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2016/11/30
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Smart-USB製品の概要
Smart-USBを利用した開発設計の
メリットとデメリット
有限会社プライムシステムズ 2016.11
USBインタフェースの利点
開発機器の小型化、低消費電力化が可能
◦ PCIeバスに比べて小型化できて設計しやすい
基板サイズに制限がない
据え置き型:デスクトップが必要 可搬型:ノート・タブレット・デスクトップいずれも対応
データ転送速度が高速で、 バス・マスタとして動作可能 PCIeバスレートは、Gen1で5Gbps PCIeの基板サイズに制限がある
データ転送速度が高速で、 バス・スレーブのみ対応 USBバスレートは、USB3.0で5Gbps 基板サイズに制限なし
PCI Express USB
2016/11/30
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USB-IF実現方法(1)
USB-UART変換ICを利用する
◦ 長所:USBを単純に仮想COMポートとして扱える
TeraTerm等のターミナルソフトで通信できる 専用デバイスドライバや、ファームウエアを設計する必要がない
◦ 短所:データ転送速度が低速、Max.230Kbps程度
UARTを備えたIC(マイコン等)が必要
FTDI社の専用IC等…
USB-IF実現方法(2)
マイコン内蔵のUSB機能を利用する ◦ 長所:GPIOやその他の機能を自由に設定できる
◦ 短所:USBプロトコル機能の開発が必須 デバイスドライバの開発や、マイコンUSBソフトの開発が必要
(デバイスドライバはマイコンメーカの汎用デバイスドライバを利用できることがある)
USB2.0でもFull Speed(12Mbps)の場合が多い (USBで大規模なデータ転送をすることを考慮していない?)
開発に時間がかかりすぎる USBの実効データ
転送レートを簡単に向上できない
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USB-IF実現方法(3)
FTDI社の汎用USB製品を利用する
◦ 長所:デバイスドライバやUSBファームウエアを開発不要
◦ 短所:USBバルク転送だけサポート、レジスタアクセスなどに使えるUSBコントロール転送はユーザ解放されていない。
実効データ転送レートは高速だが、FPGA回路の設計や制御アプリの設計次第でデータレートにばらつきが出る。
スレーブFIFO方式…
USB制御IC
FPGA
USB-IF実現方法(4)
Smart-USBを利用する
◦ 長所:USB機能をすべて提供、通信速度が高速
USB機能を開発不要。
だれが使っても常に一定の性能を得られる。
USB3.0ならSuperSpeed、USB2.0ならHighSpeedで運用
◦ 短所:ユニットコストが高め
大量生産用途には不向き->
USBの実効データ転送レート
350MB/s(USB3.0) 40MB/s(USB2.0)
少量生産には最適
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専用デバイスドライバ 制御アプリ
+ USBプロトコルを実現
する専用API群
Smart-USBとは(概要)
PCと連携した計測・制御機器の開発に最適
◦ USB-IFとFPGAを組み合わせた汎用開発システム
FPGA USB
制御IC
システム開発ボード(既製品)
無償FPGAサンプル回路(HDL)
USBプロトコルを実現する USBファームウエア
Windows 32b/64b
Linux 対応 Memory
Connector
Smart-USB 製品ファミリ
USB2.0対応 Smart-USB Plus
◦ 小型(名刺サイズ以下)で機器への組込が容易
USB3.0対応 Smart-USB Sigma
◦ 350MB/sのデータ転送が可能な高速ボード
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Smart-USBとは(特長)
USBプロトコルの開発が不要 ◦ デバイスドライバ、USBファームウエア、PC制御ソフトウエアをすべて提供
◦ 面倒なUSBプロトコルは、専用のAPIにして提供
USB-IFに必要な開発は、FPGAでUSB制御ICとのIF回路を構築するだけ ◦ サンプル回路(HDL)でらくらく接続
USB 制御IC
FPGA
ユーザ回路
Smart-USBの主な機能
FPGAのコンフィグ(プログラム) ◦ PC制御ソフトからFPGAを瞬間コンフィグ
30ms~500ms程度、FPGA規模(容量)に依存
メモリ・アクセス(USBバルク転送)
◦ メモリやボード外部からコネクタ経由で収集・生成する大規模なデータを高速に転送 FPGA内部メモリをバッファとしてデータの連続転送も可能
レジスタ・アクセス(USBコントロール転送)
◦ 8/16/32/64bit単位の小規模データや最大512バイトのデータを転送
◦ レジスタの入出力ポートをFPGA-I/Oに接続すれば、制御ソフトから直接I/O制御が可能
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Smart-USBのソフトウエア仕様
ソフトウエア仕様はすべての製品で共通
専用デバイスドライバ 制御アプリ
Windows 32b/64b
Linux 対応 • Windows7/8/10 (32/64bit) 対応 • Linux(ubuntu)対応
• 制御ソフトウエアはオープンソース
• USBプロトコルに関連する機能はAPI化 • レジスタ・データアクセスもAPIで簡単
• NI社のLabVIEWツールに対応
• サンプルアプリを無償配布
• Excel VBA • サンプルアプリを無償配布
• 無償提供するDLLにより、VC++,VC#, VB.net,
C++Builder, Delphi等の開発ツールで制御アプリをカスタマイズ可能
製品に標準添付するアプリ画面
アナログIF、 特殊なコネクタ、
メモリ、 ドライバ/レシーバIC
etc…
Smart-USBの利用方法
FPGA周辺回路とUSB-IFは完成済み
◦ ボードに不足する部分を追加することで、 短納期、低コストのシステム開発が可能
FPGA周辺回路は動作確認済み
データ収集、生成ができるサンプルFPGA回路を無償提供
制御ソフトもすぐに使える
エンジニアはFPGA設計に注力できる
システム開発のベース基板として扱える
FPGA(BGA)が無ければ、基板層数も4~8程度で対応できる
