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NEJM 勉強会  2012 年度 第 8 回( 2013 年 2 月 21 日) A プリント 担当:竹山 脩平 Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

New England Journal of Medicine 2009 Feb 19; 360(8): 802-9.

【症例】37 歳女性 【主訴】全身痙攣

【現病歴】

患者の母によると,患者は以前から頭痛,耳痛,左殿部痛,食欲低下が見られていた.また,入院

18 ヵ月前から無月経が続いている.

入院 4 ヵ月前,悪心や嘔吐を伴い数時間持続する回転性めまい (vertigo) のエピソードが週に数回

出現した.他院救急外来にて meclizine が処方され,その後は近医で follow されていた.その後

3 ヵ月間も週に数回,回転性めまいがあり,その際耳鳴,聴力低下,右耳の閉塞感,歩行困難感を

伴っていた.

 耳鼻科医による耳鏡検査や聴力検査の結果は正常で,脳神経の異常もなかった.内リンパ水腫と診

断され,低塩分食が勧められた.入院 5 週間前,CT 検査で副鼻腔の mild な粘膜肥厚を認め,篩骨洞

の炎症性変化も認めた.triamterene と hydrochlorothiazide が開始となり,meclizine は継続され,

症状はやや改善がみられた.入院 1 ヵ月前,脳 MRI にて直径 2mm 大の増強される focus が右耳管

の深部に 1 ヵ所あり,管内神経鞘腫と矛盾しない所見であった.また,T2 強調像にて,前頭部の白

質や両側の島下皮質に高強度の focus が複数認められ,神経膠腫と矛盾しない所見であった.蝸電図

や耳鼻科的検査による前庭機能試験による follow-up が予定されていた.

 そのおよそ 2 週間後(入院 2 週間前),患者は起床時に右顔面麻痺 (facial weakness) を自覚した.

入院 3 日前,これまでとは違う浮動性めまい (dizziness) のエピソードがあった.入院当日の朝患者

の娘が,ソファーの上で無反応で四肢を揺らし垂涎している患者を発見した.その動きは約 5 分間続

き,前医に救急搬送された.到着時,患者は意識を回復した.患者は痙攣の前に倦怠感と平衡感覚の

障害があったが頭痛は無かったと話した.

【既往歴】

熱性痙攣(幼少児),左殿部外傷性骨折(6 年前.その 3 年後に骨壊死のため全殿部置換術施行.),

扁桃摘出術,頚部円錐生検,帝王切開.

【生活歴】

アラスカ原住民の生まれで,孤児として養子になった.現在独身で 3人の子供と暮らしており,営

業の仕事をしている.違法薬物を使用したことはない.

【家族歴】3人の子供は健康.その他特記すべき事項はなし.

【飲酒歴】毎日 【喫煙】毎日 【アレルギー】codeine,penicillin【薬剤歴】meclizine, triamterene, hydrochlorothiazide【前医入院時現症】 身長 157.5 cm,体重 44.5 kg.

[General Appearance]興奮・錯乱・恐怖感 (agitated, confused, and fearful).簡単な指示には従うことができる.話

のつじつまは合わない.

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Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

[Vital]BT 37.1℃,BP 114/78 mmHg,PR 122 bpm,RR 22 /m,SpO2 97% (ambient air).[Neurologic]DTR:3+(全て).痙縮とクローヌスを右下肢に認める.

【前医入院時検査所見】

[血液検査]血算・血糖値・電解質・肝機能・腎機能は正常.HIV (-).[ECG]洞性頻脈

[頭部 CT]脳内出血を示す所見はなし.

【前医入院後経過】

lorazepam と phenytoin が経静脈的に投与した.CT 検査後,患者は左殿部の激しい痛みを訴えた

ため,morphine sulfate と追加の lorazepam を投与した.患者は前医到着から約 7 時間後に当院

へ搬送された.

【当院入院時現症】

[General Appearance]当初意識はあるものの傾眠傾向だったが,その後興奮し,攻撃的になり,非協力的 (agitated,

belligerent, and uncooperative) になった.やがて感情は怒りから悲しみへと変わっていった.

自己に対する見当識はあるが,場所・時間に対してはない.話し方は流暢.

[Vital]BT 36.6℃,BP 95/64 mmHg,PR 100 bpm,RR 16 /m,SpO2 97% (ambient air).[HEENT]

Head:顔面筋に左右差があり,右側の筋力低下を認める.Eye:対光反射は正常.外眼筋の動きは

正常だが,水平性眼振と追視時のサッケード運動の減弱あり.眼瞼下垂はなし.

