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PwC 税理士法人 http://www.pwc.com/jp/tax/careers 世界を見通す つの力 これからの税務プロフェッショナルに必要な 4つの力をご紹介します。 税務の未来は見えるか。 Special Session プロフェッショナルと語る税務 世界を見通す プロフェッショナルたち Interview パートナーインタビュー 成長できる つの理由とは? 税務のプロとして、どう生きていく? 若手税務コンサルタント座談会 Talk Session PwC税理士法人で T a x P rofessional s

Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

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PwC税理士法人http://www.pwc.com/jp/tax/careers

世界を見通す4つの力これからの税務プロフェッショナルに必要な4つの力をご紹介します。

税務の未来は見えるか。Special Session プロフェッショナルと語る税務

世界を見通すプロフェッショナルたち

Interview パートナーインタビュー

成長できる3つの理由とは?

税務のプロとして、どう生きていく?若手税務コンサルタント座談会Talk Session

PwC税理士法人で

Tax Professionals

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PwC Tax JapanRecruit Brochure

税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会

税務の未来は見えるか。Special Session プロフェッショナルと語る税務

未来を見通す力のために今、やるべきこと。

for Tomorrow 総論

p14清宮 陽二 Yoji Kiyomiya国際税務/M&Aグループ パートナー公認会計士/税理士

p18箱田 晶子 Akiko Hakoda金融部 パートナー 税理士

p26

p30

p32

p34

p22野田 幸嗣 Koji Noda国際税務/M&Aグループ(大阪事務所・名古屋事務所) パートナー 公認会計士/税理士

世界を見通すプロフェッショナルたち

Interview パートナーインタビュー

企業とともに歩む税務プロフェッショナル

Column コラム

[グローバルネットワーク] p36[研修制度] p38

[福利厚生] p40

企業経営と向き合える「ビジネス感覚」 p06グローバルで活躍できる「国際感覚」 p08フラットなチームを支える「プロの自覚」 p10複数の得意分野を組み合わせた「独自性」p12

p42

p43

PwC税理士法人で成長できる3つの理由とは?

PwC税理士法人の存在意義とは?

Information

Topics

Message

法人案内

CEOメッセージ

p43法人概要

あなたは今、どんな未来を思い描いていますか。

さまざまな税務の知識を身につけ

多くのクライアントの課題解決に携わり、

企業の成長を後押しする自分。

多くのクライアントから頼られている自分。

グローバルなフィールドで羽ばたいている自分。

そう、あなたは間違いなく、

税務プロフェッショナルという仕事に

「憧れ」を抱いていることでしょう。

税務プロフェッショナルに憧れを抱くあなたに、

未来の私から、改めて問いかけます。

「あなたは、どんなプロフェッショナルを目指しているんだろう。

あなたはそのために、今、何ができるんだろう」

「憧れ」を現実にしていくためには、

努力を続ける心と、挑戦を支える力。

つまり、自分自身の「志」と、

それを育む「風土」が大切になるでしょう。

たとえ困難を感じても、未来を恐れず、

諦めずに自分の道を突き進んでください。

その先にこそ、

きっと大いなる未来が切り拓かれます。

税務プロフェッショナルを目指す皆さんにも

このメッセージが届きますように。

税 務プ ロフェッショナル を目 指 す 過 去 の 私 へ

入所して数年を経た「私」から

社会に飛び立つ前の「あのころの私」への

メッセージ。

C O N T E N T S

the Power of Foresight

Feature 特集

世界を見通す4つの力

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クライアント企業の水先案内人として、世界を見通していくためにこれからの税務プロフェッショナルに必要な力とは?

経済のグローバル化、複雑化する税法、企業の税務処理に対する社会的な視線など、税務を取り巻く状況は近年、劇的に変化しています。そのような中で、企業のビジネス環境を税務の面から見通し、プロフェッショナルとして適切に導いていくために必要な4つの力をご紹介していきます。

4つの力通世界を見 す

05 04

Page 4: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

「税務の仕事」として、一般的に最

初にイメージされるのは、おそら

く「税務申告業務」、つまりクライ

アントから提供される決算書や

書類をもとに申告書を作成する

ことかと思います。しかしそれは

ほんの一部でしかありません。

企業にとって適正な納税は社会

的な義務ですが、不合理に高い

税負担はその成長を阻害する一

因にもなりかねません。ただ昨

今、不適切な税務処理に対して

社会的な視線は厳しく、税務問

題の対処を誤ると、ペナルティー

や利息だけでなく、企業イメー

ジの失墜などにつながる可能性

もあります。

このように企業に多大な影響を

与える税金に対して、適切なアド

バイスをしてリスクをマネジメン

トする。クライアントの事業に貢

献し、企業の成長、ひいては経済

の発展に寄与するのが私たち税

務プロフェッショナルの役割とい

えます。そのためには、税務に関

する能力はもちろん、企業のさま

ざまな活動やその仕組みを理解

すること、そこから税務上の課題

を抽出し、より良い解決を提案す

る力、「ビジネス感覚」が不可欠と

なってきます。

「ビジネス感覚」を養うには、ビ

ジネスの最前線に身を置き、経

験を積んでいくしかありません。

そのため、税務プロフェッショナ

ルとして成長するには、よりビジ

ネスに深く携わることができる

環境が必要といえるでしょう。

クライアントの税務の課題を探し、

解決に導くには「ビジネス感覚」が不可欠。

クライアントからは日々高度な課題が来ますが、

その一つひとつを真摯に受け止め、専門家として

的確に答えられるように努力を重ねる姿勢は、必

ず伝わるものです。もちろんテクニカルな裏付けは

必要ですが、そのような姿勢が、クライアントとの

信頼関係につながっていきます。以前、クライア

ントの担当者が人事異動で代わることがありまし

たが、その際に「後任に、PwCさんは頼りになる

から、困った時は何でも相談するようにと引き

継いでおいたよ」と言われたことがあります。この

ようなクライアントの言葉は、税務コンサルタント

の醍醐味だと思います。また信頼を得たという

喜びは、その後の成長の後押しになりました。

クライアントの課題に真摯に向き合う姿勢が「信頼関係」につながる

PwC’s EPISODE パートナーが語るエピソードPwC’s EPISODE パートナーが語るエピソード 一言に「ビジネス感覚」といいま

したが、それは一朝一夕に養える

ものではありません。当然、税務

の知識やクライアント理解のた

めの情報収集は大切ですが、そ

れにも増して必要になってくる

のは「税務コンサルタント=サー

ビス業」だという意識です。

クライアントは、必ずしも税務の

専門家ばかりではなく、課題の存

在自体を認識できていない可能

性があります。そのような状況

から情報を的確に引き出して咀

嚼することができるか。相手の立

場に立ち、ともに考えることがで

きるか。さらには、知識がない方

でも理解できるように噛み砕い

て自分の言葉で提案を説明し、相

手の納得を得ることができるか。

つまり「税法上、それはダメです」

と切り捨てるだけではなく、「こ

うすればリスクが低減できます」

というように、クライアントの視

点で考え、付加価値のある提案を

することができる「サービス業」

としての姿勢が大切になってきま

す。またその姿勢を貫くことでク

ライアントとの信頼を深め、企業

経営とも向き合える、さらにレベ

ルの高い「ビジネス感覚」を養う

ことにもつながってきます。

また、優れた「サービス業」視点の

持ち主は、優れたビジネスパーソ

ンであるともいえます。その意味

で税務プロフェッショナルには、

優れた専門職であると同時に、

「良きビジネスパーソン」である

ことが求められているのです。

クライアントの立場に立ってともに考え、

提案していく「サービス業」という視点。

あるM&Aの事案に携わった時のこと。規模も大

きく、合意時には経済紙の一面を飾るであろうス

ケール感です。その取引には、ある税務上のリスク

がありました。その時クライアントに対して、リスク

を取ってでも前に進もうと背中を押すのか、いや

ここは慎重になったほうがいいですよ、と言うのか。

まさに会社の伸るか反るかの一大事、重要な最後

の意思決定に税務の観点でアドバイスをすること

も税務コンサルタントの仕事の一つです。当法人

ではこのような、世界・日本経済の動きが肌で感じら

れる取引を数多く経験する機会に恵まれています。

プレッシャーもありますが、その中で初めて、「ビジネ

スとは何か」を理解していくことができるのです。

大きな取引に関わるプレッシャーの中で「ビジネスとは何か」を理解していく

企業経営と向き合えるビジネス感覚を身につける!

昨今の税務に対するクライアントのニーズは、受動的なサービス提供の枠を超え、能動的な課題の抽出や、解決のサポートにまで広がってきています。

そのため、税務プロフェッショナルにはこれまで以上に「ビジネス感覚」が求められているのです。

税務の専門家である前に、一流のビジネスパーソンであれ!

クライアント

PwC税理士法人

顕在的な課題

ビジネス感覚

依頼

アドバイス

論点抽出

経理部門以外とのコミュニケーション

潜在的な課題潜在的な課題

クライアントの潜在的な課題を抽出するには

クライアントの認識している顕在的な課題だけでなく、潜在的な税務の論点を洗い出し解決するには、ビジネス感覚に裏付けられたクライアントの理解とコミュニケーションが必要になってきます。

the Power of Foresight| 01

07 06

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経済のボーダーレス化、そしてそ

れに伴う企業活動の国際化がい

われて久しいですが、グローバル

企業の国際税務問題に対応できる

税務プロフェッショナルの数は未

だ少ないといわれています。

理由の一つとしては、グローバル

企業の活動が大規模になり、複数

の国の税法の情報が必要になって

いるということが挙げられます。

またたとえば、国際的なM&A

案件などの場合、税務だけでなく

会計、法務などさまざまなプロ

フェッショナルの力を結集する必

要があります。そのため、グローバ

ル企業の大規模な税務問題に対

応するには、国際的なネットワー

クを持つビッグファームでないと

難しいという側面もあるのです。

PwC税理士法人の場合は、グ

ローバルネットワークをフルに活

用し国際税務サービスを提供し

ています。当該国にあるPwCの

メンバーファームと連携し、そこ

からの情報提供をもとに日本国

内のクライアントへとアドバイ

スを行っていきます。また移転価

格をはじめ専門的な論点に通じ

たプロフェッショナルを擁し、税

務問題に対処しています。

国際税務を専門にした税務プロ

フェッショナルを目指す場合には、

ネットワーク力によって業務の

レベルが大きく左右されるため、

まずはどのような環境でキャリア

を積むかが重要になってくると

いえるでしょう。

需要が高まる国際税務業務には

グローバルな「ネットワーク力」が必須。

海外のメンバーファームとの連絡は当然ながらメー

ルが多いのですが、問い合わせると非常に素早く返

事がきます。「分かった。後ほど連絡する」くらいの返

事でも、本当に間をおかず返ってくるので、こちらも

できる限り早く返事をするよう心がけています。ま

た一般的に礼儀正しいとされる日本人スタッフです

が、ことメールの作法においては海外から指摘され

ることがあります。海外からのメールでは冒頭で、日本

のニュースとからめて「そちらはどうですか?」とい

う気遣いの挨拶が入るのですが、日本人からの場合、

いきなり要件に入るのでビジネスライクに見えるよ

うです。語学力の問題もありますが、メールは顔が見え

ないコミュニケーションだけに気をつけたいですね。

海外ネットワークを活用する際のメールコミュニケーションの「心得」

ビッグファームで国際税務に携

わっていくに当たり、最低限の語

学力やテクニカルの知識はもち

ろん必要ですが、それ以上に大切

になってくるのが、海外のスタッ

フと働く能力、言い換えれば「異な

る文化や価値観を持った人たちと、

ともに仕事を進める力」です。

国際税務業務を担うためには、海

外スタッフとの協働は必要不可

欠ですが、海外スタッフと働く際

にはまず「相手が自分と違った価

値観を持っている」ということを

認識しなければなりません。そし

てその上で、自らが望んでいる

ことをきちんと伝えていくこと、

相手が何を望んでいるかをきち

んと聞くこと、そしてその両者

を調整し、共通の目標に向かっ

て進むようマネージしていく、と

いうステップを踏む必要がある

のです。

PwC税理士法人では、そのよう

な感覚を養うため、積極的に海外

に人材を派遣しています。海外勤

務制度では原則2年間海外のメ

ンバーファームに赴任し、業務を

担う中で、「ともに働いていく力」

を養っていきます。

また、この力は国際税務業務に限

らず、人を巻き込み協力して仕事

を進める上で、必要になってくる

能力でもあります。それを身につ

けられるということも、国際税務

を経験するべき理由の一つといえ

るかもしれません。

国際税務業務に必要なのは、語学力よりも

「海外スタッフと、ともに働いていく力」

PwC英国 ロンドン事務所に3年間勤務したの

ですが、旅立つ際に、クライアントと上司のこんな

やりとりを耳にしました。「メンバーを海外に送り

出すということは、英語力のアップを期待して

ですか?」「いえ英語ではありません。求めている

のは、海外の人との仕事の仕方を体得することで

すね」当時は正直ピンときませんでしたが、現地に

赴任して初めてその意図するところが理解でき

ました。英語が流ちょうでなくとも、コミュニケー

ションを取ることはできます。本当に大切なことは、

立場も考えも文化も違う相手の意思を引き出し、

自分がやりたいことを適切に伝えて、一つの目標

を成し遂げる経験を積むことだったのです。

海外での勤務経験で「海外の人との仕事の仕方」を体得

グローバルな舞台で活躍するために大切なこと。一般的に「国際感覚」、それはすなわち語学力と受け止める人が多いと思いますが、税務プロフェッショナルにとって、語学力はあくまでも「ツール」の一つでしかありません。では税務のグローバルな舞台で活躍していくために必要な「国際感覚」とはどのようなものでしょうか。

国際感覚を育むことが、活躍のフィールドを切り拓く!

