイッチ、診断750-508 2チャネル、DC 24V、2.0A、短絡保護付、正方向スイッチ、診断750-535 2チャネル、DC 24V、EEx i、短絡保護付、PNP正方向スイッチ750-504, 753-504 4チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、正方向スイッチ 750-531, 753-531 4チャネル、DC 24V、0.5A、2線接続、短絡保護付、正方向スイッ

チ 750-516, 753-516 4チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、負方向スイッチ 750-530, 753-530 8チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、正方向スイッチ 750-537 8チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、正方向スイッチ、診断750-536 8チャネル、DC 24V、0.5A、短絡保護付、負方向スイッチ DO AC/DC 230 V 750-509, 753-509 2チャネル、ソリッドステートリレー、AC/DC 230V、300mA750-522 2チャネル、ソリッドステートリレー、AC/DC 230V、500mA、3A(<

30秒)DOリレー 750-523 1チャネル、AC 230V、AC 16A、絶縁出力、1a接点、双安定、手動

動作 750-514, 753-514 2チャネル、AC 125V/DC 30V、AC 0.5A/DC 1A、絶縁出力、2c接点750-517, 753-517 2チャネル、AC 230VDC 300V、1A、絶縁出力、2c接点 750-512, 753-512 2チャネル、AC 230V/DC 30V、AC/DC 2A、電源共通、2a接点750-513, 753-513 2チャネル、AC 230V/DC 30V、AC/DC 2A、分離接点、2a接点

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フィールドバスカプラ・46フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

4.4 アナログ入力モジュール AI 0~20mA 750-452, 753-452 2チャネル、0~20mA、差動入力750-453, 753-453 4チャネル、0~20mA、シングルエンド750-465, 753-465 2チャネル、0~20mA、シングルエンド750-472, 753-472 2チャネル、0~20mA、16ビット分解能、シングルエンド 750-480 2チャネル、0~20mA、差動入力AI 4~20mA 750-454, 753-454 2チャネル、4~20mA、差動入力750-455, 753-455 4チャネル、4~20mA、シングルエンド750-466, 753-466 2チャネル、4~20mA、シングルエンド750-474, 753-474 2チャネル、4~20mA、16ビット分解能、シングルエンド 750-485 2チャネル、4~20mA、EEx i、シングルエンド 750-492, 753-492 2チャネル、4~20mA、絶縁型差動入力AI 0~1A750-475, 753-475 2チャネル、0~1A AC/DC、差動入力AI 0~5A750-475/020-000, 753-475/020-000

2チャネル、0~5A AC/DC、差動入力

AI 0~10V 750-459, 753-459 4チャネル、DC 0~10V、シングルエンド750-467, 753-467 2チャネル、DC 0~10V、シングルエンド750-468 4チャネル、DC 0~10V、シングルエンド750-477, 753-477 2チャネル、AC/DC 0~10V、差動入力750-478, 753-478 2チャネル、DC 0~10V、シングルエンドAI DC±10V 750-456, 753-456 2チャネル、DC±10V、差動入力750-457, 753-457 4チャネル、DC±10V、シングルエンド750-476, 753-476 2チャネル、DC±10V、シングルエンド750-479, 753-479 2チャネル、DC±10V、差動測定入力AI DC 0~30V 750-483, 753-483 2チャネル、DC 0~30V、差動測定入力AI 抵抗センサ 750-461, 753-461 2チャネル、抵抗センサ、Pt100対応/RTD750-461/003-000 2チャネル、抵抗センサ、Pt100対応/RTD、EExi 750-460 4チャネル、抵抗センサ、Pt100対応/RTDAI 熱電対 750-469, 753-469 2チャネル、熱電対入力、診断あり

センサタイプ:J, K, B, E, N, R, S, T, U, LAI その他 750–491 1チャネル、抵抗ブリッジ(ひずみゲージ)

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47・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

