みおふぉん教室
格安スマホの選び方2017
株式会社インターネットイニシアティブ
松崎 考視
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はじめに
今日のおはなし
• 2015年1月、IIJmio meeting 6で「SIMフリースマホの選び方」というお話をした。
• SIMフリースマホのスペックも、MVNO各社のサービスもだいぶ変わってきている。
• 2017年になった今、どういうポイントで「格安スマホ」を選べばいいのか、のお話をする。
※ iOS, Android, Windows 10 Mobileなどいろいろありますが、ここでは
Androidの端末を取り上げる。
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はじめに
話者
• 松崎 考視(まつざき たかあき)
• IIJmio meetingでは企画運営を担当。
• 端末の動作検証もやってます。
• 第10回では「端末の動作確認方法の紹介(前半)」というお話をしました。
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「SIMフリースマホの選び方」おさらい
スマホのスペック表の注目箇所
• 「サイズ」「重量」「画面サイズ」「CPU」「メモリ・ストレージ」
当時のスペック感
• 松:4コア2GHz、2GB/16GB
• 梅:4コア1GHz、1GB/8GB
電波の種類
• 通信規格:LTE/3G
• 対応バンド(周波数) 詳しくは第6回のアーカイブを参照
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格安スマホの選び方2017
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格安スマホの選び方2017
最近の格安スマホのスペックは?
• 2年前と比較してみる。
「格安スマホ」の幅が広がった
• 少し前は「3万円前後」が主流、今は?
押さえておくポイントが広がった
• CPU・メモリ・ストレージだけじゃない?
スペック表でわからない部分はどうする?
• 触って初めてわかる部分。どうすればいい?
まとめ
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格安スマホの選び方2017
最近の格安スマホのスペックは?
• 2年前と比較してみる。
「格安スマホ」の幅が広がった
• 少し前は「3万円前後」が主流、今は?
押さえておくポイントが広がった
• CPU・メモリ・ストレージだけじゃない?
スペック表でわからない部分はどうする?
• 触って初めてわかる部分。どうすればいい?
まとめ
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最近の格安スマホのスペックは?
ZenFone 5 ZenFone 3 Laser
発売時期 2014/11 2016/11
CPU Snapdragon 4004コア
Snapdragon 4308コア
メモリ 2GB 4GB
ストレージ 16GB 32GB
2年前に比べておおよそ2倍の性能
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「格安スマホ」の幅が広がった
少し前は・・
• HUAWEI P8lite 28,600円
• ASUS ZenFone 2 Laser 27,800円
• 富士通 arrows M03 32,800円
• だいたい3万円前後
最近は
• メインはやはり3万円前後
• より安い価格帯(2万円前後)
• ZenFone Go, SHINE LITE
• より高い価格帯(5万円以上)
• HUAWEI P9, Motorola Moto Z
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おまけ:SIMフリー=「格安スマホ」?
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格安スマホの選び方2017
最近の格安スマホのスペックは?
• 2年前と比較してみる。
「格安スマホ」の幅が広がった
• 少し前は「3万円前後」が主流、今は?
押さえておくポイントが広がった
• CPU・メモリ・ストレージだけじゃない?
スペック表でわからない部分はどうする?
• 触って初めてわかる部分。どうすればいい?
