留学生が作る
日流ご当地ECモール
『東方見聞』
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山本泰弘
2014-01-13 イオンビジネスコンテスト
【本案の狙い】
◎日本の地場産品(食・酒・工芸品など)を発掘し、外国の人々に十二分に魅力を伝える。
• 地場産品を介した、人と人との国際交流を推進する。
• 国内外の若者に「よい品物」を実感する機会を与え、「よい消費」を行う次世代の消費者を育成する。
• 優れた地場産品が絶えるのを防ぎ、後世まで受け継がれる機会を充実させる。
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【登場人物】
• 地場産業の担い手(農林漁業者・酒蔵・工房・農協・自治体など)――外国への販路を模索。多くは独自ECサイトを設ける。
• 来日留学生――高いポテンシャルを持つが、十分発揮されていない。
• イオン――外国へ積極展開中。SC界の覇権(顧客支持的な意味で)を狙う。
• 大学生協――学生に最も密接な組織。留学生支援を厚くしたい。
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【着眼】地場産業の課題
• TPP問題を契機として、一次産品を中心に“外国市場へ売り出そう”との機運がいっそう盛り上がる
ただし…
→そんな手法で大丈夫か?
1) 自治体や組合のトップが外国訪問・現地店頭プロモ2) 独自のECサイト(デザイン、アクセス性、CSO:×)開設
…多額のコーディネート料、制作費、翻訳料が発生
→費用対効果:×、消費者への親しみ:×、持続性:×
⇒もっと合理的・効果的な売り出し方ができるはず!4
【着眼】来日留学生のポテンシャルを活かす
• 大学町や学生街でよく見る光景:“コンビニやファストフード店で留学生がバイト”
→本来はおかしい。
能力や経済力によって選抜されて来日しているはずの留学生が単純労働するのは不合理じゃないか?+せっかく日本に来たのにコンビニ食ばかりでいいのか?
⇒留学生(優秀・語学力あり・家庭の経済力あり・親日的)
ならではの働き方ができるはず!
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【発想】
• 国内各地に展開するイオンと大学生協が仲介役となり、
• 地場産業担い手が留学生のポテンシャルを買い上げ、
• 外国現地展開し顧客と密接なイオンの看板のもとに、
• 各国版“日流ご当地ECモール”を開設・運用したら
よいのでは!
・・・どうやって?
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【構築】留学生が作るECモール『東方見聞』
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【地場産業担い手】 【留学生】
【大学生協】【イオン】
出店募集
応募・発注
募集
応募
謝礼として現品
ECサイト制作
①
②
③
④
⑤
⑥
⑧
産品の評判が出身国の人々へ
⑨イオンECで購入
集積各国版・日流ご当地ECモール※実店舗と連動
⑦
【構築】留学生が作るECモール『東方見聞』
①イオンが地場産業の各種組合を介しEC出店希望者を募集
②EC出店を希望する事業者が応募
③対象国をいくつか設定した上で、イオンと大学生協が、各国向けの翻訳やWeb制作を担う留学生を募集(単純労働の報酬より魅力的な謝礼付きであることをアピール)
④留学生が応募(語学力や技術力があれば日本人も歓迎)
⑤選ばれた留学生が、所定のプラットフォームに基づき応募事業者のECサイトを制作(各国の人々に好まれるような斬新な演出を推奨)
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【構築】留学生が作るECモール『東方見聞』
⑥応募事業者とイオンのチェックを経て、留学生に謝礼として“自慢の地場産品”を現物支給(普段の生活では手を出さない「よい品物」に触れてもらう)
⑦留学生制作のECサイトをイオンが対象国別に集積、各国版ECモール化(世界的通販サイトとは異なる、制作者の個性あふれたモールとする)
⑧留学生が、獲得した地場産品のよさを体験し、その評判が口コミやSNSで出身国の人々に伝わる
⑨対象国のイオン実店舗顧客や、評判を聞きつけた人々がECモールで地場産品を購入(実店舗に見本や試供品を置くとともに制作者を紹介しWebへ誘導)
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【効果】本案が実現したら
• デジタル(サイト)・アナログ(品物の授受や口コミ)両面から地場産品の魅力を外国の人々へ伝えられる。
• 留学生と地場産業担い手が、世代や地域を超えて協働することで、人と人との深い国際交流となる。
• 若者に、普段触れない「よい品物」を実感する機会をもたらし、“違いのわかる大人”への成長を促せる。
• 優れた地場産品がこれによって支持を集め、伝統の存続と進化の機会を得られる。
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