九州大学学術情報リポジトリKyushu University Institutional Repository

Superclass Radiolaria

Takahashi, KozoFaculty of Science, Kyushu University

Anderson, O. R.

http://hdl.handle.net/2324/12445

出版情報：日本産海洋プランクトン検索図説, pp.347-372, 1997. Tokai University Pressバージョン：権利関係：

Superclass　RADIOLARIA

高楕孝三、O．　R．Andereon、1997．レディオラリア上　　綱。日本蛮悔洋プランクトン検禦図脱、千原光雄、　　村野正昭緬、藁淘大学出飯会、347・372．

レディオラリア上綱

　レディオラリア（RADIOLARtA》は，主として外洋域や半外洋域に生恵するjp絹lreの海洋浮遵性

原生動物であり。浮遊性有孔虫Plnnktonic　FORAMINIFERA　tsよぴアカンサリアACAκrrHARIAととも

に海洋における三大有般風生動物詐を構成している。レディオラリアは，一部の特殊な例を除い

ては，沿岸域の浅い海域には生息しない。レディオラリアは，分類学上アクティノポーダ

ACTINorDDA　1：属し，ボリシスチナ絹　POLycys↑INI…Aとフェ才ダリア綱　PHAEODAREAの二つの大さ

なグループに大別され，それぞれのグループはポリシステイン・レディオラリア，フェオダリア

ン・レディオラリアという一般名称で呼ばれている。かつては，セレスタイト（SrSO，）の骨格

をもつアカンサリアもレディオラリアの一分類詳として紐識されていたが，最近では，その生

態，形状，行動などから網干として区別されている。レディオラリアは細胞質内に，中興（cen・

tra1　capsule）を有する。この中嚢とは，核を含む綱引中央部の物質を囲む球状の揖造物で，他の

分類ffには見られないレディオラリアのみの形態的特徴である。中嚢の形状は．ポリシステイ

ン・レディオラリアとフェオダリアン・レディオラリアでは大きく巽なり，分類学的特畿の一つ

として利用できる。

　地球上の生物進化の観点からみると，レディオラリアはもっとも古い浮遊性の海洋生物群であ

り，古生代カンプリア紀（5位4000万年前一5偉年前）にはすでに出現していた。中生代ジュラ

紀（2伽㎜万輔一1伽㎜万年前）1二出門したとされる醐性四阿，円石藻，麟，さら

に中生代白亜紀に出現した珪質鞭毛藻などの浮遊性海洋生物干と比較して，レディオラリアはそ

の進化の歴史も格段に古く，古生代から現世まで通して栄えた唯一の苧殻浮遊性生物である。こ

のようなレディオラリアの長期問の進化の結果。多様なニッチェが獲得された。とくに深海にま

でおよぶレディオラリアのニッチェ（RESHETNYAX，1955）は，他の浮理性原生動物群と比較し

て特徴的である。また，種の多様性も大きく，化石種も含めるなら，現在までに数万町の記載が

なされている。レディオラリア上等は2綱9目33科226属で構成されており，また，世子域では

一度の分類学的な研究で420租が出現した（TAKAHASHI，1991）ことから，現在世界中の海洋には

総計でおおよそ1000をこえる租が生息していると考えられる。

　このようにレディオラリアは多様性が大きいことから，生層序（SAN同Llppo　et　aL，1985》や古

環境の研究のよい材料となる。他方，このように大きな多様性のため分類が複雑となり，研究者

の育成に多大な努力を必要とするレディオラリアの研究の道学は，海洋学や古海i羊学の分野では

たとえば浮遊性有孔虫など他の分野に先行されている現状である。租や属の同定は，生物学や生

層序学の蓋本であるにもかかわらず，レディオラリアのための適切な分類用ハンドブック

（ANDERSON　et　at．，　in　press；T爪AHASHI＆ANDERSPN，　in　pmss）があまり多く存在しない。このような

現状をふまえ，ここではレディオラリア上州のポリシスチナ綱について概論を述べた上，フェ才

ダリア綱の検索方法を記載し，今後のレディオラリア研究の発展に期待したい。

Class　poLycYsTINEA　ポリシスチナ綱

ポリシスチナ絹は2目15科115属で構成されており，フェオダリア網とならんで多様度が高い。

347

ポ1，γス十ナ綱一G＞　m

現ni世罪の海洋には，優に6‘）0をこす現生鮪が生息していると彦えられている．，ちなみに

TAK，、HASHt（1991）は，熱帯大西洋と太‘F洋から得たセディメント・トラップ試料から357種にわ

たるポリシスチナ絹を見いだしている。ポリシスチナ糊の検索分類に関する出版物としては，

ANDERSON　et　at。　Gn　press）がある。これは・現在世界の・T　一線でポリシスチナ繕分類に関して活

躍中の学者（アメリカ合衆国，アルゼンチン，日本，ノルウェー）がまとめた，かなり背雌的な

分類体系でもあるため．ここではポリシスチナ綱の検索分類は割愛した。

　ポリシスチナ絹に属するレディ才ラリアの多くの種は骨格を有し，ごく限られた繍のみが骨格

なしの細胞体をもつ。その骨格は，珪酸塩（Sio，．nH，0）の固体でできており，多孔質なフェt

ダリアン・レディオラリアの骨恪とは根本的に異なる。また，ポリシステイン・レディオラリア

の細胞には，フェオダリアン・レディオラリアに特徴的に見られるような褐色体は存在しない。

ポリシステイン・レディオラリアの細胞および骨格の大きさは，通常30μmから至心μm程度で

ある。特殊な例として，群体をなすポリシステイン・レディ才ラリアの場合，1mをこえる長さ

をもつものもあるが，この場合の一群体内の細胞数は。たとえば数万をこえる（ANDERSON，

1983）。ポリシス．ティン・レディオラリアの生態の詳細は．生活史等不明な事柄が多い。彼らの

寿命は通常数週間から数かA程度と考えられている（TAKAHAsH量，1983；ANDERsoN，1983》。彼

らの食性は多様であり，バクテリア等の微生物や，デトリタス等の有機物を摂取する種もいれ

ば，植物性プランクトン，そしてときには動物性プランクトン等を捕食するような摂餌態もある

（ANDεRSON，1983）。主として海洋表層近くで生産されたポリシステイン・レディオラリアの多

くは，死後に海洋の深海まで沈降するが，この過程では彼らの骨格はあまり溶解の影響を受けな

いことが最近のセディメント・トラップを用いた研究からわかっている。海底に到達したポリシ

ステイン・レディ才ラリアの骨格は，表層堆積物中で溶解等の著しい続成作用を受ける。通常の

堆積状態では，表層海水中で生産される1％程度が海洋堆積物中に化石として保存される。この

初期続成作用をきりぬけたポリシステイン・レディオラリア化石の多くは，保存されて堆積物中

に残る。

　．表層堆積物中のポリシステイン・レディ才ラリア化石を解析した生物地理学の研究は，大西洋

においてはGoしし＆BJ¢RKLuND（197L　l974）が，インド洋ではJoHNsoN＆NIGR！N1（1980，

1982）が，また北太平洋では，NIGRIIgl（1970）がある。さらにLoMBARl＆BoDEN（1985）は，アメ

　リカ合衆国のCLIMAP計画のデータを用いてレディオラリア種の分類を世界地図上に表現した。

これらの研究の基礎となる分類学に関する研究としては，現世ポリシステイン・レディオラリア

　に関しては，NtGRINI＆MoORE（1979）が，また新生代中新世ポリシステイン・レディオラリア

　に関しては，NTGRugI＆LOMBAJU（1984）がある。これらの研究は有用ではあるが，多様度の高いポ

　リシスティン・レディオラリアすべてを学ぶには十分ではなく，DSDPおよびODP国際深海掘

　削計画の報告書などの多数の文献が必要である。

