水生植物からの環境ホルモン分解微生物を探し、その特徴の発見
H大学 R.M
背景
• 植物による微生物の活性化に注目
(極限微生物・根圏微生物)
環境汚染物質分解能力を持っている根圏微生物
環境修復技術(リゾレメディエーション)に関する研究
根の周辺に生息する微生物
根圏微生物
微生物とは
黄色ブドウ球菌(10000倍)
乳酸菌(1000倍)
• 肉眼でその存在が判別できない
• 顕微鏡などによって観察できる程度以下の大きさの生物
微生物の大きさ比較
人間の大きさを富士山の大きさとすると…
微生物は米粒ほどに!
原生動物
後生動物
微生物の働き(Bioremedietion)バイオレメディエーショ
ン
汚染物捕食汚染物接着汚染物分解 海水、
川
浄化水
汚染物+微生物
汚染水浄化
リゾレメディエーションとファイトレメディエーション
男性ホルモン
性的にオスや男性から分泌される物質
性成長する際の必要な物質
しかし
男性の尿には環境に悪影響のある物質(テストステロン(T2))がある
環境問題となっている
オス化したメスのローチ(コイの仲間)
目的
男性ホルモンを分解する微生物の発見
根圏微生物の特徴
汚染物質を分解する環境浄化技術への応用化
8
アオウキクサ 浮遊植物の一種
多年草、成長期間3~10月。水田、池や沼、溝などの水面に浮かぶ水草葉のように見えるのは茎の変形。冬は休眠芽をつくり越冬する
個体数も多く世界中に分布し、扱いやすい(モデル植物)
試料
方法(菌を集め単離)
ホグランド培地
20株ずつ入れた
ホグランド培地
E2 added
(0,5or ,50ppm
)
100mlフラスコに20mlホグランド培地に入れた
2週間生育
E2によるウキクサへの影響を観察するために、E2を5 ppm もしくは50 ppm 添加した培地にウキクサ20株をそれぞれ入れた。(比較するために 添加しない培地を作った。)
ppm=1mg/ℓ
L・R2A寒天培地へ希釈液を50μl塗布し25℃で培養
コロニーの形状や大きさの違いがあるものを釣菌して新たな培地に25℃で培養
(L・R2A寒天培地)
E2分解能力の測定
高速液体クロマトグラフィー (High performance liquid chromatography) はカラムクロマトグラフィーの一種
高速液体クロマトグラフィーによりE2分解分析
カラムクロマトグラフィーは、化合物の精製法(クロマトグラフィー)のひとつ。筒状の容器に充填剤をつめ、そこに溶媒に溶かした反応混合物を流し、
化合物によって充填剤との親和性や分子の大きさが異なることを利用して分離を行う。
A3-
A4-
A5
E2残
存率
(%)
培養日数(日)
E2分解細菌3菌株の分解活性
E2分解細菌
E2分解実験
-20
0
20
40
60
80
100
120
140
0 1 2 3 4 5 6 7
まとめ
単離した3菌株はE2分析能力があることがわかった。
これらの菌を使うことで河川など環境汚染地域のE2分解を行うことが出来るか考えていく。
環境問題について
現在、女性ホルモンにおける環境問題については、世間ではあまり知られていない。
このPPを見たことで一人でも多くの人が環境問題について、考えて欲しい。