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オープン研修
IoT研修(2日)のご案内~製造業のためのIoT構築・データ解析 実践講座~
6月25日(月)~6月26日(火)
ワクコンサルティング株式会社
http://waku-con.com/
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概要と目的
本コースではICTの基礎技術を持つ方を中心に、IoT固有の環境構築や技術導入の方法を習得してもらい製造業
の各業種によるIoT導入の勘どころを学ぶと共に、企業での現場課題を抽出するヒアリングの手法及び、IoTの導入展開
のステップを習得し、IoT導入提案書を作成するところまでを2日間で学びます。そのために本コースでは、IoTに関する最新
動向を整理し、IoTを実践する上でどのようなポイントが大切かを学んでいただく事を狙いとしています。
IoTについては、日ごろ多くの話題が上がっていますが、実は体系だった整理があまりされておらず、断片的な情報が散在
している状態かもしれません。そのため、製造企業がIoT技術によるものづくりの変化や対策を読み解く
ことができずに、手をこまねいている現状があります。
また、IT企業側も製造企業が必要とする適切なITツールやIoT化を提案する事が出来ずに普及の障害要因にな
っているとも考えられます。
ここでは、取り巻く環境の理解、IoTの基本的な考え方や実践事例、最新動向に加え、IoTの技術要素やビックデー
タ解析のための仕組みづくりを学んだ後に、プロトタイピングとしてRaspberry Pi、Arduino, ESP8266などのハードウェアを活
用したセンサーデータ・アップロードの事例を紹介し、さらにソフトウェアで実際のツールを使ったビックデータ解析やAI・機械学習
の活用を体験していただきます。さらに複数のメンバーの協業により、IoT案件の構想策定の演習を行っていきます。そして、
本コースの最終演習では、実際の企業を想定し、現場の状況から課題を抽出し、IoTによる改善案を導出することに注力し
ていきます。 さらに、その結果をIoT導入提案書の形にまとめ上げるところまでをスコープにしています。
本コースでは若手・中堅の営業やSE・コンサルタントの方々により実践的なIoT化を実践していただけるための礎となるこ
とを目指してます。
IoT研修 :狙いと概要
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IoT研修の対象者と受講者へ前提条件
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●製造業:IoTに関わる業務にこれから携わる方、または一からIoTの基本
から考え方を身に付けたい方。
●IT企業:若手(3年目以上)・中堅の営業・SE・コンサルタント
受講者へ前提条件
受講対象者
製造業企業のIoT化を支援できるICTの基礎技術力、
およびコミュニケーション能力を有していること。
製造業のしくみ(各管理業務)を理解していること。
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日程 講義内容 講師 タイムスケジュール 各想定時間
6月25日
オープニング
講義1.取り巻く環境の理解とIoTの基本概念
(休憩)
講義2 IoTの最新導入事例
講義3.IoTの情報セキュリティ
(昼休)
講義4.IoTの技術要素
実演1.センシング・プロトタイピング
実演2.ビックデータ解析
(休憩)
実演3.AI 機械学習
クロージング・セッション(振り返り)
山崎
9:30~ 9:50
9:50~10:30
10:30~10:40
10:40~11:40
11:40~12:00
12:00~13:00
13:00~13:50
13:50~15:00
15:00~15:50
15:50~16:00
16:00~16:50
16:50~17:30
20分
40分
10分
1時間
20分
1時間
50分
1時間10分
50分
10分
50分
40分
IoT研修 スケジュール 1日目 ~基礎編~
※実演では、実際のセンサーやマイコン、ソフトウェアを使いながら、リアルな環境を体感
していただきます。
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日程 講義内容 講師 タイムスケジュール 各想定時間
6月26日
オープニング
講義1.製造業における IoT化の特徴
講義2 IoT化に向けた現場課題の特定
講義3.IoT導入検証
(休憩)
講義4.IoT導入展開プロジェクト
講義5.中堅・中小企業への IoT導入事例の共有
(昼休)
演習1.実際の現場を想定した IoT導入検討
(休憩)
演習2.IoT導入提案書の作成
クロージング(振り返り)
山崎
9:30~ 9:40
9:40~10:10
10:10~10:30
10:30~10:45
10:45~10:55
10:55~11:10
11:10~12:00
12:00~13:00
13:00~15:00
15:00~15:10
15:10~17:10
17:10~17:30
10分
30分
20分
15分
10分
15分
50分
1時間
2時間
10分
2時間
20分
IoT研修 スケジュール 2日目 ~実践編~
※演習ではケーススタディを主体とし、実際の現場(ビデオ投影)を確認し、課題の抽出、
改善策検討等をしていただきます。
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1日目基礎編 講義内容と実演内容について
講義1: 取り巻く環境の理解とIoTの基本概念
まず初めに、第4次産業革命といわれている現在の環境を大局的に見てい
きます。 ここでIoTが求められる背景を考えていきます。
次に、IoTの基本概念や構成要素、およびその特徴を捉えると共に、現在
の日本のIoT戦略や製造業での利活用状況について理解していきます。
講義2: IoTの最新導入事例
IoTの最新導入事例を、製品・サービスの領域、生産効率化の領域、通信
移動体の領域に分類して整理していきます。
事例は単に最新なものを集めるだけではなく、背景にある新しいビジネスモ
デルに着目してその考え方についても触れていきます。
(1)製品・サービスにおける導入事例
(2)生産過程における導入事例
(3)通信移動体における導入事例
講義3: IoTの情報セキュリティ
