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QMS-721-ix 1 NVVSVV シリーズ 2015 年 第 3.8 真空バルブ NVV・SVV シリーズ D.I.E CORPORATION 株式会社ダイエンジニアリング 〒386-2202 長野県上田市真田町本原 775-11 Tel:0268-72-8150 Fax:0268-72-8151 E-Mail:[email protected] URL http://www.die-eg.com/ 上田営業技術部 取扱説明書 メンテナンス手順書 真空バルブを使用する前にこの取扱説明書をお読み下さい。 尚、本内容は予告無く変更する場合があります。予めご了承ください 目次 ◆同梱品の確認・・・・・・・・・・・・ - 02 – ◆機能と動作 ◆真空バルブの機能紹介・・・・・・・・ - 02 - ◆真空バルブ機構の動作説明・・・・・・ - 03 – ◆NVVとSVVの違い・・・・・・・・ - 04 - ◆使用方法 ◆金型に組込む・・・・・・・・・・・ - 05 - ◆チューブ・ホースの接続・・・・・・ - 05 – ◆低速(高速増圧無)時の使用方法・・ - 05 – ◆鋳造前の調整・・・・・・・・・・・ - 06 – ◆メンテナンス ◆固定側のメンテナンス ◆構成部品と名称・・・・・・・・・ - 07 – ◆分解方法・・・・・・・・・・・・ - 08 – ◆各部品の確認と洗浄及び交換の目安 - 09 – ◆組立方法と簡易動作確認方法・・・ - 11 – ◆可動側のメンテナンス・・・・・・・ - 13 – ◆ご案内 ◆一般消耗品リスト・・・・・・・・・ - 14 – ◆標準交換部品リスト・・・・・・・・ - 14 – ◆メンテナンスサービス・・・・・・・ - 15 – ◆真空バルブ型式一覧表・・・・・・・ - 15 –

QMS-721-ix 真空バルブ NVV SVV シリーズQMS-721-ix 3 NVV・SVV シリーズ 2015年 第3.8版 真空バルブ機構の動作説明 ①金型が閉じると固定ピンが押し込まれバルブ機構の固定が解除されます。

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

真空バルブ

NVV・SVV シリーズ

D.I.E CORPORATION 株式会社ダイエンジニアリング

〒386-2202 長野県上田市真田町本原 775-11

Tel:0268-72-8150 Fax:0268-72-8151

E-Mail:[email protected]