国際税務の業務の流れ

クロスボーダーな税務の依頼

クライアント

PwC税理士法人

各国のメンバーファームに当該国の税制調査を依頼 情報を収集

レポートを提出

PwC’s EPISODE パートナーが語るエピソードパートナーが語るエピソードPwC’s EPISODE

the Power of Foresight| 02

09 08

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PwC’s EPISODE パートナーが語るエピソードPwC’s EPISODE アソシエイトが語るエピソード 大手税理士法人では一般的に、

パートナー、マネージャー、アソシ

エイトもしくはシニアアソシエイ

トという組み合わせを基本とし

たチーム編成が多いようです。文

字面だけを捉えれば同じようで

すが、その運用においては税理士

法人ごとに少しずつ違いがありま

す。大きく分類すると、それはチー

ムが「トップダウン」か、「フラット」

かという違いがあるといえます。

チームが「トップダウン」の場合、

パートナーが指示したスキーム

に対し若手がまとめたものをマ

ネージャーに上げ、確認。そして

最終的にパートナーが確認する

という流れになります。つまり

チーム内に、明確な「ピラミッド」

があるというわけです。

一方「フラット」なチームの場合

は、文字どおり参加者全員が「対

等」であることを意味します。そ

こでは初期段階からチーム内の

全員が活発に、忌憚なく意見を出

し合い、論点を固めていく。その

うえで作業を分担していくとい

う流れになるのです。

ここで論じたいのは、どちらが良

い・悪いということではなく、そこ

に法人ごとの「カルチャー」の違い

が現れているということです。

PwC税理士法人は「フラット」

なチームで動いています。その背

景には、サービス提供までの「ス

ピード」を何よりも重視している

ということ、また一人ひとりを「プ

ロフェッショナル」と捉えている

という風土があるといえます。

「縦割り」か「フラット」か

チームのあり方に見る法人のカルチャー。

PwC税理士法人の特色の一つは、若手とパート

ナーとの距離の近さだと思います。「パートナーは

雲の上の存在で、若手が直接話す機会はなかなか

ない」という法人もあるようですが…。パートナー

と身近に接し意見交換できることは、若手にとって

は最良の勉強の機会になります。私も駆け出しの

頃は、打ち合わせやクライアントへの提案時など、

パートナーの一挙手一投足を自分自身の糧にした

ものです。実際、「今、マネージャーがいないので、相談

に乗ってもらえますか?」と、物怖じすることなく、

パートナーである私に気軽に声をかけてくれる

若手が多くいますが、こうしたカルチャーはPwC

税理士法人の強みにつながっていると感じます。

パートナーとの距離の近さを自らの成長の糧にしていく

「フラット」なチームのメリットは

やはりスピード感にあります。

ある税務アドバイスの案件をイ

メージしてみましょう。ミーティ

ングにパートナー、マネージャー、

アソシエイトが一堂に集まり、ディ

スカッションを行います。その場

に事前に用意した意見や持ってい

る知識、経験を次々にアウトプッ

ト。議論からその結果を取りまと

め、結論に導いていきます。

「トップダウン」のチームの場合に

は、まずアソシエイトが起案し、そ

れをマネージャーが確認、修正。

それをさらにパートナーが確認し

ます。そして修正がある場合には

その流れを逆にたどり、最終的に

結論に至るという流れです。

両者のスピード感の差は歴然とし

ているといえるでしょう。

このようなメリットのある「フ

ラット」なチームですが、実現には

二つの要素が必要になります。

一つは、メンバーの一人ひとりがプ

ロフェッショナルとして貢献する

高い意識があるということ。もう

一つはメンバー間の距離が近いこ

と。アソシエイトも臆せず意見を

言い、パートナーも真摯に受け止

める。その流れがあって初めてフラッ

トなチームは機能していくのです。

PwC税理士法人では、職階に関

わらず互いにプロフェッショナル

として尊重し合うという風土があ

ります。それがフラットなチーム

を成立させ、クライアントのビジ

ネスに対応したスピード感を実現

しているのです。

「フラット」なチームを機能させる、

互いを尊重し合う風土。

パートナーとの距離の近さは日々実感しています。

案件のミーティングでは、私たちアソシエイトが

条文や書籍をもとに調べたことをパートナーに説明

していくのですが、パートナーがその話にきちん

と耳を傾け、納得して「じゃそれでいこう」と言って

くださる時はすごく嬉しいですし、本当にいい環境

だなと思います。自分のまとめたことをパートナー

に直接説明することで自分の理解も整理できま

すし、ダメな時はそれに対してきちんとフィード

バックがあります。パートナーの経験に裏打ちされ

た指摘をいただけて、その場で吸収できるという

のは自分の成長のために本当に大きなことだと

思います。

経験豊富なパートナーから直接フィードバックを受ける喜び

「フラット」なチームを支える、プロとしての自覚。日々の税務業務は、チームでの活動が基本となりますが、そのチームのあり方は法人ごとによって違いがあるようです。ここではそのチームのあり方から税理士法人のカルチャーを読み解き、成長するのに適したチームとはどのようなものかを考えていきます。

ベテランの知恵と若手の向上心が、相乗効果を生み出す

the Power of Foresight| 03

トップダウンのチーム

確 認

確 認

指 示

指 示

マネージャー

アソシエイト

パートナー

フラットなチームは、それぞれが意見を出し、その場で決定をしていく。素早く結論を出すことができるが、その分メンバーにはプロフェッショナルであることが求められることも。

フラットなチーム

ミーティングで情報共有・決定

マネージャー アソシエイトパートナー

11 10

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求められる税務プロフェッショナルの条件は「オリジナリティ」?「オリジナリティ」。分かりやすい言葉に換言すれば、希少価値の高い、レアなキャラクターになるということです。希少価値を高めるにはどうしたらよいのでしょうか。また税務のプロフェッショナルに求められるオリジナリティとはどんなものなのでしょうか? その考え方をご説明していきます。

複数のスキルを組み合わせて、自分だけの価値提供を日本で税務を担えるプロフェッ

ショナルは、税理士と公認会計士

を合わせた数、およそ10万人以上

いると考えられます。税務プロ

フェッショナルを目指す方はその

うちの一人になっていくわけです。

その10万人の中からクライアント

に選ばれる「希少価値」を持つに

は、どうすればよいのでしょうか。

ここまで税務のプロフェッショナ

ルとして身につけるべきスキルに

ついて言及してきました。サービ

ス業としての視点によって養われ

るビジネス感覚。国際税務を担う

ため海外のスタッフと働くことが

できる能力。どちらもこれからの

税務プロフェッショナルにとって

重要ですが、それを身につけてい

る人が少ないのも事実です。

ここで仮に、国際税務を担える税

務プロフェッショナルが10万人の

うち500人いるとします。その

中で英語でビジネスができる人は

およそ200人、そしてその上で

ビジネス感覚を持ち合わせた人、

さらには特定の業界に精通してい

る税務プロフェッショナルとなる

と、各業界に対して10人程度しか

存在しません。このように、需要の

高い複数のスキルを身につけるこ

とで、「一万人に一人のプロフェッショ

ナル」になることができるのです。

単純化して申し上げましたが、

ニーズの高いスキルがどこででも

身につけられるわけではありませ

ん。「希少価値」という観点でスキ

ルを意識し、そのための環境を選

んでいくことが重要になるのです。

「一万人に一人のプロフェッショナル」

を目指してみよう。

私はPwC税理士法人に入所後、税務申告書作成

業務を中心に、税務のプロフェッショナルとしての

道を歩みはじめました。その後のキャリアを振り

返ると、本当にいろいろな経験をしてきたと思い

ます。日系・外資系問わず多くのクライアントと関

わることができましたし、税務のコンプライアン

ス業務*、コンサルティング業務など、さまざまな

業務に携わることができました。垣根を設けず、

柔軟な姿勢で経験を積み重ねることで自分の強

みが理解でき、結果として守備範囲が広がったと

実感しています。若いうちに自身の幅を広げよう

と一生懸命やってきたことは何一つ無駄には

なっていないと、今改めて思います。

* 税務コンプライアンス業務国内外の税法を踏まえ、法人税、所得税、消費税などの税務申告を適切に進めていく業務。

業務の垣根を越えたさまざまな経験は自分の幅を大きく広げてくれた

前段で触れた「希少価値」につい

て少し補足する必要があるかも

しれません。それは単純に「国際

税務分野で活躍できる」「英語が

できる」といった一面的なものでは

ありません。その「希少価値」の持

ち方は、人それぞれであるというこ

とを理解する必要があります。

たとえば、クライアントとのコ

ミュニケーションに強みを発揮

する人もいるでしょう。しかし、

その一方でコミュニケーションに

ついてはやや苦手意識はあるけ

れども、ある分野の税法の知識な

ら誰にも負けない、という人もい

ると思います。それぞれの資質に

あった強みを見つけ、それぞれの

「希少価値」を目指していくこと

は可能なのです。

しかし一方で見落としてはなら

ないのは「クライアントに提供

できる価値は何か?」という視点

です。どれほど一つの分野を突き

詰めても、そこに需要がなければ

プロフェッショナルとしてクライ

アントに価値を提供することは

できません。大切なのは「市場は

何を求めているのか」そして「自

分はそこに対してどのような価

値を提供できるのか」という意識

なのです。

自らの強みを伸ばしていきなが

ら、常にクライアントへの付加価

値を考え、チューニングしていく。

そのことが、よりレベルの高い税

務プロフェッショナルに必要な

「オリジナリティ」になっていくと

いえるでしょう。

クライアントに提供できる価値は何か、

という視点で「オリジナリティ」を考える。

PwC税理士法人は、税理士だけではなく公認会計

士も採用しています。公認会計士は税法をきちん

と勉強した経験が少ない。一方、税理士は会社法

などをあまり勉強していない。新人時代は、お互い

に教え合いながら知識を増やしていったことを覚

えています。特に公認会計士の中で税務を志望す

る人はスペシャリスト志向が強く、大きな刺激に

なりました。またほかにも、金融機関や事業会社で

の経験を経て入所された方なども多く、こうした

多様なバックグラウンドを持った方々からの学び

は、私の成長を後押ししました。長いキャリアを考

えた時、このように多様性と刺激に満ちた環境に

身を置くことはとても重要だと思います。

多様なバックグラウンドを持つ同僚からの刺激が成長の後押しに

PwC’s EPISODE パートナーが語るエピソード

PwC’s EPISODE パートナーが語るエピソード

the Power of Foresight| 04

日本の税務プロフェッショナル

約10万人

国際税務に通じている税務プロフェッショナル

英語でビジネスができる

税務プロフェッショナル

ビジネス感覚を持っている

税務プロフェッショナル

マーケットから求められる複数のスキルを身につけることで、希少価値の高い税務プロフェッショナルになることができる。

プロフェッショナルの希少価値の一例

13 12

Page 8: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Profile | 総合商社を経て、2001年にPwC税理士法人に入所。2006年から2009年までの3年間、PwC英国 ロンドン事務所に出向。日系企業による欧州持株会社の設立、欧州拠点の統廃合に係るプロジェクトに多数関与。2016年、パートナーに就任。M&A税務部門のパートナーとして主に日系企業に対する各種税務アドバイスなどを担当している。