IoTセキュリティの特徴と対策のためのガイドラインを紹介していきます。
講義4.IoTの技術要素
IoTを構成する技術要素は広範に渡るため、網羅的に理解することは難し
かったかもしれません。本章では、IoTの技術体系を整理した上で、構成す
る各技術要素について学んでいきます。
(1)センサー、IoTデバイス
(2)閉域通信網
(3)エッジデバイス
(4)広域通信網
(5)クラウド
(6)ロボット、および RPA
実演1: センシング・プロトタイピング
1.Arduino UNO R3 および Arduino IDE(統合開発環境)を用いて、超音波センサ
ーにより距離の計測を行います。
2.Raspberry Pi Model B を PC上のVNC Viewer にて遠隔監視します。
3.Raspberry Pi Model B 上の 人体赤外感応モジュール を iPad上で
遠隔監視します。
4.BLEまたはWiFiに接続したSensorTag(10種類のセンサーを搭載したモジュール)
をサーバー上で確認します。
5.Node-RED を用いたプロトタイピングを紹介します。
実演2: ビックデータ解析 (RapidMiner)
1.3台の装置に4つのセンサーを装着したケースを想定し、その挙動を分析します。
2.製造ラインの管理ポイント60点と製品の合否判定を基に「決定木分析」を行い
ます。
3.教師ありデータを用いた深層学習により結果の推定を行います。
4.データ・クレンジング作業を実演します。
実演3: AI 機械学習 (TensorFlow)
1.DNN (Deep Neural Network)の基礎を紹介します。
2.TensorFlow 導入の手順を紹介します。
3.TensorFlow を用いた画像認識および画像変換の実例を紹介します。
講義内容 実演内容
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2日目実践編 講義内容と演習内容について
講義1.製造業における IoT化の特徴
製造業の概要を整理した上で、IoT化の特徴を抽出していきます。
(1)組立 (ライン生産、セル生産、ジョブショップ)
(2)加工 (切削、板金、射出成型)
(3)プロセス (プラント)
講義2 IoT化に向けた現場課題の特定
まず、現場課題を特定する上での視点を整理します。次に、チェック項目を利用しながら課題領域を特定する手法について学んでいきます。
(1)生産の要素 4M+
作業者(Man)/設備(Machine)/材料(Material)/方法(Method)/製品(Product)/情報(Information)
(2)生産の3条件+
生産性(Productivity)/品質(Quality)/コスト(Cost)/納期(Delivery)
(3)スマートものづくりのレベル
データの収集・蓄積/データによる分析・予測/データによる制御・最適化
(4)事業課題ヒアリング
講義3.IoT導入検証
IoTの初期導入、トライアルの検証方法について学んでいきます。
(1)実証実験計画
(2)IoT要素の検討
(3)POC (Proof of Concept)
(4)データ解析
(5)優位性評価
講義4.IoT導入展開プロジェクト
IoT本格導入のためのプロジェクト展開計画を作成するやり方について学んでいきます。
(1)導入ステップ
(2)導入体制
(3)プロジェクトロードマップ
演習1.実際の現場を想定した IoT導入検討
実際の現場の動画を見ていただきます。
これらの現場では、まだIoTの導入は進められておらず、スマートファクトリーとはなっていないようです。この現場で、最も効果的だと思われる改善案をグループで討議し、全体発表で共有していきます。
ここでは今まで学んだ事例やIoTの要素技術を活用し、具体的で効果的な改善案を求めていきます。
(1)組立ライン現場の改善
a. 想定企業とその事業内容
b. 現場の様子 (ビデオ)
c. 困り事、改善したい事
d. IoTによる改善案
(2)加工ライン現場の改善
a.-d. 同上
(3)業務プロセスの改善
a. 受注、発注業務
b. 設計
c. 生産管理
d. 物流
演習2.IoT導入提案書の作成
演習1.で検討したIoT導入案を提案書としてまとめていきます。フォーマットに基づき作成していくため、短時間で完成度の高い提案書が作成できます。また、グループ演習で取り組み全体発表を行うことで、お互いに高めあう相乗効果が期待できます。(1)現場課題と IoTによる改善案(2)IoTの構成要素(3)投資額、効果算定(4)実行計画
講義内容
演習内容
講義5.中堅・中小企業向けIoTソリューションの事例
中堅・中小企業向けのIoTソリューションの事例と検索ツールを紹介して
いきます。
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・東京都立大学工学部工業化学科卒
・エプソン(株)にてインクジェットプリンタの基礎研究開発
に従事(1979-1981年)
・日本アイ・ビー・エム(株)藤沢・大和研究所にて、画像処理装置開発、HDDの製品開発
及び事業企画に従事。主に2.5“HDDの製品計画を立案し、 IBM全社の事業計画に
つなぐ企画業務を実施。
・IBMビジネスコンサルティングサービス(株)(現IBM GBS)に移籍、製造業の製品開発、
商品企画、事業計画系コンサルティングに従事(2001年-2007年)
・オリンパスソフトウェアテクノロジー(株)(現オリンパス株式会社)に移籍、品質保証、
標準開発プロセス構築、 事業企画(部長職) (2008年-2016年)
・情報処理推進機構(IPA)ソフトウェア品質説明力向上・普及WG委員 (2014年-2015年)
・公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC) 技術アドバイザー (2017年-)
・同 IoT化支援アドバイザー養成 インストラクター (2017-2018年)
・同 横浜ものづくりコーディネーター (2018年ー)
・特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会認定 フォローアップ研修コース(IoT研修)講師 (2017年ー)
講師紹介
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山崎 隆 (やまざき たかし)ワクコンサルティング株式会社 ディレクターコンサルタントコンサルティングファーム べレーベント 代表