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地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+) 静大発‟ ふじのくに” 創生プラン ニュースレター Vol.9 Shizuoka Center of Community Plus Newsletter Vol. 9 1 October.12.2018 Vol.9 その他 地域社会と企業活動 TOPICS 「平成 29 年度静岡大学地域創造学環フィー ルドワーク報告会」開催…P2 「インターンシップ事前研修会」開催…P3 「静清信用金庫による地域創造学環授業」実 施…P4 「合同企業説明会 2019」開催…P4 「株式会社静岡銀行会長による『地域社会と 企業活動』最終回講義」実施…P5 「TOUR DE HAMAMATSU 2018」開催…P5 参加校の取組 静岡県立大学…P6 静岡県立大学 COC&COC+の歩みとこれから… P7 「静岡 COC+連携協議会教育プログラム開発 委員会 地域志向教育部会(第 4 回)」開催 …P8 「教育プログラム開発会議 就職支援・イン ターンシップ部会(平成 30年度 第 1回)」開 催…P8 コーディネーター便り…P8 「静岡 COC+連携協議会教育プログラム開 発委員会 地域志向教育部会(第 4回)」開 催(6/13) 「静大発“ふじのくに”創生プラン」広報用 ポスター完成 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載 第 6 弾」公開(6/30) 「夏季インターンシップマッチング会&魅 力発見相談会」開催(7/5) 「静清信用金庫による地域創造学環授業」 実施(7/5) 「合同企業説明会2019」開催(7/12・7/13) 「静岡経済同友会静岡協議会と連携した科 目『地域社会と企業活動』の授業 株式会社静岡銀行会長による最終回講義」 実施(7/23) 「インターンシップ事前研修会」開催(7/26) 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載 第 7 弾」公開(7/31) 「教育プログラム開発会議 就職支援・イ ンターンシップ部会(平成30 年度 第1回)」 開催(7/31) 「静岡大学地域連携報告会 ~学生が関わ った域学連携の取り組み~」開催(8/4) 「TOUR DE HAMAMATSU 2018」開催(8/6・8/8) 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載 第 8 弾」公開(8/31) 「若旅 IN 伊豆 」開催(主催:若旅 IN 伊豆 実行委員会)(9/10~9/12) COC+地域課題解決支援プロジェクト・研究 フォーラム「伊豆半島をフィールドにした 学習・交流・協働を考える」開催(9/15) 浜松市主催「インターンシップコーディネ ート事業 成果報告会」開催(9/29) 平成 30 6 月~9 月の主な活動 ハイライト 就職・キャリアサポート

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地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)

静大発‟ ふじのくに” 創生プラン ニュースレター Vol.9

Shizuoka Center of Community Plus Newsletter Vol.9

1

October.12.2018 Vol.9

その他地域社会と企業活動

TOPICS

「平成 29 年度静岡大学地域創造学環フィー

ルドワーク報告会」開催…P2

「インターンシップ事前研修会」開催…P3

「静清信用金庫による地域創造学環授業」実

施…P4

「合同企業説明会 2019」開催…P4

「株式会社静岡銀行会長による『地域社会と

企業活動』最終回講義」実施…P5

「TOUR DE HAMAMATSU 2018」開催…P5

参加校の取組 静岡県立大学…P6

静岡県立大学 COC&COC+の歩みとこれから…

P7

「静岡 COC+連携協議会教育プログラム開発

委員会 地域志向教育部会(第 4 回)」開催

…P8

「教育プログラム開発会議 就職支援・イン

ターンシップ部会(平成 30 年度 第 1回)」開

催…P8

コーディネーター便り…P8

○ 「静岡 COC+連携協議会教育プログラム開

発委員会 地域志向教育部会(第 4回)」開

催(6/13)

○ 「静大発“ふじのくに”創生プラン」広報用

ポスター完成

○ 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載

第 6弾」公開(6/30)

○ 「夏季インターンシップマッチング会&魅

力発見相談会」開催(7/5)

