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V2.0L10 導入ガイド Windows2000/2003

Softek TDMF Open System Edition V2.0L10 導入ガイド

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V2.0L10

導入ガイド

Windows2000/2003

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まえがき 本書の目的

本書は、Windows2000 または Windows2003 システムにおいて、Softek TDMF Open Systems Edition(以降

Softek TDMF)の導入、コンフィグレーション方法について、説明しています。

本書の対象者

本書は、ビジネスクリティカルなサーバと関連データの保守に責任を持つシステム管理者を対象としています。

本書の構成

本書は、以下の構成となっています。

• 第 1 章 導入

Softek TDMF の導入方法について説明しています。

• 第 2 章 削除

Softek TDMF の削除方法について説明しています。

本書の位置づけ

本書を含む Softek TDMF のマニュアル体系について、説明しています。

• Softek TDMF Open Systems Edtition 導入ガイド(本書)

Softek TDMF の導入、コンフィグレーション方法について、説明しています。

• Softek TDMF Open Systems Edition 管理ガイド

Softek TDMF が提供するディスクミラーリングを利用した運用、オペレーションについて、説明しています。

表記上の注意

• Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server 、 Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server を

Windows2000 と略しています。

• Microsoft(R) Windows(R) Server 2003 Standard Edition 、 Microsoft(R) Windows(R) Server 2003

Enterprise Edition を Windows2003 と略しています。

• Softek TDMF Open Systems Edition を Softek TDMF と略しています。

• 注意 は、システムの確実な動作のために必要な確認事項、注意事項、禁止事項、または強く推奨される

行為などを示します。

商標

• Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

• 本書に記載の他の製品、サービス、社名はすべて、それぞれの所有者の、商標の場合があります。

COPYRIGHT

Copyright (C) 2002-2005 FUJITSU LIMITED. All rights reserved.

Copyright (C) 2004-2005 Softek Storage Solutions Corporation. All rights reserved.

富士通株式会社の事前承認がない限り、本書の複製、翻訳、電子媒体や機械可読形式への変換などを禁じま

す。

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目次 第 1 章 導入....................................................................................................................................1 1.1 システム要件..............................................................................................................................................1

1.1.1 Windows2000、Windows2003 共通のシステム要件..........................................................................................1 1.1.2 Windows2000 におけるシステム要件....................................................................................................................2 1.1.3 Windows2003 におけるシステム要件....................................................................................................................2

1.2 動作パラメータ指針..................................................................................................................................3 1.3 インストールのための事前準備..............................................................................................................4

1.3.1 システムを保護するための事前バックアップ..........................................................................................................4 1.3.2 各種資源の見積もり .................................................................................................................................................4 1.3.3 BAB のサイズの見積もり方法.................................................................................................................................4 1.3.4 Pstore サイズの見積もり方法.................................................................................................................................5 1.3.5 ジャーナルディレクトリのサイズの見積もり方法....................................................................................................5 1.3.6 各パーティションのフォーマット形式の確認 ...........................................................................................................5

1.4 Softek TDMF のインストール方法 .......................................................................................................6 1.5 path 環境変数の設定......................................................................................................................... 11 1.6 セキュリティポリシーの変更 ................................................................................................................... 13

1.6.1 Windows2000 の場合 ............................................................................................................................................... 13 1.6.2 Windows2003 の場合 ............................................................................................................................................... 16

1.7 ライセンス.................................................................................................................................................. 19 1.7.1 ホスト ID の取得....................................................................................................................................................... 19 1.7.2 ライセンスキーの申請............................................................................................................................................... 19 1.7.3 ライセンスキーの設定............................................................................................................................................... 19 1.7.4 ライセンスキーの確認............................................................................................................................................... 19

1.8 再インストール......................................................................................................................................... 20 第 2 章 削除................................................................................................................................. 21 2.1 ミラーリングの停止.................................................................................................................................. 21 2.2 Softek TDMF の削除手順................................................................................................................. 21

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第 1 章 導入 本章では、Windows2000 および Windows2003 システムに、Softek TDMF をインストールする方法を記述してい