Win・Winの関係作りに

惹かれ、税務コンサルタントに。

学生時代は小説家を目指していた

こともある清宮が就職に際して

総合商社を選んだのは、「グローバ

ル」がキーワードだった。「海外の文

化が好きだったことに加え、ニュー

ヨークに留学していた兄の影響も

ありました」

配属されたのは花形のエネルギー

部。だが、市況が悪く、「稼ぎ頭」のは

ずだったエネルギー部は相場の影

響で日々赤字が拡大するような状

況で、程なく審査部に異動。取引先

の事業再生や倒産などに関わった。

それがきっかけで清宮は財務分析

や税務などを本格的に学びたいと

思うようになり、退職して公認会計

士の勉強を始めることになる。

「税理士法人に入所することにした

のは、「結果」としての数字を事後的

に監査するのではなく、一緒に数字

を作っていくことでクライアント

とWin・Winの関係を構築で

きる点に惹かれたからです」

26歳でPwC税理士法人に入所し、

金融部に配属される。「外資系のプ

ロフェッショナルたちと仕事がし

たい」との思いで外資系の金融機関

の税務申告業務を担当したほか、

企業買収の支援や不動産ファンド

の構築の支援などにも携わった。

独自の強みを身につけるため、

ロンドンでの3年間の駐在に。

入所5年目、清宮は大きな転機を

迎える。PwC

英国のロンドン事務

所に駐在することになったのだ。

「それまでも外資系のクライアント

が多かったので英語は使っていた

のですが、苦手意識は拭えず、もっ

と英語力を磨きたいという思いが

ありました。一方で、PwC税理士

法人ならではの海外ネットワーク

を活用して自分の強みを身につけ

たいとも考えていました」

こうして2006年、清宮は妻と

生まれたばかりの娘とともにイギ

リスに飛び、PwC

英国のロンドン

事務所に赴任する。同事務所では、

日本への進出を検討中、あるいは

既に進出している現地企業に対し

て日本の税に関するアドバイスを

することが主な業務。またイギリ

スに進出している日本企業へ税務

サービスを提供するとともに、会

社法や労働法、人事などについて

のアドバイスや、日本企業向けセ

ミナーの開催、ニュースレターの作

海外勤務の経験が教えてくれた、税務コンサルタントとして大切な姿勢。

清宮 陽二Y o j i K i y om i y a

国際税務/M&Aグループ パートナー公認会計士/税理士

税務コンサルタントの

本質はサービス業。

クライアントに寄り添いながら

より高い付加価値を提供し、

深い信頼関係を築いていく。

成なども行っていた。清宮は事務所

の数少ない日本人窓口として、これ

らの多様な業務に携わる。家族の

生活の基盤を作りながら業務もこ

なしていく日々は想像以上にハー

ドで、「当初はなかなか仕事を楽し

む余裕もなかった」という。

学んだのは、クライアントの

期待を上回るサービスの提供。

「イギリスでの3年間は、私にとって

大きな財産になりました。折悪しく

リーマンショックのタイミングでの

駐在でしたから、PwC

英国に対し

て明確な貢献をすることが求めら

れます。そこで、日本人コミュニティ

の中で人脈を広げて新たなクライ

アントを獲得するといったことに力

を入れました。その経験から人との

信頼関係づくりの力は相当磨かれ

たと感じています」

クライアントにとっては清宮が

PwC英国の顔である。自分のパ

フォーマンスが不十分であったため

に、法人全体の評判を落とすこと

だけは絶対に避けなければならな

い。清宮はその自覚のもと、クオリ

ティの高いサービスの提供にはとこ

とんこだわった。そのために法人内

の人脈を広げ、プレゼン能力を磨く

努力も。生来の負けず嫌いというこ

ともあって、清宮はこの3年間で弱

音を吐くことなく業務に取り組み、

プロジェクトマネジメントの力、プ

レゼンテーションの力、そして何よ

りも最後まで責任を持ってやり遂

げてクライアントの期待に応える

という姿勢を身につけることがで

きた。「実は、PwCの海外駐在では、

給料は現地法人の負担です。現地

で生き残るためには、それにふさわ

しい成果をもたらさなければなり

ません。家族を連れてそのプレッ

シャーの中で3年間を過ごしたこ

とで、かなりの胆力はついたという

自信があります」

海外駐在で得た経験を生かし

PwCならではの価値発揮を。

3年間の駐在を終えて帰国した清

宮は、「イギリスで担当していた日

本企業の海外進出のサポート業務

を続けたい」と考え、自ら望んで事

業法人部に籍を移した。連結納税

の導入支援や組織再編のアドバイ

ス、日系・外資系企業の税務申告業

務などの幅広い業務を手がけてい

るが、最近では特に日系企業の国

内外におけるM&Aの税務アドバ

イスに力を入れている。

M&Aのような大きな投資案件に

おいては無駄な税務コストを削減

し、税務リスクも低減できるよう

なアドバイスを行うことは非常に

重要だ。「PwCのようなグローバ

ルのネットワークを有するファー

ムだからこそできる価値発揮だと

思います」と、清宮は胸を張る。

清宮は「税務コンサルタントとは

サービス業である」と考えている。

「自分は、サービス業としてクライ

アントに高い付加価値を提供でき

ているか、と常に自問しています」

税制は国によってさまざまに異な

り、政治や経済の情勢によってめま

ぐるしく変わっていく。昨日まで正

解だったことが今日は変わってい

るということも珍しくない。一般的

に税理士の業務とは、クライアン

トの課題に対して、税法に照らして

是か非かを判断するにとどまるも

のだ、というイメージを持つ人も少な

くない。しかし、それで本当に価値が

提供できているといえるだろうか。

「大切なのはクライアントにとって

分かりやすい言葉を使い、一見難し

いと思われるリクエストに対して

も柔軟に対応し、誠実に応えていく

ことです。それがクライアントとの

深い信頼関係の構築につながって

いくのです」

そのために目の前のクライアント

を大切にし、その仕事一つひとつを

丁寧にこなしていきたいと考えて

いる。その結果が、やがてはPwC

税理士法人全体のファンを増やし

ていくことにつながると、清宮は信

じている。

15 14

世界を見通すプロフェッショナルたち

世界を見通す税務プロフェッショナルたちの、キャリアと思いをご紹介します。

Interview

Page 9: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Win・Winの関係作りに

惹かれ、税務コンサルタントに。

学生時代は小説家を目指していた

こともある清宮が就職に際して

総合商社を選んだのは、「グローバ

ル」がキーワードだった。「海外の文

化が好きだったことに加え、ニュー

ヨークに留学していた兄の影響も

ありました」

配属されたのは花形のエネルギー

部。だが、市況が悪く、「稼ぎ頭」のは

ずだったエネルギー部は相場の影

響で日々赤字が拡大するような状

況で、程なく審査部に異動。取引先

の事業再生や倒産などに関わった。

それがきっかけで清宮は財務分析

や税務などを本格的に学びたいと

思うようになり、退職して公認会計

士の勉強を始めることになる。

「税理士法人に入所することにした

のは、「結果」としての数字を事後的

に監査するのではなく、一緒に数字

を作っていくことでクライアント

とWin・Winの関係を構築で

きる点に惹かれたからです」

26歳でPwC税理士法人に入所し、

金融部に配属される。「外資系のプ

ロフェッショナルたちと仕事がし

たい」との思いで外資系の金融機関

の税務申告業務を担当したほか、

企業買収の支援や不動産ファンド

の構築の支援などにも携わった。

独自の強みを身につけるため、

ロンドンでの3年間の駐在に。

入所5年目、清宮は大きな転機を

迎える。PwC

英国のロンドン事務

所に駐在することになったのだ。

「それまでも外資系のクライアント

が多かったので英語は使っていた

のですが、苦手意識は拭えず、もっ

と英語力を磨きたいという思いが

ありました。一方で、PwC税理士

法人ならではの海外ネットワーク

を活用して自分の強みを身につけ

たいとも考えていました」

こうして2006年、清宮は妻と

生まれたばかりの娘とともにイギ

リスに飛び、PwC

英国のロンドン

事務所に赴任する。同事務所では、

日本への進出を検討中、あるいは

既に進出している現地企業に対し

て日本の税に関するアドバイスを

することが主な業務。またイギリ

スに進出している日本企業へ税務

サービスを提供するとともに、会

社法や労働法、人事などについて

のアドバイスや、日本企業向けセ

ミナーの開催、ニュースレターの作

スタッフを積極的に海外へと送り出す体制

が整っていることが、当法人の大きな特色

の一つ。その目的は、「海外での仕事や生活

を通じて、人生を大きく変えるほどのイン

パクトを経験してほしい」というものです。

このプログラムを経験した人たちは、コミュ

ニケーション能力や海外のビジネスに対す

る理解などが一段とレベルアップし、大き

な戦力として活躍の場を広げています。

海外勤務制度 成なども行っていた。清宮は事務所

の数少ない日本人窓口として、これ

らの多様な業務に携わる。家族の

生活の基盤を作りながら業務もこ

なしていく日々は想像以上にハー

ドで、「当初はなかなか仕事を楽し

む余裕もなかった」という。

学んだのは、クライアントの

期待を上回るサービスの提供。

「イギリスでの3年間は、私にとって

大きな財産になりました。折悪しく

リーマンショックのタイミングでの

駐在でしたから、PwC

英国に対し

て明確な貢献をすることが求めら

れます。そこで、日本人コミュニティ

の中で人脈を広げて新たなクライ

アントを獲得するといったことに力

を入れました。その経験から人との

信頼関係づくりの力は相当磨かれ

たと感じています」

クライアントにとっては清宮が

PwC英国の顔である。自分のパ

フォーマンスが不十分であったため

に、法人全体の評判を落とすこと

だけは絶対に避けなければならな

い。清宮はその自覚のもと、クオリ

ティの高いサービスの提供にはとこ

とんこだわった。そのために法人内

の人脈を広げ、プレゼン能力を磨く

努力も。生来の負けず嫌いというこ

ともあって、清宮はこの3年間で弱

音を吐くことなく業務に取り組み、

プロジェクトマネジメントの力、プ

レゼンテーションの力、そして何よ

りも最後まで責任を持ってやり遂

げてクライアントの期待に応える

という姿勢を身につけることがで

きた。「実は、PwCの海外駐在では、

給料は現地法人の負担です。現地

で生き残るためには、それにふさわ

しい成果をもたらさなければなり

ません。家族を連れてそのプレッ

シャーの中で3年間を過ごしたこ

とで、かなりの胆力はついたという

自信があります」

海外駐在で得た経験を生かし

PwCならではの価値発揮を。

3年間の駐在を終えて帰国した清

宮は、「イギリスで担当していた日

本企業の海外進出のサポート業務

を続けたい」と考え、自ら望んで事

業法人部に籍を移した。連結納税

の導入支援や組織再編のアドバイ

ス、日系・外資系企業の税務申告業

務などの幅広い業務を手がけてい

るが、最近では特に日系企業の国

内外におけるM&Aの税務アドバ

イスに力を入れている。

M&Aのような大きな投資案件に

おいては無駄な税務コストを削減

し、税務リスクも低減できるよう

なアドバイスを行うことは非常に

重要だ。「PwCのようなグローバ

ルのネットワークを有するファー

ムだからこそできる価値発揮だと

思います」と、清宮は胸を張る。

清宮は「税務コンサルタントとは

サービス業である」と考えている。

「自分は、サービス業としてクライ

アントに高い付加価値を提供でき

ているか、と常に自問しています」

税制は国によってさまざまに異な

り、政治や経済の情勢によってめま

ぐるしく変わっていく。昨日まで正

解だったことが今日は変わってい

るということも珍しくない。一般的

に税理士の業務とは、クライアン

トの課題に対して、税法に照らして

是か非かを判断するにとどまるも

のだ、というイメージを持つ人も少な

くない。しかし、それで本当に価値が

提供できているといえるだろうか。

「大切なのはクライアントにとって

分かりやすい言葉を使い、一見難し

いと思われるリクエストに対して

も柔軟に対応し、誠実に応えていく

ことです。それがクライアントとの

深い信頼関係の構築につながって

いくのです」

そのために目の前のクライアント

を大切にし、その仕事一つひとつを

丁寧にこなしていきたいと考えて

いる。その結果が、やがてはPwC

税理士法人全体のファンを増やし

ていくことにつながると、清宮は信

じている。

クライアントにプラスアルファの価値を届けているか、常に自らに問いかけている。

ロンドンアイから撮影したPwC英国 ロンドン事務所。当初は大変でしたが、徐々に楽しむ余裕もできました。

娘とロンドンの街を背景に。初めての海外勤務とともに、初めての子育てに奮闘したことも思い出深いです。

チャリティマラソンに参加。ベストなパフォーマンスのためにも自己管理は欠かせないと考えています。

一つひとつのクライアントの満足が

法人全体のファンを増やす。

17 16

Page 10: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Profile | 大学卒業後、個人経営の会計事務所に勤務した後、PwC税理士法人に入所する。以来10数年、金融部において、主にバンキング&キャピタルマーケッツとアセット&ウェルスマネジメント業界に対する税務アドバイス業務に従事。金融・不動産および国際税務分野に特化した税務コンサルタントとして、豊富な税務経験を有している。

明確なイメージがなかった

税務コンサルタントの第一歩。

2016年にパートナーとなった

箱田。税務コンサルタントとして

第一歩を踏み出してからちょうど

20年目のことである。「私が大学生

の頃はバブル後の就職難で、女性が

総合職として就職するのが非常に

困難だった時代。そんな中で私は、

自立するためには手に職をつけな

ければと考えました」そこで選んだ

のが税理士の資格。「実は税理士が

どんな仕事かそれほどよく知らず

に勉強していました」と、箱田は笑う。

大学在学中に税理士試験に合格し

た箱田は、先輩の紹介で個人経営

の会計事務所に就職する。「どんな

プロフェッショナルになりたいと

か、将来はこんな仕事がしたいとか、

イメージはまったくなかったです」

メンバーは数人の事務所で、クライ

アントは中小オーナー企業が中心。

所得税や相続税などさまざまな

税の相談が寄せられ、箱田自身も

毎週のように税務署に足を運ぶな

ど、文字通り「下働き」からキャリア

をスタートした。「仕事に慣れてくる

と、次第にルーティンの作業をこな

していく感覚になりました。このま

までは成長できないのではと不安

を感じるようになり、ステップアッ

プのために転職を決意しました」

転職してぶつかった大きな壁。

一歩ずつ、乗り越えていった。

成長の環境を求めて箱田が叩いた

のが、PwC税理士法人のドア。大学

を出て4年目の春だった。配属され

たのは金融部。特に外資系の金融

機関などのクライアントに対して

税務申告業務や税務アドバイス業

務を担当することになった。

「驚くことばかりでした。まず金融

関係の言葉が分からない。上司が

何を言っているか理解できません

でした。加えて英語ができなくて、

クライアントの資料やメールが全

部英語だったりしますから、今振り

返っても大変でした。これは腹を

くくるしかないと覚悟を決めて、

一つひとつ、基礎から学びましたね」

箱田にとってこれは大きな壁だっ

た。もちろん乗り越えていくには

努力をする以外にない。自分で本

を買って家で勉強したり、同僚と勉

強会をしながら次第に知識を増

やしていったり。せっかく最先端

の金融を学べる環境にいるのだか

ら、何とかキャッチアップしたいと

もがき、悩み、時に足踏みしながらも、自らの道を歩んでいく。

箱田 晶子Akiko Hakoda

金融部  パートナー税理士

焦らず、自分の歩幅で、

歩んできた道。

今、パートナーとして

新たな一歩を踏み出していく。

いう思いで取り組んでいった。

「ハードルは高かったです。しかし、

徐々に力がついてくるにつれ、仕事

の面白みが広がっていきました。成

長の実感があったから、大変だった

けれど、苦痛ではなかったですね」

仕事と育児の両立に挑む。

それが自分の自然な選択。

2002年、箱田は大きな曲がり角

に立った。前年に結婚し、妊娠・出産

というライフイベントを迎えるこ

とになったのである。周囲は出産後

に復職してくることを期待してい

たが、正直、箱田にはそれほど明確

なプランはなかったという。「上司に

一緒に書籍の執筆をしないかと誘っ

てもらったこともあり、とりあえず

復職することにしました。大変だっ

たのは、復職後。仕事も大切だけれ

ど、育児も大切にしたいという思い

が強く、毎日が綱渡り。なるべく効

率的に、と日々努力しました」

箱田は、退社の時間から逆算して

自分自身の一日のスケジュールを

組み立てるなどタイムマネジメン

トに真剣に取り組み、仕事と育児の

両立に挑戦した。ランチや飲み会

など周囲の仲間とコミュニケーショ

ンを深める場に参加できない、みん

なが働いているのに自分一人だけが

先に帰る、といったことに焦燥感を

抱きつつ、「母親の仕事も自分の重要

な使命」と考え、両立のための道を

模索したのである。そんな箱田に、

周囲もエールを送ってくれて、上司

は自宅でもできる仕事を積極的に

アサインしてくれ、同僚、後輩もサ

ポートしてくれた。

「仕事は大好きですが、自分の生活

もある。その折り合いをつけるには、

自分は自分のスタイルを貫くとい

う割り切りが必要でした。しっかり

両立できていたかというと自信は

ないですが、後悔はありません」

そして、パートナーに。

新たなチャレンジの決断。

「パートナーになるというのは、自分

にとって大きな決断でした」と箱田。

キャリア、実力ともにパートナーと

なるにふさわしいと周囲は目して

いたが、箱田自身はやっていける

自信がなかったという。「入所した

時からパートナーを目指していた

わけではなく、強い上昇志向もあり

ませんでした。ただ楽しく仕事を

続けたいと考えていたんです」

迷った箱田は、女性の先輩パート

ナーに話を聞いてみた。「せっかく

のチャンスだし、応援するからチャ

レンジしてみては?