348

Class　PHAEoDAREA　フェオダリア綱

　フェ才ダリアには骨格（または殻）をもつものともたないものの1，tii　liがある、，骨格をもたない

フェtダリアは，多くの場合細胞の外側を富むようにして体外の硬い物質（珪藻，珪質鞭毛礫，

渦鞭毛二等の殻）を取りつけて剰ll胞を覆う（たとえばフェオパイラ属，　plate　5》。フェ才ダリア

が骨格を有する場合それらは多孔質であり，細胞死後1の溶解速度は，ポりシスティン・レディオ

ラリアに比較して速い．、この特性が，深海に沈降するフェ才ダリア品格の溶解を促し，また，堆

積物中での化石としての保存をまれなものとしている。フェオダリア骨格のサイズは種によって

さまざまであり，直齢で50μmから数cm程度におよぶが，多くの種は数mm以下のサイズである。

　フェオダリアの中逼は，ポリシステインのそれと比べて大きく，二重の膜で囲まれており，通

常一つの中嚢主孔と二つの中山副孔で中嚢外部と通じている（図1）。また，フェ才ダリアの殻

の内部には，フェ才ダリアの名前の由来となる特徴的な褐色体フェオディウム（phaeodium）と

呼ばれる褐色の粒状物質が存在する。

　フェ才ダリアは，外洋域には広くどこにでも生息し，4000－8000mの深海でも発見されている

（RESHETNYAK，1955）。また．まれな例ではあるが，比較的低塩分濃度（25％。）のノルウェーの

フィヨルドでもその生息が知られている（SwANBERG＆BJoRKLUND，1987）。しかし，フェオダリ

アの大部分は，ポリシステイン・レディオラリアと同様に外洋域の表層から水深数百mに生息し

ている。

　通常フェオダリアの分類は，骨格の形状を観察して行われる。現行のフェオダリアの分類体系

は，19世紀末から今世紀初頭に活躍したドイツの自然学者ERNST　HAECKEL，　A．　BORGERT，

V＾LEmN　HAECκER達パイオニアの貢献によるところが大きい。これは，現在知られている数多

くのフェオダリア類のうち，ほとんどの種が彼らによって最初に記載されていることからも理解

できよう。多孔質のフェオダリアの骨格は固体のポリシステイン・レディオラリア骨格と根本的

に異なっているため，その分類体系はポリシステイン・レディオラリアのそれ（ANDERsON　et　al．，

in　press）と大きく異なる。

　フェオダリアの研究は，今世紀に入ってからしばらく停滞していたが，1950－1960年代にかけ

てREsHE’n“YAκ（1955，1966）により行われた。その後KLtNG（1976）はカステネリッド・フェ

オダリアの分布を東部北太平洋で訓べている。最近では，TAKAHAsHI　et　al。（1983），　TAIcAHAsHI＆

HoNJo（1983），およびHuRD＆TAKAHAsHI（1983）によりフェオダリアの多孔質骨格の詳細およ

び沈降と溶解のメカニズムが明らかにされた。さらに，生態の研究（GOWING，1989），沈降フラ

　ックス（T＾KAHAsHl＆HoNJo，1981；TAKAHASHI，1987，1991；GowlNG，1986），そして生息深度

　（GOWING，1993）などの研究も行われつつある。

　最近，今までに蓄積された知織にもとづいて，分類のための検索法が紹介された（TAKAHASHI

＆ANDERSON．　in　press）。しかしながら，分類体系はさらに改善が必要であり，今後の研究者の一

層の努力が期待される。なお，本章で扱われる分類体系，とくに検索の部分は，TAKAHASHI＆

　ANDERsoN（in　press）にしたがった（plate　2－plate　13）。下記の「フェオダリアン・レディオラリ

　アの分類体系」には，知られているすべての目と科を提示し，属に関してはできるかぎり普遍的

　に属名を盛り込んだ。この分類体系のリストは，HAEcκEL（1887），　CAMPBELL（1954），

TAKAHAsHt（1991），およびTAKAHAsHI＆ANDERsoN（in　press）を主として参考にしてまとめた。

349

7エ†ゲリア嘱　　　”i　f〔1

リス1・にはそれぞれの分駕i群の密計名と錯行年を示したが，それらの文献はT，NK，、“’NSHI　q991｝

を参考にされたい、、このリストの内訳は，7Ll，18得，　I　U属におよぶ、，したがって，現在llll界

の海洋にはおよそ500をこえるフェオダリアに含まれる種が生息していると考えられる．、

TAKAHASHI（199Dは然蝉吟の一研究で66種のフェ才ダリアを記載している、，このように膨大な

数の風や種が生息するなかで，本検索では熱帯域（太董F洋および．大断羊）で多く出現する属を巾

心に扱った、，「フェ才ダリアン・レディ才ラリアの七七臨悦明」では，本検索で扱う目，科，お

よび属の説明にとどめた。

〔フェオダリアン・レディオラリアの分類体系〕

SupercLass　RADtoしARIA　MOLLER　l858　レディオうりア上綱

　Class　PHAEoDAREA　HAEcKEL　I879　フェオダリア綱

　　Order　PHAEoGYMNocELuDA　CACHON＆CAcHoN　1982　フェオジムノセラス目

　　　Famity　PHAEosPHAERIDAE　CAcHoN－ENIuMET　196！　フェ才スフェラ科

　　　　Genus　Phaeosphaera　CAcHoN・ENsuMET　1961　フェオスフェラ属

　　　　Genus　Phaeoρyla（；AcHoN・ENjuMET　1961　フェオバイラ属

　　　　Genus　Phaeodacりrlus　CAcHoN・EN」uMET　1961　フェオダクティラス属

　　　Farnily　PHAEoDINiDAE　H，aLEcicEL　1879　フェオディナ科

　　　　Genus　Phaeodina　HAECKEL　1879　フェオディナ．属

　　　　Genus　PhaecoUa　HAECKEL　l879　フェコーラ属

　　　Family　ATLANtlcELuDAE　BoRGEirr　19e5アトランティセラ科

　　Genus　Atlanticella　BoRGERT　1906　アトランティセラ属

　　Genus　Corn“cetla　BORGERT　1907　コーニュッセラ属

　　Genus　Globicelta　BORGERT　1907　グロビセラ属

　　Genus　Halocel’a　BORGERT　1907　ハロ七ラ属

　　Genus乙obocelta　BORGERT　1907　ロボセラ属

　　Genus　MiraceUa　BoRGERT　1911　マイラセラ属

　　Genus　Gymnocella　CAcHoN・ENJuMET　1961　ジムノセラ属

　　Genus　Planktonetta　BORGERT　1902ブランクトネッ尊属

Order　PHAEocYsTlDA　HAEclcEL　1879　フェオシスティナ目

　Farnily　AuLAcAr，rrHIDAE　HAEcKEL　1862　才一ラカンサ科

　　Genus　A“lacantha　HAECKEL　1860　オーラカンサ属

　　Geaus　Autographis　HAECKEL　1887　オーログラフィス属

　　Genus　Aulagraphoni“m　HAEclcEL　1887　オーラグラフ才ニアム属

　　Genus　A“loceros　HAEcKEL　1887　オーロセロス属

　　Genus　A“’o紀’eρε851MMERMANN　1904　オーロクレプテス属

　　Genus　A“lodendron　HAEcKEL　1887　オーロデンドロン属

　　Genus　At‘lopetas‘tS　HAECKER　1908　オ一日ペタサス属

　　Genus　A“lospathis　HAECKEし1887　オーロスパシス属