必要な機能だけをモジュール(子基板)化できる
子基板側を変更するだけで、様々なシステムに適応できる
最終的にFPGAボード側を取り込んだ1枚基板として、量産にも対応できる
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PCと連携したボード制御
1台のホストPCから最大127台のSmart-USBボードを制御できます
◦ I/Oが不足する場合にボードを追加したり、ケーブル等の送受信チェック、検査治具への応用が可能です
VB版やLabVIEW版サンプル制御ソフトでは、ボード選択パネルを用意しています。
ADコンバータ
連続したデータの収集
ADデータの収集や外部機器からのデータ収集など、連続したデータ収集が可能
◦ ボード上のメモリをバッファとし、ギガバイト単位のデータを収集
(HDDの空き容量に依存します)
HDDの空き USB2.0:40MB/s USB3.0:350MB/s
間欠エラーデータの収集など、 長時間のデータ収集も可能
リファレンス制御アプリで読み出したデータの保存先を指定し、READするだけでデータ転送が完了
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データジェネレータ
データパターンをファイル化し、ボードのメモリに転送後、FPGA回路でタイミング調整しながらデータ出力が可能
外部機器
01001000111, 11001001001, 01001111001, 11101010100
リファレンス制御アプリでファイルを読み込み、ボードにWriteするだけで、データ転送が完了
USB2.0:40MB/s USB3.0:350MB/s
メモリでバッファリングしながら、ハード的なタイミング規定でデータ生成が可能
PC制御ソフトウエアのカスタマイズ
USBプロトコルに関する制御はAPI化
◦ ファイルの転送、FPGAのコンフィグ、ボードの選択など、専用APIを利用できます
VC++/VC#/VB.net、C++Builder/Delphi対応
C++Builderプロジェクトを無償提供
VC++/VB.netプロジェクトを無償提供
LabVIEWから制御が可能
計測・データ解析がさらに簡単になりました
LabVIEWプロジェクトを無償提供
VC++
VB.net DelPhi
C# C++Builder LabVIEW
VBA
DLL 当社オリジナル
Windows
GCC etc...
libusb
Linux/Solaris/MacOS
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短納期が可能な開発サイクル
ハードウエア(FPGA・子基板)設計 と ソフトウエア(PCアプリ)設計の同時進行が可能
◦ Smart-USB Plus/Sigma製品には、汎用のRefApp7制御アプリが付属。 試作段階はこのアプリで対応。
一連の処理手順をバッチ処理できるTCLスクリプト機能対応
◦ カスタマイズする最終的な制御ソフトウエアは専用DLL(API)を利用して効率よくコーディング
ハード設計とカスタマイズしたソフト設計により、最終デバッグが可能
量産にも対応したSmart-USB
Smart-USB Plus/Sigma製品の短所は、ユニットコストの高さ
デメリットは以下のメリットに置き換わります
試作や数台~20台程度の生産
(USB-IF開発費やFPGA基板設計が不要、開発期間が短い)
年に何台出るかわからないような場合
量産計画が決まっている場合
◦ USB-IF部分をお客様のシステムにそっくり移植するシステムIP(ライセインス販売)を提供
System-Core2.0 :USB2.0対応
System-Core3.0 :USB3.0対応 台数が多ければ、ユニット当たりに占めるライセンス
費用は小さくなる
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量産への移行手順
既存FPGAボードと子基板でシステム開発
USB-IFを切り出したシステムIPをユーザ基板側に移植して基板製造
System Core
FPGAサイズやメモリ容量など最適化して、再設計 基板サイズ・形状も最適化
カスタマイズしたPC制御ソフトウエアは、量産システムでそのまま利用可能
USB-IFを移植
1機種に対するライセンス契約により、生産台数が多いほどコストメリットが得られます。 生産台数は無制限に対応。
子基板
試作フェーズ
量産フェーズ
まとめ(Smart-USB採用のメリット)
試作、少量生産にSmart-USB製品を適用すると、低コスト、短納期、低開発リスクでシステム開発ができます。
ソフトウエアのカスタマイズにより、自社最終製品に組み込んで利用することができます。
製品がヒットした場合など、システムIPの適用により量産への対応も可能です。
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まとめ(当社のデザインサービス)
既存製品に対するデザインサービス FPGA設計
ボード制御ソフトウエア設計
子基板設計・製造に対応
既存製品をベースとして、ユーザ仕様に100%対応するデザインサービス
FPGA設計
基板回路設計・基板製造
ボード制御ソフトウエア設計
製品ロードマップ
SX-USB4
KX-Card7
CX-Card5 AX-Card7
‘12.11
’14.06
’14.11
USB3.0対応システム開発ボード
‘16.08
高速・高性能
性能と価格のバランスを重視
価格と使いやすさを重視
小型化と低価格化を実現
高速AD変換ボード Cardシリーズの 共通オプション
’16.10
SX-Card6
mxcard
‘11.09
‘15.09
8ch同時サンプリング 16bitAD変換ボード SX-Card6/CX-card4
共通オプション
‘14.08
小型化と低価格化を実現
USB2.0対応システム開発ボード
ADD-16B8
SX-Card7
‘17.06
ローパワーと高性能を両立
HSAD500
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参考
製品情報サイト(オフィシャルサイト)
◦ http://www.prime-sys.co.jp
技術サポートサイト ◦ http://www.smartusb.info
ソーシャルネットワークサイト ◦ Facebook http://www.facebook.com/smartusb
◦ Twitter http://www.twitter.com/samrtusb
お問い合わせ先 ◦ [email protected] TEL 0266-70-1171