とアドバイス

いただきました。それを聞き私も、

自分がさらに成長するためには

新たなチャレンジが必要、と思い

決断しました」

もちろんパートナーというポジショ

ンは非常に重いものだ。常に仕事を

意識しなくてはならないし、負うべ

き責任も大きい。それを箱田は「茨

の道」と言う。そんな厳しい道を行

こうという決断をして、箱田は一歩

を踏み出した。

私のような生き方が

あってもいいと思う。

もがきながら、時に足踏みしながら、

税務コンサルタントとしての道を

歩んできた箱田。「まっすぐに全力

疾走してきた先輩たちだけでなく、

私のように迷いながら歩んできた

タイプのロールモデルがいてもいい

かもしれませんね。決してスーパー

な存在ではない、普通のワーキング

マザーです。そんな私の背中を見て、

後輩が続いてくれたら嬉しいです」

これからの箱田は、税務のプロとし

てこの分野なら誰にも負けないと

いう強みを磨きつつ、著書などを通

じて対外的にもアピールしていき

たいと考えている。だが、どんなに忙

しくなっても、自分のスタイルは大切

にしたいし、連日夜遅くまで働く

ことも難しい。「後に続く女性たち

が私を見て、あんなふうに働きたい、

自分もあんなふうにならなれる、

と思ってくれたら嬉しい。どこまで

できるか分からないけれど、やれる

だけやってみようと思っています」

満面の笑みで箱田は、そう答えてく

れた。

19 18

世界を見通すプロフェッショナルたちInterview

Page 11: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

明確なイメージがなかった

税務コンサルタントの第一歩。

2016年にパートナーとなった

箱田。税務コンサルタントとして

第一歩を踏み出してからちょうど

20年目のことである。「私が大学生

の頃はバブル後の就職難で、女性が

総合職として就職するのが非常に

困難だった時代。そんな中で私は、

自立するためには手に職をつけな

ければと考えました」そこで選んだ

のが税理士の資格。「実は税理士が

どんな仕事かそれほどよく知らず

に勉強していました」と、箱田は笑う。

大学在学中に税理士試験に合格し

た箱田は、先輩の紹介で個人経営

の会計事務所に就職する。「どんな

プロフェッショナルになりたいと

か、将来はこんな仕事がしたいとか、

イメージはまったくなかったです」

メンバーは数人の事務所で、クライ

アントは中小オーナー企業が中心。

所得税や相続税などさまざまな

税の相談が寄せられ、箱田自身も

毎週のように税務署に足を運ぶな

ど、文字通り「下働き」からキャリア

をスタートした。「仕事に慣れてくる

と、次第にルーティンの作業をこな

していく感覚になりました。このま

までは成長できないのではと不安

を感じるようになり、ステップアッ

プのために転職を決意しました」

転職してぶつかった大きな壁。

一歩ずつ、乗り越えていった。

成長の環境を求めて箱田が叩いた

のが、PwC税理士法人のドア。大学

を出て4年目の春だった。配属され

たのは金融部。特に外資系の金融

機関などのクライアントに対して

税務申告業務や税務アドバイス業

務を担当することになった。

「驚くことばかりでした。まず金融

関係の言葉が分からない。上司が

何を言っているか理解できません

でした。加えて英語ができなくて、

クライアントの資料やメールが全

部英語だったりしますから、今振り

返っても大変でした。これは腹を

くくるしかないと覚悟を決めて、

一つひとつ、基礎から学びましたね」

箱田にとってこれは大きな壁だっ

た。もちろん乗り越えていくには

努力をする以外にない。自分で本

を買って家で勉強したり、同僚と勉

強会をしながら次第に知識を増

やしていったり。せっかく最先端

の金融を学べる環境にいるのだか

ら、何とかキャッチアップしたいと

税務コンサルタントは、専門性と経験があれ

ば、男女の別なく長く活躍できます。しかし、

そのレベルに達するまでには相当の時間が

必要であり、一人前になったのに出産を理由

に辞めてしまうということは大変に残念な

ことです。そこで当法人では、女性が継続

して働き続けられるよう、産前産後休業、育

児休業、短時間勤務、時差通勤、在宅勤務な

どの制度を整えています。

産前産後休業・育児休業

大学の卒業旅行で。手に職をと選んだ税理士の道でしたが、明確なビジョンはありませんでした。

海外語学研修でのホストファミリーとの一枚。当時4歳の娘を伴っての留学で、多くのことを学びました。

いう思いで取り組んでいった。

「ハードルは高かったです。しかし、

徐々に力がついてくるにつれ、仕事

の面白みが広がっていきました。成

長の実感があったから、大変だった

けれど、苦痛ではなかったですね」

仕事と育児の両立に挑む。

それが自分の自然な選択。

2002年、箱田は大きな曲がり角

に立った。前年に結婚し、妊娠・出産

というライフイベントを迎えるこ

とになったのである。周囲は出産後

に復職してくることを期待してい

たが、正直、箱田にはそれほど明確

なプランはなかったという。「上司に

一緒に書籍の執筆をしないかと誘っ

てもらったこともあり、とりあえず

復職することにしました。大変だっ

たのは、復職後。仕事も大切だけれ

ど、育児も大切にしたいという思い

が強く、毎日が綱渡り。なるべく効

率的に、と日々努力しました」

箱田は、退社の時間から逆算して

自分自身の一日のスケジュールを

組み立てるなどタイムマネジメン

トに真剣に取り組み、仕事と育児の

両立に挑戦した。ランチや飲み会

など周囲の仲間とコミュニケーショ

ンを深める場に参加できない、みん

なが働いているのに自分一人だけが

先に帰る、といったことに焦燥感を

抱きつつ、「母親の仕事も自分の重要

な使命」と考え、両立のための道を

模索したのである。そんな箱田に、

周囲もエールを送ってくれて、上司

は自宅でもできる仕事を積極的に

アサインしてくれ、同僚、後輩もサ

ポートしてくれた。

「仕事は大好きですが、自分の生活

もある。その折り合いをつけるには、

自分は自分のスタイルを貫くとい

う割り切りが必要でした。しっかり

両立できていたかというと自信は

ないですが、後悔はありません」

そして、パートナーに。

新たなチャレンジの決断。

「パートナーになるというのは、自分

にとって大きな決断でした」と箱田。

キャリア、実力ともにパートナーと

なるにふさわしいと周囲は目して

いたが、箱田自身はやっていける

自信がなかったという。「入所した

時からパートナーを目指していた

わけではなく、強い上昇志向もあり

ませんでした。ただ楽しく仕事を

続けたいと考えていたんです」

迷った箱田は、女性の先輩パート

ナーに話を聞いてみた。「せっかく

のチャンスだし、応援するからチャ

レンジしてみては?

とアドバイス

いただきました。それを聞き私も、

自分がさらに成長するためには

新たなチャレンジが必要、と思い

決断しました」

もちろんパートナーというポジショ

ンは非常に重いものだ。常に仕事を

意識しなくてはならないし、負うべ

き責任も大きい。それを箱田は「茨

の道」と言う。そんな厳しい道を行

こうという決断をして、箱田は一歩

を踏み出した。

私のような生き方が

あってもいいと思う。

もがきながら、時に足踏みしながら、

税務コンサルタントとしての道を

歩んできた箱田。「まっすぐに全力

疾走してきた先輩たちだけでなく、

私のように迷いながら歩んできた

タイプのロールモデルがいてもいい

かもしれませんね。決してスーパー

な存在ではない、普通のワーキング

マザーです。そんな私の背中を見て、

後輩が続いてくれたら嬉しいです」

これからの箱田は、税務のプロとし

てこの分野なら誰にも負けないと

いう強みを磨きつつ、著書などを通

じて対外的にもアピールしていき

たいと考えている。だが、どんなに忙

しくなっても、自分のスタイルは大切

にしたいし、連日夜遅くまで働く

ことも難しい。「後に続く女性たち

が私を見て、あんなふうに働きたい、

自分もあんなふうにならなれる、

と思ってくれたら嬉しい。どこまで

できるか分からないけれど、やれる

だけやってみようと思っています」

満面の笑みで箱田は、そう答えてく

れた。

「頑張れば自分でもあんなふうになれる」。後輩たちが勇気を持ってくれるなら。

PwC税理士法人1年目。すべてが驚くことばかりで周囲についていくのに必死の毎日でした。

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Page 12: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Profile | 大学卒業後、監査法人を経て2003年にPwC税理士法人大阪事務所に入所。東京事務所勤務の後、2008年に大阪事務所に新設された移転価格コンサルティンググループに異動。現在は大阪事務所・名古屋事務所での業務に加え、一般税務・移転価格のワンストップサービス体制を構築するため、週2日を東京事務所でも勤務。

