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2007/10/25 未来大学にて 1
Web2.0時代の情報システムを考える
Web2.0時代における双方向型要望調査システムについての考察
~ アンケートシミュレーションの実施報告 ~
Web2.0時代の情報システムを考える
Web2.0時代における双方向型要望調査システムについての考察
~ アンケートシミュレーションの実施報告 ~
2007/10/25予定:16:30~18:00
於いて公立はこだて未来大学
研究会
宮城大学宮西洋太郎
2007/10/25予定:16:30~18:00
於いて公立はこだて未来大学
研究会
宮城大学宮西洋太郎
2007/10/25 未来大学にて 2
概要概要
• Web2.0という言葉が広く話題になっている。これを単なるバズワード(buzzword)とみる向きもあるが、Webの使われ方の様相がやはり変わってきているとみるのが自然であろう。O’Reilly氏が指摘したWeb2.0の特性をレビューし、今後のビジネス系情報システムにどのような影響を与えるかを考えてみたい。すなわちWeb2.0的な要素がビジネス業務のあり方、情報システムのあり方、システム構築方法論などへ、どのような影響をもたらすかを考えたい。またそこから研究テーマ探索の手がかりが得られるかもしれないと考えている。
• Web2.0という言葉が広く話題になっている。これを単なるバズワード(buzzword)とみる向きもあるが、Webの使われ方の様相がやはり変わってきているとみるのが自然であろう。O’Reilly氏が指摘したWeb2.0の特性をレビューし、今後のビジネス系情報システムにどのような影響を与えるかを考えてみたい。すなわちWeb2.0的な要素がビジネス業務のあり方、情報システムのあり方、システム構築方法論などへ、どのような影響をもたらすかを考えたい。またそこから研究テーマ探索の手がかりが得られるかもしれないと考えている。
2007/10/25 未来大学にて 3
内容内容
• 1.はじめに• 2.Web2.0とビジネスモデル
– 2.1 Web2.0の7つの原則– 2.2 Web2.0のデザインパターン– 2.3 Web2.0を意識したビジネスモデル
• 3.アンケートのシミュレーション– 3.1 無限集団– 3.2 有限集団
• 4.双方向型要望調査システム• 5.考察、まとめ
• 1.はじめに• 2.Web2.0とビジネスモデル
– 2.1 Web2.0の7つの原則– 2.2 Web2.0のデザインパターン– 2.3 Web2.0を意識したビジネスモデル
• 3.アンケートのシミュレーション– 3.1 無限集団– 3.2 有限集団
• 4.双方向型要望調査システム• 5.考察、まとめ
2007/10/25 未来大学にて 4
2. Web2.02. Web2.0
• 1.Tim O’Reillys• 2.ネットバブル崩壊後生き残ったインターネット関連企業、ソフトウェア企業
• 3.従来(Web1.0時代)との違い• 4.Web2.0と呼ぶに相応しい根本的変化が存在することが認められる
↓我々の関心
• そのようなWeb2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
• 1.Tim O’Reillys• 2.ネットバブル崩壊後生き残ったインターネット関連企業、ソフトウェア企業
• 3.従来(Web1.0時代)との違い• 4.Web2.0と呼ぶに相応しい根本的変化が存在することが認められる
↓我々の関心
• そのようなWeb2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
2007/10/25 未来大学にて 5
2.1 Web2.0の7つの原則2.1 Web2.0の7つの原則
• 1.プラットフォームとしてのWeb• 2.集合知の利用• 3.データは次世代の「インテル・インサイド」• 4.ソフトウェアリリースサイクルの終焉• 5.軽量なプログラミングモデル• 6.単一デバイスの枠を超えたソフトウェア• 7.リッチなユーザ経験
• 1.プラットフォームとしてのWeb• 2.集合知の利用• 3.データは次世代の「インテル・インサイド」• 4.ソフトウェアリリースサイクルの終焉• 5.軽量なプログラミングモデル• 6.単一デバイスの枠を超えたソフトウェア• 7.リッチなユーザ経験
2007/10/25 未来大学にて 6
2.2 Web2.0のデザインパターン2.2 Web2.0のデザインパターン
• 1.ロングテール• 2.データは次世代の「インテル・インサイド」• 3.ユーザによる付加価値創造• 4.ネットワーク効果を促す初期設定• 5.一部権利保有• 6.永久にベータ版• 7.コントロールより協力• 8.単一デバイスの枠を超えたソフトウェア
• 1.ロングテール• 2.データは次世代の「インテル・インサイド」• 3.ユーザによる付加価値創造• 4.ネットワーク効果を促す初期設定• 5.一部権利保有• 6.永久にベータ版• 7.コントロールより協力• 8.単一デバイスの枠を超えたソフトウェア
2007/10/25 未来大学にて 7
2.3 Web2.0の影響2.3 Web2.0の影響
我々の関心