ます。本ソフトウェアをインストールした後の作業(本ソフトウェアの起動、および設定作業)については、関連マニュアル

『Softek TDMF Open Systems Edition 管理ガイド』を参照してください。

1.1 システム要件 Softek TDMF をインストールする前に、ご使用になるプライマリシステムとセカンダリシステムに対して、以下の状況

を確認してください。

1.1.1 Windows2000、Windows2003 共通のシステム要件

Windows2000 および Windows2003 システムに Softek TDMF をインストールするには、以下の資源が必要です。

なお、「Pstore」や「BAB」などの用語につきましては、『Softek TDMF Open Systems Edition 管理ガイド』の「2.2 コ

ンポーネント」をご参照ください。

1 台以上のプライマリシステムが必要です。 ミラーリング元のシステムとなります。

1 台以上のセカンダリシステムが必要です。 ミラーリング先のシステムとなります。

(ループバック構成では、プライマリシステムとセカンダリシステムを 1 台のシステムに共存させることができま

す)

プライマリシステムとセカンダリシステム間が、LAN または WAN を介して IP ネットワークで接続されている必

要があります。

プライマリシステムおよびセカンダリシステムは一意である静的な IP アドレスが必要です。DHCP のような

動的な IP アドレスは利用できません。

プライマリシステムにミラーリング対象となるパーティション(以下、ローカルパーティション)が必要です。なお、

ローカルパーティションは SCSI/IDE デバイス上に NTFS または FAT32 でフォーマットされていなければなり

ません。

プライマリシステム上に、Softek TDMF の Big Asynchronous Buffer(BAB:大容量非同期バッファ)専

用に割り当て可能な 32MB 以上のカーネルメモリが必要です。

プライマリシステム上に、Pstore(ディレクトリ容量は 140MB)を確保できるだけの空きスペースが必要です。

なお、Pstore は NTFS フォーマットされたパーティション上に作成しなければなりません。

セカンダリシステム上にミラー先となるパーティション(以下、ミラーパーティション)が必要です。また、ミラーパ

ーティションは、プライマリ上のローカルパーティション以上の容量が必要となります。なお、ミラーパーティショ

ンは SCSI/IDE デバイス上に NTFS または FAT32 でフォーマットされていなければなりません。

セカンダリシステム上にジャーナルファイル用ディレクトリが必要です。なお、ジャーナルディレクトリは NTFS

フォーマットされたパーティション上に作成しなければなりません。

Softek TDMF は、1 システム上に、最大 32 個の論理グループと、合計で最大 32 個のミラー対象パーティションを

サポートします。効率的なシステムを構成するために、業務単位に論理グループを分けることをお勧めします。

注意 Pstoreとジャーナルディレクトリは、必ずNTFSにてフォーマットされたパーティション上に作成しなければいけません。

注意 プライマリシステムとセカンダリシステムとは、同一OS種別かつ同一バージョンでなければなりません。

注意 Softek TDMFではシステムボリュームおよびページファイルをコピー対象とすることができません。

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1.1.2 Windows2000 におけるシステム要件

Windows 2000 Server(サービスパック 4) または Advanced Server(サービスパック 4)がインストールされて

いる必要があります。また、プライマリシステムとセカンダリシステムには、共に同一バージョンの OS がインス

トールされていなければなりません。

Softek TDMF の実行バイナリを格納するために、プライマリシステムとセカンダリシステムには、共に 14MB

以上の利用可能なディスクスペースが必要です。

プライマリシステム上に、Softek TDMF の BAB 専用に割り当て可能なカーネルメモリが 32MB 以上必要

です。

1.1.3 Windows2003 におけるシステム要件

Windows 2003 Standard Edition(サービスパック 1)または Enterprise Edition(サービスパック 1)がインスト

ールされている必要があります。また、プライマリシステムとセカンダリシステムには、共に同一バージョンの

OS がインストールされていなければなりません。

Softek TDMF の実行バイナリを格納するために、プライマリシステムとセカンダリシステムには、共に 14MB

以上の利用可能なディスクスペースが必要です。

プライマリシステム上に、Softek TDMF の BAB 専用に割り当て可能なカーネルメモリが 32MB 以上必要

です。

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1.2 動作パラメータ指針 ここでは、Softek TDMF が最適に動作するための構成の指針を示します。