まとめ
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押さえておくポイントが広がった
2年前のIIJmio meetingでは・・
• 「サイズ」「重量」「画面サイズ」「CPU」「メモリ・ストレージ」
• 電波の種類(通信規格・周波数)
最近は・・
• 「VoLTE」「Wi-Fi 5GHz帯」「指紋センサー」「DSDS」「USB-C」
• 選択する幅が広り。気になる機能だけ見る。
• 電波も、注目する箇所が増えました。
• 「B28 700MHz」「B42(ドコモTD-LTE)」「CA」など・・今回は省略。
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押さえておくポイントが広がった
VoLTE
• LTE回線を利用した音声通話システムのこと。
• 低遅延、音声品質の向上などがメリット。
• 自分に必要かどうかの判断基準:
• タイプD(ドコモ)で使う場合は、無いよりあったほうがいい。お好みで。
• タイプA(auの4G LTE)で使う場合は、IIJmioで使えるスマホはau VoLTEに対応している必要があるので必須。
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押さえておくポイントが広がった
Wi-Fi 5GHz帯
• Wi-Fiは、利用する周波数帯に2.4GHz帯と5GHz帯がある。
• 2.4GHz帯は、古くから使われていることや、他に電波を発する機器と干渉しやすいことなどから、通信が不安定になりやすい場合がある。
• 通信を安定させたい、家の無線LAN親機が5GHz帯に対応している、という方にはオススメ。
• 個人的には、少し前のスマホは、Wi-Fiの5GHz対応の有無が「格安スマホ」と「ミドルハイ以上のスマホ」の境界だったように思う。
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押さえておくポイントが広がった
指紋センサー
• スマートフォンのロック解除などに使われる。
• 拡張機能を盛り込んでいるスマホメーカもある(スライドさせて通知メニューを表示、など)。
• 無くても済む機能ではあるが、使い始めるとこれなしではいられなくなる機能の一つ。
• 個人的には付いている機種がオススメ。
おまけ(ジャイロセンサーなど)
• センサー系は、格安スマホでは削られがち。
• 某位置情報ゲームではジャイロセンサーが必要となりスマホスペックの底上げになった。
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押さえておくポイントが広がった
DSDS(Dual SIM Dual Standby)
• 2枚のSIMを挿すことができ、同時に待ち受けができる機能のこと。
• 1枚が「4G/LTE」、もう1枚が「3G」
• 1枚に通話かけ放題のキャリアのSIM、1枚に格安スマホのデータSIM、などで利用可能。
• 用途が決まってる人にだけオススメ。
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押さえておくポイントが広がった
USB-C
• USBの新しいコネクタ規格。
• 裏表がなく便利な反面、周辺機器も対応させる必要がある。
• microUSBが不満だった人は、これを選択肢に入れるのもアリ。
• モバイルバッテリーやケーブルなど周辺機器が多くて買い替えやアダプターの買い増しが発生しそうな人は、USB-Cを避けるか、買い替え買い増しを覚悟する。
• ※粗悪なケーブルがあるので要注意。メーカ純正アクセサリを買うのが安心。
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格安スマホの選び方2017
最近の格安スマホのスペックは?
• 2年前と比較してみる。
「格安スマホ」の幅が広がった
• 少し前は「3万円前後」が主流、今は?
押さえておくポイントが広がった
• CPU・メモリ・ストレージだけじゃない?
スペック表でわからない部分はどうする?
• 触って初めてわかる部分。どうすればいい?
まとめ
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スペック表でわからない部分はどうする?
気にしておきたい点
• メーカのカスタマイズで使い勝手が決まる。
• OSのアップデート状況。
買う前に知る方法はあるの?
• いくつかの調べる手段を提案してみる。
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スペック表でわからない部分はどうする?
メーカのカスタマイズで使い勝手が決まる
• Androidは、ホームアプリや設定画面の使い勝手がメーカによってさまざま。
• ホームアプリとは、アイコンを置く・画面を切り替える、など操作の基幹部分を提供するアプリ。
• 各メーカはホームアプリに機能を追加するなどで差別化を図っている。これが使い勝手を左右。
• 使い勝手が自分に合えばよいが、事前に知ることは難しい。
• スマホに付属のホームアプリだけでなく、Google Playストアからインストールすることも可能。
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スペック表でわからない部分はどうする?
OSのアップデート状況
• パソコン同様、AndroidもOS.
• 機能の拡張はもちろん、不具合の改修、セキュリティの強化などがあるので、メーカがOSのアップデートを提供してくれることはとても重要。
• ちゃんとOSのアップデートに対応してくれているメーカがオススメ。
• 最近は、MVNOで取り扱っているような大手スマホメーカはこまめにアップデートしてくれている。
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スペック表でわからない部分はどうする?
使い勝手など、買う前に知る方法はあるの?
