2007年10月
株式会社戸上電機製作所
品質保証部 製品保証グループ
2007年10月
株式会社戸上電機製作所
品質保証部 製品保証グループ
SOGSOG制御装置制御装置のの点検方法について点検方法について
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
テストスイッチで動作せず、ハンドル操作にて開放
数分後にPASが爆発した。
外箱の錆による水浸入
開閉器底面 カバー部錆腐食 接触部開閉器内部
SOG制御装置は正常の場合が多い。
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
SOG制御装置の動作試験時に動作値外れを発見。
SOG制御装置を交換したが、同様であった。
開閉器内負荷側 V0検出器
雷による部品破損
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
現象として
①
GRテストSWで不動作(
Io点灯、Vo消灯)
② Vo管理値外れ電圧を印加してもVo消灯
雷による部品破損 SOG側
SOG制御装置のVo入力回路が 故障。
ダイオード、負担抵抗が断線状態
Y1 Z2 Z1
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
ケーブル耐圧試験後、PASを投入。
約10分後にPASが爆発。
耐圧試験はケーブル1相毎に実施された。→三相一括で実施のこと。
開閉器外観 開閉器内部 SOG制御装置内部VT
試験ミスによるVT焼損
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
SOG制御装置の電源部が故障。
P1-P2間のサージアブソーバ(SA1)が焼損
試験ミスによるVT焼損
SOG側
現象として
①ショートの場合:電源表示灯が消灯
②オープンの場合:正常動作
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
変形変形 内部焼損したものでケースの変形 が見られた。
■事故事例
株式会社戸上電機製作所
SOG制御装置のトリップ回路が故障。
Vaのプリント箔が溶断
試験ミスによる過電圧印加
現象として
①テストSWで不動作
②自己診断表示灯が点灯
Va
■保守点検のポイント
株式会社戸上電機製作所
日常点検
・・・
1~2回/月
定期点検
・・・
1回以上/年
臨時点検
・・・
必要に応じて
(特に雷雨、地震、台風
などが発生した後)
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
不具合調査不具合調査
不具合調査表の項目を確認して不具合 箇所の判定を行う。
開閉器側かSOG制御装置側かを判断する。
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
1.制御電源確認1.制御電源確認P1-P2間にAC100Vを印加し、電源表示灯が点灯していること。
SOG制御装置P1-P2 の抵抗値測定
LTR-L(M)-D → 110Ω
LTR-P-D → 300Ω
消灯している場合は?
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
2.自己診断確認2.自己診断確認
復帰釦を押し、異常箇所を特定
復帰後1秒→VTC断
復帰後3分→GR回路
復帰後4~6分→SO回路
自己診断表示灯が消灯していること。(LTR-Gは点灯)
点灯している場合は?
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
3.トリップ回路切離し3.トリップ回路切離し開閉器のミストリップを防止(テーピング)する。
123 4
Vcを外すと自己診断点灯
①ac→②Vc →③Va →④Vbの順
※警報回路使用の場合、acを最初
に外す
制御線の取外順(取付は逆順)
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
4.トリップコイル測定4.トリップコイル測定開閉器『入』の状態で制御ケーブルのVa-Vc間の抵抗値を測定する。
トリップコイル(VTC)の確認
基準値:120~180Ω
KLT-M以降は開閉器
『切』状態で測定可能
トリップコイル、制御線の断線
基準値を外れる
Va
Vc
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
5.開閉器の劣化診断5.開閉器の劣化診断
トリップ回路(Va、
Vb、
Vc)各々と接地間の絶縁抵抗を測定する。
制御ケーブル・開閉器内部の確認
使用機器:DC500Vメガー
・100MΩ以上:良
・10 ~ 100MΩ:気密低下が予想
・10MΩ以下:水浸入が予想
使用機器:DC500Vメガー
Va
E
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
6.テストSWでの動作確認6.テストSWでの動作確認
Vaー
Vc間にトリップ出力発生・ターゲット(マグサイン:橙)表示を確認する。
SOG制御装置内部回路の確認
GR → Io・Vo表示灯が瞬間点灯(LTR-M~)SO → 電源表示灯が瞬間消灯(LTR-P~)
LTR-G、L:押しボタン式
LTR-M:GR即動作、SO2秒以上
LTR-P:GR、SO共に2秒以上
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
7.Vo検出回路の確認(方向性のみ)7.Vo検出回路の確認(方向性のみ)
開閉器『入』状態でY1-Z2間の電圧値及び抵抗値の測定する。
・残留電圧確認:開閉器接続状態
(Y1- Z2間の電圧測定)
・開閉器側、SOG側 のVo検出
回路確認。
(Y1- Z2間の抵抗測定)
開閉器側開閉器側
SOG側SOG側
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
8.Io検出回路の確認8.Io検出回路の確認
開閉器『入』の状態でZ1-Z2間の電圧測定及び抵抗値の測定。
・誘導の確認:開閉器側接続状態
(Z1- Z2間の電圧測定)
・開閉器側、SOG側 のIo検出
回路確認。
(Z1- Z2間の抵抗測定)
開閉器側開閉器側
SOG側SOG側
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
9.動作特性試験9.動作特性試験一連の動作試験を実施。
・動作電圧試験
・動作電流試験
・動作時間測定
・位相角測定
管理値を満足していること。
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
10.Vo要素の出力確認(方向性のみ)10.Vo要素の出力確認(方向性のみ)T-E間に電圧190Vを印加 し、Y1-Z2間の出力電圧を確認する
Y1-Z2間Y1-Z2間
T - E間:190V印加
約AC60mV出力確認 ・開閉器のVoボックス確認
・制御ケーブルの確認
■不具合調査
株式会社戸上電機製作所
11.Io要素の出力確認11.Io要素の出力確認Kt-Lt間に0.2Aを通電し、
Z1-Z2間の出力電圧を確認する
・開閉器のZCT確認
・制御ケーブルの確認
Kt-Lt間:0.2A通電
約AC20mV出力確認
Y1-Z2間Z1-Z2間
■外観点検
株式会社戸上電機製作所
シールド線の接地シールド線の接地
延長ケーブルの結線は適切か→Z2から分離して単 独で配線する。
接地は片側接地する。
接地線接地線
断線、締付けの確認。開閉器の接地がないと、方 向性は動作しない。
また、シールド接地がないと正規動作しない。
■更新について
株式会社戸上電機製作所
・異常が発見された時・異常が発見された時
・年数、状態による判断・年数、状態による判断
→
すぐに更新。遅発事故防止のため にもまずは更新。
・更新推奨としては、屋外使用で10年。《(社)日本電気工業会殿の調査資料による)
*開閉器の製造年月はカバーに表示されている。
・発錆が極めてある場合。
■修理について
株式会社戸上電機製作所
内部短絡品やケースの腐食がある場合 には、修理不可。
開閉器開閉器
制御装置制御装置
故障部品・故障の程度によっては、修理可。
雷サージ侵入の修理不可。