これらパラメータの設定方法については、『Softek TDMF Open Systems Edition 管理ガイド』を参照してください。

Softek TDMF 構成指針

BAB メモリ最小サイズ 32MB

BAB メモリ最大サイズ 224MB

最小ミラーリングデバイス数 1

最大ミラーリングデバイス数 32

最小論理グループ数 1

最大論理グループ数 32

Pstore 最小サイズ 17MB

Pstore の最小数 1

Pstore の最大数 32

注意 dtcconfigtoolでは、BABサイズは最低でも32MB以上を指定してください。

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1.3 インストールのための事前準備 ここでは、Softek TDMF のインストール計画の手順を説明します。

1.3.1 システムを保護するための事前バックアップ

通常のソフトウェアやハードウェアのインストールの場合と同様に、デバイスを追加する際や、Softek TDMF をインス

トールする際には、必ず、システムの完全バックアップを事前に取ってください。システム上に置き替えることのできないフ

ァイルがある場合は、インストールを始める前にバックアップが必要です。

1.3.2 各種資源の見積もり

BAB や Pstore などの特定のコンポーネントのサイズは、インストレーションを始める前に綿密に決めてください。この

規則は、リソースのサイズ指定と割り当てを行うときに役立ちます。

セカンダリのミラーパーティションは、プライマリのデータパーティション以上のサイズが必要です。ただし、災害

時の切り戻しなどで、プライマリのデータパーティションを一時的にセカンダリとして利用する場合は、サイズ

は完全に同一である必要があります。

該当のシステムの入出力特性、および処理要求量を測定するには、Windows 用の性能ツールを使用し

てください。

以下の項目のデータを採取します。

ピーク時の I/O 更新量。特に、四半期末や年末の処理要求量を考慮してください。

read と write の比率

測定可能な範囲で、ある一定期間に更新されるディスクブロック数(このデータは、セカンダリシステム上の

ジャーナルファイルの適正なサイズと BAB 用のメモリサイズを算出するのに使用されます)。

ネットワークを介したデータ転送の最大レートにおける係数と BAB がオーバフローせずにネットワークの停

止に耐えられる時間。BAB がオーバフローすると、Softek TDMF は、TRACKING モードに変わり、プライ

マリシステムとセカンダリシステムの同期をとるために、差分コピーが自動実行されます。

Softek TDMF を動作させた状態で、システムの稼動状況を確認してください。ネットワークの接続が失われたとき、

セカンダリシステムが停止したとき、あるいは、大量のデータ処理が発生したときに問題なく運用ができることを確認し

てください。

1.3.3 BAB のサイズの見積もり方法

Softek TDMF が常駐しているプライマリシステム上に、BAB 用の物理メモリを追加することを推奨します。BAB は、

物理的なカーネルメモリであり、仮想メモリではありません。

BAB の最小サイズと最大サイズ

BAB に対して最低でも 32MB のサイズを割り当てる必要があります。BAB の最大サイズは Windows2000/2003

供に 224MB となります。

BAB サイズの見積もり目安

利用可能なカーネルメモリサイズや、業務 I/O 量にもよりますが、以下の目安としてください。ただし、システム全体

で利用可能なカーネルメモリサイズの 60%を超えてはいけません。

<ミラー対象のデバイス数が10未満> BABサイズ=64MB

<ミラー対象のデバイス数が10以上> BABサイズ=128MB

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その他の考慮すべき点

BAB がプライマリシステムのデータセットに行われた変更を格納するため、BAB の適正なサイズを算出するには、以

下の変数が重要です。

測定可能な範囲で、ある一定期間に変化したデータ量

ネットワーク速度、および BAB からエントリが削除される時間

ネットワークの停止に耐えられる時間

dtcconfigtool での構成中に、dtc デバイスドライバが要求したメモリサイズすべてを割り当てることができない場合、

システムをリブートしてよいか確認するメッセージが表示されます。リブートすることで、要求したメモリサイズを確保でき

ます。実際に BAB に割り当てられたメモリサイズは、dtcinfo ‐a コマンドで確認できます。

1.3.4 Pstore サイズの見積もり方法

Pstore は、状態情報、チューニング可能パラメータ定義、および更新ビットマップを保存しているファイルです。最低

17MB が必要です。最大サイズは 140MB です。

1.3.5 ジャーナルディレクトリのサイズの見積もり方法

Softek TDMF を導入する場合、セカンダリシステム上にジャーナルディレクトリを用意する必要があります。

ジャーナルディレクトリとは

ジャーナルディレクトリとは、セカンダリシステム上に用意しなければならないディレクトリ領域です。Softek TDMF で

は、以下の場合に、ジャーナルディレクトリ内にジャーナルファイルを自動生成します。

スマートリフレッシュ中(dtcset コマンドで JOURNAL=on とした場合のみ)