• そのようなWeb2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
• 前述のWeb2.0の原則、デザインパターン– これらがどのように一般的企業における情報システムに影響をあたえるか
• それを考えてみる(今回の広い意味でのテーマ)
• そのひとつが「双方向型要望調査システム」• それにむけての準備(今回発表の主旨、要望調査の信頼性シミュレーション)
我々の関心
• そのようなWeb2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
• 前述のWeb2.0の原則、デザインパターン– これらがどのように一般的企業における情報システムに影響をあたえるか
• それを考えてみる(今回の広い意味でのテーマ)
• そのひとつが「双方向型要望調査システム」• それにむけての準備(今回発表の主旨、要望調査の信頼性シミュレーション)
2007/10/25 未来大学にて 8
2.3 Web2.0の影響2.3 Web2.0の影響
我々の関心
•Web2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
•一般的企業、行政機関への影響•一般的企業に対し
–消費者の求める製品、需要の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
•行政機関に対し–国民、市民の民意の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
我々の関心
•Web2.0の一般的企業への影響(ビジネスモデル、システム構築方法など)
•一般的企業、行政機関への影響•一般的企業に対し
–消費者の求める製品、需要の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
•行政機関に対し–国民、市民の民意の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
2007/10/25 未来大学にて 9
3. アンケートのシミュレーション3. アンケートのシミュレーション
•行政機関に対し–国民、市民の民意の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
–ある「政策」に対して、民意の賛成比率はどれだけか
–アンケート調査による民意の把握–アンケート調査によってどの程度正確に民意を把握できるか
–シミュレーションを行う
•行政機関に対し–国民、市民の民意の把握にWeb2.0の考えを適用できないか
–ある「政策」に対して、民意の賛成比率はどれだけか
–アンケート調査による民意の把握–アンケート調査によってどの程度正確に民意を把握できるか
–シミュレーションを行う
2007/10/25 未来大学にて 10
3. アンケートのシミュレーション3. アンケートのシミュレーション
• 1.シミュレーションの目的– (1)ある政策に国民の何%が①賛成、②反対、③中立であるか(比率をしりたい)
– (2)どのくらいの人数に意見を聴取すれば、どの程度の確かさで意見の比率が推定できるか
• 2.統計学での「母集団の比率(母比率)を標本から点推定および区間推定する」という問題
• 3.理論的(統計学)に求められているか?→YES• 4.ではなぜ?→シミュレーションを行い、具体的な感覚をつかみたい、各種の場合を自由に設定して、試してみたい→シミュレータが必要→作成
• 1.シミュレーションの目的– (1)ある政策に国民の何%が①賛成、②反対、③中立であるか(比率をしりたい)
– (2)どのくらいの人数に意見を聴取すれば、どの程度の確かさで意見の比率が推定できるか
• 2.統計学での「母集団の比率(母比率)を標本から点推定および区間推定する」という問題
• 3.理論的(統計学)に求められているか?→YES• 4.ではなぜ?→シミュレーションを行い、具体的な感覚をつかみたい、各種の場合を自由に設定して、試してみたい→シミュレータが必要→作成
2007/10/25 未来大学にて 11
3. アンケートのシミュレーション3. アンケートのシミュレーション
• シミュレータ(シミュレーションプログラム)– エクセルのマクロ(VBA)を使用していますので、「マクロを有効にする」として、使ってください。エクセルシートは複数あり、説明を含むものもあります。実行用のシートも用意しているものもあります。
• 無限母集団– http://www.myu.ac.jp/~miyanisi/index.files/minip
rograms/QustionnaireSimulationInfinitePopulation.xls
• 有限母集団– http://www.myu.ac.jp/~miyanisi/index.files/minip
rograms/QustionnaireSimulationDefinitePopulation.xls
• シミュレータ(シミュレーションプログラム)– エクセルのマクロ(VBA)を使用していますので、「マクロを有効にする」として、使ってください。エクセルシートは複数あり、説明を含むものもあります。実行用のシートも用意しているものもあります。