○ 「静清信用金庫による地域創造学環授業」

実施(7/5)

○ 「合同企業説明会 2019」開催(7/12・7/13)

○ 「静岡経済同友会静岡協議会と連携した科

目『地域社会と企業活動』の授業

株式会社静岡銀行会長による最終回講義」

実施(7/23)

○ 「インターンシップ事前研修会」開催(7/26)

○ 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載

第 7弾」公開(7/31)

○ 「教育プログラム開発会議 就職支援・イ

ンターンシップ部会(平成 30年度 第 1回)」

開催(7/31)

○ 「静岡大学地域連携報告会 ~学生が関わ

った域学連携の取り組み~」開催(8/4)

○ 「TOUR DE HAMAMATSU 2018」開催(8/6・8/8)

○ 「『はたらくわたしの静岡時代』協賛連載

第 8弾」公開(8/31)

○ 「若旅 IN 伊豆 」開催(主催:若旅 IN伊豆

実行委員会)(9/10~9/12)

○ COC+地域課題解決支援プロジェクト・研究

フォーラム「伊豆半島をフィールドにした

学習・交流・協働を考える」開催(9/15)

○ 浜松市主催「インターンシップコーディネ

ート事業 成果報告会」開催(9/29)

平成 30 年 6 月~9 月の主な活動

ハイライト 就職・キャリアサポート

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October.12.2018 Vol.9

平成 29 年度静岡大学地域創造学環フィールドワーク報告会を開催しました

去る 5 月 31 日(木),静岡県男女共同参画セ

ンター あざれあ 6 階 大ホール(静岡市駿河区)

にて,平成 29 年度静岡大学地域創造学環フィー

ルドワーク報告会を開催しました.

報告会は平岡義和地域創造学環長の開会挨拶

をかわきりに,午前の部と午後の部に分かれて

行われました.地域創造学環の学生たちが静岡

県内 13 箇所,15 のテーマごとに,それぞれの

地域における課題の説明や解決に向けての進捗

状況について発表を行いました.

発表の一例として,浜松文芸館の発表では,若

年層の来館者の増加をテーマに若者に魅力が伝

わるキャッチコピーやデザインの考案に取り組

み,独自のポスターを制作して,フィールドの

PR を行った事例や,また,駒形通四丁目商店街

の発表では,一店一店の聞き取り調査をもとに

学生自身が考案したキャラクターを用いて,各

店の魅力を凝縮した商店街マップを作成,活用

した事例などの報告がありました.学生の一年

を通しての成長の跡が伺え,会場は大いに盛り

上がりました.

当日は 255 名の来場者が訪れ,発表後の質疑

応答では,実際にフィールドワークでお世話に

なっている地域の方や後輩学生から積極的な質

問・要望などがなされるなど,充実した報告会と

なりました.

《各フィールドとテーマ》

●静岡市 清水港周辺地域

浜田・清水地区の情報発信とおもてなしによる

交流・活動人口の増加

●静岡市 庵原地区

地域資源を活かしたスポーツと食による「健康

長寿のまちづくり」

●静岡市 東静岡駅前

アートとスポーツによるにぎわい創出

●静岡市 駒形通四丁目商店街

駒形通四丁目商店街のにぎわい創出

●静岡市 浅間通り商店街

浅間通り商店街のにぎわい創出

●焼津市 浜通り

浜通りの人や歴史・文化を活かし,多様な交流を

育む服部家を考える

●浜松市 浜松文芸館

(公益財団法人 浜松市文化振興財団)

若者の文芸離れを食い止めよう

●浜松市 佐久間町

中山間地域の地域再生実践

●田園空間博物館 とうもんの里

産地直売施設運営と交流人口拡大

●松崎町 商店街

なまこ壁が残る松崎町商店街のにぎわい創出

●松崎町 観光と防災

防災と観光の両立

●東伊豆町

新しい観光スタイルの発掘・創出プロジェクト

●伊豆半島ジオパーク(環境)

