Landsat-8直接受信・即時公開サービス
(独)産業技術総合研究所
情報技術研究部門
岩田 敏彰
発表内容
1.即時配信の仕組み 2.検索画面 3.WCSによる配信 4.新しいUIの準備 5.Facebook等による啓蒙 6.まとめ
即時配信の仕組み
検索画面
kmlファイル、tar.bz2で圧縮された11+QA band geotiffファイル
(4) 検索範囲を決める
(2) 期間を決める
(3) 雲量を決める
(5) Executeをクリック
(6) 結果が表示される
(7) 必要なファイルをクリックする
(1) Bboxをチェックする
5
アーカイブの即時配信の状況 ダウンロード数(1)
6
アーカイブの即時配信の状況 ダウンロード数(2)
WCSによる配信
ランドサット8号のデータ (1シーン 180 km × 185 kmあたり) (1)band 1~7, 9, QA OLIの空間分解能30mのデータ 各107 MB (2)band 8 OLIの空間分解能15mのデータ 各427 MB (3)band 10-11 TIRSの空間分解能100mのデータ (配信上は(1)と同じ) 各107 MB 1シーンにつき、1.71GBのデータが必要になる。 必要なデータ範囲を必要なbandだけ使えるようにしたい。
QGISを使ったWCSによる画像の作成 隠岐の島のトゥルーカラー合成の場合: 10分程度で13MB程度で作成できた。
新しいUIの準備
これまでのUI
日時・地域・雲量等を指定して、検索によりシーン単位のデータをダウンロードする(kmlファイルは準備した) *ダウンロード・画像処理に時間がかかる *専用の画像処理ソフトが必要になる *データ取得に大きな記憶領域が必要になる *ユーザからコメントがもらえない
新しいUI(準備中:2014年11月中には公開予定) WTS・WMTS・WCSを用いて、必要な部分の画像を、疑
似カラー・トゥルーカラー・熱赤外で予め準備された画像から切り出して取得できる。従来のデータも取得できる。
新しいUIの概要(1)
地図を拡大(zoom10以上)すると・・・
新しいUIの概要(2) 該当する場所・条件(雲量)の最新の画像が現れる。
TIMEを変化させると過去の同じ場所・条件(雲量)の画像が順に現れる。
新しいUIの概要(3) Saveをクリックすると、表示されている範囲の画像が保存できる。
新しいUIの概要(4) Opacityを変化させると、下地の地図が表示できる。
新しいUIの概要(5) URLをクリックして現れるURLで、表示画像を再現できる。
新しいUIの概要(6) DBをクリックして、その場所に関する情報を入力・送信できる。
機械学習等の教師データベースとして利用可能。
新しいUIの概要(7) 地名検索で、見たい場所を指定できる。
緯度・経度でも場所を指定できる。
新しいUIの概要(8) 熱赤外画像も同様に扱える。温度スケールも表示される。
Facebook等による啓蒙 多くの人に衛星画像に親しんでもらい,活用を考えてもらう。
(1)もっともリーチ数の多かった記事(1223件) 2013年12月24日 西之島
Facebook等による啓蒙 (2)雲の観測
台風8号(2014年7月9日)
Facebook等による啓蒙 (2)雲の観測
Facebook等による啓蒙 (2)雲の観測
雲が陸(2014年7月21日の屋久島・種子島)の上だけにできている場合
海上東側(2014年8月15日のロシア沿海州沖)だけに雲ができている場合
海上西側(2014年8月10日の樺太)だけに雲ができている場合
Facebook等による啓蒙
(3)火災の発見
沿海州の山火事(2014年4月16日) 台湾の火事(2014年4月16日)
22
(4)土砂災害
Hiroshima City
2014/7/30
2014/8/31
Facebook等による啓蒙
23
(5)季節変化
阿寒湖
2014/01/16 2013/07/08 2013/11/13
Facebook等による啓蒙
まとめ
(1)産総研では2013年11月22日からランドサット8号のデータの即時配信を開始し,表示の高速化,ブラウザ・プラットフォームによらない汎用化を行ってきた. (2)WCSによる配信を行い,利用者の時間と記憶容量の節約のための便宜を図った. (3)新しいUIの計画について述べた。 (4)FacebookやTwitterを媒体として取得された画像の紹介,処理ソフト,活用のアイデアなどについて紹介を行った。