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Page 1: 謹賀新年mymimosa.net/tenpaku-konet/archives/001/201912/PAKU2001...て「PAKUっ子とわたし」エッセイ募集企画へのご協力も宜しく お願い致します。令和2年1月1日

2月号は1月25日発行です。印刷・配布のお手伝い大募集しています。ボランティアの皆さんに支えられて発行しています★

12/25発行、3400部、無料、天白区内外180箇所で配布 名古屋市天白区社会福祉協議会 天白区原1-301原ターミナルビル3階 Tel:809-5550 Fax:809-5551 http://www.tenpaku-shakyo.com • 天白子ネット事務局  [email protected] http://mymimosa.net/tenpaku-konet

この天白子育て情報通信「PAKUっ子~ぱくっこ」は、皆様から寄せられた「赤い羽根共同募金配分金」を財源としています。 facebookでも情報発信中!http://www.facebook.com/konet.tenpaku

情 報子 ほ っと育 て

鑑定中変化のある状況への適応。転んで痛いのは忘れて、手のひらをじっと見る…。

掲 示 板あ れ こ れ 情 報

ママのちからこぶ☆

No.186

2020年1月

発行:天白子ネット・名古屋市天白区社会福祉協議会

「PAKUっ子とわたし」エッセイ募集子育てする中でPAKUっ子ってどんな存在だったのか、PAKUっ子を見て行ったところでどんな出会いがあったのか、天白の子育てライフをどう楽しんできたか…などなど、自由な「PAKUっ子とわたし」の思い出をお寄せください。どなたでも応募できます。書式自由。字数自由。ご連絡先(メールアドレス)、お子さんの年齢(全員分)、紙面掲載用のペンネームをお知らせ下さい。PAKUっ子最終号に掲載します! 1/31(金)締切(延長しました~)宛先: 天白子ネット メール: [email protected], Messenger: Konet Tenpaku

子どもの声を聴くとは?保育と家庭での実践を2020年4月号(3/24発行)で終了します

パパもぜひ  読んでね!

リーゴ植田保育園長 宮嶋貴美子さん16年前、原で幼児あそび教室「親と子のホッとスペースきゃら」を設立。植田東に移転し、幼児から小学生を対象にした保育施設を手がける。その後、家庭保育室運営を経て2014年よりリーゴ植田保育園設立、園長に。一般財団法人こども財団代表理事。

by はやぴー vol.9

予告!天白おやこ子育て広場 in Winter 2020, 34th天白の子育て支援団体や行政機関が集まって2001年から実施してきたビッグイベントです。初めての方も、行ったことがあるわという方も、お見逃しなく。寒い日に広くてあったかい広場で、みんなで遊びましょう。・子どもと楽しめるイベントを探している方・天白でどんな感じに子育てできるか知りたい方・寒くて家にとじこもりがちで体を動かしたい方・子連れでいける場所や子育てサークルを体験したい方・春からの入園前に何をしたらいいか知りたい方・専門家に気軽に、きちんと、一度に、聞いてみたい方・いろんな出会い、おしゃべりを楽しみたい方・いろんな団体のいろんなスタッフに会いたい方・久しぶりの友だちと待ち合わせて遊びたい方

劇団ベンベン・ステージパペット人形劇と着ぐるみショー。体を動かしてあそぼう!元気な体操の先生といっしょに、親子で体をうごかそう!すかほわ音楽会天白ママによる音楽ユニット。歌う読み聞かせです。相談コーナー産後のこと、子育て全般、耳鼻科、卒乳、離乳食、幼児食、介護と育児など専門家に気軽に相談できます。おもちゃ病院壊れたおもちゃを修理します。

2/13(木)10時~13時(受付は9:40から)天白スポーツセンターにて(植田駅徒歩3分)対象:0~3歳くらいのお子さんと保護者参加費:200円/組、予約不要持ち物:室内履き(親子とも)、靴を入れる袋、お茶問い合せ:天白区社会福祉協議会 ☎809-5550※パン、弁当等の販売有。飲食できる場所もあります。くわしくは、コチラ!出展団体の詳細、各プログラムやタイムスケジュール、会場見取り図などをこちらに順次upしていきます。子どもの年齢別攻略法など、事前にチェックしておくとよい情報も満載!

