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Page 1: はじめの 1 週間 ~問診の大切な考え方~

はじめの 1 週間~問診の大切な考え方~

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突然ですが !何を聞きますか

• 28 歳男性• 主訴:発熱 咽頭痛• 現病歴:昨日昼頃から悪寒あり、その後発熱  39 度

台のどが腫れて痛い。今朝も発熱持続するため、受診した。

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• 既往歴 • 家族歴• アレルギー• 内服薬

:扁桃炎 :特になし:なし:なし

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ちゃんと聞けたかな?

• どんな疾患を鑑別しましたか ?

• 発熱+咽頭痛で、考えないといけない疾患は?

• 扁桃周囲膿瘍• 急性喉頭蓋炎

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急性喉頭蓋炎(感度)

嚥下痛( 82% )、嗄声( 79% )、前頸部正面圧痛( 79% )Vallecula sign ( 98.2% )

   レジデントノート2009・4月号より

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鑑別疾患のたてかた~二つのC~

• 見逃してはいけない疾患  critical

• 頻度が高い疾患  commom

この 2 つの意識をもって、鑑別しよう。やばい疾患の RED   FLAG   SIGN は優先的に学んでいこう。いつか各論でもまとめますね。

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ちなみに

• しっかりと問診は大事だけど、もっと優先しないといけないことがある場合がある。

• 例えば・・・• 68 歳男性、今朝からの胸痛、冷汗、左肩

の痛みがあり、呼吸苦がある。血圧が普段よりやや低い。糖尿病、高血圧の既往と、喫煙歴がある。

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そう、それはやばい時• やばいかも  と感じたら• まず、処置のできる場所に入れ、• 人を集める。年次が上がろうとも、人手が必  要!!大声で叫べ、やばい人がいる!!!!• 類をつける。つけてもらう。モニター• とりあえず をとる。ルート• OMI ともいう。(酸素、モニター、ルート)• さるも聴診器(酸素、ルート、モニター、超

音波、心電図、胸部 Xp ポータブル)ともいう。

• 急変時の体勢を整えて、問診、診察。

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• 救急診療では、鑑別上 key となる問診項目、診察項目が必ずある。それをつかむことがエキスパートへの道。

• 特に危険な疾患を示唆する所見や、問診項目は、しっかり学んでいこう!

• 上級の先生などの、患者さんに対する上手な説明、 IC を聞いたらどんどんまねして、表現のレパートリーを増やしていこう。


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