チェックサムリフレッシュ中(dtcset コマンドで JOURNAL=on とした場合のみ)

checkpoint がオンとなっている場合

スマートリフレッシュ/チェックサムリフレッシュが完了した場合や、checkpoint がオフになった時点で、セカンダリのミラ

ーデバイスにデータ適用がされるため、ジャーナルファイルは削除されます。

すなわち、ジャーナルファイルは、一時的に Softek TDMF が利用する領域です。

ジャーナルディレクトリサイズの見積もり目安

checkpoint がオンとなっている間の更新量にもよりますが、ジャーナルディレクトリのサイズはミラー元ディスクと同容

量が望ましいです。どうしても同容量の確保が難しい場合は、以下の目安としてください。

ジャーナルサイズ=ミラー対象のデバイス量×0.25

1.3.6 各パーティションのフォーマット形式の確認

Softek TDMF は、プライマリとセカンダリに特定パーティションを必要とします。これらのパーティションは、それぞれサ

ポート可能なフォーマット形式が決まっています。インストール前に、これらのフォーマット形式を確認してください。

システム パーティション フォーマット

ローカルデータ(ローカルパーティション) NTFS または FAT32 プライマリ

Pstore 格納域 NTFS

ミラーデータ(ミラーパーティション) NTFS または FAT32 セカンダリ

ジャーナルディレクトリ NTFS

注意 Softek TDMFは、パーティションの大きさも含めてコピーします。このため、ミラーパーティションのサイズをローカルパーティションよりも著しく大きくしてしまうと、無駄な領域ができてしまいます。

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1.4 Softek TDMF のインストール方法 ここでは、Softek TDMF のインストールについて説明します。なお本製品は、最初にプライマリシステムにインストー

ルし、それからセカンダリシステムにインストールしてください。インストールは以下の手順で行います。ここでは、

Windows2000 のインストール例を示します。

1. Administrator 権限でログインします。

2. CD ドライブに CD-ROM を挿入します。Autorun が有効になっている場合は、以下の画面が表示されます。

Autorun が有効になっていない場合や、上記の画面が自動で表示されない場合は、以下のプログラムを実

行することで、上記画面が表示されます。

CD-ROM ドライブ名:¥TDMFsetup.exe

3. 「Softek TDMF をインストールする」をクリックします。

4. 以下の画面が表示されますので、[Next]ボタンをクリックします。

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5. 以下の TDMF OSE Server Registration Key 画面が表示されますので、富士通から提供されたライセンスキ

ーを入力します。入力後、[Next]ボタンをクリックします。 なお、ライセンスキーの取得方法については、「1.7 ラ

イセンス」を参照してください。

6. TDMF OSE Replication Server port 画面が表示されます。デフォルトでは 575 が入力されています。特に変

更する必要がなければ、[Next]ボタンをクリックします。

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7. Select BAB size の画面が表示されます。使用する BAB サイズにチェックを入れて[Next]ボタンをクリックします。

必ず 32MB 以上を選択してください。

注意 BABサイズを上記以外の値にしたい場合は、一時的に何れかの値を選択し、先に進めます。一通りのコンフィグレーションが完了後、dtcinitコマンドにてBABサイズを変更します。dtcinitコマンドについては、『Softek TDMF Open Systems Edition 管理ガイド』の「9.8 dtcinit」を参照してください。

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8. Choose Destination Location 画 面 が 表 示 さ れ ま す 。 デ フ ォ ル ト で は C:¥Program Files¥Fujitsu

Softek¥TDMF 以下にインストールされます。別の場所にインストールしたい場合は[Change]ボタンをクリックし

てインストール場所を変更してください。インストール先の指定が完了しましたら、[Next]ボタンをクリックします。

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9. Ready to Install the Program 画面が表示されますので、[Install]ボタンをクリックしてインストールを開始しま