Ear:聴力は正常.Throat:歯並びが悪い.舌は正中に出すことができ,軽度の構音障害あり.

その他の脳神経機能,注意力,計算力については評価できなかった.

[ABDOMEN]腹部は軟.腹部全体に軽度の圧痛を認める.

[Extremities]殿部痛のため左足可動域に制限あり.

[Neurologic]DTR:両上肢・下肢の反射亢進を認め,進展性足底反射あり.

姿勢・立位・歩行・腕の振りは著明に障害されていた.尖足歩行で足を内反させ,歩幅は小さかっ

た.

【当院入院時検査所見】

[血液検査]血算・電解質・血糖値・ビリルビン・蛋白・肝機能・腎機能は正常.血性・尿中妊娠反応

(-).[尿検査]中毒スクリーニングにて opiate (+).その他は異常なし.

[X線写真]胸部・腰部・骨盤部・足部は正常.

[脳 MRI]T2 強調および FLAIR にて両側の内側側頭葉,左側優位に直回の後側に高信号域を認める.右上顎

洞はほぼ完全に混濁していた.

【当院入院後経過】

当院神経科に入院となった.

22012 年度 第 8 回(2013/2/21)

Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

入 院 後 3 日 間 , 患 者 は興奮状態で攻撃的 で混乱し て い た た め ,拘束具が必要で あ っ た .

phenytoin, magnesium, acyclovir, folate, thiamine, 経皮的ニコチンパッチ,dalteparin が投与

された.興奮に対して lorazepam と olanzapine を投与し,疼痛時には適宜 hydromorphone と

morphine sulfate が投与された.入院 3 日目,患者は精神科医の診察を受けた.患者は傾眠傾向で

混乱しており,場所や時間に対する見当識が障害されており,記銘力も低下している.患者の話し方

は不正確で遅く,思考は脱線しがちで,注意が散漫になりがちであった.CRP は 23.2 mg/L(正

常:< 8.0)で赤沈と電解質,脳波は正常であった.Olanzapine は中止とし,haloperidol が投与さ

れた.

入院 4 日目,患者の精神状態は改善し,拘束具の使用をやめた.患者は陽気で真っ直ぐな考えを持

つようになった.5 分前に見た 3つのものを思い出す試験で 3つとも正解し,過去の大統領の名前も

言えるようになった.右下部の顔面筋の筋力低下や両下肢の伸縮度の増加,足底は屈曲し,足は内反

していた.殿部痛のため,左下肢の評価は難しかったが,筋力はすべて正常であった.感覚は正常で

あった.両上肢と両下肢の反射亢進を認め,左足首の持続的なクローヌスや進展性足底反射はあった.

歩行は左足の引きずりを避けるための分廻し歩行をしていた.腰椎穿刺が行われ,その結果は Table 1. の通りであった.ツベルクリン皮膚試験は陰性であった.フローサイトメトリーで T細胞は,

CD4:CD8=3:4 であった.MRI 検査を施行した.頭頸部 MRA は正常であった.

 入院 7 日目,脊髄MRI と胸腹骨盤部 CT を施行した.抗核抗体は陽性(1:320,斑紋型).血清中

の TSH,PRL,FSH は正常で,迅速血漿レアギン試験は陰性であった.acyclovir と dalteparin は中

止した.

 入院 12 日目に行われた肺の経気管支生検では,明らかな肉芽や腫瘍のない非特異的な間質性線維

が認められた.入院 16 日目,硬膜生検と脳生検を施行したところ,正常の皮質と髄膜が認められた.

血清 ACE は 36 U/L(正常 7-46)であった.

 ここで,診断的手技が施行された.

Q1. この患者の problem list を挙げてください.

Q2. めまい(dizziness, faintness, vertigo)を来たす疾患を挙げてください.

Q3. 痙攣発作を来たす疾患を挙げてください.

Q4. 診断的手技とは何でしょうか?ここまででどのような疾患が除外され,どのような疾患を念頭に

置いているでしょうか?

32012 年度 第 8 回(2013/2/21)

Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

42012 年度 第 8 回(2013/2/21)

Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

A ・B:頭部造影 T1 強調像

C:脊髄造影 T1 強調像

52012 年度 第 8 回(2013/2/21)

Case 6-2009: A 37-Year-Old Woman with Vertigo, Facial Weakness, and a Generalized Seizure

D:胸部 CT

62012 年度 第 8 回(2013/2/21)