伊豆半島ジオパーク資源の環境モニタリングと

保全方策

●伊豆半島ジオパーク(教育)

ジオパークガイドと連携して開発する伊豆半島

ジオパーク教育プログラム

●県営団地

県営住宅団地における居場所づくりと地域福祉

資源のネットワーキング

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October.12.2018 Vol.9

インターンシップ事前研修会が開催されました

去る 7 月 26 日(木),静岡大学大学会館にて

静岡市・静岡県商工会議所連合会(静岡商工会議

所)の協力の下,インターンシップ実施における

気づきや学びを就職活動や学生生活に生かすこ

とができるよう,事前に目標を明確化するとと

もに,社会人とのコミュニケーションに不安を

抱えている学生に対して,「社会人メンター」と

呼ばれる先輩社会人が学生の進路や就職につい

ての相談相手となり,インターンシップの充実

を図る目的で「インターンシップ事前研修会」が

開催されました.

研修会は学生支援センターの宇賀田栄次准教

授による進行の下に行われ, 開会の挨拶で宇賀

田准教授は「例年のインターンシップでは,目標

立てができておらず,参加することが目的化し

ている学生が見受けられる.目標を明確化せず

にインターンシップを終えると,『すごくよかっ

た.』『おもしろかった.』という感動のみしか残

らず,このような感動は 1 ヶ月もすれば風化し

てしまい,およそ就活には役立てることはでき

ない.インターンシップに参加する目的を今回

の研修会で明確にしてもらいたい.」という主旨

の挨拶から始まりました.

研修会は時間ごとに 4 回のセッションに分け

て行われ,各セッションごとに決められたテー

マをメンターと相談し,話し合うという方式で

行われました.当日は約 100 名の学生が参加し,

参加した学生からは,「社会人の方からのアドバ

イスにより,曖昧だった目標が明確になった.」,

「コミュニケーションの不安が解消された.」と

いった声が聞かれ,参加したメンターの企業担

当者からも「学生の就活に関するリアルな悩み

を聞くことができ参考になった.」といった声も

聞かれるなど,充実した研修会となりました.

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October.12.2018 Vol.9

静清信用金庫による地域創造学環授業が行われました

去る 7 月 5 日(木),地域創造学環授業「地域

創造インターンシップⅠ」の第 6 回目授業にお

いて,事業協働機関である静清信用金庫人事部

人事開発課ご担当者様を講師に迎えてビジネス

マナー講座を実施しました.

今夏インターンシップ実施を控えた学生約30

名に対し,講師から「社会生活を送る際に不可欠

な人間関係を円滑にし,人生を充実させるため

には,正しいマナーが必要であり,マナーには

『自身の気持ち』が最も大切になる.」とのお話

をいただいた後,身だしなみ,表情,挨拶,言葉

遣い,電話応対,メールの使い方,席次のルール

など,ビジネスにおいて必要不可欠なマナーに

ついて,説明がありました.

講師の説明を受けた後,学生がグループごと

に分かれて,「感じの良い笑顔ができているの

か.」「敬語を正しく話すことができているのか.」

など,お互いに確認し合う場面が設けられ,また

講師より指名された学生が電話応対のシミュレ

ーションを実施するなど,学生にとって,実際に

社会に出た際に大いに役立つ,実りの多い講座

となりました.

「合同企業説明会 2019」を開催しました

去る 7月 12日(木),13日(金)静岡大学大

学会館にて静岡 COC+連携協議会・静岡新聞社主

催による「合同企業説明会 2019」を開催しまし

た.

本説明会は静岡県内で就職を希望する2019年

3月卒業・修了予定の学部生並びに大学院生対象

に,県内を拠点に国内外で活動している多種多

様な企業,計 78社、延べ 143名の学生が参加し,

中には複数の日程をかけ持ちで参加する学生も

見受けられました.

説明会では,学生が真剣な眼差しで担当者と

意見交換をする姿が見受けられ、企業側からも

学生確保に向けての積極的な姿勢が伺われる有

意義な説明会となりました.

