15
Title X-Yレコーダのディジタル制御による描画システムの開 Author(s) 新里, 祐宏; 梅谷, 誠 Citation 琉球大学教育学部紀要 第一部・第二部(41): 247-260 Issue Date 1992-11 URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/2116 Rights

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Title X-Yレコーダのディジタル制御による描画システムの開発

Author(s) 新里, 祐宏; 梅谷, 誠

Citation 琉球大学教育学部紀要 第一部・第二部(41): 247-260

Issue Date 1992-11

URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/2116

Rights

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A Development of a Drawing System

by a Digital Controlled X- Y Recorder

Sukehiro SHINZATO*, Makoto UMETANI*.(Received April 30, 1992)

Summary

As a teaching material on the hardware of a personal computer which is an urgent prob­

lem in the training of techical/industrial art teachers, the authors developed drawing system of

elementray figures (a square, slash, circle and sine wave) ; the system is constructed by a D/A

converter and a X-Y recorder.

As a teaching material, the main purposes of the system are as follows.

The trainee teachers will

1) understand the theory of D/A converter.

2) be visually confirmed thet a digital value is scatterd.

3) understand thet there is the I/O port address in a personal computer; and how to set up the

address.

4) acquire the basic skill to treat the figures digitally, which are essentially analogue values.

This system satisfies these purposes through exercising drawings by partially changing the

program and the recorder sensitivity.

1.. ~

m~1t*±~c: ~~inQmtt:tl~~~:to~''t", I~­

'} 7 Jv::J :.; \::0.:L - 7 (rt: '/ ::J :,.t) '~'M$R~~O)¥

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*Tech. Educ., ColI. of Educ., Univ. of the Ryukyus

- 247-

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

J,、J2、J3の電流は、各々、1/2,1/4,1/

8に維持されている。また、スイッチSl~S3は、

各々、端子Bl~B3のディジタル入力、~mに対

して転換される。そして、出力端子T、に流され

る電流10が、、,~nsをアナログ値に変換したもの

になる。ここで、Sはデジタル入力が1(Hレベ

ル)のとき左側、0(Lレベル)のとき右側へ倒

されるとすると、IDは次式のようになる。また、

各入力値に対してIDを求めると、表lのようにな

る。

[。-。!×;+、`×z+鱸×511

(但し、nK~、3はOまたは1)

次に、演算増幅器Aを理想的とすると、その出

力電圧Voは次式のようになる。

Vo=IC×RF-IB×RF

ここで、電流IBがOのとき出力VoをV、とする

と、各入力値に対するVolの値は表’のようにな

る。volは正のみの単極性であるが、正負両端性

の出力を得るためには、IDを加える。いま、’ロを、

717

ID=面’×面=16’としたときのVDをVo2とすると、

、"-W‐急Ⅱ×R-v"-16γ7

(但し、IxRF=V)

