肝臓がんについて ~基調講演~
神奈川県立がんセンター消化器内科 大川 伸一
第3回市民公開講座 日石横浜ホール 2012年1月14日
肝臓の位置
市民公開講座 2012/01/14
肝臓のはたらき
肝臓は体の中の工場・倉庫
市民公開講座 2012/01/14
栄養などが運び込まれ 使える形に作り直し 貯蔵、放出
不要なものを分解
胆汁の産生・分泌
肝臓がんの変遷
●肝がん患者の死亡者数は1975年以降、増加していたが 2005年頃をピークとして減少に転じている。
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1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
総数 男 女
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市民公開講座 2012/01/14
プレゼンター
プレゼンテーションのノート
発現した副作用の項目は既存のIFNと変わりませんが、 インフルエンザ様症状は減少し、皮膚症状が増えています。
肝臓がんはどんな病気?
原発性肝がんの多くはC型・B型肝炎ウイルスによる肝疾患
を背景としており、そのほとんどが肝細胞がんである。 肝細胞がんの多くは肝硬変・肝炎をともなっており、 正常な肝臓に発生することはまれである。
肝がん 肝臓から発生したがん(原発性肝がん)
他から転移してきたがん(転移性肝がん)
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プレゼンター
プレゼンテーションのノート
高齢者は年齢的な要素以外にも、合併症や体重の少ない患者さんも多いことから慎重に投与するよう注意していただいてください。 添付文書では『国内外で実施された臨床試験において、加齢に伴い重篤な副作用の発現頻度が高くなる傾向が認められているので、患者の状態を十分に観察しながら、慎重に投与すること』と記載されています。 国内の治験では、高齢者(65歳以上)は7例のみであり、非高齢者との副作用発現率の比較は難しくなりますが、高齢者で発現例の多かったものとして、自覚症状では 怠感、便秘、筋痛などで、臨床検査値異常では血小板数減少などでした。 反対に、非高齢者で発現していながら高齢者で認められなかったものもあり、下痢、背部痛などでした。 なお、海外臨床試験において、ペガシスの若年者と高齢者での血中濃度に顕著な相違は認められませんでした。ただし、2‘,5’-オリゴアデニレート合成酵素(2‘,5’-OAS)活性の最高値は、若年者より高齢者では低下し、最高値に達成する時間に遅れがみられています。 高齢者において若年者と同様の2‘,5’-OAS活性の最高値を得るためには、若年者より高い血中濃度が必要であることが示唆されています。
肝臓がんの原因 肝炎・肝硬変
C型肝炎
B型肝炎
その他:アルコール・
脂肪性肝炎など
70~80%
10~15%
10~15%
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肝炎・肝硬変における検査 ~血液検査~
AST (GOT)・ALT (GPT) ; 肝炎の炎症の程度 アルブミン・ビリルビン ; 肝臓の働きの程度
血小板・白血球 ; 肝炎・肝硬変の進展とともに減少する
腫瘍(しゅよう)マーカー AFP・PIVKA-Ⅱ ; 肝(細胞)がんで高値となる (γ-GTP ; 飲酒、脂肪肝で高くなる)
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肝炎・肝硬変における検査 ~画像検査~
慢性肝疾患の人において肝癌を 早期に発見するためには、3ヶ月から4ヶ月 ごとに画像検査を行うことが望ましい
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超音波 CT MRI
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肝炎の治療
インターフェロン
肝炎ウイルスを排除する
肝臓の炎症をおさえる
抗ウイルス薬
抗炎症剤 肝庇護剤
例;ウルソ・強ミノ
三剤併用が標準
肝臓がんの症状 肝機能の低下による症状 倦怠感(だるい・疲れやすい) 腹水・黄疸・肝性脳症 消化管出血(食道静脈瘤など)
がん自体の症状 痛みはあまり無い 遠隔転移は少ない
市民公開講座 2012/01/14
ウイルス肝炎、肝硬変にともなう 肝臓がんの治療の問題点
再 発
出来たがんを治しても 肝炎や肝硬変はなかなか治せない
肝炎・肝硬変
市民公開講座 2012/01/14
肝がんの治療 手術 肝動脈塞栓(そくせん)術 経皮的穿刺(せんし)治療
ラジオ波焼灼療法(RFA) エタノール注入法
肝動注 化学療法 (全身化学療法、リザーバー動注) 放射線療法:重粒子線治療 肝移植
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治療法をどう決めるのか
肝がんのステージを決める因子 直径2cm以下かどうか がんが1個だけかどうか がんが血管の中に入り込んでいないか
ステージ (がんの進行度)
市民公開講座 2012/01/14
治療法をどう決めるのか
がんの治療をした時に肝ぞうに どの位の余力があるか 腹水 肝性脳症 血清ビリルビン値 血清アルブミン値 プロトロンビン活性値 ICG R15
肝臓の力の程度 Child(チャイルド)分類 ・ 肝障害度
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再発した時の治療法は?
肝機能、年齢、他の病気の程度
再発の度に最も適切な治療を考える
市民公開講座 2012/01/14
日常生活上の注意点
食べものはバランス良くとること お酒はなるべく控える
からだに負荷をかけすぎない ストレスをためない 食後はしばらく横になる 運動は控えなくとも良い
市民公開講座 2012/01/14
望ましい姿勢・アドバイス
病気にのめりこみすぎない
病気と仲良くする気持ち
治験・研究的治療の情報
セカンドオピニオン
市民公開講座 2012/01/14
市民公開講座 2012/01/14
ご静聴ありがとうございました