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株式会社静岡銀行会長による「地域社会と企業活動」最終回講義が行われました

去る 7 月 23 日(月),静岡経済同友会静岡協議

会と静岡大学が連携した授業「地域社会と企業活

動」の最終回が開催され,事業協働機関である株式

会社静岡銀行の中西勝則会長が講師を務め,「経営

と哲学」をテーマに講義を行いました.

講義では,まず静岡銀行の歴史と地方銀行の業

務・役割について説明の後,自らの学生時代や「苦

境に陥った会社を助けたい」という若手行員時代

の経験を語り,その中で培われた「利他の心」「チ

ームワークとコミュニケーション」「絶対的な積極」

といった「経営哲学」に触れられました.また読書

から培われた自身の「経営哲学」や心打たれた先人

らの言葉を紹介しつつ,人生を通しての「勉強の大

切さ」と,本をたくさん読み,読んで考える「体育

会式多読のすすめ」についてアドバイスをされま

した.

当日は,約 200 名の学生が参加し,最終回とし

て相応しい貴重な講義となりました.

TOUR DE HAMAMATSU 2018 を開催しました

去る 8 月 6 日(月),8 日(水),ふじのくに地

域・大学コンソーシアムインターンシップ推進委

員会主催,浜松市,浜松商工会議所,静岡 COC+連

携協議会共催にて,TOUR DE HAMAMATSU 2018 を開

催しました.

この企画は,学部 1・2年生や高専 3年生,短大

1 年生を対象として,「地域に貢献する企業,浜松

を元気にする企業」(8/6),「浜松のものづくり企業」

(8/8)での仕事観察や若手社員の方との交流を通

じて,“浜松で働く魅力”について考える機会とす

るもので,静岡県内外の大学より延べ 22 名の学生

が参加しました.

6 日は第一生命保険株式会社様,遠州鉄道株式会

社様,8日は朝日電装株式会社様,株式会社エンケ

イエンジニアリング様を訪問し,実際の仕事観察

を行った後,グループワークを通じて“浜松で働く

魅力”についてディスカッションしました.

グループワークでは,参加者がインターンシッ

プ中に知り得た情報や感じたことをグループ内で

共有し,まとめた内容をグループ毎に発表しまし

た.参加学生は「浜松には世界に誇れる企業がある

ことを知った.」,「自分のやりたいことのヒントを

もらえた.」といった気づきを得ることができまし

た.

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October.12.2018 Vol.9

参加校の取組 静岡県立大学

「地域志向の学生育成の静岡県立大学モデルの構築」

静岡県立大学では,平成 26 年度から COC 事業を実施

するなかで,多くの試行錯誤を重ねた結果,5 つの特徴

を持つ地域志向の学生育成のための静岡県立大学モデ

ルと呼ぶシステムを構築しました.第 1の特徴は「内発

的動機付け」です.大学では,個としての自立が求めら

れますので,できるだけ学生の内発的な動機付けに力を

入れ,自発的に地域というフィールドに出て学ぶことと

しました.第 2 の特徴は,「複線型育成ルート」の設定

です.学生が地域に出て学ぶルートとして,研究室(ゼ

ミ),COC センター(独自のプロジェクトを設けていま

す.),サークル・ボランティア,と 3つ設定し,学生に

多様な機会を提供すると共に,複数のルートを選択する

ことを可能としました.第 3 の特徴は,「国際的にも活

躍できる能力の形成」です.静岡県では中小企業を含む

多くの企業が国際展開し,インバウント客が増加してお

り,国際的なビジネスの知識やコミュニケーション能力

の付与を重視しました.

第 4の特徴は「教員の専

門知の活用」です.地域

からは,学生の参加のみ

ならず教員の専門知が

求められることが多く,

可能な限り教員の専門

知と学生の新しい発想

を組み合わせることと

しました.第 5の特徴は

「人材の地域内循環」で

す.本学から社会に巣立

った人材は地域社会や

国際社会で活躍する一

方,「地域みらいづくり

フェロー」といった称号を得て今後,本学の人材育成に

貢献する地域内の人材循環システムとしました.人材育

成の具体的な課程は 3つのステップで構成されています.