となり、各入力値に対するVo2の値は表lのよう

になる。以上のようにして、ディジタル信号がア

ナログ電圧に変換される。

的使い方を加えることが重要である。そのことは

大学における技術科教員養成教育にも求められて

いて、比較的スムーズに進んでいるソフト教育に

対して、対応が遅れているハード教育の拡充が急

務の課題となっている。これまでに、ハード教育

に関する研究報告は多数あるが、D/A変換器に

関するものはほとんどない。、-`)そこで、本研究

はD/A変換器を利用した教材開発を主目的とし

て行われた。8ビットD/A変換器を2器製作し、

パソコンからのディジタル信号をアナログ電圧に

変換し、その電圧でX-YレコーダのX、Y軸を駆

動して描図するシステムを作った。プログラムは、

図形処理の基本要素である、四角形、斜線、円、

正弦波の4つについて作成した。本システムの教

材としての目的は、i)D/A変換の原理を知ら

せる、ii)ディジタル量が離散的な量であること

を視覚的に確認させる、iii)I/Oポートアドレ

スの存在とその設定法を修得させる、iv)本来ア

ナログ量である図形をディジタル的に処理する方

法を修得させる、ことの4点にある。

なお、使用したパソコンはPC-9801UV、X-Y

レコーダーはTYPE3086(YEW)である。製作

した8ビットD/A変換器はバイポーラ形(-5

~5V)で分解能は39mV/stepである。

2.,/A変換器

計算機等の出力で電動機等を制御するためには、

その出力のディジタル信号をアナログ信号に変換

する必要がある。このような変換器をD/A変換

器という。

D/A変換器にはその構成により多くの種類が

あるが、ここでは、本装置に使用したバイポーラ

電流出力型D/Aコンバータ及びこれを使用した

D/A変換器のしくみについて述べる。図1に、

ディジタル信号を3ビット(m~ns)としたとき

のD/A変換器の原理を示す。また、破線内はバ

イポーラ電流出力型D/Aコンバータであり、通

常は集積回路によって構成されており、1つの素

子として扱われる。

図中のJj~J3は電流源といい、その端子間電

圧にかかわらず一定の電流を流す動きをする。こ

こでは、端子TIIに流れる電流Iを基準として、

+遡源

Vb

,亜←

図1,/A変換器の原理図

-248-

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新里・梅谷:X-Yレコードのディジタル制御による描画システムの開発

表1,/A変換器の入・出力値 RFは5kQを使用した。RBはパイポーラ出力時

1mAをサミング・ノードへ流すためのものであ

り、基準電圧が+10VなのでRB=l0kQを使用

した。また、RBはゼロ調整(アナログ出力の0

Vの調整)、Rsはゲイン調整(アナログ出力範囲

の調整)を行うため固定抵抗器十可変抵抗器の櫛

成としている。位相補償コンデンサccは、Rs=

5kQに対して75pF以上が必要であるので、今

回はl00pFを使用した。CFはオーバーシュートを

最良にするためにある。

出力アンプは、扱う周波数帯によって選択した。

今回は、高速性能を求めるためにBi-FETOPア

ンプ(LF356)を使用した。ここで、抵抗RFを5

kQにとっているので、出力電圧V・は、入力値が

OOHのときは、

Vo=O-1x5=-5V

また、入力値がFFHのときは、

(但し、IxRFV、'。-蓋') γ-号x'-1川一(鶚×'一Ⅲ川

善(1.99-1)×5善+4.95V

となり、8ビットのディジタル信号を、最大正負

約5Vのアナログ電圧信号に変換することがきる。

ここでは、D/A変換器を2器製作したがその

変換特製はほぼ同等だった。1器の変換特性を表

2に示す。0V付近で数%の誤差を持つが、この

変換器が8ビット変換器で分解能が約40mVであ

ることを考えると、ほぼ満足すべき特製である。IoW1UlIf(11)V)

図2に本装置の回路図を示す。7)使用したD/

AコンバータDACO8は、ディジタル入力が8ビッ

ト、基準電流Iが2mAである。抵抗Rsは基準電

流をVREF端子(14)へ2mA供給するための抵抗

であり、基準電圧は+10VのためRs=5kQを使

用した。抵抗Rcは内部OPアンプパイアス電流補

償用でRsと等しくするが、それほど正確である

必要はない。帰還抵抗RFは、基準電流2mAに

対応してVoutフルスケールを得られる値に合わ

せる。今回は、±5Vフルスケール使用するので、

lAlVi1u流

(2mA)

Rc

47kQ

Cl'33pF5k3J50012

I Rlf

5k』↓l00SL

ItIl

lOkjL

-15V

尋~トコ

15 14

.2VRFF

DACO8 グ

川ノノ

アナロ

ーー《〕

(Vout

6LF356

十コ

4 3

+15V

13十 410.11F・2MF

。-15V

3t MF

-15V

16

l00pFCc 図2,/A変換器回路図

-249-

人力値

、1,2,コ

出力電流

I 0

ICを加えないときの

出力電圧Vol

'@を加えたときの

出力電圧V02

000 0 0 -A’001

1’8

1’8 -Rv

010

1’4

1’4 -;ソ

011

3’8

3’8 -hV

100

1’2

1’2 十t’

101

5’8

5’8

3-砠

110

3’4

3’4

5l焔

111

7’8

7’8

7-脳

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

表2変換特性

D/A変換器(Nul)

3.X-Yレコーダによる描図 A変換器への入力0~255が5V~-5Vに変換さ

れるので、相対的な電圧可変範囲は0~10Vとな

る。レコーダーの感度は1(V/c、)のレンジを

使用しているので、O~10Vの電圧変化はO~

10cmの長さ変化を生む。したがって、最大描図長

さは10cmとなる。図3にシステム構成図を示す。

X-Yレコーダー(以後レコーダーと称す)に

よって描かれる図面の大きさ(線の長さ)は、D

/A変換器の出力値と、レコーダーの設定感度

(電圧/長さ)によって決まる。ここでは、D/

-250-

理論債(V) 測定値(V) 誤差(V) 理論値(V) 測定値(V) 誤差(mV)