4.5 アナログ出力モジュール AO 0~20mA 750-552, 753-552 2チャネル、0~20mA750-553, 753-553 4チャネル、0~20mA750-585 2チャネル、0~20mA、EEx iAO 4~20mA 750-554, 753-554 2チャネル、4~20mA750-555, 753-555 4チャネル、4~20mAAO DC 0~10V 750-550, 753-550 2チャネル、DC 0~10V750-559, 753-559 4チャネル、DC 0~10V750-560 2チャネル、DC 0~10V、10Bit、10mW、24V AO DC±10V 750-556, 753-556 2チャネル、DC±10V750-557, 753-557 4チャネル、DC±10V

4.6 特殊モジュール カウンタモジュール 750-404, 753-404 アップダウンカウンタ、DC 24V、100kHz750-638, 753-638 2チャネル、アップダウンカウンタ、DC 24V、16ビット、500Hz周波数測定 750-404/000-003 753-404/000-003

周波数測定

パルス幅モジュール

750-511 2チャネルパルス幅モジュール、DC 24V、短絡保護付、正方向スイッチ

距離/角度測定モジュール

750-630 SSIトランスミッタインタフェース750-631 インクリメンタルエンコーダインタフェース、TTLレベル方形波750-634 インクリメンタルエンコーダインタフェース、DC 24V 750-635, 753-635 デジタルパルスインタフェース750-637 インクリメンタルエンコーダインタフェース、RS 422、カム出力シリアルインタフェース

750-650, 753-650 シリアルインタフェース(RS 232C)750-653, 753-653 シリアルインタフェース(RS 485)750-651 TTYシリアルインタフェース(20mA電流ループ) 750-654 データ交換モジュール

ASインタフェース 750-655 ASインタフェース・マスタモジュール振動モニタリング 750-645 2チャネル振動速度/ベアリング状態監視 VIB I/O RTCモジュール 750-640 RTCモジュール

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フィールドバスカプラ・48フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

4.7 システムモジュール モジュールバス延長 750-627 モジュールバス延長、終端モジュール

750-628 モジュールバス延長、カプラモジュール

DC 24V電源モジュール750-602 DC 24V、受動750-601 DC 24V、最大 6.3A、診断なし、ヒューズホルダ付 750-610 DC 24V、最大 6.3A、診断あり、ヒューズホルダ付 750-625 DC 24V、EExi、診断あり、ヒューズ付きDC 24V電源モジュール(バス電源付き)750-613 内部バス電源、DC 24VAC 120V電源モジュール750-615 AC 120V、最大 6.3A、診断なし、ヒューズホルダ付 AC 230V電源モジュール750-612 AC/DC 230V、診断なし、受動750-609 AC 230V、最大 6.3A、診断なし、ヒューズホルダ付 750-611 AC 230V、最大 6.3A、診断あり、ヒューズホルダ付 フィルタモジュール 750-624 フィールド側電源用のフィルタモジュール

750-626 システム/フィールド側電源用のフィルタモジュール フィールド側接続モジュール

750-603, 753-603 フィールド側接続モジュール、DC24V750-604, 753-604 フィールド側接続モジュール、DC0V750-614, 753-614 フィールド側接続モジュール、AC/DC 0~230V 分離モジュール 750–616 分離モジュール

750–621 分離モジュール、電源接点付き

バイナリスペーサモジュール

750–622 バイナリスペーサモジュール

終端モジュール 750–600 終端モジュール、内部バスのループ用

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49・フィールドバスカプラ フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

4.8 PROFIBUSでのステータスバイト PROFIBUSでは、WAGO-I/O-SYSTEM 750モジュールそれぞれの追加ステータスバイトのオーバーレイをする事ができます。このステータスバイトを用いてアンダーレンジ、オ

ーバーレンジといった指示ができます。

2 / 4チャネルアナログ入力モジュール 0~20mA, 4~20mA (750-452…455, 750-482, 750-484)

ステータスバイト Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0 0 エラー X X X X オーバーレンジ アンダーレンジ

4~20mA入力モジュール(750-454, 750-455, 750-484)では、アンダーレンジは断線を表します。0~20mA入力モジュールでは、0mAは正常値で、断線は検知できません。