URL http://www.die-eg.com/

上田営業技術部

取扱説明書

メンテナンス手順書

真空バルブを使用する前にこの取扱説明書をお読み下さい。

尚、本内容は予告無く変更する場合があります。予めご了承ください

目次

◆同梱品の確認・・・・・・・・・・・・ - 02 –

◆機能と動作

◆真空バルブの機能紹介・・・・・・・・ - 02 -

◆真空バルブ機構の動作説明・・・・・・ - 03 –

◆NVVとSVVの違い・・・・・・・・ - 04 -

◆使用方法

◆金型に組込む・・・・・・・・・・・ - 05 -

◆チューブ・ホースの接続・・・・・・ - 05 –

◆低速(高速増圧無)時の使用方法・・ - 05 –

◆鋳造前の調整・・・・・・・・・・・ - 06 –

◆メンテナンス

◆固定側のメンテナンス

◆構成部品と名称・・・・・・・・・ - 07 –

◆分解方法・・・・・・・・・・・・ - 08 –

◆各部品の確認と洗浄及び交換の目安 - 09 –

◆組立方法と簡易動作確認方法・・・ - 11 –

◆可動側のメンテナンス・・・・・・・ - 13 –

◆ご案内

◆一般消耗品リスト・・・・・・・・・ - 14 –

◆標準交換部品リスト・・・・・・・・ - 14 –

◆メンテナンスサービス・・・・・・・ - 15 –

◆真空バルブ型式一覧表・・・・・・・ - 15 –

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆同梱品の確認

標準で以下の物が同梱されています。

◆機能と動作

◆真空バルブの機能紹介

①真空吸引機能

真空装置と接続可能な真空吸引専用の経路を装備、この経路は搭載可能な金型の真空吸引に最適な断面積を有しています。

又、溶湯を検知するとメカニカルシャットオフ機構(バルブ機構)により経路が閉じ、フラッシュを防止します。

②真空バルブ保護機能

捨打ち等の低速鋳造及び高速(増圧無し)時にはバルブ機構が反応出来ない場合が有り。最悪、バルブ機構が

詰まってしまいます。この現象を回避する為に、エアーの常時供給にて強制的にバルブ機構を閉じる機能を

搭載しています。

③バルブ機構、安定動作補助機能

鋳造条件によって、バルブ機構、ピストン部の摺動が鈍くなり稀に動作不良を起こす場合があります。

この現象を回避する為に、エアーの供給によってピストン部を突出させ離型剤の確実な塗布と冷却を

行える機能を搭載しています。

012・020には金型

固定用部品が複数

付属します。

標準では以下の物が

付属します。

ステー ×4

固定ボルト ×4

締付けボルト ×4

固定本体にバルブ・

ピストン等の機構

部品を組み込んだ物。

摺動部には焼付き防止

の潤滑剤が塗布してあ

ります。

真空装置の真空引きライン接続用パイプ 及び、ガス排気

(チューブ径φ8対応ニップルソケット付属)

金型の可動側に取付ける部品。

(排気溝が加工してある。)

組立調整・確認事項

を記載した書類

⑥出荷確認

⑤金型固定部品

①固定側一式

ステー

④可動本体

③カプラーパイプ(長)

固定ボルト

注:写真は NVV020Z1の同梱品です。

実際の同梱品は付属の部品一覧表でご確認ください。 真空バルブ保護エアー供給用のパイプ

(チューブ径φ6対応ソケット付属 接続継手 45°)

動作安定エアー供給用パイプ

(チューブ径φ6対応ソケット付属 接続継手 ストレート)

同梱品の部品リスト(固定側一式に組み込まれている物も含む)

消耗部品及び交換部品をご購入頂く際にこの部品一覧表をご活用ください。

⑦部品一覧表

②カプラーパイプ(短)×2

締付ボルト

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆真空バルブ機構の動作説明

①金型が閉じると固定ピンが押し込まれバルブ機構の固定が解除されます。

②溶湯進入口より溶湯が進入しピストンに衝突する事によりレバーと連動してバルブが閉じます。

③金型が開くとスプリングの力によりバルブが開きバルブ機構を固定します。

金型が開いている時。 金型が閉じた時

固定解除

溶湯進入口 溶湯進入口 溶湯進入口

未接続使用

=ガスが排気されます。

真空ポンプ接続時

=ガスを真空吸引します。

固定ピン

ピストン

バルブ

レバー

溶湯衝突

排気パイプ

バルブ閉

バルブ閉 固定ピン

バルブ開

スプリング

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆NVVとSVVの違い

SVVは、可動側の溶湯進入口を複数設置し、ピストン経路とガス抜き経路を別にし、真空バルブ部の

押出ピン無で鋳造が可能、この事により、NVVと比較して方案設計の自由度が高くなっています。

注:SVVは自由度が高いのですが、その分設計が難しくなっています。

溶湯進入口

ピストン受動部

NVVの例 SVVの例

溶湯進入口

バルブ排気口

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆使用方法

◆金型に組込む

各型式に対して取付関係図を用意しておりますので金型の加工時にご用命ください。

金型加工の際、以下の点にご注意ください。

①加工寸法

金型加工時に真空バルブの可動・固定

共にキャビティ面より凸 0.03~0.08

に調整できるように加工してください

②取付姿勢

可動側 A面と固定側 A面が密着しないと

真空効果が低下してしまいます。

組付けは付属の固定用ボルトで固定してください。

◆チューブ・ホースの接続

下図の要領で接続して下さい。

◆低速(高速増圧無)時の使用方法(真空バルブ保護機能)

