HACCP-CARNA書類作成ツール
~利用の手引き~
株式会社KNOSPEAR
監修
一般社団法人日本食品安全協会(FSA)
目次
• はじめに ・・・P.4
• ログイン画面 ・・・P.5
• メニュー画面 ・・・P.6
• 申請書管理画面 ・・・P.7
• 製品説明書画面 ・・・P.8~9
• 工程画面 ・・・P.10~14
• 危害要因分析画面
⇒危害要因分析一覧画面 ・・・P.15
⇒危害要因分析編集画面 ・・・P.16~17
⇒製造工程一覧図表示 ・・・P.18
• HACCPプラン画面
⇒HACCPプラン一覧画面 ・・・P.19
⇒HACCPプラン編集画面 ・・・P.20~21
• 問題の自動生成について ・・・P.22~23
• ダウンロードファイル ・・・P.24
3
はじめに
HACCP-CARNA「書類作成ツール」は、WEB上
で簡単にHACCP計画の書類を作ることができる
ツールです。
このツールでは、厚生労働省が公開している
フォーマットに従って、書類を作成していきます。
常にサーバー上に最新のデータが保存されるため、
外出先や、遠くの支店/工場で更新されたものも
その場から確認することができます。
各画面の機能、使い方については、次のページか
らの画面ごとの詳細解説をご覧ください。
4
ログイン画面
管理画面にアクセスし、ログインしてください。
①ログインID欄:
ログインIDを入力します。
②パスワード欄:
パスワードを入力します。
③ログインボタン:
クリックしてログインします。
IDとパスワードを入力した際、「ログイン権限がありませ
ん」というエラーメッセージが表示される場合、そのユー
ザーは管理画面を使用できません。
IDを配布されたご担当者様までお問い合せください。
①
②
③
5
メニュー画面
ログインすると、メニュー画面に移動します。
ここでは「申請書」ボタンを選んで、次の画面に進んでくだ
さい。
①申請書:
クリックすることで「申請書管理」画面に移動します。
②ヘルプ:
管理画面のヘルプ(eラーニング管理者用のもの)を表示しま
す。
③コンテンツ表示:
クリックすることで、ログインしているユーザー用のeラーニ
ング画面を開くことができます。
④ログアウト:
ログアウトし、ログイン画面に戻ります。
①② ③
④
6
申請書管理画面
申請書管理画面には、今までに作った申請書が製品単位で一覧表示
されます。
※はじめてご利用される際には、製品がないため、①新規作成から製品説明書
を作成してください。
①新規作成:
クリックすると、新しい「製品説明書」画面を表示します。
②検索機能:
今までに作った「製品名」について検索できます。
③申請書一覧:
今までに登録した製品が一覧で表示されます。それぞれの製品につ
いて「製品説明書」「工程」「危害要因分析」「HACCPプラン」を
編集することができます。
④エクスポート:
クリックすると、作成したHACCP申請書をExcel形式でダウンロード
します。
⑤削除:
クリックすると、製品ごと申請書一式を削除します。
⑥共通ヘッダ:
以降の画面にも共通する画面上部のボタンは常に同じ動作をします。
・TOP:常にメニュー画面に移動します。
・申請書TOP:常に本画面(申請書管理画面)に移動します。
・ログアウト:ログアウトしてログイン画面に移動します。
① ②
③④ ⑤
⑥
7
製品説明書画面
申請書管理画面(→P.7)から「新規作成」もしくは「製品説
明書」をクリックするとこの画面に移動します。
製品説明書は1種類の製品について1枚の製品説明書を作成し
ます。
それぞれ、自由記述形式/複数選択形式で入力し、入力が終
わったら「変更を保存する」をクリックしてください。
自由入力形式の欄はマウスでドラッグすることで大きさを調
整できるものもあります。調整できるものは、欄の右下に
マーク が表示されます。
変更を保存する
8
各項目には以下の事柄を書いてください。
・表示名:
HACCP-CARNA内の表示名を書きます。
・製品の名称及び種類:
一般的に呼ばれる製品名を書きます。
・原材料に関する事項:
原材料やアレルゲンを書きます。
・アレルギー物質:
含まれるアレルゲンにすべてチェックをつけてください。
表示が義務付けられているアレルゲン7品目と、表示が推奨される
20品目を分けて表示しています。
特記事項があれば、その下の欄に書いてください。
・添加物の名称とその使用料:
使用している添加物を書きます。
・容器包装の材質及び形態:
包装容器の材質や容量、包装状態などを書きます。
・製品の特性:
pHや水分活性、糖度、濃度などを書きます。
・製品の規格:
食品衛生法で定められた基準を書きます。
・保存方法、消費期限または賞味期限:
その製品の保存方法や賞味期限、消費期限を書きます。
・喫食または利用の方法:
流通時の保管条件や陳列時の条件、調理方法を書きます。
・喫食の対象者:
喫食の対象者を書きます。
9
工程画面
申請書管理画面(→P.7)から「工程」をクリックするとこの
画面に移動します。