最初に,入学した学生は全学共通科目の中の「しずおか

学」を 2単位以上履修し,静岡に関する基礎知識やまち

づくりの基本を学ぶと共に,地域を志向する意欲を高め

ます.次に,3 つのルートを通じて地域で学び,コミュ

ニティ・ワーク力をつけます.最後に,地域貢献プロジ

ェクト成果発表会で成果を発表し,要件を備えた学生は

コミュニティフェローの称号を獲得し,その中で特に優

れた能力を発揮した学生には特別表彰が与えられます.

平成 29 年度は 178 人の学生にコミュニティフェローの

称号が与えられ,その内,7 名に特別表彰が授与されま

した.COC事業の中から生まれた静岡県立大学モデルは,

これから本格的な稼働になりCOC事業終了後も改良を重

ねていく予定です.

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October.12.2018 Vol.9

平成 29年度 コミュニティフェロー特別表彰

静岡県立大学 COC&COC+の歩みとこれから

~地域志向の人材育成モデルと地域連携プロジェクト~

■地域志向の人材育成の静岡県大モデル

本学では,COC 事業の取り組みにおいて,地域の課題

を解決するため,地域とともに,世代・分野・職種を超

えて「チーム活動」を牽引する「コミュニティ・ワーク

力」を備えた人材を育成する「地域志向の人材育成の静

岡県立大学モデル」(通称,静岡県大モデル)を構築しま

した.このモデルは,次の 5つの特徴を有しています.

① 学生への内発的動機付けの重視

② 地域を学ぶ複線型育成ルートの設定

③ 国際的にも活躍できる能力の取得

④ 教員の専門知の活用

⑤ 地域志向の人材の地域内循環システム

具体的には,以下のステップで地域志向の学生の育成

を行います.

第 1に,「しずおか学」の履修による基礎知識の習得と

動機付けを行います.第 2に,研究室(ゼミ)活動,COC

センターでの活動,サークル・ボランティア活動の 3つ

のルートを通じたコミュニティ・ワーク力の取得を図り

ます.第 3に,十分なコミュニティ・ワーク力を備えた

学生への「コミュニティフェロー」の称号の授与と,そ

の中で顕著な成果が認められる学生への特別表彰を行い

ます.そして,社会に出た人材が今度は,大学と協力し

て地域志向の人材育成を支援します.平成 29年度末には

178 人の学生にコミュニティフェローが授与され,内 7

人に特別表彰が学長から与えられました.今後,このモ

デルの本格的稼働を図り,COC 事業の終了後も改良を図

っていく予定です.

■CCRC事業について

県大 COCの健康づくりワーキンググループは,一昨年,

昨年と静岡版 CCRC(生涯活躍のまち)をテーマに,静岡

市と連携して研究活動を行ってまいりました.本年度か

らは,静岡市が駿河区の南部図書館内に開設しました地

域福祉共生センター「みなくる」において,「共生事業」

と「移住支援事業」の企画運営業務を受託し,静岡市と

共に健康長寿社会と,持続可能な地域共生社会の構築を

めざします.

「共生事業」においては,多世代交流等の事業を進め

るとともに,「健康の見える化」により,地域の健康リテ

ラシーを高め,健康寿命を延伸し,地域住民が地域を担

う主体となる仕組みづくりを,地域・行政とともに考え

ていきます.

二つの事業によって,多世代が住みやすく,子育て世

代が住み続けたいまちの姿を描き,若者等の移住・定住

の促進も図ることをめざします.「みなくる」における取

り組みは,『「からだ・こころ・地域」の健康を担う人材

育成』という県大 COCの理念を引き継ぎ,拡大し,実践

する試みとなっています.

