配布資料「301座席表」に名前がある人は、その席に座ってください。 それ以外の人は、授業の途中で、303・304教室に分かれます。
2019年5月24日
大学入門講座
読書のススメ
徳島大学総合科学部
依岡隆児
読書レポート
•読書レポートの提出が、迫っています。 •いつものmanabaでなく、その下に入り口がある
LMS(Moodle)を使って提出します。
•なお、「小テスト」の横の「アンケート」タブを開いて「読書レポートの提出先事前調査」に回答することもお忘れなく。
事前準備
•5月24日の授業に、大学生として人にすすめたい本(附属図書館に所蔵されていること。ただし「読書レポート」で選んだ本は除く)を持ってくること!
•附属図書館OPAC http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/index.shtml参照
•
目次 1.はじめに 2.大学生としての読書 3.ビブリオバトルをやってみよう!
1.はじめに
第54回学生生活実態調査の概要報告(全国大学生活協同組合連合会、2018年10~11月調査)http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html 2019年5月20日閲覧
•「大学生 1日あたり 読書0分4割超 大学生協連、全国調査」(『朝日新聞』2014年4月21日夕刊)➡「第51回学生生活実態調査の概要報告」(2015年)http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html 2016年5月19日閲覧
調査実施時期 2018年10~11月 調査対象 全国の国公立および私立大学の学部学生 回収数 10,980(30大学・回収率35.2%)
•1日の読書時間「0」は48.0%と引き続き半数近くに読書習慣なし 中学から高校時代の読書習慣の延長が大学生の読書傾向に
•1日の読書時間の平均は5年ぶりに伸びて30.0分(前年+6.4分)。読書時間60分以上の人が26.7%と前年から8.4ポイント増加
2.大学生としての読書
「考える」ための読書へ
◎大学での専門を身に付けるためには、不可欠: ⇒「クリティカル・リーディング」が求められる:テキストの内容・形式、表現について正確性や論理性を客観的に理解・評価していく読み方
◎読書によって、知識・見識を深めながら、思考力と想像力を培うことができる:教科書・参考書はもとより、知識を広げ教養を高めるための本を読むことも大切
◎「未知を読む」読書⇒ベーター読み(外山滋比古『読書の整理学』ちくま文庫)⇒単なる趣味・娯楽の読書から、「考える」ための読書へ
読書の工夫
◎ギアチェンジして読もう! •速読、通読、精読を使い分ける! •小説やエッセイ⇒精読
•新書などの論説文⇒速読(目次、「はじめ」と「終わり」、見出しに注目)
•学術論文・レポート、実用書⇒リサーチ的読み方(テーマに関するところを読む。キーワードで読み取る。)
◎インプット・アウトプットを連動させる
•線を引く:三色ボールペン方式(齋藤孝)など
•書く:書き込み、メモ、読書ファイル、ソーシャルリーディングなど
•人に話す:読書会、ブックトーク、ビブリオバトルなど
•◎読書の習慣を付けよう!
3.ビブリオバトルをやってみよう!
読書のきっかけ2017年度大学入門講座アンケート
授業課題
先生からのス
スメ 家族からのス
スメ 友達からのス
スメ ネットの紹介
店頭で見て
新聞などの広
告・書評 その他
だれかに自分の読んだ本をすすめたいか
2017年度大学入門講座アンケート
1 そう思う
2 どちらかといえ
ばそう
3 どちらかといえ
ばそう思わない
4 そう思わない
~人を通して本を知る,本を通して人を知る~
ビブリオバトル公式ルール
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
2.順番に一人5分間で本を紹介する.
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
4.全ての発表が終了した後に、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.
【ルールの補足】
• 1 各発表参加者が自分で読んで面白いと思った本を持ってきて集まる.
•他人が推薦したものでもかまわないが,必ず発表者自身が選ぶこと.
• b.それぞれの開催でテーマを設定することは問題ない.
•順番に一人5分でカウントダウンタイマーをまわしながら本を紹介する.
• 5分が過ぎた時点でタイムアップとし発表を終了する
•原則レジュメやプレゼン資料の配布等はせず,できるだけライブ感をもって発表する.
•発表者は必ず5分間を使い切る.
•紹介された本について2~3分のディスカッションを行う.
•発表内容の揚げ足をとったり,批判したりするようなことはせず,発表内容でわからなかった点の追加説明や,「どの本を一番読みたくなったか?」の判断を後でするための材料をきく.
•全参加者がその場が楽しい場となるように配慮する. •質問応答が途中の場合などに関しては, ディスカッションの時間を多少延長しても構わないが,当初の制限時間を大幅に超えないように運営すること.
•全発表参加者に紹介された本の中で「どの本を一番読みたくなったか?」を基準に参加者全員で投票を行い、最多票を集めたものを チャンプ本 としてする.
•紳士協定として,自分の紹介した本には投票せず,紹介者も他の発表者の本に投票する.
•チャンプ本は参加者全員の投票で民主的に決定され,教員や司会者,審査員といった少数権力者により決定されてはならない.
• •*「参加者」は発表参加者,聴講参加者よりなる.全参加者という場合にはこれらすべてを指す.
経緯
•2007年、谷口忠大(現・立命館大学準教授)が京都大研究室で実施
•2010年、東京都主催「すてきな言葉と出会う祭典『言葉の力」を東京から」で「ビブリオバトル首都決戦2010」開催
•2013年、開催都道府県は46、開催大学は128大学、開催公立図書館は37館
ビブリオバトルのデモンストレーション
•篠崎さん
•福田さん
•星野さん •
それでは、皆さんも・・・
•303・304の人は移動する。 •グループごとに着席する •発表の順番を決める •一人5分で本の紹介し、2分間の質疑応答 •4人全員が終わったら、どの本が一番読みたくなったかという基準で「チャンプ本」を選ぶ。 •それぞれの本を並べて、読みたくなった本を指さして、一番多くの支持を集めた本を「チャンプ本」とする •では移動!
授業後の報告
•①授業(ビブリオバトル実践)で自分が紹介した本の書誌情報(著者名『著書名』出版社、出版年)、②徳島大学図書館に所蔵しているかどうか、③所蔵している場合には所蔵記号、④内容の紹介(200字以内)。 +復習小テスト •別枠で作ってあります。 •学生のコメントとそれへの応答(4/19、4/26)から出題。
参考文献
谷口忠大「ビブリオバトル―書評を媒介としたコミュニケーションの場の広がり」、『図書館雑誌』Vol.105,No.11、2011年
谷口忠大『ビブリオバトル~本を知り人を知る書評ゲーム』文春(新書)、2013年 『読書世論調査2017年版』毎日新聞東京本社、2017年
外山滋比古『読みの整理学』、ちくま文庫、2009年
依岡隆児『読書のススメ~四国から、グローカルに』徳島新聞社、2010年