JSEPTICアンケート2018年度 第2回目
ICUの早期離床・リハビリテーション(早期リハ)加算について
JSEPTICリハビリテーション部会 アンケート班
松尾知洋 児島範明 松嶋真哉
森脇元希 小幡賢吾 横山仁志
方法
【対象】 JSEPTICリハビリテーション部会メーリングリスト所属組織
【調査期間】 2018年12月8日から2019年1月4日までの4週間
【調査方法】 JSEPTICリハビリテーション部会アンケート班による
ヒアリングを実施後,アンケート方法とアンケートの設問を検討。
Webサイト(Survey Monkey)にて23問の仮案を踏まえて、
更にヒアリングを行い修正を加えた後に配信。
Q2-3. 回答施設の概要
2; 3%
32; 53%
24; 39%
3; 5%
100床以下 101~500床
501~1000床 1001床以上
44; 72%
14; 23%
3; 5%0; 0% 0; 0%
10床以下 11~20床
21~50床 51~100床
100床以上
病床数 ICU床数N=61 N=61
Q4. ICUの形態
28; 44%
11; 18%
24; 38%
Open Closed Semi-closed
4
5
1
0
1
2
3
4
5
6
GICU EICU その他
N=63
Q5. 1日平均ICU滞在人数
6; 10%
23; 37%
24; 39%
9; 14%
1~3人 4~5人 6~10人 11人以上
N=62
Q6. 加算前のICUにおけるリハ状況
16; 26%
5; 8%
37; 60%
0; 0%4; 6%
入室者全員 特定の疾患や障害 医師の判断 未実施 その他
N=62
Q7. ICU専従リハスタッフ
9; 15%
24; 39%
7; 11%
22; 35%
専従 専任 両方 なし
N=62
Q8. 加算について病院や運営側からリハ運営側への相談の有無
43; 69%
19; 31%
あり なし
N=62
Q9. 加算算定の有無
33; 52%
30; 48%
あり なし
N=63
加算算定施設に対する質問
Q10. 早期リハチームの構成職種
3536
37
11
5
1110
5
Dr Ns PT OT ST CE Ph その他
0
5
10
15
20
25
30
35
40
その他の内訳:管理栄養士(4)感染制御部ケースワーカー
Q11. 構成職種数
7; 19%
14; 38%4; 11%
6; 16%
6; 16%
それぞれ1名
それぞれ1~2名
それぞれ2名以上
それぞれ3名以上
その他
その他の内訳: ・Dr ・Ns10人以上、PT7人(専従1人)、CE2人Ph1人・Dr1人、Ns3人PT2人 ・固定なし・Dr2人Ns2人PT・OT15人以上 ・Dr1人Ns1人PT3人CE1人・Dr・Ns全員、PT・ST1人、Ph1人、CE1~3人
N=37
Q12. カンファレンスの実施頻度
12; 32%
16; 43%
0; 0%
4; 11%
5; 14%
毎日
休日以外
2日に1回以上
2日に1回以下
その他
その他の内訳: ・3回/週 ・日曜以外 ・1回/週・規模の大きなカンファは1回/週、小さいものは毎日・毎朝主治医とNsを中心に話し合うがカンファ運用は不十分
N=37
34
37 37
6
1
1012
6
0
5
10
15
20
25
30
35
40
Dr Ns PT OT ST CE Ph その他
Q13. カンファレンスの参加職種
その他の内訳:管理栄養士(4)感染制御部MSW(2)
Q14. 48時間以内のカンファレンス開催における工夫
117
27
8
05
1015202530
その他の内訳: ・各職種3名で日曜以外・カンファとラウンドでダブルチェック・DrやNsの勤務形態や意識の関係で不十分・既存のカンファを代用 ・既存の回診に多職種で参加・既存のプロトコルの選定を計画立案としている ・Ns中心に実施・早朝ラウンドとPT・Ns・医師のラウンドの2回実施 ・特になし
Q15. 加算開始後のICUにおけるリハ実施頻度
19; 51%17; 46%
1; 3% 0; 0%