2チャネルアナログ入力モジュール 0~20mA, 4~20mA シングルエンド (750-465, 750-466, 750-486)

ステータスバイト Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0 0 エラー X X X X オーバーレンジ アンダーレンジ

4~20mA入力モジュール(750-466, 750-486)では、アンダーレンジは断線を表します。0~20mA入力モジュールでは、0mAは正常値で、断線は検知できません。

測温抵抗体入力モジュール (750-461, 750-460)

ステータスバイト Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0 0 エラー X X X X オーバーレンジ アンダーレンジ

エラー: 全般的エラー発生。オーバーレンジまたはアンダーレンジとなると このビットが ONします。 オーバーレンジ: 測定値が下限値を超える。このエラーは断線を表します。 アンダーレンジ: 測定値が上限値を超える。このエラーは短絡を表します。

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PROFIBUS・50フィールドバスカプラ 750-301/750-303/750-323

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

熱電対入力モジュール (750-469)

ステータスバイト Bit7 Bit6 Bit5 Bit4 Bit3 Bit2 Bit1 Bit0 0 エラー X X X X オーバーレンジ アンダーレンジ

エラーが発生すると Bit6が ONします。断線や短絡の検知はできません。ビットがランダムに立ち上がる場合、短絡状態は 0V相当の測定範囲の値となります。

エラー: 全般的エラー発生。オーバーレンジまたはアンダーレンジとなると このビットが ONします。 オーバーレンジ: 測定値が下限値を超える。 アンダーレンジ: 測定値が上限値を超える。

ステータスバイトを用いないコンフィグレーション

アナログ入力モジュール( 750-452…750-469)とアナログ出力モジュール(750-550…750-557)は 1 チャネルあたり 1 入力(出力)ワード設定されなければならない。

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51・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

5 PROFIBUS 5.1 説明

PROFIBUSは、オープンなフィールドバス規格で、欧州規格 EN 50170、Vol.2(およびIEC規格)として規定されています。

ROFUBUS DPは、制御装置(PLC / PC)と非集中型周辺機器(たとえば、センサやアクチュエータ、デジタルまたはアナログ入力と出力モジュール)の間のデータ交換を高速

かつ効率的に行なえるように設計されています。

DPシステムは、マスタと最大 124のスレーブで構成されます。

マスタ:DPマスタは、PROFIBUS DPを介してスレーブとデータを交換し、バスを制御します。これは、監視制御装置と非集中型周辺機器の間でデータを転送します。

スレーブ:DPスレーブは、フィールド側とのリンクになります。スレーブは、マスタと通信を行なう周辺機器の入力データを編集し、マスタデータを周辺機器に送出します。

PROFIBUSでは、データ伝送にマスタ/スレーブ方式を採用しています。マスタは、入力データをスレーブから一定周期で読み取り、出力データを一定周期でスレーブに書き込

みます。PROFIBUS DP V1では、非サイクリックデータ交換も行なうことができます。PROFIBUS DPは、ボーレートが 9.6kボー~12Mボーです。

PROFIBUS DPの機能は以下の通りです。

高速なシステム応答時間

高い EMC妨害耐性

マスタおよびスレーブの診断機能

単一のスレーブがエラーを発生したりオフになったりしても、フィールドバスの動作に影

響を与えない。

すべてのパラメータ設定はマスタに格納されています。

すべてのスレーブに、PNO(PROFIBUS Nutzerorganisation)が割り当てた製造元固有の名称が付いています。

スレーブは GSDファイルに記述されています。GSDファイルは、スレーブのパラメータ設定を容易にするためのコンフィグレーションソフトウェアにインポートされます。

詳細情報 PROFIBUSに関する資料は、以下「日本 PUROFIBUS協会」HPよりダウンロードできます。 http://www.profibus.jp/tech/downld.htm

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52・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

5.2 配線 PROFIBUS には RS485 の伝送テクノロジが備わっており、すべてのデバイスはライン構造で接続されます。バスラインは、シールド付きツイストペア線で構成さ