真空バルブの機構は高速増圧時の溶湯がピストンに衝突する荷重で動作するように設計されています。

この為、低速及び高速(増圧無)等の鋳造時には動作しない可能性があり、バルブ詰り等を起こしてしまう

可能性があります。その為、真空バルブ機構の保護の為、強制的にバルブを閉じる機能を装備しています。

低速及び高速(増圧無)時の鋳造には必ず本機能を使用し機構を保護してください。

使用方法

右図の矢印のチューブに

0.35MPa以上のエアーを

低速及び高速(増圧無)の

鋳造時に常時供給してください。

真空装置はダイカストマシン

からの信号を受け自動的に

エアーを常時供給します。

例 : 取付関係図 NVV113JT2

接続先は固定側です。 図の様に接続してください。 完了

①低速エアー(真空バルブ保護)の接続

ソフトナイロンチューブ(赤)を接続します。

真空装置側は低速エアー(バルブ保護)表示に

接続してください。 パイプとホースを接続する継

手を別途準備してください。

接続ネジは取付関係図に

記載してあります。

真空装置付属のホースは

内径φ19です。

真空装置付属のホースを

接続しホースバンドにて

確実に固定してください。

0.35MPa 以上 動作概要

常時供給されたエアーは

金型を閉じた時にシリンダー

を押上げレバーを介して

バルブ機構を閉じます。 シリンダー

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆鋳造前の調整

スプレー位置の調整

下図の位置に、離型剤スプレー及びエアーを確実に噴霧してください。

真空バルブ機構の無潤滑状態及び熱膨張による摺動不良防止の為、

離型剤によるバルブ及びピストンの潤滑・冷却が必要です。

必須のスプレー位置以外にも の排気溝・ の押出ピン付近にもスプレーすると

より安定して鋳造できます。

真空バルブ、パーティングラインのバリ確認

バリが発生している場合は、固定側と金型の間にシム等をいれて調整して下さい。

型温が上昇した後に再び真空バルブパーティングラインのバリを確認し、バリ量が 0.4mm 以上ならば

再度シム等で調整してください。

製品取出し検出位置

製品取出し検出を設置する場合は、真空バルブの排気溝にも追加しますと真空バルブの破損対策に

有効です。バルブ詰りが発生しますと、固定側の排気溝に製品の一部が残る事があります。

この状態で鋳造を続けますと、次サイクルに金型が閉じた時、バルブ部が破損してしまいます。

固定側(必須)

スプレー位置

可動側(必須)

スプレー位置

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

= 部品名

= Oリング

= 固定ボルト

分解

◆メンテナンス

推奨頻度

当社では実稼働時間で 48時間毎に分解してのメンテナンスを推奨しています。

メンテナンスにより動作が安定し、摺動部品の寿命が延びます。

休止及び保管時

真空バルブを休止・保管する場合は、金型を降ろした直後に取り外し分解してメンテナンスを実行してください。

鋳造に使用した真空バルブをそのまま長期保管しますと、摺動部に離型剤のスラッジ・スケールが

固着し、次回使用時の動作不良の原因となります。

◆固定側のメンテナンス

◆構成部品と名称

パイププレート用

Gパイプ

ASSY

パイプ

パイププレート

パイプ用

Oリング

ピストンブッシュ

固定本体

シリンダ

ピストン

ピストン用

Oリング

シリンダー用

Oリング レバープレート

固定ピン

レバープレート用

(2本)

45°エルボ

(ワンタッチ)

テーパーソケット

Gパイプ

バルブブッシュ

ピストンブッシュ用

(剣先ホーロー)

バルブ

バルブ用

Oリング

レバー スプリング

固定本体プレート

固定ピンプレート

固定本体プレート用

(4本)