5.0 5.00 0 0.0 0.0016 1.6

4.8 4.80 0 -0.2 -0」94 6

4.6 4.61 10 -04 -0.387 13

44 4.41 10 -06 -0583 17

4.2 4.22 20 -0.8 -0.779 21

4.0 4.02 20 -1.0 -0.973 27

3.8 3.83 30 -12 -1.207 -7

36 3.63 30 -1.4 -1.405 -5

34 3.40 0 -1.6 -L601 -1

3.2 3.20 0 -1.8 -1.795 5

3.0 3.01 10 -2.0 -1.989 11

2.8 2.81 10 -2.2 -2.19 10

2.6 2.61 10 -2.4 -2.39 10

2.4 2.42 20 -2.6 -2.57 30

2.2 2,23 30 -2.8 -2.80 0

2.0 2.03 30 -3.0 -3.00 0

1.8 1.797 -3 -3.2 -3.19 10

1.6 1.601 1 -3.4 -3.39 10

1.4 1.404 4 -3.6 -a59 10

12 1.209 9 -3.8 -3.79 10

1.0 1.013 13 -4.0 -3.99 10

0.8 0.819 19 -4.2 -4.21 -10

0.6 0.622 22 -4.4 -4.41 -10

0.4 0.389 -11 -4.6 -4.60 0

0.2 0.194 -6 -4.8 -480 0

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新里・梅谷:X-Yレコードのディジタル制御による描画システムの開発

400~430行:Y軸左辺の描図

X=40(、、)、Y=25(、)の出力図を図4に

示す。各辺の長さは十分な精度をもっている。X、

Y方向それぞれ単独出力によって描かれるので、

階段状の線は表れない。タイマー変数(T)の、

終値が小さくなると、レコーダーの動作遅れのた

め4つの角は丸くなるので、レコーダーの動特性

にあった終値の設定が要求される。

25

…40:

図4四角形の出力図

3.2斜線

D/A変換器はパソコン等から出力されるディ

ジタル値を入力としてアナログ電圧に変換して出

力する機器である。パソコンがI/Oポートを指

定するとき、同時に2つのポートを指定すること

ができない。したがって、描図のためにX、Y方

向の動きが要求される場合でも、それぞれのD/

A変換器に交互に出力するしかなく、階段上の線

となる。

図5の斜線OAを描図するためには、Oを起点

として、X、Y交互にそれぞれのステップ値を出

力して、ペンをAに運べばよい。X、Yへの出力

値(出力ステップ値)が等しい場合にはX方向に

対し45゜の斜線となる。点Aのx方向の長さをX、

y方向の長さをYとすると、x、y方向に必要な総

ステップ数(XTS、YTS)は1mm当りのステップ

数(255/100)とX(orY)の積としてそれぞれ

(XTS)、(YTS)が求まる。このようにステップ

値を持つ作業の処理には(FOR~NEXT文)が

有効だが、その終値の決定には(XTS)と

(YTS)のうち小さい方を基準にした。すなわち、

小さい方を1ステップずつ変化させたときの相手

のステップを計算し(1より大きい.45.では1)、

整数化して出力してやればよい。ここで切り捨て

られた値が積もれば最終的に大きな誤差(線が短

くなる)となるので、切捨て値は次のステップ値

図3描図システム

3.1長方形

ここで描く四角形は、レコーダーのX軸とY軸

にそれぞれ平行な辺によって構成される四角形で

ある。最大10cmの範囲でX方向の長さ、Y方向の

長さをそれぞれ任意に入力して描く。プログラム

をリスト1に示す。

120行:コントロールワード書き込み(AB,

Cポートを出力に設定)

140~150行:X軸、Y軸に-5Vを入力し、描図

の起点とする。

154行:D/A変換器への入力可能最大ステッ

プ数(255)を100mmの長さに割り当

てる。

170~190行:X、Y方向の描図長さの設定

200~210行:X、Y方向の描図長さに必要なステッ

プ数

230~240行:X、Y方向の描図長さに対応する起

点からのステップ値

260~280行:X軸入力により下を左から右へ描図

Oペンのオーバランを防ぐため、1

ステップずつ休止タイマを加えて出

力している。

300~330行:y軸右辺の描図

350~380行:x軸上辺の描図

-251

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

に加算して、整数化処理される。整数化処理には

四捨五入も考えられるが、補正精度を上げるため

上記の方法を採用した。

3.3円

円を描くには、中心位置と半径の設定が要求

される。ここでは、D/A変換器への入力範囲0

~255(約+5~-5V)の中央値127(0V)を

中心(原点)と考えた。その時選択できる半径は

最大となり、半径50mmまでの円を描くことができ

る。また、レコーダーは相対的な電圧変化量に対

応して動くので、円の中心(0V)は記録範囲内

において絶対的な原点として存在することなく、

レコーダのポジション調整パリオームで任意の位

置に設定することができる。

プログラミングに当たって次の条件設定を行っ

た。

I)円の中心は座標の原点にある。

Ⅱ)任意の点の座標は(x,rr7Z=ラビZ)とする。

(R:半径)