• ネット通販サイトや価格比較サイトのレビューなどはある程度参考になる。
• 「○○が使いづらかった」などのマイナスな評価も参考になる。
• メーカがやっているアンバサダー制度やタッチアンドトライイベントなどがあれば参加してみる。
• 量販店に実機の展示があれば触ってみる(ただし機能が制限されている場合がある)。
• IIJmioでも、実際に触って本音でレビューできる方法を模索中です(あとで詳しく)。
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スペック表でわからない部分はどうする?
おまけ:もし話者がZenFone 3を買うとしたら
• 自分がスマホに求める点を整理する。
• その観点でZenFone 3に関する情報を集める。
• 実際に触った結果をレビューしてみる。
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もし話者がZenFone 3を買うとしたら
自分がスマホに求める点の整理
• デザイン・質感をかなり重視。
• GPSの性能。
• スペックもある程度求めたい。
• Wi-Fi 5GHz帯
• 指紋センサー
• CPUは特に気にしない(この辺の条件をクリアすればそれなりのスペックになるから)。
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もし話者がZenFone 3を買うとしたら
ZenFone 3に関する情報を集める
項目 情報収集 結果
デザイン・質感 ASUSのサイトの写真を見る限り、ガラスの背面などの質感はかなり良さそう。
○
GPSの性能 「ZenFone 3 GPS」で検索すると、価格比較サイトの口コミがあり、問題なさそう。
○
Wi-Fi 5GHz帯 スペック表より ○
指紋センサー スペック表より ○
量販店で実際に触ってみた結果をレビューするとしたら・・
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もし話者がZenFone 3を買うとしたら
実際に触った結果をレビューしてみる
キャッチコピー もう「格安スマホ」とは呼ばせない、ASUSの本気モデル!!
レビュー本文 前機種は値段の割に手堅くまとまったスペックもあって、スマッシュヒットしました。そんなZenFoneが3になって所有感を満たせる質感を身に纏って帰ってきました!!もちろんスペックは2017年でもきっちり使えるスペックに仕上がってます。指紋認証、タイプA(auの4G LTE)、DSDS、2CA、Wi-Fiだって5GHzに対応しています!ホームアプリも使いやすく、設定画面からいろいろとカスタマイズできるので、自分好みの使いやすいスマホにできますよ。「ふつーの格安スマホな値段でスペックもよく、質感もいいスマホがいいなあ」って人には断然オススメです!!
備考 ※DSDS:デュアルSIM デュアルスタンバイ※2CA:2BANDキャリアアグリゲーション
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スペック表でわからない部分はどうする?
おまけ:もし話者がZenFone 3を買うとしたら
• 自分がスマホに求める点を整理した。
• その観点でZenFone 3に関する情報を集めた。
• 実際に触った結果をレビューした。
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スペック表でわからない部分はどうする?
おまけ:もし話者がZenFone 3を買うとしたら
• 自分がスマホに求める点を整理した。
• その観点でZenFone 3に関する情報を集めた。
• 実際に触った結果をレビューした。
端末ページは「特長+スペック一覧」になりがち。CDショップの手書きポップみたいな本音レビューを端末ページに載せたい!
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スペック表でわからない部分はどうする?
おまけ:もし話者がZenFone 3を買うとしたら
• というわけで作りました。ぜひ格安スマホ選びの参考にしてください。
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まとめ
スマホの注目ポイントが増えました
• 従来:サイズ・重量・CPU・メモリ/ストレージ
• 追加:VoLTE/CA/Wi-Fi 5GHz帯/
指紋センサー/DSDS/USB-C
自分がスマホに求める点を整理しよう
• スマホに求める機能は何か。
• その機能が買う予定のスマホにあるか。
• あるかどうかをどうやって調べればいいか。
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まとめ
触らないとわからない箇所の押さえ方
• レビュー・口コミを参考にしよう。
• アンバサダー制度やタッチ&トライなどがあれば申し込んでみよう。
• 量販店にホットモックがあれば触りに行こう(でも機能制限されている場合があるよ)。
• IIJmioには「手書きポップ風本音レビュー」もあるから、それも参考にしてね!!
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ご清聴ありがとうございました。