※1 取付不要の型式があります。

※2 誤組防止に 2本の内、片方を特殊ボルトにしてある型式があります

※3 個数は型式により 3個と 5個があります。

※1

※2

※3

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆分解方法

①固定本体プレートを止めている 4本のボルトを外します。固定本体プレートよりスプリングを取外します。

②固定ピンプレート・固定ピン・レバーを取出します。

③バルブ・バルブブッシュを取出し、バルブブッシュからバルブを取出します。

④ピストンとシリンダーを取出します。

⑤ピストンブッシュを止めているボルトを外し、ピストンブッシュを取出します。

⑧パイプ・Gパイプ ASSY を取外します。

注:固定本体プレートを取外す際、スプリングが脱落し易く、

紛失する可能性がありますので注意してください。

スプリング

レバープレートは交換時以外、

外さないでください。

本体を斜めにし、

矢印の様に取出してください。

固定ピン

固定ピンプレート 取出しが難しい場合は

裏側から細い棒で押してください。

固着している場合は

叩いて取出してください レバー

固着している場合は裏側からバルブブッシュ径

より-2mm 程度の棒をあて叩き出してください。

バルブブッシュ バルブ バルブ・バルブブッシュ

固着している場合はバルブ径より-2mm

程度の棒をあて叩き出してください。

固着している場合は裏側からピストン径より

-2mm 程度の棒をあて叩き出してください。

ピストン

取出し難い場合はラジオペンチ等で頭を

つまんで取出してください

シリンダー

固定ボルト4本

ピストンブッシュ

ピストンブッシュ用

(剣先ホーロー)

このプラグは低速エアー(バルブ保護)用

の穴が詰まった時以外は外さなでください。

パイプ

パイププレート 固定ボルト

Gパイプ ASSY

低速エアー(バルブ保護)用の穴が詰まっていない場合は

外さなくてもメンテナンスは可能です。

固着している場合は裏側からピストン径より

+0.3mm 程度の棒をあて叩き出してください。

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆各部品の確認と洗浄、及び交換の目安

全体に歪みが無いか確認ください。

曲がり・クラックが目視できるよう

でしたら交換ください。

注:ヤスリ・リューター等は使用しないでください。表面が傷付き不具合の原因となります。

アルミ等の固形物は軽く衝撃を与えて取り除いてください。

離型剤等の付着物は、オイル又はパーツクリーナー等を吹き掛け、ウエス等で拭いてください。

①固定本体

低速エアー(バルブ保護)用穴

エアーを通し貫通しているか確認してください。

貫通していない場合は、プラグを外し、穴の中の

付着物を取り除いてください。

プラグ

パイプ用穴

汚れていたら、ウエス等で拭いてください。

パーティングライン面

歪み・打痕・クラックが無いか確認してください。

ウエス等で拭ききれない汚れは、オイルストーンで

軽く磨いて下さい。

(表面の窒化層が取れないように気をつけてください。

歪みが激しい場合は、面研・再窒化で

改善する可能性があります。)

お問い合わせ下さい。

シリンダー用溝

汚れていたら、綿棒等で拭いてください。

バルブブッシュ・ピストンブッシュ用穴

汚れていたら、ウエス等で拭いてください。

交換の目安

通常使用での交換目安は約 15 万ショットです。

パーティングライン面に目視で歪みが確認できるようでしたら交換を検討ください。

②固定本体プレート(レバープレート含む)