* ジョブ□□□□

移転価格税制に刺激を受け、

監査法人から税理士法人へ。

「大学では化学を専攻していまし

た。大学院に行くつもりだったんで

すが、ある時、研究は自分には向い

ていないと気づいてしまって…

公認会計士を目指した理由を、野

田は照れくさそうに語った。会計の

知識はまったくなかったが、理系と

いうこともあって数字は得意だ。学

び始めると、面白さも増してきた。

1年の勉強の後、無事合格した野

田は、大手の監査法人で働くことに

なる。「入所して3年半、監査とコン

サルティングを中心に仕事をして

いました」

そんな彼に、ある日、転機が訪れる。

監査を担当していた企業で、移転

価格税制の実務に触れる機会が

あったのだ。野田は、会計基準に比

べ、遥かに緻密で論理的な税法の

構造を美しいと思い、知的好奇心

を揺さぶられた。日本国内ではまだ

まだ移転価格の認知度が低く、専門

とするファームも少ない時代だっ

た。「担当企業の部長からも、今後、

移転価格はとても重要な分野にな

るとレクチャーされ、一気に興味が

湧きました」閃きがあると、行動は

早い。彼は監査法人からPwC税理

士法人へと転職を果たすことになる。

実感した監査法人との違い。

税理士法人の醍醐味に気づく。

当時のPwC税理士法人はまだ規

模もそれほど大きくなく、担当者に

はさまざまなサービスラインの業

務をこなすことが求められた。大

手監査法人で、縦割り型の業務進

行に慣れた野田には、その状況は

かえって魅力的に映ったという。外

資系中心のクライアントも新鮮

だった。「最初は移転価格の仕事が

3割から4割ぐらい、残りは通常

の法人税務を担当していました。

外資系の仕事が中心で、英語を

使う機会がものすごく多いことに

は驚きましたね」

その中で野田は、監査法人とは違

う、税理士法人ならではの仕事の

醍醐味を発見していった。「一つひ

とつの案件が監査業務に比べて

小さいので、プロジェクトに参加す

るメンバーも多くはありません。

その分、各個人の力量が結果に如

実に反映されるという面白さがあ

ります」

また、企業が作った数字に証明を与

える監査と違い、税理士法人は企業

新しい強みをつくり、大阪・名古屋事務所の成長をリードする。

の数字そのものを作るという違い

がある。「万一ミスがあった場合の

プレッシャーは、比べ物にならない

ほどですが、そこがやりがいでもあ

ります」野田はポジティブに語る。

知識を蓄え、自分を磨く。

成長への下地となった 代。

PwC税理士法人へ入所した野田

が意識したのは、徹底的に自分へ

のインプットを行うことだったと

いう。「同業界の人たちと本を書い

たり、税務以外の分野も含めて学ん

だり、手当たり次第に勉強しました」

30歳までは投資の時期。野田には

そんな信念があった。「若い頃に知

識を蓄えて実務に触れるのと、それ

をせずに実務を行うのでは、将来、

雲泥の差が出ると思っていました。

たとえば民法や会社法をしっかり

と理解していれば、実務の中で何か

引っかかることが出てきます。その

引っかかる部分を増やすために、知

識を蓄えていきました」

2008年、貪欲に自分を磨き続け

る日々の中、朗報が届いた。大阪事

務所に移転価格コンサルティング

グループが立ち上がることになっ

たのだ。「その少し前から移転価格

に悩む日系企業が急速に増えてき

ました。外資系企業は1980年

代から取り組んでいたのですが、こ

の頃を境に移転価格を巡るビジネ

スが日系企業中心に大きく変わっ

ていきました」当時は大阪に常駐

して日系企業を中心に移転価格の

対応ができる税理士法人は少なく、

野田を中心とする移転価格コンサ

ルティンググループは、この分野で

の「さきがけ」として活躍した。

パートナーに昇格。プロ集団

をマネジメントする立場に。

移転価格コンサルティンググループ

を成功させた野田は、2012年に

パートナーに昇格した。「パートナー

になる前と後での一番の違いは、責

任の大きさだと思いました」野田は

語る。「パートナーはクライアント

に対してはもちろん、スタッフに

対しても大きな責任を負っていま

す。その点は常に意識しています」

一方で一人のプロフェッショナルと

して知識や能力の向上が求められ

ることは、パートナーとなっても変

わらない。「当たり前の話かもしれ

ませんが、私たちは各個人が独立

可能なプロフェッショナルです。役

職としての上下関係はあります

が、プロフェッショナルとしての上

下関係はなく、対等の立場で個々

の能力を生かし、その結果として組

織を強くするのが、私たち流のマネ

ジメントだと思います」

プロフェッ

ショナルのマネジメントに一般的な

ベストプラクティスは存在しない。

今は自らベストプラクティスを考え

抜き、新しい価値を生み出していき

たいと野田は語る。

オリジナリティを磨き、

強みのある個人、組織に。

2014年、大阪事務所・名古屋事

務所に国際税務アドバイザリーグ

ループが新設され、野田はその責任

者に就任した。一般税務部門と移転

価格コンサルティング部門を統合、

一体運営することで、クライアント

に対してワンストップ

サービスを

提供する新しい試みだ。一般税務部

門は税法条文に関する深い知識を

備えており、移転価格コンサルティ

ング部門は数字の分析や税務当

局との折衝能力、高度な英語力を

持つ。2つのプロフェッショナル集

団を融合し、個人の能力を最大限

に高めながら、組織を強くするこ

とが狙いだという。他のファームが

行っていないこと、場合によっては

東京事務所でさえ行っていないこ

と、これらを実現することが、現在

所管する大阪事務所・名古屋事務

所のオリジナリティにつながる、と

野田は考える。「PwC税理士法人

には、高い専門性を持つ人材を育て

るための組織と環境、そして柔軟

性があると思います。プロとしての

オリジナリティを磨いて税務プロ

フェッショナルとして成長したい方

に、ぜひ来ていただきたいですね」

最後に、野田はそう語った。

野田 幸嗣Koji Noda

国際税務/M&Aグループ(大阪事務所・名古屋事務所)パートナー公認会計士/税理士

オリジナリティを磨き、

個としてチームとして

成長を続ける。

プロ集団を率いていく

責任とやりがい。

23 22

世界を見通すプロフェッショナルたちInterview

Page 13: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

移転価格税制に刺激を受け、

監査法人から税理士法人へ。

「大学では化学を専攻していまし

た。大学院に行くつもりだったんで

すが、ある時、研究は自分には向い

ていないと気づいてしまって…

公認会計士を目指した理由を、野

田は照れくさそうに語った。会計の

知識はまったくなかったが、理系と

いうこともあって数字は得意だ。学

び始めると、面白さも増してきた。

1年の勉強の後、無事合格した野

田は、大手の監査法人で働くことに

なる。「入所して3年半、監査とコン

サルティングを中心に仕事をして

いました」

そんな彼に、ある日、転機が訪れる。

監査を担当していた企業で、移転

価格税制の実務に触れる機会が

あったのだ。野田は、会計基準に比

べ、遥かに緻密で論理的な税法の

構造を美しいと思い、知的好奇心

を揺さぶられた。日本国内ではまだ

まだ移転価格の認知度が低く、専門

とするファームも少ない時代だっ

た。「担当企業の部長からも、今後、

移転価格はとても重要な分野にな

るとレクチャーされ、一気に興味が

湧きました」閃きがあると、行動は

早い。彼は監査法人からPwC税理

士法人へと転職を果たすことになる。

実感した監査法人との違い。

税理士法人の醍醐味に気づく。

当時のPwC税理士法人はまだ規

模もそれほど大きくなく、担当者に

はさまざまなサービスラインの業

務をこなすことが求められた。大

手監査法人で、縦割り型の業務進

行に慣れた野田には、その状況は

かえって魅力的に映ったという。外

資系中心のクライアントも新鮮

だった。「最初は移転価格の仕事が

3割から4割ぐらい、残りは通常

の法人税務を担当していました。

外資系の仕事が中心で、英語を

使う機会がものすごく多いことに

は驚きましたね」

その中で野田は、監査法人とは違

う、税理士法人ならではの仕事の

醍醐味を発見していった。「一つひ

とつの案件が監査業務に比べて

小さいので、プロジェクトに参加す

るメンバーも多くはありません。

その分、各個人の力量が結果に如

実に反映されるという面白さがあ

ります」

また、企業が作った数字に証明を与

える監査と違い、税理士法人は企業

の数字そのものを作るという違い

がある。「万一ミスがあった場合の

プレッシャーは、比べ物にならない

ほどですが、そこがやりがいでもあ

ります」野田はポジティブに語る。

知識を蓄え、自分を磨く。

成長への下地となった 代。

PwC税理士法人へ入所した野田

が意識したのは、徹底的に自分へ

のインプットを行うことだったと

いう。「同業界の人たちと本を書い

たり、税務以外の分野も含めて学ん

だり、手当たり次第に勉強しました」

30歳までは投資の時期。野田には

そんな信念があった。「若い頃に知

識を蓄えて実務に触れるのと、それ

をせずに実務を行うのでは、将来、

雲泥の差が出ると思っていました。

たとえば民法や会社法をしっかり

と理解していれば、実務の中で何か

引っかかることが出てきます。その

引っかかる部分を増やすために、知

識を蓄えていきました」

2008年、貪欲に自分を磨き続け

る日々の中、朗報が届いた。大阪事

務所に移転価格コンサルティング

グループが立ち上がることになっ

たのだ。「その少し前から移転価格

に悩む日系企業が急速に増えてき

ました。外資系企業は1980年

代から取り組んでいたのですが、こ

の頃を境に移転価格を巡るビジネ

スが日系企業中心に大きく変わっ

ていきました」当時は大阪に常駐

して日系企業を中心に移転価格の

対応ができる税理士法人は少なく、

野田を中心とする移転価格コンサ

ルティンググループは、この分野で

の「さきがけ」として活躍した。

パートナーに昇格。プロ集団

をマネジメントする立場に。

移転価格コンサルティンググループ

を成功させた野田は、2012年に

パートナーに昇格した。「パートナー

になる前と後での一番の違いは、責

任の大きさだと思いました」野田は

語る。「パートナーはクライアント

に対してはもちろん、スタッフに

対しても大きな責任を負っていま

す。その点は常に意識しています」

一方で一人のプロフェッショナルと

して知識や能力の向上が求められ

ることは、パートナーとなっても変

わらない。「当たり前の話かもしれ

ませんが、私たちは各個人が独立

可能なプロフェッショナルです。役

職としての上下関係はあります

が、プロフェッショナルとしての上

下関係はなく、対等の立場で個々

の能力を生かし、その結果として組

織を強くするのが、私たち流のマネ

ジメントだと思います」

プロフェッ

ショナルのマネジメントに一般的な

ベストプラクティスは存在しない。

今は自らベストプラクティスを考え

抜き、新しい価値を生み出していき

たいと野田は語る。

オリジナリティを磨き、

強みのある個人、組織に。

2014年、大阪事務所・名古屋事

務所に国際税務アドバイザリーグ

ループが新設され、野田はその責任

者に就任した。一般税務部門と移転

価格コンサルティング部門を統合、

一体運営することで、クライアント

に対してワンストップ

サービスを

提供する新しい試みだ。一般税務部

門は税法条文に関する深い知識を

備えており、移転価格コンサルティ

ング部門は数字の分析や税務当

局との折衝能力、高度な英語力を

持つ。2つのプロフェッショナル集

団を融合し、個人の能力を最大限

に高めながら、組織を強くするこ

とが狙いだという。他のファームが

行っていないこと、場合によっては

東京事務所でさえ行っていないこ

と、これらを実現することが、現在

所管する大阪事務所・名古屋事務

所のオリジナリティにつながる、と

野田は考える。「PwC税理士法人

には、高い専門性を持つ人材を育て

るための組織と環境、そして柔軟

性があると思います。プロとしての

オリジナリティを磨いて税務プロ

フェッショナルとして成長したい方

に、ぜひ来ていただきたいですね」

最後に、野田はそう語った。

税理士法人内の別部門・別事務所での業務、

または現所属部門内での新しい業務への

挑戦を自己申告できる制度。税理士法人に

とどまらず、PwC Japanグループの他メ

ンバーファームへの転籍ができる制度(Open

Entry Program)もあり、法人内外でのキャリ

アの選択肢を幅広く提供しています。PwC

の中で、キャリアを途切らせることなく、

さまざまな業務を経験することが可能です。

異動申告制度

Outingという交流イベントで、メンバーと綱引き。皆、頼りになるプロフェッショナルたちです。

個性を磨き、高みに挑む。プロとしての成長が見えてくる。

クライアントとの懇親会にて。税務に対する市場のニーズは常に意識をしています。

大阪事務所に移転価格部を立ち上げた際のセミナー。部門を背負う誇りと不安の入り混じった表情です。

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Page 14: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

さまざまなバックグラウンドを

持ったプロフェッショナルたち。

木野

 今日集まってもらった皆さ

んは、それぞれ違ったバックグラ

ウンドをお持ちだと聞いていま

す。皆さんそれぞれの経歴を簡単

に紹介してもらえますか。

髙﨑

 私は前職は証券会社で、税

務を担当するうちにより幅広い

知見を持ちたいと考え、税理士試

験の勉強をしながら転職活動を

始めました。北村さんは?

北村

 私は銀行からの中途入所で

す。銀行に新卒で入り営業をして

いたのですが、より専門的な知識

を身につけてクライアントに貢献

したいと考えたことから、公認会

計士を志望しました。

木野

 北村さんはどうしてPwC

税理士法人を選択したのですか。

北村

 私の場合、前職をわざわざ

辞めて公認会計士になったので、他

の人とは少し違うことがしたい、差

別化がしたいと考えていました。実

際、公認会計士で税務が分かる人

はまだ少ないし、税務の中でも金

融の税務に明るい人はもっと少な

い。また、金融機関で金融商品を

扱っていたので、その課税関係も

理解できますし、金融独特の用語

などにも馴染みがある。そこを極め

ることで自分なりの強みが身につ

くのかなという思いがありました。

梅田

 そういう意味でいうと、私

はだいぶ毛色が違いますね。前職

はネットワークのエンジニアでし

て、正直、公認会計士という名前

さえ知らないところからの転職で

した。26歳の頃です。

木野

 どうしてそんな転職を?

梅田

 実は、自分がコンピューター

が好きではないことに気づき、専

門職への憧れもあったので、公認

会計士を目指しました。

先輩たちが感じた、監査と

税務コンサルティングの違い。

木野

これまでの3名は、いわゆる

一般事業会社から転職されてきた

方々です。一方、森部さんは監査法

人からの転職になりますよね。

森部

 はい。前職は監査法人で、

さらにその前は一般事業会社で働

いていました。実は北村さんと公

認会計士協会の資格研修で知り合

い、自分の経験が生かせる税務の

仕事があると教えてもらって転職

を決意したんです。

木野

 比較的ピンポイントな決断

ですね。もともと税理士法人への

興味が大きかったのでしょうか。

森部

 はい。法律を解釈して、実

務に適応するという過程が非常に

プロフェッショナルだなと感じて

いました。監査法人ですとクライ

アントのビジネスをチェックする

仕事が多いのですが、税務ですと

クライアントのビジネスを知って

経営に関与できる部分も多いので。

クライアントに寄り添って、クライ

アントの役に立つという立場で業

務を行えることが魅力でしたね。

熊井

 私の前職はPwCあらた有限

責任監査法人でした。監査を3年半

経験した頃、違う立場で仕事がした

いと思いはじめ、*OEPを使って

PwC税理士法人へ移ってきました。

木野

 その頃、税務に対してどんな

イメージを持っていましたか。

熊井

 実は職場にPwC税理士法

人から移籍された方がいて、その方

から「税理士法人は仕事に対して

貪欲な、個人の成長意欲が高い環

境だよ」と聞き、楽しそうな職場だ

なと感じていました。

木野

 実際はどうでした?

熊井

 業務が違うから当然かもし

れませんが、仕事のスピード感が印

象的でした。タイトなスケジュール

の中で、テキパキ仕事を進める感じ

ですね。大変な部分もありますが、

チャレンジングでやりがいある、自

分に合った環境だと思っています。

税務により深く関わり、

成長できる環境を求めて。

木野

 湯川さんは別の税理士法人

からの入所になりますよね。

湯川

 はい。前職はごく少人数の

税理士法人で、街の税理士さんと

いう感じでした。記帳代行などの

細かいところまですべて請け負っ

て、全然会計が分からない方をサ

ポートする業務が多かったです。

私自身、当初はそういう街の税理

士さんを目指していました。でも

1年ほど働いて、ちょうど業務が一

回転した時、大学院で勉強したこ

とがあまり役に立っていないなと

思うようになり…

。また小規模な

事務所なので、世代が近い人が全然

いないということもあって、転職を

考えるようになりました。

木野

 転職先がいろいろある中

で、PwC税理士法人を選んだの

はどんな理由からでしょうか。

湯川

 規模の大きな事務所なら、

たくさんの税法の論点に触れられ

ると考えていました。それに同世

代の人と一緒に働く機会も多いは

ず、そんな思いで大手を中心に

回ったのですが、PwC税理士法

人はパートナーのお話やオフィス

に感じた活気が決め手でした。雰

囲気がすごく明るくて、コミュニ

ケーションも活発でしたね。

木野

 私も湯川さんと同じく、小

規模な税理士法人に1年半ほど勤

めた後に転職したのですが、実は

当初からPwC税理士法人を志望

していました。私はPwC税理士

法人で学生時代にアルバイトをし

た経験があって、その時に出会った

スタッフの方たちに憧れを抱いて

いたんです。活気があって向上心

があって、女性がのびのびと男性と

対等な立場で活躍している環境を

見て、ここで働きたいと思っていた

んです。

Talk Session

1234567

木野 明日香 Asuka Kino事業法人部 マネージャー 税理士 入所10年目

髙﨑 基和 Motokazu Takasaki金融部 シニア アソシエイト税理士5科目合格 入所3年目

梅田 伴明 Tomoaki Umeda事業法人部  シニア アソシエイト公認会計士 入所5年目

熊井 友里恵 Yurie Kumai事業法人部 シニア アソシエイト公認会計士 入所5年目

北村 勝信 Katsunobu Kitamura金融部 シニア アソシエイト公認会計士/税理士 入所5年目

森部 裕介 Yusuke Moribe金融部 アソシエイト会計士論文式試験合格 入所1年目

湯川 紗世 Sayo Yukawa事業法人部 アソシエイト  税理士2科目合格 入所1年目

1

2

3

4

5

6

7

税務のプロとして

どう生きていく?最前線で活躍する若手のプロフェッショナルたちが、おのおのがPwC税理士法人を選んだ理由、そして仕事のやりがいや楽しさについて語ります。ポジティブに未来を見つめる、彼らの情熱をこの座談会から感じ取ってください。

座談会

*OEP(Open Entry Program)PwCのメンバーファームへの転籍を含めた異動・転籍ができる制度

※所属部門、職階、入所年数は取材時(2017年4月)のものです。

27 26

Page 15: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Talk Session

活気を生み出す源は、

チャレンジを促す雰囲気。

森部

 確かに、木野さんが言われ

たように、PwC税理士法人には

何か活気あふれる感じがします

ね。これってどこから来ると思い

ますか?