れます。

フィールドバスラインは、ラインタイプ Aとして EN 50170で規定されており、特定のラインパラメータを提供する必要があります。EN 50170には、ラインタイプBも記載されていますが、これは旧タイプであるため、使用しないようにしてください。

パラメータ 値 波動抵抗 135~165Ω 動作時容量 <30pF/m ループ抵抗 110Ω/km 電線径*) >0.64mm 電線断面積*) >0.34mm2

*)使用する電線の断面積は、バスプラグへの接続性能に合致する必要があります。

ラインタイプ Aでは、バスセグメントの最大ライン長は伝送速度によって決めることができます。

伝送速度 最大バスセグメント長 9.6 / 19.2 / 45.45 / 93.75 kボー 1200m 187.5 kボー 1000m 500 kボー 400m 1500 kボー 200m 3000 / 6000 / 12000 kボー 100m

市場で入手できるプラグには、送受信するデータケーブルをプラグに直接接続でき

る構造になっています。これにより、支線ケーブルは使われなくなり、バスプラグ

は、データトラフィックを中断することなく、いつでもバスに接続、あるいはバス

から切り離すことができます。カットインタイプのバス結合が、これらのプラグに

組み込まれています。加入モジュールの負荷容量のため、またその結果生じるライ

ンの反射のため、使用する接続プラグには誘導負荷を直列に組み入れる必要があり

ます。これは、1.5Mボーを超える伝送速度にとって不可欠なものになります。

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PROFIBUS ・53 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

9ピン D-SUBコネクタ

その他のフィールド

バスデバイス

9ピン D-SUBコネクタ

(バス終端器付き)

3番ピン-Bライン

8番ピン-Aライン

直列誘導率=100nH 図 5-1:バス接続 g012102d

注意

加入モジュールを接続するとき、データラインが混同されていないことを確認し

てください。バスラインの始点と終点に、バス終端器を設置する必要があります。

バス接続には、デバイスからの電源電圧 VPが必要です。このため、バス終端器が設置されたスレーブユニットに必ず電圧が供給されていることを確認してく

ださい。 接続プラグに直列誘導負荷が組み込まれているため、フィールドデバイスが接続

されていない状態でプラグが取り付けられていることを確認してください。デバ

イスの容量不足が伝送エラーを引き起こすおそれがあるからです。

電磁放射性妨害に対する強力な妨害耐性をシステムで実現するため、シールド付き

の PROFIBUSケーブルを使用していることを確認してください。可能な限り、ケーブル両端のシールド線を、表面積の広いシールド線クリップを使用して良好な条

件でアースに接続してください。さらに、可能であれば、すべての電源ラインケー

ブルからケーブルが分離されていることを確認してください。データ速度が

1.5Mbit/秒以上の場合には、支線が使われていないことを確認してください。

詳細について

PROFIBUSに関する資料は、以下「日本 PUROFIBUS協会」HPよりダウンロードできます。 http://www.profibus.jp/tech/downld.htm

注記

WAGO は、このシールド線接続システムを用意しており、フィールドバスのシールドとアース間の最適な接続を達成しています。

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54・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6 爆発性環境での使用について 6.1 はじめに

多くの化学会社または石油化学会社では、製造工場、製造機械、およびプロセス自

動化機械などにおいて、爆発性のガス‐空気、蒸気‐空気、ダスト‐空気などの混

合気を使用しています。したがって、その種の工場やシステムで使用する電気機器

では、傷害や装置および設備の損傷につながる爆発の危険性を解消する必要があり

ます。このことは、国内外を問わず法律、指令、あるいは規制という形で実行され

ています。WAGO-I/O-SYSTEM(電気機器)は、ゾーン 2(2 種危険度)の爆発性環境で使用するように設計されています。防爆に関する基本条件は、以下のように

規定されています。

6.2 保護対策 爆発性雰囲気の形成を防止する方法について最初に説明します。ごく一例を挙げれ

ば、可燃性液体の使用を避ける、濃度を下げる、換気するなどの方法があります。

しかし、基本的な防爆対策が実施できない状況も多数存在します。そのような場合

には二次的な防爆対策を実施します。この二次対策の詳細について以下に説明しま

す。

6.3 CENELECおよび IECに基づく分類 ここに記載する仕様は欧州で有効なものであり、CENELEC(欧州電気技術標準化委員会)の EN50xxxに準じています。なお、その国際規格版は IEC(国際電気標準会議:International Electrotechnical Commission)の IEC 60079-xです。