Ⅲ)xを独立変数と考え、xの1ステップの変

化に対して、yの変化が2ステップ以上に

なる場合には、ペンの慣性によるオーバラ

ンを防ぐためにFOR~NEXTとタイマを

使い、1ステップずつ出力する。

.Ⅳ)x軸上を起点として、第1、第2、第3、

第4象現へと描き進む。

V)第1、第3象現はy軸方向から描き出し、

x軸方向を描いて終わる。第2、第4象現

はx軸方向から描き出し、y軸方向を描い

て終わる。

Ⅵ)yの値はxのそれぞれの値に対して1対1

に対応しているので四捨五入により少数部

処理を行っても、平均的には少数部の累積

による誤差はさほど大きくなるとは考えら

れないので、特に補正を行うことはない。

プログラムをリスト3に示す。上記2つの描図

プログラムの場合と同じように、長さ(、)はス

テップ値(O~255の整数)に置き換えている。す

なわち図6に示すように原点の座標は(x,y)=

(127,127),x軸上正側50mの点の座標は(x,y)=(0,127)等となる。

mIYu)

,PS)

X(m、)(XTS)

図5斜線とステップ

○ X

プログラムをリスト2に示す。

170~200行:入力方法の選択。

220~260行:長さ(L)と角度(8)の入力とX、

Yの算出。

270~280行:座標(X,Y)の入力。

300~310行:X,Y方向の必要ステップ数(XTS、

YTS)。

320~330行:XTSとYTSのうち小さい方を基準ス

テップ数(NS)とする。

340行:基準ステップ1に対する従属ステッ

プ数(SR())。

370~570行:描図ノタメノループ。

380行:従属ステップ数への切捨て値の加算。

390行:切捨て値の算出。

400~410行:基準ステップと従属ステップのx,y

方向への振り分け。

430~490行:YTS≦XTS(0≦45゜)の場合の描

図ループ、x方向のペンのオーバー

ランを防ぐために、1ステップずつ

出力するループになっている。レコー

ダーの応答遅れによりステップ角が

丸まるのを防ぐために、ソフト的タ

イマーが入っている。

510~560行:YTS>XTS(8>45゜)の場合で、

基準ステップをx方向にとった以外

は上記ループと同じ考え方でプログ

ラムされている。

252

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新里・梅谷:X-Yレコードのディジタル制御による描画システムの開発

0行)。第1、第3象現の場合と基本

的考え方は同じであるが、現在のス

テップ値と次のステップ値の大小関

係が逆になるため、FOR~NEXT

文の初期値、終値及びyの移動ステッ

プ数の算出方法が逆の設定になって

いるo

710~720行:象現ループ選択のための判定

rq

LJ

27)

3.4正弦波

一般にレコーダーで正弦波を描くとき、x軸を

時間軸にとり、そのX軸を付属のスイープ回路の

出力で駆動する。スイープ回路の基本動作は定速

回転モータによりポテョンメータ(B型)の軸を

駆働し、時間を回転角に変換し、回転角は抵抗値

へとリニヤに変換される。すなわち、時間変化は

抵抗値変化へリニヤに変換されたことになる。そ

の抵抗値の変化による電圧変化をX軸の入力とし

てX軸を駆動し、最終的に時間経過が長さに変換

されて記録される。

ここでは、時間に替わって、回転角を横軸にと

る。まず、回転角O~360.を何mmに表現するかを

決める。ここでは、D/A変換器の相対出力10V

(ステップ数255)を100mに対応させているので、

レコーダーの感度レンジ(1V/c、)を変えない

限り、360゜は最大100mmに表現される。今、時間

軸長さを(TL)とすると、(255/100)×(TL)

