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注入システム
RASCOtec
RASCOtec注入システム
注入システムは、技術的観点から
静水圧にさらされる建物の防水に最適のソリューションであることが
広く知られています。
注入システムとは?
注入システムは、構造物防水の最終手段として一般に認められ
ています。構造の内部の断面全体に防水障壁が取り込まれるこ
とに大きな利点があります。
この障壁の設置は、2 段階に分けて行われます。最初の作
業では、注入中の建物構造内へのグラウト材配分を確実に制御
する、さまざまなユニットを固定する必要があります。実際の
防水工程となる第 2 段階はコンクリートが完全に硬化した後に
行われ、前に設置済みのユニットを通じてグラウト材が構造内
に注入されます。
この 2 段階の手順により、注入システムは天候条件から完
全に切り離され、外的作用に対して優れた耐性を備えます。こ
のように、注入システムは「妥協のない」性能を実現するとの
高い評価を得ています。
RASCOR の注入システム
RASCOtec 注入システムは特定の機能のためのさまざまなユニ
ットを取り揃えています。これらの組み合わせにより、設置・
グラウチング後、極めて専門的で一貫した防水が実現します。
RASCOtec システムの主な利点は、非常に大きな目地の運
動を収容できる能力にあります。これは、目地と直接接触する
部分の特殊形状によるもので、同様に親水性アクリルによって
充填することにより、グラウト材の備蓄が形成されます。
RASCOR 独自の細部にわたるソリューションは、防水分野
における当社の最高の技術水準の賜物です。
注入システム
打継目
RASCOtec 注入溝の使用により、打継目に容易かつ確実に防水
が施されます。これらは、打継目で既存のコンクリート構造に
固定され、これに続く注入で鋳込みされます。
ひび割れ制御用ダミー目地
RASCOtec ひび割れ誘発材は、既定の位置に制御されたひび割
れを形成させることにより、どんな寸法のコンクリート仕切り
でも連続鋳込みを実現します。これにより建設期間は短縮され、
補強の必要性も軽減されます！
貫通部
RASCOtec 注入カラーの使用により、どんな寸法、形状、構成
材料でも、構造貫通部を簡単に、高い信頼性で、永久に封止し
ます。RASCOtec 複合貫通ユニットは、ボーリング孔熱交換器
の配管など、同じ場所にある複数の貫通部に対応します。
注入
本格的な最新鋭の防水システムには、構造に組み込むための信
頼できる部材や固定具のほかにも、適切に調整された、最高ク
ラスのグラウチング製品が求められます。ここで、RASCOflex
樹脂グラウト材があらゆる面で要求を満たします。
伸縮目地
あらゆる防水コンセプトの中でも最も難しい目地タイプが伸縮
目地です。RASCOtec伸縮目地ユニットは他の目地システムと自
由に組み合わせが可能で、特に構造伸縮目地への取り込みのため
に開発されました。
RA
SC
OT
EC
注入システム
RASCOtec注入溝
注入溝は、一般建物や土木工事作業、トンネル工事といった特殊用途など、
あらゆるタイプの打継目の防水に最適です。
システム内容
RASCOtec 注入溝は、打継目における予防システムとして設置
されます。実際の防水工程は、後の第 2 段階で、効率性が高く
制御されたグラウト注入により実現します。注入溝は、グラウ
ト材が継目内や継目に沿って完全かつ適切に分配されることを
保証します。
グラウト充填された溝の起泡部材により、著しい不測の動
きが調整され、第二の防御が施されます。
RASCOtec 注入溝は、高温、低温とも、すべての標準的な
機械的荷重への耐性を備えています。
利点
入念な目地の準備は不要
著しく平坦でない基部への使用にも好適
温度や天候に依存しない
グラウト再注入可能
目地部のひび割れと蜂の巣状の亀裂の同時シー
リングを実現
高水圧に対しても信頼のおける防水障壁を実現
固定が簡単
環境に優しいプラスティック製（高密度ポリエチレン
/HDPE）
注入システム
準備
RASCOtec 注入溝は、打継目の入念な準備を必要としません。
必要とされるのは、コンクリート基部との継続的な接触のみで
す。
粗く不規則な表面でも、特別に開発された発泡体が、コン
クリート打設中のセメント流体による浸水を防ぎます。ダイア
フラム壁や連続杭壁との接合部でも、注入溝を使用して信頼の