全体に歪みが無いか確認ください。

レバープレートに変形・クラックが無いか確認ください。

歪み・クラックが目視できるようでしたら交換ください。

レバーが接触する箇所の摩耗を

確認ください。

全体に歪みが無いか確認ください。

歪み・摩耗が目視できるよう

でしたら交換ください。

③固定ピンプレート

摩耗確認

曲がり、先端の潰れが目視で出来るよ

うでしたら交換ください。

④固定ピン

曲がり・潰れ確認

⑤レバー ⑥スプリング

約 5 万ショットが交換の目安です。

外観を検査し、クラック等がありましたら交換してください。

又、下記寸法よりも短くなってしまった物は交換してください。

NVV012~ SWM 8-10 全長 10mm 許容寸法 -0.5mm

NVV038~ SWL 8-15 全長 15mm 許容寸法 -0.5mm

NVV056~201 SWM 12-20 全長 20mm 許容寸法 -0.5mm

レバープレート摩耗確認

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆各部品の確認と洗浄、及び交換の目安Ⅱ

※分解した部品を脱脂洗浄した場合は、洗浄後必ず、オイルを塗布してください。

※Oリングが付属している部品を溶剤等に浸け置き洗浄しないでください。

※Oリングの交換は既存のOリングをカットして行ってください。

※長期保存する場合は、オイルを多めに塗布する等、錆対策を行ってください。

※各部品の交換判断が難しい場合は、メンテナンスサービスをご利用ください。

損傷・クラックが目視

できるようでしたら

交換ください。

約 5 万ショットが交換の目安です。

細部の付着物を取り除いてください。

φD 部を測定しバルブ外径との

クリアランスが 30μmm 以上なら

交換してください。

ピストン・ピストンブッシュは

セットで交換してください。

約 5 万ショットが交換の目安です。

細部の付着物を取り除いてください。

φC 部を測定しバルブ外径との

クリアランスが 30μmm 以上なら

交換してください。

バルブ・バルブブッシュは

セットで交換してください。

約 5 万ショットが交換の目安です。

細部の付着物を取り除いてください。

φA 部を測定しバルブブッシュ内径

とのクリアランスが 30μmm 以上なら

交換してください。

バルブ・バルブブッシュは

セットで交換してください。

曲がり・クラックが目視できるよう

でしたら交換下さい。

付属 O リングは目視で傷がありました

ら交換してください。

⑦バルブ

クラック確認

ポイント

φA

約 5 万ショットが交換の目安です。

細部の付着物を取り除いてください。

φB 部を測定しピストンブッシュ内径

とのクリアランスが 30μmm 以上なら

交換してください。

ピストン・ピストンブッシュは

セットで交換してください。

突起の潰れ・クラックが目視できる

ようでしたら交換ください。

付属 O リングは目視で傷がありました

ら交換してください。

⑧ピストン

φB

潰れ確認

⑨バルブブッシュ

⑩ピストンブッシュ

φC

φD

曲がり・クラックが目視できるよう

でしたら交換ください。

付属 O リングは目視で傷がありました

ら交換してください。

⑪パイプ

突起の潰れ・クラックが目視できる

ようでしたら交換ください。

付属 O リングは目視で傷がありました

ら交換してください。

⑫シリンダー

潰れ確認

⑬パイププレート ⑭Gパイプ ASSY

曲がり・クラックが目視

できるようでしたら

交換ください。

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆組立方法と簡易動作確認方法

以下の手順で組立を行ってください。

①固定本体にピストンブッシュを固定してピストンを挿入する。

②固定本体に固定ピンとシリンダーを挿入する。

③バルブブッシュにバルブを挿入しレバーと共に固定本体に挿入する。

④固定ピンプレートを取付ける。

1 2

ピストンブッシュの

向きに注意、窪みに

固定用ネジの先端が

噛み合います。

固定用ネジの

締付トルクが

重要となります。

E面

E面から固定ネジが飛び

出していないか、ピストン

ブッシュにガタはないか

確認ください

ガタ

固定本体を図の様に平置きにし、ピストンを垂直に

ゆっくりと挿入してください。

この時、入り難い場合は、ピストンブッシュの固定ネ

ジを少し緩めてから挿入してください。

無理にピストンを押しこまないでください。

ピストンブッシュの動作不良の原因となります。

固定ネジの締付トルクは 1.6N/mm~2.0N/mmを推奨致します。

実際は、ピストンの動きを見ながら調整してください。

ピストン

(Oリング込)