　　Genus　Aulactinit‘m　HAECKEし1887　オーラクティニゥム属

　Family　AsTRAcAt・rrH1DAε　HAEctcER　1908　アストラカンサ科

350

　　Genus　ttstr（t‘：（tt！tlttt　H，、巨CKにk　t～M）8　アストラカンサ属

Order　PH’MiOsPIIAERtl）’、1・｛，Nt三CKEしt，979　フェオスフェラll

　Farnily　S’、GOsPllAERII）’Nl三HAEcKEしtS87　サゴスフェラ科

　　Genu：　Sa．g，f，sp’taertt　H，Nl三CKEL　1887　サゴス7エラ属

　　Genu：　Stistetta　HAECKEしt887　サゲナ属

　　Genus　S“geftoariit’n　B‘）RGERT　t89　t　サゲノアリウム属

　　Genus　S‘ts’ent，scentt　H，NEcKEL　t887　サゲノ七ナ属

　　Genu．s　Sas，oscena　HtNEcKEL　1887サゴセナ属

　　Genus　Stts・’nari“tn　HtNECKEL　1887　サグマリウム属

　　Genus　Sagmi‘li“m　HAECKEL　1887サグミディウム属

　　Genus　Sagoplegmtt　HAECKEL　1887　サゴプレグマ属

　Famity　AuLosPHAERtDAE　HAEcKEし1862　オ一二スフェラ科

　　Genus　A‘ilosρhaera　HA巳CKEし1860　オーロスフェラ属

　　Genus　A‘‘latract：t．s’HAECKEし1887　才一ラトラクタス属

　　Genus　A‘‘lophac“s　HAεcKEL　I887　一山ロファカス属

　　Genus　A“toρlegma　HAEcKEL　I879　知遇uブレグマ属

　　Genus　Autoscena　HAεCKEL　1887　オー早馬ナ属

　　Genus　Aulonia　HAεcKEし1887　オ川口ニア属

　　Genus　A“lasrr“m　HAEclcEL　1887　オーラストラム属

　　Genus　A‘ttodicty“m　HAECKEL　1879　オーロデイクテイム属

　　Genus　A“laria　HAEcKEL　1887　オーラリア属

　Family　CANNosPHAER：DAE　HAEcKEし1879　カノスフェラ科

　　Genus　Cannosphaera　HAECKEL　1879　カノスフェラ属

　　Genus　Canhosphaeropsis　WεTzEL　1933　カノスフェロプシス属

　　Genus　Coetacantha　HERTw1G　1879　コエラカンサ属

Order　PHAEocALplDA（CAcHoN．＆CAcHoN　1982参照）　フェオカルピス目

　Farnily　CAsTANEu」DAE　HAEcKEL　1879　カスタネラ科

　　　Genus　Castanidi“m　HAεcKEL　1879　カスタニディウム属

　　　Genus　Castcmi∬a　HAεcKEL　i　879　カスタニッサ属

　　　Genus　CastaneUa　HAEcKEL　1879　カスタネラ属

　　　Genus　CaStanariu，n　HAECiCEL　1879　カスタナリウム属

　　　Genus　CaStanea　HAECKER　1906　カスタニア属

　　　Genus　Castanopsis　HAEcicEL　I　879　カスタノプシス属

　　　Genus　Castanura　HAECKEL　1879　カスタニューラ属

Family　CIRcoPoRIDAE　HAεcKEL　I879　シルコポーラス科

　Genus　Circoporus　HAECKEL　1879　シルコポーラス属

　Genus　Circo80nia　HAEcκEし1879　シルコゴニア属

　Genus　Circoporetta　HAEcKEし1879　シルコポレッタ属

　Genus　Circospathis　HAECKEL　1879　シルコスパシス属

　Genus　Circostephantts　HAεcKEL　1879　シルコステファナス属

りナ蘭

351

フ1．1’ゲリ　t一偶　　　’，httl

　　Genu：（’il’（’（）rr’tes，mtt　H，、ECKI三しt887　シルコーレグマ属

　　Geiius　Haecrketi（tttt‘HAEcKriL　l887　ヘッケリアナ属

　Funiily　Tusc，、RoRID，、E　H，NEcKEし1887　タスカローラ科

　　Genus　Tttscαr（）r‘‘MURR，Nyユ876　タスカローラ属

　　Genus．　TttSt・‘triUa　HAECKEL　I887　タスカリラ属

　　Genus　Tttscarantha　HAECKEL　1887　タスカランサ属

　　Genus　7‘tsc‘triditt，n　HAECKEし1887　タスカリディウム属

　　Genus　Tttscartt．vct　HAECKEL　1887　タスカルーサ属

　　Genusτttscttretta　HAECKEL　1887　タスカレッタ属

　Fumily　PoRosPATHIDtDAE　BoRGERT　l901　ポロスパシス科

　　Genus　Porospathis　HAECKEL　I879　ポロスパシス属

　Famity　PoしYpYRAMtDへE　R．ESHerNYAK　t966　ポリピラミス科

　　Genus　Pol．vp．vrainis　DoGEL＆REsHETNYAκ1952　ポリピラミス属

Order　PHAEoGROMIDA　HAEcKEL　1879　フェオグロミア目

　Family　CHALLENcER：tDAE　MuRRAY　1876　チャレンジェロン科

　　Genus　C’iallengeron　MuRRAY　1879　チャレンジェロン属

　　Genus　Cやatlen8erosium　HAECKEL　1S87　チャレンジェロシウム属

　　Genus　Chaltengerani“m　HAECKER　I908　チャレンジェラニウム属

Genus　Protocystis　WALucH　1869

　Genus　Li’tho8romia　HAECKEし1879

　Genus　PharyngeUa　HAEcKEL　1gg7

　Genus　Entocannuta　HAEcKEL　1879

　Genus　Porc“pinia　HAεcKEし1879

Family　MEDusamDAE　HAEcKEL　1887

　Genus　Meduserta　HAEcKEL　1887

一　Genus　E“physetta　HAEclcEL　1887

　Genus　Cortinetta　HAEcKEL　1887

　Genus　Gazetteta　HAEcicEL　1887

　Genus　Gorgonetta　HAEcKEL　1887

　Genus　tVationaletta　BoRGERT　1sos

　Genus　Pol．yperta　HAEcicEL　1887

Family　L［RELuDAE　EHRENBERG　1872

　　6enus　Borgertelta　DuMrrRtcA　1973

　　Genus　LireUa　EHRENBERG　1872

0rder　PHAEocoNcHIDA　HAEcKEし1879

　Faraity　CoNcHARtLDAE　HAEcKEL　1879

　　Genus　Concharium　HAEcKEし1879

　　Genus　Conchasma　HAEcKεL　l887　コンカズマ属

　　Genus〈leosphaeroconchidi“m　CAMPBELし1952（C，vvtPBELL　1954参照）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ネオスフェロコンキディウム属