おける防水施工が可能です。
設置
RASCOtec 注入溝は、補強筋間の既存のコンクリート部材に固
定します。
ネイルプラグかカートリッジ固定用具のいずれかを使用す
れば、ユニットを素早く簡単に設置できます。
注入
土間スラブ/壁結合部における壁下部の蜂の巣状および毛状亀裂
は、重大な漏れの恒常的な原因となります。RASCOtec注入溝の
グラウチングは、隣接するひび割れや蜂の巣上の亀裂をすべて
封止し、永久的な防水障壁を施します。
RASCOtec 注入溝と合わせて、さまざまなグラウト材がご
利用いただけます。
1 スラブ/壁から壁/壁の結合まで、信頼のおける移行
2 柔軟性の高い RASCOtec 注入溝の起泡部材
3 連続杭壁上の RASCOtec 注入溝
4 打継目における注入溝のグラウチング
5 打継目と隣接するひび割れのグラウチング
RA
SC
OT
EC
注入溝
RASCOtecひび割れ誘発材
RASCOtec ひび割れ誘発材およびストップエンドユニットは
コンクリート打設能力の最大化に使用されます。
システム内容
RASCOtec ひび割れ誘発材は、一番中心に連続形状の注入溝、
また各側面には溢出孔のある、単純なプラスチック製補剛板で
す。
これらを既定の位置に体系的に設置することにより、制御
されたひび割れの形成を起こします。これにより、寸法を問わ
ずコンクリート仕切りの鋳込みが可能となりますので、互い違
いの（『市松模様の』）仕切りの施工の必要がなくなります。
多くの場合、このひび割れ制御手法により、ひび割れ防止補強
材の量が減少し、それによる節約も実現可能です。
利点
時間の節約に伴うコストの節約
型枠の架設を単純化
コンクリート打設能力の最大化
制御されたひび割れ形成（打継目が不要）
温度や天候に依存しない
グラウト再注入可能
信頼性を強化
環境に優しいプラスティック製（高密度ポリエチ
レン/HDPE）
注入システム
準備
RASCOtec ひび割れ誘発材は コンクリートの厚さに対応する
幅に使用でき、壁の内部および外部の補強材、あるいは地面ま
たは懸架式スラブの上部または下部の補強層の間に固定されま
す。必要とされるンクリート部材の断面縮小の計算は、プロジ
ェクトごとに個別に行います。
美観上要求される場合は、壁の型枠の露出面に三角形のフ
ィレットを挿入することも可能です。これにより、ひび割れ誘
発材のラインに堅牢な目地が形成されます。
追加機能：ストップエンド
RASCOtec ひび割れ誘発材は、コンクリート注入終了時のスト
ップエンドユニットとして強化することも可能です。これによ
り、型枠の打ち込みや余分な防水に必要な時間と労力の節約と
なり、現場施工はさらにスピードアップします。
設置
RASCOtec ひび割れ誘発材は、ユニットの幅を個々のコンクリ
ートの厚さに適合させた、2 つの補強層の間に設置します。こ
れらはコンクリート打設中に鋳込みされますが、それでも打継
目と同じ機能を発揮します。
注入
結果として生じるひび割れは、最小 28日の硬化時間後、ひび割
れ誘発材を経由して弾力的にグラウトされ、永久で信頼のおけ
る防水障壁が形成されます。
RASCOtec ひび割れ誘発材は、さまざまなグラウト材と併
用でき、所要時間を問わず再注入が可能です。
1 RASCOtec ひび割れ誘発材を使用した壁
2 グラウチング用接続ホース
3 コンクリート打設用土間スラブ
4 ストップエンドユニットとして使用した RASCO tecひ
び割れ誘発材
5 厚さ 240cmの土間スラブでもひび割れを制御
6 RASCOflexアクリル系グラウト材を使用したグラウチング
RA
SC
OT
EC
ひび割れ誘発材
RASCOtecカラー
RASCOtec 注入カラーおよび複合貫通ユニットは
あらゆる材料タイプと併用が可能な、特殊発泡体からなるグラウト可能部分で
す。
システム内容
RASCOtec 注入カラーは、排水または地下水用の逃し管、枡、シ
ャフト、地下水用投光器、その他の貫通部など内蔵部周辺のコ
ンクリート部材の中央に設置し、その後注入されるグラウト材
用容器として機能します。
RASCOtec 注入カラーは、貫通部材の形状や構成材料を問
わず使用が可能です。部材の圧縮強度が、関連する負荷に十分
耐えうることだけが唯一の条件です。
利点
どんな材料からでも貫通部材を作成可能
直径に依存しない
温度や天候に依存しない
グラウト再注入可能
固定が簡単