増加 変わりなし 減少 その他
N=37
Q16. ICUにおける主なリハ実施職種
その他の内訳: ・平日PT、週末Ns(4) ・平日PT、Ns毎日・内容によりカンファで検討・ほぼ全員PT・OTが48時間以内に介入
1
24
33
8
2
7
0
5
10
15
20
25
30
35
Q17. 加算算定におけるリハ医の参画
6; 15%
33; 85%
あり なし
N=39
Q18. 加算算定でのメリット➢ リハ介入数増加、リハオーダーもれの減少(4)
➢ リハ実施患者数増加に伴い在宅復帰率が向上した
➢ 主科からオーダーをもらうにあたり説得力が増した
➢ リハチームの存在意義が認められ、協力を得られるようになった
➢ 多職種でリハに取り組めるようになった、コミュニケーションがとりやすくなった(4)
➢ 多職種にリハの必要性を周知できた(4)
➢ PTがICU専従になることができた
➢ 休日も加算をとることで収益が安定した、増収となった(4)
➢ 看護師の実施が算定できることでモチベーションにつながった
*()は同内容の回答の件数
Q18. 加算算定でのデメリット➢ 看護師主導のリハとなることが多く療法士の関わりが減少した
➢ 疾患別リハと比して減収となった(3)
➢ 早期リハ加算と疾患別リハが同時算定できない、不明瞭(2)
➢ リハ側としては減算となってしまうように捉えられる(2)
➢ 収益の低下を理由にOT・STが介入を断るようになった
➢ 入室48時間越えで算定できないケースがある
➢ 退室日のリハ処方が煩雑
➢ リハスタッフが中心に運用しているが必要以上に時間がかかる
➢ リハスタッフ以外の意識が低く運用に難渋している
➢ リハ医が早期リハチーム介入を良く思わない
*()は同内容の回答の件数
Q19. 加算取得に際し苦労した点➢ チームの立ち上げ・スタッフの選定(4) *()は同内容の回答の件数
➢ 理学療法士の人員不足
➢ 計画書・評価項目・実施記録などのテンプレートの作成(4)
➢ カンファレンスの内容
➢ 休日夜間の入院で48時間以内のカンファが行えない(2)
➢ 加算算定にて減収となる
➢ リハスタッフ以外の離床に関する理解度促進
➢ 他職種との連携、勤務の調整(3)
➢ フィジカルアセスメントや医療機器についての講習会
➢ 疾患別リハ算定との区分け(2)
➢ ICU退室後の離床やリハの頻度・質の低下
加算未算定施設に対する質問
Q20. 加算未算定の理由
19; 61%
12; 39%
0; 0%
基準を満たしていない 基準を満たしているが未算定 その他
N=31
基準を満たしていないと答えた方のみQ21. 加算基準を満たさない項目
その他の内訳: ・救命加算を取得している ・救急加算を取得している
11
2
6
1 10
2
0
2
4
6
8
10
12
算定する基準を満たしているが未算定と答えた方のみ
Q22. 加算未算定の理由
その他の内訳: ・集中治療認定取得中 ・療法士のマンパワー不足・病院の方針 ・リハの協力がない
8; 50%
3; 19%
0; 0%
1; 6%
4; 25%
コスト Drの支持 Nsの協力 事務方 その他
N=16
Q23. 今後早期リハ加算を算定したいか
10; 43%
11; 48%
2; 9%
したい 基準が変わればしたい 基準が変わってもしない
N=23
Q24. 早期リハ加算についての要望
➢ 基準の緩和(3)
➢ 加算点数の増加(7)
➢ 特定集中治療室管理以外でもリハ加算を算定できるように(救急・救命加算など)(3)
➢ 計画書や実務に関する模範例の提示(2)
➢ 疾患別で算定する日と早期リハ加算で算定する日と選択できるか
➢ 専従を条件としてほしい
➢ 要件を厳しくしてほしい
➢ 加算施設はデータベースに登録して集計できるシステムも構築できれば *()は同内容の回答の件数
謝辞
本アンケートにご協力いただきました先生方に
厚く御礼申し上げます。
開始されたばかりの早期離床・リハビリテーション加算に
おきましては、まだ手探りな部分も多いかと存じます。
本アンケートが先生方の運営における一助となれば
幸いです。