プロトシスティス属

　リソグロミア属

　ファリンジェラ属

　エントカニュラ属

ポーキュバイニア属

　メデュセッタ科

メデュセッタ属

ユーファイセッタ属

コーチィネッタ属

ガゼレッタ属

ゴルゴネッタ属

　ナショナレッタ属

ポリペッタ属

　リレラ科

　　ポーゲーテラ属

リレラ属

フェ才コンカリウム目

　　コンカリウム科

　コンカリウム属

352

う｝笛

　　Genus　Ctmt・httc’．vti，y　H，、li（：KEiR　t908　コンコサイテfス属

　　Getius　G川t・httttitt　H，、ECKEL　t887　コンコニア属

　　Genus　Ctmchetliitm　H，NECKEしt887　コンケリアム属

　　Genus　C‘川ch‘’ρ’t‘t‘rtt．s’HAECKER　I906　コンコファカス属

　　Genus　Conc’litlit‘ttt　H，NECKEL　t887　コンキディウム属

　　Genus　Ct川chtJt），s’is’　H，、ECKEL　t879　コンコプシス属

　　Genus　Ct）ttciit，cer‘tv　H，、ECKEL　l879　コンコセラス属

Order　PH，NEoDENDRID，N（C、cHoN＆CACHON　1982参照）　フェ才テtンドラム［l

　Family　CoELoDENDRtD，Nε　HAEcKEL　1862　コエロデンドラム科

　　Genus　Coe’fJtte，ulrttin　HAEcKEL　1860　コエロデンドラム属

　　Genus　Coe’odortts　HAECKEL　I887　コエロドーラス属

　　Genus　C‘jetodrym‘s　HAECKEし1879　コエロドライマス屈

　　Genus　Coetudasea　HAEcKEL　1887　コ雪竿ダセア属

　　Genus　Coetographis　HAECKεL　1887　コ回雪グラフィス属

　　Genus　Coelathem“m　HAECKER　I907　コエラ七マム属

　　Genus　Coetodecas　HAECKEし1887　コエロデカス属

　　Genus　Coelogalma　HAEcKEL　1887　コエロガルマ属

　　Genus　Coetoplegma　HAEcKEL　1887　コエロプレグマ属

　　Genus　Coelospathis　HAEcKEL　I887　コエロスパシス属

　　Genus　Coetosrvl“s　HAECKEL　1887　コエロスタイラス属

　　Genus　Coelothvnis　HAEcKER　1907　コエロサイラス属

　　Genus　Coetopodium　PoPoFsKY　1926　コエロポデイウム属

　　Genus　Coelotetraceras　HAECKER　I907　コエロテトラセラス属

　　Genus　Coetechin“s　HAECiCER　1904　コエレカイナス属

　　Genus　Coelodiceras　HAEcKER　I907　コエロダイセラス属

　　Genus　Coetothol“s　HAEcKEL　I887　コエロソーラス属

　　Genus　Coelotha“ma　HAEcKEL　1879　コエロサウマ属

　　Gefius　Coelothamnus　HAEcKEL　1879　コエロサムナス属

〔フェオダリアン・レディオラリアの分類群説明〕

　骨格は珪質でできており，骨格内の間隙部分には有機物が存在する。骨格で囲まれた細胞内部

には，レディオラリア上絹に特後的な半閉鎖的な中嚢（cen【rat　capsule）がある。フェオダリアの

中嚢はポリシスチンのそれとは著しく形状が異なる。中嚢膜は厚く2種類のアキソボディア

（axopodia）と呼ばれる突起をもつ。そのうちの一つは，アストロバイラム（astropylum）と呼ば

れる大きな主開孔であり，通常1個存在する。もう1種類は，バラパイラ（parapylae）と呼ばれ

る副開孔で二つ存在する。この章で用いたフェオダリア綱に特有な主たる細胞および殻の部位を

示す専門用語は，図1，図2に示した。また，殻の向きを示す専門用語は図3に示した。フェオ

ダリア網は次の7目を含む：フェオジムノセラスPHAEOGYMNOCEしUDA，フェオシスティナ

PHAEOCYsTTDA，フェオスフェラPHAEOSpHAERtDA．フェ三口ルビスPHAEocALp［DA，フェオグロマスミ

アPHAEoGROMIDA，フェ才コンカリウムPHAEocoNCH：DA，フェオデンドラムPHAEODENDRDA。

353

・，．t／Pt”鯛　　・フニ†ジムノ七つql．1　L　rヘフ・一う幌’ノ1・1’〆　＋fl．”卜1；ナ（1：→｝：1幽

Order　PH，NEOGYMNt　OCELLIDtN　フェオジムノセラス目

　骨格をもたないか，あるいはもつ場合でもカップ状に開口部を覆うのみの単純なもの、ll科を

含む、

Family　PHAEOspHAERIDAE　フェオスフェラ科

　自己の骨恪はない。この科に属する種は，細胞周囲の原形質に，班藻，珪質鞭毛藻，渦鞭t

藻，他の原生動物などの殻を取り込んで，まとっているr、判1胞内部にはフェオディウム

（phaeodium）と呼ばれる褐色体が大量に存在L　また中憧内部にも褐色体が存在する、

Family　PHAEODINIDAE　フェオディナ科

　自己の骨洛はない。中嚢は他の原生動物の殻を含んだ原形質と無数の球状褐色体によって取り

囲まれている。中嚢内部に褐色体は存在しない。

Family　ATLANTICELLIDAE　アトランティセラ科

　骨格と褐色体は通常存在しない。骨格が存在する場合にはカップ状に開ロ部を覆う。中嚢は常

に球状で，普通三つの開孔があり，核は通常主開孔に隣接する。

Order　PHAEocYsTIDA　フェオシスティナ目

　骨格としては細胞周囲を囲むような骨壷か，あるいは根元が細胞中央部付近で結合した放射棘

をもつ。2科を含む。

Family　AULACANTHmAE　オーラカンサ科

　骨格は単純で，細胞周囲を取り巻く無数の中空の細い骨面をもつか，あるいは中心付近までの

びた放射棘のみで構成される。また，放射状棘と細胞周囲を取り巻く骨針の両方をもちあわせる

場合もある。

Genus　Aulographis　オーログラフィス属

　殻は大きいが，部分的にしか形成しておらず開ロ部がない。管状の棘は途中では分岐しない

が，先端付近で分岐（放射棘と直交）する。最終先端部は単純形態で，さらなる分岐や歯などの

構造はない。

Genus　Autagraphonium　オーラグラフォニアム属

　才一ログラフィス属に類似しており，管状の韓は先端付近で放射状に分岐（放射棘と直交）し

354

　　　　ソ．r．覧7’1卜ll「一命’1’→t’性・7くトラり’ゆFト　フ・．「代ノ＝ラIll・一1」くツr．ラ季：｝・f7ノ’〈ツ‘，ラト・ト

ていてその1℃端部には数影くの短い歯がある．この属はHM：CKL：Ltt8，g7）では，亜属であった

が．卜庶C献q！x〕8〕によi嘱に変虹さオしたl

Genus　tSutoceros　オ’一心セロス属

　オーログラフでス属に頴似しているが，先端付近で一・度分岐（放射1繰とull二交）したあと，　ii“SE

分岐する、

Genus　Atdospat’tis　オ’一ロスバシス属

　殻形成は部分的で，開［1部がない，中嚢に接する管状の棘は，途中でi匡状（放射棘と直交）に

分岐する。

Family　ASTRACANTHIDAE　アストラカンサ科

　放射状にのびた間隙をもつ管状の棘は，中嚢付近で結合している。

Order　PHAEospHAERIDA　フェオスフェラ目