組込前に

Oリング全周に

潤滑剤を塗布して

ください。

組込前にOリング全周に

潤滑剤を塗布してください。

固定ピンを取付用の穴に垂直に挿入して下さい。

固定ピンは手で動く位ガタがあります。

渋い場合は、固定本体の取付穴及び固定ピンの曲がりを確認

してください。

シリンダーは突起部をラジオペン等で挟み挿入してください。

抵抗無く入ってしまうようでしたら、Oリングの摩耗が考え

られますので、Oリングを交換してください。

固定ピン用取付穴

シリンダー用取付穴

組込前にOリング全周に

潤滑剤を塗布して下さい。

固定本体

固定本体 固定ピン

シリンダー

バルブ

バルブブッシュ 固定本体

レバー

レバーの平らな面が外から見える様に取り付けます。

図の向きで挿入してください。

レバーの向きに注意して組込んでください。

レバーの平らな面が外から見える様に

取り付けてください。

固定本体に組み込む際は、垂直にゆっくり

挿入し入り難い場合は、バルブを軸に少し回す

と入り易くなります。

固定ピンプレートの向きに注意して組込んでください。

固定ピンプレートの平らな面が外から見える様に取り付けてください。

固定ピンプレートは固定されませんので脱落・紛失に注意してください。

固定ピンプレートの平らな面が外から見える様に取り付けます。

固定本体

固定ピンプレート

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

⑤簡易動作確認方法

④まで作業が終わりますと簡易動作確認が可能です。

⑥固定本体プレートにスプリングを組み込み、固定本体に取付ける。

参考:レバープレートの交換

レバープレートの破損等で交換が必要な場合は以下の要領で交換してください。

固定本体プレート

レバープレート

④まで作業完了品

押す

簡易動作確認では、④まで作業が完了した真空バルブと

固定本体プレート(レバープレート付き)を使用します。

まず、右図の様に固定ピンプレートを押しバルブを開いた

状態にします。

この状態で固定本体プレートを密着させ、押さえた状態

でパーティング面よりピストンを押します。

この時に、バルブが連動して動作すれば正常です。

この動作を数回繰り返して、動作中に異音・引っ掛かり

が無いか確認してください。

この確認にスプリングは使用しません。

又、レバーの表裏が逆だと、バルブが完全に閉じません。

固定ピンプレートの表裏が逆だとバルブが完全に開き

ません。

バルブが開いた状態 バルブが閉じた状態

開いた状態の目安

ピストンはピストンブッシュと同面か少し突出する。

バルブはバルブブッシュより突出する。

閉じた状態の目安

ピストンはピストンブッシュ内に引っ込む。

バルブはバルブブッシュと同面か少し引っ込む。

固定本体プレート

レバープレート スプリング

④まで作業完了品 固定本体プレートが固定本体の矢印より出ないように注意

スプリングは組込前に高さが揃っているか確認ください。

固定本体に取付ける際、スプリングが脱落しないように

注意下さい。脱落により規定個数取付ないと、動作不良の

原因となります。

必要なスプリングの数量は、納品時に添付されています。

部品一覧に記載されていますので、確認してください。

固定ボルトで組付ける際、固定本体プレートが

固定本体の側面より出ていないか注意して組付けて

ください。

固定ボルト 4 本

レバープレートの固定ボルト 2 本を外し

レバープレートを交換して、仮止めして下さい。

固定本体プレートを固定本体の上に置き、中央になる

ように位置決めし固定本体プレートを固定本体に固定してください。

この状態で、レバープレートの固定ボルトを締付てください。

レバープレートの締付は 11N/mm 程度で締付て下さい。

押さえる

連動動作

押し込む

仮止め

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

⑦パイプ・Gパイプを取付ける。

以下の矢印の様に取付けてください。

◆可動側のメンテナンス

可動側は、鋳造時の不具合が起きた時以外は定期的な洗浄で約 15万ショットご使用頂けます。

不具合が起きた場合は、以下の確認事項を確認下さい。

洗浄は、重曹等に浸け込み付着物を取り除き、エアーブロー後潤滑用にオイルを塗布してください。

保管時にはオイルを多めに塗布してください。

注:ヤスリ・リューター等は使用しないで下さい。表面の窒化層が取れ不具合の原因となります。

表面を磨く際は超音波洗浄及び、番手の大きいペーパーヤスリで軽く磨いてください。

打痕等で面研が必要な程、損傷してしまった場合は交換してください。

GパイプASSY

パイプ

パイププレート

⑥まで作業完了品

作業完了後確認

⑦で組立終了です、作業完了後以下の確認をしてください。

バルブ及びピストンが

開いた状態の位置にある

各固定ボルトの緩み

ピストンブッシュ

固定ボルト緩み

固定ピンが突出している。

バルブ及びピストンが開いた状態の位置にない場合は、レバーの表裏・固定ピンプレートの表裏が逆の可能性があります、再度確認してください。

固定ピンが突出していない、左右の突出量が違う場合は、スプリングの個数違い・仕様違い・取付時の脱落が考えられますので確認ください。

確認事項

パーティング面の歪みを確認して下さい。

金型取付面の歪みを確認してください。

排気溝パーティング面の

損傷具合を確認下さい。

Page 14: QMS-721-ix 真空バルブ NVV SVV シリーズQMS-721-ix 3 NVV・SVV シリーズ 2015年 第3.8版 真空バルブ機構の動作説明 ①金型が閉じると固定ピンが押し込まれバルブ機構の固定が解除されます。