■多様なアクティビティ

県大 COCでは,学部連携による教員のワーキンググル

ープ(健康づくり・人口減少問題・地域づくり)が主体

的,積極的に地域課題に取り組んでおり,一方,学部連

携や多職種連携等による学生の地域研究・貢献活動も,

内発的に数多く行われています.今後共,大学の「知」

を地域に還元しながら,「地」の拠点として重要な役割を

担っていけるよう努めてまいります.

「みなくるカフェ」 地域住民との意見交換会

(2018.8.30)

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Shizuoka Center of Community Plus

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October.12.2018 Vol.9

≪編集・発行≫

静岡大学 地(知) の拠点企画推進室(学務部教育連携室)

〒422-8529 静岡市駿河区大谷836

静岡大学静岡キャンパス共通教育A棟001室

■ Tel:054-238-4055 ■ Fax:054-238-4428

■ E-mail:[email protected] ■ URL:http://www.cocplus.shizuoka.ac.jp/

去る 6月 13 日(水),静岡大学にて「静岡 COC+

連携協議会教育プログラム開発委員会 地域志向

教育部会(第 4回)」を開催しました.部会では「COC+

の中間評価について」,「『ふじのくに学』の教育プ

ログラム化について」,「『静岡県内大学地域教育・

研究フェア』(H30.2.21)実施報告」が行われまし

た.中間評価結果についての報告では,COC+大学

においての地元就職率の上昇や,フィールドワー

クでの経済界との連携が他の大学の出席委員から

も評価をされ,また地域教育・研究フェアの有効な

広報手段や反省点など,活発な意見交換が行われ

ました.

7 月 31 日(火),静岡大学にて,静岡 COC+連携

協議会 教育プログラム開発委員会就職支援・イン

ターンシップ部会(平成 30 年度第 1回)を開催し

ました.

議事において,前年度の外部評価委員会にて指

摘のあった,インターンシップ実績の詳細な分析

をすること,また,参加校との連携強化についての

2 点の対応策について説明がありました.インター

ンシップ参加学生数と県内就職の相関性について

データを比較分析し,インターンシップの実施効

果を測るための調査を静岡経済研究所にて実施す

ること,また,7/5 に夏季インターンシップマッチ

ング会と県の魅力発見相談会を,7/12・13 に合同

企業説明会を,今回は静岡大学の学生だけの参加

ではなく,COC+参加校等にも呼びかけて実施し,他

大学からマッチング会に 4 名,合同企業説明会に

32 名の参加がありました.今後も点ではなく面と

しての展開が必要であり,参加校と協働でイベン

トを企画・実施することにより引き続き連携強化

を進めていくこととしました.

続いて,静岡大学での「長期・有償型インターン

シップ」導入について説明があり,新規のプログラ

ムを作って学生の選択肢を増やし,県内企業との

マッチング機会を増やす全体のスキームづくりを

整備していくことが必要であり,意見交換を通し

てマッチングの重要性を確認しました.

静岡 COC+連携協議会教育プログラム開発委員会

地域志向教育部会(第 4 回)開催

コーディネーター便り

最近、新聞紙上で大学生が地域

に入り込んで、様々な活動をして

いる記事が多く見受けられる。こ

うした動きの多くは、ゼミやサー

クル単位であったり、学生個人の

ボランティアであったりするが、

地方創生の中で地域に役立つ人材

を育成するためにフィールドワー

クやアウトオブラーニングという

形の授業としての位置づけも増え

てきている。学業とアルバイトに

多くの時間を費やす中で、やりく

りをして地域に出向き、地域の人

と触れ合い“気づき

”の力や課題

解決能力、コミュニケーション力

を高める効果に大いに期待すると

ころである。

一方、若者(学生)の力を活用し

ようという動きの中では、単なる

人手として、あるいは賑やかしの

一員というふうに捉えざるを得な

いケースも散見される。

社会生活に未熟な学生にとって

自ら行動する難しさや挑戦する魅

力を体現する機会として、優しく

厳しく迎えて欲しいと思う。

教育プログラム開発会議 就職支援・インターンシ

ップ部会(平成30年度 第1回)開催