　通常一重または二重の球形の網目骨格をもち，二枚貝状を呈さず，開口部をもたない。3科を

含む。

Family　AuLOSPHAERIDAE　オーロスフェラ科

　殻は通常網目状であるが，ときにはスポンジ状を呈する。網目は三角形か多角形をなす管でで

きており，放射状に外にのびる副棘を支えている。

Genus　Autosphaera　オーロスフェラ属

　殻は大きく，管でできた網目からなり，開口部をもたない。網目の交点より外側にのびる放射

棘をもつ。

Genus　A翼血r血　オーラリア属

　殻は大きく，管でできた網目からなり，開口部をもたない。放射韓をもたない。

Family　CA、NroSPHAERIDAE　カノスフェラ科

　大小二つの同心球の殻が無数の骨組みで結合している。外殻は多角形の網目で構成されてお

り，内殻は分厚く開口部がある。放射棘は外殻網目の交点から外側にのびている。

355

7エ「ゲtlア綱一・・フL†ス’フニラllサゴスフニラ幌　ワt．　tltルビスllカス’y　lsラ桝・シルコポーラス件

Family　S，NC，ospHtNERIDAE　サゴスフェラ科

　殻は球形をなし，ほほ三角形に近い網目で構成されており。芯状の棒輔をもつ・内殻がある場

合には，開口部はない。

Order　PH，NEocALplDA　フェオカルピス目

　殻は，なめらかな表面をなすか，あるいは薫数の小孔をもつ。殻表面の質は瀬戸物状で，とき

にはディンプル（dimple）と呼ばれる凹凸をもつ場合もあり，放射棘をもつことが多い。この目

には5科が含まれる。

Family　CASTANELLIDAE　カスタネラ科

　殻は球形で開口部をもち，殻一面に散在するまるい小孔と管状の放射練がある。5科を含む。

Genus　Castanldi“m　カスタニディウム属

　殻の開口部には歯がなく，殻の表面にある主棘は分岐していない。

Genus　CastantSsa　カスタニッサ属

　　殻の開口部には歯があり，殻の表面にある主棘は分岐していない。

Genus　CastaneZlaカスタネラ属

　　殻の開口部には歯があり。殻の表面に主棘はない。

Fam’奄撃凵@CIRcopoRll）AE　シルコポーラス科

　　白色瀬戸物状の質をもつ殻は球形または多角形で，通常大きな開口部をもつ。管状の主棘は，

　その根元をいくつかの副孔で取り囲まれている。

　Genus　CiCcoporus　シルコポー・ラス属

　　殻は，正八面体でできており，その表面はなめらかである。

　Genus　Cdecogonia　シルコゴニァ属

　　殻は，正二十面体でできており，その表面はなめらかである。

　Genus　Haeckelianaヘッケリアナ属

　　殻の質は白色瀬戸物状で，放射状に外にのびた主棘は5個の中孔で取り囲まれている。

356

ソ【．†ガ，レビλl17スカローラf十・ポ0スバシスf十・；ドリビラミス性　’ノLt7【コミアllチャレンジ、しロン丹

Family　Tusc・NRORID，NE　タスカローラ科

　殻は球形，卵形，または，紛錘形をなす。官長面は白色瀬戸物状の質を呈†る。殻はなめらか

であるか，または輔のある長而をもち，分断されていない。少数の管状の輔が大きなE開1］部ま

たは副開口部の周囲に脱則正しく配列されている。

Faminy　PoRospATHIDIDAE　ポロスパシス科

　殻は球形，または卵形をなし．なめらかな表面か，あるいは面で分断された表面をもち，管状

の鯨は不規則に翻印されている。口は長く管状をなす。

Genus　Porospathis　ポロスパシス属

　殻の表面は三角形の網目状の凹凸があり，開乙部は管状を呈する。

Family　PoLYPYR、tLMIDAEポリピラミス科

　殻は球形または多面体をなし，4，5本目骨格で構成されたピラミッド状の網目で覆いつくさ

れており，網目は多角形をなす。各ピラミッドの頂点からは放射状の管状の棘が出る。

Order　PHAEoGRoMmA　フェオグロミア目

　殻は単純な格子状または網目骨格でできており，二枚貝状を呈さない。中軸の下部に，常に特

徴的な大きな開口部をもつ。3科を含む。

Family　CH、tLLENGERIII）AEチャレンジェロン科

　殻は卵形かレンズ状で，規則正しく配列された小孔は六角形の網目を形成する。殻の内外の表

面に配列する小孔は殻骨格内部に存在するびん状の中空構造に連結している。ロは長く，周口部

に歯をもつ。殻を回る一線上には周縁棘があるか，あるいは頂棘が開口部の反対側にある。

Genus　Cha〃engeron　チャレンジェロン属

　殻の表面はなめらかで，部分的にもディンプルはない。殻の周囲にはよく発達した周縁蘇があ

り，周口部には歯がある場合とない場合がある。

Genus　Challengerosium　チャレンジェロシウム属

　殻はレンズ状で，表面はなめらかな部分とディンプルをもつ部分との両方を有する。殻には周

縁輔があり，周口部には歯がある。

357

フェ．tゲリア綱一一一フLtγロミ711・FやしンンtUンf：卜・4デt・1：’7僻・t［レラf：卜

Genus　Cltatlengeranium　チャレンジェラニウム属

　殻は卵形で，Llの周辺部には窓の形状があり，　f’t近に2本の輔をもつ、，1、1とは反対側のrnttsに

は頂煉があり，しばしば刑頂棘がある。

Genus　Protocystis　プロトシスティス属

　殻の表而はなめらかで，口には0ないし数本の歯があり，周縁練はない。ファリンクス（殻の

内側に向けて筒状にのびた口）はない。

Ge“us　P加ワπg8〃α　ファリンジェラ属

　ファリンクスを有し，1本または数本の歯または棘を周口部にもつ。周縁棘はない。

Genus　Entocannula　エントカニュラ属

　ファリンクスを有し，周忌部に棘がなく，周縁棘ももたない。

Family　MEDUSETTIDAIfメデュセッ乱訴

　殻は卵形，半球状，または釣鐘状で，凹凸をなす表面には副練があり，・管状の主棘は存在する

場合とない場合がある。周口部には節をもった管状の足がある。

Genus　Mεd邸e館ロ　メデュセッ官選

　殻は釣鐘状で，開ロ部または周口部に同じ大きさの4本の節状足をもつ。

　Genus　Euphysettaユーファイセッタ属

　　殻は釣鐘状で，開口部または周ロ部に節状の1本の大きな主足と3本の小さな副足をもつ。

Family　LIR肌LIDAE　リレラ科

　　殻は小さく楕円体をなす。表面には畝があり，口には歯がない。深海域でもっとも多産する科

　の一つである。円形の管はない。

　Genu5　Borgertella　ボーゲーテラ属

　　殻は小さく，特徴的な円形の管とトランペット状の口をもつ。

　Genus　Liretla　リレラ属

　　殻の表面には畝があり，小副棘はない。口には薗がない。円形の管はない。

Order　PHAEocoNcHIDA　フェオコンカリウム目

　格子状骨格でできた殻は腹部殻と背部殻の二枚貝状をなし，その二殻は完全に独立して生成さ

358

ツt，tコンカリウムllコンう’，・，ム件　フr．卜〆ントラムllコーニロテ「ンドラム件

れているが，歯によって結含しているt，このIliは1科のみの構成である，，

Family　CONCHARllDAE　コンカリウム科

　分厚い網［1をもった二＝枚貝状の殻は，球形かレンズ形を形成し，多くの小孔がある。殻のまわ

りはなめらか，あるいは棟状で，二枚貝状殻の問に開口部があり，その付近には角状の棘があ

る。

Genus　Co’tcheUium　コンケリァム属

　球形の二枚貝状殻は，格子状をなし，小孔は円形で，角や練はない。