す。

10. インストールが無事終了しますと InstallShield Wizard Complete 画面が表示されます。「Yes, I want to

restart my computer now.」にチェックを入れ、[Finish]ボタンをクリックして再起動してください。

11. 以上の手順を、インストールするシステム毎に繰り返します。

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1.5 path 環境変数の設定 ここでは、Windows2000 システムを例にとり、path 環境変数の設定方法について説明します。パスを設定すること

でコマンドプロンプトから、パスを全て入力しなくてもコマンドが実行できます。バッチ運用などの理由により、path 環境

変数の設定が不要な場合は、本項の設定を行う必要はありません。

1. 「マイコンピュータ」を右クリックし、表示されたポップアップメニューから「プロパティ」を選択すると、システムのプロパ

ティ画面が表示されます。

2. 「詳細」タグを選択すると、以下の画面が表示されます。

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3. [環境変数]ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

4. 「システム環境変数」欄で「Path」を選択し、[編集]ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

5. 「変数値」の一番最後に、「;」を入力した後、TDMF をインストールしたフォルダのパスを入力します。デフォルト

の場所にインストールした場合は「;C:¥Program Files¥Fujitsu Softek¥TDMF」と入力して[OK]ボタンをクリック

します。

6. 「環境変数」ウィンドウに戻るので、ここでも[OK]ボタンをクリックします。

7. 「システムプロパティ」ウィンドウに戻るので、再度、[OK]ボタンをクリックします。

以上で path 環境変数の設定は完了です。

注意 設定した環境変数が有効にならない場合は、Windowsを再起動してください。

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1.6 セキュリティポリシーの変更

1.6.1 Windows2000 の場合

Softek TDMF を導入している場合に Administrator などのユーザをログオフした場合、ローカルデバイスが消滅し

てしまう場合があります。この問題を回避するために、以下のようなセキュリティポリシーの変更を行います。

以下に手順を説明します。

1. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→gpedit.msc

2. 以下の画面が表示されます。

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3. [コンピュータの構成]-[Windows の設定]-[セキュリティの設定]-[ローカルポリシー]-[セキュリティ オプション]を選

択すると、以下の画面が表示されます。

4. 「グローバル システム オブジェクトの規定のアクセス許可を強化する(例:シンボリックリンク)」をダブルクリックしま

す。

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5. 以下の画面が表示されますので、「無効」をチェックし、「OK」ボタンをクリックします。

6. 「セキュリティ オプション」の画面に戻るので、「×」ボタンでポリシー設定画面を閉じます。

7. システムを reboot します。

以上でセキュリティポリシー変更は完了です。

注意 上記設定を行うと、管理者権限を与えられていないアカウントでも、管理者権限で保護されたファイルに対してアクセス可能となってしまいます。十分ご注意ください。

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1.6.2 Windows2003 の場合

Windows2003 では、以下に示す手順で、セキュリティポリシーの設定状態を確認または変更する必要があります。

セキュリティポリシーが正しく設定されていない場合は、Softek TDMF を起動すると、ローカルパーティションのドライ

ブレターが消滅するなどの事象が発生する場合があります。必ず、セキュリティポリシーの設定状態を確認し、正しく

設定されていない場合は変更を行って下さい。

以下に手順を説明します。

1. 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→gpedit.msc

2. 以下の画面が表示されます。

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3. [コンピュータの構成]-[Windows の設定]-[セキュリティの設定]-[ローカルポリシー]-[セキュリティ オプション]を選

択すると、以下の画面が表示されます。

4. 「システム オブジェクト:内部のシステム オブジェクトの既定のアクセス許可を強化する(例:シンボリック リンク)」

の”セキュリティの設定”欄が、”有効”になっていることを確認します。

5. 手順 4 で、“無効”になっている場合は、”有効”に変更するため、この部分をダブルクリックし、手順 6~8 の操

作を行います。”有効”になっている場合は手順 7 を実施し、操作は終了です。

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6. 以下の画面が表示されますので、「有効」をチェックし、「OK」ボタンをクリックします。

