十二指腸
Hartmann嚢
漏斗部 infundibulum
胆嚢管Cystic duct
体部 body
底部 fundus
頚部 neck
共通管
十二指腸乳頭
総胆管Common bile duct
膵管pancreatic duct
総肝管Common hepatic duct
腺口Gland orifices
・ネッター解剖学アトラスより引用
膵
ラセンヒダ 平滑部Spiral fold smooth part
図1.胆道の解剖
図2.胆道の解剖-腹腔鏡下胆嚢摘出術時の観察-
総胆管
頚部と漏斗部
胆嚢動脈
十二指腸
胆嚢管結腸
胆嚢
肝
図3.胆石の種類
3
胆石症
コレステロール胆石
純コレステロール石
混成石
混合石
胆汁色素(ビリルビン)胆石
ビリルビンカルシウム石(ビ石)
黒色石
頻度
9%
10%
46%
9%
26%
割面で明らかな放射状のコレステロール結晶からなる胆石であるが、
コレステロール以外の成分をわずかに含むことがある。通常、球形ないし卵形で、白色ないし黄白色を呈する数は1個である。
図4.純コレステロール石
図5.混成石割面で明らかに内層と外層を区別でき、内層が純コレステロール石または混合
石からなる胆石である。球形ないし卵形で、数は1個のことが多い
胆嚢に1個であることが多い
外殻がX線で映ることが多い
図6.混合石割面で放射状構造と層状構造が混在するが、コレステロールを
主成分とする胆石である。個数は多数のことが多い。
DIC-CTで胆嚢内に複数個の混合石がみられる
割面が茶褐色で層状または無構造であり、ビリルビンカルシウムを主成分とする胆石である。不定形で、ときには接面を形成する。色は茶褐色ないし黒褐色である。概して脆い。
図7.ビリルビンカルシウム石
胆道造影像で胆管内に結石像
胆道鏡で胆管内に観察されるビ石
ビ石の割面
外観、割面ともに一様に黒色で、肉眼的には無構造の胆石である。砂状、金平糖状、ときには球形のものもある。 しばしば光沢を呈す。比較的小さいものが多く、数は数個~数十個である。多くは硬い。
図8.黒色石
DIC-3D-CT像。胆嚢腺筋腫症を合
併し遠位側房に左の黒色石が存在した。
9
胆石の成因
• 胆汁中のコレステロールの上昇
• 色素の析出:核の形成コ石
• 胆汁中ビリルビンの過剰分泌
• 溶血黒色石
• 胆汁中細菌
• 胆汁うっ滞ビ石
07.12.5 超音波検査室セミナー 10
総胆管結石症 術中胆道造影X線Cアーム透視
84.5%
胆嚢総胆管13%
総胆管2%肝内0.5%
胆嚢
図9 胆石症の結石所在部位
07.12.5 超音波検査室セミナー 11
0
10
20
30
40
50
60
70
80
胆嚢結石症 胆嚢総胆管 総胆管 肝内
図10.DIC-3D-CT
三管合流部
胆嚢管
Infundibulum-cystic duct junction
Hartmann嚢とInfundibulum(漏斗部)
頚部
背側からのsurface像
13
c.HE染色:嚢胞状Rokitansky-Aschoff sinusが筋層外の漿膜下組織にあり、色素系の壁内結石が存在する。b.摘出標本:分節型で、遠位側房に黒色石が多数あっ
た。壁内結石もみられる。
a.DIC-3D-CT:胆嚢は体部で細くくびれており、底部側は大きく垂れ下がっている。
分節型 ADM図11 胆石症の部位別の治療法
• 経口的胆石溶解療法
• ESWL
• 腹腔鏡下胆嚢摘出術
• 開腹胆嚢摘出術
• (急性胆嚢炎治療)
胆嚢結石症
• 内視鏡治療: EST、内視鏡的乳頭拡張術
• 外科治療:腹腔鏡下総胆管結石手術、開腹胆管切石術総胆管結石症
• 肝切除術
• 開腹胆管切石術Tドレナージ
• PTCS-L肝内結石症