でその時離脹さを移動させるための必要なステッ

プの総数(STP)が決まる。そのステップ総数で

360゜を除すと1ステップ当りの角度(DS)が決

まる。従って、1ステップずつ、x軸に出力する

ことで、角度(時間)が与えられたことになる。

一方、y軸はSim関数の値で駆動されるが、その

算出のための角度には(DS)と(これまでにX

軸に出力されたステップの数)の積を使えばよい。

なお、振幅は0~50mmの範囲で任意に設定できる。

プログラムリストをリスト4示す。

70~80行;起点へのペン移動

110~120行:振幅(A)と時間軸の長さ(TL)の

設定

140~170行:100mmに255ステップを割り当てる

(SM)。振幅に必要なステップ数(S

PA)。時間軸長さに必要なステップ

図6円の座標とステップ値

70~80行:まずペンを中心位置へ。

180~210行:半径(R)の入力。ステップ値254

を100(、)に割り当てる(SM〉

半径に相当する数ステップ数(SP)

の算出。

270~300行:ペンを描図起点へ1ステップずつ移

動。

310~330行:ペンを下して、描図の準備ができた

かを確認する。

350~520行:第1、第3象現の描図ループ。y軸

方向から描き出している。

360~380行:第1、第3象現の判定変数値の設定。

420行:xのステップ値に対するyのステッ

プ値を四捨五入で求める。(SY(S

X))。

430行:現在の点から、次の点へのyの移動

ステップ数(DSY)の算出。

Xのステップ数は常に1に固定され

ている。

440行:もし、Yの移動ステップ数が1未満

かなyは出力せず490行に飛んでxの

み出力する。

450~480行:yの移動ステップ数が1以上になる

場合のループで、条件設定Ⅲ)によ

る作業を行う。

490~500行:zを1ステップずつ描図している。

540~700行:第2、第4象現の描図ループ。x軸

方向から描き出している。(610~62

253

|(127.0)(2550)(OⅢO)

(0,1

(255.255)l(127,255)(q255

(127」27)

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

4.2斜線

図8は、100mmに10V(255step)を割当てた長

さ100mの斜線で、角度はそれぞれ2°、15°、3

0.,45.,60゜、75゜、88°、である。切捨て

誤差が-部認められる。斜線はX軸、Y軸を交互

に出力して描くので、線は階段状になっている。

その様子をより詳しく見るために図9がある。図

9はステップ感度は図8の場合と同じにしている

が、階段の形状を決定するX軸方向とY軸方向の

長さの比を規定値にするために斜線の終点は座標

で入力されている。Y/Xの値とそれぞれに対応

する座標値は次の通りである。

数(STP)。時間軸1ステップ当り

の角度(DS)。

230~270行:描図ループ。時間軸(角度)を,ス

テップずつ変化させながら、対応す

る関数値を計算し、y軸、x軸へ出

力する。

4.評価

ディジタル入力によりレコーダーで猫図すると、

階段上の線になる。そのステップを小さくしてよ

り滑らかな線を描くためには人力ディジタル値の

ステップを小さくすればよい。ここでは8ビット

D/A変換器を使っているので、1ステップ当り

の電圧値は10V/255=0.039mVstepとなる。こ

のステップ値の下で、いくつかの条件に対する線

の滑らかさを評価する。

4.1四角形

図7にタイマー(FOR~NEXT文)の終値と

角の丸みの関係を示す。ここで選択した終値(T)

は、1,20,50,100である。終値が小さくなると

レコーダーの応答遅れのため角が大きく丸まるこ

とがわかる。なお、図4の終値は200である。シャー

プな角をえるためには、適切な終値の選択が不可

欠なことがわかる。

なお、図9は、レコーダーの感度を0.25V/c、に

設定して、4倍に拡大して描いている。基準ステッ

プ数にはXとYを比較して小さい方をとるので、

45゜のときに基準ステップ数は最大となり、最も

細かいしかもXとY方向の長さが等しいステップ

となる。Y/X=1/2,1/5の場合には、ステッ

プの長い部分がX軸に平行に現れ、Y/X=2/1,

5/1ではY軸に平行に現れていることから、基準

ステップをそれぞれY方向、X方向でとているこ

とがわかる。また、ステップの短い部分はすべて

等しくなる。1/5と5/1の長い部分には45゜のス

テップが5つ、1/2と2/1では2つ入っているこ

とが読み取れる。

T=100

図7タイマー終値の角の丸みの関係

-254-

Y/X X(m皿) Y(、)

1/5 20 4

1/2 20 10

1/1 20 20

2/1 10 20

5/1 4 20

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新里・梅谷:X-Yレコードのディジタル制御による描画システムの開発

88。

75゜

長さ:100mm~

レコーダ感度官lWcm60.-

45。

80.-

し,-

2.

図8斜線の出力図

0.20

:0.25V/cm

に拡大される)

F1~勺

0.1m00

■6J.