Genus　Conchophacus　コンコファカス属

　四角い耳孔をもった格子状の二枚貝状殻をもつ。

Genus　Conchidium　コンキディウム属

　二枚貝殻はレンズ状で，竜骨をもち開口部脇に2本の角状の棘をもつ。

Genus　Conchopsisコンコブシス属

　二枚貝殻はレンズ状で，竜骨をもち，角や棘はない。

Order　PHAEoDENDRmA　フェオデンドラム目

　殻は半球形の二枚貝状で，殻の表面には長い管状の分岐した縣があり，殻の外側にスポンジ状

の非常に大きな網目骨格を形成する。殻は薄く無数の小孔があり，表面にガレア（galea）と呼

ぶ円錐状突起をもち，そこから3本ないしそれ以上の分岐疎がのびる。ガレアの壁にときには鼻

孔が開口しており，ライノカナ（rhinocanna）と呼ばれる鼻管をもつ場合もある。この目は1科

のみの構成である。

Family　CoELoDENDRIDAE　コエロデンドラム科

　薄い半球形をした二枚貝状の殻には小孔がある。それぞれの殻にはガレアがあり，そこから3

本またはそれ以上の本数の分岐した棘が広がって，スポンジ状の骨格ネットワークを形成してい

る。

Genus　Coelographis　コエログラフィス属

　二枚貝殻は格子状でできており，長い対になったスタイルス（styles）と呼ばれる管状の棘をもつ。

359

フr．†ゲ’，1’綱・．vl；tle　1

1為足ps8udopod巳a

酬一一一嶋m・

甲贋主闇孔a＄tropylurn

L

　i’し’

、　覧

91

v’31

嘩　亀幽L

’tlI，，

1始　．一一

1

梱

ド

｛96闘

　　《

・3　＼

．へ㌦

kllU

　i嘩P一：1・’onenに』561噛

・t／

コ三尊轍の先胴近での分岐

＿破恥「監輔radIal　SPtne

t

昏亥nuCl臼US

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．

中嚢膿central　capsu｛at　membranes

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　×／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中遇㎜孔

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　parapyiae

　　　図1　フェオダリア綱に特有なおもな細胞および殻の部位を示す専門用語

　　　　　　Aulograph’s　candel∂brum　HAECKEL　1887（線画はCAMpeELL，1954（原■は

　　　　　　HAECKa，1887）による）

］　retept　pnaeod，um

］　tpg　central　capsuLe

頂韓　（㎜）　aρlcal　spもne

　　　　　　　　穀she紬

頂部APEX→

中孔

tt，，．：3i　r”‘［，i／i　．2t；ti／12’・，，i．

麟難i三論羅1瀬瓢繕醒凝

離1飛糊置髄・÷｝｝蒲｛1……難藁簸

放身寸棘radial　spine

　　下部A8APEX→

灘講騨鱗

．℃

ﾉ嶺窮撰

，●●　

■o

｡▼「．一〇9■．巨90

　　　　■寧「

一

ζ畿］膿一

．　　小孔

、隣．．

＿周囲部petistomeiJ；’

　　　　　　　開ロ部（ロ）

　　　　　　　aperture　（oral　opening／m◎uth）

隠＝震綱一一図2　フェオダリア綱に特有なおもな細胞および殻の部位を示す専門用語

　　　ChaSlengeron　Willetnoe5ii　HAECKEL　1887ig墾闘とした横式図（側面図）

360

1）1；L（e　L’

1面郡　’XPF．K

下部　A8APEX

履面　v㎝竃ral》lew

R…

痩謳ｸ

工”儒蔓

尻口．藁．

．．，隔、

　㌧

側面　lalelaMe脚

　　　ココダリさわ

譲鍵難鎗：，

㍗

背面　dO‘saMew

　　　　　　　　　　　　　　下面　abaplcal　vlew　　　　　　　　　頂面　apicaMew

　　　　図3　フェオダりア綱の記述で使用される殻の向きを示す専門用語〔ρrotOCJtstis　mUtrayi）

　　　　　　　　　　　　　　　　RADIOいR畢A　レディオラリア上綱の系統樹

　　　　　　　RAOtOLARIA　レディオラリア上綱

　POLYCYSnNA　PHAEOOAREAポリシスチナ綱　　　　　　　　　　　　　　フェオダリア綱

　　　PHAEOGYMNocELUOA　　　フェオジムノ’セラス目

PHAEOSPHAERIDAE　PHAEOOtNtDAEフェオスフェラ科　　フェオディナ科

　　Pheeopyia　Pnaeodina　フェオパイラ属　　　フェオディナ属

　PHAEOOENDRIDAフエオデンドラム目

　　　　　’

　COELOOENORIOAEコエロデンドラム科

　PHAEOCONCHIDAフェオコンカリウム目

　　　　　t

　　CONCHARIIDAE　　コンカリウム科

次頁へ

　Coeloclendrum　Coelographisコエロデンドラム属　コエログラワィス属

　Conch，dium

コンキディウム属

Conchopsis

コンコプシス属Conchellium

コンケリアム属

Canchoptlacus

コンコファカス属

361

r　［．　t，　’t　ll　t一　agpl“te　，1

1概雪より

PHAEOSPHAERtOA

フェオスフェラ目

　　　　1

　AULOsPHAERIDAE

オーロスフェラ科

　Aulosptiaer3　Auiatta．T一ロスフェラ属　　オーラリア属

　PHAEocYSTtOAフェオシスティナ目

　　　　　1

　　AUL，4CANTHIDAE

　オーラカンサ科

　Autospaehis

オーロスバシス履

　Autacanrha

■一ラカンサ属

　Autograohts　Auiagraphon，um　AuiocerosT一ログラフィス属　オーラグラフrニアム属　丁一ロ昌昌ス霞

　

　PHAEOGROMtOAフェオグロミア目

　PHA∈㏄AしPIDA

フェオカルビス目　　　　t

　PHAEOGROMIDAフェオグロミア目

　　　LIRELUOAE

　　　リレラ科

しirelle　eorgerteUaリレラ属　　ポーゲーテラ属

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　POROSPATHIOtOAE

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポロスバシス科

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Porospathis

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ポ0スパシス属

　　　　MEDUSETTIOAE　CHALLENGERItOAE　CIRCOPORIeAE　CASrANELUOAE　　　　メデュセッタ科　　　　チャレンジェOン科　　　　　　　　　　シルコポーラス科　　　　力スタネラ科

　Mectuserra　Euphysetta　1　一　Haeckefianaメデュセッタ鵬ユーファイセッタ属　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘッケリアナ属