室内プレーパーク天白公園からプレーパークが出張!自然とふれあう遊びを体験!アートワークショップ体育館の広いスペースをアートでデコろう。小さい子も楽しめます。赤ちゃんコーナー名物、畳の大広間。はいはいし放題です。ベビー向け親子体操も。名古屋のびのび子育てサポート事業出張説明登録会会員同士の子どもの預かり合い制度です。復帰前に登録しておくといざというときに便利ですよ。

つくる・あそぶ・みる・きく・くらす区内の子育て支援団体等がブースを出して、おうちではなかなかできない工作や遊びのプログラムを展開します。スタッフにいろいろ聞くこともできるので、活動の雰囲気もわかりますよ。拠点・保育園コーナー中学校区に1つずつある親子の交流の場を運営する団体や保育園と、子育て支援に力を入れているこども園のコーナーです。保育園入園を前に、保育園の生活について相談もできますよ。子どもの救急救命体験もできます。

保育室みぃな代表 菊地久美さん2001年より自宅の一室で定員2名の一時預かりルームを開設。チャイルドマインダー。

 天白子育て情報通信「PAKUっ子」をご愛読いただきありがとうございます。2001年7月の創刊以来、約19年間、前身の子ネット通信(通算37号)とあわせて通算223号を毎月発行してきましたが、2020年4月号(3/24発行、第189号)で終了します。 昨年10月に、名古屋市子育て応援拠点マーガレットま~まという区にひとつの子育て支援施設が新設され、そこの機能に「子育て情報の収集と発信」業務が入りました。天白子ネットは民間のボランティア団体として、天白区社会福祉協議会のご協力を得ながら、地域の小さな団体の活動も行政関連機関の子育て支援事業もとりまとめて「PAKUっ子」やHP等を通じて発信して参りましたが、同じような情報発信が行政の仕組みとして事業化されたことで、天白子ネットがボランティアで発行してきた「PAKUっ子」を終了する判断に至りました。 読者の皆様方には、数多くの励ましや「PAKUっ子を読んで参加したよ」という嬉しいお声をいただき続けて参りました。4月号発行まで、今しばらくの間、ご愛読いただけると幸いです。あわせて、「PAKUっ子とわたし」エッセイ募集企画へのご協力も宜しくお願い致します。

代表 吉岡美夏令和2年1月1日

天白区役所 託児付き講座

親を楽しむ小さな魔法 スター・ペアレンティング子どもにも親にも居心地のよい親子関係を築きませんか。親が自分を大切にしながら、楽しみながら子育てする具体的な方法をワークショップ形式で学びます。同じ立場の親とお話しすることで、子育てへの想いを共有できる機会にもなります。2/7、14、21、28 10時~12時 金曜、全4回。無料、定員20名。天白区在宅サービスセンター(Pなし、周辺にコインP有)対象:小学生までのお子さんの保護者。子連れ受講不可。1~3歳は託児有。託児定員20名。無料。申し込み:天白区役所民生子ども課へ申し込み用紙を持参、郵送FAX、メール。1/24(金)必着。応募者多数の場合は抽選☎807-3891  FAX 807-3829 http://www.city.nagoya.jp/tempaku/平針原保育園エリア支援保育所子育て講座親子で無理なく進めるおむつはずしおむつはずしアドバイザーから、具体的な話を聞きます。1/17(金)10時~11時 平針原保育園にて対象:1~2歳の親子、10組。 予約受付中。☎804-5721

※国連子どもの権利条約 UNCRC1989年に採択された国際条約で世界中の国が締約している。昨年30周年を迎え、各地で記念イベントが行われた。子どもも大人と同様、ひとりの人間として権利をもつ主体と位置づけるとともに、成長の過程で特別な保護や配慮が必要だという子どもならではの権利も定めている。https://www.unicef.or.jp/crc/