6.3.1 区 分

爆発性環境とは、雰囲気が爆発性を帯びる恐れのある場所を指します。爆発性とは、

空気中を漂うガス、フューム、ミスト、ダストなどの形で存在し、ある許容温度を

超えて加熱されるか、またはアーク放電や火花にさらされると、爆発する恐れがあ

る可燃性物質の混合気を意味します。爆発性雰囲気の濃度レベルを表すために爆発

危険ゾーンという指標が作られています。この区分は、爆発が発生する可能性に基

づいており、技術安全および実現可能性の両面から極めて重要です。爆発性環境で

恒常的に使用される電気機器には、危険な爆発性環境にほとんどまたは短期間しか

置かれない電気機器よりも厳しい条件が課されます。

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PROFIBUS ・55 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

ガス、フューム、ミストによる爆発性環境: • ゾーン 0領域は、爆発性雰囲気に常時または長期間(>1000時間/年)さらされる環境です。

• ゾーン 1領域は、爆発性雰囲気が時折発生する(10~1000時間/年)と予想される環境です。

• ゾーン 2領域は、爆発性雰囲気がほとんどまたは短期間しか発生しない(<10時間/年)と予想される環境です。

浮遊ダストが存在する爆発性環境: • ゾーン 20領域は、爆発性雰囲気に常時または長期間(>1000時間/年)さらされる環境です。

• ゾーン 21領域は、爆発性雰囲気が時折発生する(10~1000時間/年)と予想される環境です。

• ゾーン 22領域は、爆発性雰囲気がほとんどまたは短期間しか発生しない(<10時間/年)と予想される環境です。

6.3.2 防爆グループ

この他、爆発性環境で使用される電気機器は以下に示す 2つのグループに分類されます。 グループ I: グループ Iに分類されるのは、可燃性ガスが存在する採鉱現

場で使用される電気機器です。

グループ II: グループ IIに分類されるのは、上記以外の爆発性環境で使用される電気機器です。グループ IIは環境中に存在するガスの種類によってさらに IIA、IIB、および IICに分類されます。このサブグループでは、物質/ガスの種類によって着

火エネルギー特性が異なることが考慮されています。した

がって、このサブグループには、代表的なガスの種類が以

下のように指定されています。

IIA:プロパン IIB:エチレン IIC:水素

代表的なガスの種類における最小着火エネルギー

防爆グループ I IIA IIB IIC

ガス メタン プロパン エチレン 水素

着火エネルギー(μJ) 280 250 82 16

水素は多くの化学工場で使用されるため、IICの防爆グループに対して最高の安全対策が求められるケースがよくあります。

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56・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.3.3 装置カテゴリー

さらに、使用領域(ゾーン)と使用条件(防爆グループ)の組み合わせは、電気

的運転手段によって以下のように分類されます。

装置 カテゴリー

防爆 グループ 使用領域

M1 I 可燃性ガスの防爆

M2 I 可燃性ガスの防爆

1G II ガス、フューム、ミストによるゾーン 0の爆発性環境

2G II ガス、フューム、ミストによるゾーン 1の爆発性環境

3G II ガス、フューム、ミストによるゾーン 2の爆発性環境

1D II ダストによるゾーン 20の爆発性環境

2D II ダストによるゾーン 21の爆発性環境

3D II ダストによるゾーン 22の爆発性環境

6.3.4 温度等級

防爆グループ Iの電気機器における最高表面温度は 150(危険要因が炭塵堆積の場合)または 450(炭塵堆積の危険がない場合)です。 防爆グループ II の電気機器については、すべての着火防止タイプに対する最高表面温度により、以下に示す温度等級に分類されます。表に示した温度は、電気

