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スマートシティの最新動向とNECの取り組みについて
望月 康則
日本電気株式会社
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グローバルなスマートシティ活動の変遷
手段
AI・IoTの活用
都市・市民が技術導入を主導(利用者の復権)
課題解決と経済成長に跨るエコシステム作り
目的
・市民中心のスマート化
・持続的な都市経営の実現財政の持続性イノベーションの持続性環境や安全の持続性
手段
先端的な技術の導入
ソリューションベンダーの提案が主導
目的
・公共サービスの効率化電力、水道、・・・
2000年代 2015年頃~
本当に市民の満足度は向上したのか?
お金が続かない(実証実験はできたが本格サービス
に広げられない)
市場が広がらない(実証実験はうまく行ったのに
大きな事業機会が来ない)
市当局の悩み
ベンダーの悩み
AI・IoTの登場
デジタル変革という概念の浸透
“pilot sickness”
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民間業者と市民の参加によるエコシステム
高い住民満足度を実現
民間業者 市民
街中センサ20,000個
IoTプラットフォーム
駐車場ゴミ回収
水使用量
etc.電力
スペイン・サンタンデール市
都市データをKPI化
市民の声を活用
サンタンデール市 データ統合基盤
収集ゴミ箱をセンサーでモニタリング、最短ルート算出
人件費等コスト15%削減
IoTセンサーで駐車場の空きをモニタリング、情報表示
交通渋滞80%削減
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組織や分野を超えたデータ利活用を可能とする
IoTプラットフォーム 「FIWARE」
データ連携基盤
オープンAPI(NGSI※2)
オープンAPI(NGSI)
・オープン標準化されたデータ交換のインターフェース
・オープンソースソフトとして提供
蓄積データの相互運用
公開データ登録 公開データ提供
官庁系システム 自治体システム 民間システム IoTセンサデータ
既存システム
公開データ検索 公開データ取得
環 境セーフティ防 災 インフラ 観 光 ・・・
サービス利用 サービス提供
様々な業種サービス
※1:オープンソースソフトウェア※2:Next Generation Service Interfaces
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81%が
危険要因マップが分かりやすいと回答
行政保有の交通事故データ等と民間保有のドライブレコーダーデータ分析
10分以内に対応出来たケース
13%増
呼吸や心拍、加速度などの
バイタル情報把握
滞在、通過の国籍による違いが判明
レンタサイクル分布滞在時間の可視化と集計
意思決定、避難勧告の早期化
災害情報リアルタイム
可視化
地元ステークホルダーを中心としたデータ利活用が加速
スマートシティたかまつ推進協議会産
官 学 60社以上のステークホルダーが参加NECが事務局
地域課題共有
データ共有
豪雨時の高潮、河川・ため池氾濫
外国人観光促進、回遊
高齢者の見守り
交通事故件数国内上位
高松市
防災 観光 福祉交通事故撲滅
地域人材教育
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新しい市民サービスが、領域や地域を越えて生まれていく
交通関係データ
防災カメラセンサデータ
決済データ
交通 防災 金融
交通サービス
防災サービス
金融サービス
分野毎のデータ活用、個別のシステム構築
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交通関係データ
新しい市民サービスが、領域や地域を越えて生まれていく
防災カメラセンサデータ
決済データ行政
オープンデータ
新領域サービス
気象データ 店舗・イベントデータ パーソナルデータ
交通 防災 金融
交通サービス
防災サービス
金融サービス
観光ルートナビ
避難誘導
顔認証決済
自動運転
自動翻訳
自動配送
シームレスな価値の新サービス
クロスドメインのデータ連携基盤
分野毎のデータ活用、個別のシステム構築 データの分野・組織横断で、新しいまちづくりを実現
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ICT技術の進化と活用がもたらす、まちづくりの大きな変化
公共インフラ
技術分野
適用分野
ネットワークの大容量化・高速化 IoT AIの進化・普及
セーフティ
防災
データ連携基盤
少子高齢化
防災
公共インフラ
交通
セーフティ
産業振興
産業振興
分野毎のデータ活用、個別のシステム構築
少子高齢化
交通
分野横断したデータ連携により、新しい市民サービスが、領域や地域を越えて生まれていく
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※1:FIWAREホームページ http://map.fiware.org/を基にNEC独自調査 ※2:https://www.fiware.org/foundation/members/ ※3:http://oascities.org/list-of-cities/
世界中に広がるFIWARE
2011年から開発世界中に拡大・浸透NECも欧州での開発に参画
2017年2月にNECはFIWARE Foundationプラチナ会員登録
993の企業
11のビジネスハブ(iHub)
2つのアクセラレータープログラム
16のFIWARE Lab node(欧州・アフリカ・インド・メキシコ・ブラジル)
200のFIWARE Foundationメンバー※2
24ヶ国、117都市※3
FIWAREの参加者※1
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省エネ・カーボンニュートラリティに向けて (1/2)
分野毎のサービス効率化
電力網・施設毎の省エネ 循環型経済
市民中心のLivableな都市
データ駆動型経営
電力
交通
医療
コミュニティ・場の共有
通勤者:徒歩や自転車への誘導環
境持続性
モビリティ
健康
観光客:公共交通利用者にincentive
・・・ Multi-sided な service & benefit
再エネと水素燃料バスのコラボ・
・・
・・・
都市
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省エネ・カーボンニュートラリティに向けて (2/2)
持続的なビジネスモデルへの挑戦
小学生の移動軌跡(見守り、安心安全)
行政ダッシュボード
バスロケーションサービス
課題へのフォーカス、小さく始める
マルチステークホルダーアプローチによるアイデア出し
アジャイルなトライアル ⇒ 価値検証、規制改革、ビジネスモデル
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FIWAREの概要・取り組みについては、2018年10月 京都スマートシティエキスポでの講演スライド(和訳)をご覧ください