ここでは空欄の「セル」に原料や工程を入力し、矢印をつな
いで、その製品用のフローを作成します。
①項目: (→P.11) ②矢印線: (→P.12)
③シート: (→P.13) ④原料移動:(→P.14)
⑤プレビュー:
作成したフローを1枚の画像として表示します。保存/印刷に
ご利用ください。
⑥保存:
作業を保存します。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
10
①項目
項目を選択しているとき、空欄のセルをクリックすると原料
や工程を登録できます。
「項目」選択状態で空白のセルをクリック
1行目のセルは「原料」を登録
2行目以降のセルは「工程」を登録
「原料」の場合、原料名のみ登録します。
「工程」の場合、区域と枠線の有無を設定
することができます。
区域は以下の色分けで表示します。
作成した工程には、工程番号が自動的に生成されます。
※「線なし」にした場合、工程番号が生成されません。また、自動的に区域は「指定なし」となります。注や廃棄工程にご利用ください。
11
②矢印線
矢印線を選択しているとき、工程のセル同士を矢印線でつなぐこ
とができます。※枠なしのセルにもつなげることができます
「矢印線」選択状態で、作った工程の「矢印
の始点」にしたい辺をクリックします
そのまま「矢印の終点」にしたい辺をク
リックして、矢印をつなぎます。
すでに作られた矢印線を選ぶと、
矢印線が赤く表示され、画面上
部のボタンが押せるようになり
ます。
※項目/矢印線 を選択時、列/行の幅/高さを変えることができます。セルの間にある薄い線(グリット線)にカーソルを合わせ、ドラッグして大きさを調整してください。
「削除」(もしくはDeleteキー)で矢印線の削除、「点線・直線」
で線の表示を切り替えることができます。
また、作った矢印線の点線/直線を切り替えることができます。
12
③シート
シートを選択すると、原料の列や工程の行を増やす/減らすこと
ができます。
「シート」選択状態のとき、画面上部のボタンが押せるように
なります。
・「+原料」:
原料名を入力して適用することで、末尾の列が1列追加されます。
・「+行」:
末尾に1行追加されます。
「プラス」のアイコンを押すと、その部分に1行/1列が
新しく挿入されます。
「マイナス」のアイコンを押すと、その1行/1列を削除
します。登録されているデータも消去されます。
同時に、フローの1行目・1列目にアイコンが表示されます。
13
④原料移動
原料移動を選択すると、原料の列の並びを変更することができま
す。
「原料移動」を選択したら、フロー中の移動させたい列を選択
してください。
列を選択すると、その列が強調表示され、画面上部のボタンが
押せるようになります。
その列を移動させたい方向のボタンを押して、列を移動させて
ください。
※列を移動させても矢印線の始点と終点は保持されます。レイアウト
などを調整する場合は②「矢印線」から行ってください。
列を選択
列を動かしたい方向を選択
14
危害要因分析一覧画面
申請書管理画面(→P.7)から、「危害要因分析」をクリック
するとこの画面に移動します。
ここでは工程画面(→P.10~14)で作成した工程が一覧表示さ
れ、それぞれに対して危害要因を登録します。
①工程番号/原料/工程名:
工程画面で作成した内容が自動的に登録され、一覧表示します。
②検索機能:
行程名について検索することができます。
③備考/CCP/BCP
「④編集」で登録した内容を一覧表示します。
④編集:
工程ごとに危害要因やCCPといった要素を登録します。
(→P.16~17)
⑤製造工程一覧図画面:
登録した危害要因やCCPをフロー上に表示します。(→P.18)
①
②
③ ④
⑤
15
危害要因分析編集画面
危害要因分析画面(→P.15)から、「編集」をクリックすると
この画面に移動します。
ここでは工程ごとに、生物(Bio=B)、化学(Chemical=C)、
物理(Physical=P)の3分野について、危害要因を登録します。
また、それぞれの危害要因に対し、それが重大か、その判断理
由、管理手段を書き、最終的にこの工程がCCPなのかを判断し
ます。
編集が終わったら「変更を保存する」をクリックしてください。
保存せずに画面を移動すると、編集中の情報は破棄されます。
変更を保存する
①
②
③ ④
16
①ID,製品名製造,工程番号,原料/工程:
今までに作成した「製品説明書」(→P.8~9)「工程」
(→P.10~14)のものを自動で引用します。
変更する場合は、そちらを更新してください。
②追加ボタン:
生物、化学、物理それぞれの横にある「+」ボタンは、ク
リックすることで、危害要因を登録する欄を増やすことがで
きます。
未登録の場合、どの項目にも欄がありませんので、この機能
を使って欄を増やしてください。
③危害要因分析登録欄:
各項目には以下の事柄を書いてください。
・発生が予想される危害要因:
この工程で発生する可能性があるリスクを書きます。
・予防・除去・低減が必要で重大か:
リスクの重大性を選択します。
・判断理由:
リスクの重大性の判断理由を書きます。
・重要と認められた危害要因の管理手段:
そのリスクに対する管理手段を書きます。
・CCPか:
この工程がそのリスクに対するCCPかを選びます。
④「×」ボタン:
クリックすると、危害要因分析登録欄を1行分削除します。
必要ない欄は空欄のまま残さず、この機能で削除してくださ
い。
17
製造工程一覧図画面
危害要因分析一覧画面(→P.15)の「製造工程一覧図表示」を
クリックすることで、この画面に移動します。
この画面では、危害要因分析編集画面( →P.16~17)で登録
した危害要因を工程フローの中に表示します。
1枚の画像として表示しますので、工程画面の「プレビュー」
機能のように、「名前を付けて画像を保存」する、「印刷」す
るなどしてご利用ください。
18
HACCPプラン一覧画面
申請書管理画面(→P.7)の「HACCPプラン」をクリックする
ことで、この画面に移動します。
ここでは、危害要因分析編集画面(→P.16 ~17)で「CCP
か」の項目に「Yes」と登録された項目が自動的に生成され、
一覧として表示されます。
①CCP番号/工程番号/工程/備考:
今までに作成した申請書の登録内容を自動的に表示します。
備考は「HACCPプラン編集画面」(→P.20)で登録した内容
が表示されます。
②検索機能:
CCPの一覧に対し、工程名で検索することができます。
③編集:
クリックすることで「HACCPプラン編集画面」(→P.20)に
移動します。
①
②
③
19
HACCPプラン編集画面
HACCPプラン一覧画面(→P.19)から「編集」をクリックす
るとこの画面に移動します。
この画面では、CCPに対してその管理方法を、発生要因やモニ
タリング方法など具体的に、できるだけ詳細に書きます。
編集が終わったら「変更を保存する」をクリックしてください。
保存せずに画面を移動すると、編集中の情報は破棄されます。
また、この画面では、CCPに対して自動的にeラーニング用の
問題を自動生成する機能があります。
「問題解説」欄の使い方ついては問題の自動生成について
(→P22~23)をご覧ください。
変更を保存する
20
各項目には以下の事柄を書いてください。
・製品ID~CCP番号:
これまでに作成した申請書から自動的に引用します。変更したい
場合は、そちらを更新してください。
・危害要因:
危害要因分析の登録内容から自動的に引用します。変更したい
場合は、そちらを更新してください。
・発生要因:
その危害要因が発生する要因を書きます。
・管理手段:
CCPのリスクを管理する手段を書きます。
・管理基準:
リスクが発生しない基準をなるべく具体的に書きます。
・モニタリング方法:
CCPのモニタリング方法を、何を/如何にして/その他/頻度/
担当者/責任者 の項目に分けて書きます。
・改善処置:
リスクが発生してしまったときの緊急措置と、改善するための恒久
措置について、それぞれ措置の方法/担当者/責任者 の項目を
分けて書きます。
・検証方法:
改善措置の検証方法/担当者/責任者 を分けて書きます。
・記録文書名:
このCCPについて記録する文書名をすべて書きます。
21
問題の自動生成について
HACCPプランでは、そのCCP専用のeラーニングの問題を自
動生成することができます。
問題の形式は虫食いの入力形式のみになります。
HACCPプラン編集画面(→P20~21)の、「管理基準」のな
かで、虫食いにしたいところを【 】で挟んでください。
虫食いは最大8つまでです。この状態で「変更を保存」するこ
とで、問題が自動生成されます。
問題は以下のように、虫食い箇所に入ることばを入力するも
のです。(すべての虫食いに正解したときのみ正解です)
自動的に引用します
22
解説の文章は「管理基準」「モニタリング方法」と、HACCP
プラン編集画面(→P.20~21)の一番下にある「問題開設」
の登録内容から自動的に作成されます。
※「問題解説」は申請書には記載されませんので、問題生成専用の項
目です。
生成した問題は「管理者」ユーザーからコースを生成、登録
することで、他のユーザーに出題することができます。
この作業は「申請者」からは行うことができませんので、管
理者ユーザーを所持しているご担当者様にご相談ください。
管理基準
モニタリング方法
問題解説
23
ダウンロードファイル
ここまでで、一通りのHACCP申請書の登録が完了しているは
ずです。
申請書管理画面(→P.7)の「④エクスポート」をクリックす
ることで、登録した内容をExcel形式でダウンロードします。
申請書はExcelの「シート」ごとに分かれていますので、左下
のシートをめくって、ご確認ください。
申請書はシートごとに分かれています
A4用紙への印刷を前提にしておりますが、欄内のテキスト量
などによって、完全に表示されない場合があります。
その場合は、お手数ですがExcelを操作し、セルを拡大するな
どの調整を行ってください。
24