• 無限母集団– http://www.myu.ac.jp/~miyanisi/index.files/minip
rograms/QustionnaireSimulationInfinitePopulation.xls
• 有限母集団– http://www.myu.ac.jp/~miyanisi/index.files/minip
rograms/QustionnaireSimulationDefinitePopulation.xls
2007/10/25 未来大学にて 12
3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果
• 副題に示したように、今回の発表内容の中核• モンテカルロ(乱数を使用する)シミュレーション• 1.無限母集団の場合• 2.有限母集団の場合興味ある結果は図4(有限母集団で母集団基数に近づくときの標本標準偏差の値)
• 現実には行えないような回数を模擬することができる• 統計的観点からの信頼水準を考慮したシミュレーション実験をおこなうことができる
• 民意の安定的把握のための標本数を決めることができる
• 副題に示したように、今回の発表内容の中核• モンテカルロ(乱数を使用する)シミュレーション• 1.無限母集団の場合• 2.有限母集団の場合興味ある結果は図4(有限母集団で母集団基数に近づくときの標本標準偏差の値)
• 現実には行えないような回数を模擬することができる• 統計的観点からの信頼水準を考慮したシミュレーション実験をおこなうことができる
• 民意の安定的把握のための標本数を決めることができる
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3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果
母比率
0.5
図1 無限母集団の母比率推定の推移:あるケースについて、標本数を
増やしていったときのr1の推定値そのものの推移(誤差)
1または0から始まる.標本数100あたりで比較的安定するが500あたりまで誤差がつづき、1000あたりで誤差がようやく小さくなる
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3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果
母比率
0.5
図2 母比率推定値と信頼区間:
図1をさらに標本数を増加させ、横軸を半対数的に表現、信頼区間は理論式で計算実験結果は、誤差が0に収束せず、かえって増加する現象が観測された(確率事象ゆえ、ありうる)
2007/10/25 未来大学にて 15
3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果
図3標本数対推定比率標本標準偏差:
有限母集団:標本数を決めて(図3の横軸)、1000回繰り返し、比率推定値を平均する、標本標準偏差を計算する。それをさらに表1の繰り返し数を繰り返し、比率推定値を平均する、標本標準偏差を平均する
2007/10/25 未来大学にて 16
3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果考察
17
3. シミュレーション結果3. シミュレーション結果
図4無限母集団と有限母集団100との標本標準偏差の比較
r1=0.5 、標本集団の基数が母集団の基数に近づくにつれて、急速に減少する。標本数が50のとき、推定比率区間を0.5±σとすると、0.5±0.05
2007/10/25 未来大学にて 18
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• コミュニケーション• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• コミュニケーション
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人 個人
コミュニケーション
相互作用
シンボルの交換
メッセージの交換
対立、修正、適応
2007/10/25 未来大学にて 19
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人 個人
討論
解釈
状況規定
合意agreement
コミュニケーション
談論的世界
2007/10/25 未来大学にて 20
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• マスコミの存在• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• マスコミの存在
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
マスコミ 大衆
報道
大量情報
先有傾向
ステレオタイプ化
間接コミュニケーション
談論的世界の消滅
2007/10/25 未来大学にて 21
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人
個人
合意agreement
個人
個人
コンセンサス
個人
個人
個人
多数意見 コンセンサス
合意の拡大