湯川

 PwC税理士法人には、向

上心を持つ人を認めて、その人が

どんどんチャレンジしていける雰

囲気がありますよね。それが活気

につながっているんじゃないで

しょうか。

熊井

 そうですね。一緒に働いて

学ぶところが多い同僚・先輩が

いることはとても刺激になります。

優秀で向上心にあふれた人がたく

さんいて、しかも楽しそうに仕事

をしている。それってすごく素晴

らしいことだと思うんです。

髙﨑

 年が同じくらいのメンバー

が多いのもいいですね。同じよう

な案件をやっているときに互いに

情報共有したり、聞き合ったり。

大規模な法人ならではですね。

パートナーとの距離の近さが

成長につながる。

熊井

 それと、活気のもう一つの

要因は、パートナーとの距離の近

さですね。異動してきて一番それ

を印象深く感じました。監査法人

ですとパートナーと直接お話しす

る機会はあまりなかったのですが、

こちらだと事あるごとにパート

ナーに相談したり、説明したりする

ケースがあります。

髙﨑

 それは本当にありがたい環

境だと思います。たいてい1日1

回はパートナーと話す機会がある

んですが、*

Big4のパートナー

というものすごい存在感を持つ方

が、私たちの説明をきちんと聞い

てくれて、なおかつアドバイスも

してくれる。

梅田

 そうですよね。私の経験で

も、一般事業会社だと部長以上の

クラスの方と直接お話しする機会

なんてほぼありませんでした。

木野

 日本でトップクラスのプロ

フェッショナルがいて、その方たち

と最先端のサービスの提供ができ

るというのは、他では経験できな

いことかもしれませんね。

税務コンサルタントとして

まず身につけるべきこと。

木野

 優れた同僚や先輩、パート

ナーから学びを得られる環境にい

るわけですが、具体的にはどのよ

うなことを身につけたいですか?

湯川

 私は経験が少ないところか

ら入ったので、すべてが勉強です

し、成長につながっていると思い

ます。電話でクライアントと話し

ている先輩の会話に聞き耳を立て

て、「そういうふうに言えば伝わる

んだ!」と学んだりしています。

梅田

 試験の勉強では問題が与え

られて答えを書くだけですが、実

務ですと、問題を探し出すところ

からはじまるので、クライアントと

のコミュニケーション力をまず身

につける必要がありますよね。

熊井

 私が以前コーチに言われた

のは、この仕事で一番厳しいのは

クライアントと話せない人。税務

知識ももちろん大切だけど、ちゃ

んと話して、サービスを提供する

のが私たちの仕事だから、と言われ

たことが印象に残っています。

森部

 確かに、パートナーは知識

面だけでなくて、クライアントと

のコンタクトも優れた営業マンと

いう方が多くて、尊敬しますね。

海外で実感した、グローバルな

仕事に大切な姿勢。

北村

 成長のためにも、私は海外

勤務を希望しているんですが、実際

に経験された木野さんはどんな感

想を持たれましたか。

木野

 そうですね。ニューヨーク

に2年半出向していたんですが、

多くの成果が得られました。

湯川

 やはり語学ですか?

木野

 語学よりも、現地で一番実

感したのは、自分の意見をきちん

と伝え、相手の意向も聞きながら、

立場を理解し、調整していくこと

の大切さです。その姿勢がグロー

バルな仕事には欠かせないと思い

ました。仕事全体に対する意識も、

自分で全部対処するというのでは

なくて、ネットワークや周りの人

の専門性を引き出す力を身につ

けなくてはいけないなとは思う

ようになりました。

プロフェッショナルとして

どんな未来を目指していくか。

梅田

 皆さんはどんな税務プロ

フェッショナルを目指していきた

いですか。

髙﨑

 クライアントの一番最初の

相談相手、ファーストコールで選

ばれる存在になりたいです。

北村

 私はやはり自分の専門性を

追求して、その分野の第一人者と

呼ばれるポジションを目指してい

きたいですね。PwC税理士法人

にはそれが叶えられる環境がある

と思っています。

湯川

 私はこの中では一番若輩で

すが、お話をうかがって皆さんの

ようになっていきたいと思いまし

た。周りの方からどんどん吸収し

て、どんどん成長したい。そのた

めの環境がここにあるんだと、今

日、改めて実感しました。

*Big 4(四大会計事務所)Ernst & Young、Deloitte Touche Tohmatsu、KPMG、PricewaterhouseCoopersの4つの大規模な会計事務所ないしそのグループ。

パートナーとの距離の近さ。そこに成長へ導く秘密があると思います。

チャレンジングでやりがいのある、自分に合った環境だと思っています。

向上心のある人がいて、ともに前へ進める。そんな環境を手にすることができました。

グローバルな仕事に欠かせない姿勢。それをニューヨークで学びました。‒ 木野 明日香

‒ 髙﨑 基和

‒ 熊井 友里恵

自己の裁量が大きい。だから、結果に直結するやりがいがある。‒ 北村 勝信

‒ 梅田 伴明

もっと税務を深く知りたい。それがPwCを選んだ決め手でした。‒ 湯川 紗世

クライアントに寄り添ってクライアントの役に立つ。それがこの仕事の魅力だと思います。‒ 森部 裕介

29 28

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Special Session

宮川 GE在籍時から当法人との

接点があったかと思いますが、

上村さんから見て、PwC税理士

法人はどんな印象でしたか?

上村

 PwC税理士法人のス

タッフは、税法の専門知識はも

ちろん、問題意識が高く、また

問題の解決能力に優れた本当

のプロフェッショナルだなと

思っておりました。今回そこへ

移籍して、ともに新しい税務

サービスに取り組んでいくこと

は非常にチャレンジングでやり

がいがあると考えています。

宮川 どのような点がチャレン

ジングだと考えていますか?

上村

 私がGEで経験してき

たことは税務のアドバイスだけ

でなく、法務部や人事部、財務

部などの多くの部署、あるいは

海外のオフィスとも連携しな

がら税務上の問題を解決し、ま

た、戦略の立案から実行まで行

うというものでした。今後は

GETSの一員として、PwCの

メンバーとともに、ほかのクライ

アントにそのサービスを提供し

ていきますが、状況の異なるク

ライアントに今までの自分の経

験をどのように生かし、そのノウ

ハウを広めていくか、とてもチャ

レンジングなことと思います。

宮川 私も外資系金融機関の

税務部門に勤めていたことが

あるのですが、プロフェッショ

ナルファームとは違った難しさ

がありますね。そもそも税務上

の問題がどこにあるのか、ある

とすればどのような問題なのか

ということ自体を、自らの嗅覚

で探し当てることが求められ

ます。今回、上村さんをはじめと

するGETSのメンバーに期待

しているのは、まさにその「論点

抽出」の能力なのです。

上村

 事業の流れの中で、税務

の問題を探し当てて税務以外

の業務上の問題を考慮しなが

ら対応できるようになるには、

経験値が必要になりますし、税

務以外の他の部署との緊密な

コミュニケーションが必要にな

ります。

宮川 クライアントと深いコ

ミュニケーションを取り、クラ

イアントのビジネスに何が必要

なのか、クライアントは何を望

んでいるのかを探る能力。それ

が発揮されれば、ほかのファーム

にはない「戦略から実行まで」

のサービスを提供できるように

なるのではないかと考えていま

す。その意味で、私はGETS

に非常に期待をしています。

上村

 はい、GETSだけにと

どまらず、法人全体にいい影響

を広げていければと思います。

PwC GE(ゼネラル・エレクトリック)税務部門GETS

全世界で

同時に移籍

GEの税務部門に所属する

600人を超えるスタッフをPwCが採用

GE(ゼネラル・エレクトリック)他クライアント

法人税務ソリューションを提供 PwCGETS

法人税務ソリューションを

提供

GETS = GlobalEnterpriseTaxSolutions

宮川 GEとPwCとの協業か

ら、GETSという新しいサー

ビスが生まれました。上村さん

はGEの税務部門から移籍し、

日本で展開するGETSの中心

となるメンバーです。まず、GE

側から見た今回の協業について

お話しいただけますか。

上村

 GEは、アメリカでも有

数の歴史あるインダストリアル・

カンパニーです。私はそこで税務

を担当しておりました。GEをは

じめとするグローバル企業の税

務の問題は、複雑化すると同時

に企業活動へ大きな影響を及ぼ

すようになっており、個々の企業

で対応することは非常に

困難になってきています。

そこでPwCという、国際

的なネットワークと豊富

な人材・経験を持った

ファームとの協業が必要

になったのです。PwCと

協業することによりGE

は、最新の知見に基づく

税務サービスをPwCの

グローバルネットワーク

を通して効率的に受けられると

いうメリットが享受できます。

宮川 実はPwCとしても、ビ

ジネスの拡大のために、新しい

概念のサービスが求められてい

ました。具体的には、受け身の立

場を超えて、企業の中に入って

能動的にクライアントのお役に

立つこと。つまりタックスアドバ

イザーから、ビジネスの問題を

解決するビジネスアドバイザー

への進化を志向していたのです。

今回の協業でPwCは、GEで

コーポレートタックスに第一線

で携わってきたメンバーを多数

採用し、その目標に一歩近づく

ことができました。

上村

 GE、PwCの双方に非

常にメリットのある協業といえ

そうですね。

GETS誕生の背景にある

税務を取り巻く環境の変化とは?

これからの税務プロフェッショナルの

あるべき姿とは?

GETSに見る、ビジネスアドバイザーに

求められる能力とは?

上村

 GETSのように、高度

なサービスが求められる一方、

世間には「税務コンサルタント

はAIに代わられる」などとい

う論もありますね。今後、税務

はどのようになっていくとお考

えですか?

宮川 確実に言えるのは、税務

のテクノロジー化が進行して

いくということですね。

上村

 確かに、単純な事務作業

はITによってどんどん自動化

されていっていますね。

宮川 この流れに対応してい

くに当たり、二つのポイントが

あると考えています。一つはテ

クノロジー化を進めるには、適

切な人材とコスト負担する体

力が必要だということ。この両

者に対応できないファームは

流れに乗り遅れ、淘汰されてい

くのではないでしょうか。その

意味でPwCは有利なポジショ

ンにあると思います。もう一つ

は、テクノロジーによっ

て、税務業務はより付

加価値の高いサービス

に傾倒していくとい

うこと。つまり、IT化

により単純作業は

AIに置き換わり、そ

こで省力化できたリ

ソースをより付加価

値の高いサービスに

向けることができると

いうことです。逆にいえば、ク

オリティの高いサービスを提

供するべく進化することがで

きないファームは、やはり淘汰

されていくでしょう。

上村

 そのためには、私たちの

意識も変えていかなければい

けません。

宮川 そうですね。当法人には

監査、法務、コンサルティング、

M&Aアドバイザリーなどのメ

ンバーファームとのリレーショ

ンに加え、グローバルのネット

ワーク、そして今回のGETS

チームをはじめとするビジネ

スへのアプローチと、この環境

下で成長していく条件は十分

に整っています。

上村

 その環境を生かすため

にも税務プロフェッショナル

は、税務分野にとどまらない広

い視野を持ち、良きビジネス

パーソンを目指していく必要

がありますね。

宮川 私はこの変化を絶好の

チャンスと捉えています。今ま

でにない新しい世界が拓けて

くる可能性があると思うので、

若い方はぜひこの新しい環境

で挑戦していってほしいですね。

Profile | 2017年入所。Global Enterprise Tax Solutions Groupにて、多国籍企業の国際税務コンサルティング業務に従事。前職の米国ゼネラルエレクトリック社日本法人では、税務責任者として同社の日本事業に関わる税務業務を統括。

宮川 和也Kazuya Miyakawa Satoshi Kamimura

PwC 税理士法人パートナー公認会計士/税理士 上村 聡 Global Enterprise

Tax Solutions(GETS)パートナー公認会計士/税理士

‒宮川 和也

税務問題は複雑化し、個々の企業のみで対応することは非常に困難。そこで、PwC との協業が必要になったのです。‒上村 聡

Profile | 公認会計士試験合格後に監査法人へ入所。3年間の勤務の後、税理士法人へ転籍。その後、PwC米国 サンフランシスコ事務所、また外資系金融機関での勤務を経験。現在はPwC税理士法人にて、国内外の企業に対し、M&A、組織再編、国際取引に関する税務アドバイスを行っている。

「GE」とはどんな会社?

名称 ゼネラル・エレクトリック カンパニー設立 1892年本社 米国マサチューセッツ州従業員数 約307,000人拠点数 世界に約180

「GETS」とはどんなチーム?