(0,0)

図9斜線におけるステップ拡大図

-255-

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

4.3円

図10には半径が50~10mmの円がある。すべて10

V(100mm)を254stepに割り当てて描いている。

すべての円で分解能は同一であるから、線の滑ら

かさに差は見られない。描図時間は半径比で短く

なる。図11は図10の半径10mmの円を、レコーダー

の感度(V/c、)を上げて(0.5V/bm、0,25V/C、)

描いたものである。この3つの円弧はステップ数

は等しいので、感度を上げると階段がより明らか

になる。したがって、レコーダーの感度による図

形の拡大には限度がある。逆に感度をげれぱ図形

(よ縮小され線の滑らかさは向上する。

レコーダ感度:1V/lcm二匹二二、

●Ⅱ0

●J●△

■■0,.9■■■5.s□0

1-- ̄ ̄

iIo‘

0-.゜

R=20

R=30

R=40

R=50

図10円の出力図

r、

(1IWC、)

図11円作図におけるレコーダ感度の影響

-256-

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4.4正弦波

図12、図13はリスト4の140行と230行をそれぞ

れ2種類設定し、それらを組み合わせてつくった

4種類の出力図である。それぞれの条件は、

図12(a):SM=255/100、STEP1

図12(a′):SM=128/100、STEP1

図13(b):SM=255/100、STEP2

図13(b′):8M=128/100、STEP2

である。ここで、SM=255/100、SM=128/100

の意味するところは、それぞれ255step(10V)

で100mmを表す、128step(5V)で100mを表す

ということである。図において、(a′)は(a)

の1/2,(b′)が(b)の1/2になっていること

から、これら4つの図はすべて振幅値(A)=50

mm)、時間軸長さ(TL)=100mmに設定されたも

のであることがわかる。一方、図12(a)のSTE

P1に対して、図13(b)はSTEP2になっている

ので、(b)は(a)の1/2のステップ数で描いた

ことになる。即ち、分解能は1/2になり、階段状

がより明瞭に認められる。図からはっきり読み取

ることはできないが、(a)群に較べて(b)群で

ではステップ数は1/2,1ステップの変化量は2

倍になる。(b)と(b′)を較べると、ステップ

数は1/2になるが、1ステップ当りの電圧も1/2

になっているので、両者のステップは視覚的には

同じ大きさとなる。

(α)255-

100 STEP1

(α')

128

100

図12正弦波(1)

257

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

(6)

255-

100(6')

128

100

STEP21

図13正弦波(2)

4.5レコーダーの応答遅れとオーバーラン

レコーダーはサーボ機構をもつ機器で、入力電

圧を受けてモーターを駆動するまでの電気的な部

分と、ペンを駆動するための機械的部分から構成

されている。機械的部分は、応答遅れの主な発生

源であり、同時に慣性によるオーバーランの原因

ともなっている。応答を早くするためには電気的

面での改善に加えて、慣性によるオーバーランを

極力小さくするための技術が要求される。最近の

レコーダーは、応答早さに関しては従前の機器と

大きな差はないが、オーバーランを防ぐストップ

リスト1四角形描図プログラム

IOD・w0o仔仔SQlJARE偶H9o升……升丹容任llOCLS3

Il2o

lzonljTaIlD60BⅡ80l30p

I400UjT8IIDOo255I500UT8IlD4p255

152.

154Sm=255’100

160.

l701NIUUT・oX【O-IOOmm〕=0,.X

l751FX<O0RN>lnOT1Ⅱ;NI7D[し思侭】8(]

I80INPUT・OY(O-lOOmmj=0,.Y

l901FY〈OORY>IDDTIIFNIBOELSl?20(1

195.

200XTS=CINTIXDoSM〕

ZIOYTS=ClNTlWSM)

性能は格段に向上している。したがって、比較的

新しい型のレコーダーを使用する場合にはプログ

ラムのオーバーラン防止用のループは削除できる。

しかし、機械的部分は本質的に急激な運動変化を

嫌うので、ここでは慣性を小さくするためにルー

プを入れてある。

応答遅れは、図7に示したように、角を丸める

効果がある。この効果は四角形を描くときにはマ

イナスに働くが、この効果を利用すれば、ステッ

プの角を丸めることができ、より滑らかな線にな

ることが確認されている。

0000050000000000000

2345667890123456789

2222222223333333333

DXz255-XTS

DY=255-YTS●

F(〕、I(X=254.rnl)XSTFP-I

OUT8IIDOoXX

FURT=DTO2DO:NRXTT

NEXTXX

FDRYY■254TDDYSTElD-I

OUT8llD4OyY

FDRT=OTO2002NIFXTT

NEXTYY

FnRXX=DXOlTO255

OUT8lIDD,XXFnRT=oTo20U:NIfXTT

NEXTXX

258

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新里・梅谷:X-Yレコードのディジタル制御による描画システムの開発