マスコミ
マスコミがとりあげ合意
2007/10/25 未来大学にて 22
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人
個人
合意agreement
個人
個人
個人
個人
個人
多数意見 コンセンサス
合意の拡大マスコミ
論調
コンセンサス+マスコミ論調
2007/10/25 未来大学にて 23
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人
個人
合意agreement
個人
個人
さらなる合意の拡大→世論
個人
個人
個人
多数意見 コンセンサス
合意の拡大マスコミ
論調 個人
個人
個人
個人
2007/10/25 未来大学にて 24
• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について• 世論(民意)の形成(参考文献[11])• ある共通の関心(interest)について
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
個人
個人
合意agreement
個人
個人
世論
個人
個人
個人
多数意見 コンセンサス
合意の拡大マスコミ
論調 個人
個人
個人
個人
オピニオンリーダ
2007/10/25 未来大学にて 25
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
• 世論(民意)の形成• 研究的アプローチ
– 社会学の知見利用、社会的ネットワーク分析– インターネット(Web)はマスコミの欠点を補完するのでは?(肯定的期待)
– マスコミの欠点:個人と個人がいきいきとした意見交換が省略される
– 同意関係を「ネットワーク」としてみる– 個人間の同意から世論形成を「ネットワークの成長」としてみる– ネットワークの成長(同意の拡大)
• ダンカン・ワッツの考え(スモールワールド、弱い靭帯の効用)• バルバシの考え(スケールフリー、べき法則、ハブ)• モンテカルロシミュレーション
– 死角、欠陥はないか、(世論誘導など)(否定的懸念)
• 世論(民意)の形成• 研究的アプローチ
– 社会学の知見利用、社会的ネットワーク分析– インターネット(Web)はマスコミの欠点を補完するのでは?(肯定的期待)
– マスコミの欠点:個人と個人がいきいきとした意見交換が省略される
– 同意関係を「ネットワーク」としてみる– 個人間の同意から世論形成を「ネットワークの成長」としてみる– ネットワークの成長(同意の拡大)
• ダンカン・ワッツの考え(スモールワールド、弱い靭帯の効用)• バルバシの考え(スケールフリー、べき法則、ハブ)• モンテカルロシミュレーション
– 死角、欠陥はないか、(世論誘導など)(否定的懸念)
2007/10/25 未来大学にて 26
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
• 世論(民意)の形成• 研究的アプローチ
– 技術論• 双方向型意見交換のしくみ→「双方向型要望調査システム」• ハブ(オピニオンリーダ)形成のしくみ(メカニズム)• クラスター形成、コミュニティ形成のしくみ• ネットワーク成長のしくみとシミュレーション• マッシュアップの技術整理と開発• 7つの原則、8つのデザインパターン(必ずしもこれらにこだわる必要はないが)をヒントとする情報システムの構築
– 複雑系科学との関係• 複雑系の立場から社会的ネットワーク• 要素と要素が集まって、単なる要素の機能を集めたよりも、より異次元(高次元)の機能、振る舞いが出現する(創発emergence)
• マスコラボレーションのしくみの解析
• 世論(民意)の形成• 研究的アプローチ
– 技術論• 双方向型意見交換のしくみ→「双方向型要望調査システム」• ハブ(オピニオンリーダ)形成のしくみ(メカニズム)• クラスター形成、コミュニティ形成のしくみ• ネットワーク成長のしくみとシミュレーション• マッシュアップの技術整理と開発• 7つの原則、8つのデザインパターン(必ずしもこれらにこだわる必要はないが)をヒントとする情報システムの構築
– 複雑系科学との関係• 複雑系の立場から社会的ネットワーク• 要素と要素が集まって、単なる要素の機能を集めたよりも、より異次元(高次元)の機能、振る舞いが出現する(創発emergence)
• マスコラボレーションのしくみの解析
2007/10/25 未来大学にて 27
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
• 研究のフロンティアをもとめて• ネットワーク研究
– 技術指向(工学指向)から、社会学指向、人間指向への拡大
– 通信ができる(電気通信、通信ソフト(プロトコル)の世界)から
– それからどうなる?(ネットワークができたら、何がどうなる?)
• システム研究– 技術指向(工学指向)から人間指向(経済、社会、政治、法制度、心理などなど)へ
• 研究のフロンティアをもとめて• ネットワーク研究
– 技術指向(工学指向)から、社会学指向、人間指向への拡大
– 通信ができる(電気通信、通信ソフト(プロトコル)の世界)から
– それからどうなる?(ネットワークができたら、何がどうなる?)