「発明王」トーマス・エジソンにより創業された企業で、航空機エンジン、発電機器、医療機器、石油ガス採掘機器などの産業機器の製造販売・関連サービスの提供を行っています。昔ながらの製造業とのイメージがありますが、現在では産業機器をネットワーク化し、そこから得られたデータからソリューションを提供する、産業機器とソリューションサービスを提供するデジタル・インダストリアル・カンパニーへの変革を推進しています。

GETSとは、GEの税務部門でコア業務を担当していた人材を全世界で同時にPwCに移籍して立ち上げたサービスチームで、GEでのコーポレートタックスの経験を生かし企業に税務サービスを展開します。特に、企業内部の税務部門をサポートして、営業、企画、人事、法務などのさまざまな部署と連携しながら、クライアントの抱える税務論点を自ら洗い出し、受け身ではなく能動的な税務アドバイスを行っていきます。

税務の未来は見えるか。高付加価値な税務サービス実現のためにPwC税理士法人が進める施策、Global Enterprise Tax Solutions(GETS)。この新しい施策についてパートナーの宮川が、サービスの中心メンバーである上村と、GETS誕生の経緯やその意義、さらにはこれからの税務の姿などを語り合います。

プロフェッショナルと語る税務

GE の税務部門の人材が PwC に移籍し、チームを立ち上げるSTEP 1 GEをはじめとするクライアントに法人税務ソリューションを提供STEP 2

私はこの変化を、絶好のチャンスと捉えています。若い方はぜひ挑戦していってほしいですね。

31 30

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ここまで、さまざまな未来を見通す力を持った先輩たちをご紹介してきました。最後に、プロフェッショナルを目指すあなたが、今日から何をするべきなのか。これからの歩むべき道についてヒントをご提示できればと思います。

未来を見通す力のために今、やるべきこと。

for Tomorrow

語の格言に“right

time, right place”

いう言葉がありま

す。直訳すれば「適切なタイミン

グに適切な場所にいる」とでもな

るのでしょうか。仕事を考えたと

き、この「適切な場所」とは職場

といえると思います。

成功した人間は、ただ一人で成功

へたどり着いたわけではありま

せん。場所、つまり相応しい環境

で成長を続け、結果として成功

を手にすることができたといえ

ます。

私たちPwC税理士法人は、一人

ひとりが切磋琢磨し、刺激を与

え合い、自らを高めていくことの

できる環境を大切にしています。

もちろん、その仕事にはプロフェッ

ショナルとしての高いレベルが

求められます。時には困難な壁

にぶつかることもあると思いま

す。しかし人は大きな課題に立

ち向かい、くじけそうになっても

挑戦を続けることで自らの限界

を超えて成長していくもの、私た

ちは、そう信じています。

ただし、その挑戦は決してあなた

一人が苦しむものではありませ

ん。コーチが、同僚が、先輩が、マ

ネージャーが、パートナーが、そ

れぞれの立場からあなたをサ

ポートし、ベストプラクティスへ

の道をともに歩んでいきます。

PwC税理士法人は、あなたが成

長するための環境として最もふ

さわしい。私たちはそう思って

います。

が目的地に向かって走

り続けるように。船が

港に向かい航海するよ

うに。人間も、たどり着きたい目

標が明確にあれば、その場所に向

かって着実に成長することがで

きると、私たちは思っています。

1年後、自分はどんな人間であ

りたいか。3年後は、どんな人間

になっているか。5年後、10年後

ならどうだろうか。イメージし

てみましょう。その姿がクリア

かつリアルであればあるほど、

成長への地図が確実に見えてく

るのではないでしょうか。

さらにもう一つ。未来の自分が

リアルに把握できるようになっ

たら、その自分がなすであろう

行動を意識して、今日の、今の行

動を決めていきましょう。未来

の自分を視野に入れたその一歩

は、目標への確実な一歩になって

いくに違いありません。なぜな

ら、行動はいずれ習慣になり、そ

して習慣はやがて未来に通じる

ものだからです。

最後に。多少、余談になります

が、最近の研究によると脳は想

像と現実の区別ができないのだ

という話があります。つまり良

いイメージは、良い体験に置き換

えられて、あなたの脳に蓄積され

ていき、反対に無秩序なイメージ

の羅列は、あなたを混乱させる

経験となるといえるかもしれま

せん。改めて、ここでイメージして

みましょう。1年後、3年後、5

年後、10年後のなりたい自分を。

想像はいつか現実になります。

思い浮かべてみましょう、プロ

フェッショナルとして成長し、活

躍している自分の姿を。その舞台

はきっと、PwC税理士法人であ

るに違いありません。

から、「百の議論より

一の実行」だと、よく

いわれています。また

英語には“A

ctions speak louder

than words.”

(行動は言葉よりも

多くのことを語る)という格言

もあります。

私たちPwC税理士法人のビジ

ネスにおいても、さまざまなケー

スを想定し、熟考を重ねることが

求められる場面は多々あります。

しかし、議論のための議論に終止

し、肝心の一歩を踏み出さない

ことを、私たちは決して潔しとは

しません。一歩も踏み出さないと

すれば、それはいつまでたっても

ゼロのままだからです。100の

階段をのぼるのも、一歩からはじ

まります。42・195kmのマラソ

ンも、一歩からはじまります。そ

して月面での冒険も、一人の一歩

からはじまりました。小さくて

もかまいません。まずは、一歩を

踏み出してみてください。実践さ

れない知識には、意味がありま

せん。極論すれば、明日の十歩を

目指すよりも、今の一歩を大切に

してほしいのです。

その小さな一歩は、あなたに経験

をもたらしてくれるでしょう。

その小さな一歩は、あなたに自信

を与えてくれるでしょう。その

小さな一歩は、未来のあなたへと

続いています。

もちろん、上を見ることは大切

です。ですが、見上げ続けている

だけでは前へは進めません。今

できることを確実に実行してい

いきましょう。同じような一歩を

踏み出し、大きく成長してきた

PwCの先輩たちが、あなたの疑

問や不安を一緒に考え、支えます。

33 32

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IPO(株式公開)支援

企業は発展の過程で、成長スピード

をアップさせるため、証券取引所に

株式を上場し、投資家から資金を調達してい

きます。しかし上場の過程で、さまざまなリ

スクを潰していかなければなりません。

企業の動き

税務コンサルタントは、証券会社

や監査法人をはじめとしたさまざ

まなプロフェッショナルたちと連携しなが

ら、上場する際の会社、オーナー双方の税

務リスクを分析していきます。非常に難し

い業務ですが、企業のエポックメイキング

となるイベントに携わるため、クライアン

トと濃密な関係を築き、ともに成長できる

というやりがいがあります。

税務

M&A

M&A とは企業の合併や買収を

意味します。企業は、実績ある

ほかの企業を買収することで、そのリ

ソースを合理的かつ迅速に獲得し、事業

の拡大や新規事業の展開をしていくこと

ができるのです。

企業の動き

企業の動き

企業買収をするには、投資対

象の価値やリスクを多角的に

調査する必要があり、それを「デューデ

リジェンス」と呼びます。税務コンサル

タントはPwCメンバーファームと連携

しながら税務や会計、法務など多様な

側面から対象企業を調査していき、メ

リット・デメリットを整理してクライ

アントにアドバイスを行います。

税務

企業組織再編

組織再編とは、企業の規模の拡

大や効率化を進めるために会

社の組織を作り直していくことです。同

じ企業グループ内の複数の会社を統合

したり、親子会社の関係にすることで

事業の効率化や強化を図ります。

企業の動き

組織再編時には思いがけな

い税金が発生することがあり

ます。事業上の目的と税務リスクの軽

減を考えアドバイスするのが税務コ

ンサルタントの仕事になります。その

ためには、PwCメンバーファームと連

携しつつ、再編後まで視野に入れた提

案をしていく必要があり、非常に高度

なスキルを要求されます。

税務

事業承継

事業承継とは、企業オーナーか

ら後継者への経営のバトンタッ

チを意味します。

企業の動き

株式の移転に係る相続税対

策をはじめ、会社の継続・成

長のための対策立案・支援なども行い

ます。この業務では、オーナーと密な

コミュニケーションを取っていくなど、

さまざまなスキルが必要になります。

税務

経済のグローバル化が進む中、企業は積極的に海外進出してビジネスチャンスを広

げています。 しかし、国境を超えた取引に関する税法は非常に複雑で、かつ企業に

とってリスクの高いものになっています。

国際税務コンサルティングには、日本に進出している海外企業や、日本へ投資を

行う海外投資家に対する国際税務アドバイザリー業務(Inbound:インバウンド)

と、日本から諸外国へ進出する日系企業や海外投資を行う日本の投資家に対するもの

(Outbound:アウトバウンド)があります。

インバウンドでは、企業や投資家のニーズや投資の性質を把握したうえで、租税条約、国内

税法を踏まえて税効率の良い投資形態を提案します。

アウトバウンドでは、投資先となる国の税制度や租税条約とともに国内税法であるCFC*税

制、過小資本税制などを踏まえ、税効率が良い投資方法を考え、投資形態についてアドバ

イスを提供します。いずれも各国の専門家と連携しながら業務を進める必要があり、世界

157カ国にネットワークを持つPwCだからこそ適切なアドバイスをすることができるのです。

税務

個人所得税

海外で働く個人の税金に関して

は、さまざまなルールが存在し

ます。たとえば、海外に滞在していた期間

に対応する給料は、たとえ給料が日本で

支払われていても、現地で所得税が課

税される可能性があるのです。

企業の動き

派遣元と派遣先の国々の個人

所得税制度の相違を検討し、

個人およびその雇用者である法人に

とって個人所得税を適切なものとす

るためのアドバイスや税務申告サー

ビスを提供していきます。

税務

CFC*税制

法人所得に課税しない国や、著

しく低い税率しか設けていない

国をタックスヘイブン国といいます。そ

のタックスヘイブンに所在する子会社な

どを通じて租税回避を図る行為を規制

する制度がCFC*税制です。

企業の動き

昨今、CFC*税制の適用に係る

税務調査が厳格化する傾向

にあります。税務コンサルタントは、

CFC*税制の適用の有無の判定から、

適用に係る申告、調査で追徴を受けた

場合の対応などをサポートします。

税務

移転価格

移転価格とは、国際取引であり、グループ内(親

会社と子会社、子会社同士)取引の価格です。こ

の「移転価格」を通常の価格と異なる金額に設定すれば、

一方の利益を他方に移転することが可能となります。移

転価格税制とは、そのような海外の関連企業との間の取

引を通じた所得の海外移転を防止するための税制です。

企業の動き

移転価格コンサルティングは、国際税務の

視点に立ち、グループ内取引における価格が

適正であるかを分析する業務です。そのためには、ク

ライアントの経理部門、事業部門や本社、子会社、また

海外のPwCメンバーファームとコミュニケーションを

図りながらクライアントの業務を理解・分析していき、

論理的なアドバイスをすることが求められます。

税務

国際税務連結納税

連結納税制度とは、企業グルー

プの一体的経営に着目し、企業

グループ内の個々の法人の損益などを

集約することにより、あたかも企業グ

ループを一つの法人であるかのように

捉えて課税する仕組みをいいます。

企業の動き

企業の動き

連結納税制度に基づき、法人

税申告書作成や、コンサルティ

ングサービスを提供。具体的には連結

納税導入検討のためのシミュレーショ

ン、連結納税の利益の改善、企業買収

や組織再編による連結法人の加入・離

脱時点での税務サポートを行います。

税務

企業とともに歩む税務プロフェッショナル

ビジネスのさまざまな局面で、税務プロフェッショナルは企業をサポートしていきます。企業の方向性を大きく左右する場面にも積極的に

アドバイスし、関与していくなど、クライアントとともに歩んでいく存在といえます。

*CFC Controlled Foreign Companyの略

株式上場企業を買収組織再編事業承継 海外進出個人

所得税連結納税 移転価格 CFC税制

35 34

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PwC Japanグループは、監査、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、法務の専門家がシームレスに連携し、ワンストップでトータルなサービスを提供します。

One Teamとしてのトータルサービス

税務サービス

監査およびアシュアランス

コンサルティングディールアドバイザリー

経営戦略コンサルティング、ディールアドバイザリー、サイバーセキュリティに関するサービスを提供しています。

監査をはじめとした各種証明業務、財務報告アドバイザリー、リスクアシュアランスなどのサービスを提供しています。

PwC総合研究所合同会社

PwCビジネスアシュアランス合同会社

PwCあらた有限責任監査法人

PwC京都監査法人

PwCサステナビリティ合同会社成長のフィールドは、世界に向けて無限に広がっています。

PwCグローバルネットワークの中で活躍していくことができます。

PwCアドバイザリー合同会社

PwCコンサルティング合同会社

PwCサイバーサービス合同会社

どのような

成長するための

フィールドがありますか?

メンバーファームが連携し企業の経営課題にサービスを提供

PwC Japanは、日本におけるPwCグローバ

ルネットワークのメンバーファームおよび

それらの関連会社の総称です。各法人はそ

れぞれ独立した別法人として事業を行っ

ています。 複雑化・多様化する企業の経営

課題に対し、PwC Japanでは、監査および

アシュアランス、ディールアドバイザリー、

コンサルティング、税務、そして法務にお

ける卓越した専門性を結集し、それらを有

機的に協働させる体制を整えています。ま

た、公認会計士、税理士、弁護士、そのほか

専門スタッフ4,000人以上を擁するプロ

フェッショナル サービス ネットワークとし

て、クライアントニーズにより的確に対応

したサービスを提供すべく努めています。

PwC Japan

PwC Japan

PwC wC GlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobalGlobal

Revenue

約359億米ドル

People

223,468人

Locations

157カ国 743拠点

PwCは、クライアント企業や個人に高品質な

監査、税務、アドバイザリーサービスを提供

する世界最大級のプロフェッショナル サー

ビス ネットワークです。現在、世界157カ国

におよぶグローバルネットワークに223,000

人以上のスタッフを擁し、サービスを提供し

ています。

世界最大級のプロフェッショナル サービス ネットワーク

PwC Global

全世界に223,468人のスタッフが在籍しています。

世界157カ国の743拠点(都市)に展開しています。

2016年度6月期の全世界での総収益は約359億米ドル。

※データは2016年6月30日のものです。

PwC税理士法人は、世界最大級の

プロフェッショナル サービス ネットワークである

PwCのメンバーファームです。

皆さんは、グローバルで培われた知恵やノウハウ、

そして世界中のネットワークを生かしながら、

プロフェッショナルを目指していくことができます。

グローバルなネットワークの中で働くメリットは何ですか?