特殊な形状でも信頼のおけるシールが可能
注入システム
準備
RASCOtec 注入カラー設置前に特別な準備は必要ありません。
しかし、カラーが貫通部表面と完全に接触するよう、カラーが
きちんと適合していることが重要です。
RASCOtec 複合貫通ユニットの場合は、コンクリート打設
中の発泡ブロック変位防止のため、特殊な支持部が必要です。
孔の間隔も、事前に配管の水平および垂直位置との慎重な調整
が必要です。
設置
RASCOtec 注入カラーは、配管、地下水用逃し管、枡、シャフ
トなど、二つの補強層の間にある貫通部材の周辺に配置します。
安全対策として、当社では接続用ホースに適合した注入カ
ラーや複合貫通ユニットの使用をお勧めしています。グラウチ
ングのためのカラーへの穿孔作業には、常に貫通部材の損傷リ
スクが伴います。
複合貫通ユニット
RASCOtec 複合貫通ユニットは、特定の数と直径の貫通部の調
整を目的としています。発泡ブロックにより管束を包むと同時
に、必要な間隔が確保されます。注入されたグラウト材は管束
全体に浸透し、防水シールが施されます。
注入
注入は、ポリ塩化ビニール（PVC）やその他の軟質管製品ととも
に最小限の圧力で実施する必要があります。少なくとも、グラウ
チング用に 1本、通気用に 1本の 2本の接続用ホースが必要です。
RASCOtec 注入カラーおよび複合貫通ユニットと合わせて、さま
ざまなグラウト材がご利用いただけます。
1 既存の構造に作られた配管貫通部
2 フィルタ―井戸周辺の RASCOtec 注入カラー
3 床暖房配管用 RASCOtec複合貫通ユニット
4 接続用ホースが付いた RASCOtec注入カラー
RA
SC
OT
EC
カラー
RASCOtec伸縮目地
RASCOtec 伸縮目地ユニットは、2 つの注入溝と特殊な大型の発泡インサートの
組み合わせからなり、柔軟性の高い伸縮目地の防水に使用します。
システム内容
RASCOtec 伸縮目地ユニットは、主に構造の形状、地盤条件によ
り動きの収容が必要とされる場所に組み込まれます。
伸縮目地ユニットは、最大目地幅 20 ㎜、当初の目地幅の
10～15％に相当する最大水平目地運動にご利用いただけます。
目地の設計は、（鉄筋の取り込みなどを通じて）目地の上下動
を最小限に抑えるよう行う必要があります。
RASCOtec 伸縮目地ユニットは、角や段付き形状のシーリ
ングを問題なく施工するためにも使用できます。
利点
伸縮したグラウト材の備蓄を通じて信頼性が向上
固定が簡単
温度や天候に依存しない
グラウト再注入可能
環境に優しいプラスティック製（高密度ポリエチレ
ン/HDPE）
注入システム
準備
目地の表面は滑らかで、砂利などのないようにする必要があり
ます。可能であれば、なるべく RASCOtec 伸縮目地ユニットの
前に鉄筋を設置しておく必要があります。将来の構造の動きに
関する事前の知識と、その結果必要となる追加措置の準備は、
信頼のおける伸縮目地の防水にとって不可欠です。
設置
RASCOtec 伸縮目地ユニットの固定後、ポリスチレン系または同
様の部材が上部と下部に接合され、コンクリート打設中に隙間
が形成され、後の動きを許容できるようにします。
伸縮目地は、RASCOjoint CDガスケットを使用してシール
します。伸縮目地が機械的荷重を受ける交通などの場所では、
目地に運動を収容できる金属部が必要となります。
伸縮目地と合わせて使用される鉄筋は、RASCOtec 伸縮目
地ユニットと容易に統合できます。
1 RASCOtec 伸縮目地と鉄筋の併用
2 扉開閉部周辺の伸縮目地
3 建物部分の連続形状の伸縮目地
4 RASCOjoint CD ガスケットでシールされた伸縮目地
注入
他のユニットと同様、グラウチング作業はコンクリート打設後
極力遅いタイミング、すなわち目地が最大幅に達してから実施
する必要があります。
RASCOtec 伸縮目地ユニットと合わせて、さまざまなグラ
ウト材がご利用いただけます。
RA
SC
OT
EC
伸縮目地
注入製品 注入システム 親水性システム 止水板システム 機械および付属品
Rascor International Ltd.
Gewerbestrasse 4
CH-8162 Steinmaur
Switzerland
電話 +41 (0)44 857 11 11
Fax:+41 (0)44 857 11 00
www.rascor.com