d005YISP)=、

4101了ORSX=sP-1TDOSTEP-1

42DSYISX〕=【。INT(SqR(SPへ2-sXへ2m43DDSY=SWSX]-sY〔SX+Ⅷ44DIFDSY<ITIIEN43O

450FORN=lTODSY

46,V=l27-B岳SY(SXOl〕-,供N

470OUT81II〕4.Y:rOnT=U1050

480NEXTN

490X=127-A便SX

500oUT8HDOoX:FOFT=DTO5D510NEXTSX

5201FP=lTll旧N550FI-gI用57,

530゜

540,“併月22222代促併畏丹丹丹軒外丹懇

550A=】:、=l:P=2:coTo590

5600長長■偶44444…従催月掛■月掛DC“

570A=-1:B=-18P=4:GOTO59U500,----------一一一一一一

5gOSWOl=SP

600FORSX=lTOSP

GlOX幸】27+ハHSX

620OUT81II)DoX8ITORT=OTO50

630SYISX)=CINT【SQRlSPA2-SXへ2〕)64DDSY=SYISX-I)-5Y〔SX】

G501FDSY〈ITIⅡ:N7UO

660FORN=ITODSY

670Y=l27-B岳SWSX-I)+B丹Ⅱ

68,CUTlHIlI〕4.Y:rnRT=oTo50

GDOlVEXTN

mONEXTSX

7l0IFP=2TllEN380

720IFP=4TlⅡZNIZND

400FORYY五DWITO255

410OUT&lIDdoYY

420PORT崖UTO20D:NEXTTq30NEXTYy

440END

:NEXTT

;NEXTT

リスト2斜線描回プログラム

1000*中中**OBLIQUELINIZ中中中か**▲なⅢ20

ll5DlHSn(260)UDSll(26,)1180

l200UTBlID6081I8D2300

B4OOUT8HDOo255】600UT8IID1D2551520

B50SH=255/lOO:PAI=1.1.11,】C00

165CLs3

】70PRINTDolNP1jTノホ0Mヘウ00:FRINT

l75PRINTooナカーリ+jjクトー:lw

lBOPRjNTDDり、ヒョウ:200

】g0INPUToolOn2---000Kl951ITK=lTIlIKN22lIIm,SE2DO

2,01FK=2THEN27DI1LSIrl70

2100

Z201NPUTMブカいり(O-lOOmIn)=00OL2301NPUTopカクトー(1-89dCK)=MDn24(IRD=PAInHo中,

250X=L*COSIRD)8V=I.*SIN(IID)260GOTO300

2650

270INPUTooリーい]ウ(1mm)(〔()01〕)-〔XOY))-X=0DDX2BOINPUToq--Y=O00Y29,0

D00XTS=X*SM

310YTS=Y*SM

32pIFXTS>どYTSTⅡ1WⅥ.=XTS:NS=11W(YTS〕:PsO8GOTO340FLSmnコ0

330IITXTS(YTSTHFNNI.=YTS9NS=lNWXTS〕Blp=I380DSR〔O)=OISR(O)=NL/NS+bSR(。)

350K1=255;Y1=255

3000

370F0,N=】ToNS

380SR【N》筐SⅡ〔、)+DSR(N-I)

3gODHR(N)=肘R(M-lNT(SR(N)》

400117P=OTlⅡ:NXX=INT〔BR〔N)):W=1FLsEXX=jYY=INT(BR(N))

410IFP=CTlIEN4mI)F1・SEHlO

I20。

4句(lY1=Y1-YY

O・I()OUT8ⅡD40YlHITOIIT=oTOlOO:NEXTTp05CFonl=lToxX

,160Xl=Xl-】

470oUT8III)()OX1BIiOIlv=、l〔)100:NEXTTlHONEXTI

d9nGoTo57p

500・

510X1=X1-XX

5200UTalID(IDX]:IrC9IlT=(】TOIIwI2NIZXTT53(IITORJ=I10YY

5J。Y1=Yl-】

55()OUT811D4DY1:ITOIlT■(】TOInI):MrXT1.560NFXTJ

570NIZXTN

58UElVD

:NEXTT

:NEXTT

Uスト4正弦波鐡図プログラム

I0qHDo缶…SINCUIWE…辨呉侭舛2,.

aDDIMSY(260〕

40.