Qする

ールドが

私たち入所志望者の目線で、「成長できる」

理由を探っていきます。

私たち入所志望者の目線で、「成長できる」

理由を探っていきます。

成長できる

理由とは?つの3

PwC税理士法人で

36

PwC税理士法人は、税理士、公認会計士など

約600人のスタッフを擁する、PwCグローバ

ルネットワークのメンバーファームです。法

人・個人の税務申告をはじめ、国際税務、移

転価格、M&A、企業組織再編、金融・不動産

関連などの税務コンサルティングサービスを

提供しています。また、複雑化する企業の課

題に対し、PwC Global、PwC Japanのメンバー

ファームと連携し、高い付加価値を持った

サービスをワンストップで提供しています。

グローバルなネットワークを生かし、高い付加価値の税務サービスを実現

PwC税理士法人

サービスライン

多様化・高度化していく税務・会計業務サービスをメンバーファームとの連携で実現します。

各業務の詳細は、34-35ページ「企業とともに歩む税務プロフェッショナル」をご参照ください。

税務コンサルティング業務 税務申告業務

PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan PwC Tax Japan

移転価格

M&A

国際税務

企業組織再編・事業再生

事業承継・資産税

不動産ビジネス

金融ビジネス

関税・間接税

個人申告業務

法人申告業務

記帳代行業務

連結納税

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Page 20: Tax ProfessionalsPwC Tax Japan Recruit Brochure 税務のプロとして、どう生きていく?Talk Session 若手税務コンサルタント座談会税務の未来は見えるか。Special

Senior Associateシニア アソシエイト

Partnerパートナー

Coachコーチ

Reviewerレビューアー

年間を通して継続的かつ計画的に育成を支援します。

プロジェクトにおける上位者として育成を支援します。

Mentor / Buddyメンター/バディ

身近な相談相手として日々の業務をサポートします。

税務研修

X*-Los/X*-Selling研修

InternationalTaxPlanning

新人研修では、新社会人を想定

し、ベーシックなスキルを網羅

できるようにプログラムを組ん

でいます。約2週間、基本的な

知識やビジネスマナーなどを

学んだ後に、部門OJT*に入って

いきます。

一人ひとりに育成担当者(コー

チ)がつき、成長を継続的かつ

計画的にサポートします。業務

内容、業務量調整から研修受講

のアドバイスまで、あなたの

キャリアをどう築いていくか、

ともに考えていきます。

入所前から英語ができる人は、

実はあまり多くなく、業務を通

じて覚える、英会話学校で身に

つけるという人がほとんど。習

得をサポートするさまざまな制

度もありますので、入所後、積極

的に取り組んでみてください。

毎年夏季・秋季に開催される

税務研修をはじめ、毎月1回の

アップデート研修など最新の

税務の論点を学ぶ機会が多数

あり、第一線で活躍する経験

豊富な先輩から、実践的な講

義を受けることができます。

各職階に必要な能力が定義さ

れており、評価プロセスを通じ

て自分の成長と今後の方向性

が明示されます。コーチのアド

バイスを継続的に受けながら

キャリアアップを目指してい

くことになります。

当法人には、若手に海外での

経験を積ませたいという風土

があり、海外勤務制度や海外

語学研修、またPwCGlobalの

研修など、海外経験を積んで

いくためのさまざまな制度を

用意しています。

海外語学研修

スタッフを積極的に海外へと送り出す体制が整っていることが、当法人の大きな特色の一つです。

国際的なビジネスを行うために

必要不可欠な英語力の上達を

目的に行う語学研修です。毎年

10名前後のメンバーを選出し、

夏から秋にかけての2~4週間、

フィリピンの英語学校に派遣し

ています。この研修には、年齢、

職階に関わらず、誰でも応募が

可能です。

海外勤務制度

常時30名前後のスタッフを、

PwCの海外事務所に派遣して

います。派遣期間は原則2年間

で、現地での実業務に従事しま

す。このプログラムを経験した

人たちは、コミュニケーション

能力や海外のビジネスに対す

る理解などが一段とレベル

アップし、大きな戦力となって

活躍の場を広げています。

プロフェッショナルたちが

常に学び、成長していこうと

いう風土があります。

人種や経歴、また勤務形態などの面で、個性や多様性の許容度が高いことに驚きました。自分も帰国後、多様性に対する認識が変わったのを実感しています。

事業法人部 マネージャー八木 淑恵勤務先:PwCオランダ アムステルダム事務所期間:2013年8月12日~2015年7月31日(出向時は入所6年8カ月目)

米国では、生活もキャリアも独立自尊の精神で自らデザインし、積極的に動く必要があります。そんな新しい環境で、自分の価値観や視野が大きく広がるのを感じます。

事業法人部 シニア アソシエイト仲間 歩勤務先:PwC米国 ニューヨーク事務所期間:2016年8月22日~現在*(出向時は入所1年12カ月目)

*2016年8月22日~2016年末:PwC米国 ロサンゼルス事務所

法人税などの国内税法、移転価格税制を含む国際税務、関連諸法規(会社法)などのさまざまなトピックスに関して、初級から上級まで幅広いレベルに応じた研修が行われます。どの研修を選ぶかは個人が選択できますが、コーチと相談しつつ、その時々の自分のレベルに合った研修を選び、受講していきます。

PwCメンバーファームのPwCあらた有限責任監査法人にて監査業務補助を行いますので、公認会計士になるための要件については問題なく満たすことができます。監査業務補助

コーチング研修 コーチ、レビューアー、メンター・バディとしてメンバーを指導する立場になった際に、どのように指導方法を考え、キャリア構築を導いていくべきかを学んでいきます。

税理士法人内の、または「税務」「コンサルティング」「監査」「ディール」の4つのサービスラインによるコラボレーションを学ぶ研修です。*「cross」を意味しています。

各国のPwCメンバーファームからTaxメンバーがマレーシアに集まり、それぞれの国の税制についてプレゼン。相互の理解とネットワークを構築する研修です。日本からも10名程度が派遣されます。

育成サポート

体制

実務研修

ビジネスマナー研修

リレーションスキル研修部門OJT*

入所してすぐに使う実務のノウハウや税法の知識に加え、ビジネスパーソンとして最低限必要なマナーについても身につけていきます。

プロジェクトごとの実務トレーニングに入っていきます。コーチやメンターからしっかりサポートを受けながら、実地で業務を習得します。

税務プロフェッショナル=サービス提供者の観点に立ち、クライアントの満足のために、どのように行動するべきかという意識を高める研修です。

入所半年~1年後に、業務習得の進捗などを確認して、成長をフォローしていく研修です。

Q Q入所時に英語力はどの程度必要なのでしょうか?

グローバルで活躍できる人材になりたいのですが…

Qレベルの高い実務はどのように学ぶのでしょうか?

Q Q Q自分のキャリアをどのように組み立てていけばいいのでしょうか?

職位はどのように昇格していくのでしょうか?

Directorディレクター

メンバーの成長を促進する、充実した研修制度があります。

一人ひとりが最大限に能力を発揮するために。

フォローアップ研修

入所オリエンテーション

海外キャリア支援

行動規範、リスクマネジメント、ブランディングなどPwCの一員として働くために必要な事項を学びます。

どのような

成長を促進する研修が

ありますか?

制度としての研修以外にも、勉強

会が多数開催されています。税制

の変化や最新の論点に対して、

部門内の小さなグループで集まり

勉強会を行う光景は当法人内で

は多数見受けられます。このような、

「常にレベルアップしていこう」「最

新の事例を取り入れて学んでいこ

う」という積極的な成長への意欲

が法人の風土といえます。

常に新しいことを取り入れ、学んでいこうという風土。

当法人には「職階によらず、相手

をプロフェッショナルとして尊重

する文化」があります。部下でも

若手でも一人のプロとして扱い、

意志を尊重していきます。もちろん、

コーチやメンターをはじめ、周囲

のスタッフたちは皆さんをともに

働く仲間としてバックアップし、

成長を手助けしていきます。この

ようなフラットな文化の中で、とも

に一流のプロフェッショナルを目

指していきましょう。

若手でもプロフェッショナルとして、尊重していく文化。

SeniorManagerシニア マネージャー

Managerマネージャー

どのような

長を促進する研修が

ありますか?

授業内容や課題を私のレベルに合わせてアレンジしてくれるなど、現地講師が親身に指導してくださり、業務で英語を使用することに抵抗感がなくなりました。

金融部 マネージャー南 隆太郎派遣学校:Grandline(フィリピン)期間:2016年9月18日~10月8日(語学研修時は入所4年9カ月目)

*OJT On the Job Trainingの略

入所するとまず、どのような研修を受けることになりますか?

職階が上がっても、上の職階のコーチがあなたのキャリア形成をサポートし続けます。

現地ビジネスマンとの会食の機会などもあり、リスニング・スピーキング力がともに上がりました。CASECのスコアもアップし、英語を学ぶ意欲がさらに高まりました。

名古屋事務所 アソシエイト油谷 景子派遣学校:Grandline(フィリピン)期間:2016年8月28日~9月17日(語学研修時は入所1年2カ月目)

ベーシックなことからスタート。徐 に々スキルを身につけていきます。

コーチが継続的かつ計画的にあなたの成長をサポートします。

入所前からできる人は少数派。習得をサポートする制度も。

税務研修、アップデート研修などさまざまな学びの場があります。

コーチとともに、継続的に考えていきましょう。

海外へ出る機会は豊富。グローバルの研修もあります。

39 38

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英会話学習補助

英語習得をバックアップするために、英会話学校受講費用の補助制度や、CASEC受験費用の法人負担制度、海外語学研修制度もあります。

特徴的な福利厚生制度はありますか?

資格取得と実務は両立できますか?

福利厚生サービス 資格取得支援

■ 試験休暇は最大年10日

税理士試験、公認会計士修了考査の受験に際して最大年10日間の試験休暇(有給休暇と合わせて20日間の長期休暇取得も可)が付与されます。

■ 昼食費補助

近隣の飲食店で利用できるクーポンによる、昼食費補助の制度があります。

■ スポーツクラブ会員権

法人契約しているスポーツクラブを、リーズナブルに利用することができます。

■ 各種割引などの福利厚生サービス

福利厚生サービスとして、宿泊関連、育児介護関連など、さまざまなサービスを利用できる仕組みがあります。

■ 契約従業員としての勤務勤務日数や時間を限定し、契約従業員として勤務する制度があります。

■ 公認会計士登録に必要な実務経験メンバーファームのPwCあらた有限責任監査法人で監査業務補助を行いますので、公認会計士を目指す方も要件を満たすことができます。

QQ

それぞれのライフスタイルの変化にあった働き方を。

がありますか?

どのような

成長をバックアップする体制が

ありますか?

多様なワークスタイルをサポートする福利厚生があります。

この制度を利用しました!

試験休暇、夏期休暇、有給休暇を組み合わせ、試験前に19日の休暇を取得。自習室を借りて1日15時間勉強し、試験に備えました。休暇前は、試験勉強で慌ただしい私をチームの皆がフォローしてくれて、快く送り出してくれました。

この制度を利用しました!

スポーツクラブには週2~3回は行っています。週に1回は同僚に声をかけ2、3人で一緒に汗を流したりもしていますね。体を鍛えることで、スタミナがつくだけでなく、ストレスを和らげることもでき、また自分に自信もつきます。

この制度を利用しました!

宿泊施設やテーマパークのチケットが購入できるのですが、思った以上に安く利用できるので、いつも驚いています。会員本人と配偶者、それぞれの2親等以内の親族が利用可能なので、ハイシーズンの家族旅行の時など本当に重宝します。

この制度を利用しました!

公認会計士を目指していたので、契約従業員として入所。勤務日数や時間の相談ができるので、試験日近くには勤務日数を減らして学習時間を確保できるというメリットがありました。そして無事合格後、正社員として登用されました。

どのような

をップ制が

ありますか?

■ 産前産後休業・育児休業

有給休暇復職支援フレキシブルな勤務形態

入所1年目には、原則として1年間に10日間の有給休暇が支給されます。勤務年数に応じて支給される有給休暇の日数も年20日間まで増えていきます。

プロフェッショナルが長くキャリアを積んでいけるように、産前産後・育児休業の制度を整えています。女性はもちろんのこと、男性の取得も推奨しています。

■ 時差通勤・在宅勤務

育児や介護など、働き方に制約のある期間にも業務を継続できるように、柔軟な働き方を可能にする制度があります。時差通勤は、1日7.5時間(所定労働時間)の勤務を前提として、始業・終業の時刻を一定の範囲で前後にずらすことができる制度です。また在宅勤務では、1カ月当たり最大6日間までの在宅での勤務を可能にします。

慶弔休暇・慶弔金

同性婚を選択したスタッフも、法律婚したスタッフと同等に、慶弔休暇や慶弔金の対象にするなど、多様性を尊重する風土を制度面からも後押ししています。

■ 仕事の割り振りも考慮

産休・育休後のスタッフに対しては、制度面のサポートにとどまらず、事情を考慮した仕事の割り振りを行うなど、育児をバックアップしていく風土があります。

■ くるみんマーク2016年3月に厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として「くるみん認定」を受けました。

夏期休暇

有給休暇とは別に6~9月の間に夏期休暇が5日間取得できます。業務を調整し、有給休暇と合わせて合計で2週間以上の長期休暇にすることも可能です。

ヨガレッスン

税理士法人独自のクラブとして、ヨガレッスンを行っています。毎週法人内の会議室で開催し、パートナーをはじめ多くのメンバーが参加しています。

G Suite*の導入など、積極的にテクノロジーを取り入れています。ビデオチャット機能で離れたオフィスのミーティングや研修への参加を可能にするなど、業務の効率化や生産性の向上はもちろん、在宅勤務などの多様な働き方の実現に努めています。

■ 育児短時間勤務

子どもが3歳未満の場合、所定労働時間を1日6時間にすることができるなど、育児中は勤務時間を短縮して働くことができます。

この制度を利用しました!

夏には13日連続休暇で、南アフリカへ。休み前は集中して頑張り、休み後はリフレッシュしてまた頑張るというように、メリハリをつけて働けます。繁忙期以外は比較的休暇を取りやすいですよ。

この制度を利用しました!

デスクワークでこり固まった体をリフレッシュできるだけでなく、活動の後にレッスンで知り合った人たちと飲みに行ったりして、法人内の交流も広げられるという良さがあります。

この制度を利用しました!

産休・育休を2回取りましたが、前例もあるのでとても取得しやすい環境だと感じています。産前産後の勤務時には、周囲の自然な配慮もあり、仕事と育児の両立に集中することができました。

この制度を利用しました!

妻の退院に合わせて3週間の育児休業を取得。周囲にも快く受け入れてもらいました。改めて家族の大切さを感じられただけでなく、仕事へのモチベーションもあがりました。

テクノロジー化を推進

充実したオフを過ごすことはできますか?

仕事と子育てを両立できますか?

ライフステージの変化に対応して働けますか?

QQQ

ワークライフバランスを尊重した、健康で豊かな生活を

目指しています。

それぞれの事情に合わせた多様な働き方を

選択可能にしています。

出産後や育児中も長く活躍を続けていただくための

制度があります。

メンバーの学びを後押しすることが、実務のレベルアップと、

それぞれの価値向上につながると考えています。

高いパフォーマンスを発揮するための体力作りや余暇をサポートしています。

*G Suite Googleが提供するクラウド型グループウェア41 40

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世界を見通す4つの力これからの税務プロフェッショナルに必要な4つの力をご紹介します。

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