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆ご案内

◆一般消耗品リスト

型式

Oリング

(材質:赤シリコン、メーカー:AWマッハ) 固定ピン スプリング

ピストン バルブ シリンダー パイプ

012Z1 - P6 P5 - φ3 L=29 SWM 8-10

020Z1 - P7 P7 - φ3 L=35 SWM 8-10

020 P5 P6 P7 P10 φ3 L=41.8 SWL 8-15

038 P9 P8 P7 P16 φ4 L=46 SWL 8-15

056 P9 P10 P10 P16 φ4 L=46.5 SWM 12-20

079 P9 P10A P10A P16 φ5 L=51 SWM 12-20

113 P10A P12.5 P10A P21 φ5 L=56 SWM 12-20

154 P9 P16 P12 P24 φ5 L=61 SWM 12-20

201 P9 P20 P12 P24 φ5 L=66 SWM 12-20

- - - - - - -

同じ型式でも一部特殊なOリングを採用している物があります。

ご注文の際に納品時に添付致します、部品一覧表よりご注文頂けると確実です。

尚、Oリングの交換後は、潤滑剤か潤滑スプレーを塗布してください。

当社では以下の潤滑剤と潤滑スプレーを推奨しています。

潤滑剤 : アクティルーブ#40MQL

潤滑スプレー : 株式会社和光ケミカル製“ワコーズ スレッドコンパウンド

◆標準交換部品リスト

ご発注時はご使用の型式をお知らせ下さい。

名称 概略図 名称 概略図 名称 概略図

固定本体

レバー

固定ピン

可動本体

パイプ

固定ピン

プレート

ピストン

シリンダー

Gパイプ

ピストン

ブッシュ

レバー

プレート

各図は概略図です。

型式、仕様によって

形状が若干異なります。

バルブ

パイプ

プレート

バルブ

ブッシュ

固定本体

プレート

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NVV・SVVシリーズ 2015年 第 3.8版

◆メンテナンスサービス

当社では、以下の内容のメンテナンスサービスを実施しています。

■分解し、各部品の洗浄(無料) ■各種消耗部品の交換(都度見積)

■各部品の状態と寸法を確認しての部品交換(都度見積)

定期的なメンテナンスは、真空バルブの寿命を延ばしますので、ご活用ください。

メンテナンスサービスのご利用方法は、以下の様になっています。

◆真空バルブ型式一覧表

当社、真空バルブは下図の様に 100ton未満から 2000ton までのダイカストマシンに対応する豊富な

サイズ群を揃えています。(型式の数字は排気溝の断面積を表しています。)

適用チップ径

適用ダイカストマシン

φ40

φ60

φ80

φ100

φ120

φ140

φ160

100ton 250ton 350ton 500ton 800ton 1250ton 1500ton 2000ton

NVV/SVV038

NVV056

NVV079

NVV113

NVV154

NVV201

NVV020

NVV012

まず、各型式の担当者宛にご一報頂きご希望のメンテナンス内容をお伝えください。

ご連絡先 上田営業技術部 TEL 0268-72-8150 FAX 0268-72-8150 E-mail: [email protected]

商社様からご購入頂いた真空バルブに関しましては、ご購入先の商社様に一度ご相談ください。

注:真空バルブの状態によってはご希望に添えない場合があります。

メンテナンスをご希望される真空バルブを下記宛に送付ください。

住所 : 長野県上田市真田町本原 775-11

株式会社ダイエンジニアリング 上田営業技術部 各バルブ担当者 宛

交換部品が無い場合

当社到着から、最短 5日

で御社に届くように発送致します

部品の交換が必要な場合

交換部品のリストと理由を添えて、お見積書を提出致します。

内容を確認頂きご連絡下さい。内容をご了承頂いた後、作業に掛かります。

ご了承頂いてからの所要日数を見積書に記載いたしますので、合わせてご確認ください。