機器の動作および試験を 40の周囲温度で行った場合の値です。存在する爆発性雰囲気の最低着火温度は、最大表面温度よりも高くなければなりません。 温度等級 最高表面温度 可燃性物質の着火温度

T1 450 450超

T2 300 300~450超

T3 200 200~300超

T4 135 135~200超

T5 100 100~135超

T6 85 85~100超

各温度等級および防爆グループに含まれる物質の割合を以下の表に示します。 温度等級

T1 T2 T3 T4 T5 T6 合計*

26.6 % 42.8 % 25.5 %

94.9 % 4.9 % 0 % 0.2 % 432

防爆グループ

IIA IIB IIC 合計*

85.2 % 13.8 % 1.0 % 501

*分類した物質の数

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PROFIBUS ・57 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.3.5 着火保護のタイプ

着火保護は、周囲の爆発性雰囲気の着火を防止するために電子機器に施すべき特

別な対策を規定します。このため、着火保護は、以下のように区別されます。

識別 CENELEC規格 IEC規格 内 容 適 用

EEx o EN 50 015 IEC 79 油入防爆 ゾーン 1+2

EEx p EN 50 016 IEC 79 内圧防爆 ゾーン 1+2

EEx q EN 50 017 IEC 79 砂詰め防爆 ゾーン 1+2

EEx d EN 50 018 IEC 79 耐圧防爆 ゾーン 1+2

EEx e EN 50 019 IEC 79 安全増防爆 ゾーン 1+2

EEx m EN 50 028 IEC 79 モールド防爆 ゾーン 1+2

EEx I EN 50 020(ユニット)EN 50 039(システム)

IEC 79 本質安全防爆 ゾーン 0+1+2

EEx n EN 50 021 IEC 79 ゾーン2用の電気機器(下記参照)

ゾーン 2

「n」タイプの着火防止は、ゾーン 2の防爆電気機器についてのみ使用されます。ゾーン 2 とは、爆発性雰囲気がほとんどまたは短期間しか発生しないと予想される環境です。これは、防爆構造が必要なゾーン 1 と、溶接作業が常に許容されるような安全領域との中間的な領域です。 このような電気機器を対象とする規格は世界規模で策定されつつあります。EN 50 021規格では、電気機器メーカは、たとえばオランダの KEMAやドイツの PTBなどの所轄機関から検査機器が上述の規格草案を満たすことを証明する合格証が

得られるようになっています。 また「n」タイプの着火保護では、電気機器に次の拡張ラベリングを含めたラベリングを行う必要があります。 A:スパークを発生しない(リレーもスイッチもない機能モジュール)

AC:スパークを発生するが接点がシールで保護されている(リレーはあるがスイッチはない機能モジュール)

L:制限されたエネルギー(スイッチを備えた機能モジュール)

詳細情報 詳細については国内および/または国際的な規格、指令、および規則を参照して

ください。

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58・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.4 NEC 500に基づく分類 北米では NEC 500(NEC=米国電気規程)に基づく次のような分類が使用されます。

6.4.1 区 分

区分(Division)は、危険な状態のタイプに関わらず、危険な状態が発生する確率の高さを示します。 可燃性ガス、フューム、ミスト、ダストによって爆発の危険性がある場所

区分 1 爆発性雰囲気が時折(10~1000時間/年)または常時または長期間発生する(>1000時間/年)と予想される環境

区分 2 爆発性雰囲気がほとんどまたは短期間しか発生しない(<10時間/年)と予想される環境

6.4.2 防爆グループ

爆発の危険性がある場所で使用する電気機器は、次の 3 つの危険カテゴリーに分類されます。 クラス I(ガスおよびフューム) グループ A(アセチレン)

グループ B(水素) グループ C(エチレン) グループ D(メタン)

クラス II(ダスト) グループ E(金属粉末) グループ F(炭塵) グループ G(小麦粉、澱粉、穀物粉末)