5001)TILIlDG、8118060。

7UOIlTBIlD0.255B00UT811I〕40128

9DO

lOOCLS3

lIOINPIj・「00シンフ・クID-50mnDI=0..Al201NPUT’0シールシークナかり(0-10(DmInJ隣.TLj30PAl=3.1416

14OSM=255/lnol50SハP=ADoSM

I60STP=TL侭SM

l70DS=360/STP.。〔00JおtOiUl80・

’001.0CATE4DolO:IDRINT。.「0【ZNPUUND.:、堀EP200LOCATE41I・I28INIpIlT㈲【1K”--1。Oヮnk2101FOK<>llIlENI1)、220.

230FOFT堂、T「〕sTPsTIRIjl

24()S=128-sハID婆SIN(DB丹、o「DAI/1M)

250〔】IjT8Ill)40s:「℃nI=、T【IgBI)I);NIYXTI2600UT81ID(Io255-TgF⑪R’二ⅡT()3,0:NIRX1270NEXTT

280IZND

リスト3円の描図プログラム

5.結び10・丹RH升丹CIRCLE与升吾奉………CO係

20.

30DlMSYI2GD)

40p

500UT8IlD608Il8UGOD

7001jT8IlDOoI27800UT81ID4.12790.

lOOCLS3

l80INPUT。oハンケイ10-50mm〕=D・・R190SM=254/IOD

200SP=CINTIlf初爲A1)

220.

270FDRI=OTOSP

2801s=’27-1

290oUT8llDD0IS

30DNEXTI

310LOCATE40.10:PRINT’・PENDCWN1o:DEFP320LOCATE4UoI2:INPUT㈲〔1K”---】”.(lKT30IFCK〈>ITIlEN3ID

340。

350.……IIIII丹晏二斗仔丹弄丹癸丹丹丹

360A=I:B=l:P=I8C()TO4DD370.丹長丹外33333,0月ゥ!……長…碁

360A=-IHl3=-181,=39GOTO4DD

39,.----------------

技術科教員養成にとって急務の課題となってい

るパソコンのハード教育のための教材として、D

/A変換器とX-Yレコーダーを加えて図形要素

(四角形、斜線、円、正弦波)の描図システムを

作った。その教材としての主目的を次のように設

定した。

I)D/A変換器の原理を知らせる。

Ⅱ)ディジタル量が離散的な量であることを視覚

的に確認させる。

Ⅲ)パソコンにはI/Oポートアドレスが存在す

-259-

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琉球大学教育学部紀要第41集Ⅱ

ることを知らせ、その設定方法を習得させる。

Ⅳ)本来アナログ量である図形をディジタル的に

処理する方法の基礎を習得させる。

ここで構築したシステムは、プログラムの一部を

書き換えたり、レコーダーの設定感度を変えて得

られる種々の描図作業を通して、上記の目的を十

分に果たせるものとなった。

なお、レコーダーの応答遅れを積極的に利用す

れば、より滑らかな線が得られることが明らかに

なったので、今後はその点についての系統的な実

験を行い、さらに文字処理のためのプログラムを

加えて実用的なグラフ処理システムを構築する予

定である。

フェイスを利用した遂次比較型A/Dコンバー

タのデータ入力手法、日本産業技術教育学会

誌、第32巻4号、25,(1990)

2)宮倉禎典、他4:制御モデルを用いた情報基

礎教材の開発、日本産業技術教育学会誌、第

32巻4号、31,(1990)

3)杵淵信、菅野徳明:マウスインタフェース

を利用したアナログデータシステムの開発、

日本産業技術教育学会誌、第32巻2号、19、

(1991)

4)大倉宏之:制御のためのステッビングモータ

教具の開発、日本産業技術教育学会誌、第33

巻2号、53,(1991)

5)杵淵、他3:学習動力試験に必要なセンシン

グシステムの開発、日本産業技術教育学会誌、

29、(1991)

6)菅野徳明、他3:ガソリン機関の出力および

熱効率のパソコン計測に関する学習システム

の開発、日本産業技術教育学会誌、37、

(1991)

7)トランジスタ技術SPECIAL、NO1d57、(1989)、

CQ出版

謝辞

この研究を進めるに当たって、製作、実験に

ご協力頂いた、当時、当学科学生の上村一夫君と

院生の糸洲守人君に感謝致します。

参考文献

1)杼淵信、菅野徳明:セントロニクスインター

-260-