• システム研究– 技術指向(工学指向)から人間指向(経済、社会、政治、法制度、心理などなど)へ
2007/10/25 未来大学にて 28
4. 双方向型要望調査システム4. 双方向型要望調査システム
• ビジネスへの展開• Web2.0的技術が適している用途は?
– マーケティング、イノベーション(集合知)例:製品企画→「双方向型要望調査システム」
– 問題解決手段(マスコラボレーション)例:設計
– 企業評価、製品評価例:不良製品の早期検出と対策
– 企業の役割は?例:製造業はどこへいく?→製造業は不滅です(?)
– Web2.0時代のものつくりとは?いずれにしても多様化するであろう
• ビジネスへの展開• Web2.0的技術が適している用途は?
– マーケティング、イノベーション(集合知)例:製品企画→「双方向型要望調査システム」
– 問題解決手段(マスコラボレーション)例:設計
– 企業評価、製品評価例:不良製品の早期検出と対策
– 企業の役割は?例:製造業はどこへいく?→製造業は不滅です(?)
– Web2.0時代のものつくりとは?いずれにしても多様化するであろう
2007/10/25 未来大学にて 29
5. 考察5. 考察
• 政治領域へのWeb2.0的技術の応用の問題点• 困難な問題は、将来国民にとって利益になることが、短期的には不利益であるような政策について、合意が得られるかどうか
– 国民に説明し、賛同を拡大するようなしくみが必要である– 政党による長期的政策の提示– 自由な討論の場– 各政党を比較可能– 裏がしえで、単なる人気取り政策(衆愚政治)では国家百年の計を誤る可能性がある
– 意図的に世論を誘導する恐れがある– しかし、現在の主としてマスコミによる世論形成よりも、本質的に良質なしくみが潜在しているのではなかろうか
• 政治領域へのWeb2.0的技術の応用の問題点• 困難な問題は、将来国民にとって利益になることが、短期的には不利益であるような政策について、合意が得られるかどうか
– 国民に説明し、賛同を拡大するようなしくみが必要である– 政党による長期的政策の提示– 自由な討論の場– 各政党を比較可能– 裏がしえで、単なる人気取り政策(衆愚政治)では国家百年の計を誤る可能性がある
– 意図的に世論を誘導する恐れがある– しかし、現在の主としてマスコミによる世論形成よりも、本質的に良質なしくみが潜在しているのではなかろうか
2007/10/25 未来大学にて 30
5. 考察5. 考察
• 政治領域へのWeb2.0的技術の応用の問題点• アマゾン.comのような現象が政治の領域でありうるか? ロングテールにある書籍→少数意見に相当
– パターン1:塵も積もれば山となる•別々の少数意見を集めても世論にはなり得ず
– パターン2:ロングテール部分からの浮上• ロングテール部分に位置する不人気書籍(潜在的には人気書籍)が、機会をとらえ(推奨、読者のレビュー)浮上する
•少数意見が明らかになり、多数の同意をえて、多数意見になる•単に少数意見を集めても多数意見にはならない• 「多数の同意を得て」がキーとなりそう• しかし、ありえるであろう
• 政治領域へのWeb2.0的技術の応用の問題点• アマゾン.comのような現象が政治の領域でありうるか? ロングテールにある書籍→少数意見に相当
– パターン1:塵も積もれば山となる•別々の少数意見を集めても世論にはなり得ず
– パターン2:ロングテール部分からの浮上• ロングテール部分に位置する不人気書籍(潜在的には人気書籍)が、機会をとらえ(推奨、読者のレビュー)浮上する
•少数意見が明らかになり、多数の同意をえて、多数意見になる•単に少数意見を集めても多数意見にはならない• 「多数の同意を得て」がキーとなりそう• しかし、ありえるであろう
2007/10/25 未来大学にて 31
5. 考察5. 考察
• Web2.0時代の情報システム• マッシュアップ技術の活用• ネットワークの「あちら側」(梅田氏)の利用• 双方向性• 知的情報の保護か公開か• google
– Web2.0的成功企業googleは自己を製造業と位置づけている(自社内の30万台からなるサーバを自製)
– オープンソースソフトを使って作ったソフトは公開しない– 英才集団で、集合知を信じていない
• Web2.0時代の情報システム• マッシュアップ技術の活用• ネットワークの「あちら側」(梅田氏)の利用• 双方向性• 知的情報の保護か公開か• google
– Web2.0的成功企業googleは自己を製造業と位置づけている(自社内の30万台からなるサーバを自製)
– オープンソースソフトを使って作ったソフトは公開しない– 英才集団で、集合知を信じていない
2007/10/25 未来大学にて 32
参考文献参考文献
– [1] Tim O’Reilly, ”What Is Web 2.0:Design Patterns and Business Models for the Next Generation of Software”