クラス III(繊維) サブグループなし

6.4.3 温度等級

爆発の危険性がある場所で使用する電気機器は、以下の温度等級に分類されます。 温度等級 最高表面温度 可燃性物質の着火温度

T1 450 450超

T2 300 300~450超

T2A 280 280~300超

T2B 260 260~280超

T2C 230 230~260超

T2D 215 215~230超

T3 200 200~215超

T3A 180 180~200超

T3B 165 165~180超

T3C 160 160~165超

T4 135 135~160超

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PROFIBUS ・59 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

T4A 120 120~135超

T5 100 100~120超

T6 85 85~100超

6.5 識別(ラベリング)

6.5.1 欧 州

CENELECおよび IECによるラベリングの例を以下に示します。

ユニットカテゴリー 防爆グループ

防爆構造の電気機器を

示すコミュニティ記号

認定機関名と 検査合格証番号

E = 欧州規格に準拠 Ex = 防爆構造の電気機器

n = 着火タイプ 拡張ラベリング

防爆グループ

温度等級

図 6-1:モジュール側面のラベリング例 (750-400、2チャネル式デジタル入力モジュール、24VDC)

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60・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.5.2 北 米

NEC 500によるラベリングの例を以下に示します。

防爆グループ (使用条件カテゴリー)

爆発グループ (ガスグループ) 温度等級

使用場所(ゾーン)

図 6-2:モジュール側面のラベリング例 (750-400、2チャネル式デジタル入力モジュール、24VDC)

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PROFIBUS ・61 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

6.6 設置規制 ドイツ国内では、爆発性環境での設置に関していくつかの国内規制が適用されま

す。基本となるのが ElexVであり、これは設置規制 DIN VDE 0165/2.91によって補強されています。その他の主な VDE規制を以下に示します。

DIN VDE 0100 発電所における設置で、定格電圧が 1kV以下

DIN VDE 0101 発電所における設置で、定格電圧が 1kV超

DIN VDE 0800 情報処理装置を含めて通信設備における設置と運用

DIN VDE 0185 避雷システム

米国とカナダには独自の規制があります。その代表的なものを以下に示します。

NFPA 70 NEC 500危険区域

ANSI/ISA-RP 12.6-1987 推奨される行動規範

C22.1 カナダ電気規程

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62・PROFIBUS 説明

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

危 険 Ex認定を受けたWAGO-I/O-SYSTEM 750(電気的運転手段)は、以下の点を 満たす必要があります。

A. フィールドバスに依存しない 750-xxxタイプの I/Oシステムモジュールは、 少なくとも IP54の侵入保護等級をもつ筐体内に設置する。 ただし、可燃性ダストが存在する場所で使用するときは、上記モジュールを

少なくとも IP64の侵入保護等級をもつ筐体内に設置する。

B. 電気的運転手段は、爆発の危険性がある領域(欧州ではグループ II、 ゾーン 2。米国ではクラス I、区分 2、グループ A、B、C、D)における使用、または爆発の危険性がない領域における使用にのみ適合する。

C. 電気的運転手段については認可されたモジュールのみを使用する。 コンポーネントを交換すると、爆発の危険性がある環境で使用するための 適切性が損なわれる可能性がある。

D. 電気的運転手段の切断および接続は、必ず電圧供給を遮断した状態、または爆発性雰囲気がないと確認された段階で実施する。電源電圧やヒューズに ついては指定された値を順守する(ヒューズホルダに記載されたデータを 参照してください)。

E. 本質的に安全な EEx iモジュールをゾーン 0+1および区分 1の危険エリアでセンサ/アクチュエータと直接接続して使用する場合は、DC 24Vの電源 EEx モジュールを使用する必要がある。

F. DIPスイッチとポテンショメータは、そのエリアに危険性がないとわかっているときにのみ調節する。

詳細情報 合格証明が必要な場合はご請求ください。モジュールの技術情報シートに記載さ

れたデータにも注意してください。

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資料一覧・63

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

7 資料一覧 詳細について

PROFIBUSに関する資料は、以下「日本 PUROFIBUS協会」HPよりダウンロードできます。 http://www.profibus.jp/tech/downld.htm

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2・ 資料一覧

WAGO-I/O-SYSTEM 750 PROFIBUS

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