7. 「セキュリティ オプション」の画面に戻るので、「×」ボタンでポリシー設定画面を閉じます。

8. システムを reboot します。

以上でセキュリティポリシーの確認または変更操作は完了です。

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1.7 ライセンス 本製品をインストールし、ミラーリング運用を開始するためには、ライセンスキーが必要となります。ライセンスキーは、

富士通から提供されます。ライセンスキーを取得するためには、本製品をインストールしたシステムのホスト ID を取得

する必要があります。

1.7.1 ホスト ID の取得

富士通からホスト ID 取得用実行モジュール(dtchostinfo.exe)を入手します。次に、Softek TDMF をインストール

するプライマリ・セカンダリの各々のシステム適当な場所(C:¥temp など)にコピーします。その後、このモジュールを実行

し、ホスト ID を取得します。

C:¥temp¥dtchostinfo.exe

※ C:¥temp に格納した場合の例です。

1.7.2 ライセンスキーの申請

Softek TDMF の製品 CD-ROM に同梱されている「ライセンスキー申請書」に必要事項を記入し、1.7.1 項で取

得したホスト ID を明記の上、富士通ライセンス・パスワード発行センターにライセンスキーを申請します。

注意 インストール先サーバの変更に伴いマシンのホストIDが変更になる場合は、ライセンスキーを再申請する必要があります。

注意 マシンは変更せずに、Softek TDMFをアップグレードする場合は、ライセンスキーの再申請は不要です。

1.7.3 ライセンスキーの設定

Softek TDMF のインストール時に、ライセンスキーの問い合わせがありますので、入手したライセンスキーを入力しま

す。

注意 ライセンスキーは、インストールされたマシンのホストIDに対応付けられますので、本製品をインストールするマシン毎にライセンスキーが必要となります。クラスタシステムでは、クラスタのノード単位にライセンスキーが必要となります。

1.7.4 ライセンスキーの確認

Softek TDMF をインストール後、以下のコマンドにて、ライセンスキーを確認します。

インストールフォルダ¥dtclicinfo.exe

正式ライセンスが設定されている場合は、以下の様に表示されます。

Permanent license is valid for this system

注意 「1.5 path環境変数の設定」の設定を行っている場合は、インストールフォルダの指定は不要です。

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1.8 再インストール 本製品を再インストールする場合は、一度、アンインストールした後、インストールする必要があります。アンインスト

ールによって、全ての環境情報が削除されてしまいますので、アンインストール前に、以下の情報を控えておいてくださ

い。

ライセンス情報(ライセンスキーの内容)

ミラーリング環境(ローカルパーティション名、ミラーパーティション名、Pstore の場所、Journal の場所など)

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第 2 章 削除 本章では、Softek TDMF のアンインストール方法について記述しています。

2.1 ミラーリングの停止 以下の手順で Softek TDMF のミラーリングを停止させます。

1. ローカルパーティションの利用を停止します。

2. プライマリシステムから以下のコマンドを実行し、全てのミラーリング処理を停止します。セカンダリシステムでは、

本作業は必要ありません。

インストールフォルダ¥dtckillpmd ‐a

インストールフォルダ¥dtcstop -a

注意 「1.5 path環境変数の設定」の設定を行っている場合は、インストールフォルダの指定は不要です。

2.2 Softek TDMF の削除手順 以下の手順で Softek TDMF を削除します。なお、Windows2000 システムを例としています。

1. マイコンピュータからコントロールパネルを開き、「アプリケーションの追加と削除」アイコンをダブルクリックします。

2. リストから TDMF OSE を選択します。

3. [変更と削除]ボタンをクリックします。

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4. 以下の Welcome 画面が表示されますので、「Remove」にチェックを入れて[Next]ボタンをクリックします。

5. ファイル削除確認のダイアログが表示されます。[はい]ボタンをクリックするとアンインストールが開始されます。

6. Softek TDMF がシステムから削除を完了した画面が表示されます。[Finish]ボタンをクリックしてください。

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7. 続いて、Softek TDMF のインストールフォルダを削除します。デフォルトは、C:¥Program Files¥Fujitsu

Softek¥TDMF です。さらに Softek TDMF のショートカットも削除してください。

8. Softek TDMF を完全にアンインストールするために、OS を再起動します。