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Circoporus　Circoponia　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シルコポーラス属　シルコゴ＝ア鷹

　Phetyngeila　EntocanuiaファリンジニラAエント力ニュラ属

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Protocysns　1　Cdstaneila　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フ⊂」トシスディス員　　　　　　　　　　　　　　　　　　カスタネラN

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Chaitengerantum　1　Castanea　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チVレンジェラニウム薦　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ〕スタニア漏

　　　　Chattengerosium　Ch，attengefOn　Casranissa　Casran，dium　　チャレンジエOシワム渥チPレンジエロン嘱　　　　　　　　　　カスタニッサ属　　カスタニディつム臓

362

pt”t“　1

R㎜〔レディオラリアよ尉の網への檎爾

圃霞陶L姻脇　レディオラリア上鯛

個閉瞳　2’剛邑停　　；．徹　emm

脚醐一彊の朝胞闘て抑鳳してし吼亀こ騒い

顎己駕　鍾畳らつ．㎜o鴨pve）『8と．その円口男畠の層刀に3に凝，τ駆轟7轟口倉りめる．

　趣陰8綱，矯子域pス潮ンジUの翼8鱒樋でで建ζ

　おり，己嗣な”，スww風丁る4愚の下園の醍慢嫡解穴εく胤、ている『e旧騎

　91’セラリア憂巳，？．上逼の胴臼脅幅聖Oつこと

　び，いり．7竃オダリ7騰の‘う“鴨口剛円暇団電口8　’

　は騒い

　　　　　　　POLvcrorv曜《

o鳩鵠．1657よ。｝

軸穴ぎ4甲鴨煙駈，、順覇Lt二彊の願で題置礪r睡り．

　■凡一つ嗣凡二，伽脚菰し：いζ、ep唱斜昼と通じζ

　いる

‘ouる

纈，履砦もつ．罰陪8鋳に噸働偽に魔置し。いる．o

　曜多くの貿實，閉㎜に簡憂闘し：50．噺06　び一，昂る．鼻る協丁雄二履爾ttの：つの腰餅摩み自

　う形駅廻騒す．愚』；儒に｝義駿で．憎npすい，目自

　通爾で翔匿廟眠の睡麓妊曳サる

・Φ通躍，惣二墜‘くめにつ燗0口摩邑O．その購O凶こ

¢鋤ti邑る凋6と¢し周倉顔溜る

PH－roOma7エオダリア綱

．

t　’

］

4．

t

　一　’

’

．

　　　0

，

363

’亀†げ鰯17瞬一噛1蟹」

一｛フェオダリア鯛⊃の目・購・ロへの検累

個貞よo P剛囮。網臨　フ＝オダリア網

、さ

｛D簡壁9に吼隔費tt1eつ唱8がM　　フェォジムノセラス目

椰D霞の衡膿

・●の曳脚》鹸畳露に殿：う．縄9惨

じ中■の囚。罧購9匹働ζ緬。，中

■瓢、P，ptorwe－t

　　　7＝オスフニ，葛

　　　　　噂　　　　7＝オ」【イラロ

噌》’

叶曜

・脅齢聖bにず，爾。熔熔φ■卿にのる

　　　　7zオディナ科

　　　　　　胤　　　　　7エコげイナ属

｛C嶋or甑四剛r．19●1よD，

tD酸！bつ．の爾口霞目蓼たは

　幅子懐にり、とeには革融

　　ξ鯛1写一，ηンワ冊

　　　　　　，

　　　　　訳貫へ

勘■略瞬麟8 ㎞旨■哨制隙

364

幽艦蟹略

偶“，麓り

bl．鼎の鳴緩

・P二瞑闘tt

Φス，イ，ス・，イノη，・”レアの膏繭

　　　　　　osvnvmae隔剣自0薗0庵m　フ＝オデンドラム目

C＿　コエ0デンド，ムa

・円眉墨の”レア‘0幽0の璽●弓．鋤

頒し照るCO－Odwhm

　　　　　コ＝ロジンド，ム貫

・P二臨員駅で憶ぱしb

　　　　寺

　　幽9へ

　　　　　　　　　O”11，，，Aeoce，C，■as　フエオコンカリウム目

　　　0一曝　コンカリウム属　　　　　　　　　　，

　　　　　　　　　塞賢へ

・展い1瑚のス，イ，ス｛蟹幽屠，と騨啄nる蟹，

ライノカナ⊂ttlin◎C●餓昌，と尋嫁れる昌麿．

eよu扇回費網の外語績煙る

　　　　　　　轍　　　　　　コエログ，7‘スロ

Co●嗣幽側㎞動咤●軸商胤謂

．

一国67∂ヒり，

h

晦・

欄

α脚9閣幽q陶

36S

7囑．曾ソ’レ’賃 trk“e　：

，鴇の．ドリ 店儀㈹o脚　フェオコンカリウム目　　　C．瀬，燭曙　コンカリワム伺

　　　　　　　　　　　　　　　　1規の彫娯と■の膚層

①爾13レ；・Xtt“Sti内’tr5　’㎜簾りeに

　2釦》角し鵬D憾勾’・易心

　　　　　　　釦陶粕軸鱒

　　　　　　コン手テ．ツム旙

／＝

　　　tt▼T’

ロ

t’g　　1．畢勲

　　　　　　　　、、

馬「矯．蕃瀬

一盛鼎戯－

，．乱曲窃い

Cwutv”e一，avn　r

・二嘆目ttq）織9レ）Xtt讐

●脅が昂る

　　　コンコ7シス●

置1国璽伽翔綱臨。㎜

　　　邊

：難

「，’「髄

．藷1．

　　as，

’R｛3綱目脅柵で躍層彫．角ttの顧二聯い

aonor－N”ri

　　　コンケリアム昌

’腫耶縞8Q幡で小孔は円彫

arutept－as　　コンコフ7カスロ

　　曳護ρ

き鞠’

纂懇肺＿峯

一鯛噂噂噂

JL“

366

幽【盤誘

’

鵬◎1噂．s．1　．馬姻膠唱｝

乙旧口昌

e易“

　「1爾鴨小．コ㎝飼彫穿曙ttの煽をらっ

一　フェオッロミア目　　　　L■mmAtリレラ鱗

1．燈の形虞

lm3za彫．動■俸，

レンズtt，顧彪翼

鷹は⑲鋤斌

　19い　　，

凶翰10へ

電に小：L「く卵彫で．醍画に随壱

b5霞口8に口鋤風騒しし

　　　　　鵬　　　　　リレラ鳳

乙囎財吊●り

響ゆ艦！bS，闘。闘トランペット緩．Oは小己い　一

　　　Pt一一ゲーテラ菖

eetP幽噂■8㎝劇凹

・麹は㎜，レンズ駅撰趨駒闘

　　　フ＝オグロミア目

　　　　・鍛は線彫び多の露

p＿《　7エォ’カルピス目　　　　　　　　，

　　　　　　幽12へ

・鵬的■彫

メデュセ7夕闇

・國賦の客tt＃主星億と

小ξ臨写足壁3零ら，

　ユーフ7イセvs員

・輝の剛属の圏緩足聖駈つ

　　　メ9ユu7s貫

・口回卵彫撰には亀ノンズ撲

　チ？レンジェ0ン科

　　　　　寺

　　　　駅翼へ

●」■

．，璽興

囲．．　ト．」．

」ド．

　「

町．

JN，’