 子どもが生後6ヶ月になった頃、子どもが嫌なわけじゃないけど少しだけ1人になる時間が欲しい…と思うようになりました。そこで、思い切って名古屋のびのび子育てサポート事業(のびサポ)の助けを借りることにしました。のびサポは会員同士の子どもの預かりシステムで、利用する前に会員登録が必要です。登録は原則的に支部(天白の場合は、瑞穂支部)へ申し込みに行きます。ここが1つ目のハードル。 そして、預かりの申し込みは電話のみの受付。これが2つ目のハードル。普段メールやチャット利用がメインで、電話する機会の少ない私には利用の精神的ハードルが高い…。勇気を出して電話をし、希望日と時間を伝えました。数日後、支部から電話があり、無事子どもを受け入れてくれる方(提供会員)が見つかったとのこと。良かった!もっと驚いたのはその提供会員は知ってる方だということでした。世間って狭い^^; 預ける前に、 提供会員のお家へ子どもを連れて訪問して、事前打ち合わせをしました。最初は面倒な3つ目のハードル…と思いましたが、預かっていただく場所を見たり、子どもと顔合わせしておいたりするので、やっぱり必要ですね。 そして、当日を迎えました。オムツ交換セットや着替えの服等を渡して、「また迎えに来るね」と言って、子どもと別れの挨拶。生まれて初めて他人に預けられる子どもは、もちろんギャン泣きです^^; 後ろ髪を引かれる思いで、提供会員の家を後にしました。 後ろめたい気持ちはあったものの、徐々にその気持ちよりひさびさに自由な時間を得られた喜びの方がまさってきました。ごめん、子ども。まず帰宅して普段できない家の片付けを始めました。子どもがいるとなかなかできないんですよね…。その後、近所の喫茶店でコーヒータイム!1人で外で飲むコーヒーのおいしいことったら!誰にも邪魔されない1人だけの時間…至福のひととき。気にするのは時間だけ(笑) あっという間に時間ギリギリになり、慌てて子どものお迎えへ。提供会員にお金を払い、書類にサインをして、依頼は終了となりました。その後、提供会員とちょっとおしゃべりして、2時間だけじゃなくもっと長めの時間を設定して1人の時間を満喫する方、溜まった家事を集中してこなすために依頼する方、ママ友間の子どもの預かりにのびサポを利用する方もいることを聞きました。  少々手間がかかることもあるのびサポですが、利用料金が他のサービスよりも割安なのも魅力かと思います。また1人の時間が欲しい時に利用しようと思います。今は依頼会員のみですが、いずれは提供会員にもなろうかなと思います。

 日本の若者は自分自身に満足していたり、自分に長所があると感じていたりする者の割合が他の国と比べて最も低いことが報告されています(内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」2018年)。グローバル社会の多様な価値観の中ではっきりと自分の意見を言える、AIに負けない子どもを育てる…といわれている現代なのに、自己肯定感の低い子どもに育ってしまうのはどうしてなのか。乳幼児期からの子どもの育ちにまでさかのぼる、とも言われています。保育園という集団、個別の保育、そして家庭ではどのようなことができるのか、天白の子育て支援に長年携わるお二人に語ってもらいました。

自己肯定感と意見表明子ネット吉岡(Y): 「生まれてきてありがとう、いるだけで大切な存在よ」と生まれてきたのに、成長したら「どうせ自分なんて」と自分が好きになれない子になってしまうのですかね。宮嶋(M):家庭でも園でも学校でも、日本はずっと「みんないっしょに同じことができるようになる」「きまりをまもる」という価値観で教育してきたように思います。自分の欲求を主張するのはわがまま、大人の言う通りにしていればいい、と習慣づけられてしまった子どもは、自分は世の中を変えられる存在だなんて思えないのでは。中高生になっていきなり自分の意見を言えなど無理でしょう。小さいときから自分の考えを出し、受け止められる経験を積み重ねることが大切なんです。Y:国連子どもの権利条約※では「意見表明権」と呼びますね。子どもは自分に影響を及ぼすことがらに、自由に自分の考えを表せる権利がある。大人側には「子どもの声を聴く」とも解釈されています。権利とか意見表明とか大上段に構えなくてもあたりまえに、子どもの内なる欲求が出せる環境を大人が用意しましょうよって大人に言っているんだと思いますが、現場ではどうでしょう。集団保育での実践M:たとえば公園のすべり台で。大人からするとみんな順番に並んで、階段をのぼって一人ずつすべることがルールになります。でも子どもは上からすべりたい子、下からのぼりたい子、早くやりたいからぬかしたい子など、さまざまです。「じゅんばん!」「下からはダメ!」と大人が子どもを叱るのはルールを守らせる躾にも見えますが、実は下からのぼりたいという意欲を抑えつけているのではないか。そもそも自分がやりたいことが中心で、お友達との関わりも未熟な幼児に「みんな仲良く同じように」を要求するのが適切なのか。 そこで最低限の安全は見守って、子どもたちに自由にやらせてみる。すると、上からきた子と下からのぼる子がぶつかる。うまくいかない。どちらも楽しく遊べない。互いの遊びたい欲求を満たすにはどうするか、子どもそれぞれが考える。なんとなく上からすべる子がいると下の子はよけるようになったり、下からのぼった子がすべりおりる子にぶつかって一緒にすべってきたり。新たな楽しみ方を見つけます。子どもたちが新たな秩序をつくるようになります。個別対応での実践Y:集団では自分の思い通りにならない場面もあると思いますが、一対一の対応だと、大人が子どもの欲求すべてを受け入れるんですか?