– http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html 2005/9/30
– [2] Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル・・・・[1]の翻訳http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039,00.htm(前編)http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090424,00.htm(後編)
– [3] 情報処理学会誌 特集Web2.0の現在と展望、Vol.47 No.11、2006年11月
– [3-1] 大向一輝、「Web2.0と集合知」、情報処理、Vol.47 No.11、pp.1214-1221、2006年11月
– [3-2] 水野誠、「ロングテールはマーケティングをどう変えるか?」、情報処理、Vol.47 No.11、pp.1222-1228、2006年11月
– [1] Tim O’Reilly, ”What Is Web 2.0:Design Patterns and Business Models for the Next Generation of Software”
– http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html 2005/9/30
– [2] Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル・・・・[1]の翻訳http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039,00.htm(前編)http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090424,00.htm(後編)
– [3] 情報処理学会誌 特集Web2.0の現在と展望、Vol.47 No.11、2006年11月
– [3-1] 大向一輝、「Web2.0と集合知」、情報処理、Vol.47 No.11、pp.1214-1221、2006年11月
– [3-2] 水野誠、「ロングテールはマーケティングをどう変えるか?」、情報処理、Vol.47 No.11、pp.1222-1228、2006年11月
2007/10/25 未来大学にて 33
参考文献参考文献
– [4] 日経コンピュータ 特集「エンタープライズ2.0」、No.649、2006年4月
– [5] 高橋浩、「イノベーションの民主化と新たなプラットフォーム登場の可能性」、信学技報Vol.107 No.201、pp.3-8、2007年8月
– [6] 伊藤雅博、高橋修、宮本衛市、「Web2.0時代における商品・サービスの設計と実現上の課題及び解決策の研究」、信学技報Vol.107 No.201、pp.3-8、2007年8月
– [7] アルバート=ラズロ・バラバシ、青木薫訳、「新ネットワーク思考」、日本放送出版協会、2002年12月
– [8]ダンカン・ワッツ、辻竜平、友知政樹訳、「スモールワールド・ネットワーク」、阪急コミュニケーションズ、2004年10月
– [9] 梅田望夫、「Web進化論」、筑摩書房、2006年2月– [10] 母比率の推定と信頼区間http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/bohiritu-conf.html
– [4] 日経コンピュータ 特集「エンタープライズ2.0」、No.649、2006年4月
– [5] 高橋浩、「イノベーションの民主化と新たなプラットフォーム登場の可能性」、信学技報Vol.107 No.201、pp.3-8、2007年8月
– [6] 伊藤雅博、高橋修、宮本衛市、「Web2.0時代における商品・サービスの設計と実現上の課題及び解決策の研究」、信学技報Vol.107 No.201、pp.3-8、2007年8月
– [7] アルバート=ラズロ・バラバシ、青木薫訳、「新ネットワーク思考」、日本放送出版協会、2002年12月
– [8]ダンカン・ワッツ、辻竜平、友知政樹訳、「スモールワールド・ネットワーク」、阪急コミュニケーションズ、2004年10月
– [9] 梅田望夫、「Web進化論」、筑摩書房、2006年2月– [10] 母比率の推定と信頼区間http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/bohiritu-conf.html
2007/10/25 未来大学にて 34
参考文献参考文献
– [11]日本社会学会編集委員会編、「現代社会学入門[第2版]」、有斐閣、1976年11月
– [12] たのみこむ.comhttp://www.tanomi.com/
– [11]日本社会学会編集委員会編、「現代社会学入門[第2版]」、有斐閣、1976年11月
– [12] たのみこむ.comhttp://www.tanomi.com/