，

athS剛鵯幽9甜 韻9歯9働㎜367

7Lr7．1弓眞　　1ゆ辱ザ，

一tl　一”P““Eetl、㎜　7【オグaミア目C．凶【LESti画1鰍　チFレンシニ0ン閥

1，，・・．1／71

1，h“ ，ご‘い

　1β1．”レ，s卸噂t‘

，嚇㌧．・；き追　Epmdiiエントn二■う煽

窪。

銑 ＋竃　　．

柳側」卿凹

　　’t

噂’，

r曾に．4雌曽げ¢〈，慶函協なωら伽

で■USに犠●魅駈る

　　　　　脚　　　7ロトシスチィス鳳

①餓tms）の彫辱

Φ周の燭風1こ 働謄がOる

cr一一．o．ua，

チ，レンジェ。シうみ口

’

　9

～L 鐸

暴

　．ゼ．’

炬証

t　v

負．

‘

，，レンジ＝ロン嘱

岬

’

fb，

・鱈の置薗にじデぐンフル⊂dir叩1の

ζ尋嘘駐6コbフat－1レ懸温撲の閏

aveるe一一pt，ept”，4te

　　　チ“レンジェラニつムロ

雛叫義、

鐵

湘、

側■

o）ipmtwasn α矯脚廃四ゆ 。脚”卿36e

幽■膿ill

劇鱒e，Pり

i

，u

’

緬は二目3匙感栖子撰でxttい●

劇巳ts三角UI，一し㎜O●蝿燕

Plt－SOS，”一EHDA

フ＝オスフrラ目

3一ロスフzラ科

MLSS”胸にし慶彫ntしt轟らΨ

■庸金．謄虞の麿噺鵜甲Oに櫓・「る

P，，‘eoersvmA

　フェオシスティナ目Aovc．，，two．t

　　　オーう71ンサ科

　　　4蜘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』凶剛置@　3r－0スフエラ属　　　　　　　　　　　　　　　　　　署一ラリア貫

@　　　や　9φ　わ　　　　・　　「　9’．　　　　　　　　　　　　　　㌍

k、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1

@　　　　　　　　　　　　　　　　■@　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．@　　　　　　　　　　　　　　　　　　隔

　　轟

f・@　　　　」

び一」嵩ノ隔　．　　　　　　　．

@．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　，

@　　　　　1．f

　　　　る　　　　‘晦．1聞7よ。，

浮闍r8働8 枷儲幽伽

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Φ魑嗣9の分曜

ｳ眼尉四3遭中で軍駅に

@　分霞1晒Q　　　τ一〇スパ㍗λロ

_～㌔・駄1，，．1レ

曳　　毫

．，、・rx・熱鰹酌’‘　．き　　　　　．・≦4’；㌦乙隻・’．～r、樫　；・7”

　　　　　　　　　　　　　　ヒ　　　　ロマロヒ　　ロ　　　　　　サ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロ

　1・■．　　しこ　　　　　・釜　　抽

ツ腰　一，、，冴、．型塑簿　　　　　　　　　　　　ド　　　ロ　　　　　　　　　　　　　　　ロ　　　　ロ

　　　　・・，　　　　　　　、2駄　　　　’〔耀＝、醗、・ぺ’も

　　　　　　　　　　　　コ　　　　　　　　ノ～・、　1

　　　　　　⊂蹴1e87so⊃　　　　　　鳩ρ劃吋。幽膠8

・．覧．．／　1．

　　　　コ　　　　　　　　　　　　　ロ　　　　　　　　コ　　　ロ　　　■　　　　　　　　　　　　「

　　　　　　藷．

．

一　一：t’．v　・

．

　　e

　　　’

Φ溺剛ロ3頒しないA4ACvtht

　オーラゐンワ縄

，ts：

“，1，k

　　’’

，

璽

’

，「で

ノ’

　　

@　

@　

@　

@「

軸

　’

pt

Φロ撰の壇躬鳳繕中で　口分口しτい騒し、屡，

　鬼嗣付逓で分鰻1rる

■曾

．

　．　　　’

／

．

’

　　　　　　　　．　　巳●

に一劇．1儀隣よ励

　脚●sce欄

●●

噛9，

　　ヘ

ー▼悶

369

ツ4か「りTM一一団錦1d9

鯛顔δり

・岡俺

Φ冒賦凹喀驚帽何t「t縄

　辱”霞碧し，腰鱒驚霜に

　協邑v4LS

　　■一〇グラフイスロ

一　　，

角期陶回冒鱒脳置

L

．：

げD■駅兄馴吋逝に簿曜解

　轟り．慶鰹懸■にに眩

　，くσ矯が◎b

At一，orwtv，t”，，

オーラグラフ3ニアムロ

幽舶9騨噌頃爾一

。D叡尉■膿遭中で憾頒

　し¢しu夢．兄欄何近で

　分畷し，窟らにちう卿

　璽心する唱●は9い

　　オー0セ0ス闘

．

勘蛎9贋●り四瞳

‘凱1凹7より，

370

幽亀”に

pt”，1　Tt“” P一　フェオカルビス目

・し鳳ユ昌の位8

1規の課碗nしうのtl：一糧の’E．t：

　h“，漕切捜函にL3　三n彬

の二子暖凹凸か■｛レ

　　P脚騨鳥nq脳　　爪0スICシス輯

　　　祀スκンス測

｝1滑の置』にめる

　　N　　　　　■’　層　　昌　　　　　響。　■　・　　　　　，’　幽　”電噛

　　・．蹴　鳴．」

　　　．　一si／‘

’

　・t．澱戸甥賦CrcOmoAE

シルコ置旧ラス親

・1n日

脚5臓開。

・履ぽ多●俸で眼国は

9⑦ら伊

・蟹犠の綾駒馴が翻。，

その日團に5咀の中孔

げ鱒る

Hietke－ve

　ヘツケリアナロ

じ」戸鞠賦で13騒い

C《5▼矧鯉ε

カス94ラ騰　　　寺

　　m頁へ

勘●c剛』聞ρore●饒団8

Φ殿の磁

，

弓

　Φ正八■惇

シルコ蹴一，スロ

　‘

　　　s　一

　　噛’・

　　　’－，

－，’，

　、

c伽」嘲

，

t’

　　ピ〕　へ！　．

’

ΦE二†儒体

シルココニアロ

吃　二「

4　・曹

卿　・

‘

ド＼＼

　，魑、，

　「

　．「一

、ノ

一

，sc一

ソ．s

c脚r一 。剛脚・371

7‘†9「．8ア嗣噌　幽e13

前闘‘り C賜r酬臥劇　力スタ累ラ措

瀞瞭購択ま●と刷口聞の亀

tO簡㈱の主鯛壱5，

・主●は分璽し℃い辱い

1間引蹟・n三9■耶＝‘い・

嚇口凶こ．tかh5

　　　」二一山　　nλフ；，縄

t

・蓋¢¢”唖して80．

局口屋にeti轟b

cma－　　nス，ニアロ

ぞ’

ぽ．

一

脚．tgeeより｝

㈱a醐

CNua●幽

nス9二7サロ

ロギハ　ゴ

騎喰諭

戴猷髪ぞ痢

黙樽、

．／

c国脚8凶臨醐噸陶鷺

ctpttu’nス，ニディつムロ

叫編楡慨酬δO．AooaaAWW，との病◎

372