菊地(K):一時預かりは、園とも、家庭で保護者が対応するのとも違う、第三者的視点も入るのですが、もちろん、子どもと保育者である私の間で対立、立場の違いはあります。 たとえばお預かりが昼迄なのに11時に公園に行きたい!と言ってきたとき。まずは「そうなのね、公園に行きたいのね」と受け止めます。その上で、こちらの事情も伝えます。「お昼すぎにはお迎えだし、その前にお弁当を食べなきゃ」。さらに「少しの時間なら公園に行けるかな」と見通しも伝えます。もしくは「先にお弁当を食べてから公園に行ってみる?」と選択肢を示します。小さい子どもは言っても理解できない、ムダと思うかもしれませんが、わかっているかどうかは別として、説明をします。この過程で子どもが「行きたい、という思いに対応してくれる」「この人に言っていいんだ、信頼してみよう」となれば、お互いの関係も良くなりますし、公園に行ってすぐ帰ることになっても、もちろん「イヤ、まだあそぶ」とは言いますが(笑)、納得するまでの時間が短くなる気がします。家庭での実践Y:親からすると、自己主張させすぎるとわがままになるのでは?と心配になります。昼前に公園に行きたいと言っても、親は生活リズムを優先させたいから「ダメ」とすぐに言ってしまいがち。子どもは否定された、納得できないという思いで反発し、泣いたり、暴力にうったえたり…。でも先生方のように「行きたいのね、行こうか」と子どもの言うことばかり聞いていると、わがままになりませんか?親の思いは無視されて、子どもの奴隷になってしまいませんか?M:親に対してはまた別の姿をみせるかもしれませんね。「園ではきちんとできているのに、家では爆発」と面談等でもよく聞きます。子どもはいろんな面を本能的に使い分けている。お家ではわがままで自己主張が強いのも、先生の前ではききわけがよく友達にやさしいのも、全部ひっくるめてその子がもつ個性として保護者の方には全部受け止めていただきたい…のがホンネですが。K:もちろん、子どもの要求を全部満たすのは無理です。大人にも都合がある。でも欲求は出しても良い。大人であろうと子どもであろうと、人と人とが生活する中でぶつかりあいながら生活していくのが人間であるなら、互いの欲求にどうおりあいをつけるか。親は対応の引き出しの種類を増やしつつ、感情の葛藤をコントロールするトレーニングを意識したいものですね。M:対応力には、子どもの発達への理解やイマジネーション、工夫力、臨機応変な言葉かけなどスキル

が必要なこともあって、本を読んだり講座を聞いたりマニュアルに頼ったり…いろいろ言われて、ますます親が追いつめられてしまうことも。 「今、子どもは何を言おうとしているか、何を意見表明しているか」の内容がわからない場合は、「とにかく遊んでいたいのね」「今はこれをしたいのね」「泣きたいんだ」「怒っているんだ」を単純にありのまま受け止め、親もありのままに「ママは帰りたいんだけど」「パパはそれをして欲しくないんだけど」と対等な立場になってお互い言い合う、思いを出し合う。これを何度も繰り返すうちに、時間をかけるうちに、互いの要望や思いを尊重し合いながら進む方法がきっとみつかるのでは。子どもの声を聴くK:思いが受け止められた、自分を受け入れてもらい大切にされたという経験は、大人が思う以上に子どもの心のなかに張り付き、言っても良いんだという自信になり、相手を尊重し異なる意見にも耳をかたむけられる人を育てるでしょうね。大人同士、パパとママの関係でもそうですよね(笑)。Y:時間がかかる、親だって初心者なんだから、すぐにうまくできなくて当たり前ですよね。M:子どもだって、言葉は未熟だし経験も浅いし、自己チューなもの。K:子どもを信じるのが大事では。子どもは欲求を出しますが、際限なくでもない。おとしどころを自分で見つける力を持っている。M:遊びや食事を自分で選択、決定する自由がある環境で育った子は、イヤイヤ期の自我全開の1歳半~2歳になっても自我の出し方が違う気がします。Y:よかれと思って大人が先んじて、単一の価値観ややり方を押し付けて、子どもの「やりたい」気持ちを抑えつけないことですね。 子どもは庇護する対象ではあるけれど、思いや意見を持つ主体でもある。子どもに、どう思いどう行動するかを選択する自由を保障する。大人は、子どもの特性や発達段階に応じて思いを聴く工夫をする。発言する権利は互いに尊重される。本当にあたりまえのことなんです、だけど大人にとっては価値観の大転換なのかもしれない。でもそこに未来が見えるんです。

謹賀新年

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